8 :【投下予告】  2006/09/30(土) 21:56:26 ID:???  
桜子「まほ落語寄席、続いてはこの人で~す!
   3分後に投下~!」
9 : まほ落語寄席 二つ目   2006/09/30(土) 22:01:12 ID:???  
美砂「毎度まいどお付き合いいただきましてありがとうございます。柿崎亭美砂でございます。
   まぁ、長い噺ですが一席お付き合い願います。
   え~、落語の世界に良く出てくるのものに長屋があります、長屋というのは今で言うと
   ワンルームの家が横にずらっと並んだような建物でございます。
   そこにご隠居さんや与太郎に、ご夫婦さんから粗忽者とさまざまな人が暮らしているんですね、
   粗忽者までは良いんですが、そこに迷惑者が居るってぇと困り物でございます。
   人の女に手を出したり、ご近所さんから金品巻上げ飲む打つ買う、
   しまいにゃ人の女を押し倒す、真名ってぇのが居まして、百合棒なんて二つ名がついた・・
   そんな迷惑者のところには同じ様な迷惑者が訪ねてくるのはよくある話でございまして
10 : まほ落語寄席 二つ目   2006/09/30(土) 22:02:15 ID:???  
エヴァ「おい!百合棒!居ないのか?!真名!入るぞ!
    なんだ、寝てるのか?おい、起きろ!起きろ!魚の骨なんぞ咥えてないで起きろ!
    って、白目向いてる・・・あ、この魚はフグじゃないか。あ~、毒にあたってしまったか。
    あ~参った。こいつ勘当されて身よりも無いし・・しょうがない、兄貴分の私が何とかするか。」

美砂「なんてところに拍子悪く」

亜子「紙くず~紙屑、紙屑溜まってまへんか~い。」
エヴァ「お。ちょうどいいところに。おい!紙屑屋!」
亜子「へい毎dあぁ!しまった、百合棒の家や。あかん所に来てしまったなぁ・・・
   あ~あ、何でよりによってこんなところに。この間なんか百合棒の野郎、ウチの裕奈を押し倒したり
   身包み盗ってったりしくさって。今度はウチがヤられる番なんかぁ・・・。」
エヴァ「オイコラ!何をぶつぶつ言ってんだ?こっち向け!」
亜子「へい・・・へい。あれ?百合棒さんやない・・。
   ここは百合棒さん所とちゃいますか?」
エヴァ「そうだ。・・・お前、百合棒の事を知ってるのか?」
亜子「えぇまぁ、ここら辺じゃある意味で有名な人やし。
   あの~、百合棒さんはどこ行きました?」
エヴァ「遠い遠いあの世に行った」
亜子「あの世?あの世といったら、あの世でっか?」
エヴァ「そうだ、そのあの世だ。見てみろ、そこに百合棒の死体が落ちてる。
    で、兄貴分の私がな、身寄りの無いこいつのために葬式でもあげてやろうと思ったが
    懐に銭が無い。だから紙屑屋、この家の家具を全部買え!」
亜子「買えって言っても傷物ばっかしで、何にも買える物なんか」
エヴァ「えぇ!何だってぇ!」
亜子「まいったなぁ、百合棒に輪をかけたような・・・
   しゃあない、百合棒さんにはいろんな意味で世話になりましたし・・・
   じゃあ、その底の抜けた鍋を買わせてもらいますんで、百合棒に線香でも上げてください。」
エヴァ「そうか、ありがとな。後もう一つ頼みがある。
    家主の所に行って、百合棒が死にましたと言って来い。
11 : まほ落語寄席 二つ目   2006/09/30(土) 22:03:05 ID:???  
亜子「ま~その~、行っても、百合棒の人間が人間やから~、長屋の人は誰も来ないと・・・」
エヴァ「良いから行け!」
亜子「へいへい。・・・・はぁぁ、ツイてないなぁ・・・。
   こんばんは、家主さん。」
超「はいはイ。おや、紙屑屋さん。今日は何の御用デ?」
亜子「えっと。百合棒が死んだそうで」
超「え?本当かイ?!まさかワタシが喜んだラ、実はウソですとカ?
  違ウ、本当ダ?よシ、今から長屋のみんなに教えてくル、みんな大喜びするヨ。」
亜子「あの、あの。それで、百合棒の兄貴分と名乗る人が香典もってこいと」
超「はァ?何デ百合棒のためニ?バカいっちゃあいけないヨ、
  あいツ、自分以外の人が目出度い時に金は出さずニ、自分のときはふんだくって行きやがっテ。
  それで兄貴分ガ、百合棒が死んだから香典?ふざけるんじゃないヨ!
  ワタシが百合棒になんぞ出す金はありませン。こう伝えて来イ。」
亜子「へい。」

美砂「って伝えますと」

エヴァ「なんだってぇ?金ださねぇなら百合棒の死体担いで、かんかん能を踊らせてやると行ってこい」

超「死体のかんかん能?面白い、是非観させてもらおうじゃないカw」

美砂「いやー、人間って恐ろしいですねぇ」

エヴァ「おら!てめぇが家主か?!是非観たいと言った、死体のかんかん能だ!」
超「あわわ、ちょっと、お止めなさイ!そんなことしたら罰があたりますヨ!」
エヴァ「だったら、金と酒を出しな!」
超「あの~、一つふえt」
エヴァ「そら!もう一丁!」
超「解った!解りましたかラ、もう止めてぇぇェ」
12 : まほ落語寄席 二つ目   2006/09/30(土) 22:03:52 ID:???  
エヴァ「ワッハッハ!口ほどでもないな。おい、紙屑屋。」
亜子「・・・へい、なんでしょ」
エヴァ「そこの漬物屋から古いやつで良いから漬物樽を
    棺桶にするからって一つもらって来い。やらんと言ったら、かんかん能と言え。」
亜子「へい・・・。御免ください」
円「おっ。紙屑屋さん、ちょうど持って行ってもらいたいもn」
亜子「あ~。今日は商売じゃなく、あの~、百合棒が死んだんで」

美砂「委細話しますと」

釘宮「それで、兄貴分が棺桶代わりにだって?
   ふざけたこと抜かしやがって、死んでまで迷惑をかける奴だね。
   あんな奴にやる漬物樽なんか無いよ。」
亜子「でもぉ~、持って行かないと」
釘宮「だいたいね、今までツケで買ってったけど払ったことなんかないじゃないか!
   欲しけりゃ兄貴分とか言うやつにツケを全部払ったらくれてやるって言ってきて・・
   なに?渡さないと百合棒の死体にかんかん能をだって?
   面白い、初物は寿命を延ばすって言うからな、結構結構、見せてもらおうじゃないか。」
亜子「いや、脅しじゃなく、さっき家主さんとこで本当に。
   くれへんのなら、ウチが金を払いますから一つ・・・」
釘宮「う~ん、しょうがない。古くて使ってないやつだけど一つタダであげよう。」

美砂「と、古樽かついで帰りますと」

エヴァ「よしよし、上出来だな。おい、紙屑屋、一杯呑んで汚れを落としてけ。」
亜子「酒?アカン、ウチ呑めへんのや。」
エヴァ「あん?私の酒が呑めないってか?」
亜子「へい、いただきます・・・んぐ!うへぇ・・」
エヴァ「もっと美味そうに呑め!もう一杯」
13 : まほ落語寄席 二つ目   2006/09/30(土) 22:04:39 ID:???  
美砂「と、無茶に飲ませてますと」

亜子「せやからな!バース・掛布・岡田がな
   おい!聞いとんのか?!え!どうなんや!」
エヴァ「へい。」
亜子「聞いてるときはな、聞いてますよって態度を見せんとアカン!
   でな、巨人の槇原からバックスクリーン3連発を・・・」
エヴァ「・・・。あのぉ~、紙屑屋さん。」
亜子「なんや?!」
エヴァ「そろそろ百合棒を焼きに行きたいなぁ~と・・・」
亜子「そうか、なら行くか。」

美砂「樽に百合棒押し込めまして、棒を担いで運んでたんですが、
   タガが緩んでたんのか、途中で樽の底が抜けて百合棒が落ちたんですがそれに気づかない。
   さて、紙屑屋たちが通り過ぎてしばらく」

明日菜「う~い、呑みすぎら。ちょっくらここで横になりましょかね・・・グー・・・。」

亜子「おい!気ぃ付けんか!百合棒の死体を落っことしてたやないか!
   役に立たんのぉ、もうお前が一人で担いでけ。」
エヴァ「スミマセン・・・。やれやれ、とんだ大虎だったな。
    あれ?鈴なんてつけてたか?まぁ良いや。よっと!」

美砂「と、間違いに気づかず酔っ払いを放り込んで火屋へ。」

エヴァ「ごめんください」
古「誰アルか?今日は仕舞いだから明日にして欲しいアル。」
エヴァ「仕舞いでも、まだそこに火が付いてるだろ。」
古「あれは、明日すぐ火を起こせるようにしてるだけアル。
  どうしても今すぐ火葬したいなら勝手に薪でも入れて焼けばいいアル。」
 
14 : まほ落語寄席 二つ目   2006/09/30(土) 22:05:29 ID:???  
エヴァ「そうかい、じゃあそうさせてもらうよ。」

美砂「と、薪を入れて棺桶を放り込みしばらくすると
   樽に火が回りまして」

明日菜「ムニャムニャ・・ん?あ、熱ッ!熱い!あちちちち!!!」
エヴァ「熱い?火は熱いに決まってるだろ!」
明日菜「誰か!誰か出してくれ~!」
エヴァ「出せ?こんの往生際が悪い、さっさと大人しく焼かれてしまいな!」
明日菜「なにぃ!アニメ1期で焼かれたのに、また焼かれて堪るかぁい!」

美砂「と、桶をぶち破りまして」

明日菜「ふ~、熱かった。ここは一体どこなのよ?!」
エヴァ「ここ?ここは火屋だ!」
明日菜「なんら火屋か?う~い」

美砂「『火屋で良いからもう一杯』

   メインヒロインの火葬シーンがないことを祈りながら、
   『ゆりぼう』【らくだ】の一席にございました。」

 

26 :マロン名無しさん  2006/10/01(日) 01:40:34 ID:???  
三分後投下~
>>857-861の続きです

人物紹介

刹那 主人公、職業勇者。とっても頑張り中

木乃香 勇者の幼なじみ、職業賢者。せっちゃん命の色狂い。夜が来るたびにケダモノと化す

古菲 異世界から迷い込んだ少女、職業武道家。言葉はわかるが「ある」としか喋れない。刹那は心の中で”あるある”と呼んでいる

エヴァ 記憶を失った吸血鬼の幼女、職業魔法使い。刹那は心の中で”幼女”と呼んでいる
 

27 :刹那 そして伝説へ(byDQⅢ)  2006/10/01(日) 01:43:02 ID:???  

刹那 そして伝説へ(byDQⅢ)


1/5
>ぼうけんのしょ1をはじめます

何とか6つのオーブを集めた私たち、不死鳥を目覚めさせるべく極寒の地、レイアムランドへと向かいます
ですがその途中、バハラタに寄ることにします
なぜなら・・・あの欠食児童たちに餌をあげなければならなかったのです

五月 甘いお菓子ですね、ちょっと待っててくださいよ

バハラタの王様は私たちのお願いを快く聞いてくれました。そしてあっという間においしそうなお菓子を作ってくれたのです
五月 足りなかったら言ってくださいね。どれだけでも作りますから
私たちにお菓子を渡してくれた王様の笑顔はいつまでも忘れることができません
本当なら笑顔が・・・世界を救うんだろうなって思いました

しかしここで困ったことがおきました。なんとお菓子をレイアムランドの欠食自動の元へ届けることができなかったのです
原因は・・・皆が欠食児童だったのです

木乃香 「あはぁん・・・ほっぺが落ちそうや」
エヴァ 「この香り・・・紅茶との相性は最高だな」
古 「あるぅ~」
刹那 「皆さん?これはあの子達の分であって・・・おいふい。うん、おいふいね・・・」

そうです。ちょっとのつもりがいつのまにかすべて食べてしまったのです
恐るべきはバハラタの王様。この味なら食による世界制覇も可能でしょう

28 :刹那 そして伝説へ(byDQⅢ)  2006/10/01(日) 01:44:32 ID:???

  
2/5
結局、欠食児童たちの元にお菓子が届けられたのは4度目のことでした
実は・・・その間に2kg太ってしまったのは秘密です

すばやさ -3


さて、レイアムランドの神殿についたとたん、二人の欠食児童は飛び掛ってくるように私たちのほうに飛んできました
風香 「おかしー!!!」
史伽 「お姉ちゃん、私の分!!!」
当然のことながらお菓子は取り合いになりました
その姿をみていると少し悲しくなります。まるでケダモノさんのようでしたから

木乃香 「で、オーブを集めたんやけど不死鳥はどうなるん?」
風香 「もむもむ・・・たぶん復活」
史伽 「もむもむ・・・すると思うです」
お二人さん、口の中に物を入れて喋ってはいけません

やがてお菓子を食べて満足したのか、二人はやる気になったようです


風香 「ふぅ、美味しかった。では・・・」
史伽 「ふぅ、美味しかった。お休みなさい・・・」
おなかが膨れたらしい二人は床につこうとします。このお子様たちには少しお灸が必要だと思いました
まあ、そんな心配をすることも無く、幼女がこう言います

エヴァ 「今・・・おまえたちが・・・何を食べたか・・・見たいみたいだな?」
幼女さん、手のひらに爆破呪文を用意して殺す気満々です

29 :刹那 そして伝説へ(byDQⅢ)  2006/10/01(日) 01:46:17 ID:???  

3/5
風香 「で、ここが祭壇」
史伽 「ここにオーブを捧げるの」
そこは神殿の中央、巨大なたまごのようなものが中央に置かれており、その周りには何かを置くような台が6つありました
風香 「で、オーブを適当に」
史伽 「置くです」
少しばかりタンコブを作った二人が祭壇に立ちました。私たちは言われたとおりにオーブを台座に捧げます
すると・・・

オーブは光り輝き始め、やがてはその光は消えていきました。しかし、その光を吸収したかのように今度は巨大なたまごが光り始めます
その光は収束していき・・・一瞬の煌きとなったのです

?? 「ふぅ・・・やっと目覚めることができました。ずいぶんとウスノロさんたちですね?」

その声は悪意が含まれています

風香 「あれ、たまごのままだ?」
史伽 「声はたまごの中からするです」

?? 「我が名は不死鳥、アルビレオ・イマ。皆さんはじめまして、そしてさようなら。私は家に帰りますので・・・」

刹那 「あ、あなたは不死鳥で私たちに協力してくれるのではありませんか?」
イマ 「まあ、こんなところで500年も暇を持て余していたのです。早く家に帰りたいのはあたりまえでしょう?」
木乃香 「なんや我儘やな?」
イマ 「ひねくれていますのでそう思って頂いてかまいません。では私は家に帰りますので・・・」
刹那 「め、目覚めさせたんですよ!!!ちょっと位は・・・」

イマ 「仕方無いですね。まあ、本来ならその使命を帯びて私はここにいるのですから・・・では・・・」
不死鳥がそう言ったとたん、たまごから一条の光が私に降り注ぎました。そして

30 :刹那 そして伝説へ(byDQⅢ)  2006/10/01(日) 01:48:04 ID:???  
4/5
刹那 「え?えええ!!!」
不死鳥は私に力をくれました。とてもとても便利な力、それは翼の力
イマ 「あなたに翼を与えましょう。これであなたも空を飛べるはずです」
刹那 「あ、あの・・・これ?」
私は首をひねって背中を見ました。すると純白の翼が生えていたのです
木乃香 「せっちゃん・・・格好ええな」
エヴァ 「羽根布団」
古 「ある!!!」
どうやら魅力が5あがったようです

イマ 「では私はこれで失礼しますよ」
刹那 「で、でもこんな翼があっても空は飛べないのでは?」
イマ 「その翼の力を見くびらないでください。まあ、飛ぶというよりは浮かぶといったほうがいいでしょう」
刹那 「浮かぶ?」
イマ 「ええ、飛ぼうと思うと力場が発生して浮かび上がるのです。まあ、翼は形式上のものと思ってください」
刹那 「では翼はいらないのでは?」
イマ 「あなたにはロマンというものがありませんね。まあ、私の趣味でもあるのですが・・・」
木乃香 「ええやん、この翼。ふかふかや」
イマ 「飛びたいと思う仲間とは手をつないでください。力場が仲間まで包みますのでいっしょに飛べますよ」
刹那 「飛べる・・・のか」
イマ 「では私は急ぎますので・・・巫女のお二人さん、今までご苦労様でした。これであなたたちの役目は終わりです」

風香・史伽 「ご褒美は?」

イマ 「地下倉庫にお菓子が山ほどあります。それが・・・」
風香・史伽 「食べちゃった。そのほかには?」
イマ 「・・・では先払いです。今までありがとう、そしてさようなら」
たまごはそれだけ言うと光輝くのを止め、やがては何事も無かったように沈黙しました
そして大きな音を立ててたまごは割れ、中身の無い殻だけが真っ二つになったのです

31 :刹那 そして伝説へ(byDQⅢ)  2006/10/01(日) 01:49:11 ID:???  

5/5
さて、不死鳥の力を手に入れた私。さっそくそれを試したくなりました
私はこのちゃんと幼女と手をつなぎ、このちゃんはあるある、幼女は巫女の片割れ、巫女の片割れはもう片割れと手をつなぎます
そして、念じました

刹那 「と、飛んでる」
私たちの足は地面から離れ、やがては空高く舞い上がります。ちょっと興奮
で、私たちはそのままバハラタへと向かいました
欠食児童たちが役目を終えたので自由になり、美味しいお菓子があるバハラタへ行きたいといったためです
まあ、王様も相手にしないだろうと思っていたのですが・・・
五月 いいですよ、ここで暮らしてください。でも掃除洗濯家事一般は手伝うんですよ?

風香・史伽 「は~い!!!」
王様は子供の扱いも上手なようです


で、よく考えたら次はどこへ行けばいいんでしょうか?
そこで悩む私たちはあることを思い出しました

”情報は酒場で”と


>ぼうけんのしょ1にきろくします


ハルナ 「なんか普通の展開ね。ひねりが無かったわ」
夕映 「勇者って五月さんですか?実は活躍してるです」
ハルナ 「さっちゃんの位置付けってそんな感じだから・・・次はいよいよ魔王との対決よ!!!さて魔王は・・・」
夕映 「まあ、気長に待つです」

 

34 :禁断の果実 日常編2  2006/10/01(日) 14:23:15 ID:???  
走る
グラウンドの直線をひたすら走る
美空は風を切り、ゴールへ向かう
ゴールラインを越えると同時に、顧問の声
「春日、なかなかいいぞ」
記録を美空に告げ、いろいろと指示を出す
美空はそれを聞きつつはきはきと答える。いつも見せない顔だ
指示を受けた後に、少しダウンのために走り出す。すると
「美空」
声の方を見るとシャークティとココネがいた、美空は駆け寄ると
「どうしたの?」
「少し用事があったのでついでに。もうすぐ練習は終わるのでしょう」
「まぁ土曜日だし昼には」
シャークティはよかったと笑う、実は三人で昼食でもとココネも呼んで来ていたのだ
最初からかと苦笑いする美空、シャークティは微笑み
「でも美空があんなに真面目になるなんて・・・」
「げ、見てた?」
「・・・(こくこく)」
あまり見せない一面、好きな事には真面目な美空の一面
美空はちょっと恥ずかしげにする
「で、でも今はシャークティが一番だから・・・」
「美空・・・」
その時、顧問の集合の声。どうやら終わりのようだ
「あ、じゃあ少し待ってて」
「はい」
走る美空の背中をココネと共に見送るシャークティは幸せそうだった

 

37 :マロン名無しさん  2006/10/01(日) 16:48:02 ID:???  
お昼時のスポーツ

亜子「お昼はやっぱバレーやな」
ゆーな「にゃー」
アキラ「でも向こうじゃ何か別のをやってるよ」
まき絵「え?そうなの」

あやか「行きましたわよ」
明日菜「分かってるって!」
スカッ
明日菜「あら?」
ゆーな「にゃー」
亜子「テニスやん」
アキラ「あの二人コンビネーションバラバラだね」
まき絵「じゃああっちは?」

くーふぇ「うりゃー!!」
ボクシャー!!
朝倉「すごーい、これで19人抜きだー!」
アキラ「ボクシングはちょっと…」

 

38 :真名ちゃんもっこり日記115  2006/10/01(日) 17:20:43 ID:???  
真名ちゃんもっこり日記115

さて私は今、学園主催のソフトボール大会に出場している。
当然私はエースで4番…のはずだったんだが。

1 綾瀬夕映(左)
2 神楽坂明日菜(一)
3 長瀬楓(右)
4 宮崎のどか(二)
5 大河内アキラ(捕)
6 龍宮真名(投)
7 雪広あやか(三)
8 古菲(遊)
9       (中)
 
見ての通りだ。
打順とポジションはジャンケンで決めたのだ、本当にいいかげんに決めたチームだからな。
投手の座は射止めたがどうも納得いかん。やたらと打たれるし。

(相手チーム)
「せっちゃん、大丈夫なん?龍宮さんピッチャーやったら打たれへんで」
「安心してくださいお嬢様、絶対大丈夫です」
いくぞーアキラ!……アキラが捕手、投手の女房役…私の女房…アキラ…アキラぁ~~~

ふにゃ~ん  カキーン

123も取られて負けてしまった。全く、どれもこれも…外野が二人しかいないせいだ。
「なめんな」

 

50 :マロン名無しさん  2006/10/01(日) 21:07:45 ID:???  
二人の成長

―不思議とあやかの隣にはいつも、彼女が居た。
「ちょっと明日菜さん?何ですの?」
「…」
昔の明日菜はとても無口で表現が乏しい子であった。
まるで犬のようにじゃれているのか、おちょっくっているのかよく分からないがいつも一緒だ。
自分の鼻をあやかの頭につけて匂いを吸う。
フルーティーな和む匂い、明日菜はこの匂いが好きだった。
「まるで犬みたいな人ですわね」
―だって、私こうしてると気分いいんだもん。
いつも長時間風呂に入っているからこれだけいい匂いがするんだろう。
「ちょっと明日菜さん。くすぐったいですわよー!」
そんなこと明日菜にとってはどうでもよかった。自分の思うまま、望むままに、存分に―

「おはようございます」
「…うん」
ベッドから体を起こす明日菜。懐かしい夢を見ていた、昔の夢…
「もう少し寝かせて」
明日菜はそう言い残してベッドに潜り込む。
「明日菜さん、今起きないと朝食がとれませんわよ」
「いいって、食パン食ってりゃいいのよ」
「そんな偏った食事ばかりしててはいけませんよ」
あれから数年、仲がいいを通り越した二人は一緒に行動している。
体と心は見違えるように成長し、二人は昔から同じクラス。
だが変わらないのは…

「お弁当、多めに作りましたのでお昼はちゃんと食べましょうね」
自分の思うまま、望むままに、存分に―


51 :マロン名無しさん  2006/10/01(日) 21:09:32 ID:???  

