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**貸借対照表とは
-企業の財政状態を表している計算書です。
-右側(簿記的には貸方)には資金の調達源泉である負債(他人資本とも呼ばれます)と純資産、左側(借方)にはその資金の運用形態である資産が示されています。
-「資産合計=負債合計+純資産合計」という式が必ず成り立ちます。
**貸借対照表の様式
-勘定式と報告式があります。
-勘定式では、資産が左側、負債と純資産が右側に表示されます。
-報告式では、資産、負債、純資産の順に表示されます。
**貸借対照表の表示
***流動・固定の区別
-貸借対照表では、資産と負債について、流動項目と固定項目の区別を行います。
-資産は、流動資産、固定資産、繰延資産に区分します。(繰延資産は少し特殊なので説明は省略します。)
-負債は、流動負債と固定負債に区分します。
-流動と固定の区分は、まず&bold(){正常営業循環基準}を適用し、この原則で流動資産に分類されなかった項目はさらに&bold(){ワンイヤー・ルール}を適用します。
-
財務諸表の種類
財務諸表のうちの主なものとしては
-企業の財政状態を示す「貸借対照表」
-企業の経営成績を示す「損益計算書」
-企業の現金の出入りを示す「キャッシュ・フロー計算書」(3級の範囲外)
があります。
そのほか「株主資本等変動計算書」も重要です(ただし3級の範囲外)。
会社法では財務諸表のことを「計算書類」といいます。
**貸借対照表とは
-企業の財政状態を表している計算書です。
-右側(簿記的には貸方)には資金の調達源泉である負債(他人資本とも呼ばれます)と純資産、左側(借方)にはその資金の運用形態である資産が示されています。
-「資産合計=負債合計+純資産合計」という式が必ず成り立ちます。
**貸借対照表の様式
-勘定式と報告式があります。
-勘定式では、資産が左側、負債と純資産が右側に表示されます。
-報告式では、資産、負債、純資産の順に表示されます。
**貸借対照表の表示
***流動・固定の区別
-貸借対照表では、資産と負債について、流動項目と固定項目の区別を行います。
-資産は、流動資産、固定資産、繰延資産に区分します。(繰延資産は少し特殊なので説明は省略します。)
-負債は、流動負債と固定負債に区分します。
-流動と固定の区分は、まず&bold(){正常営業循環基準}を適用し、この原則で流動資産に分類されなかった項目はさらに&bold(){ワンイヤー・ルール}を適用します。
-正常営業循環基準とは、仕入から販売に至る営業循環の過程にある項目を流動資産または流動負債とする方法です。(あとで出てきますが)売掛金、受取手形、棚卸資産、買掛金、支払手形などが正常営業循環基準で流動項目とされる代表的なものです。
-正常営業循環基準で流動資産または流動負債とならなかった項目は、決算日の翌日から起算して1年以内に履行期日が到来するかどうかで、流動か固定かを決定します(ワンイヤー・ルール)。1年以内に到来するものが流動資産または流動負債です。それ以外は、固定資産または固定負債とします。
***配列の方法
-&bold(){流動性配列法}が一般的であり、&bold(){固定性配列法}を採用しているのは電力やガスなど特殊な業種だけです。
-流動性配列法は、資産は換金能力の高い順に、負債は返済期日の早い順に配列する方法です。固定性配列法は、流動資産より固定資産、流動負債より固定負債を先に記載する方法です。
-固定性配列法でも、流動資産や流動負債の中では、流動性の高い順に配列されます。
***総額主義
-資産・負債・純資産は、総額によって表示しなければならないというのが、&bold(){総額主義の原則}です。
-企業会計原則では、「資産、負債及び資本は、総額によって記載することを原則とし、資産の項目と負債又は資本の項目とを相殺することによって、その全部又は一部を貸借対照表から除去してはならない。」とされています。
-ただし、売掛金と貸倒引当金を相殺して表示することは認められています(注記が必要)。
***重要性の原則
-貸借対照表では、重要性が高い項目は詳細に、そうでない科目は簡潔に示すことが認められています。