239 :マロン名無しさん  2008/09/10(水) 16:39:32 ID:???  
4コマのはずだったのに5コマに……

http://imepita.jp/20080910/591770
http://imepita.jp/20080910/592950
http://imepita.jp/20080910/593240
http://imepita.jp/20080910/593640
http://imepita.jp/20080910/593990

やまもおちも意味もないですなこりゃ。

 

245 :マロン名無しさん  2008/09/11(木) 14:23:19 ID:???  
小太朗 生と死の狭間


人は生と死の狭間で・・・成長するんやろうか?
あの吸血鬼の死の淵が垣間見える修行において、俺は確かに成長した
だが・・・全ての人間がそうであるとは限らんのやな

ここに一枚の紙がある。それは誰にも見せる必要のない紙やった。くしゃくしゃに丸めてゴミ箱に捨ててそれで終わりのはずやった
しかし・・・

千鶴 「授業参観?ねえコタちゃん・・・」
小太朗 「ああ、それか?学校で貰ろたんや。でも俺には必要ないからな」
千鶴 「コタちゃん・・・」
小太朗 「それよりもちづ姉、晩ご飯まだかいな?」

そう、ちづ姉の母性本能を考えたらちづ姉がどういう行動に出るか?
そんな簡単なことに俺は思いを巡らせることが出来へんかった

ざわ・・・
   ざわ・・・

クラスがざわめきたった。そう、授業参観に当然のようにちづ姉が現れたんや
突然のことに俺は顔を伏せる。耳まで真っ赤になったのわかった
ドラマとかならここで感動のシーンにでもなるかもしれへんけど、俺にはそんなん必要なかった。嬉しさ1、恥ずかしさ9ぐらいか
せやけどたった一人の、名前も知らんクラスメートの一言がこの状況を変えてくれたんや。恐ろしいほどに変えたんや

少年A 「あの”おばちゃん”誰のお母さん?」

人は生と死の狭間で・・・死ぬんかなって思った

 

248 :桜子 擬人化ヘルメット  2008/09/12(金) 00:34:22 ID:???  
桜子 擬人化ヘルメット


1/4
ちゃおりんが作る物はそれはそれは面白い。それはそう、時に迷惑なくらい
だがやはり彼女は天才なのだ。そして天才の行動というものはとても面白いものなのだ
うん。それがいい

桜子 「擬人化?」
クラスでも有数の動物好きの桜子。今夜のターゲットはこのラッキースターで決まった
ハルナ 「あのね。このヘルメットを被って生き物を見ると人間みたく見えるのよね」
超 「ついでに鳴き声とかも人間の声に変換されるヨ。まあ、正確に翻訳できる訳じゃないケド、近い翻訳されるヨ?」
桜子 「ほほう・・・」

動物の声が翻訳されて聞こえるって言う部分に、桜子は嬉しそうに反応したようだ
桜子 「つまり私の部屋にいるクッキとビッケも人みたく見えるわけだ」
ハルナ 「そうね。でも3Dで見える訳じゃないのよ。私が描くような二次元的に見えるのよ」
桜子 「アニメっぽく?」
ハルナ 「その通り」

クラスの中でも動物を飼っているのはネギ君か桜子。ネギ君のカモっちは元々しゃべれるからあまり面白くない
ということで白羽の矢が立ったのは桜子だった

超 「ちなみにこのノートパソコンのモニターで、桜子がみてる映像と同じものが映るヨ」
桜子 「じゃあみんなで見れる訳だ」
ハルナ 「そっか、みんなで見よっか」

 

249 :桜子 擬人化ヘルメット  2008/09/12(金) 00:36:19 ID:???  
2/4
桜子 「は〜い、桜子です。今自分の部屋の前にいます」

ちゃおりんはノートPCの画面を寮のロビーのテレビ繋いだ
そして半ば宴会状態になった寮ロビーで、クラスメート達はその映像を楽しそうに見る

アキラ 「クッキとビッケ・・・どうなるのかな?」
真名 「わ、私は仔犬の方がいいんだけどな」
千鶴 「みんな、唐揚げできたわよ〜」
和美 「く〜ぅ、レポートは私の専売特許なのにな〜」

やがてテレビの画面には桜のの部屋が映し出された。ずいぶんと小綺麗な部屋だ
桜子 「クッキ〜、ビッケ〜どこかな〜」
おそらく桜子がいつも二匹を呼ぶときはこういっているのだろう
それに反応して誰かの声が聞こえてきた

?? 「ん?桜子、今帰ったのか?」(CV子安 武人)

桜子 「あひゃ!?ずいぶんといい声してるね。で、どっちかな・・・うひゃわぁ!!」

桜子は玄関を通り、リビングまでやってきた。そしてそこに置いてあるソファーの上に彼はいた
?? 「おかえり。さあ、いつものように抱きしめてくれるかな?」(CV子安)

ソファーに座っていたのは、年の頃なら17ぐらいの男の子。ん〜、青年といってもいいかな?
ただ普通と違ったのは頭についているねこ耳、そしてお尻の辺りから生えている尻尾

そして・・・服を着ていないということ

 

250 :桜子 擬人化ヘルメット  2008/09/12(金) 00:37:55 ID:???  
3/4
テレビの画面に映る裸の男。人間本当に驚いたときは声も出ないらしい
みんな画面を凝視したまま動けなくなっていた
双子などは口元まで持っていったコップから、ジュースをこぼしている

だが安心して欲しい。ここは日本だ、うん、モザイクは忘れない
だって乙女だもん

桜子 「ちょハルナ!?何で裸なの!?こんなの聞いていないよ!!」
ハルナ 「だって動物が服着てたら駄目でしょ?裸でいいじゃん」
桜子 「だって・・・だってぇ!」
美砂 「お姉さんは・・・うん、いいと思うな」

?? 「どうしたんだい?いつものように抱きしめてくれないのかな?」(CV子安)
画面に映る全裸の青年はこちらに向かってくる。”いつものように”桜子に抱いて欲しいらしい
眉目秀麗、容姿端麗、贅肉はなく無駄のない肢体。そして甘いマスク
普通ならこんな男に迫られたら逃げられないかな、普通

?? 「ほら、あなたのクッキだよ?どうしたの」

青年は目の前まで迫ってくる。モザイクの向こうで何かが揺れた
桜子の視線はそのモザイクが中心になっていった

ビッケ 「桜子、帰っていたのかい?」(CV石田 彰)
どこからかその声が聞こえてくる。そして桜子は振り返った、たぶん背後から声は聞こえてきたんだろうと推測された

振り返った桜子の視線の先には、やはり端正な顔立ちの青年が立っていた
ただ一つクッキと違ったのは・・・一人の少年を後ろから捕らえていたことだった

 

251 :桜子 擬人化ヘルメット  2008/09/12(金) 00:40:05 ID:???  
4/4
腕を首に回されてしっかりと捕らえられている少年はとても怯えていた
?? 「いやぁ・・・ぐっ!」(CV釘宮 理恵)
少年は目は怯え、助けてと訴えるかのようにか細く、息も絶え絶えに桜子に言った
だがそれを遮るようにビッケは美少年の首を絞めると、少し自慢げに少年の顔を桜子の方へと向けた
ビッケ 「ほら、桜子。どうかな?」(CV石田)

全裸の美少年が、これも全裸の端正な青年に背後から捕らえられるの図
絵的には正しい。腐女子的にもこれは正しい。倫理的にも正しい
だが待って欲しい。桜子の飼っているペットはクッキとビッケのねこ二匹。だったらこの美少年は誰なんだろう?
裸の青年達と謎の少年というリビドーとミステリーの狭間で、皆の視線は画面に釘付けになっていた

ハルナ 「ね、ねえ、桜子。その子誰かな?確か桜子の飼っているペットってねこ二匹だよね」
桜子 「そ、そうだよ。たぶんこの男の人達はクッキとビッケ。だったらこの子は・・・」
超 「桜子サン。今ヘルメットの擬人化機能を切るけどよろしいカ?」
桜子 「お願い。私もこの子が誰か知りたいから・・・」

ちゃおりんがノートパソコンを操作すると、一瞬だけ画面が砂嵐になり乱れた
そして画面からは裸の青年と美少年は消える。それと入れ替えに画面には一匹のねこが映ったのである
ハルナ 「あ、あれ?ねこが一匹しか・・・」
桜子 「あれ?ビッケだけ・・・だよ・・・ね・・・いやぁっぁぁぁ!!!」

全員の視線が画面中央のねこに注がれた。そのために、ビッケが咥えていた生物を生々しく見ることになった


三億年の長き時を越えて奴らは存在する。奴らは何処にでもいる。そしてひっそりと私達のそばにいる
奴の名は・・・G


まるで大地を揺らすような悲鳴が寮に響き渡った。私もちゃおりんも叫ぶしかなかった

 

260 :マロン名無しさん  2008/09/14(日) 12:32:58 ID:???  
ちう「お前、今夜は何を食いたい?」
ザジ「……うどん」
ちう「そうか。なら、手打ちうどんを作ってやろう」
ザジ「……ありがたい」

そして……

ちう「ウリャ、ウリャ、ウリャ、ウリャ、ウリャーッ!」
(と、うどん粉を塗った手で、ザジに手荒い往復ビンタ)
ザジ「……何するの?」
ちう「わたし独自の美白術だ。これがほんとの手打ちうどん!」
ザジ「…………………………」(絶句)

さる漫才師のネタから着想しました。

 

261 :マロン名無しさん  2008/09/15(月) 13:04:58 ID:???  
千雨 「葡萄狩りか・・・ザジ、上見てみろよ。たくさん葡萄ついてるぞ」
ザジ ( ´ ▽ ` )ノ キャッキャッ
千雨 「500円で取り放題だけど、あんまりたくさん取るなよ。食べられる分だけにしておけ」
ザジ (コクコク)
千雨 「さてと、これぐらいかな。ん?どうしたザジ?何で泣いてるんだ?」
ザジ 。・゚・(つД`)・゚・。
千雨 「上ばっかり見ていたから下にウ○コ落ちてるのわからなかったんだな。で、踏んだと」
ザジ (´・ω・`)
千雨 「えんがちょ」
ザジ Σ( ̄△ ̄;)

 

263 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2008/09/15(月) 20:25:33 ID:???
 小太郎「ちづ姉、ほいっ!これ“けーろうの日”のプレゼント」
 夏美・いいんちょ「「!!!!!」」
千鶴「小太郎くん…それはどういう意味かしら…(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」
 小太郎「!!?と、とりあえず見たってや」
千鶴「……そう…(パカッ)…!あら?これは……」 

【赤いブラジャーとパンティー】 

千鶴「これ……どうしたの?」
小太郎「ハルナの姉ちゃんがな『今日敬老の日だから千鶴さんに赤いちゃんちゃんこでも贈って上げなよ~ハッハッハ~♪』 
    でも“けーろうの日”って何やよーわからんし、とりあえず服売ってるとこに行こ思たら、チアの姉ちゃん達に会って…」 

『千鶴さんにちゃ・ん・ちゃ・ん・こ?……まだ暑いからあげても喜ばないよ、多分…ううん、てか絶対!(桜』 
『プレゼントするなら……下着一式の方がいいわよ。よしっ!お姉さん達も一緒に選んであげよう!(美』 

『ハルナも無茶やりおるなーブツブツ……なーなー色は何色がええ?(円』 

小太郎「……だからこれプレゼントや」 
千鶴「……ありがとう♪あ、そうだ♪小太郎くん、着替えるの手伝ってくれない?」
小太郎「ええっ!!?(//////」 
千鶴「これが私に似合ってるのかどうか、ちゃんと見てほしいのよ…ねえ……駄目かしら?(/////」 
小太郎「あっ!えっ!あぁぁぁ―――…うん。え、ええで(//////」 
スルスル ヌギヌギ 
いいんちょ「ちょっ!そういうのは部屋でおやりなさい!」 
夏美「私達忘れられてたね」

 

266名前:まほ落語寄席別館[sage]投稿日:2008/09/16(火) 12:29:30 ID:???
「まほ落語寄席」別館の席亭でございます。
さて、今回の小説は、以前某お笑い番組で
観たコントから着想しました。
「五月のくいもんや」シリーズと同巧です。
あ、「お酒は二十歳になってから」という
突っ込みは無しですよ。
それでは、ごゆっくりどうぞ。

NGワード推奨:夕映さんのバー

267名前:夕映さんのバー[sage]投稿日:2008/09/16(火) 12:31:31 ID:???

夕映さんのバー

 わたしの名前は綾瀬夕映、そしてまたの名をバカブラック。
 麻帆良の街の片隅で、小粋なバーをやっています。

 あっ、女性客がやってきました。
 かつて、わたしの学友だった和泉亜子さん――今は、ロックバンドのベーシストとして大いに活躍しています。
「綾瀬、久方ぶりやなあ」
「いらっしゃいませ。何にします?」
「今宵は、ベースの弾き語りで注文させてもらうでえ」
 そう言うと、彼女はエレキベースの電源を入れ、調子を合わせて弾きだしました。
「ほな、いくでえ」ジャラララン。
「えっ? 『ウオッカ』? わかりました」
 わたしは、彼女の注文書に、まず「ウオッカ」と書き込みます。 
268名前:夕映さんのバー[sage]投稿日:2008/09/16(火) 12:32:05 ID:???

「ウチは、カクテル飲みたいんや。これからレシピ決めるさかい」
 亜子さんはベースを抱え、ジャラララランとかき鳴らします。
「えっ? 『マヨネーズ』? わかりました」
 彼女、再びジャララララン。
「えっ? 『磯じまん』? わかりました」
 彼女、またまたジャララララン。
「えっ? 『正露丸』? わかりました」
 今度は調子を変えました。ジャララン、ジャララララン。
「えっ? 『七味唐辛子』? わかりました」
 そして、最後の一節は……ジャララン、ジャララランラン。
「えっ? 『早うシェイクせんかい』? わかりました」
 彼女のレシピにのっとって、わたしはそれらの食材をシェイカーに詰め、シャカシャカシャカとよく振ります。後は、グラスに氷を入れ、シェイカーの酒を注ぎ込み、カラカラカラとステアして完成。
「できあがりました。どうぞ」
「何や、不気味なカクテルやなあ……」
 恐る恐る、亜子さんは口をつけました。
「それでは、ご感想を」
 彼女はわたしの言葉を聴くと、腹立ち紛れにジャラララーン。
「えっ? 『旨いなあ』? ありがとうございます」
 亜子さんはただ何も言わず、渋い顔をして去りました。飲みかけのカクテルグラスもそのままに。

 わたしの作る不思議なカクテル……あなたも試飲しませんか?

271名前:せつな おともだち32[sage]投稿日:2008/09/18(木) 20:33:22 ID:???
せつな おともだち32


1/3
お人形のようなお嬢さん、なんて言葉がありますが、まさにあの人はそれを体言化したようなお姿です
だからきっと現れる式紙さんもとっても可愛らしい姿なんだって思いました
現れた式紙は確かに可愛らしかったんですけど・・・わたしは勝手にそんな期待をしちゃいました


ゼロ 「ケケッ。俺様ヲ呼ビダシタノハ・・・ナンダ手前カ」

エヴァさんの式紙を召還したはずなのに、現れたのは茶々ゼロさんでした
せつな 「あ、あの・・・あなたがエヴァさんの式紙さんなんですか?」
そう質問すると、ゼロさんは少しにやりと笑ってわたしにこういったのです
ゼロ 「手前ノ魔力デウチノゴ主人ガ召還デキルカヨ。アア見エテ吸血鬼ノ真祖ダゼ?」

そうでした。エヴァさんはああ見えても吸血鬼さんなのでした
式紙であるわたしが、最上級のまものを召還できるはずなんてなかったのです

せつな 「そ、そうですね。わたしごときがエヴァさんを召還だなんて・・・」
ゼロ 「マア、ソウイウコトダ。デ、結局ナンノ用ダッタンダ?」
せつな 「あのですね、エヴァさんとおともだちになってほしかったんです。わたし、みなさんとおともだちになりたいんです」
ゼロ 「ゴ主人ハアノ性格ダ。友達ナンテ無理ナコッタ。アキラメルンダナ」
せつな 「あうう・・・」
ゼロ 「用ハソレダケダナ。ジャア俺ハ帰ラセテ・・・」

せつな 「ゼロさん!!わたしとおともだちになってください!!」
272名前:せつな おともだち32[sage]投稿日:2008/09/18(木) 20:34:40 ID:???
2/3
ちんもくがその場をしはいしました
ゼロ 「オ友達?正気カ、手前。俺ハ殺戮人形ダゼ?」
せつな 「はい。ゼロさん、わたしとおともだちになってください」
ゼロ 「・・・ククク、イイゼ」
せつな 「あ、ありがとうございます!!」
ゼロさんはにやりと笑ってくれました。少しその笑みが邪悪だったのが印象的でした


ゼロ 「アー、ソレニシテモ手前ノ魔力ガ少ネエセイデ立ッテラレネエゾ。ドウシテクレル?」
せつな 「そ、それはすいません。どうしたらいいでしょう!?」
ゼロ 「馬、ダナ」
せつな 「うま?お馬さんのことですか?」
ゼロ 「ソノ通リダ。手前ガ馬ニナッテ俺ヲ運ブンダ」

馬・・・人馬、いえ、わたしなら鳥馬・・・それはM的にぐっとくるプレイではないですか

わたしはゼロさんの前で四つんばいになると、少しうわずった声でゼロさんにいいました
せつな 「そ、それでは乗ってください」
きゅん、って来ました。わたし、この瞬間を待っていたのかもしれません
ゼロ 「イイザマダナ。ジャア乗ッテヤロウ。仕方ナシニナ」

ゼロさんは意外と重い方でした。とてもただの人形とは思えませんでした
ゼロ 「ククク、重イカ?ソリャソウダロウ、俺ノ中ニハ武器ガ隠サレテルシナ」
武器・・・ムチとかあると非情に嬉しいです。っていうかそれで叩いてほしい
273名前:せつな おともだち32[sage]投稿日:2008/09/18(木) 20:35:38 ID:???
3/3
ゼロ 「アハハ、ナカナカイイゼ?」
せつな 「お、お褒めにあずかり光栄です・・・」
ゼロさんを乗せてわたしは四つんばいで歩きます
重みで背中が弓なりに反ってしまいますが、それが快感に変わってゆくのがわかります

せつな 「ど、何処に行きましょうか?ご主人様」
ゼロ 「アア?馬ガ喋ルカヨ?コノバカ」
せつな 「ひ、ひひぃ~ん」
そうでした、わたしは馬なのです。おうまさんのなのです
人の言葉を喋るはずがないのです。おうまさんのなのです

ご主人様を乗せてひたすら歩く馬。彼らはどのようなことを考えているのでしょうか?
特に何も思ってはいないのでしょうか?それとも上に乗っているの捨てちゃいたいなって思っているんでしょうか?
あるいはわたしのように・・・淫靡な想いに浸りながら肉体の疼きを堪能しているのでしょうか?
一度お馬さんに聞いてみたいものです

ゼロ 「手前プライドッテモンハ無エノカ?」
せつな 「ひひ~ん」
ゼロ 「・・・苦シム姿ガ見テエノニ、何喜ンデルンダ。マッタク貴様トイウ奴ハ」
せつな 「ひひん」
ゼロ 「ツマラネエナ。モウ帰ルゼ、用はモウスンダロ?」
せつな 「・・・ひひん」
ゼロ 「ククク、マタナ・・・トモダチ」
せつな 「ひひん!!」

また、わたしの上に乗っちゃってください。次はムチを持ってきてください。それでSっぽく叩いてください



277名前:千雨 沈黙の彼方[sage]投稿日:2008/09/20(土) 21:47:20 ID:???
千雨 沈黙の彼方


ぱり・・・
   ぱり・・・

奇妙な沈黙の中、二人だけの部屋の中にはその音だけが響いていた

ぱり・・・
   ぱり・・・

その音は止まらない。ただ、一定のリズムを持って部屋の中に響く
だが・・・

ぱり・・・

不意にその音は止まった。そして音の主は、その音が無くなったことが大変に気に入らないらしい
もう一人の相方に不機嫌の極みとも言える声で話しかけるのであった

千雨 「ザジ、テメエ食い過ぎだろ」
ザジ 「・・・」
千雨 「もうやらねえ。わたし一人だけで食うからな」
ザジ (´・ω・`)ぎゅ・・・

秋の夜長、二人だけの静かな部屋でそっと本を読む。それは恋人達の何も語らない語らい
ただ、手慰みのポテトチップスが切れることは、いくら恋人でも許せることではないらしい
そしてポテトチップスの油にまみれた指は、再びポテトチップスの袋を開けることを困難にしていた

完 

283名前:まほ落語寄席別館[sage]投稿日:2008/09/23(火) 17:18:02 ID:???
「まほ落語寄席」別館の席亭でございます。
さて、今回の小説は、ほのぼの系の作品です。
中国の昔話から着想しました。
ネギ先生のオリジナル魔法や、ちづ姉のネギ
折檻も楽しめます。
それでは、ごゆっくりどうぞ。

NGワード推奨:北斗の化けた小人たち

P.S. 実はこの作品、昨夜アップする
   予定でしたが……執筆中にトラブル発生。
   書きかけた原稿が、一瞬にしてお釈迦に
   なってしまいました(T_T)
284名前:北斗の化けた小人たち[sage]投稿日:2008/09/23(火) 17:18:54 ID:???

