漢字の対応についてですが、どこまでの漢字の種類を機器がサポートしているかによって表示の際に正しくエンコードされずに文字化け状態で入っていると勘違いさせることが起き得ますね。
機器のプログラムに左右される事項であり、罰則規定などがないのでメーカー、機器により対応がばらばらであるのが現状です。
また、同じ第三水準に記載されている漢字でも一部のものが抜けているケースもあります。
更には、DICOMにてこれらの情報を埋める時にはcharactor set(CS)に宣言を行ない、シフトイン、シフトアウトにて情報を入れ込むのですがこれらの記述がうまくできていないケースも現実には存在します。
ややこしいですが、(0008、0005)のCSの宣言項目について 補足します。
タグ VR 名前 値
(0008,0005) CS Specific character Set ISO----IR87
tag(0008,0005)ですが、キャラクタセットの宣言、要はどの文字コード(半角英数字、半角カタカナ、全角ひらがな/カタカナ/漢字)を使用するかのセットです。
お尋ねの標準化に関する部分については、施設間での患者情報の流通が主となっていくであろう時代において、先生が危惧されているとおりと共感します。 現時点では、自施設で問題なく扱えていても、他施設では扱えないとかいう問題は多々あるのが現実でしょう。~
現状といたしまして、海外製のModalityでは IR6しか使えない、海外製WSでも IR6しか使えないという状況があります。 また、DICOMスタンダードのPart10に仕様がありますが、上記のような各社の仕様によっても読める読めないが出てきます。~
IHE-JのPDIでも、標準化に向けては動いていますが、今の現状として、古い機器でDICOM違反がある、古い機器などのでDICOM違反のBug Fixできないなどの事柄ゆえ、それが故に読み込めないという問題なども出ている状況です。~
現時点で最適な方法はない状況ですが、DICOM CONFORMANCEにキャラクタセットの宣言はほぼ記述されているはずなので、確認の上で運用することは未然にトラブルを防ぐ1つかと思います。~
医療業界での、キャラクターについての、標準化と問題点の洗い出しに付いて各メーカーも努力をしていく必要があると思います。
各施設で起こった事例報告や対応方法などが、もっと簡単に共有できると標準化に向けての意識が高まっていくと思います。
事例報告をお願いいたします。