ネオむぎ茶

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犯人の少年は2ちゃんねるが創設されてから間もない頃、「キャットキラー」という固定ハンドルネーム(コテハン)を用いて2ちゃんねるに書き込みを行っていた。ところが当時発足間もない2ちゃんねるではコテハンの存在を嫌い、コテハンがしつこく居座るスレッドにはいわゆる荒らしとして無意味な書き込みやブラクラなどが貼り付けられ、コテハンの発言を意図的に遮っていた。当時はモナーやギコ猫といった2ちゃんねるでおなじみのアスキーアートも浸透していなかった。

これを不愉快に受け取った犯人は「キャットキラー」を名乗り、ギコ猫を貼り付ける匿名ユーザーに対し挑戦的な言動を仕掛け、2ちゃんねると言うコミュニティで煙たがられることに逆上し、わざと居座り匿名ユーザーの感情を逆なでし、無意味な書き込みでスレッドが回転することを煽る。そのうち「1000レス目を取ったほうが勝ち」という勝負を提案した犯人は1000レス目に至るまで短い書き込みで自分の名前「キャットキラー」入りの投稿を繰り返したが、999レス目の後で「1000, 1000, 1000, 1000, (中略)僕の勝ち!」という比較的長めの投稿を(おそらくあらかじめ用意せず999レス目を書き込んでから手動で)書き込んでいるうちに他人が1000レス目を書き込み、犯人の書き込みは1001レス目となった(この頃は1000までのレス数制限は設けられていなかった)。これに逆上した犯人は罵詈雑言を書き込んだ後でキャットキラーの名前を返上することを宣言したが、名無しに戻ることを予想していた匿名コミュニティの意思に反し「キャットキラーからネオむぎ茶に改名する」とコテハンを名乗り続けることを宣言し、余計に反感を買う。さらに「ネオむぎ茶」というスレッドを立てて書き込みを募るが、匿名ユーザーたちからの反応は「氏ね、と言われたいんですか?」などとそっけないものであった。

このスレッドに犯人は友人からの書き込みという名目で「彼は精神病院に入院しました」と書き込むが、犯人は普段から友人がいないとこぼしていたためこれが本人の書き込みであるとうわさされる。だが前述のとおり実際犯人はバスジャック犯行前のある時期に精神科病院に入院していた時期があり、犯行時は仮退院中という扱いであった。仮退院の翌日、犯人は近くのホームセンターで包丁を購入、再び「ネオむぎ茶」のハンドルネームで2ちゃんねるに「佐賀県佐賀市17歳・・・。」というタイトルのスレッドを立て、「ヒヒヒヒヒ」とだけ書き込んでいた。これが事実上の犯罪予告とみなされ、2ちゃんねるに対するマスコミの批判的な報道がなされた。

西鉄バスジャック事件(にしてつバスジャックじけん)は、2000年(平成12年)5月3日に発生したバス乗っ取り(バスジャック)事件である。西鉄高速バス乗っ取り事件、佐賀バスジャック事件、ネオむぎ茶事件(ネオ麦茶事件)とも言われている。

事件発生から15時間半後の4日午前5時すぎ、小谷サービスエリアで停車中、警察官による説得中に、「手袋を路面に落とす」という突入の合図を受けた15名の隊員の突入により少年は逮捕された。この突入で機動隊員1名が犯人に左足を切り付けられ負傷した。この事件の様子はテレビで生中継された。

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最終更新:2010年10月23日 10:28