【ネギま!】ちうとザジに萌えればいいんじゃね?20
1 名前: 相坂さよ 投稿日: 2006/11/06(月) 07:22:25 ID:I8y3Dzsv
基本的にザジ×ちう。でも、萌えれば勝ちです
基本的にはsage進行ですけど、落ちそうになったらageてください
苦手なタイプのssはスルーが原則です。間違っても叩いたり、煽ったりしないで下さい。当然ですが荒らし・広告の類もスルーでお願いです
ssの投下前は、投下予告をするか、更新をして他の方と被らないようにして下さい


前スレ:【ネギま!】ちうとザジに萌えればいいんじゃね?19 はここです
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1159610091/


まとめwikiは
http://www.wikihouse.com/chuzazie/
携帯まとめは
http://www.geocities.jp/chiuzazie/
避難所はここです
http://jbbs.livedoor.jp/anime/3429/
スレに関する議論はこちら
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/anime/3429/1147161131/l50
SSや画像をアップしたい人はこちら
http://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/upload.html


次スレ立ては>>980ぐらいか、容量が480KBぐらいになったらお願いします
SNSのザジちうコミュに参加したい方は、メール欄にアドレスを書き込んでください。メンバーさんが招待します

以上、相坂さよでした
2 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 07:31:22 ID:???

        ,.-─‐- 、      /⌒ヽ、
         /       ヽ     /.:.    ヽ
       /::.:.       ゙、   /.:.:.       ゙、
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     /:::.:.:.:.      ゙ヽ.:i'''ヽ::.:.:-‐     |
    i':::::::::.:.:.:.:.:.:..... ,,.-‐'''"""''''‐- 、 .: : : : |
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    ヽ,--,::./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;;;` =-
.     /;;;/:/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l゙i|、;;;;;;;;;;;;゙、
     ,i';;;;i::/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;/;;;;ノ;;/ノ ゙、;;;;;;;;;;;i
    i';;;;;;|:l;;;;;;;;;;/;;/////;/i;;;/    ゙i;;;/i;ノ
.   /;;;;;;;;lj;;;;;;;;/i/'", ニ=-- 、 i;/ , --= 、i';;l
.  /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;! !´―'、:::::::::::,ノ~~~(:::::::::::::);;;|
 ,i';;;;;;;;;;;;;;;r'ヽ;|      ̄ ̄   i、  ̄ ゙̄i;;;;;゙i
 |;;;;/;;;;;;;;;;l ヽ,゙    〃    '′ 〃l,ノ;;;;;;|
 ゙i;;,i;;;;i;;;;;;;;ヽ、     _          .i;;;;;;;;;i'  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ゙、i、;|、;;;;;;;;i;l;;`'゙、   `ー‐-----  /;;;;;i;ノ < ぶひひん、見ろ、>>1がゴミのようだ
    ヽヽハ!|i、i、;;i;;ヽ、         /レi;ノ    \____________
           ヾ''|゙'' - .,,_ _,. i''" '"
            ノ     ゝ |
         / `         \
         / __    /´>  )
         (___|_(   /<ヽ/
          |       /
          |  /\ \
          | /    )  )
           ヒl    ( \
                \二)
3 名前: 朝倉 [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 08:00:21 ID:???
乙!
4 名前: ゆえ吉 [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 08:53:07 ID:???
>>1
乙です。
つ[抹茶コーラ]
5 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 08:53:58 ID:???
今から亜子をたゆって来ます
6 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 10:46:54 ID:???
アキラ「お疲れ様>>1さん」
7 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 10:49:53 ID:???
おつ〜
酒あげる〜
8 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 10:51:36 ID:???
明日菜「腰痛い…あ、乙!」
9 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 10:53:25 ID:???
乙っすよー
真のヒロインは私っす
10 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 10:54:25 ID:???

くぎみー言うな
11 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 11:03:11 ID:???
                                           ドゴォ!
          ,. :──-、_                 . ’      ’、   ′ ’   . ・
       /´::::::イ::::::::::::::ヽ:::.ヽ         、′・. ’   ;   ’、 ’、′‘ .・”
       /. // :' |l:.::li.、:::::::ヘ`. :.ヽ          ’、′・  ’、.・”;  ”  ’、
     /./. :./::|..:i :||::::|| ヽ:::::ヘ:ト、 :.ヽ      ’、′  ’、  (;;ノ;; (′‘ ・. ’、′”;
     ,'.:,'.:::/:::i:|:::|:::ll::::lゝ Uヽ :::l:::l:::::.|        ’、′・  ( (´;^`⌒)∴⌒`.・   ” ;  ’、′・
    ,'.::i:::::ll::::|:!:::l:::|| :::l _, -ゝ!:::| ::i:l      、 ’、 ’・ 、´⌒,;y'⌒((´;;;;;ノ、"'人      ヽ
   ,':,イ::::::七'!「`丶jl ゞ'´ ヽ l:::::!:::|:|           、(⌒ ;;;:;´'从 ;'   ;:;;) ;⌒ ;; :) )、   ヽ
   !」 L_ヤ,r┬ ミ   =ヤ¬j::::|1!j           ( ´;`ヾ,;⌒)´  从⌒ ;) `⌒ )⌒:`.・ ヽ    ,[]
      |::::::i` ゝ'     ゝ '7:丿リ      ′‘: ;゜+° ′、:::  ::>>10 ⌒(,ゞ、⌒) ;;:::)::ノ     ヽ/´
      |::::::ト """     """/ヶ'            `:::、 ノ  ...;:;_)  ...::ノ  ソ ...::ノ
      レ'⌒丶、  r ‐z  /'/
             `7: 、_, ィ'´|/ ′
           / l.    ,ハ
         /| ゝ  /  |`丶、
私の真似をするな
12 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 11:04:23 ID:???
>>1
くーちゃんもらた
13 名前: このか [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 11:56:24 ID:???
せっちゃんはうちがお嫁さんにするんや
14 名前: パル [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 12:16:44 ID:???
今度こそ801取るぞ
15 名前: 刹那 [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 13:14:16 ID:???
お嬢様は私が守るーんや
16 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 13:16:38 ID:???
みんな仲良しバカピンk
17 名前: 超りん [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 14:21:57 ID:???
>>1
乙ネ♪つ『肉まん』

ネギ坊主は私のお……
18 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 14:37:04 ID:???
お…

おばさんダネ!?
19 名前: 超りん [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 14:56:06 ID:???
>>18
−−な゛
ネギ坊主は男ヨ…

それより17は椎名サンだだネ…早とちりしてしまたヨ…orz
20 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 16:05:26 ID:???
乙でござ〜
21 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 16:15:28 ID:???
お散歩するでござる
( ̄▽ ̄)
22 名前: 鳴滝風香 [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 17:51:12 ID:???
か、楓姉が分身…?でも>>21の楓姉はなんで長ネギ持ってるんだろ?
23 名前: 五月の超包子繁盛記 [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 18:04:14 ID:???
五月の超包子繁盛記

今日の超さんは機嫌がいいみたいです。
超「五月。今日はとびっきりおいしい料理を期待してるネ」
どうやらいい食材が手に入ったそうなので確認してみます。

…これはなかなかのものですね。
秋の旬である秋刀魚と松茸、この数を手に入れるのに結構苦労したらしいです。
超さんがそこまで頑張ってくれましたので私も頑張りませんと。

今日の料理は松茸ご飯に焼き秋刀魚です。
まず、米は炊く前に分量のだし汁につけておきます。
これで米の香り出しにも使うのです。
松茸を食べやすい大きさに繊維にそって薄く切って酒、醤油をあわせたものに5分ほど漬け、香りを調味液に移します。
後は調味液のみを加え、炊飯器でご飯を炊いて待つだけ。
残った松茸はお吸物に使うようにしましょう。
秋刀魚は焦げすぎないように焼いて、大根おろしを添えて完成。

ゆーな「にゃ〜」
あっ、だめですよ。勝手に食べちゃ駄目…あー。
ゆーな「にゃ〜〜〜」
亜子「こらゆーな。勝手に食べたらあかんて…」
もう食べられてしまいました。塀を飛び上がるあの機敏な動きは見たことありません。
五月「和泉さん、秋刀魚代」
亜子「う〜〜〜〜。ゆーーーーーなーーーーーー」
少々ハプニングはありましたが、おいしい秋刀魚とふっくらした松茸ご飯は絶品です。
ぜひご賞味を。
24 名前: ハカセ [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 19:32:43 ID:???
>>23
超さんと五月さんはホント凄いですねー…

私は料理が全く出来ないですからー

尊敬します…

それに引き換え私は機械イジルだけしか…
25 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 20:16:00 ID:???
>>24
新田「私は性器をイジルしk」

ごちん

千雨「zotecのPCだからな。別に壊れても困らん。地獄に堕ちろ」

ごちんごちんごちんごちん・・・・
26 名前: エヴァ [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 20:55:07 ID:???
今日は寒いな…。茶々丸、こたつを用意しろ
27 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 22:46:16 ID:???
ネギまキャラ別ハンバーガーショップ

 椎名桜子のハンバーガーショップ
桜子「いら…わーい♪千雨ちゃんいらっしゃ〜い」
千雨「チーズバーガーひとつ。」
桜子「はーい♪チーズバーカーひとつー。ごいっしょに私をい・か・が?」
千雨「チーズバーガーひとつ。」
桜子「はーい♪チーズバーカーひとつー。ごいっしょに私をい・か・が?」
千雨「チーズバーガーひとつ。」
桜子「はーい♪ごいっしょに(ry」
千雨「チーズバーガーひとつでいいんだよ!」ボガッ!
桜子「はーい(泣」

 神楽坂明日菜のハンバーガーショップ
明日菜「いらっしゃいませ。」
千雨「チーズバーガーひとつ。」
明日菜「ごいっしょにポテトはいかがですか?」
千雨「チーズバーガーひとつでいい。」
明日菜「お会計が100円になります。」
千雨「ほら」つ[1万]
明日菜「一万円おがずかりして9900円のおかえし…」
千雨「…」
明日菜「私のバイト料数時間分…」
千雨「返せーー!」
28 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 22:47:57 ID:???
 釘宮円のハンバーガーショップ
円「いらっしゃ…なんかよう?」
千雨「チーズバーガーひとつ。」
円「売り切れました。」
千雨「じゃあハンバーガーひとつ。」
円「じゃあハンバーガーなんて売ってません。」
千雨「ハンバーガーひとつ。」
円「売り切れました。」
千雨「ポテトひとつ。」
円「売り切れました。」
千雨「オレンジジュースひとつ。」
円「売り切れました。」
千雨「…なにが残ってるんだ?」
円「全部売り切れました。」
千雨「…」
柿崎「クギミー!チーズバーガーとオレンジジュースひとつちょうだい。」
円「はーい!チーズバーガーとオレンジジュースねってクギミーってゆーな!」
千雨「おい。なんで売り切れたのに柿崎に売るんだ?」
円「……お前に食わせるものはねぇ!」

 超鈴音のハンバーガーショップ
千雨(まだやるのかよ)
超「いらっしゃイ。」
千雨「チーズバーガーひとつ。」
超「チーズバーガーひとつネ。ごいっしょにワタシはいかがかナ?」
千雨「チーズバーガーひとつ。」
超「チーズバーガーひとつネ。ごいっしょにワタシはいかがかナ?」
千雨「(この店はどんな教育してるんだ?)チーズバーガーひとつ。」
超「チーズバーガーひとつネ。(ry」
千雨「だ・か・ら!チーズバーガーひとつ!お前も他のもんもいらない!」
超「お会計がチーズバーガー3個で300円いただきまス。」
29 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 22:50:29 ID:???
うはwww超策士wwwwww
30 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 22:52:23 ID:???
はたして何人が元ネタを知っているのやらw
31 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 23:04:31 ID:???
・つっこみドレミファどん
・ヤオヤノオッスァーニ
・朝までアップダウンクイズ
・ドラム四人も要らねえ
・拍手してください!
・アシスタントの紅萬子です
…ええ知ってますとも。
32 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 23:14:07 ID:???
メジャーだと、小市民・替え歌メドレーか
ややマイナーで、あったら怖いセレナーデ・ジミー&ハデー
檄マイナーで、オーマイガー!・同時通訳、他多数だな。
昔、ファンだったんだよな・・
33 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 23:15:01 ID:???
三分後投下〜
34 名前: 真名の苦悩 39 疑惑 [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 23:21:00 ID:???
真名の苦悩 39 疑惑


1/3
最近アキラの態度がよそよそしくなった。特に仔犬の話題に触れるとなんとなく逃げてしまうのである
アキラ自身も大好きなはずの仔犬の話題、それを私と話さないなんて・・・何かあるな
そう思った私はアキラの後をつけてみることにした


ここは教会の裏、うっそうとした木々が生い茂るいわば林のような所だ
アキラはそこで辺りを伺うようにしている。どうやらこの辺りに何か秘密があるようだ
果たして一体何が?