北斗の化けた小人たち

 それは、ある夜のことだった。
 学生寮の一室の戸を、こつこつたたく者がある。
「ごめんください! ごめんください!」
 高くて愛らしい声だ。一体、たれが来たのだろう?
「あんさん、どこのどいつやねん?」
 部屋の住人の一人で、和犬のような耳をした小僧――犬上小太郎が応対する。
「宇宙の果てから参りました」
「地球を滅ぼすために来たんか?」
「怖がらなくてもいいですよ。仲良く遊びに来たんですから」
「ほんまやな?」
「もちろんですよ。さあさあ、中へ入れてください」
 小太郎がドアを開けると、グリム童話に出てくるような七人組の小人たちがずらりと並んで現れた。
「あらまあ、かわいい小人たちね」
 左目の下にほくろのある、プロポーションのよい美少女――那波千鶴がそう言った。彼らの体をなでたり、抱きかかえたりして楽しむ。
「く、苦しい……」「あらまあ、ごめんなさいね」
 力を入れすぎたとわかると、すぐに両手を離してやる。
「あなた、一緒に飲みませんか?」
 今度は、別の小人が言った。随分ませたナンパ師だ。
「わたしは中学三年生。お酒は二十歳になってからよ」
 そう聴いて、不埒な小人連中がはやし立てた。
「ほんとに中学生ですかい?」
「どこをどう見ても、熟女としか思えませんぜ」
「何か言ったかしら?」ちづ姉、得意のネギ折檻。
 ほかの五人の小人たちは、もう怒る気もしなかった。
285名前:北斗の化けた小人たち[sage]投稿日:2008/09/23(火) 17:19:57 ID:???
 さて、翌日。
 特に学校の仕事もなく、ネギ=スプリングフィールドは、自室でのんびり休日をエンジョイしている。そこへ、図書館探検サークルの連中が押しかけてきた。
「ネギせんせー、大変なんです……」
 多くの本を抱えたまま、両目を前髪で隠した美少女――宮崎のどかがそう言った。
「ゆうべ、北斗七星が、一斉に天から姿を消しました」
 おかかポーションを一口飲んで、額を広く開けた美少女――綾瀬夕映が報告する。
「一体、何が原因なのか……あたしにはわからないんだけど」
 脳天に二本の後れ毛を生やした眼鏡姿の美少女――早乙女ハルナも困り顔。
「のどかさん、いろいろ借りてきましたね」
「はい……関係ありそうな書物を、片っ端から借りました。英語の文献も含めて」
 山積みの本を床へ置き、のどかがネギの問いに答えた。
「一体、何が起きたのよ?」
「『北斗七星が消えた』って、ゆえが今言うとったでえ」
 宿題を片付けていた、彼の同居人二人も驚いている。
「アスナさん、このかさん! あなた方も、これらの本を読んでください」
 早速、ネギの命令で、皆文献に目を通す。
 しかし、日本語の魔法書には、有力な手がかりがない。そのうちに、英語の文献を見ていたツインテールの美少女――神楽坂明日菜が、自分の乏しい学力で質問した。
「ネギ、この『star』って言葉……確か、星のことだよね?」
「そうですが……あっ!」
 彼は、その本を読んではっとした。のどかが訊いてみる。
「何かわかりました?」
「今回の謎を解く方法、しっかり書いてありますよ……なるほどね」
 ネギは、懐から紙片を出すと、大事な一節をメモした。
286名前:北斗の化けた小人たち[sage]投稿日:2008/09/23(火) 17:20:43 ID:???
 そして、その晩。
 図書館探検サークルの連中は、とっくにこの部屋から引き揚げ、残っているのは三人だけ。
「今宵も、北斗は見えまへんなあ……」
 窓から外を眺めながら、まるで京人形のような長い黒髪の美少女――近衛木乃香がつぶやいている。
「つまり、星の妖精が下りてきているわけね」
「兄貴! そうと決まりゃあ、早速彼らを探しやしょう」
 明日菜の言葉に反応して、ネギの肩の上のオコジョが提案した。
「わかったよ……手始めに、この階からだ」
 彼らの住んでいる部屋は、学生寮の六階にある。ネギは廊下の上に立つと、メモしたばかりの呪文を唱えてみた。
「ラス・テル・マ・スキル・マギステル……天下ったる星の精よ、速やかに姿を現せ。遊星探知!」
 魔法で白く光ったのは、六百六十五号室。
「あそこ、いんちょの部屋じゃんか!」
「きっと、小太郎君とも遊んどるやろな……」
「アスナさん、このかさん! それでは、行って確かめましょう」
 ネギたちは、件の部屋へ向かっていった。
287名前:北斗の化けた小人たち[sage]投稿日:2008/09/23(火) 17:21:36 ID:???
 六百六十五号室では、今宵も北斗の精たちが戯れていた。
「こらこら、お行儀よくしなさい!」
「小人さんたち、旨いかい?」
 千鶴は、小太郎と二人して、彼らに食事を振舞っている。
「へーえ、これが噂の小人たちかあ……」
 そばかす顔の美少女――村上夏美も大はしゃぎ。
「こんなことならば……昨晩、さっさと帰るべきでしたわ!」
 長い金髪の美少女――雪広あやかがぼやいている。ゆうべ、夏美は舞台稽古で帰りが遅く、彼女も街へ出かけていて、この七人の小人たちを見ずにしまったのだ。
「あやか、むくれてないで遊んでやって」
「それもそうですわね……さあさあ、こっちへいらっしゃい」
 千鶴にムチを入れられて、あやかは彼らを手招きし、自分の体へ上がらせる。と、その時。
「ごめんください! ごめんください!」
「ネギ先生の声ですわ……夜分遅くに何でしょう?」
「この部屋に、北斗七星の精霊はいませんか?」
「ええ、おりますが……なぜそれを?」
「風の噂に聞いたんですよ。では、上がらせてもらいます」
 ネギは、明日菜と木乃香を従えて入ってきた。
「皆さん、あなた方ですね?」
「北斗七星の精とやらは」
「天の神様に迷惑かけんと、早う帰らなあきまへんえ」
 三人が割り台詞を言う。これも術式の一部なのだ。驚いたのは小人たち。
「ばれちまっては仕方ねえな」リーダーが江戸弁で言った。
「ならば、さっさと帰りましょう」「そうしよう! そうしよう!」
 他のメンバーも口々に言う。こうなると、道は唯一つ。
「それでは、お帰りくださいませ」
 あやかが窓を開けてやると、北斗の化けた小人たちは、次々に外へ出ていき、夜空の中に消え去った。
 こうして、北斗七星は、再び元の姿へ戻り、宇宙に輝く天体となったのだった。
288名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2008/09/23(火) 19:54:37 ID:???
 ・  ゜ 。  .
    .     ゜
.  。 ・    .
 ゜  \  ゜ .
゜ ・  。   ゜
 .    \ ゜  .
    .  。 ・
。  ☆   | .
 .  ・  。  ゜
  ゜・   / .
 。  . 。   ゜
.    . \   .
  ゜ ゜    \/゜
   .   . ゜
            , ──- 、
           /       ヽr‐ ¬、
        , ィ            {    ヽ
        ,″!    j!´ ̄`ヽ  !ト   トト、
         /  |!  从|    } ,リ ヽr-ゝ`ヽ
         トYミ‐!ゞ!    }ム- 、       あそこに見えるの、なんだっけ?
          | | ン 、__,.ィ' i7   i       北斗七星の横のお星様
           ヾi′/ ∨∨_ リ__」       なんだっけ・・・
           7=¬=┴-=' /
           L.イ`7=¬‐-:ム
            /`7¬、/-' ヽ\
                j  l.  ,イ     〉、ゝ、
           f´r‐'  /_ >- ‐'´ ̄`
           `  ̄ ´ 

289名前:マロン名無しさん投稿日:2008/09/24(水) 14:19:58 ID:VIAqaQYN
アキラ 「三月にはこいぬ座が見られるよね」
真名 「つまり子犬の妖精さんが来るというのか!?」
アキラ「だったらいいよね」
真名 「わかった。ちょっと三月に入ってくる」
アキラ「ま、真名?」
真名 「ふははは!!待っていろ子犬ちゃん、あはははは!!」
290名前:桜子 ねこ達の夜[sage]投稿日:2008/09/25(木) 20:04:33 ID:???
桜子 ねこ達の夜


1/2
桜子 「最近寒くなってきたからクッキとビッケが一緒に寝ようってよく来るんだ」
円 「甘えん坊さんだね」
桜子 「夜、布団にはいるじゃない。そうするとドアの入り口の所に座って”にゃ~ん”って鳴くのよ」
美砂 「やらないか、って?」
桜子 「わたしが布団をめくりあげるとダッシュで布団の中に来るんだよ。後は丸まって朝までぐっすり」
円 「それが男の子だったらねえ・・・」
桜子 「男の子だったら円はどうするのかにゃ~?」
美砂 「もちろんやらないか、だよね」

そんなたわいもない話が続く3-A。で、たわいもない話というのは何故か耳にも残るもの
それを聞いたクラスメート達はどんな行動を起こしたかというと・・・

裕奈 「ふわぁぁぁ・・・もう寝るかにゃ」
クラス一のスポーツ少女、明石裕奈。明日の練習のため今夜も早めに床につくのでした
やがて睡魔にあらがえなくなった頃、寝室の扉をノックする音に気がつきます
裕奈 「誰かにゃ?ドアは開いてるにゃ」
その声を聞いた訪問者は、音を立てずにゆっくりと扉を開いたのでした

アキラ 「にゃあ・・・」
裕奈 「アキラ?どうしたのかにゃ?おまけにねこ耳までつけて・・・あっ」
そこまでいって少女ははっと気がつきます。そう、クラスメートのたわいもない話しを思い出したのです
裕奈 「にゃは、一緒に寝るかにゃ?ほら、ここは暖かいにゃ」
アキラ 「にゃあ・・・」
少女が布団をめくると、ねこ耳をつけた少女はゆっくりと、そして嬉しそうに布団に入ってゆくのでした
291名前:桜子 ねこ達の夜[sage]投稿日:2008/09/25(木) 20:05:40 ID:???
2/2
ここは別のお部屋。ここに一人のねこの格好をした・・・
いえ、その姿はまるで黒豹のようなしなやか肢体の少女が侵入してきたのでした

真名 「くくく・・・アキラ、まにゃにゃんが来ましたですにゃ~」
黒豹の少女は迷うことなく寝室の扉を開くと、主が眠るであろうベッドへと狙いを定めます

真名 「にゃぁ~」

黒豹の少女は嬉しそうに声を上げました。しかしベッドからはなんの反応もありません
真名 「に、にゃ?アキラ?」
反応がないのを不審に思った黒豹の少女は、布団をそっとめくってみるのでした
あったのは枕だけ。その布団の主は何処にもいなかったのです

黒豹の少女は布団の中に手を入れてみました
ですが主のいない布団はとても冷たく、少女の体温をどんどん奪ってゆくのです
真名 「布団はまだ暖かい。上野介はまだ近くに・・・いないにゃ・・・」
冷たい布団を見つめながら、黒豹の少女はがっくりと肩を落としたのです

真名 「にゃ・・・」

黒豹の少女は一言だけそうつぶやくと、そっと布団の中へ潜り込んだのです
冷たい布団の中で丸まりながら寂しい夜を過ごすのでした

涙が一粒、ぽろりと枕に染みこんでいきましたとさ



302名前:せっちゃんのパソコン[sage]投稿日:2008/09/29(月) 19:53:42 ID:???
せっちゃんのパソコン


1/2
現代日本において、あいてぃーと呼ばれる分野がずいぶんと世間一般に広がってゆきました
それに伴い・・・パソコンの一つも使えないと色々大変なようです
私、式紙とか法術とか剣術は使えるんだけど・・・
とにかく私、パソコンを扱えるようになってみたいと思った次第なのであります


葉加瀬 「パソコン・・・ですか?」
刹那 「そうです。今の世の中、パソコンの一つも使えないと大変なことになるようですから」
葉加瀬 「で、パソコンが欲しいと」
刹那 「ええ。それで余っているパソコンがあれば一つ譲って欲しいと思いまして・・・」
葉加瀬 「そんなのだめですよ~」
刹那 「あ、あの・・・お代は払いますからお願いできませんか?」
葉加瀬 「お代とかそういう問題じゃないんです。ここにあるのは私向けのカスタマイズ品なんですよ」
刹那 「つまり私では扱えないということですか?」
葉加瀬 「剣の心得が全くない人が、刃を落としていない真剣を持って遊ぶようなものです」
刹那 「な、なるほど」

葉加瀬 「で、パソコンについてですけど・・・そうですね、今から言うことを守るのであれば協力しますよ」
刹那 「なんですか?」
葉加瀬 「トラブルは極力自分で解決しようとすること。どうしてもわからないことだけ私を頼りにすること」
刹那 「は、はい」
葉加瀬 「剣の道だってパソコンの扱い方だって修行だと思うんです。苦労しないと何も身につかないんですよ」
刹那 「そ、そうです!!私も今の技を身につけるのに死ぬような修行をしたんです!」
葉加瀬 「その思いで身につけたことは一生の財産です。だから刹那さんにはしっかりとしたモノを身につけて欲しいんです」
刹那 「葉加瀬さん・・・」
303名前:せっちゃんのパソコン[sage]投稿日:2008/09/29(月) 19:55:06 ID:???
2/2
葉加瀬 「さて、もう一つ守って欲しいことがありまして・・・パソコンについて何かしているときは私のことを”ししょー”と呼ぶように」
刹那 「ししょーですか?」
葉加瀬 「守れますか?」
刹那 「はいっ!私は所謂”体育系”。上下関係はしっかり守るつもりであります、ししょー!!」
葉加瀬 「よろしいです。ではついでに命令には絶対服従、なんてのも追加しちゃいましょう」
刹那 「あう・・・」


葉加瀬 「さてパソコンについてですが・・・既製品は面白くないからいっそのことパソコンを自分で作ってみませんか?」
刹那 「わ、私がですか!?む、無理ですよ、そんなの!!」
葉加瀬 「私の言うことが聞けないんですか?」
刹那 「わ、わかりました、ししょー」
葉加瀬 「よろしい。で、どんな用途で使うんですか?何をしたいんですか?」
刹那 「え・・・と、その当たりはあまり深く考えていませんでした。ただパソコンがあればいいかなと」
葉加瀬 「・・・校舎の周りを10周ランニング」
刹那 「はい?」
葉加瀬 「あなたには覚悟が足りません。目的も用途もなくただあればいいなんて・・・少し走りながら考えてきなさい」
刹那 「あう・・・わかりました」

こうして体操服にブルマーにされた私は、結構広い中等部校舎の周りを走ることになったのです
元々修行でこれより厳しいことをしている私にとっては、これぐらいの距離を10周走る事なんてワケはありません
しかし・・・考えてみれば確かにししょーに対して失礼だったかもしれません
そのパソコンで何をするのか、何が出来るのかも考えずに相談したのは失礼でした
私だって剣を持って剣の道を進んだのは・・・大事な人を守りたかったら・・・

思えばししょーも、形は違えどもその道を極めようとする求道者です
だったらそんな人に対してあんないい加減な受け答えしたのなら怒られて当然です

私、馬鹿だな。さて、後8周走ってししょーに謝りに行こう。そしてちゃんとパソコンを使えるようになるんだ

続く?

307名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2008/09/30(火) 16:10:38 ID:???
そうそう、コンピュータといえば……
茶々丸のテスト成績も、せっちゃんと
変わらないんだよね。
元々エヴァのお付きだけに、中学生の
勉強についてはプログラミングされて
いないのかも。
308名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2008/09/30(火) 22:42:05 ID:???
茶々丸 「私は従者、マスターよりも上になるわけにはいかないのです」
エヴァ 「さすがちゃちゃま・・・ん?それはつまり私よりもいい点が取れると言うことか?」
茶々● 「いえいえ、まさかそんな事はないでしょう。くすくす・・・」


刹那 「わ、私はお嬢様の下僕。お嬢様以上の成績を取るわけにはいかないのです!!」
木乃香 「あんなぁ、せっちゃん。もう少し点数とってもええよ。なんならウチより上でもええんやよ」
刹那 「そ、そのようなことは出来ません!!」
木乃香 「順位ももう400人ぐらい抜いてもええな。な、抜いてみて」
刹那 「で、出来ません・・・」
木乃香 「くすっ・・・遠慮せんでもええのに・・・なあ」 

309名前:まほ落語寄席別館[sage]投稿日:2008/10/01(水) 00:17:38 ID:???
「まほ落語寄席」別館の席亭でございます。
さて、今回の演目は、江戸の人情噺である
「宮戸川」をモチーフとした一席です。
エロパロ板のこのせつスレにアップしても
よかったんですが……従来どおり当スレで。
それでは、ごゆっくりどうぞ。

NGワード推奨:宮戸川
310名前:まほ落語寄席別館[sage]投稿日:2008/10/01(水) 00:18:57 ID:???

