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此方にはSSを挙げさせていただきます。
SS1 【お見合いとは?】
―お見合いとは…
大辞林 第二版 (三省堂)
みあい ―あひ 【見合(い)】<
(名)スル
(1)互いに相手を見つめること。
(2)結婚相手として適当かどうかを互いに判断するために、男女が人を介して面会すること。
(3)対応していること。釣り合っていること。
(4)囲碁でほぼ同等の価値のある二つの着点を双方が打ち得る状態。
(名)スル
(1)互いに相手を見つめること。
(2)結婚相手として適当かどうかを互いに判断するために、男女が人を介して面会すること。
(3)対応していること。釣り合っていること。
(4)囲碁でほぼ同等の価値のある二つの着点を双方が打ち得る状態。
結城杏はこのお見合いに応募し、『ランダム枠で当選しました』と通知を受けたのはかなり遅く、勿論その時は畑仕事真っ最中だったわけだが。
「今日も暑いなぁ…麦藁帽子が欲しいこの頃だー」
愛用機のにゃんぼっと3に乗り相変わらず農作業を続けていると見慣れた人の姿が次々と現れた。
「あれ、月代たんじゃん?どした??」
「おめでとうw」
「( ゚Д゚)?」
「抽選枠で選ばれてるぞお前」
「え?ちょw・・うそだ・・・w」
「マジデス。確認しとけ」
「おめでとうw」
「( ゚Д゚)?」
「抽選枠で選ばれてるぞお前」
「え?ちょw・・うそだ・・・w」
「マジデス。確認しとけ」
そういって月代由利は去って行った。
「なんで、オイラが…陰謀かっ!!」
そう叫んでいると次に現れたのは氷野凍矢くんだった。
「当選おめでとうございますーーー(それだけです」
「Σ(゚Д゚)だからアレは」
「まぁあれです、お見合い潰せたらゴメンね(何」
「Σ(゚Д゚)だからアレは」
「まぁあれです、お見合い潰せたらゴメンね(何」
どうやら彼はグリーンジャケットを羽織ってお見合いの邪魔をするのだそうだ。できれば暖かく見守って欲しかったなんて今更言えない。
その後を追うように来たのが結城杏の大好きな扇りんくちゃだった。
「杏ちゃ、こばにゃ~。お見合い当選おめでとう(笑)それが言いたかったんだw」
「みんなにいわれてるwwだが、あれは陰謀だああああああ」
「20人中世界忍者国2人も当選してるんだぜww(大国ではないのにwまあ、そんな気はするw<陰謀」
「みんなにいわれてるwwだが、あれは陰謀だああああああ」
「20人中世界忍者国2人も当選してるんだぜww(大国ではないのにwまあ、そんな気はするw<陰謀」
そして、同じくお見合い参加決定のソーニャさんも現れる。
「あ、遅くなりましたが当選おめでとうございます。」
「そにゃさんもw-」
「ありがとうございます、まさか世界忍者から二人も行けるとは!」
「確かに」
「そにゃさんもw-」
「ありがとうございます、まさか世界忍者から二人も行けるとは!」
「確かに」
こくこく頷きながらソーニャさんのペースに巻き込まれていく杏。さすがレポーター!!
「あ、ところで杏さんは、例のお見合い相手の中で狙っていらっしゃる方っています?」
「この世界のことなんもしらないwwww」
「なるほど………では好みのタイプはやはり畑仕事を手伝ってくれそうな方ですか?」
「一緒にいてくれれば・・w」
「ああ、かわいいなぁ(笑)」
「この世界のことなんもしらないwwww」
「なるほど………では好みのタイプはやはり畑仕事を手伝ってくれそうな方ですか?」
「一緒にいてくれれば・・w」
「ああ、かわいいなぁ(笑)」
以下略…色々インタビューというか質問をされた結城杏は畑から管理部屋へ帰宅。
「本当に、オイラ出て良いのかな…??」
そう思わずには居られなかった結城杏だった。
文字数:1033
SS2 【準備】
―さてと、本当に本腰いれなきゃかな?