アキラはしばらくきょろきょろした後、手に持っていた小さな包みを広げた
中身まではわからないが、それは何か小さな固まりのようなものに見える
それを三つ分けて地面に置くと、アキラは小さく口笛を吹いた。すると・・・

がさがさがさ・・・
近くの茂みが揺れ、何かがひょこっと顔を出す。その姿は・・・仔犬であった
アキラ 「ご飯・・・持ってきたから食べるんだ」

その仔犬には見覚えがあった。つい先日ザジに紹介されたあのケルベロスの子供である
あの仔犬・・・地上にまで出てきてしまっていたのか
まったく、困った奴だな。なんて思っている暇はなかった
何せ先日、私はアイツに噛まれ、火傷被わされた上に入院する羽目になったのだ
あいつ自身には悪気はなかったのはわかっているが、アキラにとってはそれはクリティカルになりかねない
はやく何とかしなければ・・・
そう思った私は背後からそっとアキラに意地悪く声をかけた

真名 「アキラ・・・隠し仔犬なんてずいぶんとひどいことするじゃないか?」
35 名前: 真名の苦悩 39 疑惑 [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 23:21:48 ID:???
2/3
背後からかかった私の声に、アキラはびくりとすると驚いてこちらを振り返った
アキラ 「ち、違う・・・この子は・・・違うんだ!!!」
アキラはケルベロスの子供をかばうように私の前に立つ
アキラの気持ちがわかっているからこそ、私はアキラを虐めてみたくなった
真名 「何が違うんだ?」
意地悪くそう言うと、アキラは泣きそうな顔で私を見つめる
アキラ 「この子は・・・この子は・・・」

アキラの言いたいことはわかる。アキラのような普通の世界の人間にとってはケルベロスの子供なんて怪物以外の何物でもない
きっと何らかの処分をされてしまうと思ったからこそこんなところで飼っていたのだろう
真名 「わかってる。というよりも、その子のことは私も知っている、隠さなくてもいい」
そう告白した後、アキラはきょとんとした顔になった
アキラ 「知ってる・・・?この子のこと?」
真名 「先日ザジに紹介された。この間入院したのはコイツに噛まれたせいなんだ。危険だからザジも紹介しなかったんだよ」
アキラ 「・・・」
真名 「しっぽには触るなよ?毒があるからな」

しばらくぼうっとしていたアキラであったが、突然に堰を切ったように怒り出した
アキラ 「ひどい・・・仔犬のことで隠し事するなんて・・・あんまりだ」
真名 「ちょっと待て、隠し事をしたのはアキラも一緒だろう?何故私だけ怒られなければならない?」
すると怒った顔は急に元の真顔に戻り、いつものアキラになる
アキラ 「・・・怒ってみただけ」
まったく、こういうお茶目は止めて欲しいものだ
36 名前: 真名の苦悩 39 疑惑 [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 23:22:37 ID:???
3/3
アキラ 「でもこの子ってなんなんだろう?」
その質問はもっともだ。いかなるペットショップにおいてもケルベロスなんていないからな
真名 「ケルベロスだ。地獄の番犬、本当はかなり凶暴だ」
アキラ 「でもこの子は大人しい」
そう言ってアキラはケルベロスの子供の頭を撫でた。するとケルベロスの子供は甘えた声で鳴く
真名 「たぶんザジの影響だな。アイツはそう言う雰囲気というものを持っているらしい」
アキラ 「それって動物を大人しくさせるって事?」
真名 「たぶんそういう事なんだろうな。羨ましい限りだ」

ご飯を食べ終えたケルベロスの子供は、アキラにくっついて甘えている。どうやら尻尾の蛇も襲うということはないようだ
真名 「で、この子はここで飼うつもりなのか?」
アキラ 「わからない・・・どうしたらいいと思う?」
しばらくの思案の後、私はこんな提案をしてみた
真名 「私に実家の神社で飼ってみるか?あそこなら広いし隠すところもある」
アキラ 「お願い。この子を助けてあげて欲しいんだ」
真名 「わかった。後、ザジにも連絡しておかないとな・・・」

こうしてケルベロスの子供は私の実家の神社で飼われることとなった
少し大きめのバスケットに入れて私の実家に連れて行く
ケルベロスを放してやると、実家の神社を気に入ってくれたようだ。早速マーキングをし始めて縄張りを作っている
ただケルベロスの子供が一つだけ怖がっているものがあった。それは神社にある狛犬であった
どういう訳か狛犬を見た瞬間、鳴き声を上げて神社の裏へと走り去っていったのだ
地獄の番犬だけあって神社の守り神には弱いらしい


さて、ケルベロスの子供が住み着いて5日目、ある事件が起こった
なんと実家の神社で小火が起こったのだ。原因はケルベロスの子供、ちょっと火を吹いてしまったらしい
その後、ザジのキツい躾で小火が起きることはなくなった
やはり飼われていてもケルベロスなんだなと思った

37 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 23:39:28 ID:???
あれ?久々にほのぼの・・・w
38 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/06(月) 23:40:40 ID:???
子犬に幸あれ。
39 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/07(火) 07:31:55 ID:???
>>28
アメリカンジョークを思い出したwww


ふと亜子の背中の傷についてのSSを読みたいと思った
40 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/07(火) 10:39:54 ID:???
カード

木乃香「はーい。これカードで」
まき絵「いーなー。クレジットカードで買い物って」
ゆーな「にゃー」
亜子「あかんあかん。カードは信用できへん」
アキラ「でもカードって言っても調子に乗ってあまり使いすぎると…」
まき絵「どーなるの?」
アキラ「カード破産とかでお金がなくなるよ」
亜子「そうやろ、特にまき絵の横におる…」

あやか「?」
亜子「お嬢様はプラチナカードばかりで気にせんでえーなー」
ゆーな「にゃー」
あやか「私はプラチナカードではありませんわよ」
まき絵「え?じゃあ何?」
あやか「これですわ」

アキラ「何コレ、表面が黒いよ」
亜子「そ、それブラックカードやんか!」
ゆーな「にゃー」
まき絵「何、ブラックカードって?」
あやか「ブラックカードはプラチナカードよりさらに上のカードですわ。資産家であっても持とうと思っても持てない
     金融会社から逆にオファーがこないと作れない、限られた人間にしか持てないカードですわよ」
亜子「ブルジョワめ。ますます金持ちに拍車が掛かっとるやんか」
ゆーな「にゃー」
アキラ「―っていうか何で亜子がその存在知ってるの?」


41 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/07(火) 11:16:27 ID:???
>>40
亜子…やはり大阪人?だから金の事については詳しいなw
42 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/07(火) 12:27:50 ID:???
ブラックカード、最近の小学生はもう知ってる
43 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/07(火) 14:50:24 ID:???
23歳一歩前は今知った。
44 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/07(火) 15:14:19 ID:???
>>43
おま俺

ったく最近のガキはw
45 名前: マロン名無しさん 投稿日: 2006/11/07(火) 16:26:42 ID:WVl2+WXl
>>27

嘉門達夫だな。
しかも血液型別がベースだ。
46 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/07(火) 17:36:28 ID:???
いまさらな質問の上に流れを切って申し訳ないんだが。
エヴァナギっておkですか?
47 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/07(火) 17:41:35 ID:???
>>46
このスレには萌えれば勝ちという言葉があってだな。
全く問題ない。
48 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/07(火) 17:58:07 ID:???
3分後に投下します。
49 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/07(火) 18:01:11 ID:???
Red Rose

「あんたにお似合いのタンビなものがあるわね」
あやかの部屋に入るなり明日菜は薔薇の花束が目に入った。
「これですか?知り合いのガーデニングショップから頂いたのですわ」
部屋に飾られた真紅の薔薇、それだけが部屋で一番目立ってしまう。

「知ってますか。赤い薔薇の意味は『真実の愛』という意味ですのよ」
「あんたはそれくらいで動く安い女だとは思わないけどね」
薔薇の花を見て何に見立てたかそんなことを口走るあやかの揚げ足を取る明日菜。
少しは拗ねてくれるかと思ったが、あっさりとかわされた。
「ま、あんたにはお似合いの花じゃないの?」
「…ですが、もっと鮮やかな花がここにあるではないですか?」
後ろから抱きしめてアプローチを試みるあやかだが…
「どーせ私のことしょ、タラシにはもってこいね」
あやかの顔にがーんという文字が出るほどの表情で明日菜を見つめた。
「ひ、ひどいですわ。こんなに一筋ですのに」
「そのまんまじゃない」
あっさり切り捨てるように言い捨て、あやかはその場にへなへなとへたり込む。

凹むあやかを無視して明日菜は赤い薔薇を取る。
「つーか、私のためにダシに使われる薔薇が気の毒になってき…っ!」
顔を歪めて薔薇を床に落とす、その状況に薔薇の棘で指を切ったとすぐさま理解してあやかが明日菜の手を取る。
「アスナさん。手を見せてください!」
50 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/07(火) 18:01:44 ID:???
明日菜の指は二箇所を僅かに切った程度だがあやかはさらに心配する。
「た、大したことないって」
「何が大したことないですか、跡が残ったらどうするのですか」
明日菜の切った指をそっと咥えるあやかを見て、顔を赤くする明日菜。
「あら、アスナさんは指が弱かったのですの?」
「ち、違っ…あんたがいきなりなめるから…」
片手だけを掴んでいたその手は、いつの間にか両手を掴みベッドへと押し倒す。
「ちょっと!離しなさいよバカ!」
「嫌ですわよ」

押し倒した状態で明日菜の唇をキスで塞ぐあやか、これ以上うるさい口を塞ぐために。
下を絡め、二人の唾液が互いの口の中で混ざり合う。
あやかが口を離したときには、明日菜はすっかり大人しくなってしまった。
それを確認して服を脱ぎだすあやか。
「アスナさん、…してもいいですか?」
「嫌って言ってもやめないくせに、聞かないでよ」
「…そうですわね」
またキスをすると、明日菜もあやかに続くように服を脱ぎだす。

肌蹴た明日菜の素肌にキスをするたびに、明日菜は甘い声を出す。
服を自分で脱いだのだが下着はあやかによって脱がされてしまう。
「ふぁ…あッ………ぅ…」
甘い声に刺激されたかのように、あやかの指は明日菜の胸を掴み、あやかの責めは一向に弱める気配はない。
だが明日菜はもう待てなくなったのかあやかの顔を自分の方向へと向ける。
「いっつも焦らしてばかりで……早くしなさいよ」
「分かりましたわ。覚悟してくださいね」
51 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/07(火) 18:02:40 ID:???
ベッドが軋む。これになくうるさいほどに。
「…あぁぁ……は…ァん……」
今まで以上に聞こえる明日菜の甘い声。その声があやかにとっては自分をさらにその気にさせる点火剤。
ノーブレーキ、アクセルベタ踏みニトロ全開のあやかを止める者はもういない。

「…あー腰痛い。明日、学校行けるかな〜」
ベッドに寝ている明日菜は自分の腰を心配していた横で、あやかは薔薇の花びらを一枚ずつ取って花占いをしていた。
「好き、嫌い、好き、嫌い、好き……意外と花占いも当たる物ですわね」
「もらい物の花をそんな風にしていいの?」
「この薔薇はあなたの指を傷つけたのですわよ、それなりの制裁を与えませんと」
ベッドに散らばった薔薇の花びら。二人を飾っているようになっていた。
そしてその薔薇の花びらだらけとなったベッドの上に二人は横になる。
「いつかこのベッド一面に薔薇の花を一面に敷き詰めますわよ」
「…あんたなら本当にやりそうね」
ここまでされると流石の明日菜も参ってしまう。
「好きな人に薔薇を送るのですからこれくらいはしませんと」
「あんたのロマンスには付き合いきれないわ…」

愛と美の象徴、すべての人を魅了してやまない高貴な花。
「それでも足りないと思うのでしたらバスダブにも花一杯にしてあげますわよ」
愛情というロマンスを内包して君臨する花――
「いらないわよ。バーカ」
明日菜がその言葉を言って、二人はまたキスをした。