抱きしめて抱き寄せて、離さない離れない。ベッドの激しさがそれを物語っている。
「明日菜さん?」
「!?」
はっとする明日菜、突然ばつが悪そうにして着替えだす。

「ちょっと明日菜さん?歩くのが早いですわよ」
一緒に登校するとき、いつも明日菜はあやかを置いて行く勢いで進んでいる。
ふと自分がフルーティーな和む匂いを発していることに気づいた、あれだけ抱きしめあえば匂いがつくだろう。
それよりも、昔から好きだったこの匂いをあやかはずっと続けてくれていた。
変わらない親友、変わらずにいてくれた親友。
あやかの手が明日菜の手を掴む。
「一緒に行きましょう」
昔であればなんのことはない普通の光景。

仲良く手を繋いで、遊んで、喧嘩をして、笑って、泣いて。
それを思うと昨日の激しい求め合いを思い出して顔を赤くして俯く明日菜。
二人は数年の間に互いを見合って成長し。

互いを愛し合っていた。

 
52 :【投下予告】  2006/10/01(日) 21:32:28 ID:???  
美砂「まだまだ続くまほ落語寄席、ここから真打の登場です。
   真打はこの方。3分後、存分にどうぞ~!」

(行数が少ないのは適当な煽り文句を入れて
読み手の受け取り方を固定させないための仕様です。)

54 : まほ落語寄席 真打   2006/10/01(日) 21:35:50 ID:???  

亜子「ふひ~。参った参った、三時間も未来に飛ばされてもうた。
   おかげで楽屋も客席も誰もおらん。・・・客席は最初から誰もおらんかったわw
   はぁ。こんな事になるんやったらウチも出番をパンチラと引き換えとけばよかった。
   あ・・・三時間未来から一席お相手させていただきます和泉家亜子にございます。
   真打でもウチの後にトリがおりますから、この後もう一席のお付き合いお願いしまっせ。
   え~、人の行動を動物にたとえるってのはよくある話しで、
   あの人はまるでおサルのようだとか、あの人はショタコ・・・これは違うな、うん。
   そのたとえで犬と猫はよく使われますね、その中で犬ってのは嫌なイメージがありますな。
   こんのぉ犬畜生!とか、あいつは誰々の犬やなんて言われた日には取っ組み合いの大喧嘩。
   もう一つの、猫てぇと、猫を被るとかマイナスのイメージに使われるのに、
   いや~あなたみたいに大人しい人は居ませんなぁ、まるで猫のようやなぁ。と言っても
   特に怒られるわけでも無し・・・実際に試して喧嘩になっても責任は取らへんで。
   え~、今からさせていただきます噺に史伽っちゅうのが出てきましてその人は
   とても人が良いし大人しくてまるで猫のようだと言うことで、
   猫史とあだ名がつきました、そのうち史を取るやつまでいたんですが
   史伽さんも大して気にせず返事をしてたんや。
   さて、ある日その大人しい史伽が血相を変えて」

55 : まほ落語寄席 真打   2006/10/01(日) 21:37:26 ID:???  

史伽「母ちゃん、刀だ!刀を出してくれ!今日という今日は絶対にゆるさねぇ!
   あの野郎を叩き切ってやる!」

亜子「と、家に帰ってくるなり叫びまして、
   女房は刀を取り出しますと神棚に三度頂きまして史伽に渡した。
   その様子を向かいから見ていたのがいまして」

風香「おい、おっかぁ!ちょっと来てみろい、早く早く!
   なに?鰯?そんなのはいいから早く来いって!
   猫の野郎、喧嘩しに行くみたいだぞ!」
まき絵「なによぉまったく。」
風香「あ~あ、遅いよ。もう行っちまったよ。
   何があったって?いやぁ、向かいの猫の野郎が血相変えて女房に
   刀を出してくれって言ったらよぉ、猫の女房が何か神棚に三べんばかし頂いて刀を渡したんだ。
   普通の女房なら止めるだろうけど、渡しちまうなんてぇ変わり者だね。」
まき絵「うんうん。猫のおかみさんは変わり者だよ。この間だって
    朝早くあった時になんて言ったと思う?おはようございますだよ。
    雨でも降ろうもんなら、鬱陶しい雨でございますね。
    しかも毎朝、亭主より早く起きるんだよ。」
風香「・・・。そんなの当たり前じゃねぇか?」
まき絵「当たり前?十分変わってるじゃない。
    そんなのどうでもいいからさ、今日のお昼は鰯なのよ、早くしないと腐っちまうよ。」
風香「ったく、お前じゃ話にならねぇ。床屋に行ってくるよ。」
まき絵「ちょっと!鰯はどうするのよ、イ・ワ・シ!」
風香「鰯ぃ?後だ、後。後でな!
   まったく、変わり者は手前ぇじゃねぇか。・・・大将!邪魔するよ。」
葉加瀬「らっしゃい!風香さん相変わらず子供っぽいっすねwww」
風香「ここは美容室でもVIPでもなくて床屋だろ?」
葉加瀬「あっwwwサーセンw。はい、短くっすね。
    ・・・・・お客さん、無口っすねw話す事ないんすかw?」

56 : まほ落語寄席 真打   2006/10/01(日) 21:39:16 ID:???  

風香「いい加減、その口調やめろよ。」
葉加瀬「はい。」
風香「よし。う~ん、話ねぇ・・あ、この先に猫ってのが住んでるだろ、
   猫がよぉ、血相変えて家に帰ってきたんだよ、
   その顔といったら口がこぉんなに裂けてな、口から火を吹きそうで、目もひん剥いてぇ耳を立てて」

亜子「なんて話をしてますと」

釘宮「これ、そこの町人。これ!町人!」
風香「へい。あ、お侍さん!スミマセン、ついつい大声出しちゃって。
   まさかお侍さんが順番待ちしてたなんて」
釘宮「いや、大声上げたことを咎めてる訳ではない。
   失礼ながらその方の話を聞いたところ、どうやらこの界隈に猫の化け物が出るそうだな。
   拙者、自分で申すのもなんだが剣術に自信がある。その化け猫を退治してくれよう、案内いたせ。」
風香「ハ?あ、あの~、猫といいましても本物の猫じゃなく」
釘宮「では、虎か?」
風香「いえ、虎でもありやせんであの~、良く世間で人のいい奴を猫とたとえるんですよ。
   それで、うちの長屋に住む史伽って奴が凄く大人しいので、猫みたいな史伽、略して猫史、猫ってね。
   で、その猫ってのがどこぞで喧嘩したらしくて、かみさんに刀出せって言ったんですよ。
   そしたら、かみさん止めりゃあいいのに、刀を三べん頂いたら
   猫に渡しちまったってぇおかしな話なんですよ。」
釘宮「そうか。・・・どころで、その方と猫とやらは朋友か?」
風香「ホウユウ?」
釘宮「友達かと聞いている。」
風香「ああ、友達。ホウユウ事ですか」
釘宮「つまらん事を言ってないでこちらに出い。」
風香「へ、へい。」
釘宮「猫とやらの妻が神棚に三度刀を頂いたことがおかしいと笑うとは何事。それを笑う貴様がおかしいぞ。
   亭主が血相変えて刀を出せというにはそれなりの事があるのであろう。
   妻は心中はかり、理由聞かず刀を神棚に三度頂き渡したのは先方に怪我なきよう、夫に怪我なきようにと
   神に祈るとは天晴れ!賢婦人!拙者、娘が居るが、ゆくゆくはそのような人を妻に取らせたいものだ。



57 : まほ落語寄席 真打   2006/10/01(日) 21:40:14 ID:???  


 風香「へぇ、左様でございますか。物は聞いてみないととはよく言ったもんだねぇ。
   いいこと聞いた、さっそく女房に聞かせてくるか。大将、邪魔したな。え?髪?また後で来るよ。」

亜子「なんて中途半端な髪で帰りますと」

まき絵「あらまぁ、なんて頭で帰ってるのよ。
    お昼どうするつもり、鰯!」
風香「やかましいやい!そんなに鰯ばっか言ってたら、とてもじゃねぇが猫の女房みたいにできねぇや。
   お前、猫の女房が刀を三べん頂いたのみておかしいって笑ったろ?」
まき絵「なに言ってるんだい、笑ったのはアンタじゃないか。」
風香「うむ、それは笑う貴様がおかしぃぞ。」
まき絵「なに言ってんの?」
風香「亭主が血尿かかえて刀出せというにはそれなりの事があるのだろう。」
まき絵「アンタそんな病気になっちまったのかい?」
風香「妻はシンジュウを図り」
まき絵「わ、私は心中なんかしないよ!そんな理由で心中なんて」
風香「うるさいなぁ、今いいところなんだよ。
   理由聞かずに刀を三度頂いて渡したのは先方に怪我に泣き様。夫に毛が無いようと神に祈るとは」
まき絵「髪の毛の神様が居るのかい?」
風香「拙者、娘が居るが」
まき絵「家にはアンタと私だけ。娘なんて居ないよ。」
風香「居ればの話だよ、居たらこんな人を妻にしてやりたいなって話だい!
   いや、かっぽれ!かっぽれ!どうだい、お前に猫の女房みたいな真似ができるか?」
まき絵「え?アンタに物を渡すときに三べん頂けばいいんだろ?そんくらい簡単だよ。」


58 : まほ落語寄席 真打   2006/10/01(日) 21:41:12 ID:???  

亜子「なんて話してますと、台所でドラ猫が鰯を狙ってまして」

風香「おい!猫だ!猫史じゃねぇよ!ドラ猫だよ!鰯狙ってあの野郎!
   おい、おっかぁ、追っ払うからそこの棒切れもってこい!」
まき絵「ちょっと待って」
風香「なにがちょっと待てなんだよ!早くしろよ!」
まき絵「だって」

亜子「『いま、三べん頂いてるところなんだから。』

   猫史【猫久】の一席でした。
   お後がよろしいようで。」

 
61 :名探偵さっちゃん  2006/10/01(日) 23:06:48 ID:???  
名探偵さっちゃん

ここは四葉五月率いる超包子。いつもおいしい料理を作っている動く料亭みたいなものだが…
ひとたび電話が鳴れば…
四葉 はい。出前ですか?
木乃香「そうやあらへんの、事件や。すぐに来てくれへん」
四葉 分かりました。
店番はチャオに任せ、探偵キャップをかぶりチョコの入ったパイプを咥え、虫眼鏡片手に颯爽と現場に登場。

学園内、女子更衣室、そこには明日菜、刹那、木乃香、そして鳴滝姉妹がいた。
四葉 それで、事件はなんでしょうか?
木乃香「明日菜がバイトで買ってきたお土産がなくなったんや」
明日菜「それも箱ごと、あきらかにそれ目当てなのよね」
四葉 なるほど。お土産窃盗事件ですね、早速調査といきましょう。
まず四葉は現場となる更衣室をチェックした。
周りはロッカーと椅子くらい、特に手がかりとなるものはなかった。

四葉 ほかのみなさんの証言も聞きたいですね
木乃香「明日菜は昼休みが終わってここにお土産置いて、ウチとせっちゃんで昼食に行ったんや」
四葉 なるほど、更衣室に置いた理由は?
明日菜「前の授業が体育だからよ、終わったら一緒に食べようと思ったら財布ごと忘れちゃってて、慌てて戻ったらなかったの」
四葉 なるほど…それで財布は?
明日菜「無事だったよ。お土産だけが盗まれてたの」
刹那「二人で食事をしている最中に思い出したので、ここに帰ってくるまで15分くらいでしょうか」
明日菜「その後、更衣室の休憩室にいたふーちゃんとふみちゃんに出会ったの」
四葉 …となると犯行が行われたのはその間…風香さん、史伽さん、何か変わったことは?
風香「その時は史伽と一緒にその扉の前でご飯食べてたけど、誰も入らなかったよ」
史伽「そうです、それに私たちが最後に出るときに窓にしっかり鍵をかけたです」

63 :名探偵さっちゃん  2006/10/01(日) 23:07:29 ID:???  


四葉 ―これまでの情報を合わせますと…更衣室は表から誰も入らない上に窓は鍵、完全な密室ですね。
明日菜「何言ってんの、一つ抜けてる所があるじゃない」
四葉 そ、それはどこです!?
明日菜「天井とか扉の下の隙間(約0.5cm)とか」
四葉 しかし、何故金目の物よりお土産だけを…(無視)
明日菜「がーん」
刹那「きっとお土産を渡すのを阻止したかったとか…しかしそれでは何故阻止する必要があったか?ですよね」
木乃香「しかしひどいよなぁ。ウチホワイトクッキー好きやったのに」
風香「…え」
史伽「そのお土産ってどこに置いてあったですか?」
明日菜「この共用ロッカー」

風香「それって…これのこと?」
明日菜「あー!それだーーー!!」
四葉 それをどうして手に入れたのですか?
史伽「最後に出てきたときにお腹が空いて何かつまむものがないか一緒にロッカーを調べてたら…」
風香「何かおいしそうなクッキーだったからご飯後のおやつに全部食べちゃった…ごめんね」
明日菜、木乃香、刹那「…」
四葉 ……タイホ
風香、史伽「「えええええええええええええええ!!」」
                   ・
こうして難解事件はみんなの迷推理で解決したそうな…?

 

66 :されど二人は蕾のままで  2006/10/02(月) 07:42:02 ID:???  
されど二人は蕾のままで

1/5

「先生、一通り終わりました~っ!」
 基礎練習のカリキュラムを消化したまき絵は、充実した表情でぱたぱたと顧問の元へ駆け寄る。
だが、まき絵が話し掛けても二ノ宮先生は答えない。彼女の視線は、ある一点に注がれていた。
「先生?」
「―――ん。ああ、済まない」
 ひょこっとまき絵が二ノ宮先生の視界に顔を出すと、ようやく二ノ宮先生は我に返った様子で歎息を漏らした。
何事か、とまき絵は二ノ宮先生の視線の先を追う。
 体育館のステージ場。そこでは演劇部が稽古を行っていた。
「あれはお前のクラスの村上だろ? 大したものだな……」
「夏美ちゃんですか?」
 まき絵の目線もまた、彼女―――村上夏美―――に注がれる。

 まるで本番さながらの迫力で、彼女は異彩を放っていた。
 一言も台詞を発する事無く、しかし見事な表情と動きだけで物語を奏でていく様は流石といったところである。
他の部員達も夏美の演技に引っ張られる形で、熱のこもった稽古が繰り広げられていた。
「やっぱり夏美ちゃんはスゴいなあ……。大学の演劇サークルにも参加してるくらいだもんね!」
「ほほう、それは凄いな」
 そのまま二ノ宮先生とまき絵はステージの方に足を運んだ。そして稽古が一段落したのを見て、
まき絵は思わず拍手してしまう。
「―――うん?」
 額の汗を拭いながら、夏美はようやく二人の観客に気がついた。
「やだなあ、いつから見てたの?」
「えへへ、ちょっと前から。夏美ちゃんすっごくカッコ良かったよっ!!」
 少し照れた様子で夏美が顔を赤くすると、まき絵は目をきらきらさせながら感想を告げた。
二ノ宮先生も無言で頷く。


67 :されど二人は蕾のままで  2006/10/02(月) 07:42:40 ID:???  

2/5

「ふふっ。嬉しいけど、まだまだ練習不足なんだよね……」
 そのまま部室に引き上げていく演劇部員に挨拶を交わしつつ、夏美は苦笑しながら頬を掻いた。
「ほう、あれだけの演技でもまだ不服なのか?」
 驚いた様子で二ノ宮先生が呟く。
「ええ。何ていうのかな……、自分のイメージ通りに身体が動いてくれないというか……。
もっとこう、指先の一つ一つまで表現し切れてない気がして……」
 懸命に言葉を選ぶ夏美。普通の人にはいまいち伝わらない感覚であったが、
しかしこの二人には充分であった。新体操という競技は、まさに全身を使って表現する種目なのだから。
「うんうん、すっごく分かるよ~」
 神妙な面持ちで腕組みし、まき絵はうんうんと頷く。そんな愛弟子を見て、二ノ宮先生はある提案を申し出た。
「どうだ村上、今からコイツの演技を観てみるか? 参考になるやも知れんぞ」
「へっ? 私?」
 急に指名されたまき絵は目を点にしてきょとんとしてしまう。しかし、夏美の方はすかさず食い付いた。
かじっ、とまき絵の手を取り、夏見は真剣な眼差しで嘆願する。
「まきちゃんの演技なら絶対参考になるよ! お願いっ! 私もう煮詰まっちゃってて……!」
「あはは……。そんなに恐縮しなくても……。じゃあ、さっき夏美ちゃんの演技を見学させてもらったから、
今度は私が披露する番だねっ♪」
 にぱっ、と笑顔を浮かべ、まき絵はぱたぱたと部室へと駆け出していく。途中、くるりと振り返って、
「動きを見てもらうんだから、ボールの方がいいかな~?」
 と、やる気充分といった様子で尋ねたのだ。これには二ノ宮先生も苦笑してしまう。
「ああ、そうだな。早く取ってこい」
 まき絵は元気良く頷き、そのまま部室へ消えていく。
「普通はもう少し恥ずかしがるものだが、あれがまき絵のいいところだな」
「……ですね」
 二ノ宮先生と夏美は互いに顔を見合わせて、くすりと笑った。


68 :されど二人は蕾のままで  2006/10/02(月) 07:43:18 ID:???  

3/5

 音も無く、妖精が踊る。
 躍動感溢れる肢体が、夏美の目を捉えて離さない。
「わあ……!」
 うっとりした表情で夏美は歓声を上げる。いつもは天真爛漫で元気一杯な、クラスメイト。
だが、目の前で演技を披露しているまき絵は別人のようだ。
「お、まき絵の奴……」
 一瞬、少女が見せた表情に、二ノ宮先生はにやりと笑った。それは、先ほど夏美が演じた時と同じ笑顔。
どことなく影を残した、不思議と引き込まれる笑みであった。
「早速取り入れたか……。大した適応力だよ」
 二ノ宮先生は満足気に頷く。そして、夏美は食い入るようにまき絵の演技に魅入っていた。

「―――あっ」

 不意に、まき絵の演技が変わった。思わず夏美は声を上げてしまう。
 表情を崩し、いつもの笑顔を振りまくまき絵。しっとりした演目から、突然アップテンポな動きに変わったのだ。
それは、彼女本来の姿を表現した舞い。全身から溢れ出すように、まき絵の喜びが伝わってくる。
「おいおい、サービス満点だな」
 思わず二ノ宮先生は苦笑する。それもそのはず、まき絵が今披露しているのはエキシビジョン用の演技なのだ。
時折ぺろりと舌を出してみたり、ボールを何回かついてみせたり、と、まき絵は遊び心たっぷりに
所狭しと跳ね回る。もはや、夏美に言葉は無い。ただただ素直に、まき絵の演技を楽しんでいた。
 やがて、終劇―――
 満足そうに息をついたまき絵に、夏美はぱたぱたと駆け寄る。そして、
「まきちゃんまきちゃん! 演劇部も掛け持ちしない?」
 と、声を掛けたのだ。思わず二ノ宮先生がずっこけたのは言うまでも無い。
「あ、あはは……。ちょーっと時間足りないかな?」
「でもでもっ! すっごく良かったよ! まきちゃんだったら役者としての才能あるって!」
「う~ん。でも私、台詞覚えられないよ~」
「あ。」
 まき絵の返事に、思わず硬直してしまう夏美であった―――
69 :されど二人は蕾のままで  2006/10/02(月) 07:44:05 ID:???  
4/5

「―――で、少しは役に立ったのか?」
「はいっ!」
 二ノ宮先生の問いに、夏美は元気良く頷いた。
「ありがとう、まきちゃん。なんかもう、私が思い描いてた動きのお手本を見せてもらったみたいだよ」
「えへへ……。実はさ、私も表情の作り方でちょっと悩んでたんだ。さっき夏美ちゃんがやってたカンジで
演ってみたら、すっごくピッタリだったよ! だから、お礼を言いたいのは私の方だよ」
 まき絵と夏美。二人の笑顔が弾けた。そんな二人を、二ノ宮先生は感慨深そうに見つめていた。
「ふふ……。これが青春ってヤツだな」
『二ノ宮センセ、オヤジ入ってますよ』
 二人同時につっこまれ、二ノ宮先生は乾いた笑い声をこぼすのであった―――

 その後も二人はお互いの演技について語り合った。しかし、そこは年頃の女の子である。
話は次第に脱線し、いつしか二人は世間話に花を咲かせてしまう。やれやれ、と二ノ宮先生は苦笑し、
ちらりと時計を見た。
「今日はこの辺でお開きだな」
 時刻は午後七時を過ぎている。いつの間にか体育館に残っていたのは三人だけになっていた。
「そろそろ帰ろっか。ハカセちゃんが待ってるもんね♪」
「まきちゃんだって、いいんちょ待たせてるんでしょ?」
 お互いの恋人を引き合いに出し、二人は悪戯っぽく笑う。そして、そのまま後始末を終え、学園を出た。

 寮までの帰り道でも、二人は楽しそうにおしゃべりを続ける。涼しげな秋の風が心地良い。
「なんかさ、いいんちょの気持ちも分かるなあ……」
 唐突に、夏美はぽつりと呟いた。
「まきちゃんと一緒にいるとね、なんだか私までにこにこしちゃうもの……」
 ほんの少し目を伏せながら、夏見は淡々と語り出す。
「まきちゃんの笑顔ってさ、みんなをぽかぽかと和ませてくれるんだよ?」
 ちょっぴり恥ずかしそうに、夏美はまき絵に囁き掛ける。


70 :されど二人は蕾のままで  2006/10/02(月) 07:44:42 ID:???  

