Nvidia Tegra3

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*Nvidia Tegra3 #contents() ---- **仕様 &bold(){T30L} &bold(){プロセスルール}:40 nm LPG by TSMC &bold(){CPU}: ARM Cortex-A9 クアッドコアプロセッサ 40nmG(+バッテリーセーバー Cortex-A9シングルコア"ninja" 40nmLP) 1.2GHz(最大)クアッドコア時/1.3GHz(最大)シングルコア時 L1キャッシュ:コアあたり32kb(4コアで128kb) L2キャッシュ:1MB NEON SIMD対応。 &bold(){GPU}: GeForceULP 12core 416MHz(tegra2比:3倍) プログラマブルシェーダ OpenGL ES2.0 OpenVG1.1 EGL1.4対応 &bold(){DRAM}: シングルチャネル DDR3-1500 DDR3-L 1500 LPDDR2-1066 最大メモリサイズ2GB &bold(){動画}:デコード(多種フォーマット対応)1080p@60fps、エンコード(H.264/MVC, VP8など)1080p@60fps 1600p &bold(){カメラ}:プライマリー・カメラ 3200万像素 セカンダリー・カメラ 500万像素 300メガ pixel/s USB 2.0 をサポート &bold(){ディスプレイ}:HDMI1.4a対応 3Dステレオ表示対応 2つまでのディスプレイに対応 最大解像度2048x1536 (nvidia公式、wikipediaなどから引用) ---- **解説 NVIDIA Tegra3 (Cortex-A9*4(+1) (1.2~1.6GHz) + GeForceULP) 世界各社のスマホやタブレットで広く使われるSoC、Nexus7にも搭載された 中華パッドでは[[Viewsonic N710]]や[[Galapad7]]に搭載されている Tegra2と比較してCPUが大幅に強化された メインCPUは対称クアッドコアだが、低負荷の際は(+1)の非対称コアが処理を担当することにより、省電力効果を狙っている ただしチップ自体はTegra2やRK3066と同じ40nmのプロセスでの製造 このためフル稼働時の消費電力はかなりのものになるのだとか なお非対称の+1コアは、メインのクアッドコアとは異なり、低消費電力向け製造プロセスでの製造である GPUもメーカー発表ではTegra2から約3倍の性能向上。コア数も4コアから12コアに増加した またTegraシリーズの特徴としてvramが別で搭載されている?(真偽は不明) しかし実際のGPUのベンチマークではRK3066やAppleA5にさえ負けることも... シングルチャンネルでメモリ周りが弱いのが原因とかなんとか ちなみにコアは最近のkeplerやfermiではなく、G70(GeForce 7800シリーズ)がベースらしい なんでもモバイル向けではGPGPU性能を活かすことが難しいためだとか? モバイル向けメモリの帯域が狭い現在では、タイリングを採用するPowerVRなどに性能は置いていかれている感があるが コアの世代の更新やモバイル向けメモリーの帯域の改善により、GPGPU性能など今後飛躍的に伸びる可能性はある が、現時点では3Dに限らず動画に関しても性能が不十分だという声も(1080p/60fpsの再生は遅延やカクつきが発生するとのこと) なお搭載機のantutu(v2)ベンチマークのスコアは1.2GHz駆動のNexus7が10000弱。 antutu(v3)ではTransformerPrimeがAntutu公式スコアで12563である。 後継に[[Nvidia Tegra4]](Cortex-A15*4+1 + GeForceULP(G80)*72)がある 当初はSnapdragonS4との比較であまり評判が良くなかったが MSM8960の性能が期待されていたより低く、リーク電力も多めでTSMCの28nmが歩留まりの問題で生産が遅れる中 Tegra3の方は40nmで安定して生産され、さらに高クロック版が出るなどがあり 結果としてNexus7に搭載されるなど、タブレット向けではそれなりに健闘した? #image(004.jpg,width=700) ---- **型違いのバージョン Tegra3にもwindows版や高クロック版など様々なバージョンが存在する。 上に書いたものはT30Lという低電圧版である。 &bold(){T30}(HTC ONE X、MicroSoft Surfaceなどに搭載) T30Lとの違いは -GeforceULPのクロックが520MHzまで引き上げられている -CPUの最大クロックがクアッドコア1.4GHz、シングルコア1.5GHzとなっている -サポートするRAMのクロックが高くなっている&bold(){(32-bit single-channel 533 MHz LPDDR2-1066 (4.26 GB/sec) or 750 MHz DDR3-L (6 GB/sec) )} antutu(v2)のスコアはHTC ONE Xが10000弱 antutu(v3)のスコアはHTC ONE Xが14000程度 &bold(){T33}(HTC ONE X+、ASUS TF700Tなどに搭載) T30Lとの違いは -GeforceULPのクロックが520MHzまで引き上げられている -CPUの最大クロックがクアッドコア1.6GHz、シングルコア1.7GHzとなっている -サポートするRAMのクロックがさらに高くなっている&bold(){(32-bit single-channel 800 MHz DDR3-1600 (6.4 GB/sec) )} antutu(v2)のスコアはHTC ONE X+が14000程度 antutu(v3)のスコアはHTC ONE X+が16000程度 ---- **機能など &bold(){4-PLUS-1™ クアッドコアに5つ目のバッテリー省電力コアを追加} 4-PLUS-1とは、Tegra 3の4つのCPUコアに、5つ目の低消費電力CPUコアが追加されていることを意味します。 このVariable SMPアーキテクチャによって、必要なときに爆発的な最大出力を与えるために4つのパフォーマンスコアを使用することが可能となり、 各コアは、作業負荷に応じて、独立かつ自動的に動作したり、動作を停止したりします。 単一のバッテリー省電力コア(またはコンパニオンコア)は、アクティブスタンバイ、音楽および動画のような低電力作業を取扱い、 OSやアプリケーションに対してトランスペアレントです。 &bold(){NVIDIA DirectTouch™} タッチの応答性を向上させ、Tegra 3プロセッサ上へのタッチ処理の一部を開放することによって電力消費を低減する特許出願中のアーキテクチャです。 &bold(){3D Stereo Gaming } この機能は、OpenGLをベースとするゲームやアプリケーションをStereo 3Dへ自動的かつリアルタイムに変換するために、 受賞技術NVIDIA 3D Vision®テクノロジを活用しています。 &bold(){NVIDIA PRISM Display テクノロジ-} PRISM (Pixel Rendering Intensity and Saturation Management) は、 モバイル・デバイスのバックライト電力消費を低減しつつ、ピクセルの色を明るくすることによって、 バッテリー作動時間を大幅に延長しつつ、同じレベルの視覚品質を実現します。 (なおこれはNexus7で動画再生後のバグの原因となった) (nVidia公式より引用) **コメント #pcomment(below2,reply,noname,20,enablenamelink,enableurl,size=80) #amazon2(728x90)
#contents() ---- **仕様 &bold(){T30L} &bold(){プロセスルール}:40 nm LPG by TSMC &bold(){CPU}: ARM Cortex-A9 クアッドコアプロセッサ 40nmG(+バッテリーセーバー Cortex-A9シングルコア"ninja" 40nmLP) 1.2GHz(最大)クアッドコア時/1.3GHz(最大)シングルコア時 L1キャッシュ:コアあたり32kb(4コアで128kb) L2キャッシュ:1MB NEON SIMD対応。 &bold(){GPU}: GeForceULP 12core 416MHz(tegra2比:3倍) プログラマブルシェーダ OpenGL ES2.0 OpenVG1.1 EGL1.4対応 &bold(){DRAM}: シングルチャネル DDR3-1500 DDR3-L 1500 LPDDR2-1066 最大メモリサイズ2GB &bold(){動画}:デコード(多種フォーマット対応)1080p@60fps、エンコード(H.264/MVC, VP8など)1080p@60fps 1600p &bold(){カメラ}:プライマリー・カメラ 3200万像素 セカンダリー・カメラ 500万像素 300メガ pixel/s USB 2.0 をサポート &bold(){ディスプレイ}:HDMI1.4a対応 3Dステレオ表示対応 2つまでのディスプレイに対応 最大解像度2048x1536 (nvidia公式、wikipediaなどから引用) ---- **解説 NVIDIA Tegra3 (Cortex-A9*4(+1) (1.2~1.6GHz) + GeForceULP) 世界各社のスマホやタブレットで広く使われるSoC、Nexus7にも搭載された 中華パッドでは[[Viewsonic N710]]や[[Galapad7]]に搭載されている Tegra2と比較してCPUが大幅に強化された メインCPUは対称クアッドコアだが、低負荷の際は(+1)の非対称コアが処理を担当することにより、省電力効果を狙っている ただしチップ自体はTegra2やRK3066と同じ40nmのプロセスでの製造 このためフル稼働時の消費電力はかなりのものになるのだとか なお非対称の+1コアは、メインのクアッドコアとは異なり、低消費電力向け製造プロセスでの製造である GPUもメーカー発表ではTegra2から約3倍の性能向上。コア数も4コアから12コアに増加した またTegraシリーズの特徴としてvramが別で搭載されている?