52 名前: 会イタクテ [sage] 投稿日: 2006/11/07(火) 19:30:47 ID:???
夢を見る。
十五年、何度も何度も見た夢を。
嫌というほど見続けて、それでも見るのが恐い夢。
始まりは、必ず決まってる。
暗い、暗い闇の中、奴が一人、立っている。
夢の中、私は奴に駆け寄ろうとする。
するのだけれど、近付けない。
足をもつれさせながら、私は奴を追い掛ける。
けれど、奴の姿は私からどんどん遠ざかっていく。
―――待って、行かないで。
息を切らせて、泣きながら叫ぶ。
そんな私を哀しげに見つめて、奴は小さく、私に詫びる。
―――悪ぃな、エヴァ。
次の瞬間、奴の体が、溶けるように闇に消えていった。
「・・・・・・ッ!」
そこで目が覚める。
これも、いつものこと。
嫌な汗で冷えた自分の体を抱きながら、乱れた息を整える。
「どうかなさいましたか、マスター」
いつの間にかそばに控えていた茶々丸が、汗を拭きながら尋ねる。
なんでもない、そう言おうとしても、声が出ない。
「マスター?」
心配そうに顔を覗きこむ茶々丸を少しでも安心させようと首を振った、そのとき。
闇に消えた奴の顔がまた、頭のなかに浮かんだ。
十五年、そう、十五年。
ずっと、ずっと待ち続けてる人。
『必ず、戻ってくる』と約束してくれた人。
信じてる、今までも、これからも、ずっとずっと、信じてる。
だけど、ううん、だからこそ。
「うっ・・・うわあああああっ!」
我慢できなくなって、茶々丸の体にしがみついて泣き喚く。
戸惑いながらも、茶々丸は、そっと私を抱き締めてくれた。
53 名前: 会イタクテ [sage] 投稿日: 2006/11/07(火) 19:31:29 ID:???
私は、自分しか信じてこなかった。
だから、知らなかった、知らずにすんでいた。
信じ続けることが、どんなに恐いことなのか。
このまま待ち続けていても、何の意味もないんじゃないか。
どんなに待ち焦がれていても、もう二度と会えないんじゃないか。
信じているつもりでも、そんな不安は消えてはくれない。
むしろ待ち続けるほど、不安はどんどん広がっていく。
いつもは、耐えられる。
けど、力が弱まると心まで弱くなってしまう。
ああ―――やっぱり、今日は新月か。
道理でさびしくてたまらないはずだ。
溶けだした不安が、涙になって頬を伝う。
茶々丸の腕に抱かれたまま、静かに、すすり泣く。
新月のように姿を消した、奴が気付いてくれるように祈りながら。



―――ナギ、わたしはここにいる。
ここでずっと、お前のことを待っている。
だから、早く会いにきて。
私の心が、不安で壊れてしまう前に。
54 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/07(火) 20:28:34 ID:???
久々に、強いけど弱いエヴァ様を見た。GJ。

でも、投下予告はしようねー。
55 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/07(火) 21:37:28 ID:???
>>51
毎度毎度得ろいなw

>>53
やっぱり
ナギは
罪作りだ
56 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/07(火) 23:14:54 ID:???
3分後に投下します
57 名前: インスパイア [sage] 投稿日: 2006/11/07(火) 23:18:18 ID:???

しばらく歩き回っていると
「あ、あそこやあそこ」
と空いたベンチを見付けた亜子が私の手を引いていく

二人で座る。今までにこんなに密着することが
あっただろうか。いや無かった。緊張しすぎて
しゃべれない。でも、今しかない。

「大事な話があるの」

と私は切り出した。亜子は黙ってこっちを見て聞いていてくれる。
しかし、またそこから言葉が出ない。

私は立ち上がって、座っている亜子に向き合った。
「あのね、私」
とまた言葉が途切れる。バスケの試合より緊張する。と思った
ここで今までの思い出を次々と思い出してしまう・・・

亜子が私の手をギュッと握って
「ゆーな、がんばれ!」
と言ってくれた

「亜子の事が、好きなの」

あの時の勇気以上だった。震えた声だったと思う。
亜子が立ち上がった。私は亜子の顔を見れなかった

「うちもゆーなの事が好きや。だからこれからもずっと一緒にいてくれへん?」

と亜子が言った。
58 名前: インスパイア [sage] 投稿日: 2006/11/07(火) 23:19:35 ID:???
その言葉を聞いたら今までの思い出や苦労が
白くなるみたいになっていって、そしたら頭がぼーっとしてきて
涙がとめどめもなくあふれ出てきた。
そのせいで
「ありがとう」

「ずっと一緒にいようね」
を言おうと思ったんだけど、全然言葉にならなくて
繰り返してもうまく言えない。
亜子が前からそっと私の体に抱きついてきてくれて
「大丈夫や、大丈夫」
って何度も抱きしめてくれた。
必死にその思いや苦労を口にしようとしてもうまく言えない。

「周りの人が見てるやん」
と亜子が言う。そうだった。両隣のベンチにもカップルがいるんだ・・・
亜子はぐちゃぐちゃになった私の顔をなでてくれる

「好きってゆうたらもっと好きになってもうた」

と背伸びをして、私のほっぺのあたりに何度か
キスをしてくれた。一瞬時が止まったと思ったら
また涙が勝手にあふれてくる。
それでも声に出さないように歯を食いしばってずっとこらえてた。
「ごめんね、あのさほら・・・」
とか言おうとしても言葉にならない。
亜子は
「ええよ、ええよ」
って言いながらティッシュで私の涙を拭いてくれる。
59 名前: インスパイア [sage] 投稿日: 2006/11/07(火) 23:20:39 ID:???
それからどれくらい経ったんだろうか
ようやく顔をあげると、亜子の目が真っ赤に・・・
「あ・・・」
とか間抜けな声を出しながら亜子の顔を眺めてた
「もらい泣きしてしもうた」
と言いながら、亜子は指でたまった涙をぬぐっていた

私がふと、
「涙でなんにも見えないよ・・・」
と言うと
「うちの顔も見えへん?」
と言って私の方に亜子が顔を寄せてくる
私は見えてるのに
「見、見えないよ・・・」
とつぶやくと
私の首に手を回して接近してきた
「これで見える?」
私は黙ってうなずくしかなかった
60 名前: インスパイア [sage] 投稿日: 2006/11/07(火) 23:22:31 ID:???
この密着状態がどれほど続いたかは私も覚えていない
私も亜子も言葉が出なかった・・・
どのくらい時間がたっただろうか。
しばらくすると亜子が自分の唇に指を触れて
「今度は裕奈からや・・・」
「そ、それじゃ・・・」
深呼吸して、そっと唇をつけた。
多分2,3秒だったと思う。
でも、永遠にも思った。
いつまでもいつまでもこうしていたいと思った・・・


ごめんなさいごめんなさい。
石を投げないで、銃で撃たないで、ネギはやめてええええ!!
すいません、電○男の真似です。
インスパイアです。ああ石を投げないで!
あんまり感動しちゃったもんだから!まじで大泣きしちゃったから!
61 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/07(火) 23:36:36 ID:???
三分後に投下
62 名前: 古×楓 [sage] 投稿日: 2006/11/07(火) 23:39:51 ID:???
日が沈み肌寒くなってきた頃に一人の少女が超包子にやってきた。
「いらっしゃ…楓!よく来たアルな!」
「遅くなってすまないでござる。して、今日はくーがご馳走してくれると…。」
「うむ!今日はワタシの手料理を沢山食べてもらうアル!」
古は自分の胸にドンと手を当て自信満々といった顔で答えた。
「ふふふ、楽しみにするでござるよ。」
楓に笑顔で答えると厨房に入っていった。それと入れ替わるようにして五月がやってきた。
 どうぞ。温かい烏龍茶です。
「おお、かたじけないでござる。」
差し出されたお茶を口に含む。寒さで冷えた体に暖かいお茶が染み渡る。
 くーさん今日のためにすごい練習してたんですよ。「楓のために頑張るアル!」って毎日毎日。
「そんな事を…気付かなかったでござる…。」
「何か言ったアルか?」
厨房の奥からひょっこり顔を出して尋ねる古。
「何でもないでござる。」
クスリと笑いながら答える楓を見て何のことやらサッパリといった表情で古は料理に戻った。
63 名前: 古×楓 [sage] 投稿日: 2006/11/07(火) 23:40:25 ID:???
しばらくすると美味しそうな料理が次から次へと運ばれてあっという間にテーブルが埋め尽くされた。
「おおー!これは美味そうでござるな!」
「へへ…さあ!たっぷり食べるアル!」
店に出してもいいくらい美しく盛られた料理に箸を伸ばす。そしてそのまま口に運んだ。
「美味い!この口の中に広がる絶妙なはぁもにぃ、そして何より愛が篭ってて本当に美味い。」
楓の賞賛に照れ笑いを浮かべる古。そんなほのぼの空間に乱入者が…。
「なんだ…楓達か。」
「真名か。なにか用でござるか?」
「またアキラと喧嘩してな、ヤケ酒してたらいい匂いがしたんで。…古の手作りか?」
「その通りアル!」
「ほう…なあ楓。私にもひとk―」
「駄目。折角くーが作ったでござる。これは拙者の物。お主には一つもやらんでござるよ。」
「…お前意外と独占欲が強いな。」
「好きな物を独り占めしたいのが人間の心理でござる。」
「楓…///」
楓の言葉に古は顔を真っ赤にして俯いている。微笑ましい光景だが今の龍宮には不快でしかない。
「クッ…みんなしてイチャイチャしやがって…。古、テクニックなら私の方が上だぞ?」
隊長の魔の手が古の引き締まったお尻へと伸びてゆく。しかしそれは途中で止まった。
見れば楓の分身が龍宮を囲んでいる。それぞれが人体の急所にクナイを突き付けて。
64 名前: 古×楓 [sage] 投稿日: 2006/11/07(火) 23:41:21 ID:???
「それ以上動くと温厚な拙者も黙ってないでござるよ?」
楓の鋭い目が見開かれる。普通ならびびってしまうが相手は龍宮、伊達に色んな修羅場を潜り抜けていない。
「フフフ、障害は多いほど愛は燃えるものさ。行くぞ!」
今まさに戦いが始まらんとする時、ある人物達の乱入で止まった。
 この店での争い事はご法度だよ!
「真名…また浮気?…サイテー!」
「あらあら。駄目よ、二人の邪魔しちゃ。少しお仕置きが必要ね?」
五月が、アキラが、千鶴が。それぞれ龍宮の両手と襟を掴んで暗闇に引きずっていった。
「ち、違うんだアキラ!誤解だ!てか五月何故私だけ…って那波そのネギだけは勘b…アッーー!」
龍宮の叫び声が空しく響く。しばらくの静寂のあと楓が口を開いた。
「………さて、くーも一緒に食べるでござる。」
「うん。」
以後何事もなかったかのように二人で仲良く夕飯を食べた。
翌日、龍宮が休んだ。そして超が新作の肉まんを作ってた。
「今日は珍しい肉入ったヨ!今だけの限定品ヨ!」
二人は深く考えないようにした。

おわり
65 名前: 裕奈 誘い [sage] 投稿日: 2006/11/08(水) 00:04:18 ID:???
裕奈 誘い


あれは中学に上がったときのことだったかな?
私のクラスにはいろんなクラスメートがいることがわかりました
小学生みたいな双子、ロボット、おっぱいが異常に大きいおば・・・

ふにゃぁぁぁぁぁ!!!


危機が去ったので話を戻します

そんな中、とっても運動神経のいい留学生がいました
名前は古菲といいました

私はバスケがしたかったんだ。それで強くなって全国大会で優勝したかったの
だから・・・その古菲って子をバスケ部に誘おうかなって部活の見学に誘ったの
で、その古菲を体育館に連れていってバスケットを見せたの
するとこう言ったの

古 「早くみんなに教えてあげた方がいいアル。あの輪っかに付いている網の袋の底、抜けているネ。だからボールが落ちてくるネ」

たぶん、勉強ならこの子に勝てるって思いました

66 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/08(水) 00:10:25 ID:???
>>65
どこかのだれかがそんな話しをしたと聞いたことがある気がするw
67 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/08(水) 00:15:22 ID:???
>>66
歌丸師匠のネタからでつ
68 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/08(水) 01:43:17 ID:???
>>64
隊長…(つД`)・゚・
69 名前: 真名ちゃんもっこり日記127 [sage] 投稿日: 2006/11/08(水) 10:54:01 ID:???
真名ちゃんもっこり日記127

今日もアキラの写真を眺めてデートする所をシュミレーション(妄想)している。
そんなことをして休んでいると刹那とザジが現れた。
どうやら偶然そこで出会ったらしく一緒に休むことにした。

「龍宮。お腹すかないか?」
ほう、刹那は食いしん坊だな。
「くだものならある」
ザジは果物を持っているらしい、適当にリンゴとか齧って食うか。
とか思っていたがこれは、ホースにチューブに…なんだこりゃ?
「管ばかり、だから管もの」
「25点」
「くだらん」

…………
「刹那、お前今何つった?」
「すまん!今の言葉は忘れてくれ!!」
残念だが今の会話は私の脳内にしっかりとインプットされたぞ、はははははは

70 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/08(水) 13:32:12 ID:???
ちょwwww刹那wwwwwwww
71 名前: 嘉門ネタでふと浮かんでしまった [sage] 投稿日: 2006/11/08(水) 13:38:34 ID:???
誰も知らない素顔の那波千鶴
72 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/08(水) 13:55:49 ID:???
>>71
一説には超 鈴音もすらも勝てないと言われてる3―A最強の女

那波 千鶴か…

後、ザジも最強らしいな
73 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/08(水) 16:21:09 ID:???
このスレで千鶴さんに勝てる奴ぁいねぇ……
ザジはごくふつーの甘えたさんだな、ここでは。でも、確かに
勝負に負けたとか、けちょんけちょんにのされたとか、そういう目に
遭うこともないよな。酷い勝ち方もしないが。
千鶴→攻撃型最強、ザジ→防御型最強、といった感じか。
74 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/08(水) 16:43:26 ID:???
あらあらw
75 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/08(水) 17:58:52 ID:???
アニメの予告…
まるでここの小さな知識じゃねえか…

新房の野郎やりやがる…
76 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/08(水) 18:10:56 ID:???
阿呆がっ!!これじゃ、丸パクリじゃねぇか!
77 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/08(水) 19:00:03 ID:???
ここ見てんじゃねぇのか新房wwwwwwwwwwwwww
78 名前: 新房 [sage ネタだよ] 投稿日: 2006/11/08(水) 19:10:21 ID:???
タダで使わせてもらうからもっと書き賜え君たち
79 名前: 刹那 暗闇 [sage] 投稿日: 2006/11/08(水) 22:21:10 ID:???
刹那 暗闇


暗闇の中、私はもがく
ここはどこなのだろうか?目を凝らしてみても何も見えない、というより何も感じられない
いや、それよりも私は目を開けているのであろうか?