5/5
「そ、そんなにホメられると照れちゃうよ……」
「本当だってば。だからね、ちょっぴりいいんちょが羨ましいなあ、って」
「う~ん、それだったら私だって、ハカセちゃんが羨ましいかも」
「えっ―――?」
 まき絵の一言に、今度は夏美の方がきょとんとしてしまう。そして、
「夏美ちゃんといるとさ、すっごく落ち着くんだよね~♪」
 そう言ってまき絵はいきなり夏美の背後に回り、背中から抱き付いてきたのだ。
「わわっ、まきちゃん!?」
「えへへ~、夏美ちゃん見てるとさ、ぎゅっ、ってしたくなるんだよっ!」
「だ、だからって実際にやらないでよ~っ!」
「あははっ、気にしな~い、気にしない♪」
 夏美の抗議もおかまいなしに、まき絵は無邪気に笑うばかり。お陰で夏美はすっかり真っ赤になってしまった。
まき絵の温もりが伝わってきて、夏美の胸の鼓動は速くなる一方である。
 しかし、まき絵の次の一言は、瞬く間に夏美の緊張を和らげてしまった。
「今度さ、四人で遊ぼうよ! 私とあやか、夏美ちゃんとハカセちゃんの四人でねっ♪」
「あ、あはは……。うん、いいかも……」
 全身の力が抜けていく。夏美は改めて認識した。まき絵にとって抱き付き程度は
単なるスキンシップでしかないのだ、と。
「前言撤回。いいんちょも大変だよね……」
「―――うん?」
 無邪気な笑顔のままできょとんとするまき絵に、夏美は苦笑するしかなかった。自分がまき絵の恋人だったなら、
毎日がどきどきの連続で身体が持たないだろう。
 けど―――
「まきちゃんみたいな友達がいたら、退屈しないんだろうなあ……」
 ぽつりと夏美が呟くと、まき絵はあっけらかんと言い放ったのだ。
「え~っ! 私と夏美ちゃんて友達じゃなかったの~っ!」
 今度こそ夏美は笑うしかなかった。そして、背中にしがみついたままのまき絵に、そっと呟いた。
「冗談だよ。私たち友達だよね、まきちゃん―――」
(おしまい)
 
73 :リクカプ劇場  2006/10/02(月) 18:25:48 ID:???  
リクカプ劇場
ちう×亜子編:和泉先生の恋愛お悩み相談室2

パリッと利いた白衣に身を包み、恋のアドバイザーである和泉亜子は、使う当てもない聴診器を持って
この日も恋の迷いを抱える子羊を救うのである。

「いらっしゃい、悩みはなんやろか?」
本日の患者、麻帆良学園3-A 出席番号25番、長谷川千雨。
公認状態でザジと付き合っているため、今回は何かと思った。
「あ、えーとよ、私のことが好きだって言ってるしつこいやつがいるんだがよ…」
「桜子やな」
素早く言い当てる亜子、流石は恋のアドバイザー―と言うよりはもう彼女の分かりやすい行動は丸分かり。
「あ、分かる?」
「そんなん誰だってわかるわ」
はぁ~っとため息をつく千雨を見て何かあったのかと思う亜子。
「それで、桜子がどなんした?」
千雨は何かを思い出すように口を開いた。
「あいつ、私に優しいんだよ」
「はょ?」
「ドア開けようとすると、私より先にドア開けるし」
「…はぁ」
「椅子も引いてくれるし」
「…」
亜子は聞いてはいるがだんだん『はぁ』しか言わなくなっていたが、ついに無言になってしまう。
 

74 :リクカプ劇場  2006/10/02(月) 18:26:25 ID:???  

「荷物も『持て』と言うだけで持ってくれるし、電話で呼んだら5分で来てくれるし、昼飯とか帰るときも一緒に来るし
 歩道も道路側歩いてくれるし、パシらさせても文句一つ言わねーし」

「それって、正直ウザない?」
「どう考えてもしつけーんだよなぁー、私にはザジがいるのに…」
何故か恋の悩みというより、千雨のグチ聞き役になってしまった亜子。

和泉先生の恋愛お悩み相談室。引き続きマトモな相談者募集中。

88 :されど二人は蕾のままで・2  2006/10/03(火) 07:34:45 ID:???  
されど二人は蕾のままで・2

1/3

「こんにちは~っ!!」
 まき絵の元気一杯の声が玄関に響く。今日も今日とて、まき絵は恋人の部屋に遊びに来たのだ。
しかし、ひょっこり顔を出したのは小太郎と夏美であった。
「まき絵姉ちゃんか。せっかくやけど、あや姉どっか出掛けとるで」
「まきちゃん、私の部屋で待ってる?」
 二人の返事にあちゃー、とまき絵は頬を掻く。
「そうなんだ……。じゃあお邪魔していいかな?」
「いいよ~」
 夏美に通され、まき絵は取り合えず夏美の部屋で時間を潰す事にした。小太郎もその後に続く。
「夏美ちゃん何してたの?」
「んとね、コタロー君に台本読みの稽古に付き合ってもらってたんだ」
「俺、こういうの苦手なんやけどな……」
 くるくると台本を丸め、小太郎は苦笑交じりに頭を叩く。
「へえ……。面白そうだねっ!」
 きらきらとまき絵の表情が輝く。夏美はくすりとはにかみ、
「良かったらまきちゃんも手伝ってくれないかな?」
 と申し出たのだ。
「やるやるっ!」
「相変わらずノリのええ姉ちゃんやな……」
 二つ返事で了承するまき絵に、小太郎はやれやれとばかりに頭を掻くのであった。

 しばらくして、小太郎は歎息を漏らす。
 まき絵とて、演技に関しては自分と同じく素人の筈である。実際に、最初は何度も台詞を噛んでいた。
しかし今はどうだ。夏美に引っ張られる形で、まき絵は熱心に役を演じている。台詞の一つ一つに
メリハリが利いていて、その様はさながら本職のようであった。
正直、何回か夏美に付き合わされた経験のある自分よりも上手である。


89 :されど二人は蕾のままで・2  2006/10/03(火) 07:35:23 ID:???  

2/3

「お~い。コタロー君の番だよ」
 突然、まき絵に声を掛けられ、小太郎はようやく正気に返った。何のことはない、
小太郎は二人の演技に、すっかり聞き入ってしまったのだ。
「―――とと。すまんすまん」
 小太郎はやや頬を赤くしながら、慌てて台本に目を通す。だが、自分の台詞がどこか分からない。
「ひとまず休憩する?」
 にこっ、と笑いながら夏美は声を掛ける。すると小太郎はがっくりと項垂れながら、
「頼むわ……」
 と、情けない声で答えたのだった。
「―――しっかしまあ、まき絵姉ちゃんもやるなあ……」
「ホントホント! すんなり役に入り込めたし、最後の方はかなり上手かったよ~♪」
「そ、そう……? あははっ、よかったあ……」
 二人に褒められたまき絵は照れくさそうに答える。そして、ちゃんと相手を務められた安堵感からか、
くたーっ、と身体をテーブルの上に突っ伏した。
「でもさ、やっぱり夏美ちゃんはスゴイよね~。これだけの台詞を覚えた上で演技するんでしょ?
私じゃぜ~ったいムリだよ」
 まき絵がそう言うと、小太郎もうんうん頷いている。すると、
「まあ、本職だもんね!」
 と、夏美はちょっぴり誇らしげに胸を張ったのだ。これには小太郎も驚きを隠さない。
「な、なんや最近の夏美姉ちゃんは強気やな……」
「えっへへー、コタロー君それはね……」
 と、何やらまき絵は小太郎の耳元でごにょごにょと囁く。すると小太郎も納得した様子で呟いた。
「成程な……。これが愛の力っちゅーヤツなんか……」
「わわっ! ま、まきちゃん何て教えたの~っ!!」
 慌てて夏美はまき絵の肩をがくがくと揺さぶる。 
「んふふ~、ハカセちゃんのお陰で自信持てるようになったんだよ、ってね♪」
「も、もう、まきちゃんてば……」
 これには夏美も真っ赤になってしまう。そんな彼女を見て、まき絵も小太郎もくすくすと笑うのであった。

90 :されど二人は蕾のままで・2  2006/10/03(火) 07:36:04 ID:???  
3/3

「うん……。まあ、そうだよね……」
 一息ついて、夏美はしみじみと呟いた。

 ずっと、自分が嫌いだった。
 そばかすだらけで癖っ毛な容姿。成績も人並みで、なんにも取り柄の無い、普通の性格。
 そんな自分が、どうしようもなく嫌いだった。
 けれども。
 けれども彼女はこんな自分を好きだと言ってくれた。
 こんな私でも、ハカセは愛してくれたから―――
 たった一人、私を愛してくれたから―――
 だから、私は自分が嫌いじゃなくなったんだ。私の大好きなハカセが、好きな自分だもの。

「ハカセのお陰で、私は変われたんだよね……」
 やや気恥ずかしそうに、夏美は胸に手を当てながらそう言った。これにはまき絵もいい笑顔でうんうんと
頷くばかりである。
「最近の夏美ちゃんはいい表情してるもんね~♪」
 と、まき絵が呑気に喋っていたその時、不意に玄関から音がした。そして、
「ただいまですわ」
「おかえりあやかっ!!!」
 あやかの声がした途端に、まき絵の表情が弾けた。そして、ぱたぱたと元気良く出迎えに駆け出していく。
「ふふっ、まきちゃんのあの笑顔には敵わないけどね~」
 くすくすと微笑みながら、夏美はこっそりと小太郎に呟く。が、しかし―――
「やっほー♪ ハカセちゃんもいたんだ~♪」
「はいー。おじゃましますー」
 玄関から響いてきた声に、夏美の表情もまた、眩しいばかりの笑顔を覗かせていたのだ。
 そのまま恋人を出迎える夏美の背後で、小太郎は苦笑しながら呟いた。
「どっちもどっちや。二人ともエエ表情しとるやんか―――」
(おしまい)

100 :真名ちゃんもっこり日記116  2006/10/03(火) 21:48:50 ID:???  
真名ちゃんもっこり日記116

さて、いよいよ明日から第2期のアニメが放送される。
第1期の黒歴史とならないように気合が入るな。
何せ私がストーリーについてあれこれ言ったらおかしな方向に向かったからな、今度は慎重にいかないと…
ゴキブリとアキラと私の手腕に掛かれば、後世に伝わる伝説級のアニメとなるだろう。
どーんと大船に乗ったつもりでいてくれたまえ、はははははははは…?

あそこにいるのは、佐々木と神楽坂に明石?
「お前ら、別の学園のコスプレをして何をする気だ?」
「あ、えーとボクはまだ早いかな~。なんて思ってたんだけど」
ボク?佐々木の呼び方ってボクだっけ?
まてよ、たしかこの3日後って……

なるほど、掛け持ちは大変だな。

 

101 :夕暮れの教室  2006/10/04(水) 00:11:48 ID:???  
「う・・・う――・・・ん」
人気のなくなった放課後の3-A
電気の消された薄暗い教室から、低いうめき声があがった。
「あ・・・れ、私・・・・・・寝ちゃったのか」
ぼーっとする頭で、円は最後の記憶を呼び戻す。
HRで聞いたやたらと眠たい担任の声が耳の奥に蘇る。
そう言えば、昼休みの後にあまりの胃痛に耐え切れず、いつもより強めの鎮静剤を
多めに飲んだことをうっすらと思い出した。
痛みは治まっているものの、まだ眠気が頭の中から抜けない。
円は重い頭を頬杖で支え、ウトウトとまどろみ始めた。

「―――っ 危ねぇ。コレ忘れたら洒落になんねーよ」
突然後ろから聞こえた声に円は飛び起きた。
椅子が床に擦れる音が大きく教室に響いた。
「―――あんだよ。いるなら電気ぐらいつけろっつの」
夕暮れの薄暗い教室の中で、不機嫌そうな千雨の声が円に投げかけられた。
お互いに視線を外さない2人。一触即発の雰囲気が教室の中に広がった。
 

102 :夕暮れの教室  2006/10/04(水) 00:12:41 ID:lr1aTxZH  

>>101
「ちっさめちゃーん♪ ・・・あれぇ?円ぁ?」
その場にそぐわないような陽気な声と共に、笑顔で入り口から桜子が姿を現した。
「えへへ、千雨ちゃんの姿が見えたから追いかけてきちゃったー♪はーい 飴ちゃん♪
先輩から貰ったからあ・げ・る♪」
にっこり笑顔でガサガサと飴の袋に手を突っ込む桜子。
円はそんな桜子の姿を複雑な思いで見つめる。
「あ、円にもあげるね!2人で何してたのー?」
飴玉の入った口をもごもごと動かしただけで千雨は桜子の問いには答えなかった。
「さんきゅ 桜子」
飴の包みと桜子の笑顔を交互に見やり、円は小さく呟いた。
「あっ、いっけなーい。これからミーティングだった!じゃあ2人とも、まった明日ー♪」
台風一過とはまさにこのコト。
姿を見せたのが突然だったように、教室を出て行くのもあっという間だった。
廊下に響く桜子の段々小さくなる足音に目を細ませ、円は手のひらの飴をもう1度見つめた。


「残念だなぁ?」
桜子の足音が耳の奥から消え去った頃、千雨の声が教室に響いた。
「・・・何のこと」
口角を歪ませる千雨に、円は眉をひそめて聞き返す。
自分の想い人、桜子に好かれていると知りながら、その気持ちを踏みにじり
利用する千雨のことを円は嫌悪していた。


103 :夕暮れの教室  2006/10/04(水) 00:13:12 ID:???  
>>102
「折角会えたのにあっという間に消えちまって。・・・ま、会えたっつっても
あたしに会いに来たみたいだから、お前はおまけってとこか。」
「・・・・・・・・・・・・」
千雨の言葉が、痛みの消えたはずの胃に、胸に、キリキリと突き刺さった。
円は眉間に皺を寄せ、千雨を鋭い視線で睨み付ける。
噛み締めた奥歯は今にもギリギリと音を立てそうだ。
「お前はどうやら桜子が好きらしい。その桜子は私のことが好きだと言っている。
お前の気持ちなんてなーんにも知らない顔してな。
間抜けなんだよ、お前も桜子も」
「・・・っざけんじゃないわよ。私のことはなんとでも言えばいい。
でも桜子の悪口言ったら承知しないんだから!」
円の言葉に臆することなく、千雨は視線を交わらせながら円へと近付く。
「けっ、そういうとこが馬鹿だっつーの・・・」
言い終わると同時に千雨の言葉を紡いでいた唇が、円の唇を覆い隠した。
「・・・・・・・・!!!!」
「少しはこういう勉強した方がいいんじゃねーのか?」
口元でにやける千雨を、円はありったけの力で払い飛ばした。
周りの机を巻き込んで机もろ共床へ叩き付けられる千雨。
「いてぇな・・・馬鹿力・・・・・・フン、ファーストキスの味はいかがなもんよ。
桜子とできなくて残念だったな。所詮お前はそういう運命なんだよ」
机の中から立ち上がる千雨から円は視線を外さなかった。
唇を手の甲で拭うと、小さく拳を握り締めた。
「・・・運命なんて変えてやる。あたしがこの手で変えてやるわ!」
ぶつかり合う視線教室の中、先に折れたのは千雨だった。
小さく舌打ちをすると、鞄を拾い上げ出口へと無言で向かう。
「お前みたいな阿呆、相手してられねーよ」
円を一瞥すると、千雨は廊下へと消えていった。
 

104 :夕暮れの教室  2006/10/04(水) 00:14:04 ID:???  

>>103
シンと静まり返った教室で、一人になった円は倒れた机を戻し始めた。
最後の机を直した後、はっとして周りを見回した。
そこは、教卓のすぐ前。
「・・・桜子・・・」
綺麗に整列された机の上に、小さな雫が染みを作る。
「桜子っ!!」
日の沈んだ暗い教室の中、円は桜子の机を抱き締めていた。
胸の奥からせり出した、堪え切れない円の嗚咽が静かな教室の中、いつまでも響いていた。


~END~

 

107 :ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊  2006/10/04(水) 01:01:17 ID:???  
「夕映と」
「ハルナの」

『ザジちうスレ・傾向分析~!』
「前編です」

夕映「最近のスレ内におけるクラスメイトの扱われ具合を独断と偏見で分析する『傾向分析』、13回目になるです。
    いよいよアニメ公開も目前、気合を入れて分析していきたいですね」
ハルナ「え、アニメ化って今回が初めてじゃなかったっけ? 火葬? オリジナル笑顔? なんのことです?」
夕映「現実逃避はいい加減にするですよ。そうそう、今日はDJにゲストを迎えているです」
超「ニーツァオ、綾瀬サン&ハルナサン。分析の助っ人に来たヨ」
ハルナ「おー、ちゃおりんじゃないの。ささ、座って座って。粗茶ですがどーぞ」
夕映「あ、それは――」
超「お、すまないネ(ずずっ……)へぶぅぅぅぅぅ!?」
夕映「――新発売のドリアン茶だったのですが」

<この番組は
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃     ノノ                               .┃
┃   〃 ´⌒`ヽ.                               ┃
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┃  ノヘ.|l. ゚ ヮ゚リ  ,*   漏らさずカバー』の         ┃
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┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛と
  『愛に負けるか、欲に勝つか。それでも人生は、運が決める』シイナシネマズの提供でお送りいたします>

夕映「……こんなマイナーな映画のキャッチコピーなんて何人が知ってるんでしょうね」
ハルナ「さて、それじゃ我らが誇る分析、行ってみよう! 今回はちょこっと気合入ってるよ~!」

108 :ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊  2006/10/04(水) 01:05:47 ID:???  

夕映「それでは、今回新たに導入された新カウントシステムについて、超さんから説明してもらうです」
超「――未来に戻る前に氏ぬかと思ったヨ。さて、それではまずコレを見て欲しいネ」

ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20749.jpg

ハルナ「うわ、何コレ? 見づらくない?」
超「何を言うカ、これぞ某ウィルスの副産物で生成された空気順位浮動感記録システム『FARs』ヨ!」
夕映「新手のインフルエンザですか?」
超「それはSARS」
ハルナ「ゴルフで場外にすっ飛ばしたときに叫ぶヤツ」
超「ファー……って違うヨ!」
夕映「『汝は邪悪なり!』って決め付けて突撃する神官を擁する教団ですね」
超「それはファリス、ってマイナーすぎるヨ」
ハルナ「ああ、チートコードでしょ?」
超「惜しい、それはPAR……いつまでやらせるカ! 『Floating Air Record system』の略称ヨ。
  とにかく、これには今まで二人がやってた分析結果をすべてインプットしてあるネ」
夕映「なるほど、クラスメイトの個別表示もできるのですね。
    それでは今回はこれを使いながら、今までの総合的な分析をしていくです」
ハルナ「スレの消費期間は8/26から9/30まで。約一ヶ月ちょいと少しまったりペースだったかな」
夕映「そうそう、ランキング発表までまだ少し時間があるので、こんなものを調べてみたです」

~スレ内爆破率調査~
和泉亜子:6
釘宮円:1
鳴滝史伽:1
那波千鶴:5

超「おや、本家爆破師の円サンは一度しか爆破してないのカ……ん? 那波サンが入ってるヨ?」
夕映「千鶴さんの場合はネギ挿しの回数です。フラグを立てている方はもっと多いので、実際は倍以上だと思うです」
ハルナ「最近は新田も前より影を潜めてるからねぇ。さて、それじゃお待たせ、ランキング行ってみよう!」

109 :ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊  2006/10/04(水) 01:11:18 ID:???  


ゆえ「それではまず上位半分の発表です。ポイント、前回比順位、前回比ポイントの順に並んでるです」
ハルナ「ポイントが同率の場合は『登場数が少ない方』を上位としてるよ。存在感がある、って意味でね」

1位:龍宮真名:81↑1(+18)
2位:雪広あやか:72↑7(+28)
3位:長谷川千雨:70↑2(+16)
4位:Zazie Rainyday:69↑10(+31)
5位:大河内アキラ:61↓2(-2)
――【ここまでスレの主役級】――
6位:和泉亜子:59↑6(+20)
7位:桜咲刹那:58→(+12)
8位:佐々木まき絵:57↑5(+19)
9位:明石裕奈:55↑8(+19)
10位:相坂さよ:51(20)↑18(+28)
11位:神楽坂明日菜:51(21)↓1(+10)
12位:綾瀬夕映:49↓8(-9)
13位:Evangeline.A.K.McDowell:46↓2(+7)
14位:早乙女ハルナ:45↓13(-35)
15位:春日美空:43↓8(-10)
16位:超鈴音:42(17)↑8(+17)

ハルナ「ちょっと待ったぁぁぁ! 何よ何よ、隊長がまた首位に返り咲いちゃったじゃないの!」
夕映「見事に2スレ天下でしたね、ハルナ。いいんちょさんのかつてない大躍進にも注目したいところです」
超「上位に戻ってきたのは久しぶりヨ。そういえば運動部も軒並み上位に戻ってきたネ」
ハルナ「マイナス35ってやっぱり誕生日か、誕生日効果だったのか?! 夕映よりも下になってるし……」
夕映「私より、は余計です。ザジさんと千雨さんの順位が隣同士になるのは、実は11スレぶりの椿事ですよ」
超「相坂サンの活躍もなかなか勢いがあるネ。あまりツッコんでしまうと後でネタがなくなってしまうからこの辺カ」
夕映「さて、それでは後半です。今回は……なんと、初空気のこの方です」

110 :ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊  2006/10/04(水) 01:15:50 ID:??? 