宮戸川

近衛木乃香「あーあ、すっかり遅うなったがな……
図書館島で本を読みふけっとったら、夜の十時を回ってもうた。
ネギ君たち、部屋へ入れてくれるやろか……
(トントン)ネギくーん! (トントン)ネギくーん!」
  ネギ先生「すいません、夜分遅くにたれですか?」
   木乃香「ウチや。近衛木乃香や」
    ネギ「ああ、このかさんのお友達で?」
   木乃香「アホやなあ……ウチは、ほんまもんの木乃香や」
神楽坂明日菜「だったら、このかに伝えといて」
    ネギ「僕のクラスに、近衛木乃香という生徒がいましたが……」
   明日菜「ついに、この部屋の門限を破りましたので」
    ネギ「学園長との協議の末、放校処分といたしました」
   木乃香「んなアホな! 京におったら危ないさかい、麻帆良のおじいちゃんのとこへ預けられたのに……ここを退学させられたら、最早行き場がおへんどすえ」
   明日菜「なんぼ血縁者だろうと、放校されたら皆同じよ」
    ネギ「さあ、どこへでも行ってください」
   木乃香「(ダンダン)ネギくーん! (ダンダン)ネギくーん!」
 一方、別の部屋のほうでは……
  桜咲刹那「剣の稽古に励んでいたら、こんな時間となってしまった……
(トントン)龍宮あ! (トントン)龍宮あ!」
  龍宮真名「ん? たれだ、貴様は?」
    刹那「わたしだ。桜咲刹那だ」
    真名「そうか、刹那の友人か」
    刹那「龍宮、何を言っている? わたしは、刹那その人だ」
    真名「それなら、なおさら許さんぞ……貴様は、部屋の門限を破った。こんなルールも守れんようじゃ、退魔師をやる資格はないぞ」
    刹那「剣の稽古をやりすぎた。そのことを理解してほしい」
    真名「さあ、どこへでも行ってくれ」
    刹那「(ダンダン)龍宮あ! (ダンダン)龍宮あ!」
311名前:宮戸川[sage]投稿日:2008/10/01(水) 00:20:02 ID:???
向こうでは、木乃香が声をからしまして……
   木乃香「(ダンダン)ネギくーん! (ダンダン)ネギくーん!」
 両方で掛け合いですな。

 木乃香「あら、せっちゃんやないかいな」
  刹那「お嬢様、どうされました?」
 木乃香「閉め出し食うてもうたんや……せっちゃんは?」
  刹那「わたしも閉め出し食べました」
 木乃香「閉め出し食べてどないすんねん……」
  刹那「今宵はこれがはやるのか?」
 木乃香「はやらんほうがええどすわ」
  刹那「で、お嬢様は一体どこへ?」
 木乃香「しゃあないさかい、おじいちゃんの部屋で寝泊りさせてもらうわ」
  刹那「ならば、わたしも行かせてくれ」
 木乃香「あんたまで来てどないすんねん……」
  刹那「お嬢様! 独りで行くのは危険です。わたしも連れていってください」
 木乃香「あんたは来んでええんやがな。ウチらの部屋へ入っとき」
  刹那「お嬢様!」
 彼女を振り切るようにして、木乃香は行ってしまいます。
312名前:宮戸川[sage]投稿日:2008/10/01(水) 00:20:49 ID:???
   木乃香「(ダンダン)おじいちゃーん! (ダンダン)おじいちゃーん!」
   学園長「たれじゃいな、こんな遅くに?」
   木乃香「木乃香や! 木乃香や!」
   学園長「(ドアを開け)おうおう、木乃香じゃないかいな……藪から棒にどうしたい?」
   木乃香「(耳元で)ごにょごにょごにょ……」
   学園長「ほーお、図書館で本を読みすぎて、ネギ君に閉め出されたと」
   木乃香「そやさかい、泊めてほしいんや」
   学園長「なるほど、それはいいんじゃが……(視線を移し)もう一人、たれか来ておるな」
   木乃香「多分、そいつはせっちゃんや。『あんたは来んでええんやがな』て、折角言うておいたのに……」
   学園長「木乃香! 彼女は貴重なボディガードじゃ。つべこべ言わずに入れなさい」
   木乃香「すまんのお……(振り向いて)せっちゃん、せっちゃん」
    刹那「お嬢様!」
   木乃香「何で、ここまで来よったん? あれだけ言うておいたのに……」
    刹那「『独りで行くのは危険です』と、わたしも言ったじゃないですか」
   学園長「ほれ、刹那君の言うとおりじゃ。さっさと中へ入れなさい」
   木乃香「すまんのお……せっちゃん、ウチのおじいちゃんに挨拶せえよ」
    刹那「致し方ない……(中へ入って)学園長先生、今晩は」
   学園長「刹那君、よく来てくれた……では、あの布団で寝なさい」
    刹那「何っ、あそこでお嬢様と……同衾せよというのですか!?」
   学園長「たった一組の布団で、体を寄せ合って寝るのじゃ。スキンシップは大切じゃぞ」
    刹那「学園長先生、それでははしたのうございませんか?」
   木乃香「気にしない、気にしない。ほなら、一緒に入ろうな」
    刹那「お嬢様!」
 無理やり引きずられまして、刹那は木乃香と同衾します。
313名前:宮戸川[sage]投稿日:2008/10/01(水) 00:21:22 ID:???

 しかし、女同士で抱きあうわけにもまいりませんから、初めのうちは背中合わせ。
 そのうちに夜が更けまして、雷が近づきました。ゴロゴロという音と雨が、麻帆良の街を襲います。
   木乃香「雷さんや……怖いわあ!」(ゴロン)
    刹那「お嬢様、どうされました?」(ゴロン)
 二人とも寝返りを打ちましたから、顔と顔とが向かい合った。
 やがて、今度はピシャーンと稲妻が落ちてまいります。
   木乃香「ふぎゃあっ!」
    刹那「さあ、このわたしの懐へ!」
 木乃香が自分の体へと飛び込んでくる。刹那は、そんな彼女をがっちりと受け止めます。
   木乃香「ウチったら……体が火照ってきてもうた」
    刹那「お嬢様、ではこうしましょう」
 木乃香のパジャマへ手をかけ、ボタンを外してまいりますと、純白のビスチェが姿を現した。
   木乃香「せっちゃん、何をするねんな?」
    刹那「このちゃん、体が強張っとるで……ほな、ウチがマッサージしてやるさかい」
 上方弁になりました刹那が体へ手を伸ばし、木乃香の胸をもみ始めた。
 ここからが面白いのですが……残念ながらお時間でございます。

331名前:千雨 きっと来る[sage]投稿日:2008/10/06(月) 18:48:17 ID:???
千雨 きっと来る


Oooh きっと来る~ きっと来る 季節は白く~
Oooh 限りない~ 輝きを あなたに贈る~

女性ボーカリストの声は高く響き、それはずいぶんと印象に残る曲だった

ザジが何処かのレンタルショップで借りてきた一本のビデオ、それはリングというタイトルのビデオだった
ずいぶんと前に流行ったホラー映画らしいが、暇だったので部屋を暗くしてザジと二人で見ることにする

ざー・・・
砂嵐の画面と、鏡に映る女の場面。砂嵐の画面と、岩場に立つ誰か。砂嵐の画面と、森の中にある井戸・・・
そしてその井戸の中から・・・そしてテレビの画面から・・・
その後は多くは語るまい。っていうか語りたくない、こえーんだよ、馬鹿。


千雨 「映画、終わったぞ。ビデオ消してくれよ」
ザジ 「・・・」
千雨 「もしかして・・・腰が抜けたか?」
ザジ (´・ω・`)こくん
千雨 「私もかな。とりあえずもう少しだけこうしているか」
ザジと二人、クッションに座ったまま寄り添ってじっとしている。もう、ホラー映画なんて見ないからな


やがて動けるようになった私達。そんな私達がまず何をしたかというと・・・
テレビからケーブルを抜いて、画面を反対側にして壁側に向けた。だってもしも出てきたら怖いからな、相坂とか

後は二人、くっつくようにしてベッドに入った。いつもならいちゃつくかもしれないけど・・・そんな気にはなれなかった
ちくしょう



335名前:1/4[sage]投稿日:2008/10/09(木) 02:58:50 ID:???

史伽とダビデ

「しかし、いい陽気になったでござるな」
「食べ物のとってもおいしい季節だね」
「あっ、赤とんぼが飛んでます~」
 麻帆良学園女子中のキャンパスを歩く娘たち。一人はノッポで、後はチビ。
 三人とも、忍者の着るような衣服に身を包み、ずっと仲良く談笑している。
「しかし、こうして歩いてばかりでもつまらぬでござるな」
「かえで姉、別な遊びをしようよお」
「そうしたいです~」
 チビの二人がノッポの裾に取り付いて、泣き落とすように提案した。すると、長身の美少女――長瀬楓はこう答える。
「ならば、おのおの方はどうする気でござるかな?」
「僕、かくれんぼがいいなあ」
「三人だけじゃ、つまらないかもしれませんけど~」
 彼女は、チビたちの意見をあっさり受け入れて言った。
「今日は休みでござるから、人影もまばらでござる。捜すのに苦労するほうが、かえって楽しいでござるよ。ニンニン」
「じゃあ、かくれんぼで決まりだね」
「早速、鬼を決めるです~」
 チビの二人ははしゃいでいる。そして、じゃんけんが始まった。
「あっ、かえで姉が鬼ですよ~」
「よーし、さっさと隠れちゃえ!」
 その場を離れ、彼女たちは別々のほうへ散っていった。
336名前:2/4[sage]投稿日:2008/10/09(木) 03:00:24 ID:???
 麻帆良学園のチャペル前に、辺りをきょろきょろと見回す、揚巻結いの娘がいた。
(さて、究極の隠れ場所は……あれれ~?)
 チャペルの前に広場へと続く階段があって、その先に立像が見える。
(確か、あそこに地下室が……くしししし~)
 何を思ったか、彼女は階段を駆け下り、目標地点へ向かっていった。
 かのイタリアのフィレンツェに、世界遺産にも登録された「ダビデ広場」が存在するが、麻帆良学園のキャンパスにも、これを模した一角がある。
 隠れるべき場所は、ミケランジェロのダビデ像の複製。台座の裏に地底へと下りる階段があるので、そこへ潜れば見つからない――という寸法。
(弱ったです……周りがほこりだらけです~)
 着いたところで、この娘はその汚さに驚いた。彼女はクラスの美化委員である。
(あっ、いいものがあったです~)
 普段はたれが使うのか、地下室の中に都合よくほうきとちりとりがあった。大きな缶を利用したゴミ箱も備わっている。
 部屋中にあふれるほこりを、ほうきでぱっぱと掃き集め、これをちりとりで捨てていく。そのうちに、疲れが出てきた。
(だんだん眠くなったです……もう、この辺で寝ちゃいます~)
 揚巻結いの美少女は、地べたへぺたんと座り込むと、そのまま部屋の壁へもたれ、深く静かに目を閉じた。

 そして、数時間後。
「起きてください!」
 突然に、若い男の声がした。しかし、揚巻結いの美少女は、まだまどろんだままである。
「さあ、起きてください!」
 二度目に漸く気づいたのか、彼女は両目をこすりながら答えた。
「ネギ先生の声じゃない……あなた、一体たれですか~?」
「ネギ先生!? やだなあ、僕はダビデですよ」
「ねえ、ダビデさん、どこですか~?」「ここですよ!」
337名前:3/4[sage]投稿日:2008/10/09(木) 03:01:42 ID:???
 何と! 広場の立像が、自分を起こしてくれたのである。
 でも、声の主は見当たらない。彼女は、重ねて訊いてみた。
「ねえ、ダビデさん、どこですか~?」「ここですよ!」
「ここと言われても、わからないです~」
「あなたの頭の上ですよ」
「頭の上は天井です~」
「わからないかな? それじゃあ、こうしてあげましょう」
 像の台座がぐらぐら揺れて、揚巻結いの美少女を刺激する。

 午後六時。
 もう、秋の日はとうに落ち、辺りは暗くなっている。
 そんな麻帆良のキャンパスに、懐中電灯を使って周りを照らしながら歩く、三人組の姿があった。
「ふみか、どっちへ行っちゃったの?」
「どこへ隠れたでござるか?」
「史伽さん、答えてください!」
 彼らが捜しているのは、鳴滝史伽という娘。
 その双生児の姉である風香、そして楓の三人でかくれんぼをしていたのだが、鬼の楓はどうしても彼女を見つけることができず、自分らの担任であるネギ=スプリングフィールドまで動員し、行方を追っているのである。
「手がかり皆無でござるなあ」
「僕らの力じゃ無理だよお……」
 楓の片手を握り締め、風香が途方に暮れたその時、ネギが魔力を感知した。
(あれっ? どこかで地鳴りがするよ)
 懐中電灯で前を照らすと、キャンパス内の広場に建つ青年ダビデの立像が、台座ごと揺れているのがはっきり見えた。
338名前:4/4[sage]投稿日:2008/10/09(木) 03:02:39 ID:???
「史伽さん、多分あそこに隠れてます!」
「ネギ坊主、それは誠か?」
「かえで姉、一緒に行こう!」
 くノ一らしい素早さで、生徒二人は消えてしまう。残ったネギも杖に乗り、あっという間に追いついた。

「史伽さん、もう夜ですよ!」
「危ないんだから出ておいで!」
「拙者らが寮へ送るでござる!」
 ネギたちが、口々に呼ばわっている。それらを聴いたダビデ像は、急にぴたりと揺れを止め、戸惑う史伽にこう言った。
「ほらほら、みんなの声がしますよ」
「ダビデさん、もうわかったから……あたし、バイバイしちゃいます~」
「それじゃあ、気をつけてください」
 そして、帰りかけた彼女に、ダビデはもう一言告げた。
「またいつか、ここへ戻ってくるんですよ」
 史伽は小さくうなずいて、台座の下から地上へ出る。
そのとたん、グーッと腹の虫が鳴いた。長く散歩を続けた上、地下室を掃き清めたため、運動量が多かったのである。
「あたし、もう、おなかペコペコです~」
「じゃあ、食堂棟寄っていこう」
「デザートもあるでござるよ」
「超さんの店の点心もつけましょうか?」
 風香も楓も先生も、しきりに食事を勧めてくる。色気より食い気の目立つ年頃だけに、断るすべは何もない。
「ダビデさん、ありがとうです~!」
 史伽はちょっと見返って、青年ダビデの立像に手を振った。心なしか、彼もまた手を振り返しているように感じられた。

343名前:ゆーな 探偵物語[sage]投稿日:2008/10/14(火) 00:41:43 ID:???
ゆーな 探偵物語


1/3
少女はアルミホイルのようなプラスチックで出来た袋を左右に引っ張った
やがてその力に逆らえなくなった袋は口を開けて左右に引き裂かれる

ぱり・・・

少女は中に入っていたぽてちを一枚つまむと、やや無表情でその口へと放り込んだ
ゆーな 「んにゃ~、んまい」
少女の表情はだんだんと緩やかになっていく。そしてにんまりと微笑んだ
ゆーな 「ぽてちはコンソメダブルパンチに限るにゃ~」
天を仰いで少女はつぶやいた

ぴりりりり・・・

部屋でぽてちを堪能する少女の耳に、けたたましい携帯の着信音が飛び込んできた
ゆーな 「誰にゃ~もう。ん?茶々丸さん?」
着信は少女のクラスメートからであった。普段はかかってくることはない程度の関係である
ゆーな 「もしもし?何か・・・にゃに!ダイゴローが消えた!?」

少女の名はゆーな。ねこを操る異能の才を発揮する少女探偵である
344名前:ゆーな 探偵物語[sage]投稿日:2008/10/14(火) 00:43:18 ID:???
2/3
電話の内容はこうだっだ
クラスメートの茶々丸がいつも行っている公園に行ったとき、一匹の仔ねこがいないことに気がついた
親ねこに状況を聴いてみるが、にゃーにゃー言うだけで要領を得ない
だが幸いにも公園にあった監視カメラの映像からあやしい姿を見つけることが出来た
たぶんその人物が犯人であり、仔ねこを探して欲しいとクラスメートに相談されたのだ

しばらくして少女は連絡をつけてきたクラスメートからメールにてその映像データを受け取った
それが唯一の手がかりだった

ゆーな 「・・・にゃんと」

少女はその送られてきた画像を一目見て、この事件の解決はそれほど難しくはないと思った
そしてそれと同時に悲しい結末が訪れることも予感する
そう、画像データに映っていた犯人。その姿に見覚えがあったのだ
画像に映っていた赤いマフラーの少女のことを少女は知っていたのだ

ゆーな 「馬鹿だにゃ・・・もう」

少女はトレンチコートを羽織り、最近はずいぶんと寒くなった部屋の外に出た
その背中は少しだけ寂しさを背負っている

やがて少女は一人のクラスメートが住んでいる部屋の前まで来た
そして少女は部屋のインターホンを押そうとするが、直前でぴたりと指は止まる
インターホンを押すのにためらいが生まれていたのだ

ゆーな 「でも・・・犯人はこの(部屋の)中にいる」
345名前:ゆーな 探偵物語[sage]投稿日:2008/10/14(火) 00:44:14 ID:???
3/3
ぴんぽーん

アキラ 「だ、誰かな?」
ゆーな 「私だにゃ。ちょっと聴きたいことがあるにゃ」
アキラ 「い、今はちょっと忙しいから・・・」

ゆーな 「アキラ、聴きたいことがあるにゃ」

しばしの沈黙の後、がちゃりと音を立てて部屋の扉は開かれた。部屋の主はそれほど寒くはないはずの部屋の中でマフラーをしていた
それは異様な光景だった。異様だったのはそのあまりに大きいまでの赤いマフラー
部屋の主である可憐な少女には、かなり不釣り合いであった

アキラ 「ゆ、ゆーな。あのね・・・」
ゆーな 「アキラ、わかってるにゃね?」
アキラ 「・・・」
ゆーな 「お母さん、鳴いてたにゃ。可愛かったのはわかるけど、それはいけないことにゃ」
アキラ 「うん・・・」
ゆーな 「じゃ、行こう」

部屋の主の少女はマフラーをとても愛おしそうに優しく撫でた
やがて撫で終えると、目を瞑り頬に一筋の涙を落とした
アキラ 「この子がね、公園のベンチでそっと私の頬にキスしてくれたんだ。でね、お魚さんをあげるって言ったら・・・」
ゆーな 「それを誘拐というにゃ。ちゃんと罪を償ってくるにゃよ。ほら、那波警察係へ行くにゃ」
アキラ 「・・・ごめんなさい」


ゆーな 「悲しい事件・・・だったにゃ」
赤いマフラーの中で、仔ねこが小さな鳴き声をあげた

完 

348名前:1/5[sage]投稿日:2008/10/14(火) 09:55:04 ID:???

