制作編Ⅰ【構成手順】




このページからはコメントアート制作に関する解説を行います。
まず最初の解説は「構成手順」。
特に複雑なコメントアートを制作する際には、
どのようにコメントを投稿するかが全体的な出来を左右します。

それでは早速見ていきましょう~。

※基礎編・知識編の内容を理解している事を前提として解説をさせていただきます。
 分からない事項がございましたら、該当項目をご参照ください。


◎目次




①レイヤーについて


コメントは「積み上げ」によりコメント同士が重ならないように表示されますが、
高さ固定や「ue」「shita」コマンドなどで画面上の同じ場所に表示させたコメントは
どのように表示されるでしょうか?

同じ場所に表示させたコメントも基本的に、あとから表示されるものが上に表示されます。
同時に投下されたコメントはコメ番があとのものが上に投下されます。

高さ固定で投稿されたコメントを見ると分かりやすいのですが、


この画像のように、上に積み重なっていきます。
ちょうど「レイヤー」(層)のイメージを持つと分かりやすいでしょう。

重要なのは、高さ固定でない「積み上げ」のコメントでも
レイヤーのように順番に積み重なっているという点です。
例えば「ue」と「shita」で積み上げコメントを投稿した場合であっても、
4つのコメントの投稿順によってそれぞれ以下のような積み重なり方となります。


この積み重なりの順番をコメントの「レイヤー順」と呼びます。

また、この積み重なりは、コマンドの違いは関係ありません。
「積み上げ」と意味合いを混同しないようご注意ください。




②潜り込み(レイヤー補完)


表示順に積み重なったコメントですが、
積み重なったレイヤー順はコメントが表示されている間は変化しません。

どういう事かと言いますと。

時間差で表示した2つのコメントの一方が3秒後に消滅しても
残ったコメントは積み重なったレイヤー位置から動かないという事。
つまり、この3秒後の時点で残ったコメントは動画から浮いている状態になります。


この時に、新たなコメントを投稿するとどうなるでしょうか?


コメントは空いていたレイヤー位置に配置されます。
隙間が空かないように補完されるのです。

この現象を「潜り込み」と呼びます。
本来上に来るはずのコメントが下に表示される事からこの名がつきました。

潜り込みは「ue」「shita」「naka」といったコマンドに関わらず発生します。
流れているコメント(「naka」コメント)が多い場面で、「ue」「shita」などでの
重ね合わせなどのコメントを行うと、意図しない潜り込みが発生してしまう場合も
ありますので注意が必要です。
(そういった場合は、流れたコメントと同じ数だけ空白コメント等を投稿すれば
その分でレイヤーが埋まり、潜り込みが解消できる場合があります。)


潜り込みをコメントアートに利用するにはコメントのレイヤー順の把握が必要不可欠です。
実際使用する際には他の、視聴者のコメント等の動きも加味する必要があるので
非常に難易度の高い技術となります。



③コメントアート構成手順その1 ―コメントの選択―


コメントアートを構成したいと考えた時、
まずどこから構成を始めるべきでしょうか?

他のコメントが表示されていない状態からコメントアートを作ろうと考えた場合、
以下のような6種類のコメントの選択肢が考えられます

・「ue」の積み上げコメント

・「ue」の高さ固定コメント

・「shita」の積み上げコメント

・「shita」の高さ固定コメント

・「naka」の積み上げコメント

・「naka」の高さ固定コメント


この通りコマンド3種類に対し、積み上げコメントと高さ固定コメントという
2通りの方法があり、計6種類となります。


各コマンドとコメントの種類については次のような特徴があります。

「ue」:利用する人が少ないため比較的自由に使うことが出来るコマンド

「shita」:「ue」に比べてよくコメントされる。
       かつては「shita small green」が荒らしの代名詞でもあった。

「naka」:デフォルトのコマンド。誰でも気軽に投稿できる。
      よっぽど過疎っている動画でなければ積み上げコメントは避けるべき。


積み上げコメント:コメント位置やサイズを自由に調整することが出来る。
           ただし、他のコメントの干渉により崩れやすいという欠点を持つ。
           また、前に同コマンドの高さ固定コメントがあると投稿できない(必ず弾幕モード化する)。

高さ固定コメント:他のコメントによる干渉を受けない。
           ただし、位置やサイズの選択肢が限られてくるため、
           積み上げコメント程の自由な調整が出来ない。
           1コメントに必要な文字数が多くなるため、
           大規模なコメントアートを構成するにはそれなりの手間がかかる。


このような特徴を踏まえて6種類のコメントから手順を選択するわけですが、

基本的な手順は
積み上げコメント高さ固定コメントという流れになります。

理由は以下の通りです。
①最初に高さ固定コメントを選択してしまうと
 その後同じコマンドでの積み上げコメントが投稿できなくなる(弾幕モード化する)。

②積み上げコメントの方がサイズ・位置を細かく調整できるため、
 いきなり高さ固定コメントを投稿するよりもコメントアートの自由度が高くなる。


動画の雰囲気やコメントの状態を見たうえで特に制約がない限りは
この基本の構成手順を踏まえてコメントアートを制作するようにするとよいでしょう。

ただし、この手順選択はあくまで基本的な流れです。

実際は動画の状態により最適な手順をその都度その都度選択することになります。
(例えば、画面上下に一般コメントが多い場合は高さ固定コメントのみ選択した方が安全な場合もあります。)

コメントアート制作の際は

動画の雰囲気とコメントの状態を把握した上で、

自分が表現したいコメントアートに応じて、

臨機応変に手順を選択するとよいでしょう。



④コメントアート構成手順その2 ―手順選択例―


(case1)「ハート」コメントアート

※「6段ハート」

 手順:「ue」積み上げコメント ⇒ 「shita」積み上げコメント


基本的な形であるが、他のコメントによる干渉を受けやすい。



(case2)「装飾」コメントアート

※「アーチ型装飾コメントアート」

 手順:「ue」積み上げコメント ⇒ 「shita」積み上げコメント ⇒ 「ue」高さ固定コメント


複雑な構造を持つコメントアートを構成する際は積み上げコメントと
高さ固定コメントをうまく組み合わせるとよい。



(case3)「プロフィール」コメントアート

※「フレームプロフィール」

 手順:「ue」積み上げコメント ⇒ 「ue」高さ固定コメント


片方のコマンドのみでも積み上げコメントと高さ固定コメントの
組み合わせ次第で複雑な構成を行うことが出来る。
一方のコマンドが使われていた時でもそのコメントと干渉することなく投稿できる。



(case4)「歌詞」コメントアート


※見やすいように「ue」コマンド・「shita」コマンドを色分けしています。

時間差で表示するCA・字幕であっても
「積み上げコメント ⇒ 高さ固定コメント」の流れの繰り返しとなる。



重ねて言いますが、
どの選択肢が間違いという事はなく、
動画・コメント欄の状態に応じて手順を選択することが重要です。







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最終更新:2014年08月03日 15:10
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