- 複表分析には、成長性および伸び率の分析があります。これらは趨勢分析ともいいます。
- 成長性分析には、対前年度比率と対基準年度比率があります。伸び率は対前年度比率から求めることができます。
- 対前年度比率は、分析対象年度(例えば2008年)の数値を前年度(2007年)の数値で割った値をパーセントで表示したものです。
分析対象年度の金額
対前年度比率= ────────────────×100(%)
分析対象年度の前年度の金額
- 伸び率は、正確には対前年度伸び率です。分析対象年度の数値から前年度の数値を差し引いた金額を前年度の金額で割った値をパーセントで表したものです。
分析対象年度の金額-分析対象年度の前年度の金額
伸び率 = ────────────────────────×100(%)
分析対象年度の前年度の金額
対前年度比率から100%を差し引いた数値となります。
- 前年度の数値がマイナスの場合は、意味のある数値とならないので、対前年度比率と伸び率は計算外とします。
- 対基準年度比率は、特定の期を基準年度としその数値を100%として、他の期の数値を基準年度数値との比率(パーセント)で表したものです。
分析対象年度の金額
対基準年度比率= ────────────×100(%)
基準年度の金額
- 分析期間の初年度を基準年度とするのが一般的ですが、初年度が異常な場合は、正常と考えられる他の年度を基準年度とするのが適当です。その場合、その年度以前はさかのぼった計算を行います。
最終更新:2008年05月05日 13:09