ネギ先生がみてた

 それは、ある夜のことだった――
「火事よ、火事よお!」
「職員室から火が出てるわ!」
 麻帆良学園女子中の校舎の外で、何人もの女生徒たちが騒いでいる。
「こ、これはもしや……関西呪術協会の手の者による犯行か!?」
 ここ麻帆良市という土地は、関東魔法協会の本拠に当たる場所。
 そのために、この火事騒ぎを西の仕業と決め付けて、腰の真剣を抜き取り、将に放火魔を斬らんとする女生徒も現れている。
「でも、変ね。もう、校内にはたれもほぼ残っていないはずなのに……」
「恐らく、タバコの不始末が原因でしょうねえ」
 野次馬連中の一人が、冷静に分析して言う。
 この学校の教師にも、意外と愛煙家は多い。男性では高畑先生、女性では二ノ宮先生。ネギ先生の弟分・カモ君もまたそうである。
 だが、彼女たちの目は、既に別な角度へ向けられていた。
「あっ、あれは……噂の子供先生よ!」
 煙の中から、もやもやと人の姿が浮かび上がる。
 年のころ十歳前後の、青いスーツを着た小僧。辺りは既に暗いのだが、燃える炎が煌々と彼の姿を映し出す。
「ネ、ネギ君が……火を消してる!」
 さる女生徒がそう言った。今年の初め、イギリスから招聘された英語教師――ネギ=スプリングフィールドに違いない。
「手桶の水をひしゃくで汲んで、的確に振りかけてます」
 抹茶ミルクを飲みながら、その友人と思われる別の女生徒が解説する。
 やがて、煙は鎮まった。小英雄の活躍で、火災はボヤで済んだのである。
349名前:2/5[sage]投稿日:2008/10/14(火) 09:57:22 ID:???
 そして、翌朝――
 麻帆良学園女子中は、ゆうべの火事で持ちきりだった。こちら三年A組でも、生徒が盛んに噂している。
「ねえ、このか、まほら新聞もう読んだ?」
「うん、読んだ!」
 教室の中央よりやや後ろの席で、ツインテールの美少女が、長い黒髪の美少女と談笑する。
「見出しにいわく『生徒真っ青 ネギ消火』だとさ」
「火に包まれた職員室で、ネギ先生が名を上げたです」
 その後方の座席でも、二人組の女生徒が、ゆうべの火事を振り返る。
 と、そこへ。何も知らない担任が、のこのこ入って挨拶した。
「皆さん、着席してください!」
 とたんに、教室の四隅でシュッと火柱が噴き上がる。
「たれです、火遊びをするのは……美空さんですか?」
 怒った彼が、教室の中央付近に座ったショートカットの美少女を指差すと、その後方の廊下べりで、眼鏡姿の美少女が答えた。
「先生、ご安心ください! 今のは、我々が造った擬似発火筒の火柱です」
「ネギ坊主、ゆうべは大手柄だったネ」
 担任教諭の指差した隣席で、揚巻結いの美少女が祝福する。治まらないのはネギ先生。
「超さーん、僕が一体何をしたと?」
「ネギ坊主、これ読んでないネ」
 彼女は、校内の機関紙「まほら新聞」を教卓の上へ広げた。
「職員室の不審火を、手桶とひしゃくで消す姿、ばっちり撮らせてもらったけど……ネギ君て、ゆうべは宿直だったのね」
 まほら新聞の一記者、朝倉和美が問い詰める。それでも、ネギは否定した。
「僕は、昨日の放課後は、さっさと寮へ帰りましたが……」
 ここで、同室の二生徒が、自分より遅く帰ったことを思い出す。ネギは、彼女たちに訊いた。
「アスナさん、それにこのかさん! 閉門後、どこにいましたか?」
「わたしたち? クラブ活動を終えてから、すぐに学校を出たけど……」
「火事が起こった聞かされて、慌てて引き返してもうた」
 ということは、彼女たちもゆうべの野次馬だったのか。
「では、なぜ部屋の僕を見て、不思議に思わなかったんですか?」
「現場では、あまりに人が多すぎて、中の様子が見えなかったの!」
「おまけに、ウチらが着いた時、火は既に消えとったんや」
 かの二生徒はそう言った。では、校内にいたネギとは?
350名前:3/5[sage]投稿日:2008/10/14(火) 09:58:44 ID:???
 彼は、教室の右隅にちょんぼり座った金髪の美少女――その実は六百年も生きているバンパイアで、名をエヴァンジェリン=アタナシア=キティ=マクダウェルという者――に声をかけてみた。
「マスター、あの本どうしました?」
「どの本のことだい、ぼーや?」
「『共歩きと共存』ですよ。僕のドッペルゲンガーを退治した時、マスターが茨のムチで封印をして、更に『縛束の鎖』を上へ渡して……」
 今年四月に発生した、ネギの共歩き騒動。
 その成敗は難航し、結局はこの美少女にしぶしぶ協力してもらい、退治することができたのだが……あいつは元来悪党のはず。
「知るか! 自分で探してこい」
 彼女は、冷たく言い放った。そもそも、あいつの封印は本当に解けているのだろうか?

 昼休み――
 ネギは図書館島へ行き、例の書物の存在を確かめた。
(おかしいぞ……外見上はそのままだ……)
 本の表紙が中身ごと茨のムチに覆われ、「縛束の鎖」が上に渡してある。封印が効かなかったか?
 だが、効かなかったとしても、半年たった今になって突如のそのそ出てくるとは考えにくい。では、あのネギの正体は?
(まほら新聞に載ってたの……僕でなければたれなんだ?)
 彼は、益々考え込んだ。
 一方、こちらはクラブ棟前。バレーボールをトスしあうのは、A組の体育会系連中である。
「ゆうべ火事場で見かけたの、確かにネギ君だったのに……」
「当人は否定してますね」
「まさか、周りの熱気のせいで……」
「頭がどうかしたんやろか?」
 談笑しながら遊んでいると、A組のクラス委員長・雪広あやかがやってきた。
「皆様、大発見ですわ……キャッ!」
「すまん、ボールがそれてもうた」
 さっき遊んでいた一人・和泉亜子が、倒れた彼女を起き上がらせた。自分のトスした球がそれ、顔に命中したためである。
「亜子さん、感謝いたしますわ……そんなことより、校舎裏へ」
 あやかの指示で、一同が校舎の裏側へ集まる。
「皆様、これを御覧あれ!」
351名前:4/5[sage]投稿日:2008/10/14(火) 10:00:04 ID:???
 職員室の辺りから、小さな泥の足跡がポツリポツリと伸びている。行き着く先はどこだろう?
「さっき、グランドへ行く途中、偶然にも見つけましたが……」
「麻帆良自然史博物館の、トリケラトプスの標本の前で止まってたりしてね」
 まるでアイザック=アシモフの小説のようなことを言うのは、今朝、ネギを問い詰めていた朝倉和美。
「とにかく、皆で追跡しましょう」
「あたしの撮ったネギ君の秘密を暴かなくっちゃね」

 そして放課後、一同は、再び職員室裏へ。
 グランド・プールの脇を抜け、着いたところは北西側の入口だった。
(もしかして、この方角は……)あやかが何やらつぶやいている。
「いいんちょ、何かわかったの?」
「いいえ、何でもございません!」
 和美の問いを打ち消して、彼女は更に前進する。やがて、一同は郊外に出た。
「何だか、のどかな気分だね」
「心が洗われるようです」
「ねえねえ、あそこに見える屋敷……」
「もしかして、いいんちょの家やないかいな?」
 体育会系連中が騒ぎ始める。遥かに見えているのは、土塀が周りを取り囲み、松のこずえがその外へせり出している大邸宅。
(間違いなく……実家へ続いておりますわ!)
 あやかは、足跡の行方を確認すると、和美に何事かささやく。
「いいんちょ、取材許可出してよ……」
「なりません! 当家の所有財産を侵害されては困ります」
 「麻帆良パパラッチ」和美まで、彼女は無理やり退けた。どんな事情があるのやら?
352名前:5/5[sage]投稿日:2008/10/14(火) 10:00:37 ID:???
 邪魔者を一人残らず帰らせて、あやかは実家にたどり着いた。
(我が屋敷からやってきたとは、一体……)
 生まれ育った大邸宅へ、一歩ずつ踏み込んでいく。そして最後の到達点は、自室に置かれた厨子の前。
(すると、ゆうべの英雄は……)
 彼女が扉を開けてびっくり。何と! 中では、ブロンズ像が全身を泥まみれにし、びっしょり汗をかいていた。
 しかもこの像、ただのブロンズ像ではない。名代の彫刻家に命じて造らせた、時価一千万相当の、ネギ先生の等身大ブロンズ像である。
(ゆうべの職員室の火事、あなたが消されたんですね……)
 件の像に抱きついて、あやかはひたすら泣いていた。本物ではなかったにせよ、愛する教師の活躍が学校を救ったのである。
(ネ、ネギ先生……これからも、私どもをずっとお導きくださいませ……)
 彼女は、今更のように偶像ネギの霊異をありがたがった。件の泥の足跡は、まだ延々と残っていた。
353名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2008/10/14(火) 23:42:49 ID:???
ハルナはネギの似顔絵と引き替えに、あやかに自分の等身大ブロンズ像の作成を依頼した
やがて出来上がってきたそれはハルナの思い通りに動いたのだった
そう、動くブロンズ像という同人作家の誕生である

ただ一つハルナにとって誤算だったのは・・・
そのブロンズ像はショタものしか描かなかったのである
まあ、それはそれで素晴らしい作品を世に出していったのではあるのだが・・・ 

360名前:マロン名無しさん投稿日:2008/10/19(日) 23:56:37 ID:i6ErTa96
千雨 「ん?なんだザジ。まんじゅうなんか見つめてどうしたんだ?」
ザジ (´・ω・`)???
千雨 「どっちが肉まんでどっちがあんまんかわからなくなったのか・・・」
ザジ (´-`)コクン
千雨 「喰っちまえばいいじゃねえか。どれどれ」
ザジ Σ( ̄□ ̄lll)!!
千雨 「こっちが肉まんだな。でこっちが・・・」
ザジ 。・゚・(つД`)・゚・。
千雨 「泣くなよ。ほら、あんまんやるから機嫌なおせよな?」
ザジ (´・ω・`)
千雨 「良かったな。あんまん美味しいか?」
ザジ (* ̄▽ ̄*)・・・? 

362名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2008/10/20(月) 09:27:16 ID:???
「まほ落語寄席」別館の席亭でございます。
予告どおり、今作は龍宮隊長のネタです。
かの「水滸伝」の一節をモチーフとしました。
それでは、ごゆっくりどうぞ。

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363名前:謀られて[sage]投稿日:2008/10/20(月) 09:30:31 ID:???

謀られて

 深夜の神社の境内に、独りたたずむ娘がいる。丑の時参りではない。
(むむっ、あれが神木でござるか……)
 社務所の近くの喬木に、彼女はするすると登った。そして、かぎ綱を放り投げ、天井裏へ引っ掛ける。
(それでは、失礼つかまつる!)
 空中の綱を伝って、社務所の中へ入り込む。目標は、二階のどこかにあるというギターケース。
(さて、どの辺であろうかな?)
 箱のありかを探っていると、グオーッという高いびき。
(真名よ、静かに寝てくれぬか……)
 いびきの鎮まった隙に、娘は屋根板をはがした。ギターケースが見つかった。
(この箱は、拙者がいただくでござる!)
 さっき使ったかぎ綱を、今度はストラップに掛けて、ゆっくり箱を引き上げる。それを、背中に背負った刀の上へあてがって、しっかりと体に結ぶ。
(真名よ、こいつで許してたもれ!)
 懐から、百万円の札束を取り出して、ギターケースと入れ替えに床へ置く。そして、屋根板を閉めると、今度はさっきのかぎ綱を神木の上へ引っ掛けて、天井裏から這い出した。
(ごめん!)
 木から下りると、彼女は境内をあとに、どこへともなく去っていく。これが、事件の起こりであった。
364名前:謀られて[sage]投稿日:2008/10/20(月) 09:31:43 ID:???
 翌朝。
 携帯のモーニングコールに起こされて、色の浅黒い長身の美少女――龍宮真名は目を覚ました。彼女の通う学校は全寮制であるけれど、この日は休日であるため、いったん帰省したのである。
(おや、着信があるではないか)
 携帯をぱっと開くと、そこに一通のメールが。
「世界樹の下に宝がある。
麻帆良学園へ来てほしい。
N.S.」
 悪魔祓いの依頼だろうか、寝床の脇には百万円の札束さえも置かれている。
 ところが、大事なものがない。弟のように愛している、デザートイーグルの入ったギターケースが消えていた。
(世界樹の下の宝とは……もしや、わたしの愛銃か!?)
 メールを送った人間が、きっと誘拐犯だろう。
 しかし、普通はこういう場合、身代金を払わせるもの。百万円の札束を置いていくとはあべこべである。
(とにかく現場へ行ってみよう。銃がなくても戦えるから)
 戦闘服に身を包むと、彼女は社務所を後にした。懐には、五百円玉が大量に入っている。

 やがて、真名は麻帆良学園に着いた。
(えーと、世界樹へ行くには……)
 彼女が本校舎を抜けて、グランドへ来た時だった。
(そういえば、朝食をとっていなかった……腹が減っては戦ができぬ!)
 グーッという音には勝てず、強いにおいに誘われて、食堂棟のほうへ向かう。ちょうどそこに、チンチン電車を利用した屋台があった。
(日曜なのに働いて……いやはや、健気な店員だ)
 中にいたのは、丸々と肥えた大女。クラスメイトの一人だが、座席が離れているために、日頃ほとんど面識がない。
「我が超包子の新しい点心を、ただいま無料サービス中です。ジャスミンティもお付けしますね」
 何と! ただで食わせてくれるのか。これで餡蜜まであれば文句なしだが……。
「金要らずとはありがたい。それでは、早速いただこう」
 真名は中華まんを食べて、ジャスミンティを口にした。一見普通の料理だったが、実はこれらに細工があった。
365名前:謀られて[sage]投稿日:2008/10/20(月) 09:34:17 ID:???
 やがて彼女が目覚めた場所は、薄暗い空間だった。
(ここは、一体どこなんだ!?)
 自分の足元のほうで、四人ばかりの連中が、何やら話しているではないか。
「隊長、漸く来ましたね」
「いやはや、大変でござった。最初に、拙者があの箱を盗み出し……」
「この学校へ呼び寄せて、超包子へと足を運ばせ……」
「おしまいに、わたしがただで肉まんを食べさせました」
 何と! 彼らの計略だったのか。しかも、姿をよくみれば、みんな見知ったやつばかり。
「お前か? お前の差し金か?」
 真名は、さっきの大女――四葉五月に訊いてみた。
「はい、そうですよ。『眠りを誘う肉まん』は、確かにわたしが食べさせました」
「ジャスミンティにも、たっぷりと睡眠薬を入れておいたネ」
 その横で、揚巻結いのチャイナ娘――超鈴音が笑っている。
 ジャスミンティは眠り誘う薬……流行歌ではないけれど、さっきの茶には猛烈な催眠効果があったのか。
「それはそうと、ギターケースのありかはどこだ?」
「こちらでござる!」
 くノ一姿のクラスメイト――長瀬楓が、彼女の背後に置いていたギターケースを真名に示した。開いてみると、中は無事。
「しからば、メールを送ったのは……ネギ先生か?」
「いかにも、僕の仕業です」
 眼鏡姿の小僧が言った。その正体は、真名らの担任教師であるネギ=スプリングフィールド。
「なるほど、確かにN.S.だ……してみると、ここは世界樹の下なのか?」
「はい、世界樹の真下です」
 それから、彼がいきさつを説明し始めた。
366名前:謀られて[sage]投稿日:2008/10/20(月) 09:36:00 ID:???
「実は、この先の地下室に、父が使っていたというハープが眠っているんです」
 「千の魔法を持つ男」ナギ=スプリングフィールドの名声は、この日本にも響いている。かつての魔法大戦で死亡したと伝えられるが、実はどこかでひっそりと暮らし続けているらしい。
「宝とは、その竪琴か?」
「そりゃ、教師には、何事も一通りの素養が要りますからね」
「我らと一緒でござるよ。ニンニン」
 長瀬楓がこう言った。忍者と同じということか。
「では、なぜわたしを誘拐した?」
「誘拐したとは失敬な! 実は、この先へ行くには、大量の魔物の群れを潜り抜けねばならぬのですが……あなた一人が来ないから、いろいろと手を尽くして、漸くこちらへ連れてきただけですよ」
 ネギ先生が答えると、二人の少女が物陰から飛び出した。どちらも真名のクラスメイト。
「武闘四天王揃い踏みアル!」
「これで、漸くネギ先生の冒険が楽になる……」
 真名に同じく色黒のチャイナ娘は古菲、左の耳のその上で髪を縛っているのは桜咲刹那。彼女たちに自分と楓とを合わせて、A組武闘四天王という。
「そうか……百万円の札束は、ネギ先生がくれたのか」
「いいえ、僕ではございません」
「いいんちょからの報酬を、ゆうべ、拙者がこっそりと届けておいたのでござるよ」
 なるほど、雪広財閥も、こたびの彼らの計略に加担していたというのか。
「わたしは、仕事を休みたくて寮を離れていたのだが……ネギ先生は、こうまでしてわたしを働かせる気かい?」
「刹那さんの言うとおりですよ。あなたがいれば、この先の戦いが楽になりますから」
 別に、真名などいなくても充分戦えそうなのだが……このパーティを磐石にするのには、自分の力も必要だということか。
「そこまで言われりゃ断れないな……では、このわたしもついていこう」
 休養なんて、またいつでもとれる。
 真名は、ギターケースの拳銃を取り出して携え、ネギ先生に従って地下道の奥へ入っていった。

373名前:千雨 激しいのがお好き[sage]投稿日:2008/10/23(木) 17:20:06 ID:???
千雨 激しいのがお好き


最近、ザジがもっとしようとせがんでくるようになった
私だって決してプレイは嫌いな訳じゃない
だが・・・ザジのは激しすぎるのだ
先日も激しすぎて唇を切った。もうたまらん

そんな私の姿を見て、ザジは最近大人しくしていた
だが明らかに、プレイできないことに対して欲求不満がたまってきているようだ
これはなんとなしてやらないと・・・

エヴァ 「ん?私にあのピエロの相手をしてやって欲しいだと?」
風の噂でこの吸血鬼がかなりの好き者だと聞いた。もしかしたらと思う気持ちで尋ねてみた
エヴァ 「ふん、よかろう。だが・・・私は優しくはないぞ?がんがん行くからな」
千雨 「ああ、好きにしてくれ。ザジも激しい方が好きなんだ」
エヴァ 「ククク・・・心に傷を負うようなプレイをしてくれよう」

こうしてザジは吸血鬼のログハウスに泊まることになった
さて・・・これで満足してくれるといいんだがな

翌日、ザジはロボ子に手を引かれて私の部屋まで連れてこられた
ザジはションボリとしており、その姿はまるでお菓子を買って貰えなかった子供のようにも見える

茶々丸 「マスターはザジさんとのゲームプレイ中、からめくり飛び強キック、しゃがみ中キック、波動拳のコンボで倒れられました」
ザジ、アクションゲーム中に体が動くのはわかる。だがゲームしながらリアルに技を出すのはやめろ、な?

しかし意外な奴がザジのゲーム仲間になってくれた。その名は相坂
ゲームの腕が大したことを無いのを覗けば、問題ない。殴られても蹴られても当たらない、何せ幽霊だからな



377名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2008/10/25(土) 20:14:15 ID:???
デート資金を貯めるため裕奈がバイトを始めました。
裕奈「ふぅ…疲れたー」
亜子「ゆーな、お疲れ様ー」
裕奈「亜子!待っててくれたんだぁ」
亜子「うん、ウチのためにありがとうな!大好きやで!」
抱きつき
裕奈「亜子…」

次の日・・・・
亜子「裕奈がバイト3日もつか桜子達と賭けたんよ。今日はウチのおごりや!!」
まき絵「亜子すごーい!桜子に勝つなんて愛の力だね!!」
アキラ(ゆーなかわいそ…)

379名前:1/3[sage]投稿日:2008/10/27(月) 12:15:11 ID:???

Hurry up!

