知識編Ⅲ【コメントのリサイズ】




基本的にコメントは画面内に全て収まるようにサイズの変更が行われます。
その処理が「リサイズ」と呼ばれるものです。

前回の【改行】で"縦のリサイズ"である「改行リサイズ」の解説を行いました。
今回は"横のリサイズ"である「臨界幅リサイズ」と両者を組み合わせたリサイズの
解説を行っていきたいと思います。


※画像は一部旧プレイヤーのインターフェースとなっていますが、
 基本的なボタン配置はほぼ同じなため、解説に支障がないものに
 関してはそのまま使用していますのでご了承ください。


◎目次




①臨界幅リサイズ


※この項の解説事項は「通常コメント」の場合のものです。
 生放送コメントの場合若干仕様に違いがあります。
 生放送コメントにおける仕様を知りたい方は以下の解説をご覧頂いたうえで
 「実践編Ⅲ【コメント別解説② 「ニコニコ生放送コメント」】」を参照してください。

コメントの横幅を広げて行くとどうなるでしょうか?

画面上のコメント表示領域は4:3モードの場合、横544px
ですが、表示領域の限界までコメント幅を広げようとすると、
ある一定の幅に達した瞬間、


コメントは画面内に収まるようにどんどん縮小していきます。
(改行リサイズを起こしていない場合)

この縮小処理によるコメントのサイズ変化のことを「臨界幅リサイズ」と呼びます。


臨界幅リサイズは改行リサイズと違い、
コメントの横幅によって縮小の度合い(縮小率)が細かく変わります。



縮小されるタイミングについてはサイズによっても異なってきます。
ここでは細かな解説は行いませんが、
縮小されていくにつれてサイズ間の違いは少なくなっていきます。



臨界幅リサイズを利用すれば
より細かくコメントの高さを調整することが可能となります。

ただし、縮小率によってコメントの横幅も大きく変わってくるので、
改行リサイズよりも地道な調整が必要となります。
テスト動画で何度も試してみると良いでしょう。

※16:9モードの場合

16:9モード(ワイド画面)における臨界幅リサイズの発生条件は
4:3モードのそれと変わりません
詳しくは「知識編Ⅵ【16:9モードについて】」にて解説しています。



②二重リサイズ


※この項の解説事項は「通常コメント」の場合のものです。
 生放送コメントの場合若干仕様に違いがあります。
 生放送コメントにおける仕様を知りたい方は以下の解説をご覧頂いたうえで
 「実践編Ⅲ【コメント別解説② 「ニコニコ生放送コメント」】」を参照してください。

改行リサイズが発生した状態で
コメントの横幅を広げていくとどうなるでしょうか。

本来なら臨界幅リサイズが発生し、
コメントの縮小が起こると思いきや……?


ある一定幅を超えると縮小するどころか
元のサイズに戻ってしまいます。

この現象を「二重リサイズ」(ダブルリサイズ、DR)と言います。
改行リサイズと臨界幅リサイズが同時に起こった状態の事です。


このように、コメントが画面の大きさを超えて存在しています。
画面上では黄枠がほとんど表示されないので、
現在の状態が非常に確認しにくいコメントでもあります。

上の画像は「big」のものですが、
「medium」や「small」でも同じように二重リサイズを発生させることができます。

各サイズの二重リサイズ発生条件

big:3行以上かつ漢字幅×25以上の横幅

medium:5行以上かつ漢字幅×40以上の横幅

small:7行以上かつ漢字幅×57以上の横幅

となります。
(OSにより若干の誤差あり、要調整)


※臨界幅を変更するコマンド「full」を使用すると
 二重リサイズの発生条件も以下のように変わります。

full big: 3行以上かつ漢字幅×31以上の横幅

full medium: 5行以上かつ漢字幅×50以上の横幅

full small: 7行以上かつ漢字幅×71以上の横幅(→通常コメントでは文字数超過のため再現不可)



※smallでも二重リサイズ自体は発生しますが、
 通常コメントでは75文字の制限があるため実用的ではありません。



二重リサイズは「改行リサイズ」と「臨界幅リサイズ」の二つのリサイズ過程を経ているので、
他のコメントと比べると若干表示の際の負荷が高くなります。

表示の際の負荷が高いと動画がカクカクになったり、一瞬止まったりと、視聴に影響する場合もあります。

負荷の度合いはPCのスペックによるようですが、
一度に3~4コメント程度で留めておくのが良いようです。
(5コメ以上だとカクつきが大きくなってくる。)

また、負荷が大きい関係から、フォント化けの確率も非常に高くなります。
そのため、他のコメント以上にフォントの安定に気を使う必要があります。

フォントを安定させる方法については、「知識編Ⅳ【文字の挙動】」「知識編Ⅴ【フォント決定ルール】」、
ならびに「制作編Ⅵ【フォント化け対策】」で行うことと致します。



④高さ固定(二重リサイズ編)


一度二重リサイズを発生させた後は通常の臨界幅リサイズと同じように、
コメントの横幅の増加で縮小表示が起こります。

これにより、コメントの横幅を調整することで
二重リサイズを起こしたまま「高さ固定」を行うことができます。
(高さ固定については「知識編Ⅱ【改行】」参照)


二重リサイズに関しては75文字の入力文字数制限との関係から
bigでの高さ固定しかできません。

コメントの横幅調整で9行から14行くらいまでの固定を行うことができます
それぞれの行数で固定するためのコメント横幅は
もちろん異なってくるため、個々で調整が必要です。


それぞれの行数の固定に必要な横幅をおおよそで表すと、

  • big二重リサイズ9行(高さ392px・固定時横幅1041~1067px):漢字幅26文字程度

  • big二重リサイズ10行(高さ384px・固定時横幅1137~1167px):漢字幅×29文字程度

  • big二重リサイズ11行(高さ389px・固定時横幅1247~1283px):漢字幅×32文字程度

  • big二重リサイズ12行(高さ388px・固定時横幅1385~1433px):漢字幅×35文字程度

  • big二重リサイズ13行(高さ381px・固定時横幅1553~1565px):漢字幅×39文字程度

  • big二重リサイズ14行(高さ381px・固定時横幅1619~1687px):漢字幅×41文字程度

となります。

15行以上の二重リサイズも可能ではありますが、
文字の大きさがbig改行リサイズとほぼ同じになるうえ、
文字数消費も多くなるため実用的ではありません。


この中では「big二重リサイズ10行」が最も安定しており、扱いやすいです。
まずは10行の固定から使い始めることをお勧めいたします。

上記の横幅はわかりやすいように漢字幅のみで表していますが、
横幅によってコメントの縮小率は頻繁に変わるため、
U+00A0、全角スペース等の漢字幅よりも狭い幅を持つ空白文字を使用すれば、
より精度の高い固定が出来る場合があります。

また上に示した通り、必要な横幅は各行数固定の際に若干ではありますが一定の範囲がありますので、
中に入れる文字などに応じて微調整するとよいでしょう。

二重リサイズでの高さ固定は、大きな文字のコメントが少ないコメント数で出来るので
現在ではかなり重宝されてはいますが、上でも触れたとおり
他のリサイズコメントよりも視聴に影響を及ぼしやすいコメントです。
あまり多用することはせず、リサイズの応用技であることをぜひ覚えておいていただければと思います。








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最終更新:2013年01月21日 14:24
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