 
17位:朝倉和美:42(18)↓2(+4)
18位:釘宮円:39↑4(+12)
19位:古菲:38↓1(+6)
20位:近衛木乃香:37↓4(±0)
21位:椎名桜子:35↑9(+21)
22位:絡繰茶々丸:32↑2(+7)
23位:柿崎美砂:30→(+4)
24位:村上夏美:29↑3(+5)
25位:那波千鶴:27↓17(-17)
26位:宮崎のどか:25↓6(-3)
27位:四葉五月:22↑4(+9)
28位:葉加瀬聡美:20↑1(+4)

――ここからデッドゾーン――

29位:鳴滝史伽:18↓10(-14)
30位:鳴滝風香:14(6)↓10(-14)

【空気】長瀬楓:14(7)↓5(-11)
参考<ココネ:8>

夕映「ということで意外なことに、今回空気となってしまったのは楓さんでしたです」
ハルナ「楓さん、ついに気配を消しすぎて空気の域に――忍者も大変ねぇ」
超「参考分析はココネサンカ。正直二ノ宮センセイ辺りの方が登場数多いんじゃないカ?」
夕映「カウント開始時はそうでもないと思ったのですが……読み違えましたです」
ハルナ「楓さんに風香、史伽……さんぽ部全滅? 鳴滝姉妹は登場数もランクダウンも同じだけ減なのね」
夕映「偶然だと思うですが、念のため後で『FARs』にかけてみるです。それでは個別分析に移りましょうか」
超「ここでも『FARs』は大活躍ヨ。既に個別データは作成済みネ」


111 :ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊  2006/10/04(水) 01:21:25 ID:???  

~1番:相坂さよ~
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20750.jpg

夕映「おお、これは見やすいです。最初からこうすればよかったのですね」
ハルナ「あれ、5スレより前のデータは?」
超「分析隊の始動が6スレ目だから、それ以前のデータはクロニクルの分析待ちヨ。
  VIP代の時のランキングはあまり参考にならなかったから取り入れなかったネ」
夕映「ええと、平均順位は19位。時々爆発的な祭りが起こりますが、それ以外は低迷気味ですね」
ハルナ「へぇ、2位になったことがあったんだ。改めて見ると空気から2位ってすごい変動幅だなぁ」
超「過去空気2回を経験してるネ。3回空気になると……クックック」

~2番:明石裕奈~
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20751.jpg

夕映「平均7.4位。極端に下がったのは前回が初めてで、後は比較的安定していますね」
ハルナ「最高3位か。上位を安定してキープしてるのは、やっぱり亜子のおかげなのかな?」
超「カウントの始まった6スレ目からずっと伸びる傾向にあるネ。5スレ目のデータが気になるヨ」
ハルナ「だめだめ、ちゃおりん分かってないなぁ。そこは『あるアル』っていうとこでしょうが」
超「火星人なめんナ」

~3番:朝倉和美~
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20752.jpg

夕映「平均16位。『FARs』を見る限り、24位以下になるのは踏みとどまっているようですね」
ハルナ「デッドゾーン回避ってことかな。
     そういえば朝さよって組み合わせはかなり古いけど、伸び率はそれほど相関してはいないんだね」
夕映「数学に強い人が見れば違うのかもしれませんが、我々は文型ですから」
ハルナ「あれ、ちゃおりんは?」
超「特にコメントしろと台本に書いてないネ。だからそれに関してはノーコメントにしておくヨ」
ハルナ「……台本屋の能力以上のことはできないってことね」
 
 

112 :ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊  2006/10/04(水) 01:25:33 ID:???  


~4番:綾瀬夕映~
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20753.jpg

超「平均17位。一桁台になったのは前スレが初めてだったみたいネ」
夕映「私は傍観者ですから。前に出るのは好きじゃないです。目立つのは面倒です。面倒ごとは嫌いです」
ハルナ「またまた、早口で言い訳したりしてまんざらでもない顔しちゃって~。うりうり。
     出番も恋も、待ってるだけじゃ掴めないよ~?」(ニヤニヤ)
夕映「か、からかうのは止めるです! 次行くですよ、次!」
超「ツンデレだネ」(ニヤニヤ)
ハルナ「分かってるじゃない」(ニヤニヤ)

~5番:和泉亜子~
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20754.jpg

夕映「平均4.6位。前スレでの不調を除けば、6位以下になったことがないという大活躍ぶりを見せるです」
ハルナ「隊長ばっかりトップ取ってるからなかなか目立たないけど、こういうのってすごいよね。
     多くの職人さんに愛されてるってことだもん」
超「和泉サンは明石サンとの相関関係が一発で見て取れるネ。昔から仲がよかったのカナ?」
夕映「それについては次で少しだけ触れるです」

~6番:大河内アキラ~
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20756.jpg

夕映「平均4.1位。8位以下はなし、それ以外はすべて5位以上とこちらも大活躍です」
ハルナ「前にもちらっと言ったけど、ザジちうスレでの運動部の愛されっぷりには目を見張るものがあるよね。
     まき絵だけはいいんちょあたりと組み始めてからだけど」
超「データが少ないほど妄想力が高まる、なんてデータもあるヨ。本編の登場率と反比例するかもしれないネ」
夕映「……どこからそんなデータが?」
超「被験者は主にハルナサンの知り合いヨ」
夕映「今すぐデータをボツにすることをおすすめするです」

113 :ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊  2006/10/04(水) 01:30:51 ID:??? 

 
~7番:柿崎美砂~
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20757.jpg

夕映「平均19位。上位になったのはわずか2回、それも13位を超えたことはありません」
ハルナ「なんつーか、頑なに23位を死守しようとしてるように見えるのは気のせい?」
超「確かに3スレも続いて23位を取り続けているというのは少し気になるネ」
ハルナ「そうか、美砂――これを数字に直すと33、つまり3が2つ。
     つまり、23位というのは美砂のための順位だったのよ!」
夕映「はいはいなん……」
超「な、なんだってー! 未来人もビックリの真実ヨ!」
夕映「……超さん、わざとやってるんですよね?」

~8番:神楽坂明日菜~
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20758.jpg

夕映「平均9.6位。時々大きく変動しますが、上の下~中辺りで安定してるです」
ハルナ「前スレでは結構いいんちょと絡んでたと思ったんだけどなぁ。もうちょっと伸びるんじゃない?」
夕映「二人だけが登場してどちらが主役か分かりにくい場合、ポイントをつけづらいのですよ。
    まぁ、誤差でもう少し伸びてる可能性は捨てがたいです」
超「そういえばネギプリがそろそろ始まるネ。前回優勝者の貫禄はスレでも発揮されるカナ?」
夕映「ネギプリとスレとの相関関係は、少なくとも前回はほとんど見受けられなかったですけどね」

~9番:春日美空~
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20759.jpg

夕映「平均13位。非常に順位変動が激しいですね」
ハルナ「落ちるとこまで落ちて、とーんと一気に跳ね上がるよね。その法則でいくと、今回は……」
超「落ちるネ」
夕映「うわさらりと言い切りやがりましたねこの人。」
超「こういうのは言ったもの勝ちヨ」

114 :ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊  2006/10/04(水) 01:32:34 ID:???  

~10番:絡繰茶々丸~
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20761.jpg

夕映「平均21位。明後日の分析内容ですが、エヴァンジェリンさんとの相関はかなり強いです」
ハルナ「それでいてエヴァちゃんより目立ったことは……ああ、一回だけあるのかな」
超「なんだかんだと文句を言いつつ、立てるところはきちんと立てる。従者の鏡ヨ」
夕映「主人が言ってたら世話ないです」
超「ん? 作ったのはハカセ。ワタシはほんの少し手助けしただけの助手ヨ」

~11番:釘宮円~
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20762.jpg

夕映「平均14位。コレは見事なW型ですね」
ハルナ「このパターンだったら次は上がってくるんじゃないかな。最近は心労が多いみたいだけどさ」
超「いや、もう少し中盤でうろうろする可能性もあるヨ。きっとその間に千雨サンあたりとのケリがつくんじゃないカナ」
ハルナ「え~、つまり血みどろの惨劇、回避するにはXYZなルールを破らなきゃいけないっていう過酷な……」
夕映「どうしてそういう方向に持って行きたがるですか!」
超「愛憎劇は見ている分には最高の蜜だからネ」
夕映「……あなたがハルナと組んでゲームやら怪しげなマシンを作る理由が分かった気がするですよ」


夕映「といったところで今回の分析はここまでです」
ハルナ「あ、なんか今日はけっこうあっさり終わっちゃったなぁ。もうちょっとお遊びトークとかしたかったのに」
超「放送時間の都合なら致し方ないネ。また今度呼んでくれたら面白い発明品でも持ってくるヨ」

『それでは次回、中盤編をお楽しみに~!』

<この番組は『抱き枕から夜のオカズまで漏らさずカバー』の雪広社と
 『愛に負けるか、欲に勝つか。それでも人生は、運が決める』シイナシネマズの提供でお送りいたしました>

 

120 :【投下予告】  2006/10/04(水) 07:41:28 ID:???  
亜子「さあ!アニメ2期を記念したまほ落語寄席、今回のトリはこの方。
   今回は飛び道具がでるで!
   3分後に投下や!」

 

121 : まほ落語寄席 主任   2006/10/04(水) 07:43:22 ID:???  

ハルナ「どうもどうも~、早乙女亭ハルナでございます。
    空席を除けば満員のお客様、一席のご辛抱を願います。
    え~、主任と書いてトリと読みます。主任ってのはその日の寄席の
    最後を勤める噺家のことを指すそうです。
    トリって言葉は落語以外ですと、紅白歌合戦とかでも使いますなぁ。(中の人は見てないけど)
    まぁ、とにかく私で最後ということだけ理解していただければそれでOK。
    えぇと、話は変わりますけどこの間、学際でお化け屋敷で
    ノーパンのネギ先生を看板にお客を呼ぼうとしたんですけど
    阻止されちゃいましてねwもったいなかったな~。
    とまぁ、こうした見世物ってのは昔からありまして、
    見世物をする人を香具師(やし)と呼んでたんだとか。
    香具師ってのは、祭りや縁日などで道端で商いをする人の事だそうです。
    まぁ、そういう人から買った物って言うとなんだか怪しいピンク色のひよことか、
    毒々しい色をしたお菓子とか、インチキくさい物ばかりですな。
    でも、インチキくさいと思っているけど面白いんですよね~

122 : まほ落語寄席 主任   2006/10/04(水) 07:44:33 ID:???  

朝倉「さあさあ兄ちゃん姉ちゃん、爺ちゃん婆ちゃんよってらっしゃい!みてらっしゃい!
   こちらのお嬢ちゃんが呪文を唱えると」
明日菜「・・・アデアット」
朝倉「はい!ハリセンが出てきました~!
   これハ○ズで1万2千円。
   さあ!お次はこちらのお嬢ちゃんが、お客さんの考えてる事を言い当てます。
   じゃあ、そこの色黒の・・そう、あなた。」
真名「私?」
のどか「この人・・・う、浮気がばれないか心配してますね。」
真名「え゛、なぜ解るんだ?」
アキラ「・・・。」

ハルナ「まあ、最初のうちは受けるんですよ。でも、しばらくたつと」

朝倉「さあ、トリは早乙女亭ハル・・違う。トリは、しゃべるオコジョだよ!」
カモ「(姐さん、いつになったら故郷に帰してくれるんすか?)」
朝倉「(もう一儲けしてからね。)」
カモ「(もう一儲け、もう一儲けって言ってから大分立ちますぜ。
   今日、帰してくれると約束するまで喋りませんぜ。)」
朝倉「(うっさい!お前は黙って喋ればいいんだ!フンッ!)『ギチギチ』」
カモ「おぉぉぉくぁwせdrftgyふじこlp;@:!!!」
まき絵「あれ、喋ったの?」
亜子「喋ったと言うより、悲鳴をあげただけやなぁ。」
千雨「バカらしい。帰ろう、帰ろう。」

123 : まほ落語寄席 主任   2006/10/04(水) 07:45:14 ID:???  


ハルナ「どんなに受けてても、仕舞いには飽きられる。これも世の常でございます。
    そう、噺家みたいにねw」

朝倉「あ~あ。もっと珍しいのを仕入れるしかないのか~。
   どっかにネタが落ちてないかなぁ~。」

ハルナ「本当、どこかにネタが落ちてないかな~・・・おっと。
    座り込んでぼんやりしていると、旅人が通りかかったので」

朝倉「そうだ!旅人ならいろんな所に行ってるだろうから、いいネタ持ってるだろう。
   お~い!ちょっと~!」
さよ「はい?」
朝倉「ねえ、アンタ旅の人でしょ?何かさあ、珍しい話を知らない?」
さよ「珍しい話ですか~。う~ん・・・・あっ!ここから数十里離れた麻帆良って所に
   図書館島ってのがあるんです。で、そこの近くで小人に会いましてね、
   ビックリしたんで走って逃げてた事が・・・あれ?あの人、どこ行っちゃったんでしょうか?」

朝倉「小人か~、こりゃあ捕まえて見世物にしたら大ニュースになるぞぉ~。」

ハルナ「さぁ、やってきました図書館島。縄や網、釣竿担いで準備万端、あとは出てくるのを待つだけ。
    時が経ち、日が傾き始めた頃でございます」

ちびせつな「あれ~。迷子になっちゃいました~」

朝倉「おっ、来た来た。それっ!・・・ヤッター!捕まえた~!これで私は大金持ち~!」
ちびせつな「キャー!ひとさらい~!たすけて~!」
朝倉「ふっふっふ、離してと言われたから離す人なんかいないよ~ん。」
ちびせつな「きゃ~!わ~!」
朝倉「ほらほら静かにして、人が来ちゃうでしょ・・・あら」

124 : まほ落語寄席 主任   2006/10/04(水) 07:45:45 ID:??? 

 
ハルナ「辺りを見渡しビックリ仰天。人、人、人。それも似たようなのが30人もの小人の山」

朝倉「・・・こんなに捕まえられないよ・・・。」
ちびこのか「こいつか!ひとさらいは?!」

ちびゆうな「にゃに、にゃに?にとさらいだって?」
ちびあこ「いや~こわいわ~!」
ちびエヴァ「ムキー!真祖なんだぞ!吸血鬼なんだぞ!バカバカぁ」
ちびちゃちゃまる「ワタシハロボット、N○S○が生んだ最新型ロボット、ピコ」
ちびこのか「せっちゃんさらって何する気や?!」
ちびかずみ「大スクープ!図書館島に謎の巨大生物発見!
      諜報部の名にかけて行くよ、002!003!」
ちびのどか「ふえ~!・・あいたたた」
朝倉「え?いや、たまたま会っただけで・・」
ちびなつみ「頑張って!のどかさん!」
ちびまきえ「ムッキー!そこ、静かにしてよ」
ちびちさめ「お前も静かにしろよ、勉強蟲」
ちびのどか「この人、せつなさんを捕まえて、見世物にする気です!」
朝倉「え?!な、なんで解った?!あ。」
ちびこのか「皆のもん、いてまえ!」

125 : まほ落語寄席 主任   2006/10/04(水) 07:51:05 ID:???  

朝倉「ぎゃ~!やめて~!」
ちびちづる「今こそマジカル癒しパワーですよ~」
ちびはかせ「おい~、やめろよ~」
ちびはるな「爆破オチまであと2コマなんですぅ~」
ちびあすな「こら!逃げるな!!殺!」
朝倉「ぐえっ」

ハルナ「香具師さん、あっさり捕まっちゃった。
    えぇ、小人の国にも代官所がありまして」

ちびゆえ「こいつが、誘拐未遂犯ですか。どれどれ、面を上げるです。」

ハルナ「恐る恐る面を上げますと、代官様、役人たちもやっぱり小人。」

ちびゆえ「ん~。おや、ずいぶんと大きい人だ」

ハルナ「『これは珍しい。調べは後回しにして、見世物にだすです。』

    ちびちび国【一眼国】の一席で今回はお開きでございます。
    お帰りの際にはブラクラ・グロ画像等にお気をつけくださいませ。
    本日放送のアニメでお会いしましょう。どうもありがとうございました。」

 

128 :葉加瀬 とある下校風景  2006/10/04(水) 20:48:30 ID:???  
葉加瀬 とある下校風景


1/2
私の名前は葉加瀬といいます。自慢ですが天才です
運動は苦手だけどその分は頭で、そしてメカでカバーです

学校から寮までは結構な距離があります。皆さんは徒歩ですが・・・私はそんなことに労力を使う気はありません
ですから・・・葉加瀬特製せぐうぇいです

葉加瀬 「この雲行きだと夕方から雨ですね・・・はれ?」
セグウェイから見える流れる景色に、一人の同級生の姿が飛び込んできました
その後姿は私の心ときめかせるものです

葉加瀬 「なつみさぁ~ん!!!」
あの人は私が一番好きな人、いつも一緒にいたい人です

夏美 「葉加瀬・・・なんかすごいの乗ってるね」
葉加瀬 「これ便利なんですよ。夏美さんも乗りませんか?二人ぐらいなら乗れますよ」
夏美 「危なくない?」
葉加瀬 「大丈夫ですよ~茶々丸にもついてるバランスシステムがついてますから」
夏美 「茶々丸さんのか・・・じゃあ、乗せてよ」

少し小さいけど台座に乗る夏美さん、そしてこの体勢だと・・・
葉加瀬 「もっとくっついてください、夏美さん。落ちちゃいますよ?」
夏美 「け、結構恐いかも・・・」
そうです。同乗者は運転者を後ろから抱きしめる格好になるのです

129 :葉加瀬 とある下校風景  2006/10/04(水) 20:50:01 ID:???  

2/2
こうして夏美さんを乗せた私は運転を再開します
葉加瀬 「もっとくっついてもいいんですよ~むにゅって」
夏美 「・・・押し付けてるんだけど」
葉加瀬 「えへへ、ひんぬーですね」
夏美 「葉加瀬もでしょ?えいっ!!」
夏美さんは悪戯っぽくそう言うと、私の胸に手を伸ばしてきました

葉加瀬 「ひゃぁ!!!夏美さん、運転中にえっちなことはいけないと思います!!」
夏美 「茶々丸さんのバランスシステムが乗ってるんだから転ばないよ」
葉加瀬 「それはそうなんですけど・・・触って楽しいですか?」
夏美 「楽しいって言うかなんていうか・・・ちづ姉とはまた違うね」
葉加瀬 「”あれ”はまた”次元”の”違う”ものなので・・・興味深いですけど」
なんてことを話しながら運転しているときのことでした。不意にセグウェイが小さく揺れ、衝撃音が響いたのです

ガスッ!!!ごりごり・・・ドンッ!!

夏美 「な、なに!?今の音!!」
葉加瀬 「えーと・・・なんだったんでしょうか?少し揺れましたね?」
夏美 「何かにぶつかったというより何かを乗り越えたような感じだったけど・・・」
葉加瀬 「あんまり揺れなかったから縁石か何かでしょう、気にしないでください」
(まあ、このバランスシステムなら獣道でも舗装道路のように走れるんですけどね)
夏美 「そっか・・・そうだよね」
こうしてさわやかに秋の風を切って走ってゆく私たち、なんとなくドライブというのもの楽しさを感じました
そういえばさっきの衝撃はなんだったんだろう?


美? 「ひ、轢き逃げなんて・・・あんまりっス」

 

130 :マロン名無しさん  2006/10/04(水) 21:37:20 ID:???  
本日のネギま!?で、ザジと龍宮の会話が微妙に成立してたの見たら思考の速度で発案

ザジ「ちう…」
ちう「なんだよ」
ザジ「友達ができたの 明日からそっちに泊まるね、ばいばい」
ちう「え!?ち、ちょっと待てよ!おい!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ちう「待てよぉぉぉぉぉっっっっ! はっ…」
どうやら悪夢を見たらしい 不安になり、ベッドの隣を見る
ザジ「ZZZzzzz…」
はう、と深く嘆息
ちう「まったく… 私は、お前がいないと…」
ふと、時計を見るとそろそろヤバい ザジを叩き起こすか…

サジ「ちう…歩きにくいよ」
ちう「やだ 今日は離さない」
登校中、ずっとザジを離さないちうでした

 

133 :真名ちゃんもっこり日記117  2006/10/04(水) 22:50:03 ID:???  
真名ちゃんもっこり日記117

さて、第2期アニメのスタートといったが…
なんだアレは、私の用意したセット丸々カットされているではないか!
気に入らん。適当にセットの内容としては35点くらいだな。

仕方ないのでバカレンジャーの撮影をするカメラマンに紛れ込もう。
適当にアキラを撮っていたビデオテープをセットしてっと…2時間テープで残り残量が1分もないが間に合うだろう。
えーとカメラって意外と難しいな…ピントあわせがうまくいかん。

よし、出来た。ちょっと古菲から左が切れているが多分大丈夫だ。

 

134 :クギミーの挑戦  2006/10/04(水) 22:58:35 ID:???  
「どうにか桜子に私の名前を強烈に刻み込まなくちゃ…
 ――――!!そうだ」
カタカタ…
『1:>>3を取ったやつに千雨をやるよ(2) 2:騙されたやつ→(1)』
「これなら桜子は飛び込んでくる。そしてこう書いとけば強烈に私の名前を…
 あとは待つだけクックック…」

>>3を取ったやつに千雨をやるよ(1) 2:騙されたやつ→(1)
1:魔法生徒ナナし!:2006/10/4(水) 00:00:00 ID:3aKugimi
引っかかった奴m9(^Д^)プギャー
とりあえず>>2には釘宮円ちゃんをあげるよw

3:魔法生徒ナナし!:2006/10/4(水) 00:00:01 ID:3ASakUrA
ちさめちゃ~ん!

3:魔法生徒ナナし!:2006/10/4(水) 00:00:00 ID:3azaZEi
チサメハダレニモワタサナイ

4:魔法生徒ナナし!:2006/10/4(水) 00:00:09 ID:3acHisam
>>1
釘宮ってだれだよwwww新キャラ?

5:魔法生徒ナナし!:2006/10/4(水) 00:00:21 ID:3AaYASEy
ちょwww>>2が無いですwww

6:魔法生徒ナナし!:2006/10/4(水) 00:00:35 ID:3aKaRakr●
>>5
マジですねww時空にねじれも発生してますよwwwww

7:魔法生徒ナナし!:2006/10/4(水) 00:00:40 ID:3AKAkIZa
>>5
もう少しでIDが・・・
 

135 :マロン名無しさん  2006/10/04(水) 22:59:17 ID:???  

8:魔法生徒ナナし!:2006/10/4(水) 00:01:02 ID:3aakashi
1番目の>>3がゲットでおkにゃの?

10:赤松@どうやら作者:2006/10/4(水) 00:01:18 ID:Akama2
千雨は僕の理想の女性を

11:魔法生徒ナナし!:2006/10/4(水) 00:01:34 ID:3ASaotom
>>10!!!!!