「ありがとう、ネギ君……図書館島とあべこべに、あたしを救ってくれるとは……」
 担任教師を見つめつつ、佐々木まき絵が微笑んだ。
 かつて、図書館島を探検した時は、本棚から落ちてきた彼を帯状布で絡め取り、見事に命を救ったが……今回は、魔物に襲われかけた自分を、彼が「風花・旋風風障壁」でとっさに守ってくれたのだ。そして自分は逃がされて、魔物も彼に退治された。
「ネギ君って……ほんとは魔法使いなのね!」
「いえ、まき絵さんのおかげですよ。『死にたくない』という思いが、奇跡を起こしてくれたんです」
 彼女の担任教師であるネギ=スプリングフィールドが、自分の業を否定して言った。はっきりと言えばオコジョにされるので、うかつに言えたものではない。
「だけど、あたしは信じてたわ……ネギ君が、いつしか恩を返すって」
 情けは人のためならず――そういうことか。
「ネギ君、どうもありがとう……お礼に、いいものあげるから」
 こう言って、まき絵は彼を抱え込み、だんだん顔を近づけた。仮契約の大チャンスだ。
 そして、いよいよ、唇同士が触れようとした刹那。
380名前:2/3[sage]投稿日:2008/10/27(月) 12:16:13 ID:???
 ジリリリリ……
 時計のベルが怒鳴りだし、彼女ははっと目を覚ます。今の出来事は夢だったか。
(せっかくのファーストキッスが台無しだよ……おっと、こうしちゃいられない!)
 まき絵はさっと起き上がり、顔を洗って歯を磨く。まだ六時だが、彼女にはこれから大事な仕事がある。
 厨房に立ち、米をとぎ、炊飯器へ入れスイッチオン。そして、まな板をトントンとたたき始めた。まき絵は家事が上手なので、いつもこうして学友の目覚めを待っているのだ。
 やがて、料理が出来上がる。
「亜子、味噌汁が煮えてるよ!」
 彼女の声を聴きつけた学友が、眠い目をすりすりしながら起き上がった。壁掛け時計はもう七時。
「ほんまや! 既にこの時間や!」
 ダイニングまで来てみると、食事の支度ができている。ご飯におつけにおかず一品……何とも質素な朝食だ。
「今日は和食の日だよ、亜子」
「ああ、さよか……ほな、いただくわ」
 二人で料理を食べ終わると、今度は身支度にかかる。十代とはいえ女性なので、終了までが結構長い。
「まき絵、八時を回っとるで!」
「おっと、こうしちゃいられない!」
 彼女は、亜子と連れ立って、かばんを持って部屋を出た。
381名前:3/3[sage]投稿日:2008/10/27(月) 12:17:27 ID:???
 二人は、寮から駅へ向かう。急げ、急げ、急げや急げ。
 学友の波にもまれながら、やっとのことで駅へ着く。列車も多いが人も多く、なかなか乗車ができない。
 そのうちに、次の列車がやってきた。まき絵と亜子の両名は、二両目のドアへ押し込まれる。
「あーん、苦しい……助けてよ!」
「人のおいどに手が触れた……男やったら、えらいこっちゃ!」
 体勢の悪い二人が、ぎゅうぎゅう詰めの車内でうめく。やがて、列車は麻帆良中央駅へ。
 学生たちがこぞって降りて、学園の敷地を目指す。麻帆良学園都市名物、いわゆる「朝のスタンピード」だ。
「このか、時間がもうないよ!」
「あーん、置いてかんとってや!」
 まき絵と亜子のその脇を、クラスメイトが二人して通り越す。最早猶予はできないか。
「亜子、あたしたちも急ぐわよ!」
「アスナたちには負けへんで!」
 二人はぐんぐん加速して、麻帆良学園女子中のキャンパス内へ入っていく。時刻は八時二十五分。
「『まほら新聞』見てみいな! 隣のクラスの龍崎はん、テニス大会で優勝したて」
「さっき予鈴が鳴ったでしょ! そんな暇などないよ、亜子」
 校舎の一階中央のホールで立ち止まった亜子を、まき絵は無理やり引っ張っていく。
落第生の彼女だけに、遅刻は決して許されない。二階、三階と駆け上がり、両者は教室へ入った。
「ふうっ、やれやれ……」辛くも遅刻は免れたか。
「あっ、本鈴が鳴りおった……さあさあ、早う席へ着こ」
 そして、迎えた八時半。ネギ先生がやってきて、ホームルームが始まった。
「皆さん、おはようございます!」

 ――光GENJIのアルバム曲による。

384名前:E様のお部屋[sage]投稿日:2008/10/27(月) 23:53:29 ID:???
E様のお部屋


最近、ネットアイドルとはちょっと違うが人気の上がってきているブログがある
私、長谷川千雨の狙うネットアイドルとは被らないので危険には思っていないがそれでも人気があるのはなんだか嫉妬してしまう
”E様のお部屋”

特に美しく着飾った写真とかが載っているわけでもなく、何処ぞの有名人が運営しているわけでもない
画面に映る少女の24時間ネット中継なのだ

人気である理由はただ一つ、この中継されている少女がものすごい美少女らしい・・・のだ
少女は年の頃なら10才ぐらい。お人形さんのような容姿で、髪の色は金髪ストレート
残念ながら顔にはしっかりと目線が入っており、誰かは特定されにくくなっている

不思議なのはこのネット中継、少女の行動に合わせて移動しながら中継されているのだ
普通こういったネット中継は固定かめらでやることがほとんどだ
だがしかし・・・このカメラは少女の行動にしっかりとついて行き、その全てを中継しているのだ
食事、読書、ゲームなど、そしてここからが問題なのだが・・・お風呂やトイレ、そして就寝に至るまで中継してしまっているのだ
こうなってしまうと、とある層の方々がこれに反応しないわけがないのだ。まったくもって世の中は恐ろしい

そしてこの動画、音声は全くない。全ては音声無しの動画だけなのだ
しかしそれが見ているものの想像力をかき立て、更に少女の行動を興味深いモノにする

今この動画中で少女はなにやら布団の中でもぞもぞして、撮影者に対して半泣きで怒っているようにも見える
やがて少女は布団から飛び出して部屋の外へと走っていった。何があったのか?音声がないのでよくわからない
しばらくして撮影者は少女の寝ていた布団をめくりあげた。すると少女が怒っていた理由が明らかになった

うん。布団に地図作っちゃったんだな。それで恥ずかしくってあんなに怒っていたのか
うん。可愛いもんだな

完 

387名前:まほ落語寄席別館[sage]投稿日:2008/10/30(木) 20:23:51 ID:???
「まほ落語寄席」別館の席亭でございます。
今回の出し物は、御血脈(おけちみゃく)
という噺です。
寺社めぐりの好きなあの娘が、信州信濃の
善光寺について語ってくれます。
なお、今回は、本館と同じ形を採りました。
それでは、ごゆっくりどうぞ。

NGワード推奨:御血脈
388名前:御血脈[sage]投稿日:2008/10/30(木) 20:25:38 ID:???

御血脈

 夕映「今日は。綾瀬家夕映でございます。
信州……信濃の善光寺の噂です。
かつて欽明帝の御代に、海の向こうの百済より、小さな小さな仏像が渡来したです。
後の皇室や蘇我氏は、盛んに布教をしましたが、これに反発しましたのが物部氏でございました。
『日本は神国である。かような物があってはならぬ!』
早速鍛冶屋を呼び集め、仏像を熱しましたが、幾らたたいても解けません。仕方がないので、大阪の、今で言う阿弥陀ヶ池に捨てられたです。
それから時代が下りまして、源平合戦の頃です。
本多善光という武士が、大阪へ来ましたところ、たれかに呼び止められたです。
『よちみちゅ! よちみちゅ!』
行ってみますと、水の中から、小さな小さな仏像が現れたです。善光はこれを拾って、自分の領地へ持ち帰り、そこにお寺を建てました。
これが、彼の名を採った寺――信州信濃の善光寺の由来です」
 ズズズ(湯ではなく、ホット新田カルピスを飲んだ音)

 夕映「さて、この善光寺では、血脈御印(けちみゃくぎょいん)というはんこを伝えています。幾らかの布施を納めて、これを額に押してもらえば、どんな悪人といえども極楽往生を遂げられるです。
おかげで、地獄へ落ちる者がなかなか現れませんから、驚いたのは吸血鬼、いや! 閻魔大王です」
389名前:御血脈[sage]投稿日:2008/10/30(木) 20:26:28 ID:???
エヴァ「何なんだ、この有様は! 近頃、地獄へ落ちる者がなかなか現れぬではないか」
茶々丸「マスター、その件については、わたしが調査いたしましょう……(パソを開いて)ほほお、なるほど」
エヴァ「茶々丸、何かわかったか?」
茶々丸「わたしの調べによりますと、この不景気の原因は、とあるお寺にあるようです」
エヴァ「お寺!?」
茶々丸「信州信濃の善光寺に、血脈御印というはんこが伝わっております。幾らかの布施を納めて、これを額に押してもらえば、どんな悪人といえども極楽往生を遂げられます」
エヴァ「不思議なはんこだな……して、どうしろと?」
茶々丸「善光寺の宝物殿に、たれか腕利きの盗人を忍び込ませて、はんこを奪い取らせれば宜しいでしょう」
エヴァ「なるほどな……して、この地獄に、腕利きの盗人がいるであろうか?」
茶々丸「マスター、それならばあそこに!」
エヴァ「あの者か。さっきから、血の池地獄で悠々と呑気に歌っているようだが……茶々丸よ、あれは忍者じゃなかったか?」
茶々丸「大事な物を盗み出す、それも忍びの務めです」
エヴァ「おお、そうか……では、あの者を呼んでこい」
茶々丸「かしこまりました……楓さん、楓さん!」
  楓「♪極楽浄土のすぐ隣      見るも無残な地獄絵図
住む気になれないこの場所も 三日居座りゃ楽しいものよ
ハハ 呑気だね 呑気だね」
茶々丸「楓さん、楓さん!」
  楓「いい気になっておったのに……あいあい、何でござるかな?」
茶々丸「楓さん、大王様がお呼びです」
  楓「何と! 閻魔大王直々のお申し付けでござったか……(エヴァのところまで行き)甲賀中忍長瀬楓、ただ今参上仕った」
エヴァ「楓、貴様を呼んだのはほかでもないが……実はだな、盗んでほしいものがある」
茶々丸「信濃の善光寺に眠る、血脈御印でございます」
  楓「ケチミャクギョイン……新宿御苑の親戚か?」
茶々丸「あら、楓さんご冗談を……今まで犯してきた罪も、これを額に押されれば、たちまち消えてしまうという不思議なはんこです」
エヴァ「桐の小箱に納まって、善光寺の宝物殿に、厳しく保管されておる。このはんこさえ盗み出せば、地獄へ落ちる連中も、今よりずっと増えるはずだ」
  楓「それは重宝でござるな……しからば、拙者が奪い取ろう」
390名前:御血脈[sage]投稿日:2008/10/30(木) 20:27:17 ID:???
夕映「娑婆へ出ました楓さん、信州信濃の善光寺を訪れます。
といっても、すぐには仕事ができません。境内をくまなく回り、伽藍配置を確かめたです。そして、迎えた午前二時――」
  楓「あそこが宝物庫でござるな……それっ!」
 夕映「そばの木の上へ登りますと、かぎ綱を宝物殿の屋根裏へ引っ掛けます。そして、そこから、するすると中へ入っていったです」
  楓「しかし、寺宝が多いのう……例のはんこはいずこでござる?」
 夕映「中を物色しておりますと、桐の小箱が見つかったです」
  楓「これでござるか?」
 夕映「小箱の蓋をぱっと取ると、その中にまた箱がある。そいつの蓋をぱっと取ると、その中にまた箱がある。何を隠そう、この箱は三重構造だったのです」
  楓「こういう仕掛けでござったか……しからば、この中でござろう」
 夕映「三つ目の蓋をぱっと取ると、小さなはんこが入っていた。
バカブルーである楓さん――まあ、わたしとてバカブラックですけれど――彼女には読めませんでしたが、そこに彫られておりましたのは『血脈御印』の四文字でした。
楓さん、これを例のはんこと合点して……」
  楓「まんまと中へ忍び入り、奪い取ったる血脈御印、これさえあれば大願成就。ああ、ありがたや、かたじけなや!」
 夕映「楓さん、自分の額へ例のはんこを思わず押し頂いたから、そのまま極楽へ行ったです」

393名前:千雨 食欲の二人[sage]投稿日:2008/10/31(金) 09:04:26 ID:???
千雨 食欲の二人


秋、それは食べ物が美味しくなる季節。名付けて食欲の秋
さて、私にはザジという可愛いペットがいるわけだが、これがまだよく食べる
気がつけば冷蔵庫を空にするまで食い尽くすのだ。その食欲は凄まじいの一言だ
幸いにもザジの奴はサーカスでの稼ぎが良いらしく、食費に困ったことはない
だが・・・気がつくと冷蔵庫の食べものが無くなっているというのは勘弁願いたいものだ

ある日のこと、ロボ子から吸血鬼の奴が酒の相手を探していると言うことを耳にした
柿崎の奴ならとも思ったが、どうやら一悶着あったらしい
そこで私はロボ子にウチのザジでは相手にならいか?と提案してみた
もちろん酒は抜きで、食べることだけでも付き合って貰おうと思ったのだ
ロボ子と吸血鬼は快諾した。かくしてその夜、吸血鬼のログハウスで宴は始まったのだ

千雨 「ザジ、良い子にするんだぞ?そして散らかしたら片付けるんだぞ」
食べさせて貰うだけではなんだろうと、私はザジに色々な酒のつまみを持たせてみた
さて、久しぶりの一人の時間が出来た。新しいコスでも試してみようかな・・・

その日、夜半も過ぎた頃、ドアのチャイムに私はブログの更新の手を止めた
千雨 「・・・どうしたんだ?」
ザジはロボ子に手を引かれて私の部屋まで連れてこられたらしい
ションボリとしており、その頭には大きなたんこぶが出来上がっている
茶々丸 「申し訳ありません。マスターとザジさんがスルメの取り合いで喧嘩になりまして・・・」
千雨 「それで叩かれたのか・・・」
茶々丸 「先に手を出したのはマスターの方です。しかしその後ザジさんはスクリューパイルドライバーでマスターを沈めてしまいました」
千雨 「・・・ザジ、お前明日の朝食抜きな」

まあ喰いもんの恨みは恐ろしいというが・・・スルメでパイルはやり過ぎだな



398名前:麻帆良の珍味[sage]投稿日:2008/11/01(土) 22:50:25 ID:???
のどか「あ、あの……」
 ネギ「のどかさん、職員室に何の用で?」
のどか「じ、実は……ネギせんせーに食べてほしいものがあるんですよ」
 夕映「図書館湖から採ってきたです。キャビアや筋子の仲間です」
ハルナ「このパル様もハマったんだよ!」
 ネギ「なかなかおいしそうですね
   (だけど、どこかで見たような気も……)」
のどか「それでは、ごゆっくりどうぞ」(三人が去る)
 ネギ「醤油もソースもありませんね……しからば、そのまま食べましょう」
   (のどかのくれた物体を、箸ではさんで食べようとする)
タカミチ「やめたまえ、ネギ先生!」
  ネギ「タカミチ、君も食べてみたら? 麻帆良の珍味なんだって」
タカミチ「どこが麻帆良の珍味かね? これはカエルの卵だぞ!」
  ネギ「…………………………」(絶句)

399名前:千雨 おともだち[sage]投稿日:2008/11/03(月) 13:01:45 ID:???
微グロ表現があります

千雨 おともだち
ttp://www4.uploader.jp/user/zaziechiu/images/zaziechiu_uljp00017.txt

407名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2008/11/06(木) 19:06:28 ID:???

伝統の味

 今日は、楽しい休日です。
 ネギもこのかも出かけてて、部屋にいるのはわたしだけ。
 だけど、この神楽坂明日菜には、いかにも休日ならではの密かな楽しみがあるの。

 まず、丼を洗います。
 即席麺を中へ入れ、次に卵を洗います。
 コンコン、パカッ……割った卵がきっちりと即席麺に載りました。
最近麺が改良され、中のくぼみが広がって、更に卵が載りやすくなったんですって。
後は、麺が充分かぶるほどの熱湯を入れ、大きな皿で蓋をして三分間待てばいいだけ。
このかと違い、わたしには料理の心得がないけど……それでも、たったこれだけは得意料理といえるかな?

 さあ、三分間たちました。
 蓋を開けると、おいしいにおい。つゆの中では、卵白が既に固まり始めています。
 卵黄を壊さないように、麺を食べ始めました。
 ズルズル……旨い! 伝統の味ってやつね。
 さあ、卵黄をつまみましょう。
 おっと、何だか壊れそう……あーっ!
 だけど、壊れた卵黄を麺に絡めて食べるのもまた旨いんだよね。
 食べ終わったら、つゆも残さずごっくんこ。最後に、丼をしまってごちそうさま。

 楽しかったのはここまで。
 このかがネギを伴って、とうとう帰ってきちゃったわ。
「只今、アスナ」「お帰り、このか」
 なんて挨拶も束の間、彼女の小言が聞こえたの。
「ウチのラーメン食うたんは……アスナかえ?」 

413名前:夏美 おっぱいが小さな理由[sage]投稿日:2008/11/10(月) 21:03:51 ID:???
夏美 おっぱいが小さな理由


葉加瀬 「夏美しゃ~ん!!だっこ!!」
夏美 「葉加瀬何を・・・うぷっ!お酒臭いよ」
千鶴 「あらあら、困ったちゃんね。未成年なんだからお酒なんて飲んじゃ駄目でしょ?」
葉加瀬 「私はお酒なんて飲んでましぇんよ~。柿崎しゃんから美味しいジュースを貰っただけでしゅ」
夏美 「それ、確実にお酒だよ」
葉加瀬 「夏美しゃん、夏美しゃんは可愛いから・・・ん~ちゅ」
夏美 「ちょ、ちょっと葉加瀬!!」
千鶴 「ほっぺにちゅ、って可愛いわね。私にもお願いできるかしら?」
葉加瀬 「いいでしゅよ~。ちづるしゃんにも・・・んちゅ」
千鶴 「うふふ、ありがと」

ぽよぽよ
千鶴 「もう、人のおっぱい勝手に揉んじゃ駄目よ」
葉加瀬 「う~ん、これはあり得ない大きさでしゅねえ・・・研究対象でしゅ」
千鶴 「おっぱいが大きくなる薬でも作るの?」
葉加瀬 「ほえ?そんなのもうありましゅよ。小学生の時に作っちゃいましたよ」
夏美 「何でそれを言わないの!!世間に公表したらすごいじゃない!!っていうか飲ませてよ!!」
葉加瀬 「だからでしゅよ。おっぱい薬を巡って戦争が起きちゃうじゃないでしゅか」
夏美 「うっ・・・それは確かに」
葉加瀬 「それにぃ」
千鶴 「それに?」

葉加瀬 「巨乳の夏美しゃんなんて夏美しゃんじゃないでしゅ。貧乳だから夏美しゃんなんでしゅ。だから貧乳薬を飲んでくだしゃい」
夏美 「葉加瀬・・・それはあんまりだよ。ってちづ姉、ネギなんて持って何処行くの?」
千鶴 「ちょっと美砂の所よ。夏美ちゃん、葉加瀬さんを寝かしつけてね」
夏美 「・・・ちづねえ、程々にね」



417名前:アキラ ゆーなの怪[sage]投稿日:2008/11/13(木) 23:00:33 ID:???
アキラ ゆーなの怪


1/5
朝、少しだけ眠い目を擦りながらアキラはカーテンを開き、窓を開けた
晴れ渡る空を見渡し大きく息を吸い込むと、とても清々しい空気が胸の中に満たされる

アキラ 「・・・おはよう」

どこからか聞こえてくる小鳥の鳴き声に、アキラはそう答えた
小鳥がそれに応えて囀っているのかどうかわからないが、アキラはそれで満足そうだ


アキラ 「ゆーな、朝だよ」
共に住むルームメイトの部屋へとアキラは入っていった。しかし目的の少女はいなかった
めくれ上がった布団には誰もおらず、そして床には脱ぎ散らかしたパジャマがあったのである
アキラ 「まったくもう、だらしないのは嫌いだって言っているのは自分なのに・・・え?」

にゃ~

聞こえてきたそれはねこの鳴き声であった
誰も居ないと思っていた部屋の中からねこの鳴き声が聞こえてきたのである
アキラ 「ねこ?何処にもいないのに・・・ん?」
そしてその時、パジャマが動いた

