Auctoritas


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Agamben, Stato di eccezione, 2003.
上村忠男 他訳, 『例外状態』, 未来社, 2007.
権威(auctoritas)という観念が特殊ローマ的なものであるということは大方の一致した見解であり、この言葉がギリシア語に翻訳できないということを論証するためにディオン・カッシウスに言及するというのもステレオタイプとなっている。しかしながら、ローマ法に精通していたディオン・カッシウスは、よく繰り返し言われているようには、この用語が翻訳不可能であるとは言っていない。彼はむしろ、この言葉は「ひとたびできあがったならどのような場合にも」通用するようなかたちで訳すことはできないと言っているのである(「ギリシア語でひとたびできあがったならどのような場合にも通用するというようなことはありえない」[ディオン・カッシウス『ローマ史』55. 3.])。すなわち、この言葉をギリシア語に翻訳するさいには、コンテクストに応じてそのつど異なったよう語を使用しなければならないというわけなのだが、この観念が広範囲にわたるものである以上、それは当然のことである。したがって、ディオン・カッシウスの念頭にあったのは、このよう語のローマ的特殊性のようなものではなくて、それを単一の意味に還元することの困難さであったのである。tr. jp. p. 152.

















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