なんて想いに耽っている結城杏。
理由はNWで行われる黒オーマの方々とのお見合いに参加する事となったからだ。
本人は投票での決定枠ではなくランダム枠という特殊な枠での参加となったのだ。
だから半端な状態じゃ何もできないで終わる。そんなんじゃお見合い自体に参加できなかった人に申し訳ないと常々思っているのだ。
理由はNWで行われる黒オーマの方々とのお見合いに参加する事となったからだ。
本人は投票での決定枠ではなくランダム枠という特殊な枠での参加となったのだ。
だから半端な状態じゃ何もできないで終わる。そんなんじゃお見合い自体に参加できなかった人に申し訳ないと常々思っているのだ。
「さてと、お見合いの準備しなきゃな。まずはこの服装からかな…」
そう言って泥だらけな服の裾を引っ張って見る。
「こんなんじゃ駄目だよね…王宮に行けばあるんだろうけど…なんかもうこのままで良くなって来たかも。」
正直めんどくさがり屋なのかもしれない。
だが、愛があるものに対しては何が何でも譲れないという性格なのだ。彼女の育てているトウモロコシは日に日に収穫され、調理され、余裕があればロビーに持ち込み皆に食して貰っていた。
だが、愛があるものに対しては何が何でも譲れないという性格なのだ。彼女の育てているトウモロコシは日に日に収穫され、調理され、余裕があればロビーに持ち込み皆に食して貰っていた。
彼女がトウモロコシに掛ける愛は誰にも負けないと自負している。
世界忍者国民皆が知っている程に。
だが、その彼女がお見合いに参加してくるという事に国中は大騒ぎ。
月代由利は『婿を持って帰ってくるなら私の屍を越えて行け』など、言い出す状況だ。
世界忍者国民皆が知っている程に。
だが、その彼女がお見合いに参加してくるという事に国中は大騒ぎ。
月代由利は『婿を持って帰ってくるなら私の屍を越えて行け』など、言い出す状況だ。
「グリーンジャケットに月代たんか…何があっても戦いたくない…」
お見合いを潰そう・邪魔しようというコンセプトで集まった人の中にうちの国の陛下も月代由利も氷野凍矢もいるという困った状況に彼女は頭を悩ましていた。
戦いは得意じゃない。寧ろ戦いたくない。という気持ちが強い。
お見合いの相手を公表され、彼女はスピキオという猫の名前に目が留まった。
「猫なら許してくれるかな…」
ボソリと呟く。
猫なら何時も一緒に居れそう。寂しいという気持ちは無くなるよね。ご飯も一緒に出来るし、寝るときも。
猫なら何時も一緒に居れそう。寂しいという気持ちは無くなるよね。ご飯も一緒に出来るし、寝るときも。
「よし、猫を連れて帰ってこよう!!」
そう言って彼女は猫缶と収穫した農産物と鍬をもって戦場…いやお見合い会場へと向かうのであった。
文字数:790
SS3 【お見合い直前】
―お見合い当日の結城杏
「さてはて、ここであってるのだろうか」
首を傾げながら地図を見る。一応方向音痴では無いんだが、相変わらず自信が無い。
『お見合い会場』
と書かれている立て札を見つけ、彼女は中へと進んでいく。
一応おめかし用の服も一式もって。
周りには綺麗な服を纏った他国の方々。中には男性も居ると聞いている。だが、彼女は自信がまったく持ってない。綺麗な人を見れば見るほど自分が如何に乏しいのかと言うのを再認識するからだ。
一応おめかし用の服も一式もって。
周りには綺麗な服を纏った他国の方々。中には男性も居ると聞いている。だが、彼女は自信がまったく持ってない。綺麗な人を見れば見るほど自分が如何に乏しいのかと言うのを再認識するからだ。
「うん、やっぱり場違いな気がする…このまま踵返して帰るか…」
と呟いた時だった。
「結城杏様ですね?」
「あ、はい?」
「お待ちしておりました」
「あ、はい?」
「お待ちしておりました」
案内人に捕まってしまい、もう後には引き返せない状況に陥る。
「此方に着替え用スペースも有りますので使ってくださいね♪」
「あ…はい」
「あ…はい」
なんで、こうなるのーと心の中で叫びつつ案内人に連れられてお着替えスペースと書かれた部屋の前にただ呆然と佇む。
正直、こういう所に来た事が無い人間は如何して良いのか判らないのである。とりあえず目の前にある部屋に入ろうとドアに手を掛けて見るがしかし…。
正直、こういう所に来た事が無い人間は如何して良いのか判らないのである。とりあえず目の前にある部屋に入ろうとドアに手を掛けて見るがしかし…。
「オイラ帰ろうかな…」