にゃ~

床に脱ぎ散らかされていたパジャマの袖口から、こねこが顔を出したのだ
418名前:アキラ ゆーなの怪[sage]投稿日:2008/11/13(木) 23:01:16 ID:???
2/5
亜子 「んなあほな・・・」
アキラは親友の一人、和泉亜子を自室に呼んだ。今、起こっていることをどうしても相談したかったのだ
アキラ 「でもね、この子はゆーなみたいなの」
亜子 「せやかてな」

にゃー

アキラ 「ゆーな」
にゃー

アキラ 「ほら、ゆーなって言うとちゃんと応えるし」
亜子 「マジで?ゆ、ゆーな?」
にゃー

驚いたことに少女達がこねこに”ゆーな”と問いかけると、こねこは”にゃー”と反応するのである
アキラ 「ゆーな、ねこになっちゃった」
亜子 「ありえん、そんなんありえん・・・」
狼狽える二人をよそに、こねこはアキラの膝の上に乗ると、気持ちよさそうに眠り始めたのである


亜子 「よーく思い出しみよか。ゆーなのパジャマが床に落ちていて、そこから出てきたのがこのねこちゅうことか?」
アキラ 「うん」
亜子 「んで、ゆーなって呼ぶと反応する。せやから・・・これがゆーな?」
アキラ 「だと思うんだけど・・・どうかな?」
亜子 「ゲームとかやないんやからそれはありえんやろ。って、なんでそんな笑顔なん?」
アキラ 「・・・可愛いから」
亜子 「もしかして・・・このこがゆーなだったらいいな、なんて思うてへんやろな?」
アキラ 「・・・チガウヨ?」
亜子 「嘘はもっと上手にな」
419名前:アキラ ゆーなの怪[sage]投稿日:2008/11/13(木) 23:02:06 ID:???
3/5
ミルクを温めながら、アキラはこれからのことを考えていた
ゆーなのお父さんにはどう話そうか?ご飯は?
学校は?そして・・・バスケットボールは?
そんな負のことを考えつつも、アキラの心はうきうきしていた
たぶん自分の言葉を理解してくれる小動物と一緒に暮らせるという事実が、親友の危機を霞んだものにしてしまったらしい

アキラ 「出来たよ。ぬるめだからって急いじゃ駄目だよ」
にゃー
アキラ 「美味しい?」
こねこは応えなかった。ただ一生懸命にミルクを舐めている。その姿がたまらなく可愛いとアキラは思った
亜子 「せやけど本当にどうするんや?ホンマにゆーなやったら大変なことやで?」
アキラ 「可愛いから、いい」
亜子 「ちゃうやろ、もー。こないなこと相談できるのは・・・葉加瀬さん?」
アキラ 「解剖されちゃうよ」
亜子 「あー・・・うん。じゃあ・・・ゆーなのお父さんに相談してみる?一応報告せえへんといかんやろし?」
アキラ 「そ、そうだね。お父さんだしね」
こうして二人は運搬用バスケットにこねこをいれて教員寮まで行くことになった


教授 「やあ、おはよう。裕奈かい?裕奈ならいないけど・・・相談?いいよ、入りなさい」
教員寮に行って、明石教授の部屋を尋ねると二人は快く中へと通された
だが教授は普段接することのない娘の友人が尋ねてきたことと、男の一人暮らしの部屋の汚さの申し訳なさで少し気まずいようだった

教授 「は?裕奈がねこになった?」
アキラ 「朝起きたら床にゆーなのパジャマが落ちていて・・・それでその中から出てきたのがこの子」
教授 「だからってねこになったって飛躍しすぎでしょ」
亜子 「でな、ゆーなって呼ぶとにゃーって答えるんや。このねこ」
教授 「あはは・・・それは可愛いね」
アキラ 「わ、笑い事じゃないです!本当にこの子がゆーなだったら・・・どうしていいのか」
420名前:アキラ ゆーなの怪[sage]投稿日:2008/11/13(木) 23:02:57 ID:???
4/5
教授 「・・・まあその子は君たちで預かってくれるかな?大丈夫、私は私で何か解決策を調べてみるよ」
アキラ 「信じてくれていないんですね」
教授 「いやいや、僕の方でも調べてみるよ。きっと解決するから」
亜子 「せ、せやな。アキラ、もう失礼しよう」
アキラ 「で、でも!」
亜子 「ええから!!ほな、失礼しました~」
いそいそと親友の手を引いて教授の部屋をでる亜子。アキラの表情は不満そのものだ

教授 「・・・さてと」
ピッ


アキラ 「なんで!?」
亜子 「あれじゃウチらアホの子やと思われてまうやん。少なくともゆーなはウチらの手元におるんやから大丈夫やろ」
アキラ 「・・・そうだけど・・・そうだね。私、どうかしてたかも」
亜子 「ええから部屋に戻ろ。ゆーなもこんな小さなバスケットに閉じこめてたら・・・あっ!!」
そこで二人はバスケットの中が殻になっていることに気がついた。そう、こねこがいなくなっていたのである

アキラ 「ゆーな!?ゆーなぁ!!!」
亜子 「ど、何処や?ゆーな、おったら返事しぃ!!」
しかしどこからも返事は返ってこなかった。ただ空しく二人の声は空に響く
走り回り、汗だくになってこねこを捜す二人。やがて疲労もピークに来たとき運命の瞬間は二人に訪れた
亜子 「あ、あそこ!!」
亜子が指刺したのは一本の大きな木の上だった。そこの太い木の枝の上に目的のこねこは居た
こねこは少し怯えているようにも見えた
421名前:アキラ ゆーなの怪[sage]投稿日:2008/11/13(木) 23:04:26 ID:???
5/5
アキラ 「ゆーな!!動いちゃ駄目だよ、今そっちに行くからね・・・」
アキラがこねこに声をかけると、こねこはその声に反応してにゃーにゃ鳴きはじめる
どうやら登ったところが高すぎて降りられなくなったようだ
アキラ 「動いちゃ駄目・・・駄目だからね」
そっと小さく絞り出すようにアキラは木の枝の上のこねこにささやきかけた
やがて木に登ろうとしてアキラの手が木に触れた瞬間、悲劇は起きた

亜子 「ゆーな!!」
アキラ 「ゆーな!!」
こねこは木の枝から落ちた

二人は思わず目を瞑り、最悪の事態のことを想像する。そう、こねこの・・・
ゆーな 「またキミは高いところに登ってオイタをしてたのかにゃ?ユーナ」

その声には二人は聞き覚えがあった。聞き覚えと言うよりも、二人が求めていた存在そのものの声だったのである
目を開くと、そこには木から落ちたこねこを受け止めていた親友が立っていたのである
アキラ 「ゆーな!?え?人間に戻ったの!?」
ゆーな 「なにわけわからないこといってるにゃ?私は人間、さっきお父さんから電話があって二人が変なこと言ってるって言ってたよ」
亜子 「あ、あはは・・・せ、せやな。人がねこになるなんてありえんもんな。電話、せやなあはは・・・」
アキラ 「でも・・・その子ゆーなの部屋にいたんだよ!!ゆーなのパジャマから出てきたし!!」
ゆーな 「それは昨日このこねこ、ユーナと一緒に寝て、朝練のため早起きしてパジャマ脱いだにゃ」
亜子 「で?」
ゆーな 「この子がその脱いだパジャマに潜り込んで眠っちゃったからそのままにしてきたにゃ」
アキラ 「あう・・・それを私は勘違いして・・・」
亜子 「アキラ、やっぱり希望もあったんやないの?知り合いがねことかになってっていう設定?」
アキラ 「ち、ちがうもん!!私、そんな・・・あうう」
恥じらうアキラは何処かほっとしていてそれで嬉しそうだった

ゆーな 「まったく、常識で考えればわかることにゃ。人がねこになるなんて・・・くすっ」



428名前:真名 光る風を追い越したら?[sage]投稿日:2008/11/17(月) 16:45:28 ID:???
真名 光る風を追い越したら?


木乃香 「真名さんって意外と~」
変質系百合お嬢様が、私の前を風を切って通り過ぎていった

アキラ 「鈍くさいのかも・・・」
昨晩あれだけ愛したあげたはずのお姫様が、私の前を風を切って通り過ぎていく

楓 「で、ござるな~」
プリンしか食えないニセ忍者が、私の前を風を切って通り過ぎていきやがる

ふぬぅぅぅ!!!負けてたまるか~
立ちあがれ!!真名ちゃん!!燃え上がれ!!真名ちゃん!!

くそう・・・あ、足に力が入らない
きっと合気道を喰らったときってこういう状態なんだと思う。渋川先生、あなたを尊敬します

ば、バランスもとれない。酔うってこういう状態なんだろうな
柿崎、お前いつもこんな感じなのか?

しかし、幾千の死地をくぐり抜けたこの真名さんの力を持ってすれば・・・立ちあがる事なんてなんでもない!!
立ちあがれないなんて・・・真名ちゃんの意気地無し!!!
フ、フオォォォォォォォ!!!

真名 「や、やった!!みんな見ろ!!立った、真名ちゃんが立ったよ!!」
しかし皆の視線は、華麗に4回転ジャンプを決めたザジに集中していた。衣装もばっちりだ
もうスケートなんてしやんない・・・



431名前:1/2[sage]投稿日:2008/11/17(月) 20:13:35 ID:???

体重計のいたずら

(このレオタード、映えるかな?)
 新しく買った衣服を手に、一人の娘が苦悩していた。
 桃色の髪を、両耳の上で短く二つ分けにし、それらの根元に赤いリボンを結んだ愛らしい少女である。名前を佐々木まき絵という。
 席次は学校でも裾のほうで、俗に「ピンクのアホウドリ」と呼ばれているが、実は将来を嘱望される新体操選手で、県内の中学生競技会で入賞した実績もある。
 まもなく控えているのは、関東中学生選抜という大舞台。
 そのため、彼女は今日、新しいレオタードを買ってきたのだが……問題なのは体のほう。
 身が引き締まっていれば、それだけ着映えもするだろうが、ここ暫くの猛練習で太った可能性もある。
(とりあえず、測ってみましょ)
 体重計に乗ってみた。両足の前に出た数値は――四十キログラム。
(一ヶ月前に測った時は、四十二キロだったけど……二キロも痩せりゃばっちりね)

 翌日、まき絵は、この町の中心街の喫茶店に来ていた。
「へーえ、二キロも痩せたんだ……そりゃよかったね」
 向かいの席で、クラスメイトの明石裕奈がこう言った。右耳の上で髪を縛った可憐な元気娘である。
「でしょ? だから、こうして食いまくるのよ」
 ストロベリーパフェを食べながら、まき絵は彼女と談笑する。
「でも、食いすぎは体に毒よ。もう、この店で三軒目じゃん」
「ゆーな、デザートは別腹よ……これが終わったら、四軒目へ出かけるもんね」
「まき絵、そういう気の緩みがいけないってば!」
「ゆーな、あんたも最近は練習漬けでしょ? さあ、思い切り食っちゃおう!」
 食い終わるなり、彼女は裕奈を街中へ引き回した。そして二人が着いたところは、いつもの学校にある屋台。
「やっぱり、最後はさっちゃんの肉まんで締めなくっちゃね」
「まき絵、ますます太っちゃうよ……」
「だから、この店でおしまいなの。ついでよ、ついで」
「クラスメイトをおまけにするな!」
 裕奈の突っ込みを無視し、まき絵は二人分の飲茶セットを注文した。日曜の十六時過ぎだというのに、多くの客で賑わっていた。
432名前:2/2[sage]投稿日:2008/11/17(月) 20:15:02 ID:???
 一週間後。
 来たるべき大舞台に備え、まき絵はなおも調整を続けていた。
(さて、体重はどうなったかな?)
 久々に測ったところ、数値は元の四十二キロ。
(あたしの理想体重って、およそこの辺なのかもね……)
 ところが、彼女の喜びは、糠喜びに過ぎなかった。間の悪いことに、外出していたルームメイトがちょうど帰ってきたのである。
「まき絵、ウチにも測らして……ゴホン!」
 ゴホンというのは咳である。昨日、彼女は近所の内科へ風邪薬を貰いに行き、今日は友人と遊ぶため、マスクを掛けて出たのであった。
 しかし、彼女は体重計に乗ったとたん、何とも不思議な顔をした。
「あれ?」「亜子、何がおかしいの?」
「この体重……昨日、お医者さんで測ったんより五キロも少ないわ!」
 その瞬間、まき絵の体が白くなった。
 ウェイトを二キロも引き締め、そこから元に戻ったかと思うとさにあらず、実は三キロ増やしてしまい、更に二キロ上乗せ。
(体重計……いつの間に壊れたんだろう?)
 ぶよぶよの腹を見つめながら、彼女はひたすら泣いていた。これでは、どんなレオタードを着ても魅力は引き出せない。
 関東中学生選抜まで……あと一週間。
433名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2008/11/18(火) 20:52:38 ID:???
>>432

そんなあなたに”マナーズ ブート キャンプ”をオススメ!!


龍宮先任軍曹があなたのたるんだ身体を一週間でギッチギチに引き締めてくれます
ですが甘えなんて許されません
龍宮先任軍曹はあなたに罵りの言葉を吐きながら鍛えてくれるでしょう


軍曹はこう言いました
「じっくりかわいがってやる。食べたり太ったり出来なくしてやる!」

トランクには鍵をかけましょう。ドーナッツが見つかってしまうかもしれません。大変ですね
「腕立ての姿勢!!Let's Exercise!!」

便所飯をして見つかったらそれは最後の晩餐になるかもしれません。脂肪フラグですね
「ご飯と味噌汁の栄養が足りなかったのか!!貴様!!」


さあ、今すぐこちらまでお電話を!!

436名前:刀子です[sage]投稿日:2008/11/19(水) 23:44:39 ID:???
自虐系鬱ネタです。下ネタも含まれるので苦手な方はスルーで

元ネタはヒロシの”ヒロシです”から


刀子です
http://www4.uploader.jp/user/zaziechiu/images/zaziechiu_uljp00018.txt

448名前:五月[sage]投稿日:2008/11/23(日) 09:13:20 ID:???
最近超さんから変わった食材が多く入荷するようになったんです
ネギと生肉のたたき……それもこんなにたくさん
産地を聞いても「善意の寄付ヨ」としか教えてくれません

このくらい私でも調理できますが、きっと超さんなりのお手伝いのつもりなんでしょう
今日はチヂミにするのもいいかもしれません

……おや、また増えるみたいですね

450名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2008/11/23(日) 22:08:57 ID:???
亜子 「なんでやねん・・・」
アキラ 「ゴメン」
亜子 「なんでやねん・・・」
アキラ 「ちょっと油断したんだ。まさかこんな事になるなんて」
亜子 「しばいてもええかな?」
アキラ 「み、みんなには言っておくから・・・だから・・・」
亜子 「寒うなったからコタツ出したら、なんでコタツの中にねこが15匹もおるねん。ウチ、入られへんやん」
アキラ 「みんな・・・寒空の下固まって震えてたんだ。だから・・・」
亜子 「コンセント抜いてもええ?」
アキラ 「止めてあげて・・・」

454名前:1/2[sage]投稿日:2008/11/24(月) 20:02:29 ID:???

パイキッカー千鶴

 千鶴「今日は、みんなに、面白い芸を見せてあげるわ」
小太郎「ちづ姉、何が始まるんや?」
 千鶴「夏美ちゃん、そのタオル貸して」
 夏美「ハイハイ」
 千鶴「これを、こうして頭に巻いて……」
あやか「ちづるさん、目隠しをしてどういうつもり?」
 千鶴「別に何でも構わないから、胸の谷間に物を置いて。見事、乳房の感触だけで、それが何かを当ててあげるわ」
 夏美「ちづ姉、パイキッカーみたい!」
小太郎「それも言うならサイキッカーや……」
 千鶴「さあさあ、たれでもいいから出題してね」
小太郎「ほな、これを頼むわ」
 千鶴「どれどれ……(乳房を両側から揺らし)うん、わかったわ」
小太郎「ちづ姉、何かわかるか?」
 千鶴「いつも着けてるニット帽でしょ?」
小太郎「当たりや! さすがはちづ姉や」
 千鶴「このくらいならすぐわかるわよ……ハイ、次の人!」
 夏美「ちづ姉、これを当ててみて」
 千鶴「どれどれ……(乳房を両側から揺らし)うん、わかったわ」
 夏美「何だと思う?」
 千鶴「この感触は……口紅ね」
 夏美「すごーい、当たったあ!」
あやか「まあ、口紅なんて……あなたには、ちょっと早すぎませんこと?」
 夏美「いいんちょったら失礼ね……劇のメイクに使うんだから」
 千鶴「わかってるわよ、夏美ちゃん……ハイ、次の人!」
455名前:2/2[sage]投稿日:2008/11/24(月) 20:03:29 ID:???
あやか「私からの出題は……これですわ」
 千鶴「どれどれ……(乳房を両側から揺らし)うん、わかったわ」
あやか「ちづるさん、本当にわかりましたの?」
 千鶴「この形……あやかの得意なオカリナね」
あやか「大当たり! さすがはちづるさんですわ」
小太郎「部屋に二人っきりの時、あや姉が吹いてくれるんや。実に素敵な演奏やで」
 千鶴「わたしにも、いつか聴かせてちょうだいね」
あやか「ハイハイ……(千鶴からオカリナを受け取る)」
???「面白えことやってるな……どれ、俺っちも交ぜてくれ」
小太郎「どこのたれかと思うたら……ネギのペットやないかいな!」
 カモ「アレレレ? 千鶴の姐さん、目隠ししてるぜ」
小太郎「何か手持ちのもんがあったら、胸の谷間に置いてみい。ちづ姉が当ててくれるわ」
 カモ「なるほどな……それじゃ、姐さん、これを頼むぜ」
 千鶴「どれどれ……(乳房を両側から揺らし)うん、わかったわ」
 カモ「千鶴の姐さん、ほんとかい?」
 千鶴「この感触は……釣鐘型の髪留めね。明日菜ちゃん、いつも着けてるでしょ」
 カモ「すっげえ、当たっちまったぜ!」
 千鶴「わたしにかかれば簡単よ。ハイハイ……(カモに髪留めを返す)」
???「こらー、バカオコジョ!」
 カモ(ギクッ)
明日菜「シャワー浴びて、髪を結いなおそうとしたら……あんたの仕業ねっ!」
 カモ「ばれちまったぜ……」
明日菜「(カモをとっつかみ)ほらほら、さっさと帰るわよ……(バタン)」

あやか「全く、アスナさんときたら……」
 千鶴「些細な悪事も見透かさないのね。ウフフフフ」
456名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2008/11/25(火) 00:47:38 ID:???
風香 「くしし、じゃあちづ姉これわかる?」
つ[つくつくのいがぐり]

真名 「で、では私はこれを・・・」
つ[ガチガチの百合棒]

古 「じゃあワタシはこれアル」
つ[熱々の肉まん]


死して屍拾う者無し・・・
457名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2008/11/25(火) 05:00:39 ID:???
尻葱から全ては始まる。
正気にては大業ならず
武士道はネギグルイなり

赤毛のソバカスの葱は
尻を貫くことが出来るのか?
眼鏡の腐女子の絵は
対手の魂を腐らせることが出来るのか?
出来る
出来るのだ

千鶴「萌えませぬ、脇キャラかと」

残酷無残なラブコメが幕を挙げる
ネギグルイ今冬公開

刀子「おばさんと申したか」

462名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2008/11/27(木) 20:12:45 ID:???
亜子 「自分、ちょっとそこに座り」
にゃ~
亜子 「自分、何で怒られてんかわかるか?」
ごろごろごろ
亜子 「甘えてもアカン。おっちゃん怒ってんねんで?」
・・・
亜子 「コタツの上には登ったらアカンって言うたやろ?そのうえ・・・」
ふにゃ~ん
亜子 「・・・あくびとはええ度胸や。こりゃお仕置きやな」
くしゅん
亜子 「そこでそのままじっとしとるんやで。いま尻の穴にコーヒー豆詰めこんだる」