12:魔法生徒ナナし!:2006/10/4(水) 00:01:40 ID:3AHAKase
ちょwwww>>10

13:魔法生徒ナナし!:2006/10/4(水) 00:01:42 ID:3anodoka●
記念パピコ

14:魔法生徒ナナし!:2006/10/4(水) 00:01:50 ID:3AkoNoka
記念カキコやえ~
                ・
                ・
                ・
1000:魔法生徒ナナし!:2006/10/4(水) 01:40:33 ID:3ASakUrA
記念カキコだよ~
>>1000なら千雨ちゃんと浅間でデート

1001 名前: 1001 投稿日: Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
次スレもザジちう!ザジちう!

「…。(桜子…浅間のどこでデートするのよ?)」

 

137 :マロン名無しさん  2006/10/05(木) 01:00:56 ID:???  
夕映「分析隊よりお知らせです。
    若干データの編集に手間取っておりますので、本日の放送は30分遅れとなるです。
    録音などを準備されていらっしゃる方は、時間の変更をお願いするです」
ハルナ「録音ったって、いつかみたいに生放送するわけじゃないんだから」
夕映「その辺を突っ込むのは野暮というものですよ」

138 :ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊  2006/10/05(木) 01:32:28 ID:???  

「夕映と」 
「ハルナの」 

『ザジちうスレ・傾向分析~!』 
「中編です」 

夕映「最近のスレ内におけるクラスメイトの扱われ具合を独断と偏見で分析する『傾向分析』、13回目です。
    ついにアニメ第2期公開ですね。残念ながら我々はまだ確認できていません」 
ハルナ「え? ちゃんと全員出てきたじゃない。そのおでこは何のために光ってるのよ?」 
夕映「そういう意味じゃないとツッコむべきか、私に聞かれてもと答えるべきか……
    ともあれ、いろいろな意味で期待できそうですね。分析も新ツールを使いながらがんばっていくですよ」

<この番組は
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃     ノノ                               .┃
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┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛と 
  『諸事情につき明日は、早く帰って寝て夜中起きてください』ネギまほラジオの提供でお送りいたします>

ハルナ「どーよ、今度このコピーでまほらTVにCM出してこようと思ってるんだけど」
夕映「WC杯の時のCMですか……またずいぶん古いものを。さて、それでは本日も分析を始めるです」
ハルナ「ランキング一覧は>>108の表か>>109-110を参照してね~」

139 :ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊  2006/10/05(木) 01:32:58 ID:??? 

 
~12番:古菲~
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20810.jpg

夕映「平均21位。9スレ目で空気化を経験していながら大きく順位の上がらなかった珍しいパターンです」
ハルナ「どうもくーふぇは他のバカレンジャーと比べてはっちゃけるネタがないからね。総受けくらい?
     とりあえず中国人口調、ってのがそれだけで強い個性持っちゃってるからなぁ」
夕映「それにしてもこのグラフ、11スレ目辺りでけっこうきれいな線対称になってるですね」
ハルナ「6~7スレ目が13~14スレ目の形と重なるのも気になるかな。
     この周期が続くとすると、次スレでは11位くらいまで跳ね上がるんじゃない?」
夕映「職人さんがそう簡単に予想通りのネタを考えてくれるとは思えないですが……」

~13番:近衛木乃香~
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20811.jpg

夕映「平均18位。少しずれますが、このかは刹那さんと比較的似たような変動を示しています。
    我々としてはまだ記憶に新しいのですが、13スレ目で空気化を経験していますね」
ハルナ「あれからもう5つもスレが進んでるんだ。あ、現行合わせたら6つか。本当によくネタが耐えないもんだよね」
夕映「今後の変動傾向としては、今スレでは落ち込むことが予想されるです。
    代わりに次かその次スレあたりから、伸びていくと考えられるですよ」
ハルナ「そうか、このシステム使うと今後の傾向が予想できるわけだ。明日あたり、次スレの順位予報やってみる?」
夕映「それをやると職人さんに変な影響を与えませんか?
    なるべくスレの傾向に大きく干渉したくはないのですけど……」

~14番:早乙女ハルナ~
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20812.jpg

夕映「平均5.3位。何気に当初から高順位をキープ、前スレで初めて10位を割ったものの上位に残っているです」
ハルナ「んっふっふ、ゆえ吉くぅ~ん。それがパル様の魅力なのよっ!
     毎回大きく落ち込むと跳ね上がるから、次スレでは見事栄冠を取り返して魅せるんだから!」
夕映(一つ大きく落ち込んだ原因に心当たりがあるのですが、あえて言うことはないですね……)

140 :ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊  2006/10/05(木) 01:33:31 ID:???

  
~15番:桜咲刹那~
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20813.jpg

夕映「平均7.7位。一度だけ大きく崩れた回がありましたが、それ以外は常に活躍し続けている刹那さんです」
ハルナ「やっぱりせっちゃんはイジりがいがあるからね~。使いやすい設定が多いもの。
     安定してらぶらぶさせるもよし、イジめるもよし、汚すも良し――まさにマニア垂涎の的だよ、じゅる」
夕映「……よだれを拭いてください。しかし、こういう変動の仕方だとなかなか予想が難しいですね」
ハルナ「ここはあえてこのかと逆パターン。きっと今スレではせっちゃん大活躍よ!
     さぁ職人の皆さん、せっちゃんを書いて書いて描きまくるのよっ!」
夕映「もう無茶苦茶ですね」

~16番:佐々木まき絵~
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20814.jpg

夕映「平均17位、16スレで一度空気化を経験しているまき絵さんです。見事にランクがバラけてますね」
ハルナ「そぉ? 平均値に向かって上下してる感じで分かりやすいんじゃないかなぁ。
     ということは、今回は17位以下ってことね。残念ながら最後の最後で見切れる感じ?」
夕映「意味が分からないですよ。今後も平均順位は推移していく可能性が高いのですから。
    特にここ暫く、運動部およびいいんちょさんの出番が増えていますから可能性は高いです」
ハルナ「ん~、亜子はでこぴんロケットに引き抜かれ、いいんちょはアスナにも夢中。
     この先生きのこれるかは職人さんの愛にかかってるよね~」

~17番:椎名桜子~
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20815.jpg

夕映「平均18位、とはいえグラフが非常に分かりやすい推移をしている桜子さんです。暫くは伸びそうですね。
    千雨さんとの関係はさすがに博才だけではいかんともしがたいようですね」
ハルナ「ん~、こればっかりは人と人との相性ってもんだよね。
     最近のクラス内は特にラブ臭全開でおねーさん困っちゃうなぁ、んふふ」
夕映「一番楽しんでる当人が何を言うですか、全く……」

141 :ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊  2006/10/05(木) 01:34:06 ID:??? 

 
~18番:龍宮真名~
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20816.jpg

夕映「平均1.9位っていうかもう1位で良いです、ええ。分析も傾向のへったくれもありませんですよ」
ハルナ「1位じゃなかったのはわずか3回……14~15スレはリアルラジオで分析したから、
     この数字が公開されるのは今回が初めてかな?」
夕映「しかしこのグラフ、16スレを抜いたらメモリ線が2本しかありませんですよ」
ハルナ「ちょうど日記がリニューアル休みしてたときだからね。伊達に120回目前じゃないってことよ」

~19番:超鈴音~
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20817.jpg

夕映「平均19位の超さんです。なんというか、16位のところに壁があるような変動ですね」
ハルナ「上位陣経験なしってのはもしかしてちゃおりんだけじゃない?」
夕映「いえ、遺憾ながらのどかは上位に食い込んだ記録がないですね……そのあたりは明日解説するです」
ハルナ「傾向的には今後少し落ち込む可能性があるかな。がんばれちゃおりん!」

~20番:長瀬楓~
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20818.jpg

夕映「今回初空気の楓さん。平均は19位ですが、これは傾向が分かりやすいですね」
ハルナ「下がって上がる、下がって上がる~。一気に落ちたら一気に上がってきてるもんね」
夕映「ところで皆様、我々がポイント制を導入して分析を開始したのがいつだか覚えていらっしゃいますか?」
ハルナ「答えは10スレ目。ここが一つのターニングポイントになるんじゃないかと予想してたんだけど、
     こうやって傾向を見ていくとそれほど大きな変化ってわけでもなさそうね」
夕映「ときに、楓さんといえば一時期のどかを狙っていた記憶があるのですが……」
ハルナ「職人さんも忙しくなっちゃったんじゃないかな。夏休みも終わっちゃったしね」

142 :ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊  2006/10/05(木) 01:36:33 ID:???  

~21番:那波千鶴~
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20819.jpg

夕映「今回25位、平均17位の千鶴さん。平均ランクを見て思ったのですが、17位というのはボーダーのようですね」
ハルナ「朝倉が16位、夕映・まき絵・楓さん・千鶴さんが17位、このかと桜子が18位。きれいに固まるもんだね」
夕映「一つ謎なのが、分析開始当初の千鶴さんのランキング。なんと5位なんです」
ハルナ「千鶴さんってそんなに活躍してたっけ……? これは一刻も早くクロニクルを向かわせないと!」
夕映「まずは今日明日の放送を乗り切ってから、ですけどね」

夕映「といったところで今回の分析はここまでです」
ハルナ「1,2,3――よし、今回は千鶴さんも忘れてないね。なんだかうまく行き過ぎて怖いくらいだなぁ」
夕映「正直『FARs』を正常に動かすので精一杯ですから。いつもこのくらいでちょうどいいです」
ハルナ「いや、いつものパターンでいくと、明日は……」

『それでは次回、後盤編をお楽しみに~!』 

<この番組は
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146 :朝の一コマ  2006/10/05(木) 07:23:35 ID:???  
朝の一コマ

「なつみんなつみん、昨日のドラマ見た~?」
 朝早く。教室に入るなり、夏美の元へぱたぱたと双子が駆け寄ってくる。
「あの新番組? 結構面白かったよね」
「最後のシーン、すっごくカッコ良かったです~」
 鞄を置きながら夏美が答えると、史伽は楽しそうに語り出す。
「あの、一息台詞を止めた間が堪んないよね」
「たよね~。―――でさ、いつものやって見せてよ!」
 夏美が食い付いたのを確認し、風香はうんうん頷きながらおねだりをした。
史伽もまた、期待に満ちた顔できらきらと目を輝かせている。
「もう、しょうがないなあ……」
 やや気恥ずかしそうに、夏美はきょろきょろと教室を見渡す。まだ始業十分前なせいか、
クラスメイトの数はまばらである。
「じゃあ、ちょっとだけだよ?」
 こほん、と夏美は咳払いし、ゆっくりと息を吐く。
 次の瞬間、張り詰めた空気が、周囲を支配した。

「アナタを、犯人です―――!」

 まるで、昨日のドラマを再現したような演技に、双子はすっかり感心した様子で息を飲む。そして、
「なつみん上手です~!」
「うんうんっ! でもさ、その場面が来るとは予想外だったな~」
「えへへ、あれって台本の間違いじゃないのかな? って気になってたからね~」
 と、三人は楽しそうにおしゃべりを続ける。こういったやり取りが、夏美と双子の間でちょくちょく
行われているのだ。それは、人の少ない朝だけに見られる、夏美の舞台―――

 しかし、夏美は知らない。
 双子の他にも夏美の舞台を楽しみにしている観客がいるという事実を。
「首を引いて、やや下からの目線で一気に決め台詞、か―――。やっぱ上手いな、アイツ……」
 こっそりと演技のポイントをノートPCに入力する、研究熱心な千雨であった―――
(おしまい)

 

148 :マロン名無しさん  2006/10/05(木) 11:55:35 ID:???  
もう秋です。

あやか「もう秋ですわね」
まき絵「そうだね、夏服だと少し肌寒いね」
亜子「でもまだ冬服にすると暑いくらいやしなぁ」
アキラ「そういう場合は、長袖の夏服を上から羽織るといいよ」
ゆーな「にゃー」
亜子「そうか、それならええな」

まき絵「でも私寒いの苦手~、あやか~手握らせて」
あやか「キャッ。冷たい」
まき絵「亜子~。ゆ~な~。アキラ~」
亜子「冷たいって」ゆーな「にゃー!」アキラ「うわっ」
あやか「…手袋くらい買ってあげますから…」
まき絵「わーい、あやかありがとー」
亜子「最近、いいんちょにねだるのうまくなったなまき絵」
ゆーな「にゃー」

 

150 :マロン名無しさん  2006/10/05(木) 14:17:37 ID:???  
             /: : : :./: : : : : :/!ヽ: :\: : : : : :\: :ヽ: : :ヽ: :
            /: : /: /: : : : /  |: : ヽ _二ニ=一\: ::\: :ヽ
         ─=ニ二__ /: : /: : : : /    !: : : : ト、: : \:. :. :. :i: : : :|: :
  \          /: : :.i: : : : / ___ヽ: : : :| ヽ: :|_ヽ: : : |: : ::.|: :
  , - 、        ./ /: :/|: : : // ̄ ̄ ヽ: :.!  ヽ| ̄\: |: : ::.|: :
/   }  i ヽ   / //|:.:.|: : :/   ィ==、 ヽ|   r==-、 ヽ!:. :.:.|: :
    / イ  っ / /   !/.!:.:./ //刀ヽ     /勹ヽ.\ \ .|: :
  /  ⊿フ   ・     {. !:./ '.《 .トイ l. |     トイ .l |. 》 /ヽ!: :
                 ヽ!/_>'.   乂zrリ -、  .- 、Vzrリ   /_〉 ∨
            /    \__'.     ̄ {   }‐{   }  ̄  / ノ
         ll /    / / ヽ、   `¨´  `¨´     / ̄
   ‐┼   >  .{_ノ っ ・ ・   ` 、    っ    ,  ´
   -十 ヽ ) l            r| ` 、   , r__´_
   (ニト               /| ` 、 `´ .|\ヽ` ー‐-、
                  /|  ト、   ` 丶/  .i \    ヽ
                 /  .!  ヽ\    /::\ |  /   l i
                /    ヽ   \\ ∧::::::| | ̄ ̄|.   l |

 

151 :マロン名無しさん  2006/10/05(木) 14:39:19 ID:???  
体育の授業、今日は短距離走
いつもならここで美空と明日菜の競り合いで盛り上がる、ところが
「まいったな・・・調子でねっす・・・」
「うう・・・」
美空も明日菜もどことなく元気がない
見ると円、あやかも同じ感じだ
クラスメイトもなにかおかしいと訝しげだ
「なるほどな」
「どうしたの、真名?」
何事かを察知した真名に、アキラは問いかける。
真名はアキラに耳打ちする、真っ赤になるアキラ
「ほにゃらば、誰が一番か食券かけるよー」
桜子の一声で沸き立つクラスメイト、恨めしそうに見詰める美空と明日菜
「美空、やっぱやめたほうが良かったね」
「誘ったのは円っしょ・・・まあ私も悪いけど」
「いいんちょ・・・やりすぎ・・・」
「すみません・・・つい・・・」
四人はそれぞれため息をつく
そして結果は散々、でもなぜか賭けは成立した
いつもは美空、明日菜に分かれる賭けが三人に分かれたのだ
その三人目にはひとりだけ賭けていた、それは
「ふっ、みろアキラ。一人勝ちだ」
「真名・・・」
「拙者に本気で勝ちに行けとはこの事でござるか」
力が抜け切ってへろへろの四人を見てほくそ笑む真名であった

 

155 :マロン名無しさん  2006/10/05(木) 17:20:50 ID:???  
洗いっこ


ザァーーーーーー

シャワーの流れる音。
狭いシャワー室の中で二人の女が居た。
「…っ…やぁ……」
そこに明日菜が嫌がるようにしてあやかの身体を遠ざけている。
あやかのシャツはびしょ濡れになってあやかも困っている。
「洗うだけですのに、どうしていやですの?」
確かにあやかはボディソープとスポンジを持っているだけで、別に何かをしようとはしていない。
「あんたが…やると……絶対、すぐに出られないから…」
あやかが身体を洗うことになると、必ずその場でヤってしまう。
ただでさえ腰に違和感があるのにこれ以上されては明日菜もたまったものではない。

汗だらけの身体にほどよく温かいシャワーを浴びせる。
「っ…」
そして明日菜の予想は当たった。
あやかはそのままボディソープをスポンジと自分の身体に塗りたくる。
「さぁ、覚悟してくださいね」
「…ぁ……っ…あぁ……」
身体同士を擦り合わせて体の汚れを落とす。
シャワーの湯に身体を濡らせながら首筋にもそっとキスをした。
明日菜が怯んでしまった瞬間を狙って、あやかは足から太ももへ伸びる。そして…
「ちょっと!どこ触ってんの…―っ!!」
鈍い反応と共に明日菜の身体は痙攣を起こす。

156 :マロン名無しさん  2006/10/05(木) 17:21:21 ID:???  

「……っ…うぅ…」
「あら、明日菜さん。洗ってあげただけで感じてしまったのですか?」
未だに軽く痙攣をする明日菜は真っ赤になって俯く。

「…ごめん、こんなの慣れてなくて」
「…慣れていましたら困りますわ」
こんな所で天然を出す明日菜をあやかは愛しく抱きしめる。
抱きしめられたまま、二人はシャワーの熱い湯をかぶる。
「熱いよいいんちょ、湯」
「そうですわね」
シャワーの熱さもあって、胸が軋む。

157 :マロン名無しさん  2006/10/05(木) 17:37:21 ID:???  
「胸が軋む」の表現がいい。

正直、どういう意味なんか分からんが。無知は辛い。辞書引こ。

158 :マロン名無しさん  2006/10/05(木) 19:06:02 ID:???  

>>153
「やりすぎ」だろう

 

163 :ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊  2006/10/06(金) 01:32:36 ID:???  
「夕映と」  
「ハルナの」  

『ザジちうスレ・傾向分析~!』  
「後編です」  

夕映「最近のスレ内におけるクラスメイトの扱われ具合を独断と偏見で分析する『傾向分析』、13回目です。
    明日の麻帆良市付近は台風並みの豪雨だそうですね。土砂崩れや鉄砲水にご注意くださいです」 
ハルナ「学園内は結界で守られてるから問題ないんじゃない? あれって自然災害とかにも効くのかな?」
夕映「某サイトの研究情報を見た限りでは、学園内に進入した魔法関係のもの・生物を感知する、
    あるいはエヴァンジェリンさんのような高位な魔物・妖怪の類の力を制限するだけのものだと思うです。
    自然災害まで排除できてしまっては(極端に被害の出そうなものは予め排除できたとしても)
    あまりに不自然すぎて内部の一般人に感づかれる可能性が出てきてしまうのではないでしょうか」
ハルナ「『>無理じゃね?』まで聞いた」

<この番組は『抱き枕から夜のオカズまで漏らさずカバー』の雪広社と
 『なんとかなる、はなんとかならないことが多い』
 「ストップやりすぎ!」キャンペーンの提供でお送りいたします>

夕映「どこの金融会社ですか。そんなことよりさっさと分析に移るですよ。
    ランキング一覧は>>108の表か>>109-110を参照してくださいです」

164 :ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊  2006/10/06(金) 01:36:55 ID:???  

夕映「さて、本格分析に移る前に、まずはこれを見ていただきたいです」
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20886.jpg
ハルナ「ええと、これは?」
夕映「FARsを使って、これまでの平均ランクの偏り具合を調査してみたです。
    図のマルで囲んであるとおり、大きく4グループ+最下位に分かれると思うです。
    以前の分析で『主役級』『準主役級』『脇役級』『端役級』『空気』と存在度を5ランクに分類したですが、
    データの上でもそれが立証されたという形になるですよ」
ハルナ「……そんなこと言ってたっけ?」
夕映「……最近のことなんですから覚えててくださいです。さてそれでは順番に見ていくですよ」

・主役級
夕映「龍宮さんは文句ありませんね。少し離れて千雨さん、アキラさん。更に亜子さん、ハルナと続くです」
ハルナ「確かにランキング上位常連でもあるし、明らかにスレ内で見かける確率も高いもんね」

・準主役級
夕映「裕奈さん、刹那さん、ザジさん。ここまでは主役級の方々とよく組んで登場してきますが……」
ハルナ「アスナも平均順位は高いんだね。当初からそんなに高かった印象はないんだけどなぁ」
夕映「存在率の高さはデータが証明しているです。なんといってもメインヒロインですからね」

・脇役級
夕映「かなり密集しているのですが、ここは厳密にはもう少し小さなグループに分かれているです」
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20887.jpg
ハルナ「これが拡大図ね。えーと、まずは――美空? いいんちょより上なんだ。ベスト10入りじゃん」
夕映「次いで円さんとエヴァンジェリンさん。ここまでが第1グループですね」
ハルナ「で、一つ目のボーダーが朝倉だね。本編でもこっちでも独特なポジションにいるなぁ」
夕映「第2グループは楓さん、まき絵さん、千鶴さん、そして私です」
ハルナ「そして、昨日の予想通りボーダーランクは17位……というか17.6位のこのかだね」
夕映「17位ジャストは私です。最後に桜子さん、さよさん、聡美さん、史伽さん、風香さん、美砂さんと続きます」
ハルナ「なぁんだ、美砂は23位じゃないのか。ちょっと残念だなぁ」

165 :ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊  2006/10/06(金) 01:40:10 ID:???

  
・端役級
夕映「さて、どんどん行きましょう。まず茶々丸さんとくーふぇさん、少し離れてのどか、夏美さんと続きます」
ハルナ「くーふぇってそんなに下だったっけ? と思ったけどメインの話がそんなに多くないからなぁ。
     この辺は一度は空気化を経験して――あ、茶々丸さんは30位止まりだったね」
夕映「逆に極端に上位になったこともないのですよ。これは一昨日の分析で解説したとおりです」

・空気級(平均空気)
夕映「……平均24.1位、ダントツで五月さんです。詳細は後ほどの個別分析にて見ていきます」
ハルナ「さっちゃんかぁ。残念ながらフォローできないのがつらいなぁ」
夕映「さて、前座でだいぶ時間をとってしまいました。続いては個別分析です」


~22番:鳴滝風香~
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20889.jpg

夕映「平均19.2位の風香さん。上下変動が非常に激しいですね。突発的な祭り以外では基本的に低迷しています」
ハルナ「空気化2回、ブービー2回……逆に上がるときは6位まで上がってきたりしてるんだね。
     傾向的にはそろそろ上がってくる頃合かな? 考えてみたらネギま!で唯一のボクっ娘だよね」
夕映「ついでに双子という属性もありますが、姉なのに体型のせいでいまひとつ存在感がないような。
    お姉さん方というか、大人びているクラスメイトは多いですからね」
ハルナ「むしろそれを通り越しておばs

<ただいま電波が乱れております。少々お待ちください>

夕映「――毎度毎度本当に懲りませんですね」
千鶴「あらあら、席がひとつ空いてるのね。私も参加させてもらって良いかしら?
    うふふ、女子アナみたいなのを一度やってみたかったのよ」
夕映「も、もう一人が役に立たないので助かるです……」

166 :ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊  2006/10/06(金) 01:46:06 ID:???