天地も左右もわからない。感覚がないのだ
ただわかるのは・・・全身に何かが絡みついているということだけだ

その絡みつくものの正体が何かわからない
手足は上手く動かず指先までの感覚はない
ただ、全身を何かが這い回る感覚だけあるのだ

耳たぶ、首筋、乳房、へそ、脇の下・・・私のあらゆる部分をそれは這い回る
だが私は抵抗できない。沸き上がるある感覚だけが私を支配してゆく

そう・・・快楽が私を支配してゆくのだ


刹那 「はぁっ!!!」

布団をはねのけ飛び起きる私、吐き出す息は荒れる心音と同じリズムで出続けていた
寝間着を触ってみる。それはしっとりと汗で濡れていた。寝間着だけではない、その下の下着も同様だ
しかし下着を濡らしていたのは汗だけではない。それは・・・

真名 「・・・どうした?うなされていたようだが?怖い夢でも見たのか?」
突然かけられた声に私は戸惑う。声のした方を見ると、ドアの方に龍宮が立っていた
そして龍宮は淫猥な笑みを浮かべながら、濡れた指先を舐めていたのだ

80 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/08(水) 23:09:02 ID:???
はいはいパル同人パル同人……



( ゚Д゚ )
81 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/08(水) 23:17:08 ID:???
こっちを見るなーっww
82 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/08(水) 23:22:36 ID:???
( ゚Д゚ ) …
(    )
83 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/08(水) 23:43:22 ID:???
考え方

まき絵「ん〜。このキャンディ飽きちゃったな〜」
あやか「なら私のと交換しませんか?」
まき絵「わーい。ありがとー」

亜子「あんなに口の中に入れたもの同士を交換するなんて…」
パル「んふっふ〜。あの二人、どこまで行ってると思う?」
ゆーな「にゃー」
アキラ「どこまでって…」
亜子「そらいいんちょの言葉攻めで強引にたゆんするんちゃうん?」
パル「いいんちょって案外、×××でまき絵の××して××に強引に××しちゃったりして」
アキラ「そんな!二人ともそこまで大っぴらじゃないよ」
ゆーな「にゃーにゃーにゃーにゃー、にゃにゃにゃにゃー」
亜子「え?ゆーなはまき絵が積極的に行ってする」
パル「なるほど、亜子の通訳がそのままならまき絵の誘い受けに一票だね」
アキラ「みんな二人に失礼だよ。あれだけ純情そうなんだからきっと…」

まき絵「あーやか」
あやか「あらまき絵、本当に甘えん坊なのですね」
―抱きしめあったときに感じる心臓の鼓動。柔らかい髪、温かい体温。
 こうしてるだけで…幸せいっぱい。

アキラ「とかこんな感じで…ちょっとみんな何笑ってるの!」

まき絵「みんなあそこで何してるの」
あやか「知りませんわ」
84 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/09(木) 00:27:47 ID:???
三分後投下〜

久しぶりなので登場人物紹介

真名 このお話のカオスの中心、不幸属性が付いてしまった。せつなからは”ちちうえ”と思われている

せつな 千鶴に抱擁されて精神だけ幼児化した刹那、言葉使いが幼女

ねこ裕奈 千鶴に抱擁されて精神だけねこ化した裕奈、人の言葉はわかるらしい

千鶴 カオスの元凶。本人にはたぶん悪気はないのだが、抱擁は止められないらしい 。せつなからは”ははうえ”と思われている
85 名前: 真名 高級料理 [sage] 投稿日: 2006/11/09(木) 00:30:56 ID:???
真名 高級料理


1/4
いつになく私の部屋の雰囲気が危険になっている
私を睨むせつなの目、裕奈の目、そして那波の何かを含んだ微笑み
もうこんなのはたまらない


事の発端はテレビの番組であった
”発見、麻帆良の名店”
これを皆で見ていたのだ
これに映っていたある光景にせつなはショックを受けて、私にこうせがんだのだ

せつな 「お寿司食べたいよぅ。廻っていないお寿司〜」
裕奈 「うにゃぁ〜」

私の服を掴んで引っ張るせつな。その姿は可愛いものであるが、言っている内容が困ったちゃんだ
何をわがままを言っているのであろうか、この娘たちは
廻っていないお寿司ですと?そんなのは40を過ぎてから行くもんだ
幼いウチから贅沢させているとろくな事にならない、そうだろう那波。と声をかけようとしたとき

千鶴 「あら、それは良いわね。私、行くの久しぶりだわ」
それは戦前のお話か?と聞いてみようとしたがそれは止めておく
たぶん、葱をぶっ刺された上に連れて行かされることになるだろう
不幸の上塗りはゴメンだ
だから私ははっきりと断ることにした

真名 「あのな、廻っていない寿司は山葵がいっぱい入っていて危険なんだ。子供が食ったら死ぬぞ」
嘘が入っているが、こういう嘘はいいものだ
86 名前: 真名 高級料理 [sage] 投稿日: 2006/11/09(木) 00:31:32 ID:???
2/4
せつな 「ちがうもん!!きっとおいしいんだもん!!」
裕奈 「ふにゃぁぁぁ!!!」

二人が抵抗し始めた。どうやら嘘は通じないらしい
真名 「那波、お前からも何か言ってやれ!!」
千鶴 「ではお出かけするから着替えましょうね。せつなちゃん、裕奈ちゃんこっちに来てね」
なんで行くことが確定しているんだろう?ていうかもしかして・・・
真名 「支払いは誰が?」

千鶴 「うふふふふ・・・」
那波は両手を合わせて手の前で拝むようなポーズをとると、私の方を向いて笑い始めた
鬼だ、鬼ガイル
いかな私とはいえこのような悪鬼を相手に生きていられるとは思えない
つまり・・・敗北ということらしい


夜の麻帆良の街、裏もあれば表もある。夜の歓楽街はまさに鵺の住むところといったところであろうか
なんて所に行くはずもなく、私はせつなたち三人を連れてあるところにいった

せつな 「ろ●そん?こんびにだぁ!」
裕奈 「にゃ?」

ここはいつも来るコンビニだ。奴らの要求したのは廻っていない寿司、ならばここの事だ
真名 「さぁ、どれでも好きなのを選べ!!」
冷蔵の棚に並んだいろいろな手巻き寿司、納豆にシーチキンにカニカマ
さらに下の段にはパックの詰め合わせ。これ最強!!

真名 「どうした?遠慮はいらないぞ?いっぱい食え。これが廻っていない寿司だ!!!」

那波にコンビニの裏に連れて行かれ、ネギを刺されそうになった
87 名前: 真名 高級料理 [sage] 投稿日: 2006/11/09(木) 00:32:07 ID:???
3/4
ここは五月の口利きで来ることになった高級寿司店、店構えからして高級そうで入りづらい
せつな 「とつげき〜」
裕奈 「にゃぁ〜」
勢いよく扉を開けて入っていくせつなと裕奈。行儀が悪い

さて、高級寿司店のカウンターに女子中学生(そう見えない奴もいるが)が四人並んでいる姿は寿司屋の大将にも奇異に映っただろう
大将 「い、いらっしゃい。さっちゃんの紹介の人たちだね、何から握ろうか?それともお任せが良いかな?」
そう、コースならお金の算段がしやすい。そう思っていたのに奴らと来たら

せつな 「うに!!」
裕奈 「にゃ!!」(カニを指さしながら)
千鶴 「中トロ」
言葉も出なかった。いきなり高いものからですか?裕奈については何を言っているのかわからないが・・・
もう諦めるしかないらしい。そして腹をくくった私も負けずに注文する
真名 「かっぱ巻き」

せつな 「ねぎとろ!!」
裕奈 「にゃ!!」(ぼたんえびを指さしながら)
千鶴 「えんがわ」
真名 「卵焼き」

せつな 「いくら!!」
裕奈 「にゃ!!」(ヒラメを指さしながら)
千鶴 「大トロ」
真名 「サラダ巻き」
88 名前: 真名 高級料理 [sage] 投稿日: 2006/11/09(木) 00:34:05 ID:???
4/4
・・・
悪夢の時間はどのくらい続いたであろうか?お腹をぱんぱんに膨らませたせつなたちガイル
彼女たちがいくつの寿司を頼み、それを食っていたのかはもう覚えてはいない
千鶴もせつなも裕奈も満足そうにお茶をすすっている。こっちの気も知らないで
私のお腹もいっぱいだが、それ以上に心が不安でいっぱいになっている
はたして・・・お会計はいくらなんだろうか?

大将 「じゃ、これ。さっちゃんのお客さんだからキリの良いところで!!」

¥60,000ー

はうぁあ!!!
こ、これ中学生の払う金額じゃないと思うんですが・・・那波さんどうですか!!!
千鶴 「ごちそうさま。せつなちゃんたち、喜んでいるわ」
千鶴は私に向かって再び両手を合わせて手の前で拝むようなポーズをとり、お礼を言った
その笑顔は菩薩のようだ
もう・・・もうお寿司屋さんなんて嫌いだ!!!


その日から一週間、私の食事の質が下がった事を付け加えておく
水ご飯、お湯ご飯、氷掛けご飯
それが主食になった

89 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/09(木) 00:35:50 ID:???
隊長( ´;ω;) ブワッ
90 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/09(木) 00:38:10 ID:???
「1回6万と高価だが、尻ネギを食らうぐらいなら、惜しくな


(´;ω;`)ウッ
91 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/09(木) 01:16:58 ID:???
那波 千鶴…改めて怖ろしい女だ…
92 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/09(木) 06:45:50 ID:???
三分後に投下します
93 名前: されど二人は蕾のままで・最終話 [sage] 投稿日: 2006/11/09(木) 06:49:05 ID:???
されど二人は蕾のままで・最終話
1/9

 それは、ちょっぴり自分が嫌いだった少女のお話。
 そばかすだらけで癖っ毛な容姿。成績も人並みで、なんにも取り柄の無い、普通の性格。
そんな自分が、どうしようもなく嫌いだった女の子。
 けれど―――

「いよいよ本番かあ……」
 朝。目覚し時計よりも早く、夏美は起床した。不思議と頭が冴え渡っているようで、一つ深呼吸する。
それは、夏美が初めて体験するような感覚。自分の中で自信が漲っているような、そんな心境であった。
「見ててねハカセ……、まきちゃん……!」
 晴れやかな笑顔で頷くと、夏美はてきぱきと着替えを済ませた。

「おはよう夏美。もう朝御飯出来てるわよ」
「うん。ありがとちづ姉」
 ダイイングルームでは既にみんな揃っていて、和やかに朝食をとっている。夏美もちょこんと座り、
そのまま箸を取った。
「ごめんあやか。ちょっとソース取って〜」
「はいどうぞ」
「ちづ姉、今日の卵焼き美味しいよ!」
「そう? ふふ、今日は夏美の大事な舞台ですもの。少し張り切っちゃったかしら」
「ちづ姉お代わり!」
「コタロー君、よく食べるね……」
 いつもの変わらない雰囲気。夏美もリラックスしたまま、朝食を終えた。
「―――で、今朝はまきちゃんまで居るんだ」
「むーっ! ツッコミ遅いよっ!!」
 ようやく夏美が指摘すると、まき絵はぷくーっ、と頬を膨らませ、くすりとみんなで笑う。
「後からみんなで観に行くから、頑張ってね夏美ちゃん!!」
 まき絵が宣言すると、みんなもうんうん頷いた。
94 名前: されど二人は蕾のままで・最終話 [sage] 投稿日: 2006/11/09(木) 06:49:43 ID:???
2/9