アキラ 「亜子・・・ゲーム中にスーファミのリセットボタンを押されたからってそこまでしなくても」
亜子 「アカン。ねこやからいうて甘やかしたらアカン」
アキラ 「やめてあげて・・・代わりに私が・・・」

468名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2008/11/28(金) 23:31:27 ID:???
アキラ 「亜子、何処かに行くの?」
亜子 「自転車でちょいと近くのコンビニに行くんや、何か買うてきて欲しいもんでもあるん?」
アキラ 「えっと・・・ちょっとこの子を一緒に連れて行ってくれないかな?」
亜子 「この子ってねこやんか。どないして連れてけちゅうねん」
アキラ 「その・・・フードの中に入れては駄目かな?」
亜子 「コンビニはペット禁止やで?」
アキラ 「この子ね、足を怪我しちゃったから最近お外にお散歩行ってないの。だから・・・」
亜子 「店員さんに怒られたら自転車のカゴの中に放りこんどくけどそれでもええか?」
アキラ 「・・・うん」

秋風はもう冷たくなっているやん。こりゃプリンも凍るで

亜子 「自分、寒くないか?」
に~
亜子 「さよか。フードの中、窮屈や無いか?」
に~
亜子 「ほ~か。自分、カリカリ好きか?」
にっ
亜子 「別に買わへんけどな・・・自分、暖かいな。おっちゃん、背中の辺りがぽかぽかやで」
にゃ~
亜子 「さよか」


アキラ 「おかえり、あの子はどんな感じだった?」
亜子 「まあ楽しそうやったで。でも店員さんに変な目で見られたわ。それはち~と勘弁してほしかったな」
アキラ 「ねえ亜子。また・・・お願いしてもイイかな?」
亜子 「・・・コンビニまでならな。それ以上はゴメンやわ」
アキラ 「うん」

471名前:欽ドン風小ネタ[sage]投稿日:2008/11/30(日) 14:25:51 ID:???
<神楽坂明日菜編>
普通の明日菜は、魔法を無効化する。
良い明日菜は、あやかの悪口を無効化する。
悪い明日菜は、ネギの授業を無効化する。

<近衛木乃香編>
 普通の木乃香は、癒しを与える。
  良い木乃香は、金を与える。
  悪い木乃香は、トンカチでダメージを与える。

 <早乙女ハルナ編>
 普通のハルナは、ラブの臭いを感じ取れる。
  良いハルナは、他人の嫌いなものの臭いを感じ取れる。
  悪いハルナは、夕映ジュースの臭いを感じ取れる。

<宮崎のどか編>
普通ののどかは、両目または片目を隠している。
 良いのどかは、ネギの正体を隠している。
 悪いのどかは、ナギの魔法書を隠している。

475名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2008/12/01(月) 19:07:44 ID:???
亜子 「寒い冬は鍋やなぁ・・・アキラ?」
アキラ 「・・・うん」
亜子 「せやったら早速この鍋を煮込もうか?」
アキラ 「・・・ダメ」
亜子 「蓋をして30分ぐらい弱火でことこと煮込もうか?」
アキラ 「・・・ダメだよ」
亜子 「こいつらから出汁・・・出るやろか?」
アキラ 「止めてあげて・・・」

亜子 「なんで鍋の中でねこが丸くなってんねん、邪魔や。これはもう煮込むしかあらへんやろ?」
アキラ 「これはねこ鍋っていって最近流行ってるんだよ。可愛いでしょ」
亜子 「可愛くない。う~ん、ねこの調理法って・・・せや!くーやんかちゃおりんなら知ってるかも」
アキラ 「食べちゃダメ・・・」

478名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2008/12/01(月) 20:21:54 ID:???
エヴァ「寒い日は鍋だな。鍋に決まってる」
茶々丸『そうですね』
エヴァ「早速その鍋を煮てくれ」
茶々丸『だが断る』
エヴァ「おい」
茶々丸『この子たちは食べられません』
エヴァ「ならどかせ。鍋の中で丸くなられちゃ邪魔でかなわん」
茶々丸『これはねこ鍋と言って流行ってるんです。もしかしてマスター知らないんですか? おっくれってるぅー』
エヴァ「ねこなべはやりか!? キティのりおくれた!?」
茶々丸『ねこ鍋なんてみんな知ってますよ。かわいいでしょう?』
エヴァ「いや…まぁ、別に害があるわけじゃなしに、そのままにしておいてもいいぞ」
茶々丸『では夕飯はどうしますか?』
エヴァ「……超包子に湯豆腐でも食いに行くか」
茶々丸『了解』

480名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2008/12/03(水) 04:06:27 ID:???
亜子 「ふわ~ぁ。冬は布団の中、さっむいなあ・・・早よ暖まらんかな」
な~ん
亜子 「コラコラ、自分の寝床はここやないやろ?ねこやったらコタツの中でもアキラの布団の中でも何処でもあるやろ」
な~な~
亜子 「あっ!入って・・・まったく、人の話はちゃんと聞き?ねこやからいうて我が儘はアカンで?」
ごろごろごろ
亜子 「おっちゃんな、結構寝相悪いねんで?寝てるうちにつぶれあんパンになっても知らんで?」
な~ん
亜子 「さよか。自分、ええ度胸や」


亜子 「なあ、何で自分おっちゃんの寝床に入ってきたん?さっきも言うたけど他にも寝床はあるやろ?」
・・・
亜子 「幸せそうな顔してるな、自分。そんなにおっちゃんがええか?」
・・・
亜子 「勝手なもんや。勝手にやってきて勝手に寝る。もうたまらんで・・・」


アキラ 「おはよう、亜子。なんだか眠そうだね、昨日は眠れなかったの?」
亜子 「色々あってん」
な~
アキラ 「ん?キミは亜子と一緒に寝てたのか、キミはよく眠れた?」
な~
アキラ 「そっか。亜子、ありがとね」
亜子 (勘弁してほしいで、ホンマ。寝たらねこ潰さんか思て、よう眠れんかったわ)
アキラ 「??」
亜子 (次にきたら・・・潰れても知らんで?) 

487名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2008/12/06(土) 22:10:08 ID:???
亜子 「なあ、自分、もうちょっと大きくなれへんかな?」
にゃ?
アキラ 「この子はまだこねこだから大きくなるよ」

亜子 「具体的には2m50ぐらいまで大きくなろうな?」
にゃ~!
アキラ 「いくらなんでもそれは無理だよ」

亜子 「そこまで大きくなったら全身の毛を黄色に染めるんや」
に?
アキラ 「何で?」

亜子 「そして全身に黒で縞々つけるんや。そしたら見た目は立派なトラさんやで」
な~ん
アキラ 「もしかして亜子・・・」

亜子 「そうなったら甲子園球場行こうな、そして阪神応援するんや。巨人ファンなんていてもうたれ!」
にゃ~!!
アキラ 「大変なことになるって」

亜子 「阪神優勝したらマスコットキャラになるで!?でもその前にド●ラは潰しとこな。アイツは目障りや、目立ち過ぎや」
にゃん!
アキラ 「出禁になっちゃうよ。ドア●可愛いのに・・・そんなことしちゃダメ」

489名前:さよちゃんのレパートリー[sage]投稿日:2008/12/06(土) 23:27:13 ID:???
和美「さよちゃん、カラオケてわかる?」
さよ「空の桶……ですか?」
桜子「違うわよ。曲に合わせて歌うことよ」
和美「今度、桜子たちと一緒に出かけるんだけど……さよちゃん、あんたも行かないかい?」
さよ「はい。わたしでよければ、喜んで……」
桜子「さよちゃんて、どういう歌が得意なの?」
美砂「東海林太郎? 藤山一郎?」
 円「淡谷のり子? それともディック=ミネ?」
さよ「いいえ。流行歌ではないんです」
和美「だったら、何が得意なのよ?」
さよ「実は、わたしの得意な歌……ヨーデルなんです」
桜子「あら、それは意外ね」
さよ「ちょっと歌ってみましょうか……♪ユーレイ、ユーレイ、ユーレイヒ~」
一同「しゃれてるだけかーい!」

490名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2008/12/07(日) 11:07:55 ID:???
アキラ「ま、待って二人とも」

亜子「アキラ・・・どいてぇな、これだけは譲れへん」
真名「引いてくれアキラ!!人類の希望が私にかかっているんだ!!」

亜子「たゆんたゆんは全人類の夢や言うとるやろ!!」
真名「なにを言うか!百合棒こそエロスの王道!!」
那婆「あらあら」

なんだこれ

494名前:ハルナ 未来予想図[sage]投稿日:2008/12/09(火) 21:37:04 ID:???
ハルナ 未来予想図


1/2
ハルナ 「ねえ、ちゃおりん。私達の未来ってどうなるの?」
超 「それは教えられないネ・・・というのは建前で本当のところは知らないネ」
ハルナ 「未来人なのに?」
超 「未来とはいえ、今より100年以上先のことヨ?とってもな偉人でもない限り普通は記録にも残ってないヨ」
ハルナ 「そっか・・・じゃあ未来は予想するしかないのか」
超 「ガンバルヨロシ」


ハルナ 「一応人間って括りで一番長生きしそうなのは誰かな?」
超 「健康度、ストレス、その他諸々の情報から判断すると・・・桜子サンカナ?」
ハルナ 「桜子か・・・あり得るわね。和服を着たニコニコ笑顔の桜子おばあちゃん。暖かい日差しが降り注ぐ縁側で茶をすする」
超 「その側には二匹のねこ。ねこたちは特に何をするわけでもなく桜子サンとほのぼの生きル」
ハルナ 「しかしそれは表の顔。裏の顔は御歳146歳、経歴ではなく実力で裏賭博の頂点に君臨するお方だ」
超 「つまりは桜海皇(おうかいおう)ってことネ」


ハルナ 「一番犯罪に走りそうなのは?」
超 「ん~・・・ミソラサン?」
ハルナ 「・・・似合うよね、縞々の囚人服」
超 「実は未来にはミソラ三世なる怪盗が出没して、釘宮警部とバトルを繰り広げてる・・カモ?」
ハルナ 「相棒はたつみーと刹那さんで」
495名前:ハルナ 未来予想図[sage]投稿日:2008/12/09(火) 21:37:53 ID:???
2/2
ハルナ 「将来貧乏になっちゃいそうなのは?」
超 「実は夏美サンというデータが出たヨ」
ハルナ 「なんで?」
超 「実力はあれども売れない女優という未来が待ってるヨ」
ハルナ 「それはある意味可哀想かな」


ハルナ 「け・・・結婚できなさそうなのは?」
超 「釘宮サン、いいんちょ、裕奈サン」
ハルナ 「あーうん、くぎみーといいんちょはわかる。でも裕奈はなんで?」
超 「近親婚はまずいと思うナ?」
ハルナ 「あーうん。でもね、ネタ的にはその一線を越えて欲しいかな」


ハルナ 「意外な職業に就きそうなのは誰?」
超 「千雨さんは・・・実は・・・21世紀を代表する・・・これ以上は言えないヨ」
ハルナ 「言いなさい。ちうっちは何になるのよ!!」
超 「わかったヨ。千雨サンは21世紀を代表する・・・アイドルレスラーになってしまうのヨ」
ハルナ 「そっか・・・ネットアイドルからアイドルレスラーにジョブチェンジするのか・・・」
超 「戦歴は25年で2345戦で0勝2345敗。故に女性レスラー連続敗戦記録でギネスに名前を残したネ」
ハルナ 「そっか・・・今のうちにサインでも貰っておこうかな」
超 「残念ながらサインは滅茶苦茶残したので価値はあまり無いヨ」



502名前:アキラ 憂う少女のバラード[sage]投稿日:2008/12/12(金) 21:36:32 ID:???
アキラ 憂う少女のバラード


アキラ 「はぁ・・・」
ハルナ 「どうしたのさため息なんかついてさ」
アキラ 「亜子のことだよ。ナギさんのこと、どうやって諦めさせようかなって」
ハルナ 「ばらしちゃえばいいじゃん、すっきりするよ?」
アキラ 「それじゃあ亜子がまた傷ついちゃう。ネギ先生のこと、嫌いになっちゃうよ」
ハルナ 「どうやっても傷つくと思うんだけどな」
アキラ 「だからなるだけ傷つかない方法を捜してるんだ」

ハルナ 「なるだけで良いなら一つ良いのがあるよ」
アキラ 「何!?」
ハルナ 「ナギさんには好きな人がいるとか恋人がいるって設定はどう?」
アキラ 「・・・なるほど。それなら・・・でも今まで言わなかったのはどうしてって事にならない?」
ハルナ 「理由か・・・良いのがあるけど・・・こっちはネギ君とかが傷つくかも?」
アキラ 「い、一応聞くね。どんな理由?」

ハルナ 「ナギさんが好きな人は・・・コジロー君と言う設定でふぁいなるあんさー?」

アキラ 「はい?」
ハルナ 「男同士の秘めたる関係、そこに少女の入り込む隙はないのである。二人の掘り尽くされた関係は引き裂くことは出来ないのだ!!」
アキラ 「ちょっと・・・それは・・・」
ハルナ 「これなら亜子もきっと諦めるって!!さあ、早速ネギ君にこれを伝えて実戦して貰おう!!」
アキラ 「あの・・・ハルナ?」
ハルナ 「目の前で見ないと亜子も諦めきれないね!これもネギ君の責任ってやつだよ!もちろん参考にして一本描いちゃうよ!!」
アキラ 「えっと・・・あの・・・」
ハルナ 「コミケットinオスティアはこれに決まり!!さっそくネタ集めだわぁ!!!」
アキラ 「い、いいのかな?」



508名前:腐れた旧世界の恋愛指南書[sage]投稿日:2008/12/15(月) 21:25:04 ID:???
腐れた旧世界の恋愛指南書


1/3
エミリィ 「あら・・・?これは珍しい本ね」
お嬢様と過ごす午後の一時、それは外に買い物に出た時のことでありました
ベア 「どうかなさいましたか?本・・・旧世界の情報の本ですね」
エミリィ 「旧世界の恋愛指南ですか。それにしてもこの腐れたというのは気になりますが・・・ちょっと読んでみますか」
ベア 「れ、恋愛に興味がおありですか。お嬢様」
エミリィ 「ちょ、ちょっと見てみるだけです!!」


レベル1
青春の甘酸っぱい思い出

放課後の教室、オレンジ色の夕日が差し込む中で少女は学級日誌を書く手を止めた
グラウンドから聞こえてくる運動部のかけ声に少女の期待は高まっていく
少女は窓際まで行くと、窓の外のグラウンドの風景に視線を落とした
一人の少年が後輩達を指導していた
流れ落ちる汗を拭こうともせず、その技術を高めようとしている

少女 「ナギ先輩・・・」

少女は熱い吐息を吐いた。届かぬかもしれない想いを胸に秘めながら少女は目を潤ませた

エミリィ 「・・・お母様を思い出しますわ」
ベア (ナギ様を重ねられておられるのか・・・)
509名前:腐れた旧世界の恋愛指南書[sage]投稿日:2008/12/15(月) 21:25:52 ID:???
2/3
レベル2
ほとばしる熱いパトスで禁断の愛

ネギ 「こ、小太朗君!!動いちゃダメぇ!!」

組み敷かれた少年は友人の少年に、いや、友人だった少年に泣きながら哀願した
しかし組み敷いている少年は解放しようとはしなかった

小太朗 「ネギッ!!ネギッ!!あうっ!!」
ネギ 「ひゃぁん!!熱いよ!!小太朗君!!」
小太朗 「ネギ・・・スマン・・・」

少年は流れ込む熱いパトスを決して嫌なものとしては感じていなかった
やがて体内に染みこんでいくパトスを愛として受け止めたのだ
重なり合う肌はもう離れることはないだろう。そう、友人から恋人になった少年の頭を撫でながら一粒の涙を流した

ベア 「お嬢様・・・?あの・・・」
エミリィ 「な、アンでもありませんわ!!あんでもないんですの!!」
ベア (まさか・・・目覚めた?)

レベル3
その愛は種族を越えて

桜子 「あん!もう・・・ね、ねこの舌ってザラザラするんだよね」
アキラ 「お馬さんって・・・たくましい」
真名 「さあ仔犬ちゃん!ご飯にする?お風呂にする?それとも・・・私が良いのかな?」

エミリィ 「・・・まあこれはこれで。そういえば旧世界って基本的に人間族だけでしたわね」
ベア 「御意に」
510名前:腐れた旧世界の恋愛指南書[sage]投稿日:2008/12/15(月) 21:29:23 ID:???
3/3
レベル4
魂は生き物だけのものに非ず。八百万の神々の悪戯

俺の名前はエッフェル塔。フランスという街にいるナイスガイだ
それはある晴れた日のこと。俺はビルが噎び立つトウキョーという街を散歩していたんだ
そこには奴がいた。奴は俺の姿を見つけるとおもむろにエレベーターを最上階まであげるとこう言ったんだ

「やらないか?」

奴の名は東京タワー。身長は俺よりも高く、真っ赤な身体が特徴のいかつい奴だった
しかし・・・奴のブツは凄かった。その気がないはずの俺はやつのブツからは目が離せない
後はもうわかるな?アッー!!とでも言っておけばいいだろう

「ねえ、今夜は・・・いいでしょう?」
凱旋門が俺に寄り添ってきた。100年ほど連れ添っているが最近コイツには欲情しない
そう、あんな体験があった後では霞んで見えてしまうのだ
「ダメだ。シャンゼリゼ通りが見てしまうだろう?」
「大丈夫よ。あの子はまだ幼いから何をやってるかなんてわからないわ」
凱旋門はそう言うとビッチの様に広げた門を俺の方に向けてきた。昔は貪るようにお互いに快楽を求めたものだが・・・

ダメだ。アイツが俺を壊してしまったんだ

エミリィ 「・・・あの・・・あの・・・」
ベア 「お嬢様、今見たことは忘れることです。野良犬にでも噛まれたと思うのです」

さて、こんな爛れた書物は存在すべきではありません。早速にでも出版社および作者の処分をお願いしなければなりません
ベア 「・・・始末屋のさっちゃ・・・いえ、サクラザキさんでしたね」
刹那 「その通りだ。依頼は護衛、それとも・・・」
ベア 「依頼内容は抹殺。ターゲットは早乙女ファクトリー・・・」



516名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2008/12/16(火) 08:41:51 ID:???
腐女子の妄想力はバキのイメージ力を遥かに凌駕する
奴らテトリスでもそういう妄想するんだぜ
517名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2008/12/17(水) 12:32:55 ID:???
>>516
つまりだ

赤バー出現
パル「イエーッ!!レッツ百合棒!!」
真名「上等だ早乙女。たっぷり可愛がってやるぞ!!」


赤バー再び
パル「イ・・・イエーレッツ尻葱ィ」
ちづ「あらあら」

赤バーを赤婆と読んじゃいけナゥッ
518名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2008/12/17(水) 21:19:54 ID:???
>>517
ああ、挿れられたら消される棒を突っ込まれちゃったわけか…
519名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2008/12/18(木) 19:10:53 ID:???
今日、真名さんのあまりの暴走っぷりに”赤いお仕置き”をすることになりました
古さんと刹那さんが取り押さえるのを手伝って貰えたおかげで楽にお仕置きすることが出来ました

真名さん・・・オイタはダメよ?


