医薬品としての大麻

(注)医薬品として安全性が認められたとしても、それは嗜好品としての大麻の安全性の証明とはならない。睡眠薬など、本来の用法では安全性が確認されていても乱用により危険になる薬物は多い。

また、カンナビノイドは合成可能であり、大麻から摂取することは必須ではない(日本でも使用可)


カンナビノイド系がん疼痛治療剤「サティベックス」による痙縮改善効果

GW Pharmaceuticals は、多発性硬化症による痙縮(つっぱり)に対して医療
用麻薬製剤であり、がん性疼痛治療剤として用いられるサティベックス(Sati
vex?)(口腔内スプレー)を服用中の患者さんに対し、二重盲検にてプラセボ
(偽薬)に切り替え、投与継続群と比較する臨床試験をイギリスで行いました。

平均3.6年間サティベックスを服用中の36人の多発性硬化症患者をランダムに2
群に分け、一方の群にはサティベックスの代わりにプラセボ(偽薬)を投与し、
もう一方の群はサティベックスを継続して4週間後の変化を二重盲検で比較し
ました。

プラセボに変更した群は有意に早く治療から脱落し、自覚的および介護者によ
って痙縮が増悪したと感じた度合が有意に大きかったとしています。つまり、
サティベックスを中止することで痙縮が悪化することが確かめられました。
また、サティベックスを中止することによる離脱症状は見られず、副作用もプ
ラセボ群と差はなく、いずれも軽微なものであったとしています。

ちなみに、米国におけるサティベックスの開発・販売権は大塚製薬が取得して
います。また、GW Pharmaceuticalsは2005年にカナダにおいて、「多発性硬化
症に伴う神経因性の疼痛治療(上乗せ投与)」という適応を取得し、バイエル
社が販売を行っています。日本にも早く導入を検討してもらいたいものです。
ttp://msarticles.exblog.jp/10443235/

多様な医療カナビス


医療カナビスの際立った特徴は、その品種の多様性で数百種類以上ある。それ
ぞれの品種によって、THC,CBD,CBC,CBGなどカナビノイドやフ
ラボノイドなどの含有割合が異なっており、それぞれの効果がシナジー的に重
なり合って、多様な治療効果を生み出している。特に、THCとCBDの割り
合いが重要で、症状によってはCBDが決定的な効果を持っている。患者にと
っては、いろいろ試して自分の症状に適合した品種を選べることが大きな特徴
にもなっている。

成分構成の違いの例としては、オランダ政府の医療カナビス がよく知られて
いる。薬局で標準で販売している種類には、ベドローカン(THC18%)、
ベドノビノール(THC11%)のほかに、多発性硬化症向けにCBDの多く
含まれるベディオール(THC6%、CBD7.5%)がある。その他にも、
特定患者向けに160種類以上の品種を栽培している。

また、カリフォルニア州やカナダの民間カナビス・ディスペンサリーでは、普
通のバッズやハシシのほかにも、食用のクッキーや チョコレート、チンキ、
鎮痛・消炎パッチやクリームなど多様な製品を提供している。
http://www.cannabis-studyhouse.com/21_medical_practice/02_medical_cannabis/medical_cannabis.html


コメント


  • 私見ですが、カンナビノイド系薬剤にはすぐれた効能と高い安全性があるようです。ただ、それは医師の処方のもとで正しい用法を守った限りにおいてのことです。より純粋な化合物として合成が可能であることからも、医薬品としての効果をもって個人的な大麻の使用を正当化するのは無理がある論理だと感じます。 -- 管理人 (2009-04-18 07:16:30)
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最終更新:2009年04月18日 07:18
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