「夏美。今日はいつもよりいい表情してるわよ」
「せやなあ……。本番前の夏美姉ちゃんはいっつもそわそわしとんのに、今日はやけに大人しいやんけ」
 千鶴の指摘に、小太郎も物珍しそうに同意する。
「まあ、今回はやれるだけの事はやったもの」
「おおーっ、夏美ちゃんが燃えてる〜っ!」
 きっぱりと答える夏美に、まき絵は嬉しそうに煽り立てた。それでも夏美は動じない。ただにっこりと、
柔和な笑顔のままで出発の支度を整えるばかりである。
「どうぞ、夏美さん」
 あやかはそっとルージュを差し出す。それは、まき絵が誕生日プレゼントに渡した、ピンクのルージュ。
夏美は小さく頷き、ゆっくりと自分の唇に引いた。
「な、なんや見とるこっちが恥ずいわ……」
 小太郎がちょっぴり頬を染めながら呟くと、みんなはくすくす笑うばかり。
「似合ってるわ、夏美」
「うんうんっ!」
 千鶴とまき絵に褒められて、ようやく夏美も少しだけ照れた表情を見せる。それでも、夏美は普段よりも
落ち着きを払っていた。そして―――

 ぴんぽーん。

「あらあら。お迎えが来たようね」
「じゃあ行ってきまーす!」
 元気良く夏美は部屋を出て行った。一同はしみじみとした表情でその後ろ姿を見送る。
 こうして、一日が始まった―――
95 名前: されど二人は蕾のままで・最終話 [sage] 投稿日: 2006/11/09(木) 06:50:27 ID:???
3/9

「夏美さん、すごくお似合いですよー」
 開口一番、聡美は恋人のお化粧した姿を褒め称えた。
「お誕生パーティーの時よりもー、なんだか可愛いですねー」
「えへへ。なんかさ、今日は恥ずかしくないんだよね」
 夏美はペロリと舌を出しながら答える。
「今日はね、私の全てをハカセに見てもらうんだもの。私も、本気だよ!」
 きっぱりと言い切る夏美に、ハカセは思わずどきりとしてしまう。
「あはは……、張り切ってますねー。うん、とっても素敵ですっ!」
 にっこりはにかんで、聡美は夏美の腕を取る。
「もう、ハカセったら……」
「ふふっ。今日は頑張って下さいね」
「うんっ!!」
 道行く人の目も、今は気にならない。
 今日の風は少し暖かく感じる。いつまでも触れていたくて、二人はずっと肩を寄せたまま学園に向かった。

 最終確認とも云える打ち合わせを終え、いよいよ客入れの時間が迫ってきた。
 次第に緊張が込み上げてくる。それは、夏美の大好きな感覚。
 昔から、このぞくぞくするような感じが好きだった。
 今、この瞬間から新たな物語が始まるのだ。そして、自分が主役となれば殊更だ。
 普段と違うのは、怖くない点。
 いつもなら不安と期待の入り混じった心境になるのだが、今は違う。

 今日、この瞬間に私は生まれ変わる―――

 夏美はそう思っていた。その心に、ときめきを忍ばせて。
 早く。早く新しい自分に逢いたい。気持ちは逸るばかりで、どきどきが止まらない。
 幕の向こう。客席がざわめき出した。いよいよ開場時間となったのだろう。
 夏美はこっそりと舞台の袖から、客席の様子を窺った。
96 名前: されど二人は蕾のままで・最終話 [sage] 投稿日: 2006/11/09(木) 06:51:03 ID:???
4/9

「ふふっ、嬉しいな……。みんな来てくれたんだ……」
 前列中央の一番見やすい席へと、裕奈と美空が聡美を強引に座らせている。その周囲にはあやか達の姿。
そしてクラスメイトの大半が次々と客席を埋めていった。
「あれっ? まきちゃんは……?」
 気が付くとまき絵の姿だけが見えない。どうしたのだろう、と夏美は首を傾げる。すると、
「やっほー夏美ちゃん!!」
 突然、背後から声を掛けられた夏美は驚いた表情で振り返る。演劇部員でごった返す舞台裏で、
何故かまき絵も混じっていたのだ。
「ま、まきちゃんここは立ち入り禁止だってば!」
「へへー、気にしない気にしない」
「気にするよっ!!」
 他の部員達の視線が痛い。仕方なく夏美はまき絵の手を取り、控室の方に連れ出した。
「―――もう、まきちゃんたら……」
 ふう、と溜息をつき、夏美は苦笑する。
「えへへ。もしかしたら夏美ちゃん緊張してがちがちになってないかなー? って思ったから、つい……」
「大丈夫だよ」
 夏美は表情を緩ませ、まき絵のおでこに指を当てた。
「みんなが観てくれるんだもの。こんなに心強い舞台は初めてだよ。だから、まきちゃんも安心しててね」
「うんうんっ! ハカセちゃんも見てるんだから、頑張ってね!!」
 まき絵は眩しいばかりの笑顔で激励する。そして、唐突に夏美の手を取った。
「私のパワー、夏美ちゃんに分けてあげるっ!!」
 ゆっくりとまき絵の手から温もりが伝わってくる。どこかくすぐったいような、そんな感覚であった。
「じゃあ私、戻るねっ!」
 そのまままき絵はぱたぱたと控室を飛び出していく。あはは、と夏美は微笑みながら自分の手を見つめた。
「パワーならもう充分もらってるよ、まきちゃん……」
 そう伝えようとしたけど、夏美は思い直す。この気持ちは演技で伝えればいいのだ、と。
 夏美は大きく息を吐き、静かにその時を待つ。
 そして、開演五分前を知らせるアナウンスが流れた―――
97 名前: されど二人は蕾のままで・最終話 [sage] 投稿日: 2006/11/09(木) 06:52:15 ID:???
5/9

「えっへへー、ハカセちゃんも一緒に来ればよかったのに。夏美ちゃんすっごく綺麗だったよっ!」
 客席に戻ってきたまき絵はちゃっかりと聡美の隣に座る。わざわざあやかが確保してくれたのだ。
「でもー、やっぱり楽しみは本番まで取っておきたいじゃないですかー」
「葉加瀬さんのいう通りですわよ、まき絵」
 聡美とあやかにたしなめられ、そうかなあ、とまき絵は口元に指を当てて思案する。
「そんなことより、なっちゃんの様子はどうだったの?」
「村上、緊張してなかった?」
 後ろの席から美空と裕奈が尋ねてくる。
「ぜーんぜん! きっと最っ高の演技を見せてくれるよっ!」
「楽しみやなあ〜。はよ始まらんかな〜」
「そうですねー」
 聡美の隣に陣取った亜子が呟くと、聡美も同意する。その隣では、
「和美、綺麗に撮ってあげてね」
「トーゼン! 村上が主演の舞台だもんね!」
 千鶴と和美がおしゃべりしている。そして、
「村上さん……。頑張って下さいね!」
 和美にしか聞こえない声で、さよは固唾を飲んでまだ上がらない幕を見守っていた。
 その他にもちらほらとクラスメイトの姿が見える。一通り辺りを見渡すと、聡美はぽつりと呟いた。
「みんな見守っていますから……。頑張って下さい、夏美さん……」
 やや不安げな表情で、聡美はぎゅっ、と身を縮ませる。すると、
「な、なんかさ、見てるこっちが緊張しちゃうね……」
 まき絵がそっと声を掛けたのだ。そして、軽く聡美の手に触れる。
「でも、夏美ちゃんならだいじょーぶたよっ!」
「そうですね……!」
 聡美は少し驚いた表情で、けれどもすぐさま笑顔で答えた。

 ゆっくりと照明が落とされ、客席のざわめきも静かになっていく。
 いよいよ、その時が来たのだ。
98 名前: されど二人は蕾のままで・最終話 [sage] 投稿日: 2006/11/09(木) 06:52:52 ID:???
6/9

 その声は、普段の夏美からは想像も出来ないくらい朗々と、舞台上に響いていた。
 そして、狭い舞台を広々とした世界に繋ぐように、夏美は動き回る。
(身体が軽い―――!)
 夏美は不思議な感覚に捕われていた。まるで、自分以外の時間がゆっくりと流れるような感覚に。
 相手役の子が不意に台詞を変えてきた。客席からは見えない角度で、その子はしまった、というような表情を
一瞬覗かせてしまう。
(大丈夫、それなら―――!)
 夏美はくすりと微笑み、咄嗟にアドリブを交えて軌道修正する。昔の夏美なら、アドリブなんて最も苦手と
していた筈であった。けれど、今はそれが楽しい―――!
 夏美に引っ張られる形で、相手役の子もすぐさま立ち直った。そして、二人は一旦袖に引き揚げる。
「夏美ぃ、ありがと〜っ!!」
「へーきへーき、今の所は順調だね」
 相手役の子に感謝され、夏美はにっこりと穏やかな笑顔で答える。そして、手早く衣装を変えた。
「じゃ、行って来るね!」
 再び夏美は舞台へと飛び出していった。

「夏美さん……!」
 聡美はただひたすらに感動していた。今にも泣き出しそうな目で、舞台上の夏美の姿に見蕩れている。
それは、付き合いの長い千鶴やあやかも同様であった。
「夏美さん、立派ですわ……」
「それでこそ夏美よ……」
 他のクラスメイトも、見事としか言いようの無い夏美の演技に圧倒され、言葉を失っている。
「夏美姉ちゃんて、こないに凄かってんな……」
「ええ。本当に夏美さんは凄いのですわ」
 小太郎が呟くと、あやかが我が事のように答える。
「夏美ちゃん、素敵だよ……」
 そして、まき絵は瞳をきらきらさせながら、息をするのも忘れるくらい熱心に魅入っていた。
共に頑張ってきた少女が今、舞台でこうして主演を務めている。それがこんなにも嬉しいなんて―――!
99 名前: されど二人は蕾のままで・最終話 [sage] 投稿日: 2006/11/09(木) 06:53:30 ID:???
7/9

 劇も佳境に差し掛かり、夏美の演技にも一層気迫がこもっていく。より激しく、鬼気迫るような迫力で。
「なーる。確かにこりゃ疲れるわ」
 ついつい美空は軽口をこぼす。
「せやから夏美ちゃんトレーニングしとったんやね……。めっちゃ頑張っとったもんなあ……」
 にこにこと亜子は小声で聡美に告げる。けれど聡美はすっかり心を奪われた様子で、答える余裕もない。
それなら、と亜子はこっそり和美に話を振った。
「あらあら」
「りょーかい」
 話を聞いた千鶴が笑い、和美もシャッターを切った―――

 やがて終わりの時がやって来た。夏美のお陰で他の部員も素晴らしい演技を見せ、いよいよクライマックスを
迎えていく。そして、幕は閉じていった―――
「えっ……?」
 夏美は思わず首を傾げる。渾身の演技を見せ、劇は完璧な形で終わったというのに。
 そこにあったのは、沈黙であった。

 まるで、完全に時を止めたように―――

 けれど、やがて時間は動き出す。
 先陣を切ったのは、聡美であった。
「夏美さんっ……!」
 感極まった様子で、聡美は経ち上がった。そして、涙を流しながら拍手をしたのだ。するとどうだ、
瞬く間に拍手の渦は広がり、大歓声と共にスタンディングオベーションの嵐が巻き起こったのであった。
「あはは……、よかったあ……」
 ようやく緊張から解放された夏美は、ゆっくりとその場にへたり込む。そして、歓喜の表情で部員達が
次々と主演女優に抱き付いた―――
100 名前: されど二人は蕾のままで・最終話 [sage] 投稿日: 2006/11/09(木) 06:54:09 ID:???
8/9

 カーテンコールで演劇部の面々が顔を出すと、歓声は一際大きく膨れ上がる。
「ありがとうございましたっ!!!」
 清々しい表情で夏美が手を振ると、一気に観客が押し寄せてくる。それはさながらライブのように。
そして―――

