エルペノル
エルペノル(Elpenor)は オデュッセウスの部下である。力もなく、頭も冴えない男だった。オデュッセウス一行が キルケの島を出発する朝、酔って屋根の上で寝ていたエルペノルは、落ちて死んでしまう。オデュッセウスは冥府でエルペノルの亡霊に会い、きちんと埋葬することを頼まれる。
解説
- 別名、エルペーノール。
- エルペノルの不注意な事故死は、作品全体の中でも特に、愚かなふるまいの象徴となっている。
- エルペノルは、ジェイムズ・ジョイス「ユリシーズ」の登場人物パトリック・“パディ”・ディグナムの元になった人物といわれている。(第6章「ハデス」でブルームは酒の飲みすぎで死んだディグナムの埋葬に立ち会う)
オデュッセイアでのエピソード
- オデュッセウス一行がキルケの住むアイアイエ島を出発する前の晩、エルペノルは酔って屋根に上り、そこで寝た。次の朝、彼は屋根にいることを忘れ、地面に落ちて死んでしまった。(第10歌)
- オデュッセウス一行が冥府を訪れた時、最初に現れたのはエルペノルの亡霊だった。彼はアイアイエ島に戻り、自分の死体きちんと埋葬してほしいと願う。オデュッセウスはそれを聞き入れ、彼を彼の武具と一緒に埋葬すると、船の櫂を墓標に立ててやった。(第11歌)
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