月代たんもグリーンジャケットで来るって言ってたしなぁ…どうか戦いにだけはなりませんように…と考えているときだった。
「にゃー」
何処からともなく猫の鳴き声。
辺りを見回して見るが見当たらない…と思いきや足元にふわふわした感覚。
辺りを見回して見るが見当たらない…と思いきや足元にふわふわした感覚。
「ぇ、何でこんなところに猫?!」
しっかりと蝶ネクタイをした白いふわふわな猫が足元に居るのだ。
勿論何故?という疑問は浮かぶが、お見合い相手の一覧にスピキオという白猫が居る事を彼女は思い出したのだ。
勿論何故?という疑問は浮かぶが、お見合い相手の一覧にスピキオという白猫が居る事を彼女は思い出したのだ。
「あ、もしかして君がスピキオちゃん?」
「にゃーにゃー」
「にゃーにゃー」
彼女はその場にしゃがみ込み、ふわふわな体を撫で問いかける。
「オイラ、君と仲良くなってこれから先も一緒に居たくてここに来たよ。可愛いわけじゃないし、綺麗ってわけでも無いけど…でも、一緒に居たいんだ。」
猫相手に彼女は顔を真っ赤にしつつ言った。
どうやらこういう言葉を言う機会なんて無いと思っていたのだ。勿論人相手じゃないけど、コレを人に言ったら彼女は一体どうなるんだと言うツッコミが来そうだが…。そしてまだ彼女は続けた。
どうやらこういう言葉を言う機会なんて無いと思っていたのだ。勿論人相手じゃないけど、コレを人に言ったら彼女は一体どうなるんだと言うツッコミが来そうだが…。そしてまだ彼女は続けた。
「オイラ今ね畑の横にある管理部屋で生活してるんだ。でもね、みんなと離れてるし何時も一人なんだ。畑仕事があるからなかなかロビーにもいけなくて…。折角採れたての野菜が手に入って調理しても誰も居ないから結局一人で食べてるんだ。だから、一緒に食べて欲しいなって…だからげふげふ」
どうも焦って一息で言ったのが間違えだった。
彼女は咳き込んでしゃがんでしまった。大事な所でこけてどうする…と。
彼女は咳き込んでしゃがんでしまった。大事な所でこけてどうする…と。
「にゃう?」
大丈夫とスピキオは彼女の顔を覗く。
ほろほろと床に落ちる涙。
ほろほろと床に落ちる涙。
「気のせい…泣いてなんかないよ」
「にゃぁ…」
「にゃぁ…」
「ただ、自信が無いだけ。弱い自分にぶち当たっただけ…だから気にしないで」
「君が一緒に来てくれたら…オイラの傍に居てくれるなら嬉しい…」
と言って彼女はふわふわな白猫を抱きかかえた。
文字数:1258
SS4 【杏とりんくとくろじゃーと陛下】
―いや…もう失いたくないの…
悪夢でも見たのだろうか涙が頬を伝っている。
そんな彼女は今日黒オーマの人々とのお見合いを控えている。
そんな彼女は今日黒オーマの人々とのお見合いを控えている。
「すっごい嫌な夢…何でこんな日に…」
世界忍者国にいたロジャーが光になったあの戦いの夢だ。
なにが原因なのかこの時はまだわかっていなかった…
なにが原因なのかこの時はまだわかっていなかった…
/*/
NW中の人々がこの日を心待ちにしていたのだろう。
勿論お見合いに参加した20名の他にも彼女らを守るために立ち上がった警備部隊(トレンチコート)そのお見合い自体を邪魔するために立ち上がった妨害部隊(グリーンジャケット)と主旨がちょっと違ってきているとは思うが…皆何かと楽しみではあるのだ。
勿論お見合いに参加した20名の他にも彼女らを守るために立ち上がった警備部隊(トレンチコート)そのお見合い自体を邪魔するために立ち上がった妨害部隊(グリーンジャケット)と主旨がちょっと違ってきているとは思うが…皆何かと楽しみではあるのだ。
「なんか大変なところに来てしまった気がする…」
と呟き会場に到着した自称ファーマーの結城杏。彼女がこのストーリーの主人公であるのだが、今回は脇役になりそうだ。
彼女は猫のスピキオ狙いでこの会場入りをしているはずなのだが…。
と呟き会場に到着した自称ファーマーの結城杏。彼女がこのストーリーの主人公であるのだが、今回は脇役になりそうだ。
彼女は猫のスピキオ狙いでこの会場入りをしているはずなのだが…。
「あ、りんくちゃー♪」
と警備部隊にいる仲良し扇りんくに笑顔で声をかけ手を振る。
と警備部隊にいる仲良し扇りんくに笑顔で声をかけ手を振る。
「今日は頑張ってねvしっかり守ってあげるから!!安心して行ってきてねvv」
彼女もまた笑顔で返事をし、手を振り返す。
彼女もまた笑顔で返事をし、手を振り返す。
「はーい!いってきまーすv」
二人は満面の笑みで各場所へと移動して行った。