「夏美ちゃん!!!」

「きゃああっ!?」
 あろうことか、まき絵がいきなり抱き付いて来たのだ。
「ちょっ、まきちゃんみんな見てるのに……っ!!」
「すごいよ夏美ちゃん! もう最高だったよっ!!!」
 夏美が赤面しようがお構いなしにまき絵はすりすりと夏美に抱擁する始末である。やれやれ、と苦笑して
あやかはまき絵の肩に手を掛けた。
「まき絵。ちゃんと順番は守らなくてはいけませんよ?」
「あ、そっか。ごめんごめん」
 ようやくまき絵は夏美を解放する。そして、
「ハカセちゃん!」
 そっと聡美を夏美の前に連れ出した。
「夏美さん……」
 聡美は涙を滲ませたまま、愛しい人と対面する。
「ハカセ……。私、ちゃんと出来たかな……?」
「ええ……!」
「私、頑張ったよ……!」
「はい……っ!!!」
 夏美もまた、うっすらと目に涙を浮かべている。最早声にならないといった様子で、聡美は思いっきり
夏美を抱きしめた。
 そして、二人はゆっくりと唇を重ねる。
 そんな二人を、クラスメイト達は温かく見守っていた―――
101 名前: されど二人は蕾のままで・最終話 [sage] 投稿日: 2006/11/09(木) 06:54:55 ID:???
9/9

 翌日。うっすらと霧が立ち込める早朝。夏美は寮の前でストレッチをしていた。
「おっはよー夏美ちゃん!」
 しばらくして、まき絵がやってくる。そして、二人はランニングを開始した。
「昨日の今日なのに、夏美ちゃんも頑張るね〜」
「うん。せっかく始めた事だし、もうしばらくは続けてみようかな、って」
「うんうんっ! 今日も頑張ろうね!」
 笑顔に包まれながら、二人の少女が走り出す。
「―――そうそう、朝倉から写真見せてもらった?」
「舞台の写真? もうプリントアウトしたんだ?」
「うんっ! 夏美ちゃんすっごく綺麗だよっ! それに……」
 まき絵はくすくす笑いながら一枚の写真を渡す。そこには、舞台を見守る聡美の顔が映っていた。
「ふふっ、ハカセったらカワイイ♪」
 自然と夏美の顔から笑顔が弾ける。だが、
「じゃーん! あとね、こんなシーンもあるんだよ♪」
「わわっ!? 和美ってばこんなトコまで〜っ!」
 もう一枚の写真を見て、夏美は真っ赤になってしまう。それもそのはず、二枚目の写真は夏美と聡美の
キスシーンがばっちり収められていたのだ。
「夏美ちゃん今日から大変かもね。きっと取材が殺到するんじゃないかな?」
「いやあああああっ!!!」
 まだ白い景色に、夏美の情けない声が響いた―――

 自分が嫌いだった少女は、もういない。
 夏美とまき絵。二人の少女はこれからも成長していくのだろう。大人への道を歩いていくように。
 部活に、恋に、情熱を燃やして。
 そして、いずれは可憐な花を咲かせるのでしょう。
 されど、二人はまだ蕾のままなのです―――

                              〜されど二人は蕾のままで fin〜
102 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/09(木) 06:55:38 ID:???
これにて完結で御座います。ここまでお付き合いして下さった方に感謝!
この話、前スレ限定の予定でしたが見事に持ち越してしまいました。反省

ここから続きを書くとなると番外編やらその後のエピソードとなりそうですが、
しばらくは予定ぎっしりなんで動けません>< 本当にごめんなさいm(_ _)m
放ったらかしのシリーズも進めたいし、何より誕生日ラッシュが迫ってますからw

この最終話をハカなつ本家の職人様に捧げます。ではまた
103 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/09(木) 07:45:03 ID:???
朝からイイ物見せてくれやがって!蝶GJ!
104 名前: マロン名無しさん 投稿日: 2006/11/09(木) 10:00:08 ID:TBPgFBD9
NATSUMI GJ!!
105 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/09(木) 11:29:14 ID:???
ゆーな「おいでよォー、ぶっちシャムネコ、ろしあん、ぶるぅ〜♪」
アキラ「…ゆーな、何してるんだろう?」
ゆーな「茶トラァ〜、のっらヒマラヤぁン、ねこにゃんだんすねこにゃんだんす…ねこにゃんだんすっ♪いぇい☆」
猫「にゃーん」「みぃ」「なぅー」「みゃー」「ちにゃー」
アキラ「…!?」
ゆーな「にゃーん♪」
アキラ「…これ、は…ねこ天国!?」
106 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/09(木) 12:39:23 ID:???
一昨日からなんかすげー投下祭だな ヲイ!
纏めてすまないがみんなぐっずょぷダゼ
107 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/09(木) 17:43:41 ID:???
>>105
微妙にゴッチャになってるのはいわゆるオマージュ?
108 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/09(木) 18:06:52 ID:???
>>105
隊長が見たら萌え死ぬじゃないか
109 名前: リクカプ劇場 [sage:リクカプ募集中] 投稿日: 2006/11/09(木) 18:27:04 ID:???
リクカプ劇場
英子×雪編:小さなやさしさ


昼下がりの学園。
疎らに人が出入りしているカフェテリアで三段重ねのアイスを舐めている雪。
相当ご機嫌らしく横から来る英子の存在に気づくことがなかった。
「あっ!」
そう思ったときには強くぶつかってしまったときだった。
英子は少しバランスを崩しただけだが、雪はその場に転がり買ったばかりのアイスは地面に落ちてしまう。

「ちょっと!どこ見ているの」
英子は厳しい口調で言い放つ、雪はアイスを落としたばかりでなく上級生を怒らせたことで半泣き状態。
幸せな瞬間が一転、最悪の展開となってしまった。
「何とか言ったらどうなの!」
「ふ、ふぇぇ…うっ…うぇぇぇん」
英子がさらに問いただすため雪はついに泣き出してしまった。
雪は口や服をアイスでベトベトになり、殆ど口を付けただけのアイスは床に無残な格好で落ちていた。
自分は何も被害はなくぶつかったのは雪だったのだが、何となく他の視線が痛い。
「…」
まだ子供なのに少し言い過ぎたかと思ってか、地面に落ちたアイスを取ってゴミ箱に入れる。
雪を立たせ、ハンカチを使って口回りや服を拭いていく。

「ちょっと待ってなさい」
そう言って英子はその場から去り少しして戻ってきたとき、その手には三段重ねのアイスが。
「今度からちゃんと前を見るようにしなさい」
自分のプライドを守って強がっているようにも、それが英子らしい反応だと見て取れるようにして帰ってしまった。
「…」
雪はその手に握られたアイスをそっと舐める。
自分がさっき落とした三段重ねの順番も味も同じだった。

110 名前: マロン名無しさん [sage 美砂くぎで] 投稿日: 2006/11/09(木) 18:52:19 ID:???
いい!なにかいいよ!
GJ!
111 名前: 真名ちゃんもっこり日記128 [sage] 投稿日: 2006/11/09(木) 21:31:39 ID:???
真名ちゃんもっこり日記128

最近、依頼が減り気味で休みが多くなった。
平和なのはいいことなのだがこちらとしてもな…
何しろスケジュール表を開くと依頼関係の日程は二連休ばっかり。
暇つぶしをかねてエヴァンジェリン宅で対戦ゲームをやっている。

ガガガガガガガガガ
「はっはっは、私に勝とうなど10年早い」
卑怯だ、常にハメ技など全く避けれないじゃないか。
「茶々丸。腹減った、飯」
エヴァがだんだん親父と化してるな、茶々丸もたまったものではないだろう。
「マスター。私は今から猫さんのご飯をやりに…」
「何だと!?私より野良猫の方が大切か!!」
流石にこれは怒るわな。
「こいつめ、最近金の出入りが増えてるかと思ったら猫の餌代に使って!」
ガシャーン
あ、蹴飛ばした。

「『猫をバカにするな、今日の飯はニンニクと葱がたっぷりはいったスープだ』という心境ですよ」
―っていつの間にかドラム缶を用意してその中はぐつぐつ煮立っている。しかもニンニクと葱臭い。
今、茶々●が掴んでいるロープを離せば逆さづりにされてるエヴァは真っ逆さまだな。
「OK茶々丸、話し合おうじゃないか」
さすがにコレばかりは勘弁と言いたいところか。
「お前の言い分も分かる。だが所詮お前は私の従者だ、マスターの言い分を優先させるのもまたお前が

ドボン ぶくぶくぶくぶくぶく

ヒィィィィィィィィィィィィィィィ(怖)
112 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/09(木) 22:45:21 ID:???
三分後投下〜
113 名前: まき絵 清冽な朝の出来事 [sage] 投稿日: 2006/11/09(木) 22:47:49 ID:???
まき絵 清冽な朝の出来事


1/2
朝4時半、そんな時間に私は目覚めます
なんでそんな時間に起きないといけないかというと、朝練があるからです

まき絵 「おっはよー明日菜!!!」
寮の階段を下りたところでクラスメートに会いました
明日菜は学費を稼ぐために新聞配達をしているのです。苦学生なのです
明日菜 「ん、おはよ。朝練?」
まき絵 「そうなんだ。途中まで一緒に行く?」
明日菜 「うん。なんだか寒くなってきたね、最近」
まき絵 「だね。もう冬かな」

玄関から外に出ると、とても清冽な空気が漂っていました
私は胸一杯にその空気を吸い込むと、思いっきり息を吐きます
まき絵 「ぷはぁ・・・気持ちいい!!!」
まるで体の中の悪いものが出て行って良いものが入ってくるような感覚
これが大好きです

まき絵 「いま起きているのって・・・たぶん私たちとさっちゃんぐらいだよね」
明日菜 「そうね。まだ四時半だし・・・」
そう言ったときのことでした。突然量の一室の窓が開いたかと思うと、誰かが出てきて叫び始めたのです

ハルナ 「ちょうちょ!!!ちょうちょ!!!菜の葉に止まれ〜!!!ああん!!!締め切りィィィ!!!」
夕映 「戻ってくるですハルナ!!!後2ページですよ!!!」
叫んでいる人は後ろから伸びてきた手に部屋に引き込まれ、窓はあっという間に閉められてしまいました

まき絵 「そっか、起きてはいないけど寝てない人はいるんだ」
明日菜 「大丈夫かな?あれ?」
114 名前: まき絵 清冽な朝の出来事 [sage] 投稿日: 2006/11/09(木) 22:48:24 ID:???
2/2
いつもの練習場所までランニングする私。でもそれに余裕で付いてくる明日菜
同じ馬鹿レンジャーだけど体力は明らかに明日菜の方が上かな?
ていうか下から二番目だね。楓ちゃんにくーふぇもいるし
意外にゆえっちも体力あるからもしかすると・・・

明日菜 「じゃ、私こっちだから」
そういうと明日菜は向こうの道へと行ってしまった。明日菜も大変だな


世界樹の木の根元、ここが私のお気に入りの練習場所。何でかというと・・・
ネギ 「あ、まき絵さんおはようございます。今日も頑張りましょうね」
そう、私の大好きなネギ君が少し遅れてここに来るからです
まき絵 「おっはよー!!早速だけど柔軟してあげるね」

私はネギ君の背中にのしかかると、そのままネギ君の体を前に押し倒します
ネギ 「ん・・・まだ体が硬いです」
そしてそのまま胸を押しつけつつ、さらに体重をかけます
ネギ 「あ、あの・・・まき絵さん?その・・・胸が・・・」
せ、セクハラじゃないんだよ!?柔軟なんだからね!?
まき絵 「ん?胸?当ててるんだよ〜」

するとネギ君の顔は耳まで真っ赤になるんです
ネギ 「あ、あの!!!もう良いです!!」
まき絵 「ダメだよネギ君。柔軟はしっかりとやらないとね?」
私はネギ君を逃がしません。だってネギ君をさわさわしたいから・・・

こうして私はネギ君とのふれあいを楽しむのです

115 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/10(金) 01:21:50 ID:???
久々にネギが出てきた気がする GJ!
116 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/10(金) 04:22:22 ID:???
>>111
茶々●wwww
117 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/10(金) 07:22:31 ID:???
考えてみればネギも茶々●も久々だなw
118 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/10(金) 11:31:21 ID:???
ぐつぐつエッヴァ 「煮るな」
119 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/10(金) 20:58:48 ID:???
三分後投下〜

下(ホモ)ネタがあるため苦手な人はスルーで

地雷なんて踏むもんじゃないね
120 名前: ネギ 僕の尊敬する人 [sage] 投稿日: 2006/11/10(金) 21:01:54 ID:???
ネギ 僕の尊敬する人


1/3
僕には尊敬する人が二人います
一人はおとうさん、そしてもう一人は・・・新田先生です

高畑 「ネギ君、クラスのほうはどうだい?」
しずな 「ネギ君かわいいわ〜」
学園長 「ネギ君、木乃香は変なコトしとらんじゃろうかな?」

実は気にしていることがあります。他の先生方はみんな僕のことを”ネギ君”って言うんです
やっぱり皆さんから見たら、僕は子供なんです
でもそんな中、たった一人だけ僕のことを先生って呼んでくれる人がいたんです
それが”新田先生”です


