環境問題は環境問題でしかないのか


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私たちが直面している環境問題には多くの種類が存在しています。たとえば、温暖化問題であったり、酸性雨の問題であったり。ですが、果たしてその問題について考察を行い、解決方法を見出すだけで本当にいいのでしょうか。その事に関して、エプソン(株)の提示した環境ビジョン2050、エプソン社が目標として掲げた、"現代における環境問題に対する取り組みに関しての指標"を例として取り上げてみましょう。

環境問題は周囲の物事すべてを巻き込む


エプソンは、地球の環境負荷許容量を認識し、世界の誰もがその許容量を等しく分け合うものと考え、2050年には“商品とサービス”のライフサイクルにわたるCO2排出を10分の1にすることを目指します。あわせて、生態系の一員として、地域社会とともに生物多様性の修復と保全を行います。

この指標において何が重要か。それは、CO2の削減にのみ尽力を尽くすのではなく、私たちが自然界における生態系の一員であることをしっかりと認識し、そのホメオスタシスの向上、並びに生物多様性の維持と向上を目標として組み込んでいる、という点にあります。つまり、ただ環境問題として取りざたされている問題を解決するだけではなく、我々が住んでいる地球の環境をより住みやすいものにしていこう、とういう所にまで視野を広げている、ということです。
我々は、何か問題生じた時についその問題を解決しようとして、周囲の環境とか、その問題による間接的影響などをついつい無視してしまいがちです。また、"木を見て森を見ず"の諺の如く、個々の問題にのみ焦点を当て、地球環境の修復、改善という本来の大本にあるはずの目標が忘れ去られてしまっていることが多く、ある問題解決のための手段によって別の問題が生じてしまう、ということが起きてしまうのです。これでは本末転倒である、と言わざるを得ません。従って、我々は個々の問題にとらわれず、全体像を見据えた環境改善方法を模索していかなければならないのです。

企業に求められる目標の形

これに加え、エプソン社をはじめとして提示されている"2050年ビジョン"の良いところは、長期目標である、という点が挙げられます。これは先述の"全体像を見据えた問題解決"にもつながりますが、短期目標とはその性急性が大きく異なっていることが非常に大きい点となっています。つまり、短期目標を設定してしまうと、その期限に間に合わせようとして色々なミスが生じやすくなり、また間に合わせるための手抜きが生じてしまったりして、結局状況を悪化させてしまう可能性が大きい、ということです。急いては事をし損じる、とはよく言ったもので、長期目標の方がしっかりと腰を据えて問題と向き合うことができるのです。
やはり、企業というのは膨大な物量を取り扱うものですから、一つの動きが社会、国、そして世界全体に多大なる影響を与える可能性を秘めているわけです。従って、個人レベルの環境問題意識よりも、しっかりと数十年、数百年先を見据えて行動を起こしていく必要があるのです。