口蹄疫とは
家畜の伝染病のひとつ。偶蹄目(豚、牛、水牛、山羊、羊、鹿、猪、カモシカ、など蹄が二つに割れている動物)およびハリネズミ、ゾウなどが感染する口蹄疫ウイルスによる感染症。
人に感染することはなく、罹患した患畜およびそれらの生産物に触れても食べても、人体に影響はまったくありません。
人に感染することはなく、罹患した患畜およびそれらの生産物に触れても食べても、人体に影響はまったくありません。
しかし、以下のようなことから畜産関係には非常に恐れられている病です。
- 感染力が非常に高い
罹患した患畜との接触、ウイルスに汚染されたふん便や食料の摂取、空気感染の他、
器具・車両・人を介したウイルスの伝搬までもが感染経路になっています。
このため、適切および決め細やかな消毒などの対応と、早急な対策が要求されています。
器具・車両・人を介したウイルスの伝搬までもが感染経路になっています。
このため、適切および決め細やかな消毒などの対応と、早急な対策が要求されています。
- 罹患した患畜は発見次第殺処分の対象となる
家畜伝染病予防法に基づき、まん延防止のために家畜所有者による殺処分が義務付けられています。
- 感染拡大防止のため移動制限が掛けられ広い範囲での畜産物の輸出ができなくなる
症状
- 突然40~41度の発熱
- 多量のよだれ
- 口内、蹄、乳首などに水泡を形成する
対策・防疫措置
- 口蹄疫が発生した農場の家畜を殺処分して埋却し、農場を消毒
- 口蹄疫が発生した農場周辺の牛や豚の移動を制限
- 消毒薬散布
- 移動制限区域内に出入りする車両のために設けられた消毒ポイントでの消毒実施
- 移動制限区域内のワクチン接種による感染拡大防止
消毒薬について
農林水産省のページに、消毒薬の作り方と使い方(PDF)が掲載されています。
農場への口蹄疫の侵入を防ぐために~消毒薬の作り方と使い方~(PDF:102KB)
農場への口蹄疫の侵入を防ぐために~消毒薬の作り方と使い方~(PDF:102KB)
ワクチンについて
ワクチンを接種すれば口蹄疫の発症(発熱・水泡の形成など)を抑えることができますが感染を完全に防ぐことはできません。
発症を抑えることは、ウイルスの増殖を押さえ感染拡大につながります。
発症を抑えることは、ウイルスの増殖を押さえ感染拡大につながります。
一方で、ワクチンを接種した動物は口蹄疫に感染しても症状を示さないため、感染個体が見逃され逆に感染の拡大に繋がってしまう可能性があります。
このため、ワクチンを接種した動物は、罹患した患畜と同じく殺処分の対象となります。
このため、ワクチンを接種した動物は、罹患した患畜と同じく殺処分の対象となります。
その他参考
(記事アーカイブより)
- 【閲覧注意】口蹄疫に感染した牛の殺処分や感染後の写真資料いろいろ(Gigazine)... (2010-06-08 00:51:32)