今日も僕は怒られてしまいました。いつものようにクラスが騒ぎすぎたからです
僕が収められずにいると、そこに”全裸”の新田先生が現れました
新田 「キミたちぃ・・・私の素晴らしい芸術を見て収まるんだ」
クラスは一瞬で静寂で包まれます。みんな固まります
新田 「ネギ先生・・・お話があります。ちょっと指導室まで来てください」


しばらく新田先生の全裸でのお説教の後、僕は夕暮れの公園で泣きました
遠くから聞こえるカラスの鳴き声も僕を叱っているように聞こえます
ネギ 「ぐすっ・・・どうしたらいいの・・・」
そんな落ち込んでいる僕に誰かが声をかけてくれたのです

新田 「ネギ先生・・・いまから飲(や)らないか?」
121 名前: ネギ 僕の尊敬する人 [sage] 投稿日: 2006/11/10(金) 21:02:48 ID:???
2/3
僕は初めは遠慮しました。でもとっても明るい新田先生の雰囲気に押されてご一緒することにしたんです
新田 「さぁ、遠慮は要らないよ。先ほどはすまなかったね、教育というものを論じるとつい熱くなってしまってね」
五月さんのくいもん屋で食事をする僕と新田先生。ちょっと緊張しています
勧められる飲み物が甘酒だとは気がつかずに、僕はそれを飲みました

ネギ 「ううぅ・・・僕ダメ先生・・・」
甘酒が入りると僕は泣き上戸になるようです
新田 「ネギ先生・・・教育とは悩むものなんですよ」
僕の肩に手を置いて新田先生そう言いました。その言葉は僕の心にずしんと響きました
ネギ 「新田先生もそうだったんですか?」
新田 「色々悩んださ・・・優しくしたり厳しくしたり脱いでみたり・・・そしていまの私がある」

そうだったんだ・・・みんな悩んで・・・そしてそれを乗り越えて
新田 「ネギ先生、泣いてばかりでは成長しませんよ。いまのあなたが受け持っている生徒たちはあなた次第なんですから」
そう・・・みんなの未来は僕の手に・・・僕自身にかかっているんだ
さすが新田先生だよ!!!

ネギ 「ぼく・・・ぼく・・・目が覚めたような気がします!!!」
新田 「ははっ!!その意気だ、ネギ先生!!!今日はもっと飲みなさい、さぁ!!!」
ネギ 「はいっ!!!」

こうして夜は更けていったのです


新田 「おっと、もうこんな時間か」
気がつけばもう10時、早く帰って寝ないといけない時間です
ネギ 「ぼく・・・もっとがんばるから・・・」
新田 「ふむ・・・これは送っていくより私の家に連れて行った方が良さそうだね」
ネギ 「せんせいのいえですか?ぼくもまだ、はなしたいことがあるのでおねがいします」
新田 「良かろう。今日はとことんまで話あろうではないか!!」
122 名前: ネギ 僕の尊敬する人 [sage] 投稿日: 2006/11/10(金) 21:03:45 ID:???
3/3
ここは新田先生の家、一軒家の立派な家です
新田 「ネギ先生、そう言えば我が家にはしきたりがあってね・・・実は家の中では服を着てはいけないんだ」
ネギ 「え?ぬぐんですか?」
新田 「そう、包み隠さずというのが私のモットーだからな、それでも良いかい?」
ネギ 「ぬぐんですね。んしょ・・・」
新田 「おいおいネギ先生、脱ぐのは家に入ってからにしたまえ」
ちょっと怒られました

新田 「着いて早速だがもう寝ようかね、私も歳だから」
ネギ 「あのぅ・・・ぼくはどこでねれば?」
新田 「ここへ来たまえ。私と床を共にするのだ」
両手を広げた新田先生。僕はその胸毛の生えていない綺麗な胸板に飛び込みます
ネギ 「あったかいです・・・あったかいよ・・・これっておとうさんみたいなかんじなのかな?」
新田 「ふふっ・・・お父さんかね、それも良いな。遠慮は要らない、今日は語り合おう、包み隠さずに」
抱きしめられたら新田先生の加齢臭が僕を包みました。それはとっても僕を心地よくしてくれます
初めて他人と裸で入る布団はサラサラでとても気持ちいいです

新田 「ネギ先生、寒くはないかね?」
ネギ 「だいじょうぶです。こうすると・・・あったかいよ」
厳しさと優しさと心強さを持つ新田先生を僕は尊敬します
にったせんせい・・・すてきです


ハルナ 「・・・はっ!!!何時の間にこんなものを!?」
机に向かうハルナが書き上げた原稿、それは創作系同人誌の原稿である
ハルナ 「私ったらこんなものを・・・きゃぁ!!はしたないわ・・・なんてことは思わないけど」
迫り来る全裸は誰にも止められない。なぜなら・・・それが全裸だから

新田 「これは昨日の出来事ではないかぁ・・・今日はキミと語り合えばいいのかね!?」

123 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/10(金) 21:22:51 ID:???
グッドラック。
124 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/10(金) 22:43:35 ID:???
3分後に投下します。
125 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/10(金) 22:46:38 ID:???
風邪を引くとハスキーヴォイス

いつもの日常、それは何の変哲もない一日になるはずだった。
ネギが教卓へ向かい委員長であるあやかが立ち上がる。

『起立』

一瞬、クラス全体が「え?」という表情になった。
いつも聞きなれたはずのあやかの声がどういうわけか釘宮円も驚くほどのハスキーボイスなのだ。
その声にまず裕奈が声をかけた。
「いいんちょ、声おかしくない?」
『朝起きたらこうなってましたわ』
「それ絶対風邪だって」
『いえ体調はそれほど悪くないのですが』
とてもじゃないが他人としか思えない声。本人の大丈夫の声を無視してまき絵があやかの手を掴む。
「ほらあやか、保健室で休もう」
『いえ、そこまで体調は…』
「だめだよ、そういう油断が後になって悪化するから、今日はゆっくり休んで」
水泳部の体験からか、アキラが適切なアドバイスを送る。
「ほら行くよ、あやか」
まき絵はあやかの手を引っ張ってそのまま保健室に向かった。

「ごめん!遅刻しちゃった。……あれ?いいんちょとまきちゃん来てたはずだけど?」
そんなときに遅刻してきた明日菜はきょとんとした表情で教室を眺めた。

学校も一時間目からすぐに帰宅する二人。
部屋に戻るとあやかは寝間着に着替えすぐに横になる。
『まき絵、あなたは早く学校に…ゴホッ、コホッ』
まき絵のことを考えて早く戻るように言ったが、乾いた堰が声を出すのを阻む。
126 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/10(金) 22:47:11 ID:???

どうやら本当に風邪を引いたみたいだ。
まき絵はあやかの指示通りに戸棚から薬を取り出す。
「あ、ハチミツって喉にいいからね」
差し出されたハチミツを口にしてふぅっと一息つくあやか。
『少し楽になりましたわ』
軽くお礼を言ってふかふかの布団に身を預けて眠る。
「本当は喉を暖めたほうがいいんだけど」
そんなことを言っている間に、あやかにキスをしてしまうまき絵。してやったりと思って微笑んだ。
『あなたという人は…』
そうやって受け入れて二人で笑う。
こんなことをやっても楽しいのだ、少し変わった声をだしたあやかはまき絵に少し刺激を与えたのだろう。
今だに続くハスキーボイス。風邪が治るまでのイベントみたいな物。
だからその間だけ、まき絵は変わったあやかの刺激に酔っていた。

そしてしばらくして…
「まき絵が風邪を引いて寝込んだって?」
「いいんちょが直った直後だよね、ひょっとして…」
変な噂が絶えず、あやかに向かう視線が痛い。
「〜〜〜〜〜〜〜」
特に明日菜の目線とか…

127 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/11(土) 00:20:20 ID:???
風邪には気を付けて。とても辛いから。
128 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/11(土) 01:13:08 ID:???
最後の一行に激しく萌えますた( ´∀`)
129 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/11(土) 02:56:51 ID:???
2分後投下します。
130 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/11(土) 02:58:52 ID:???
某スレで、「烏賊(イカ)」の語源を聞いた。
↓こんな感じ。

1/1
海に近い、とある陸地の上空、刹那という名前のカラス(烏)が独り、
茜空をせかせかと飛んでいます。
「あ〜、暗くなってきちゃった。まだ晩ご飯の獲物が見つからないのに……
このまま何も捕まえられなかったら、どうしよう……手ぶらで帰ったりしたら
お嫁さんとお義母さんと娘に、何をされるか……」
もし獲物ゼロでお家に帰ったら……恐しい未来の予想図が、一家の大黒柱の
脳裏を掠めます。
「あ、いやっ、やめてな、このちゃ、や、真名お義母は、エヴ、ひ」
ひいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ
刹那は、カーカーではなく、乙女のような鳴き声をあげました。
あまりに恐ろしい未来のことを考えたので、思考が一周して、
過去のことに至りました。
(こんな時、あの娘がいてくれたら)
いつも長女の横暴に涼しい顔で応じていた次女のことを、ふと
思い出しました。ある嵐の夜、波風にさらわれてしまった自分の娘、
今この場にいたならきっと自分を助けてくれただろう娘に思いを馳せた後、
刹那は現実に戻ってきました。
刹那は懸命に獲物を探しました。
しかし今は、もう日も落ちようとする、逢魔が刻。
刹那の目では、陸を見ても海を見ても、満足にものを見られません。
もうどうしようもないのか……それに、もし獲物が見つけられたとしても、
この暗い中、追跡できるかどうか……暗いといえば、この頃、この時間帯は
危ないとか何とか、よく耳にするような……
絶望の方面を向いたマイナス思考が刹那を支配しようとした、その時。
「あっ」
獲物を見つけました。
131 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/11(土) 03:00:58 ID:???
2/5
何と白いイカがポツリと一匹、黒っぽい海上でぷかぷか身を浮かべていたのです。
しかも、そのイカ、何故か身動き一つしません。
波の揺れに身体を任せきって、あちらこちらへと揺さぶられています。
「死んじゃってるのかな……?」
念願の獲物ですが、刹那は少し躊躇いました。戦って勝ったわけでもない相手を
獲物としてしまっていいのだろうか、と考えたのです。
しかし、いつまでもぼんやりしているわけにはいきません。
誰かに横取りされる可能性があります。
刹那は急降下しました。ぐんぐんイカが迫ってきます。
イカは少々小ぶりでしたが、手ぶらで帰ることを考えれば、
それは全く問題にならないことでした。
刹那は爪を構えます。そして
ザバァァンッ!!!
刹那の爪がイカに食い込みませんでした。
何が起こったのかわからないまま、刹那の意識は
闇の中へ沈んでいきました。

