3Dディスプレイに用いられる主な方式

  • グラス方式
    • 時分割方式(フレームシーケンシャル方式)・・・左右の画像を交互に表示し、これと同期して液晶シャッターを開閉する。
    • 偏光方式・・・左右の画像を偏光フィルターで合成、偏光フィルター眼鏡で分離する。
  • 裸眼方式
    • パララックスバリア方式・・・パララックスバリアと呼ばれるスリット状の開口部の裏側に、左右の画像を交互に配置する。
    • レンチキュラ方式・・・かまぼこ状のレンチキュラレンズを配置することによって、左右の画像を空間的に分離する。
    • DFD(MLD)方式・・・間隙をもって配置された2枚のディスプレイにより、スクリーンの背/間/表面に映像を表示する。

3D方式関連リンク



Blu-ray 3D

  • Blu-ray Disc Association(BDA)が2009年12月に決定した、3DコンテンツをBlu-ray Discに記録・再生するための統一規格
  • 3D再生には、対応するテレビとBDプレーヤー、ソフトが必要
  • 映像圧縮形式はにはMPEG4 AVC(Advanced Video Coding)H.264規格を拡張したMVC(Multiview Video coding)規格を採用
  • 左右の映像用に2倍の容量が必要になるところを主映像+差分にし約1.5倍に抑えた
  • 左右それぞれの映像を1080pのフルHD解像度で提供可能
  • Blu-ray 3Dプレーヤーでの2Dディスクの再生が可能
  • 3Dディスクを3D非対応のBDプレーヤーにかけたときは2DのフルHD映像を再生できる後方互換性も確保
  • 3Dグラフィックメニューによるコンテンツ・ナビゲーションや3D字幕表示などが可能
  • ディスプレイ診断機能が組み込まれているため互換性のある3D製品であれば正しい3D映像を再生可能
  • ゲーム機のPS3でBlu-ray 3Dのコンテンツを3D再生できるよう設計
  • 外部リンク ⇒ 【BDAプレスリリース】


HDMI 3D

3D映像信号伝送フォーマットの種類

Frame packing 左右の映像をフレームごとに交互に伝送
Field alternative 左右の映像をインタレースフィールドごとに交互に伝送
Line alternative 左右の映像を走査線ごとに交互に伝送
Side-by-Side (Full) 左右の映像を左右に配置し同時に伝送(解像度を維持)
Side-by-Side (Half) 左右の映像を左右に配置し同時に伝送(水平解像度は半分)
Top-and-Bottom 左右の映像を上下に配置し同時に伝送(垂直解像度は半分)
L + depth 2次元映像と映像の奥行き情報を分割して伝送
L + depth + graphics + graphics-depth 2次元映像+奥行き、グラフィック+奥行きに分割して伝送

HDMI ver.1.4aで決められた3Dのマンダトリフォーマット

コンテンツ 方式 解像度 再生周波数[Hz] ピクセルクロック周波数[MHz]
映画 Frame packing 1080p 23.98/24 148.35/148.50
ゲーム Frame packing 720p 50 or 59.94/60 148.50 or 148.35/148.50
放送 Side-by-side 1080i 50 or 59.94/60 74.25 or 74.176/74.25
Top-and-bottom 720p 50 or 59.94/60 74.25 or 74.176/74.25
1080p 23.98/24 74.176/74.25

HDMI ver.1.4a対応製品に求められる仕様

機材の種類 仕様 機材の例
ディスプレイ 全てのマンダトリフォーマットのサポート テレビやプロジェクターなど
ソース 最低1つのマンダトリフォーマットをサポート レコーダーやアンプなど
リピーター 全てのマンダトリフォーマットのパススルー AVセンターなど

HDMI 3Dのオプションフォーマット例

方式 解像度 再生周波数[Hz] ピクセルクロック周波数[MHz]
Frame packing 1080p 50 or 60 297.00
Frame packing 1080i 50 or 60 148.50
Field alternative 1080i 50 or 60 148.50
Line alternative 1080i 50 or 60 297.00
Side-by-Side(Full) 1080i 50 or 60 297.00
L+depth 720p 50 148.50
L+depth + Gfx+Gfx-depth 1080p 50 297.00
※HDMI1.3a以降のピクセルクロック周波数の上限は340MHz(帯域は10.2GHz)

HDMIケーブルの仕様表

ロゴ ケーブルタイプ 最大帯域 HDMI HEC Deep Color, 3D 説明
STANDARD 標準HDMIケーブル 2.25GHz 最大 1080i/60 のデータ転送速度をサポート
STANDARD with ETHERNET イーサーネット対応標準HDMIケーブル 2.25GHz スタンダードにイーサネット接続を含む
AUTOMOTIVE 自動車用(標準) HDMIケーブル 2.25GHz 外付け HDMI 対応デバイスを車内 HDMI デバイスに接続することを可能にする
HIGH SPEED ハイスピードHDMIケーブル 10.2GHz 1080p 以上のデータ転送速度をサポート
HIGH SPEED with ETHERNET イーサーネット対応ハイスピードHDMIケーブル 10.2GHz ハイスピードにイーサネット接続を含む

HDMIロゴ使用指針の改訂

  • HDMI準拠製品のラベル表示やパッケージ、宣伝の際にHDMI規格のバージョン番号を使うことができなくなる
  • ケーブル製品の場合
    • 即座にバージョン表記禁止
    • ver.1.4未満のSTANDARD CABLE、HIGH SPEED CABLEについては、2010年11月18日までバージョン表記を許可
    • HDMIライセンシングが提供するロゴを使用(HDMIケーブルの仕様表を参照)
  • ケーブル以外の製品の場合
    • 2012年1月以降はバージョン表記禁止(機能名の表記は可、「HDMI 3D対応」など)
    • それまでは機能名とともに表示する場合のみ使用可(単にHDMI 1.4準拠とは表示不可、「HDMI 1.4 HEC」など機能名を付ける)
  • チップやコネクタなど部品の場合(例外として)
    • バージョンを継続して利用可

HDMI 3D 対応確認、送信方法

  • ソース機器(プレーヤーなど)は、シンク機器(ディスプレイなど)のEDID内のHDMI Vendor Specific Data Blockに記述されている、3D対応の可否、サポートしている3Dフォーマット(マンダトリ以外を含む)の情報を確認。
  • 3D対応の場合、シンク機器が受信できる3D信号を送出。HDMI信号内のVendor Specific InfoFrameには、送出している3Dフォーマットの種別を記述。
  • 3D対応でない場合、2D信号を送出。

HDMI 3D 関連リンク











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最終更新:2012年05月16日 06:07