傍から見ると外見評価10の結城杏と外見評価13の扇りんくだ…その二人の笑顔のやり取りでメロメロになる人も現れても可笑しくは無い。
傍から見ると外見評価10の結城杏と外見評価13の扇りんくだ…その二人の笑顔のやり取りでメロメロになる人も現れても可笑しくは無い。
「さてとスピキオちゃんはどこかなぁ~」
猫缶とミルクの入った水筒を持ってウロウロするのだが思わぬ人と衝突してしまった。
猫缶とミルクの入った水筒を持ってウロウロするのだが思わぬ人と衝突してしまった。
―ドンッ
「あ、ごめんなさいー…」
「いや、此方こそ申し訳ないでござる」
「いや、此方こそ申し訳ないでござる」
ん…この声はうちの国で聞いた事が有る。
そう、ロジャーなのだ。今回黒オーマのロジャー。黒にして真珠のロジャー。通称、くろじゃー。
そう、ロジャーなのだ。今回黒オーマのロジャー。黒にして真珠のロジャー。通称、くろじゃー。
「あ、くろじゃーさん。こんにちは。そしてごめんなさい。一緒に来てください!!」
杏はニッコリと笑顔を作って挨拶をかわす。そしてそのまま彼の手をぎゅっと掴み、有無を言わさずくろじゃーをある場所へと連れて行ったのだ。
杏はニッコリと笑顔を作って挨拶をかわす。そしてそのまま彼の手をぎゅっと掴み、有無を言わさずくろじゃーをある場所へと連れて行ったのだ。
そう、彼女が連れて向かった場所。それはGJにいる陛下の元だった。
「ど、どこにいくでござるか?」
「もうちょっとだから…あの人に貴方を逢わせるまで!!」
勿論くろじゃーも場所を聞くが彼女は「もうちょっともうちょっと」と言ってグイグイと引っ張って行く。
「もうちょっとだから…あの人に貴方を逢わせるまで!!」
勿論くろじゃーも場所を聞くが彼女は「もうちょっともうちょっと」と言ってグイグイと引っ張って行く。
「あーそこの二人何処へ行こうとしている?」
あと少しと言うところで警備部隊に声をかけられた。
此処で捕まったら駄目だ。そう彼女は思ったようだ。
此処で捕まったら駄目だ。そう彼女は思ったようだ。
「警備の人ですよね?私はこの人とお見合い中なんです。ちょっと人目に付きにくくていい感じの所に行きたいので、道をあけていただけませんか?」
「いや、此処から先にはGJが居る。貴方の身を守るためにも此処の道は開けることができない」
「いや、此処から先にはGJが居る。貴方の身を守るためにも此処の道は開けることができない」
珍しく丁寧に話してみたがどうやら駄目らしい。
「もう、私達の邪魔しないでください。二人の時間を無駄にしたくないのっ!!それに自分の身は自分で守ります。ご忠告ありがとうございました!!」
恥ずかしい台詞を並べ、無理やり先へ進んだ。
そして、くろじゃーを連れてGJのメンバーの居るところへ彼女は足を踏み入れた。そして漸く目指すものを見つけた。
「ん、杏さんどうしたの?お見合いは?」
「陛下、オイラに出来る精一杯です!!」
「陛下、オイラに出来る精一杯です!!」
目の前にくろじゃーを連れて立っている彼女に陛下は問う。
「だから、オイラに出来る精一杯です…いい加減に自分の気持ちお伝えしたら如何ですか?何事も想うだけでは伝わらないのです!!だから…」
―パシンッ
頬に痛みが走った。陛下の手が杏の頬を打ったのだ。
「杏さん…貴方が何をしているのかわかっているのですよね?」
「判ってますよっ!!でももう、陛下の悲しい背中は見たくないんです!!だからせめて伝えることくらい…」
彼女の頬には涙が流れている。本当に精一杯陛下の事を想ってしたことなのだ。
彼女の頬には涙が流れている。本当に精一杯陛下の事を想ってしたことなのだ。
「オイラは…何も言えないでいる陛下が嫌いです!!あんなに想っているのに…何も出来なくて後悔して何が良いのですか!オイラはもうあの時見たいな陛下の姿は見たくないんです!!」
涙は一向にとまらず、どんどん溢れて来る。
そしてその場で泣き崩れた。
そしてその場で泣き崩れた。
その騒ぎを聞きつけ、やってきた扇りんくが言う。
「杏ちゃは人一倍陛下の事見て心配してたんですよ…杏ちゃは…誰よりも素直で優しい子なのです…。陛下もご存知ですよね…だから杏ちゃの気持ちを裏切るようなことはしないであげてください…」
声が震えている。彼女もくっと涙を堪えているのだ。
「…やっていいことと悪い事がある…だが…悪い気持ちじゃない寧ろ嬉しいのかもしれない」
彼女は泣き崩れた杏の頭にかるく手を乗せ、小さく呟いた。
「ありがとう…」と。
文字数:1918