(真偽は不明) しかし実際のGPUのベンチマークではRK3066やAppleA5にさえ負けることも... シングルチャンネルでメモリ周りが弱いのが原因とかなんとか ちなみにコアは最近のkeplerやfermiではなく、G70(GeForce 7800シリーズ)がベースらしい なんでもモバイル向けではGPGPU性能を活かすことが難しいためだとか? モバイル向けメモリの帯域が狭い現在では、タイリングを採用するPowerVRなどに性能は置いていかれている感があるが コアの世代の更新やモバイル向けメモリーの帯域の改善により、GPGPU性能など今後飛躍的に伸びる可能性はある が、現時点では3Dに限らず動画に関しても性能が不十分だという声も(1080p/60fpsの再生は遅延やカクつきが発生するとのこと) なお搭載機のantutu(v2)ベンチマークのスコアは1.2GHz駆動のNexus7が10000弱。 antutu(v3)ではTransformerPrimeがAntutu公式スコアで12563である。 後継に[[Nvidia Tegra4]](Cortex-A15*4+1 + GeForceULP(G80)*72)がある 当初はSnapdragonS4との比較であまり評判が良くなかったが MSM8960の性能が期待されていたより低く、リーク電力も多めでTSMCの28nmが歩留まりの問題で生産が遅れる中 Tegra3の方は40nmで安定して生産され、さらに高クロック版が出るなどがあり 結果としてNexus7に搭載されるなど、タブレット向けではそれなりに健闘した? #image(004.jpg,width=700) ---- **型違いのバージョン Tegra3にもwindows版や高クロック版など様々なバージョンが存在する。 上に書いたものはT30Lという低電圧版である。 &bold(){T30}(HTC ONE X、MicroSoft Surfaceなどに搭載) T30Lとの違いは -GeforceULPのクロックが520MHzまで引き上げられている -CPUの最大クロックがクアッドコア1.4GHz、シングルコア1.5GHzとなっている -サポートするRAMのクロックが高くなっている&bold(){(32-bit single-channel 533 MHz LPDDR2-1066 (4.26 GB/sec) or 750 MHz DDR3-L (6 GB/sec) )} antutu(v2)のスコアはHTC ONE Xが10000弱 antutu(v3)のスコアはHTC ONE Xが14000程度 &bold(){T33}(HTC ONE X+、ASUS TF700Tなどに搭載) T30Lとの違いは -GeforceULPのクロックが520MHzまで引き上げられている -CPUの最大クロックがクアッドコア1.6GHz、シングルコア1.7GHzとなっている -サポートするRAMのクロックがさらに高くなっている&bold(){(32-bit single-channel 800 MHz DDR3-1600 (6.4 GB/sec) )} antutu(v2)のスコアはHTC ONE X+が14000程度 antutu(v3)のスコアはHTC ONE X+が16000程度 ---- **機能など &bold(){4-PLUS-1™ クアッドコアに5つ目のバッテリー省電力コアを追加} 4-PLUS-1とは、Tegra 3の4つのCPUコアに、5つ目の低消費電力CPUコアが追加されていることを意味します。 このVariable SMPアーキテクチャによって、必要なときに爆発的な最大出力を与えるために4つのパフォーマンスコアを使用することが可能となり、 各コアは、作業負荷に応じて、独立かつ自動的に動作したり、動作を停止したりします。 単一のバッテリー省電力コア(またはコンパニオンコア)は、アクティブスタンバイ、音楽および動画のような低電力作業を取扱い、 OSやアプリケーションに対してトランスペアレントです。 &bold(){NVIDIA DirectTouch™} タッチの応答性を向上させ、Tegra 3プロセッサ上へのタッチ処理の一部を開放することによって電力消費を低減する特許出願中のアーキテクチャです。 &bold(){3D Stereo Gaming } この機能は、OpenGLをベースとするゲームやアプリケーションをStereo 3Dへ自動的かつリアルタイムに変換するために、 受賞技術NVIDIA 3D Vision®テクノロジを活用しています。 &bold(){NVIDIA PRISM Display テクノロジ-} PRISM (Pixel Rendering Intensity and Saturation Management) は、 モバイル・デバイスのバックライト電力消費を低減しつつ、ピクセルの色を明るくすることによって、 バッテリー作動時間を大幅に延長しつつ、同じレベルの視覚品質を実現します。 (なおこれはNexus7で動画再生後のバグの原因となった) (nVidia公式より引用) **コメント #pcomment(below2,reply,noname,20,enablenamelink,enableurl,size=80)

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