古 「刹那・・・ワタシ、もしかしてとんでもなく悪いことしちゃったアルか?」
刹那 「何も言うな。まさか・・・あんな事をするなんて・・・」
古 「消火器だったアルよ?ブシューって凄い勢いだったアルよ。真名、死んだカモ?」
刹那 「何も言うな。長ネギって・・・まだ優しいお仕置きだったんだな」
 
521名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2008/12/19(金) 12:35:37 ID:???
>>519
真名「腰が・・・・腰が・・・」
アキラ「大丈夫?超さんからお薬貰ってきたよ」
真名「おお・・・・ありがとうアキラ、愛してるよ」

(ゴソゴソ)
真名「アキラさん、違います、それはお薬じゃありません」(ガタガタ)
アキラ「浮気の薬・・・真名の大好きな百合棒」
真名「ごめんなさい、ごめ・・・やぁう」

超商店から人気のロングセラーが帰ってくる!!
当社の技術により、さらにお手頃!!高性能!!
ただれた愛を応援する高性能百合棒
「ハッピードルフィン・ハイパワー」!!
好評発売中ヨ

522名前:レッスル麻帆良[sage]投稿日:2008/12/19(金) 22:31:53 ID:???
何故かプロレスネタです
プロレスとか全選手入場の雰囲気とかわかる人向けです

レッスル麻帆良
http://www4.uploader.jp/user/zaziechiu/images/zaziechiu_uljp00019.txt
537名前:レッスル麻帆良 おまけ[sage]投稿日:2008/12/22(月) 20:37:09 ID:???
レッスル麻帆良 おまけ
嘘追加キャラクターです
http://www4.uploader.jp/user/zaziechiu/images/zaziechiu_uljp00020.txt
526名前:まほ落語寄席別館[sage]投稿日:2008/12/21(日) 03:08:48 ID:???
「まほ落語寄席」別館の席亭でございます。
今日の一席は「茶の湯」です。
そして、今回も、形式は本館のほうと同じです。
それでは、ごゆっくりどうぞ。

NGワード推奨:茶の湯
527名前:茶の湯[sage]投稿日:2008/12/21(日) 03:09:46 ID:???

茶の湯

ハルナ「今日は。早乙女亭ハルナでございます。
ただ今では、高齢でも現役で働き続ける人々が増えてきまして、
エルダーさんだのシルバーさんだの呼ばれる方がいますけれども、
そんな気力がなくなれば楽隠居ということになります。
東京の有閑人は、囲碁とゴルフと江戸小唄とを『三ゴ』と呼んで、
一緒にたしなむべきものとしておりますが……
中には、奇妙なものに凝る楽隠居もおりますようで」
夕映「ああ、退屈ですね……」
のどか「ゆえ、そんなにも退屈なの?」
 夕映「はい。こうやって本ばかり読んでいるより、いろいろな趣味を持ちたいです」
のどか「具体的には?」
 夕映「例えば、茶の湯はどうでしょう」
のどか「極めて普通の選択ね」
 夕映「ですが、わたしは違います。人のやらないようなことをやってみるです」
のどか「人のやらないようなこと?」
 夕映「茶の湯には、普通、抹茶を使いますが……
わたしは、それに似たものを代用品に使うです」
のどか(な、何だかいやな予感が……)
 夕映「のどか! さっさと、抹茶ではない青い粉末を買ってくるです」
(そして)
のどか「ゆ、ゆえ……」
 夕映「のどか、何を買ったですか?」
のどか「青きな粉」
 夕映「そうそう、それが欲しかったです」
528名前:茶の湯[sage]投稿日:2008/12/21(日) 03:12:03 ID:???
ハルナ「これから茶釜に湯を沸かし、青い粉末を溶かします。
そして、茶碗に溶液を汲み取りまして……」
 夕映「のどか、あいつはないですか?」
のどか「あ、あいつって……たれのこと?」
 夕映「これをかき回す道具です」
のどか「ちゃ、茶せんなんてここにはないわ。ゆえが突然始めたから……」
 夕映「それならば、似たようなものを代用品に使うです」
(そして)
のどか「ゆ、ゆえ……この房楊枝でいいかしら?」
 夕映「はい、それでOKです」

ハルナ「ゆえ、強引に房楊枝で茶をたてようとしましたが……泡が全然立ちません」
 夕映「幾らかき回してもダメ……こうなると、泡立ちやすいアイテムが必要ですね」
のどか(またこれか……)
 夕映「のどか! さっさと、泡立ちやすいアイテムを買ってくるです」
(そして)
のどか「ゆ、ゆえ……」
 夕映「のどか、何を買ったですか?」
のどか「ムクノキの皮の粉末」
 夕映「そうそう、それが欲しかったです……
これを石鹸水に入れると、泡立ちが良くなるんです」
のどか(シャボン玉じゃあるまいし……)

ハルナ「隠居さん、茶碗にムクノキの皮を入れまして、房楊枝でかき回しますと、
ブクブク泡が上がってきた」
 夕映「これです、これが綾瀬流です!」
のどか(青きな粉とムクノキの皮……いかにもゆえが飲みそうね)
 夕映「では、わたしからいただきます」
のどか(そりゃ、マナー違反じゃ……)
529名前:茶の湯[sage]投稿日:2008/12/21(日) 03:13:10 ID:???
ハルナ「茶碗を押し頂きまして、右へちょちょいと回しますと、きゅっと一口飲みました」
 夕映「のどか、あなたもいかがですか?」
のどか「の、飲めないって……」
 夕映「わたしにも飲める代物ですよ。のどかも一口飲んでみるです」
のどか(味覚破壊を起こしそう……)
 夕映「のどか! ネギ先生が言ったでしょう?
『わずかな勇気が魔法となる』と」
のどか「だからって、この飲み物は……」
 夕映「つべこべ言わずに飲んでみるです!」

ハルナ「のどか、しぶしぶ一口だけ飲んではみたが……
常人には、とても飲めたもんじゃない。
とはいえ、吐き出すのは非礼ですので、青い顔して飲み干します。
そして、その晩、二人を襲ったのは……」
 夕映「も、もるです!」

ハルナ「激しい下痢でございます。
なんぼ抹茶に似ていても、その材料は青きな粉とムクノキの皮。
普段から変なジュースを飲んできたゆえでさえ、
これにはかなわなかったようで……
次の朝、二人は顔を見合わせまして」
のどか「ゆえ、おはよう……今日は気分が優れないわ」
 夕映「それはこちらも同じですよ……ゆうべだけで、三十六遍もトイレへ通ったです」
のどか「うらやましいわ……わたしなんて、たった一回入っただけよ」
 夕映「のどかって、案外胃が丈夫ですね」
のどか「そうじゃないの……ゆうべトイレへ駆け込んで、さっき漸く出てきたところ」
 夕映「トイレで徹夜したですか……」
530名前:茶の湯[sage]投稿日:2008/12/21(日) 03:14:26 ID:???
ハルナ「悪乗りしました隠居さん、この苦しみを他人にも味わわせようというので、
家へ友達を呼び寄せます。
でも、それだけでは非礼なので、自分で茶菓子を作りました。
まず、サツマイモをふかしまして、これを裏ごしいたします。
そして、黒糖と黒蜜を加えまして、湯飲みで型を作りましたが……
これがなかなか抜けません。
仕方がないので、内側へともし油を塗りますと、滑ったおかげですぽんと抜けた。
そして、この菓子を勝手に『利休饅頭』と名づけます。
中身は甘くて旨そうですが、その外側が大変な味。
これを食わされる人間は、本当にいい迷惑で……」
エヴァ「綾瀬夕映、おのれも茶道を心得たか……」
茶々丸「これはまた、どういう風の吹き回しで?」
 夕映「わたしの修行の成果です。のどか、早速例のものを!」
のどか「は、はい……」

ハルナ「これから、ゆえのお点前が披露されます。
まずは、茶釜に湯を沸かし、青い粉末を溶かします。
そして、茶碗に溶液を汲み取りまして、
ムクノキの皮を入れてから、房楊枝でかき回します。
こうしてできた飲み物を、茶々丸さんに勧めましたが……」
茶々丸「何やら、怪しい雰囲気が……」
エヴァ「それ、本当に抹茶なのか?」
茶々丸「いえ、綾瀬さんのことですから、奇妙な味がするのかも……」
エヴァ「だったら、わたしへよこしてみろ」
茶々丸「いえ、その前にお毒見を……では、綾瀬さん、いただきます」
531名前:茶の湯[sage]投稿日:2008/12/21(日) 03:15:33 ID:???
ハルナ「茶々丸さん、とりあえず一口飲んではみましたが……」
茶々丸「味覚機能に、異常発生……マスター、どうぞ」(その場で後ろへ倒れこむ)
エヴァ「ほらほら、言わんこっちゃない……
だが、飲まぬのは非礼だからな。それでは、わたしもいただこう」

ハルナ「今度は、エヴァちゃんが一口飲みましたが……やっぱり飲めたもんじゃない」
エヴァ「おいおい、口直しはないか?」
 夕映「のどか、茶菓子を持ってくるです」
のどか「は、はい……」

ハルナ「のどか、今度は、彼女の前に例のお菓子を置きました」
のどか「利休饅頭でございます」
エヴァ「こんなお菓子があったとは……宮崎のどか、おのれもやるな」
のどか「あ、ありがとうございます……」
エヴァ「それでは、これをいただこう」

ハルナ「エヴァちゃんが利休饅頭を食べてみると、ともし油の味がした。
これではとても食えませんから、どこぞへ投げ捨てようとします。
しかし、その場で捨てるのは非礼ですので、
一旦トイレを借りまして、そこの窓から投げ捨てた。
ところが、間の悪いことに、この投げ捨てた饅頭が、
ガーデニングをやっていた裏の住人のほほに当たった」
明日菜「ちょっと、何をぶつけたのよ……(手にとって投げ捨てながら)
あーあ、忌々しい! また、茶の湯が始まったのね」

ハルナ「お後が宜しいようで……」

541名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2008/12/24(水) 19:34:36 ID:???
亜子 「自分、虐待されとるやろ?アキラに虐待されとるやろ?」
にゃ?
アキラ 「チガウヨ?」

亜子 「なんて酷い姿や・・・これやと人前にでれんやろ」
な~ん
アキラ 「デレルヨ?」

亜子 「虐待の跡が酷すぎて・・・歩くことも出来んとは・・・アキラ、鬼畜過ぎるで?」
なぅ?
アキラ 「歩ケルヨ?」

亜子 「自分・・・丸うてぽよぽよや。坂道で転がしたらボーリングできるで、何キロあるん?」
ふーっ!!
アキラ 「ねことはいえ女の子に体重聞いちゃダメ」

亜子 「さ、運動するで。玄関まで歩こうな。食べ過ぎは良くないんやで」
(ぷいっ)
アキラ 「か、抱えて歩くだけでもダイエットになるよ。抱えた方が・・・」

542名前:刹那 クリスマスの苦悩[sage]投稿日:2008/12/25(木) 00:23:52 ID:???
刹那 クリスマスの苦悩


煌めくような夜空からは、ひらひらと綺麗な雪が・・・降ってこない
煙突は煙を吐くのを止め、この日だけの聖者を待っている・・・煙突なんて何処にもありませんけどね
そんな世の中でも・・・信じる子供は靴下を用意してベッドで眠る

そして今夜、私は神の使いとなる


昨年も一昨年も彼女はサンタを信じていた。それは今年になっても変わらない
この日だけはどのような悪事もせずに、夜10時までには布団に潜り眠る
まったく・・・龍宮め、なぜこんな時だけ可愛い

しかし今年は龍宮だけというわけにはいかなかった
その他にもいたのだ。未だサンタさんを信じている人たちが

龍宮には仔犬のぬいぐるみを
茶々丸さんにはこねこのぬいぐるみを
刀子さんには結婚相談所のパンフレットを

そしてここにももう一人・・・

寮のロビーのソファーで一人静かに眠る少女がいました。目元は赤く晴れ上がり、涙の跡が伺えます
テーブルの上に転がっている酒瓶とかコップとかおつまみには哀愁さえ感じました
この人・・・彼氏いるんですよね。それなのに今夜一人でこんなところで潰れているなんて・・・

柿崎さん、あなたにはこの毛布をあげましょう。風邪、引いちゃダメですよ



546名前:『665号室のクリスマス』[sage]投稿日:2008/12/25(木) 21:56:18 ID:???
『665号室のクリスマス』

千鶴「ねえねえ小太郎くん見て見て~♪」
小太郎「なんやそのサンタっぽい服は?…風邪引くで」
千鶴「那波サンタよ♪今夜は小太郎くんにプレゼントをあげたいんだけど、次の中から選んでね♪」
小太郎「へぇーどんなプレゼントやろ?」ワクワク

1.泣きボクロがチャームなお姉さん
2.黒い下着のアダルティなお姉さん
3.抱擁力のあるいいおっぱいのお姉さん
4.長ネギがよく似合うお姉さん

千鶴「さあ選んでね♪」
小太郎「一択問題っ!!?(誘われとる――!ど、どないしょ…//////)
    せ、せやなー……あっ!ハラが減ってきたからメシがいいな~♪」
千鶴「じゃあ 5.料理上手で裸エプロンが似合うお姉さん…でいいわね…/////」
小太郎「増えとるーッ!?……まぁええか…タマには……////」






五月 あのぉ……そろそろ店じまいを……
夏美「………クリスマスなんて…ぢーぐーぢょーーう゛………グスン」

※いいんちょは明日菜と一緒に祝ってます

五月 ……村上さん、今夜はトコトン飲みますか。ジュースですけど。
夏美「………コクン」

 聖なる夜に ““カンパーイ!”” 幸福あれ ~HAPPY MERRY CHRISTMAS♪~

555名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2008/12/30(火) 14:08:36 ID:???

桜子「亜子ちん。コスプレゆーな発見したよ!!」
亜子「えっ!?見せてーな」
http://imepita.jp/20081230/504000
亜子「ゆーなかわええ・・・。ところで何食べてるん?」
桜子「ちーかま」
亜子「けったいな子やな・・」
裕奈「打ち上げのときのフライドポテトだよ!!」 
561名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2008/12/31(水) 21:22:58 ID:???
>>555

真名 「私の百合棒を咥えてみないか?」
アキラ 「鋏・・・どこだっけ?」
562名前:555[sage]投稿日:2008/12/31(水) 23:00:13 ID:???
>>561

落書きでスマソ。いやっ、つーか書けねーよW


http://imepita.jp/20081231/824110
亜子「・・・ゆーなのアホー!!!」
裕奈「えっ?!あたし知らないよっ!!」
亜子「ウチも『もっこり真名さん』で・・・」
裕奈「∑(⊃□`)」
556名前: まほ落語寄席 開口一番 [sage]投稿日:2008/12/30(火) 21:41:27 ID:???
桜子「一所懸命、お笑いを申し上げます。
   11月の酉の日になりますと、鷲神社で酉の市が立ちまして、熊手を値切って買うんですな。
   値切っても、値切った分を祝儀に渡すのが粋な買い方だそうでして」

まき絵「やぁすごい人出だね。」
裕奈「あぁ、今日は酉の市だからね。」
まき絵「酉の市?」
裕奈「まぁ、お祭りだよ。通りの両脇に店が出てるでしょ?
   あそこで縁起熊手を売ってるんだよ。」
まき絵「へぇ~。買ってみたいね。でも、混んでるから他の神社に行こうかな。」
裕奈「ハハハ。どこの神社でも売ってるわけじゃないよ。各地の鷲神社でないと
   出店がないよ。」
まき絵「えぇ~、そうなの?」
裕奈「東京は六箇所、千葉に二箇所、埼玉に二箇所、横浜に一箇所だけ。
   なかで鷲○神社が本社なんだけどさ、これがねぇ、最初はご近所さんが
   おかしな参拝者を気味悪がって、治安どうのと言ってたのが、金を落とすと
   セコイ商売ゲフンゲフン・・・」
まき絵「そこは触れないほうがいいね・・・」
千雨「えぇ、そこの旦那!熊手、お安く願います!」
まき絵「熊手?いくらだい?」
千雨「お安く五百五十円で願います。」
まき絵「安くして五百五十円?安くしないといくら?」
千雨「へい、五百五十円。」
まき絵「同じだね。他所で買うよ。」
裕奈「おいおい、行っちゃいけないよ。
   高いと思ったら値切らないと」
まき絵「値切る?値切れんの?」
裕奈「まあ見てなよ。・・・ごめんごめん、連れが勝手に行っちゃってね。
   その熊手、十円でもらおうか。」
557名前: まほ落語寄席 開口一番 [sage]投稿日:2008/12/30(火) 21:42:34 ID:???
千雨「じゅ、十円?!冗談言っちゃいけませんよ、これは手でこしらえたもんですよ。
   もうチョイ願いたい。」
裕奈「んじゃ五円。」
千雨「下がっちゃったねどうも。負けますから祝儀くださいよ。」
裕奈「いくら?」
千雨「四百五じゅ」
裕奈「言い値の五百五十はダメ。」
千雨「んじゃあ百円で願います。・・・んじゃ、旦那のご健康もろもろ願って
   お手を拝借。よぉ~、シャシャンシャシャシャン、シャシャシャンシャン!どうぞ」
裕奈「どもども。・・こうするんだよ。」
まき絵「へぇ~。じゃあ私も。・・その小さいのは?・・五円?
    高いねぇ~。三つで二十円に負けてよ。」
千雨「へ?五円のを・・・三つで二十?・・五円の三つで二十に?
   ま、まあアンタが言うなら良いけど、こんな不思議な商売は初めてだね。
   んじゃ、もろもろ願ってお手を拝借。
   よっ!シャシャシャンシャシャシャン、シャシャシャンシャン!どうぞ。」
まき絵「へへへ、儲かっちゃった。」
裕奈「余計に払ってるよ!」

桜子「わぁわぁやってます『酉の市』、お後と交代いたします」

559名前:スカカード干支駅伝[sage]投稿日:2008/12/31(水) 18:40:08 ID:???
さくらーふぶーきのー♪
んんんーんんんんー♪(歌詞忘れたOTZ


夏美公☆「はぁはぁ…」
テチテチテチテチテチテチテチテチ…


夏美公☆「待っててちづ姉…はぁはぁ……もうすぐだからね……」
テチテチテチテチテチテチテチテチ…


夏美公☆「ちゃんと…来年に繋げるからね……」
テチテチテチテチテチテチテチテチ…


千鶴牛「夏美ちゃん、頑張ってね」  来年まで約6時間20分……<来年に続く>
563名前:スカカード干支駅伝[sage]投稿日:2009/01/01(木) 00:05:12 ID:???
ワーワーワー

テチテチテチテチテチテチテチテチ…
夏美公☆「……明けましておめでとうございます!」

千鶴牛「夏美ちゃんおめでとう!ちゃんと繋げたわね♪」
夏美公☆「うんっ!はいっちづ姉今年のタスキ」
千鶴牛「ええありがとう。>>559で1時間間違えてるから失敗するかと思ったわ」
夏美公☆「わたし間違えなかったよ」

千鶴牛「えらいわ、次は私が頑張る番ね。365日後をお楽しみにね♪」


クートラ「待ってるアルよ!」
560名前:マロン名無しさん[sage]投稿日:2008/12/31(水) 20:01:07 ID:???
千鶴 「昔はね、お誕生日じゃなくてお正月に年をとったのよ」
夏美 「そうなの?じゃあお誕生日プレゼントも大変だったんだね」
千鶴 「うふふ、だから昔だったら明日には私も夏美ちゃんも一緒な日に一緒な歳になっちゃうのよ」
夏美 「ふ・・・うん」
千鶴 「何?」
夏美 「な、なんでもないよ」

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最終更新:2009年01月03日 14:11