  
~23番:鳴滝史伽~
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20890.jpg

夕映「平均18.9位の史伽さん。忘れられがちですが、分析開始当初は鳴滝姉妹が空気認定されていましたです」
千鶴(ぼそぼそぼそ……)
夕映「おや、どうかしたですか? ああ――千鶴さん、マイクはこっちです」
千鶴「あらあら、ごめんなさい。こういう機械ってどうも苦手なのよね」
夕映「こほん。ええと、風香さんに比べて変動が小刻みですが、変動周期はかなり近いといえるです」
千鶴「3-Aの中でも一番幼いのは彼女かもしれないわね。思わず可愛がりたくなっちゃう、みんなの妹かしら」

~24番:葉加瀬聡美~
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20891.jpg

夕映「平均18.8位の聡美さん。非常に分かりやすい形の傾向を示しているです」
千鶴「聡美ちゃんの天気は11スレかしら。
    きちんと調べていないけれど、夏美ちゃんと仲良くなったのがそのくらいだと思うのよ」
夕映「16スレの急上昇は誕生日でしたっけ。あとで各スレごとの運用期間データも取っておくです」
千鶴「一週間で新スレ移行しちゃったこともあったかしら。くすくすくす」

~25番:長谷川千雨~
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20892.jpg
夕映「まごうことなきスレの主役、のはずの千雨さん。平均は3.6位です。
   しかし、1位を取ったのは14~15のスペシャル時のみ。我々の分析開始時には既に5位だったです」
ハルナ「そもそも、私たちの目標の一つが『ザジちうスレの大転換期の発見』だからね~」
夕映「おや、復活したですか。意外と早かったですね」
ハルナ「あったり前でしょ、いつまでもお局様に私の席を

<音声機器にトラブルがあったようです。しばらくお待ちください>

千鶴「このごろは安定して好成績みたいじゃないの。また二人が中心になるのもそう遠くないと思うわ」
夕映「……そう、ですね」(合掌中)

167 :ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊  2006/10/06(金) 01:50:44 ID:???  
~26番:Evangeline.A.K.McDowell~
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20894.jpg

夕映「平均14.4位のエヴァンジェリンさん。なんと、第2回分析でトップを取っているです」
千鶴「確か順位変動が最も大きいクラスメイトだったわね。
    そういえば、エヴァさんの順位が下がった次スレの運用期間には蚊に刺される人が多いんですってね」
夕映「しれっと怪しげな情報を暴露しないでくださいです……というか、ソースは?」
千鶴「そこで寝ている人からだけれど?」
夕映「信憑性ゼロですので今すぐ忘れてください」
千鶴「あらあら、まぁ」

~27番:宮崎のどか~
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20895.jpg

夕映「のどかの平均ランクは21.9位。昨日も少し解説したですが、上位陣への入賞がありませんです」
千鶴「特殊というほど特殊な属性があるわけでもなく、だからといって積極的に動くタイプでもない。
    ネギ先生への一途な恋ばかりがクローズアップされているけれど、ね……彼女は意思のしっかりした子なの」

夕映←特殊な味覚と独特のセリフとか
ハルナ←特殊性癖とかアンテナとか同人ネタとかてんこもりわはー☆

千鶴「どうしてもこのスレではネギ先生とのお話が少なくなってしまう傾向にあるわ。
   それだけ魅力的なクラスメイトが揃っているのでしょうけど、たまにはそちらも開拓してみてはどうかしら」
夕映「誰に向かって……いえ、それより千鶴さん、人間観察力にかけてはかなり手馴れているですね」
千鶴「そうかしら? ただ、たくさんの子を相手にするにはそれなりのコツが必要なのよ。うふふ……」
ハルナ「さすが、歳のk」
夕映「どかーん! どかーん!」
千鶴「?」
 

168 :ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊  2006/10/06(金) 01:56:48 ID:???

 ~28番:村上夏美~
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20896.jpg

夕映「というわけでハルナ、復活したならきりきり働くです。黒板に落書なんかしてる暇はないですよ」
ハルナ「へいへい。えーっと、なつみーの平均順位は22位ちょうど。順位が急変したのはやっぱり11スレだね」
千鶴「あら、それだけじゃなくて二人ともランク変動はとても良く似ているわ。
    元々仲良くなるだけの素質というか、惹かれ合うところがあったのかもしれないわね」
夕映「小さな山、大きな山を繰り返してきていますから、今スレあたりで活躍の場面が広がるんじゃないでしょうか」

~29番:雪広あやか~
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20897.jpg

夕映「平均13.4位のいいんちょさんです。こちらは10スレ目で何か大転機があったような気がするですね」
ハルナ「アスナあたりとくっついたんじゃなかったっけ。まき絵のほうが早かったかな?
     それはそうと、この形って某神拳伝承者の胸にある傷みたいなんだけど」
千鶴「あやかは自分の家に伝わっている特殊柔術の伝承者だと聞いているけど?」
ハルナ(天然だ)
夕映(天然ですね)
千鶴「?」
夕映「ええと、ここしばらくは上下変動が激しいです。
    ただ、最近の活躍ぶりを見れば、今スレでも高位につけてくるのではないかと思うですよ」

~30番:四葉五月~
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20898.jpg

夕映「平均24.1位の五月さん。一度だけ14スレにて14位となったものの、後は一貫して低位置ですね……」
千鶴「五月はマイペースだから、こんなものでしょう。低位置が定位置……ってことかしらね、うふふ」
ハルナ「はずかしい高等古典禁止っ!」
千鶴「あらあら」
ハルナ「あらあら禁止~!」

169 :ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊  2006/10/06(金) 02:00:09 ID:???  

~31番:Zazie Rainyday~
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up20899.jpg

夕映「平均9.3位のザジさん。これは千雨さんとの相関を考えないほうが無理というものでしょう」
ハルナ「おーおー、思ったより上下変動激しいじゃない。ベスト3は未だ経験なし、かぁ」
千鶴「逆に17位より下には下がったこともないみたいね。
    傾向的には下がり調子に当たるけど、このままの勢いでザジちうツートップも夢じゃないわ。
    傾向だって絶対ではないもの。予想と占いは外れるから面白いの」
夕映「それが天文部での教訓ですか?」
千鶴「さぁ、どうかしら。くすくすくす」


夕映「といったところで今日も時間となりましたです。千鶴さん、出張ありがとうございましたです」
千鶴「あらあら、こんな楽しいことならまたいつでも呼んでくれて構わないのよ?」
ハルナ「ぶっちゃけ呼ばなくても今まで何度も乱入してたじゃないの」
千鶴「ハルナ、秋の夜は長いわ。今夜はゆっくりと語りましょう、ね?」
ハルナ「いえそれは遠慮したいというか締め切りも近いし明日の授業の予習復習も」
千鶴「手取り足取り教えてあ・げ・る☆」
ハルナ「い、いやぁぁぁぁ!」



夕映「それでは、これからもザジちうスレがいつまでも平和でありますように……」


<この番組は『抱き枕から夜のオカズまで漏らさずカバー』の雪広社と 
 『なんとかなる、はなんとかならないことが多い』 
 「ストップやりすぎ!」キャンペーンの提供でお送りいたしました>

 

175 :マロン名無しさん  2006/10/06(金) 10:49:59 ID:???  
英語

麻帆良駅前
チャオ「あれ、早乙女サン?」
ハルナ「~~~~~~~~」
外人「~~~~~~~Thank you」

ハルナ「ふぅ~。あっちゃおりーん」
チャオ「わぷっ!いきなり抱きつくなヨ!!」
ハルナ「いーじゃんいーじゃん、このぷにぷに感がたまらないのよね~」
チャオ「離すヨ。それよりさっきの外人は?」
ハルナ「あー今の?渋谷に行くにはどうしたらいいかって聞かれたの」
チャオ「それで、ちゃんと言えたカ?ここからだと乗り降りが複雑ヨ」
ハルナ「ふふーん。大丈夫、間違いなくちゃんといける方法を教えたから」
チャオ「ふーん…。(意外と早乙女サンって英語が達者なのネ)」
ハルナ「あーゆーのはちょっとコツがいるの。あれ~、もしかして尊敬した?」
チャオ「誰が…ってどこ触ってるヨ!!」
ハルナ「ん~。だからこのぷにぷにしてるのがたまらないのよー」
チャオ「やめるヨ…あっ…変なところ触るナー!」

その頃麻帆良駅外
タクシーの運転手「お客さん、どちらまで?」
外人「シブヤマデ」

 

181 :リクカプ劇場  2006/10/06(金) 17:58:19 ID:???  
リクカプ劇場
明日菜×刹那編:ブレイドとカリス

「ふー…疲れたー」
誰も居ない女子更衣室の掃除をすることになった刹那と明日菜、少し時間がかかったがようやく一段落ついた。
「さすがに教室より大変でしたね」
修学旅行以来、交友の出来た二人はよく話をするようになった。
それは木乃香が二人を見て僅かな嫉妬をするほど。

「それでは帰りましょう、お嬢様が待ってます」
「そうね」
荷物を持って二人が一つしかない出口である扉に手をかけたが…
ドアノブはガチャガチャと音を立てて虚しく空回りをするだけ。
「どうされました明日菜さん?」
「ド、ドアが開かない!?」
刹那も少し驚いた顔でドアノブをまわすが反応なし。
「ノブが壊れて中で空回りしていますね…」
「そ、それって…」
文字通り閉じ込められた。窓は女子更衣室のため僅かに開く程度、出入り口はそこのみ。
学園の扉のため夕凪で切り裂くなんてことになると弁償物だ。
「どーしよー!!」
慌てふためく明日菜だが刹那はいたって冷静だ。
「落ち着いてください明日菜さん。幸い木乃香お嬢様が外にいます、もし遅くなればきっとお嬢様がここにくるでしょう。
 そうでなくても出入りがある更衣室なのできっと誰かが来ます、それまで待ってましょう」

シーンとする更衣室。
恐ろしいくらいに誰も来ないうえに静か。ちょうど部活の真っ最中のため人の出入りがないのは当たり前。
「…」
椅子に座って明日菜と刹那は並ぶ。
 

182 :リクカプ劇場  2006/10/06(金) 17:58:56 ID:???  

「…」
何の会話もせずにただ時間だけが過ぎていく。
全く喋らない明日菜を不思議に思って、刹那はそっと視線を明日菜に向ける。
(…?)
下を向いて目を閉じている。まるで寝ているように…
「明日菜さん?」
軽くゆすってみると明日菜の体が刹那の方へと傾く。
「!?」
刹那の体に覆いかぶさるように寝ている明日菜。当然、刹那は慌てる。
「い、い、いけません明日菜さん!私にはお嬢様が…」
だが明日菜は無反応、完全に寝てしまっていた。
「…」
閉じ込められて緊急事態なのに、何だか起こすのが悪いと思って明日菜をそのままにしてしまう刹那。
二人がこうやって一緒になるのはいつ以来だろうか。
刹那自身、心を開くのはおそらく木乃香だけだろうと思っていたのに
この学園に来てから交友が大いに増えた。
その点では木乃香に感謝すべきだろうが、人ではない自分を受け入れてくれた明日菜やネギにも感謝する。
学園に来た頃よりは笑うようになった刹那。
この生活が心地良いと思ったときには、揃って一緒に寝てしまっていた。

「せっちゃん!?」
「アスナさん!」
二人の声に刹那が驚いて目を覚ます。
そこには帰るのが遅くて様子を見に来た木乃香とあやかが、ドアを外から開けてやってきていた。
ほぼ抱きつくようにして寝ている明日菜、そのままの状態で寝ている刹那。
ドアが開かない個室の中での状況。

183 :リクカプ劇場  2006/10/06(金) 17:59:34 ID:???  

どう言い訳すればいいのか分からず、ドアが開かない時の明日菜以上に慌てる刹那。
「アスナさん、刹那さんはどのような感じですか?」
「ん~…意外と抱き心地よかったよ~」
寝ぼけている明日菜の反応にあやかと木乃香は激怒する。
「アスナさん!!」
「せっちゃん!!」
「「!!!!!!」」

その後、誤解を解くまで約3日ほど、思い人に相手をされなかった二人だった。

 

186 :超 襲撃者  2006/10/06(金) 18:38:41 ID:???  
超 襲撃者


超 「ヌヌッ!?」
その突然の殺気に超は身構えた。おそらくは前方の茂みの木の上、何者かが超を狙っているようだ
超 「フフッ・・・狙われる覚えはありすぎてわからないガ、何者ネ!!」
その声は余裕でありながらどこかに怒気を含ませていた
そしてしばしの沈黙が続く・・・

超はその見えぬ敵に対して構えてはいない。それは彼女の自信がそうさせるのだろう
超 「こないなら・・・こちらから行くネ!!!」
そう言うと超は懐から何かを取り出した。おそらくは彼女の発明品、と、いうことはろくなことにはならないものである
そしてそれをかざそうとした時のことだった

?? 「にゃ!!」

突然、木の上の敵が姿をあらわして超に襲い掛かった。超はそれをある程度は予想ていたので迎撃に入る
だが・・・

裕奈 「にゃぁ~」
なんと飛び掛ってきたのはクラスメイトの裕奈であった
超 「ゆ、裕奈サン!?ちょ・・・あ、ほっぺたは舐めてはいけないネ!!」
飛び掛りそのまま抱きついた裕奈、そして超を押し倒すと嬉しそうにそのほっぺたを舐め始めたのである
超 「な、なんで・・・」

その戸惑いの声に裕奈はあっけらかんとこう答えた
裕奈 「赤いほっぺが美味しそうだったからにゃ」

 

189 :それはさよの何気ない一言  2006/10/06(金) 21:02:52 ID:???  
さよ「朝倉さん、水着着たいです」
和美「えっ?もう過ぎたよ?」
さよ「いえ、水着に近い服を着たいんです」
和美「はぁ?何でいきなり?」
さよ「実は」


アクア・ケントルム 白鳥由里


和美「なるほど」
さよ「何とかエヴァさんとかに取り合ってみてください」

 

191 :マロン名無しさん  2006/10/07(土) 19:04:17 ID:???  
千雨「キレーなお月様だな。」
ザジ「…」
千雨「?」
ザジ「グルルル…」(ザワザワザワ
千雨「おい!!!!11」
ザジ「ガオー!」(ガバッ
千雨「あっ!そこは!!!11」


亜子「キレーなお月さんやな~」
裕奈「…」
亜子「ゆーな?」
裕奈「…」(ピン!ピン!
亜子「ナハハ。ひげとネコミミが生え…た!」
裕奈「にゃーん」
亜子「いあぁ」


千雨「けだものだった」
亜子「ケダモノさんやった」

きれいなお月様だったから思いつきでやった。

 

192 :五月の超包子繁盛記  2006/10/07(土) 19:53:30 ID:???  
五月の超包子繁盛記

今日は夕方の仕込が大変でした。
五月 超さん。今日はどのようなものが手に入りましたか?
超「今日は最高級の黒豚を手に入れたヨ」
本当にどこからともなく仕入れてくる超さん。頼もしい限りです。
鹿児島産の黒豚の肉はトンカツにして作るととてもおいしいです。

下準備としてまず適当な薄さに切った肉に塩コショウをまぶして味を染み込ませます。
そして卵と小麦粉をつけて、食パンをミキサーで粉々にしておいたパン粉をまぶします。
最後に料亭でも使われる最高級の油を満遍なく使います。
超「おー!そこらの家庭用と違って、綺麗な黄金色ネ」
私や超さんが見ても惚れ惚れする色。トンカツを作るだけにこの贅沢なことをしちゃってます。

ジュワー

これが狐色になるまで揚げて完成です。
あとはそのまま食べるなりカツ丼にして食べても構いません、食べ方は人それぞれなんですから。
今日もその食材は一日で売り切れです。
明日はどんな食材を作るのでしょうね。

 

195 :超悪友  2006/10/07(土) 22:07:27 ID:???  
超悪友

いつもの教室、だがそこだけは異質な空気である。
千雨「1枚だ」
朝倉「私はそのままで」
桜子「じゃあ私は2枚ねー」
美砂「私は3枚かな」
シャシャシャ
ザジ「どうぞ」

一同「せーの!」

千雨「ストレート!」朝倉「フルハウス!」美砂「フォーカード!」
桜子「ロイヤルストレートフラッシュ!」
千雨「何だよそれー!お前ばかりいい役じゃねぇか」
美砂「仕方ないよ。桜子って駆け引きすごいもん」
朝倉「ちえー。もう3000円は負けたよー」

円「あんたたち!何賭けごとしてるの!」
美砂「いいじゃん、麻雀よりは遊んでるっぽく見えるじゃん…ヒック」
円「でも食券じゃなくて現ナマだなんて…あんたもまたお酒飲んで」
千雨「朝倉」
朝倉「うん」
千雨&朝倉「ふぅーーーーーーーっ」
円「うわっ!ごほごほ」
千雨「必殺、煙幕攻撃だ」
朝倉「しかも副流煙は体に悪いよー」
円「こいつら~~~(キリキリ)うっ、痛たたた…」

196 :超悪友  2006/10/07(土) 22:08:00 ID:???  

千雨「おー、こいつ腹が痛いみたいだから保健室にぶちこんどくぞ」
朝倉「はーい、体の調子が悪いなら安静にしててねー」
桜子「二人とも優しい(じーん)」
円「ちょっと待ってよ桜子、こんなやつらあwせdrftgyふじこlp;」
千雨「おい朝倉、ライターないか?ガス切れちまった」
朝倉「いいよー。二人同時に点ける?」
千雨「へいへい」

シュポ…ボン!!
ザジ「!!?」
桜子「な、何が起きたの!?」
千雨「…ゲホッ、ライターが、爆発した…?」
朝倉「…オホッ、どうして、買ったばかりなのに…?」
美砂「ぶっ…くくく。漫画みたいに煙草ごと真っ黒ww」

さよ「二人とも調子に乗りすぎです。おしおきです!」


197 :マロン名無しさん  2006/10/07(土) 22:14:53 ID:???  
さよのくせになまいきだぞっ

198 : マロン名無しさん  2006/10/07(土) 23:52:27 ID:???  

>>197
さよ「(・∀・)ニヤリ」

199 :マロン名無しさん  2006/10/08(日) 00:16:40 ID:???  

>>197
ジャイアン乙


200 :マロン名無しさん  2006/10/08(日) 00:18:55 ID:???  

>>195お前ら悪魔か>朝倉&ちう

 

201 :マロン名無しさん  2006/10/08(日) 02:51:31 ID:3d/k0eQX  
つまらんネタ投下

こんにちわ、ザジです 今日はちうと一緒にビデオ見てます

ちう「………………………」
ザジ「………………………」

??「小林幸子ビーム!」

ちう「………………………欲しい」
ザジ「ええっ!?」

 

203 :へべれけさん・22  2006/10/08(日) 06:52:30 ID:???  
へべれけさん・22

1/3

 麻帆良学園中等部女子寮。そこには夜な夜な徘徊する酔っ払い女が棲むという……。
されどその妖怪が風雅をこよなく愛する事は、あまり知られていません。
 夜の女子寮の屋上。そこにはまったりとお月見を楽しむ二人の姿がありました。
一人は千鶴さん。そして、その隣では柿崎さんが気持ち良さそうに一杯飲っていますね。
 今宵はあいにくのお天気。意地悪な雲がすっぽりと月を覆っています。それでも二人はおとなしく待つばかり。
時折、雲の切れ間からちらりと姿を見せるお月様を楽しみにしていました。
「ちづ姉、寒くない?」
 ひょっこりと夏美さんが顔を出しました。何やら小さめのお鍋を抱えていますね。
「大丈夫よ夏美。それより何を持ってきたの?」
「んとね、小太郎君のリクエストで今日の夕御飯はおでんにしたの。ちつ姉も柿崎もまだ何も食べてないでしょ?」
「ふふ、ありがと。日本酒にはぴったりね」
 夏美さんの差し入れに、柿崎さんはにこりと微笑みます。夏美さんはちょっぴり驚いた様子で尋ねました。
「あの、柿崎? 今日は酔ってないの?」
「だってさ、年に一度しか楽しめないお月様じゃない。こういう時はね、しっとりお酒を味わうの……」
 そう言って柿崎さんは優雅な手付きで千鶴さんの杯にお酒を注ぎます。千鶴さんはにこりと微笑みながら
お酒を口にしました。そして、お返しとばかりに柿崎さんの杯になみなみとお酒を注ぎます。
「うわあ……、なんか二人とも大人みたい……」
 二人の醸し出す雰囲気に、夏美さんはうっとりした様子で呟きました。柿崎さんは何も答えず、
差し入れのおでんに箸を付けます。
「お、結構美味しいじゃない」
「夏美も腕を上げたわね」
 続いて千鶴さんもにっこりと目を細めながら感想を告げます。
「ふふっ、ちづ雨直伝の味付けだもん、美味しいに決まってるよ」
「とか言って、ホントは千鶴さんに味見してもらうのが不安だったりして」
「えへっ、バレちゃった?」
 柿崎さんの突っ込みに、夏美さんはぺろりと小さく舌を出しました。

204 :へべれけさん・22  2006/10/08(日) 06:53:06 ID:???  

