すき家

店のご飯を無断で食べたなどとして、牛丼チェーン「すき家」を展開するゼンショー
(本社・東京都港区)が、残業代不払いで同社を刑事告訴した仙台市の女性店員(41)を、
窃盗などの疑いで仙台地検に刑事告訴していたことが分かった。地検はすでに店員を
不起訴としており、店員側は「こんな手段で威嚇、報復するのは許されない」と反発している。

 店員側の弁護士らによると、ゼンショーは、商品用のご飯どんぶり5杯分を無断で
食べたとする窃盗などの疑いで、店員を告訴した。店の監視カメラの映像が証拠だとしている。

 店員は「ご飯に洗浄用ブラシの毛が入ったため商品に使わず、まかない用のおにぎりに
した」などと反論。地検は今年3月、嫌疑不十分で店員を不起訴とした。

 ゼンショー広報室は告訴の事実を認めたうえで、「正式な法手続きで進めたことであり、
コメントは差し控えたい」としている。

 店員は昨年4月、仲間2人と、残業代の割増賃金が不払いだとして労働基準法違反の
疑いで同社を刑事告訴した。仙台地検は今年1月、同社を不起訴としたが、店員側が
不払い分の支払いを同社に求めた民事訴訟が続いている。

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最終更新:2009年04月16日 18:12