冬眠少女(とうみんしょうじょ)は坂東英一郎によるファンタジー小説である。
出版はエンターブレイン。挿絵は漫画家の
あぺるごが担当。
2009年2月3日現在、3巻までが発行されている。
ライトノベルの王道を行く展開と独特の世界観、コメディとシリアスの緩急に定評があり、ルーツ氏もクロノトリガー実況Part51.5でこの作品の名を口にしていた。
あらすじ
ある年のクリスマス・イブ、S県に住むどこにでもいるごく平凡な少年細田冬樹は、両親の頼みで街にケーキを買いに行くことに。
愚痴を零しながらもケーキを買いに歩く冬樹。「俺の人生十六年間、一度もこんなイベントとは縁が無かったな……」
そんな彼の前に、一人の少女が現れる――果たして、二人の運命や如何に。
登場人物
冬樹とその仲間たち
十六歳の高校生。自称「どこにでもいる平凡な少年」。部活はやっていない。
スポーツも勉強も並みかそれ以下の実力だが、一人暮らしが長いため炊事洗濯が達者。
夏葉との出会いが切っ掛けで「ドラゴニクス」の能力に目覚める。
本作のヒロイン。謎の組織に追われている。
冬樹が言うには「なかなか整った顔立ちをしていて、黙っていれば可愛い」らしい。
現在は細田家に居候している。
苗字は不明。テンションが高いトラブルメーカー。
冬樹に密かな思いを寄せている。
クールなスポーツマン。学校の怪談に詳しく、よく旧校舎に侵入しては噂の検証をしているらしい。
口癖は「スポーツはいいぞ」。
仕事の都合でボリビアに行っているらしい。
なぜわざわざ日本の冬樹にケーキを届けさせようとしたのかは謎である。
超高校級の実力を持つ野球部のエースであり、学園のカリスマ的存在。
プロ入りが噂されている。
謎の組織
組織の幹部の一人。夏葉を捕獲する命令を受けている。
美形であるが、力を得るため顔に刻印をされており、それを隠すため禍々しい仮面を被っている。
幹部の中でも一目おかれる相当な実力の持ち主だが、本来格下である冬樹の存在を心の底で恐れている節がある。
以下ストーリーに関わる重大なネタバレ
+
|
... |
実は雪男ではなく、冬樹と同様に特別な力を持つ人間であり、その正体は村田である。
元々は純粋な心を持つ野球少年であったが、いつまで経っても変化球を投げられなかった彼は、ある日とうとう後輩にエースの座を奪われてしまう。
もっと強くなりたい、そんな心の隙を突かれ、彼は「契約」を交わしてしまう。
|
最終更新:2009年02月04日 01:14