2/3

「けどさ、仲秋の名月って昨日じゃなかったっけ?」
 夏美さんの質問はもっともです。しかし、千鶴さんはにこりと微笑みながら答えました。
「ふふ。昨日はまだ満月じゃないの。昨日は月齢13.8で今日が月齢14.6よ。今夜の方が綺麗な満月なのよ」
「へえ、そうなんだ……」
 天文部らしい千鶴さんの答えに、夏美さんは納得した様子で頷きました。
「それに、お月見って昔は最低三日間はやってたらしいよ。前夜祭の待宵月に、昨日の十五夜月。
でもって今日は後夜祭の十六夜月、ってね」
「うわ。昔の人って柿崎みたいな発想を持ってたんだね……」
 柿崎さんの註釈に、夏美さんは妙な所に感心したようです。これには千鶴さんもくすりと笑うのでした。
そして、更に薀蓄を付け加えます。
「今日みたいなお天気だと延長戦もやってたそうよ。十六夜も曇ってたら、次の日は立って待とう、
という意味の立待月でしょ、その日もダメなら次は座って待とう、の居待月。それでもダメなら
今度は寝ながら待とう、で臥待月。それでもダメだった場合は、夜更けまで待とう、という更待月ね」
「あはは……」
 流石に夏美さんは呆れ返るばかりです。何故なら、
「当然、私はそのつもりだからね」
 きっぱりと柿崎さんは宣言しました。彼女にとっては決定事項なのです。一晩中、月を愛でながら酒を飲む。
これは柿崎さんにとって欠かせない年中行事なのです。
「明日までならお付き合いしますね」
 千鶴さんは静かにお酒を口にしながら、にこりと頷きました。
「ま、休日だもんね。―――じゃあさ、むらちゃんも一杯飲る?」
「むらちゃんて……。それに私、全然飲めないよぉ……」
 柿崎さんのお誘いを、夏美さんは苦笑交じりに断ろうとしました。が、
「でも、たまにはいいかな?」
 と、思い直し、柿崎さんの差し出したお酒を受け取りました。
「ふふ、美味しい……」
 そのお酒はほのかに甘く、ほんのりと夏美さんの頬を染めたのでした。
205 :へべれけさん・22  2006/10/08(日) 06:53:42 ID:???  
3/3

「あら、少し風が出てきたわね」
 ゆっくりと雲のカーテンが開かれ、煌々とした月が姿を見せました。みんな、うっとりと月を見上げます。
「ふっ、こんなところで一杯飲っていたのか」
 不意に声がしました。振り返った先にはエヴァさんが立っていました。その隣には茶々丸さんも控えています。
「こんばんはエヴァンジェリンさん。貴方も月に誘われたの?」
「まあ、そんなところだ」
 千鶴さんの挨拶に、エヴァさんは珍しく素直に頷きました。そして阿吽の呼吸で柿崎さんからお酒を受け取り、
喉を潤します。
「いい月だ……。こんな夜は飲まない訳にはいくまい」
「そうでござるなあ」
 また一人、クラスメイトがやって来ました。長瀬さんはちゃっかりと日本酒を持参で酒宴に加わります。
「私も混ぜてもらおうか」
 今度は龍宮さんです。皆さん、月に引き寄せられるように、続々と屋上に集まってきました。
「では、私はおつまみを用意してきます」
「手伝うよ茶々丸さん」
 茶々丸さんがそう言って退出すると、夏美さんもその跡に続きます。
 その後も何名かサビ入り参加しましたが、今宵は誰一人として乱れることはありませんでした。
いつもは賑やかな3-Aの面々も、たまにはこんな夜があるのです。
「いい夜だね……」
 ぽつり、と柿崎さんは呟くのでした。

 こうして、世間より一日遅れのお月見は夜更けまで続いたそうです―――

(おしまい)


作るだけ作っといて投下するの忘れてた
本当は昨夜投下しなきゃいけないネタだったのにorz

 

214 :真名ちゃんもっこり日記118  2006/10/08(日) 15:55:32 ID:???  
真名ちゃんもっこり日記118

「なめんな」

最近この言葉がひどく耳鳴りのように聞こえてくる。
しかもそれはクラス全員に共通しており、私と超で対策に追われていた。
「大体の見当はついてるが…あいつか、    だろ」

このように空気こと    は、名前を書くと消えてしまうという特性がある。
「仕方ないヨ。目に見えないのだから対策以前の問題ネ」
そうだ超、『強制認識魔法』があるじゃないか、あれを応用して『空気認識魔法』なんてのは出来ないものか?
「それは無理ヨ。それをするのは0に何をかけても0しか出ないのと同じことネ」
なるほど、困ったものだ…ん?

ヘルメットに大きなジャケット、そして顔をタオルで隠すという一昔前の過激派みたいなヤツが出てきたぞ!?
「どうせ私なんて…」
顔を隠しているがその声だと     か、面が割れると消えるから顔を隠すとは考えたな。
「うがぁー!!こうなりゃヤケだー!この日記をジャックしてやるー!!」
うわっ!空気がキレた。

「よって次回より『     の脱空気挑戦期』をお送りしまーす」ゴスッ


やらないって

 

217 :バーボン・ハウス  2006/10/08(日) 20:21:02 ID:???  
真帆良学園の片隅にある、古ぼけた小さい建物、それがこの謎のマスターが
運営しているバーボン・ハウス。
電気が切れ掛かっているからなのか、それとも影を被っているのか。
マスターの顔は見えない。声は男とも、女とも言えない中性的な美しい声。
ここでは人々の裏の顔をほんの少しのお金で提供する店。
でも、この店にだって定休日ぐらいあるのです。今回のお話は
その定休日に起こったお話。
マスターは遠い目でグラウンド、そして教会を見ると乾いた笑みを浮かべました。
肩が次第に小刻みに揺れ、頬には一筋の涙が光ります。
何故か?それはよくわかりません。きっと、マスターの思い出の場所なのでしょう。
マスターは小さいため息一つ吐くとグラスにお酒を注ぎはじめました。
販売こそしておりませんが、言われれば提供するのです。
お酒をちびり、またちびりと少しづつマスターがお酒を飲んでいると
本日定休日、の札に気づかなかったのか、それとも知っていて入ったのか
とにかくお客がきたのです。
「すまないね、今日はお休みなんだよ。」

218 :バーボン・ハウス  2006/10/08(日) 20:21:33 ID:???  
マスターはため息交じりに言いました、でもこのお客。すこし様子が変です。
そのお客はまだ小さい子供なのです。紅茶色の髪と丸い目が特徴的な子供。
そう、ネギ先生です。
「少し・・・相談したい事がありまして。」
その言葉を聞くとマスターはお酒を飲む手を止めました。
「お役に立てるのなら、どうぞ。」
マスターはその相談したい事とやらに興味を示したようで深く聞こうとします。
「僕のクラス・・・どこかおかしいんです。出席番号九番の人がいないんです。
最初から欠番だったようにも思えるし・・・居たんだけど居なくなったようにも
思えるんです。名簿でも九番は空白・・・なのに、誰かが居たような気がするんです。
どうして・・・ですかね。」
ネギ先生が言い終えると、マスターはお酒を注ぎながら言いました。
「多分、疲れているんじゃないかな。医者じゃないから深くはわからないけど
きっと、疲れてるんだよ。いつもがんばっているみたいだしね。」
「そうですか、ありがとうございます」
ネギ先生は礼をすると店から出て行きました。
するとマスターはこらえていたのか、最初からそうしたかったのか
お酒を瓶ごと飲み干しました。
「全て・・・酔って忘れよう。私はただのマスター・・・グラウンドも、教会も
教室も関係ないんだから・・・。」
 
225 :マロン名無しさん  2006/10/08(日) 22:24:00 ID:???  
雑談会 ※終了時間不明

ザジ「千雨、大好き。千雨の好きなところを言うと日が暮れそう」
千雨「おいおい、そりゃ行きすぎだって」
真名「私のアキラに対する愛情はもっと強いぞ!」
アキラ「ちょっと真名、恥ずかしいよ」
亜子「うちかてゆーなの可愛いところを言うと夜までかかるで」
ゆーな「にゃー」
真名「何を言う。アキラの素晴らしさを語るには1日だけでは終わらんぞ」
あやか「分かりますわ。私とアスナさんの幼少の頃からの恥ずかしい思い出などを語ると、明後日の晩までかかりますわ」
明日菜「いいんちょ、言いすぎ」

千雨「どいつもこいつも表現がオーバーなんだよ」

カシュッ
千雨「へ?何だザジ、この栄養ドリンクは?」
ザジ「飲んで。今日明日まで眠らないから」
千雨「お前全員聞く気か!?」

 

229 :観客  2006/10/09(月) 07:42:33 ID:???  
観客

1/2

 こんにちは、さよです。最近、私にも『まいぶーむ』というものが出来ました♪
 それは、放課後の教室。皆さんが部活などで居なくなってから始まるのです。

「―――さてと。今日はここのシーンを重点的にやろっかな」
 他に誰も居ない教室で、村上さんは台本を開きます。そして本番さながらの迫力で、
彼女は台詞廻しの練習を始めました。
 私はわくわくしながら、村上さんの演技を眺めます。村上さん、演技に熱が入ってくると
身振り手振りも交えてくれるんですよ。それが本当に素敵なんです。
 私の他にギャラリーのいない舞台。ふふ、ちょっぴり贅沢ですね。
 ああ、この感動を伝えられたらいいのになあ……。

「ちぃーす。相変わらず熱心だね~、村上ぃ」
 しばらくして、教室に朝倉さんが戻って来ました。村上さんはやや恥ずかしそうに台本を閉じ、にこりと笑います。
「そろそろ演劇部の定期公演があるからね。私も必死だよ~」
「なはは、そっかそっか。頑張りなよ~」
 笑いながら自分の机に戻る朝倉さん。ついつい私は彼女の元へ駆け寄ってしまいます。まあ、足はありませんが。
「朝倉さん朝倉さん!」
(―――ん、どーしたのさよちゃん?)
 朝倉さんは小声で返事をすると、一旦教室を出ます。私もその後に続きました。
「村上さんて凄いですっ!! 私、すっかり『ふぁん』になっちゃいましたっ!!」
「ふーん。さよちゃん演劇に興味あるんだ?」
「いえ、そうでもないんですけど、村上さんは別格ですっ!」
「ま、確かに村上の演技力は大学部相手でも通用するくらいだもんね」
「もう、今から本番が楽しみなんですよ~♪」
 私が興奮気味にまくし立てると、朝倉さんはうんうん頷くばかりです。
 と、そこで朝倉さんは何やら思い付いたようです。

 
230 :観客  2006/10/09(月) 07:43:08 ID:???  
2/2

「んじゃさよちゃん、ちょっと待ってて」
 そう言って朝倉さんは教室に戻ります。
「和美、何か忘れ物?」
 村上さんはきょとんとした表情で尋ねます。すると朝倉さんは思いもよらぬことを言ってくれました。
「まーね。アンタに言伝頼まれてたんだった。私の知り合いがさあ、村上のファンなんだって」
「ええっ! わ、私の……?」
 村上さん、すごくびっくりしています。私も驚きですよ……。恥ずかしいじゃないですか朝倉さん!
「そ。今度の舞台楽しみにしてるってさ。頑張って下さい、って」
 朝倉さんはそう言うと私にウインクしてくれました。もう、朝倉さんたら……。
「そっか……。ふふ、嬉しいな……」
 村上さんは胸に手を当て、しみじみと呟きました。
「当日は私がバッチリ撮ってあげるから、楽しみにしててよ!」
「うんっ!」
 村上さんは笑顔で頷きました。それは、とてもとても素敵な笑顔でした。
 私では伝えられなかった気持ち。それが今、村上さんに届いた。朝倉さんが届けてくれた―――
 私、朝倉さんには本当に、いくら感謝しても足りません。頭が上がらないとはこのことですね。
 そんな思いを乗せて、私は声を掛けました。

「朝倉さん、ありがとうございます……!」

 朝倉さんは少し照れた様子で、こっそりと私に囁きました。

「今度の舞台、一緒に見ようね」

 はいっ! 約束ですよ―――!!

(おしまい)

 

237 :マロン名無しさん  2006/10/09(月) 21:44:03 ID:???  
学食にて

麺メニュー:天ぷらうどん・そば 250円(おにぎりセット追加で120円)
A定食:450円

まき絵「ねー、どっち食べる?」
アキラ「私はそばにおにぎりセットで」
亜子「ウチはあ定食や、ゆーなもそうやろ」
ゆーな「にゃー」
亜子「あかんでー。猫缶は夕食までおあずけや」
まき絵「ねー、あやかはどっち?」
あやか「そうですわね…わたくしはこちらで」
そのまま麺コーナーへと並ぶあやか。

亜子「勝った!ブルジョワより高い物こうたで!」
まき絵「何もたかが450円なんだからそんなに対抗心燃やさなくても」
あやか「えーとわたくしは…」

アキラ「いいんちょ、贅沢だね」
まき絵「うん、何と言うか豪快だよね」
あやか「そうですか?たまにはこんな食事もいいかと思いまして」
そんなことを言いながらうどんとそばを交互に食べるあやか。
亜子「…すごくつまらんことなのに、負けた気分や…」
ゆーな「にゃー」

 

238 :バーボン・ハウス  2006/10/09(月) 21:46:21 ID:???  
真帆良学園の片隅にある、古ぼけた小さい建物。それが謎のマスターが
運営しているバーボン・ハウス。え?お酒?いいえ、違います。
注文されればお出ししますが基本的にはお酒を出す場ではありません。
ここでは人の裏の顔を少し覗かせる場所なのです。
今日のお客は・・・。
マスターはいつもどおり。ゆっくりゆったりとしていました。
目は時折グラウンドや教会へ向けられ、すぐに手元に戻されます。
お客が来ないときのマスターは、大体こんなものです。
ギィィィィ・・・
壊れかけたドアが鈍く鳴りました。お客がきたのです。
前回同様このお客は変わっていました。小さく、褐色の女の子が
そこに居ました。もう気づいたかもしれませんが、そう、ココネです。
「ミソラ・・・学園全体が貴女の存在を忘れている。
覚えているのは今現在私とシャークティダケ。
でも・・・もしかしたら元に戻れるかもしれない。」
マスターは指を口に当て考える素振りをして
首を左右に揺らしながら言いました。
「何の事でしょうねえ・・・どうやら、人違いのようだよ。」
聞きたくない、とでも言いたそうにマスターは冷たくあしらいました。
でもココネはそれを無視して続けます。
「コノママ貴女の空気化が深刻化したら私達もいずれ忘れてしまう
今はまだ間に合うかもしれない・・・だからミソラ・・・。」

 
239 :バーボン・ハウス  2006/10/09(月) 21:46:53 ID:MP4g7KHq  
ココネは泣きそうになりながらマスターに訴えました。
するとマスターの頬に光る雫が一筋・・・。
「ココネ、気持ちは嬉しいけど・・・もう、私誰にも必要とされてないみたい
なんだ。だから・・・私はここのマスターとして一生暮らすんだ。」
マスターはすっかり諦めたように、哀愁を帯びながら
空を見上げました。
「綺麗な空だよね・・・ホント。私もこんな広大な空と
一体化できたらいいなって・・・。たまに思うんだ。
でも・・・どこをどう間違えたのか私は存在だけが消えて自我だけが残った。
一種の透明人間・・・。幽霊ではなく私はちゃんと生きている。でも
姿、気配までもが完璧に消えた。この苦痛は誰にもわからないさ。
このまま、空気になれたのなら自我も消えて・・・辛くなくなるでしょ。
変に戻って・・・また、あの頃みたいに過ごす自信もないしね。」
ココネは黙ってマスターの言うことを聞いてました。
そして・・・言い終わると再び口を開き、喋りだします。
「ツマリ・・・戻る気は無いっていう事?」
マスターはその問いには何も答えず、首を振るだけでした。
「ワカッタ・・・シャークティにはそう伝える。」
マスターは懐から一枚の写真を取り出し、しばらく見つめました。
憧れて、恋もした人の写真・・・マスターは小さいため息を一つ
吐くとライターでその写真を燃やしました。
もう、マスターには必要ないものだから・・・かもしれません。
248 :マロン名無しさん  2006/10/09(月) 23:10:49 ID:???  
イメージトレーニング

綱渡り、空中ブランコ、ナイフ投げ、玉乗りをしながらジャグリング。
どれをとっても見事を何回言っても足りないほどの華麗な演技。
ハンカチから白い鳩を出してフィニッシュ、ザジ・レニーディのサーカスは大盛況の中で終幕を迎えた。

千雨「ザジ、すげーなお前。一番目立ってたぞ、やっぱすげーな」
ザジ「こんなに人が来てくれたのは、千雨が作ったパンフレットがうまかったから…」
千雨「いいんだよ。これでお前が喜んでくれたらな」
ザジ「…」
千雨「どうした?」
ザジ「サーカスがどうかとかはいいの…千雨が喜んでくれたら…」
千雨「まさか、お前私のために…」
ザジ「千雨!」
千雨「ザジ!」
大歓声の観客の前で抱き合う二人。
『抱き合っております。影から支えあった二人が抱き合っております。お二人に今一度大きな拍手を』

パチパチパチパチパチ


ザジ「………」
千雨「すげー集中力だな。演技前のイメージトレーニングって周りの声が聞こえないって本当なんだな」
ザジ「………千雨ぇ~」ニヤー
千雨「何考えてんだザジ!?」

 

252 :『One More Sweet』 作文  2006/10/10(火) 07:23:53 ID:???  
『One More Sweet』 作文

1/3

『幸せ』 明石裕奈


 好きな人が、出来ました。
 大好きなおとうさんよりも、もっともっと大切な人が。

 気弱で、あわてんぼさんで、ちょっぴりおせっかいな、優しい子。
 心配性で、照れ屋さんで、いつも一生懸命な、健気な子。
 見てるだけで幸せになれそうな笑顔を持つ、素敵な子。
 ずっと傍に居たい、愛しい人―――

 目が覚めた時に見せる、おはようの笑顔。
 ちょっぴり失敗してしまった時に見せる、照れくさそうな笑顔。
 二人で居る時に見せる、穏やかな笑顔。
 誰よりも素敵な、とびっきりの笑顔―――

 その子が笑うだけで。あたしは幸せになります。
 その子が居てくれるだけで、あたしは幸せなのです。
 そして、その子に逢えた事が、あたしにとって一番の幸せです―――

 
253 :『One More Sweet』 作文  2006/10/10(火) 07:24:29 ID:???  
2/3

「―――あ、あはは……。こんなの提出するなんて絶対ムリだよね~」
 宿題の作文を読み返した裕奈は瞬く間に顔を真っ赤にしてしまう。そして、気恥ずかしそうに
原稿用紙を丸めてごみ箱に投げ捨てた。
 と、そこへ―――

「―――ふーん。どれどれ?」

 ひゅるるるぅぅ……、ぱしっ。

 どこかで聞き覚えのある音がした。ぴしぃっ! と裕奈は思わず硬直してしまう。
そして、おそるおそる振り返ると、そこには没にした原稿に目を通すまき絵の姿があったのだ。
「ええーっ、コレすっごくいいカンジだよっ♪」
「こらーっ!! 勝手に覗くなあああっ!!!」
「ふっふーん、そんなに照れなくてもいいじゃん♪ あ、そうだ!」
 裕奈の抗議もどこ吹く風である。まき絵はご機嫌な様子で、再びリボンを放つ。

 しゅるるるぅぅ……。

「こ、こらまき絵! ちょっ、くのっ!」
 次の瞬間、裕奈はまき絵のリボンに絡め取られてしまう。そして、まき絵はさらりと恐ろしい事を言い放った。
「折角だから亜子にも見せてくるね~♪」
「やーめーてえええええぇぇぇ……」
 裕奈の絶叫が、虚しく響いた―――
 
254 :『One More Sweet』 作文  2006/10/10(火) 07:25:05 ID:???  

3/3

「あ、あんな……」
 それから数分後。すっかり真っ赤になってしまった亜子と裕奈の二人だけが部屋に残されていた。
 いかんともしがたい空気が流れている。お互い相手の顔が見れない様子で、二人して目を伏せたままであった。
この状況を打破すべく、亜子はおどおどしながらも懸命に言葉を選んだ。
「その、なんや……。あ、ありがとうな」
「ど、どういたしまして……」
 裕奈の方は未だにテンパったままである。反射的にそう答えるのがやっとであった。
思わず亜子はくすりと笑ってしまう。
「ゆーな」
 一声掛けて、亜子はそっと裕奈を抱きしめた。
「ゆーなにもウチの照れ屋なトコが感染ってもうたんやろか?」
「……かもね」
「えへへ。せやったらウチが元気付けたる。いつもゆーながやっとるみたいに……!」
 ゆっくりと、亜子は裕奈のおでこにキスをする。裕奈は驚いた様子で、しかしすぐさま破顔した。
「もう……。あたしってばそんなにしょっちゅうキスしてるの?」
「うんっ! ゆーなにキスしてもらうとな、めっちゃ落ち着くんや……」
「うん……。あたしも……」
 そういって二人は顔を見合わせる。ひとしきり照れた後に残ったものは、とびきりの笑顔。
「ウチもゆーなに逢えて幸せやで……。ゆーなのお陰で、ウチはずっと笑えるんや。
ウチはゆーなにぎょーさん元気分けてもろたから……」
 やや恥ずかしそうに、亜子はそっと耳元で打ち明ける。
「これからもずっと、ウチの傍に居てな―――」
「それはあたしの台詞だよ、亜子―――」
 そして、二人は唇を重ねた。お互いの気持ちを確かめ合うように―――

 その後、裕奈は『ぬるぬる君X』を使ってまき絵に報復するのだが、それはまた別のお話―――

(おしまい)

 

256 :マロン名無しさん  2006/10/10(火) 20:51:56 ID:???  
  「私の存在感を出すためには嫌でもクラスメートと絡まなくては!
そのためにはあの人関連か・・・」
  は決心を固めたのか大きな声で叫んだ。
  「おばさーん!こっちおーいで!!!!」
千鶴「あらあら。どこかしらねえ?見当たらないわあ。」
  「ま、まさかあの人まで気づかないなんてorz」
千鶴「なんてね。あらあら良い体制ねえ」
  「な!やめあああうぇsrdtfyぐひじょkpl@」



千鶴×美空ってあるあ・・・ねーよwww

 

259 :真名ちゃんもっこり日記119  2006/10/10(火) 22:28:02 ID:???  
真名ちゃんもっこり日記119

「オワタ\(^O^)/ 何もかもオワタでー!!!!!」
あぁなるほど、和泉にとっては今日が終戦になってしまったというわけか。

今日、中日が優勝を決めた。
阪神ファソの和泉にはもう壊れまくる状態だな。
「負ーけや負けや~」
もうあの大人しい和泉ではなくなってしまった。すっかりアヒャ化してる。
「ごっつタイガー○ズーカやー!」
いつのネタだそれ…
しかし、これで阪神が逆転優勝したら道頓堀に(素っ裸だと傷が目立つから水着で)ダイブするのが見られなくて残念だ。
「がおーがおー」
「うにゃーん」
完全に壊れたな、そこまで壊れるか?明石が必死に慰めてる。
しかしこれはいいチャンスだ。長谷川から借りたトラと猫のきぐるみを着せるチャンスかも(ハァハァ)。

 

261 :だってさ  2006/10/10(火) 22:41:57 ID:???  
いいか、みんな、もうすぐ10月10日だが

        (゚д゚ )
        (| y |)

10月10日は重要な記念日でもある
      十       十
       日  ( ゚д゚)  月
       \/| y |\/

            十十
        ( ゚д゚) 日月
        (\/\/

つまり、そういうことだ

        (゚д゚ )
        (| y |)

10月10は萌えの日
http://life7.2ch.net/test/read.cgi/anniversary/1128486510/

 

264 :マロン名無しさん  2006/10/10(火) 23:14:34 ID:???  
三分後投下~
>>27-31の続きです

人物紹介

刹那 主人公、職業勇者。とっても頑張り中

木乃香 勇者の幼なじみ、職業賢者。せっちゃん命の色狂い。夜が来るたびにケダモノと化す

古菲 異世界から迷い込んだ少女、職業武道家。言葉はわかるが「ある」としか喋れない。刹那は心の中で”あるある”と呼んでいる

エヴァ 記憶を失った吸血鬼の幼女
265 :刹那 そして伝説へ(byDQⅢ)  2006/10/10(火) 23:17:52 ID:???  
刹那 そして伝説へ(byDQⅢ)


1/5
>ぼうけんのしょ1をはじめます

伝説の不死鳥の力を手に入れた私たち、それはいいのですが、次にどこへ行けばいいのかわからなくなりました
今まで私たちを導いてくれた水晶玉は、不死鳥を甦らせるときに力を使い果たしたのか何も映し出さなくなりました
困り果てた私たちでしたが、あることを思い出します

”情報は酒場で”と


木乃香 「なんや久しぶりな気がするわ」
古 「ある」
アリアハンに戻ってきた私たち、ここは私の故郷。そして信頼できる酒場のある町
そういえば・・・母者もいる。お元気でしょうか?まさかボーイフレンドの子を妊娠とか・・・まあそれはそれとして

”酒場 二ノ宮”

両開きの扉を軽く押すと、いつもどおり盛況のようです。ですが・・・
明日菜 「あ、あんたたちは確か・・・」
私たちを見て叫んだ一人の少女がいました。その姿には見覚えがあります
木乃香 「えーと・・・確か勇者ネギ君の従者やった人やな?」
彼女のそばには勇者の姿はありません。一緒にいるのはあの爆乳賢者さんだけです
しずな 「あら・・・今晩は、エヴァさん」
エヴァ 「ふふ・・・飲むぞ?」
しずな 「飲みたいんだけどね・・・今はそんな気分じゃないの」

 
266 :刹那 そして伝説へ(byDQⅢ)  2006/10/10(火) 23:18:43 ID:???  
2/5
木乃香 「さらわれたぁ!?」
その従者の言葉に私たちは大声を上げます
明日菜 「そうなのよ、魔王の手下どもにネギが浚われたのよ。私がついていながら・・・不覚だわ!!」
従者は悔しそうにテーブルを叩きました
刹那 「そのネギさんを浚ったというのはどういう奴等だったんですか?」
明日菜 「うごくせきぞう・・・いえ、うごく鉄の像の集団、と言ったところかしら?違ったのは髪の色だけだった」

エヴァ 「うごく・・・鉄の・・・像・・・」

刹那 「うごくせきぞうの亜種ですか・・・強かったのですか?」
明日菜 「強敵だったわ。鉄の癖に空を飛ぶのよ?力もあって飛び道具まで・・・その攻撃は効かなかったけどね」
刹那 「あっという間に浚われて牽制されて逃げられたというところですか」
明日菜 「そうなのよ。逃げた先もわかってるんだけど・・・空を飛べないといけないところらしいの」
刹那 「空?」
明日菜 「今、うちの盗賊が別のルートを探しているけど・・・」
木乃香 「空を飛べればいいん?せやったら」
私たちは空を飛べる力のことを話しました。すると従者は私の手を握り締めこういってきたのです

明日菜 「お願い!!!力を貸して!!!」
当然私たちは彼女の願いを聞き入れることにします
しずな 「ありがと~う!!!好きよ、あなた!!!」
爆乳賢者さんはいきなり私をその豊満な胸で抱きしめました。そして次の瞬間に私の唇を奪ったのです
木乃香 「あー!!!ウチのせっちゃんに!!!」
しかし賢者さんは非難の声に動じることなく次の獲物に襲い掛かったのです
しずな 「あら?ごめんなさい、あなたにもね?」
私のときと同じようにその胸に抱きしめた後、かなりディープなやつをかましました。舌とか・・・ああっ!!そんなことまで・・・

それはさておき、私たちは魔王の居城へと向かうことになったのです
 
267 :刹那 そして伝説へ(byDQⅢ)  2006/10/10(火) 23:19:36 ID:???  
3/5
刹那 「こ、ここ?」
そこは断崖絶壁の山脈の麓、とても人が登れるようなところではありません
明日菜 「だから空が飛べないと無理なのよ」
刹那 「なるほど・・・ではいきますよ」
私は意識を背中に集中します。やがて私の背中には光が集まり、それが形をなして翼となりました
しずな 「あらあら・・・とってもきれい。少し頂けないかしら?」
賢者さんが私の翼をさわさわしています。するとこのちゃんが突っかかっていきます
木乃香 「ウチのせっちゃんに・・・むぐぐ・・」
賢者さんがウチの賢者さんの唇を塞ぎました。こうなるとしばらくほおって置くしかありません

キスが終わった後、私たちは手をつなぎます。そして私たちは天空へと舞い上がりました

どのくらい上昇したのかはわかりません。麓の村が小さく見えました
やがて山頂です。いったい魔王とはどういう存在なのでしょうか?
そして私たちは魔王に勝てるのでしょうか?
実は不安でいっぱいです

山頂付近には平野が広がっていました。湖、森、草原・・・そして大きなお城。小鳥が囀り、小動物が草原を走り回っています
こんなところにこんな場所があるなんて信じられませんでした。もっとおどろおどろしい所だと思っていたのに・・・
これではまるで平和な田舎の国の光景です
明日菜 「ここが・・・魔王の居城?」
刹那 「平和すぎて信じられませんね。魔王とはいったいどういう存在なのでしょうか?」

そのときでした。不意に幼女が私たちを導き始めたのです

エヴァ 「こっち・・・こっち・・・」
まるで何かに操られているように歩いていく幼女。私たちの静止も聞かずにお城のほうに歩いていきます

そして閉じられていない城門の前に立ったのです
 
268 :刹那 そして伝説へ(byDQⅢ)  2006/10/10(火) 23:20:25 ID:???  

4/5
幼女はそのまま城門をくぐり、お城の中へと入っていきました
明日菜 「き、危険よ!!!あいつらがいるかもしれないのよ!!!」
しかし幼女は黙ったまま歩みを止めようとはしません

お城の中は意外と静かで、そして手入れが行き届いていました
綺麗に手入れがされている植木、色とりどりの花が咲く花壇、太陽の光を受けて光り輝く水しぶきを上げる噴水
誰もいないのが不思議ですが、とても心地の良いところでした

相変わらす幼女の歩みは止まりません。やがてお城の正面の扉の前に来ました。城門とは違い、しっかりと閉じられています
木乃香 「た、多分この向こうに・・・」
明日菜 「き、気を抜かないでね!!!」
幼女が扉の前に立ち、歩みを止めた瞬間のことでした。大きくきしむ音を立てて扉が開いていったのです
刹那 「く、来る!?」

開く扉の隙間から少しづつ中が見えてきました。確かにそこに人影のようなものが見えます
それが多分・・・魔王の手下

扉が開ききると、そこにはメイド服を着た鉄の像が立っていました
姿かたちは同じなのですが、髪の毛の色が違います。やがてその中の一体、緑の髪の色の像が進み出てきました

茶々丸 「お帰りなさいませ、マスター。ずいぶんとお帰りが遅かったですね」

私たちの思考が一瞬停止しました。果たしてこれはどういうことでしょうか?
ここは魔王の居城、そしてそこの従者が私たちを見てマスターと言う

つまり・・・私たちが魔王?

269 :刹那 そして伝説へ(byDQⅢ)  2006/10/10(火) 23:21:44 ID:???  

5/5
ゼロ赤 「ドコデ道草クッテタンダ?ゴ主人」
ゼロ緑 「マタ少年デモアサッテタノカ?ゴ主人」
ゼロ黄 「ソレトモ本当ニ道ニ迷ッテタトカナ?ゴ主人」

ふと声が聞こえたので振り返ると、そこには三体のパペットマンが並んでいました。その手には凶悪な武器が握られています
一体いつの間に現れたのかわかりません。もし襲われていたら・・・

茶々丸 「皆、お帰りを待っていました。マスターの好きな美少年も確保しております。今夜は十分にお楽しみくださいませ」

もうわけがわかりません。これはいったい・・・
そう考えていると、幼女は突然高笑いを始めました。その姿は威厳のある、そして高貴な姿に見えてなりませんでした

エヴァ 「ククク・・・思い出したぞ。思い出したぞ!!!」

幼女の高笑いが止まったかと思うと、くるりと振り返り私たちを見つめたのです
そしてにやりと笑ってこう叫びました


エヴァ 「我が名はエヴァンジェリン・A・K・マクダウェル!!!闇の福音にして・・・破壊の魔王!!!」


>ぼうけんのしょ1にきろくします


超 「ヌフフ・・・実は魔王はエヴァサンだたネ!!どうだたカナ?」
夕映 「確かエヴァさんって魔王に襲われて記憶を失ったんじゃなかったんですか?」
超 「魔王が一人だとは言った記憶はないネ、つまりはそういうことネ。早く先が知りたくはないのカナ?」
夕映 「まあ、気長に待つです」

 

279 :リクカプ劇場  2006/10/11(水) 00:50:10 ID:???  
リクカプ劇場
アキラ×柿崎:水泳部アキラちゃん(未成年)の、ドッキドキ初体験♥

ここ最近、衛生上の見直しから掃除を頻繁にするようになった。
出席番号順に二人ずつにペアとなり、決められた掃除場所をするのが今日の一日だそうだ。

その中で6番と7番の大河内アキラと柿崎美砂のペアは、くじ運が悪いのか屋外プールのシャワールームをすることになった。
美砂は息の呑みそっとタイルに足を置く。
夏以外は屋内プールを使用するため、ほったらかしのシャワールームは氷のように冷たかった。
「~~~~~~~~~!!」
美砂の声にならない声に若干驚くアキラ。
「冷たいわねこのタイル。氷じゃない!」
さすがに裸足で冷たいタイルの上は厳しかった。
どうにかしようと思い当たるシャワールームを片っ端から調べまくる美砂。
そして予想は当たる。
「ねーアキラ。こっちに湯が出るのがあるよー」

夏以外は使わないため水しか出ないが、一つだけお湯も出るところがあった。
「こんな端っこの個室にあるとは思わなかったな…」
水泳部のアキラですら知らなかったものだ、実際出るかどうかは分からない。
「足冷たいし、洗うついでにお湯出そっか?」
「止めといたほうがいいよ。ここから湯を使った所見たことがないし」
「出てるところを見てないだけで、案外出たりして。だけどそれを誰も知らないってところ?」
美砂は足元の冷たさに耐え切れずに、早く蛇口をひねろうと必死だ。
「やめとこうよ、絶対出ないって」
「いや出るよ」
どうせ出ないから止めたほうがいいと思い蛇口をひねる手を止めるアキラと、意地でも出ると言い張る美砂。

結果は―
 

280 :リクカプ劇場  2006/10/11(水) 00:50:51 ID:???  

ザァァァァァァ

「わーーーー!」
ひねった拍子に一番上段から水をかぶることになってしまった。
急いで蛇口を戻して水の出を少なくする。
冷たい水をかぶった上に床はさらに冷たくなった。これ以上ない不快感。
「…やっぱり出ないじゃん」
「…ごめん」
落ち込む美砂を尻目にアキラは仕方なく体操着を取りに戻ろうとドアに手をかける。
「あー!お湯出たよ!」
この美砂の言葉に振り返るアキラ、すると…
「!?」
アキラの体に美砂が抱きついてきた。

「か、柿崎さん!?」
「ごめんねアキラ。でも出るの面倒だし、どうせ濡れたんだしこのままでいいんじゃない?」
誰も居ないシャワールーム、夏以外は使わないので出入りはほぼ皆無。
そんな中に抱きつく美砂、そしてアキラ。
「どう、私の体温かい?」
「…うん」

次第に足元が濡れながら暖かくなる、美砂の言っていたことは本当だった。

 

285 :五月 くいもん屋  2006/10/11(水) 01:37:08 ID:???  
五月 くいもん屋


疲れたとき、癒しを求めるのは当然のこと
私は、そんな人たちを癒してあげたくてここに立ちます
私は五月、人を癒す、くいもん屋のおかみさん


五月 ふぅ・・・
今日のため息は悲しみのため息、お客さんが来ないのです。一体どうしたというのでしょうか?
辺りはもう夜、確かに通りから離れたところにお店を出しましたが・・・カウンターに肘をついてお客さんを待ってみます

五月 あれ?
それは闇の中、気がつけば何か光っているではありませんか
私はそれをじっくりと見つめました。しばらくするとその正体に気がついたのです
五月 ちちち・・・
私はカウンターから出て、あるものを持って屋台の外へと出ました。そしてその光に向かって手を差し出します
やがてがさがさという音の後、茂みの中から黒猫が出てきたのです
五月 ふふっ、あなたが最初のお客さんかな?

黒猫は少し警戒しながら、私からちょっと離れたところで止まり私を見つめます
五月 警戒しないで?お魚さん、ここに置くから
私は黒猫さんの目の前にお魚さんを置くと、少し後ろに下がりました
それを確認した黒猫さんはすばやくお魚さんを咥えると、そのまま走り去っていきました

五月 また来てね、お代は要らないから

次の日のことでした。裕奈さんと茶々丸さんからお礼を言われてしまいました
裕奈 「ありがとにゃ。あの子には小さな仔猫がいるの、子育てが大変そうだったから助かったにゃ」
茶々丸 「ありがとうございます五月さん。彼女も喜んでいました」

 

291 :されど二人は蕾のままで・番外編  2006/10/11(水) 08:27:01 ID:???  
されど二人は蕾のままで・番外編

>>66-70での裏話です
1/3

まき絵「どうしよ、私、教室にカバン置きっぱだよ……」
夏美「私も……」
 二人して顔を見合わせる。体育館を一歩出ると、校内は既に漆黒の闇に覆われていた―――

夏美「な、何か出そうな雰囲気だね……」
まき絵「夏美ちゃん、やっぱりおばけとかは苦手?」
夏美「ううん、そうじゃなくて……」
 と、その時。教室から不気味なうめき声が響いてきた。
夏美・まき絵「きゃああっ!?」
 ぞくり、と背筋を凍らせ、二人の足が止まる。だが……、
夏美「―――あれっ? この声ひょっとして」
 まき絵がおそるおそる教室を覗くと、そこには―――

ハルナ「―――そこでネギ君の真っ白なうなじを見て
   コタロー君はごくりと息を飲み、アヒャヒャヒャヒャ!」

 教室の片隅。電気も点けずによろしくないネタを執筆中のクラスメイトの姿があったのだ。
二人で顔を見合わせ、ホッ、と安堵する。
まき絵「なーんだパルか。脅かさないでよ~」
夏美「そろそろ帰らないと見回りの先生来るよ?」
ハルナ「んー、もーちょい。今いいトコなのよ。―――でもって、がばあっ! とコタロー君は押し倒すんだけど、
   いきなりネギ君の反撃で唇を塞がれ、そして―――!」
まき絵・夏美「…………」
 テンパってるハルナを放置し、二人は荷物を回収すると、そそくさと教室を後にした。

 
292 :されど二人は蕾のままで・番外編  2006/10/11(水) 08:27:37 ID:???  
2/3

 教室を出た直後であった。
まき絵「い、今ヘンな声しなかった?」
夏美「ま、また?」
 その時。雲に隠れていた月が顔を出す。そして、月明かりに照らされた廊下の向こう側では……、

???「ぅにゃああぁぁん……」

 猫耳を生やした一人の少女が、不気味な声で鳴いていた―――
 その少女は二人の視線に気付くと、ぷいっ、とどこかへ去ってしまった。
夏美「……えっと、今のは」
まき絵「み、見なかったコトにしようね」
 きっと発情期なのだろう、と二人は納得する。
 と、そこへ―――
???「きゃあああああっ!!!」
 絹を裂くような、女の子の悲鳴が響いたのだ。
まき絵「下の階からだ……」
夏美「ふええ……、もうカンベンしてよ~」
 度重なるアクシデントに、夏美はすっかり怯えてしまっている。まき絵は夏美の肩を抱きながら、
懸命に耳をすませ様子を窺う。
 すると―――

たゆんたゆんたゆんたゆん……。

 聞き覚えのある音色が、微かに響いていた―――
 夏美も気が付いたらしく、二人は互いの胸に視線を送る。
 

293 :されど二人は蕾のままで・番外編  2006/10/11(水) 08:28:10 ID:???  

3/3

まき絵「ま、まあ、私たちなら大丈夫、かな?」
夏美「私、ちょっぴり泣きたくなってきた……」
 そのまま二人はとぼとぼと歩き出す。

愛衣「も、もうやめてくだ…きゃあっ!? ああっ、
  そ、そんなに激しく……やぁあぁんっ!」
亜子「たゆ?」

ようやく玄関に辿り着いた二人。やっと帰れる、と安心したその時だった。

???「随分遅かったのね」

 振り返ると、月明かりに照らされたその人の影は、まさしく鬼そのものでした。
まき絵・夏美「きゃああああああっっっ!!!」
 今度こそ二人は逃げ出した。それはもう、風のような速さで。

千鶴「あらあら、どうしたのかしらあの子たち」
裕奈「……にゃ」
 頬に手を当てて首を傾げる千鶴の隣で、裕奈が小さく鳴いた。その傍らには、最後の刺客として登場する筈だった、
鬼の生活指導の亡骸。全裸のまま、何本ものネギに貫かれている。
千鶴「まあいいわ。それじゃ私たちも帰りましょうか」
裕奈「にゃ!」
 夜の麻帆良学園。そこは不思議な空間と化すのです―――

さよ「ううっ、教室からずっと一緒に居たのに……。最後まで気付いてもらえませんでした……」
 がっくりと肩を落とす、さよであった。

(おしまい)

 

295 :禁断の果実 日常編3  2006/10/11(水) 13:00:42 ID:???  
「はぁ・・・ねむいっす」
美空は昼食後、教室の自分の席で突っ伏してうとうとしていた
窓から入る風も夏のそれとは違い、優しい秋の風だ
そんな美空を、誰かがこつんと小突く
「もー、誰?」
顔を上げると円が居た、やれやれといった感じだ
「また午後一発目から居眠りだね」
「だから今のうちに寝だめしとくんスよー」
「やれやれ。ま、あたしも昼カレーだったから眠気との戦いだけどね」
円もすこし気だるそうだ、確かに昼にカレーを食べると眠気がくることが多い
「それはスパイスとかのせいネ」
美空の隣席の超がいつの間にか席に座って、そう説明する
超包子を経営するだけあり、知識も豊富だ
「そうだ、試作のカレーまんがあるヨ。食べてみるネ」
超はそう言って、紙袋に包まれたカレーまんを渡す
「い、いいんすか?」
「いいヨ、誰かに試食させようと思ってたネ」
勧められるままに、美空と円はカレーまんをほうばる
「う、美味い」
「これはすごいね」
「中のカレー具は五月の自信作ネ、スパイスもふんだんヨ」
五月の腕によるものならば折り紙つきだ、あっという間に二人は平らげた
さて、午後の一発目
「やっぱり居眠りしたっす・・・」
「あの絶品カレーまんのせいで・・・」
廊下でとほほとうなだれる二人であった
(ちょっとスパイスの配合に問題ありのようネ・・・)

 

297 :バーボン・ハウス  2006/10/11(水) 21:18:48 ID:???  
真帆良学園の片隅でひっそりと建っているボロ家がこのマスターの運営する
バーボン・ハウス。店内は薄暗く、マスターの顔はわかりづらい。
男でもない、女でもない中性的な透き通った美しい声
今日も・・・お客さんがやってきました。長い髪と母性溢れる身体をお持ちの
・・・そう、千鶴さんです。このお店は人々の裏の顔をお見せする場所でしたが
いつの間にかに悩み事相談所のようなところになっておりました。
これもマスターの人格がなせる場所でしょう。
「随分、暗い顔をしているね、そんな顔は君には似合わない気がするんだけどな。」
マスターは何かあった様子の千鶴さんに優しく接します。
千鶴さんは今にも泣き出しそうな顔でマスターに話しかけました。
「私・・・また、朝倉さんやハルナさんにおばさん、って言われたんです。

298 :バーボン・ハウス  2006/10/11(水) 21:19:18 ID:???  
いつもはお尻にネギを挿してあげてるんですけど・・・こう、毎日毎日
じゃあ気が滅入ります・・・私って・・・そんなに、おばさんに見えるんでしょうか?」
マスターは眉間に皺を寄せながらう~んと唸ってしまいました。
何を言ったらいいのか思いつかない性もあるでしょう。
「気にすることは無いんじゃないかな。それほど頼れて、甘えられる存在だと思われてるのだと思うよ、まぁおばさんは流石に無いかな。私には頼れて綺麗で素適なお姉さんに
見えるよ。」
やっと言葉が見つかったのかマスターは慌てて言いました。
それを聞くと千鶴さんは安心したのかいつもの様子に戻りました。
「ありがとう、マスター。」
「いやいや、力になれたんなら嬉しいよ。」
普段ならこれで終わるのですが・・・千鶴さんは店から出るときに気になることを
言いました。
「そういえば・・・美空さんが最近学校に来てないは・・・何かあったのかしら?」
マスターは自分の耳を疑いました。ココネの話では春日美空という人間の存在を
覚えている人はココネとシャークティだけ。ココネがミスをしたとも考えづらい
じゃあ・・・何故?これはまた、次のお話にしましょう。

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最終更新:2007年09月07日 13:48