「千雨。ただいま」
「ん、おかえり、ザジ。お、今日もカラス捕まえられたか」
海上でゆらゆらしていたイカ、名前はザジ、は自分の家に帰ってきました。
手には先ほどゲットしたカラスの刹那を握っています。
遅い時間まで粘った甲斐あって、今日も上手くいきました。
実はザジは、死んだフリをしているザジに油断して近づいて来たカラスを
一瞬で水中に引きずりこんで、家まで連れて帰って来ることを
常套手段としているのです。
「おーい、茶々丸、今日の分のカラスが来たぞー。……聞こえてないな。
ザジ、あたしの代わりにそいつをいつもの所へ」
ザジの嫁イカ、千雨は出入り口から離れ、奥へ行きます。
この家は結構広いので、出入り口から声を張り上げても、
奥にいる相手には聞こえていないことが多いのです。
一方、ザジは刹那を掴んだまま、千雨に言われた部屋へ向かいました。
132 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/11(土) 03:02:11 ID:???
3/5
そこには、大量のお湯が溜めてありました。
全ての足をフル稼働させて、ザジは目的の部屋に向かいます。
速さのあまり、大きく腕が揺れて、逆さ吊りの状態で運ばれている刹那が
気を取り戻しました。
「……ん……えっ!?」
そして、驚きます。
何せ今、自分はお湯の中に放り込まれようとしているのですから。
しかし。刹那はそんな緊急事態にありながら、目の前のイカについて
鋭い推察を飛ばしました。
「あ、貴女はさっきのイカ。っそ、そうか、死んだフリだったんですね、
って、っちょ、ちょっと待ってくださ、がぼっ」
刹那は逆さ吊りのまま、頭を湯の中に浸けられてしまいました。
ザジは聞いていません。何故なら刹那に背を向けて、余っている足で
一生懸命、部屋の外に向けておいでおいでをしているからです。
千雨がもう一名を連れて、向こうからやって来ます。
「がぼがぼがぼがぼがぼ……」
刹那は大ピンチです。
ザジはおいでおいでをしています。
千雨たちが部屋に近づいてきます。
「がぼがぼ……がぼ………」
刹那が大ピンチの領域を飛び立ちました。
ザジは手を下ろしました。全部の手を一斉に。
千雨ともう一名、茶々丸が絶叫しました。
「ばかーーーーーーっ!!すぐに引っ張り上げろぉーーー!!!」
「ぅさんっ」
千雨はザジに駆け寄ると、ザジを体ごと引っ張って、
刹那を湯から出しました。
「ぷはぁっ」
「ばっかやろーーっ!カラスが湯の中で息できるか!この家の中は
特注で造ってあるから、水生・陸生どっちも生きていけるけど、
常識を考えろ、お前は!おい、あんた大丈夫か。」
133 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/11(土) 03:03:22 ID:???
4/5
しゅんとするザジを横目に、千雨は茶々丸に介抱されている刹那を
気遣います。
「けほっ、けほっけほっ」
「しっかりしてください」
「けほっ、けほ、け……」
「しっかりしてください、お父さん」
「けほ…………………………………ちゃ」
自分を介抱している相手を見て、刹那は驚きます。
何とその相手とはイカではなく、カラスだったのです。
それも
「茶々丸!?どうしてこんな所に!!」
「お久し振りです。お父さん」
かの嵐の夜に行方知れずとなっていた自分の娘、次女の茶々丸
だったのでした。
「お、なんだなんだ。ついに当たりか?茶々丸さん」
「はい。この人が私の探していたお父さんです」
「さ、探していた……?」
ザジのからくりを見破った刹那でも、今の状況はどうにも掴めません。
?マークを顔中に貼り付けて、困惑しています。
「最初、私が拾った……」
「???」
「つまりな」
千雨がザジの言葉を継いで説明しました。それによると、
ある嵐の夜、いつものように夕食を獲りに出かけていたザジは、海中に
沈んでいくカラスの茶々丸を発見しました。他のイカなら茶々丸は
食べられていたのかもしれませんが、ザジは自分が狩った相手以外は
獲物にしない主義なので、とりあえず陸地まで引っ張っていきました。
陸地にて、茶々丸はやがて目を覚ましました。ザジはそれを離れた場所から
見届けて、さあ帰ろうとした時に様子がおかしいことに気付きました。
茶々丸が翼を負傷していたのです。
134 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/11(土) 03:04:36 ID:???
5/5
飛ぶことの出来ない状態、それも嵐の真っ最中という状況下で、
ザジは茶々丸を見捨てることはできず、家に連れて行くことにしました。
(ザジの家はこの時普通の水生生物専用の家屋でしたが、知り合いの科学者たちに
1分で改造してもらいました。)
茶々丸は家に帰りたがりましたが、飛べないカラスには、それは到底無理な話。
それでも、せめて自分の無事は知らせたいと願ったので、何とかしようと
ザジたちは考えました。
そこで思いついたのが、死んだフリ作戦でした。これは、ザジの演技に
ひっかっかったカラスを片っ端から家に連れてきて茶々丸と面会させ、
家族・知り合いに遭遇しよう、という作戦でした。
それが今、実を結んだのです。
「そうだったのか……心配したよ」
刹那は心から茶々丸のことを心配していました。最近、危うくなった自分の
身の安全を考えるときには、特に。
「ごめんなさい、お父さん……会えて良かった」
こうして生き別れとなっていた二人は再会しました。
二名は再会してすぐ地上に戻ることはせず、しばらくザジ・千雨宅に留まり、
十分に元気を取り戻してから本当の家へと帰っていきました。
その後。
茶々丸という味方を得た刹那は、家族からの圧力にも怯むことなく、
力強く生きていったということです。
もちろんザジと千雨は、末永く夫婦円満に暮らしていったということです。


とまあ、こんな感じ。ようするに、
死んだ振りしてカラスをおびき寄せては狩っていた、という故事から
「烏賊」と書くようになったそうです。ちょっとビックリした語源でした。
135 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/11(土) 06:30:01 ID:???

       /.⌒ヽ
      /    .\   
    ../      ヽ. \  
    (./       ヽ. ) 
    /        l" 
   .ノ    '´  '''ヽ l  
   l   ノ ||l」l」l」)ゝ |     <刹那さん…おいしそう…
   l   ゝ(||キ _テ|| |  
   ヽ.._____       _,ノ  
.   丿ノ ノ 丁丁 ̄l\ 
  . く_(__(_(_._」____)ノ
136 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/11(土) 12:37:32 ID:???
>>134
お前さんザジスレの住人だろw
137 名前: 新田 [sage] 投稿日: 2006/11/11(土) 18:24:17 ID:???
ところで、ちゃんと買ったかな?
「1000%SPANKING!」
138 名前: キススキ [sage] 投稿日: 2006/11/11(土) 18:44:23 ID:???
アキラ「……あ」
亜子「ん……? どーかしたん?」
アキラ「……聞こえない?」
亜子「……ん……?」
  ――コンコンコンコン
亜子「あ、なんか聞こえる……なんの音やろ?」
アキラ「多分、キツツキだと思う」
亜子「キツツキなんておるんやねぇ……な。見に行ってみぃひん?」
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  コンコンコンコンコン
アキラ「……」
亜子「はわぁ。ホントにカクカクこんこんするんやなぁ」
アキラ「……かわいい、ね」
亜子「……」
アキラ「……」
亜子「なあ、アキラ」
アキラ「……うん」
亜子「……キス、してええ?」
アキラ「……うん。私も、したくなったから」
  アキラが軽くかがむとそっと亜子が近づく。
  そして
亜子「ちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅ!!」
アキラ「んっんっんっんっんっ!?」
  高速でキスの雨を降らせる亜子。その勢いはキツツキの如し。
アキラ「あ、亜子、何するの!?」
亜子「え、えーと……キツツキとキススキで……キスツキ……」
アキラ「……ぎゃふん」

      なんだコレは
139 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/11(土) 21:54:38 ID:???
三分後投下〜
140 名前: 真名 堕落の証拠 [sage] 投稿日: 2006/11/11(土) 21:57:32 ID:???
真名 堕落の証拠


1/2
放課後の誰もいない空き教室に私はいる
私は適当な席に座り、虚空を見つめていた
しばらくしてそれに飽きた私は、目を瞑ると椅子の背もたれに体重をかけて伸びをした
息が止まり全身が緊張する。しばらくその感覚を楽しんだ後、緊張を解いて息を吐く

目を開くとオレンジ色の夕日が差し込んでくる教室があった
そして私は視線を落とす。そう、机の上に

そこには一枚の紙があった。それは忌々しいもの、私が堕落した証拠である紙なのだ
気分は最悪だ。なんでこんなことに・・・
しかしいくら考えても、浮かんでくる答えは一緒。その紙の示すとおり私は堕落したということなのだ

私はその紙を掴む、そして丸めてくしゃくしゃにしようとした
しかし手はいうことをきかなかった。理由は・・・そんなことをしてもなんにもならないからだ
今、この紙を丸めてクラスの端にあるゴミ箱に投げ捨ててみようかと考える
私の技を持ってすれば百発百中でゴミ箱にこの紙を入れることが出来るだろう

だが・・・

楓 「ここにいたでござるか」

不意に教室の扉が開いたかと思うと、楓が顔を出した
真名 「もう時間か?」
楓 「そうでござる・・・早く支度するでござるよ」
141 名前: 真名 堕落の証拠 [sage] 投稿日: 2006/11/11(土) 21:58:52 ID:???
2/2
私は楓に先に行ってもらった
ただなんとなく・・・それには悔しさもあったかもしれない
歩く速度にいつもの機敏さはない。堕落という言葉が私の足を重くしているのだ

やがて目的の教室の前にたどり着く。なんのことはない、自分の教室だ
いつもならなんの言葉の発せず、ただ無表情に扉を開けるだけなのだが・・・今日は開くのが気が重い
しかし何時までもこうしているわけにはいかなかった
それが私の背負ってしまった十字架なのだから

がらがらがら・・・

教室には”いつもの”メンバーが座っていた
そして彼女たちは、いつもは見ないメンバーを好奇の目で見つめ始めたのだ
だが私はその視線に耐えねばならなかった。どんなにそれが悔しかろうと・・・

そしてメンバーのリーダーが口を開く
夕映 「ようこそ馬鹿レンジャーズへ!!!あなたのポジションは・・・そうですね馬鹿シルバーです!!!」
古 「おお!!!あのピンチの時に現れるという味方か敵かわからないようなやつアルネ!!!」
まき絵 「龍宮さんかっこいー!!!」
明日菜 「まったく、みんなそんな酷いこと言って・・・でもようこそ」
楓 「やっぱりシルバーとかだと特殊能力があるのでござろうか・・・」

くぅっ!!!
英語で赤点なんて取らなければ・・・・
屈辱だぁ!!!

やっぱり私は手に持った赤点のテスト用紙をくしゃくしゃにしてしまった
それが真理だろう

142 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/11(土) 22:00:43 ID:???
堕ちたかw
てか英語を落とすなよ、海外生活経験者がw
143 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/11(土) 22:15:05 ID:???
>>141
バロスw ってか超GJw
>>142
きっとイスラムとかスワヒリ語圏とかばっかりだったんだよ…頑張れたつみーw
因みに自分が「1時間目」プレイしてたらバカレンジャー常連はくぎみーだったよw
144 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/11(土) 23:11:08 ID:???
てっぺんを狙え

千雨「ロン、国士無双」
桜子「わー、千雨ちゃんにやられちゃったー」
朝倉「おーっとここに来て千雨の大逆転だー」
美砂「おーおー、すごいとこ出くわしちゃった」
千雨「ほら、点数よこせよ」
桜子「どーしよ、私ないよー」
美砂「おや、勝つと予想してかなりの量を賭けちゃったんだね桜子」
千雨「よぉーし、その場合は…」
桜子「ひょっとして脱ぐの?私千雨ちゃんになら…いいよ…♥」
千雨「そういうと思ったよ、だから今回は違う」

桜子「はぁ…はぁ…」
チリンチリン
千雨「ほらほら、ペースが落ちてるぞ」
桜子「ご、ごめーん」
美砂「負けた分だけ“駆ける”ってか」
朝倉「ははは、千雨らしいね。でも何あの千雨の格好、緑のジャージにサングラスって」

桜子「千雨ちゃん、疲れたよぉ〜」
千雨「私のことはコーチと呼べ!」
桜子「えー、何で?」
千雨「ぐだぐだ言うな!」
ビシッ
桜子「はいぃぃぃ」
千雨「ついでだ、お前も走れアマノ!」
朝倉「えぇぇ私も?てかアマノって誰!?」

美砂「どーもスポ根風ロボットアニメのコーチを意識してるみたい」
145 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 00:00:03 ID:???
今日は楓の誕生日だ!
146 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 00:02:13 ID:???
3分後投下〜。
楓誕生日記念……?
147 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 00:02:52 ID:???
楓おめでとう楓
 |_ 
 |〜ヽ ダレモイナイ・・・ 
 |・-・) プルルン スルナラ イマノウチ 
 |゚ソ 
    ♪ 
        ♪  _ 
          /〜ヽ プルルン 
        (((。・-・))) プルルン 
          ゚し-J゚    プルルン ルン 

     _ ♪ 
 ♪ /〜ヽ  プルルン プルルン 
  (((・-・。))) プルプル プルルン 
.   ゚し-J゚ 
148 名前: 楓のささやかな憧れ(1/4) [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 00:05:01 ID:???
楓誕生日記念

「楓さ〜ん、ちょっとお願いがあるんだけどさ〜♪」
「……ハルナ殿にそういう声を出されると、嫌な予感がしてしまうでござるな」

何の脈絡もなく早乙女ハルナに擦り寄られた楓は、ちょっと眉を寄せる。
思いっきり媚びた猫撫で声。何か頼みごとでもしようというのが丸分かりだ。
すっかり見抜かれてるハルナは、しかし臆面もなく言葉を続ける。

「いやさ、学祭最終日の戦いの時、私のこと『お姫様だっこ』してくれたじゃん。例の銃弾避ける時に」
「はて、そうでござったか? 拙者、咄嗟のことであまりよく覚えてないでござるが……」
「忘れちゃった? 単行本派の人には微妙なネタバレになるから、あんま詳しくは言いづらいんだけど」
「……そーゆーメタな発言は控えた方が吉でござるよ」
「まあそれでさ、私、誰かにあーゆー風にダッコしてもらったの、初めてだったわけ。
 ただあの時は色々大変な状況だったからさー。せっかくの感触を覚えてないのよ。
 で、お願いなんだけど……」

眼鏡越しに熱い視線を送るハルナ。しかし、その手元にはしっかりメモ帳が。楓は小さく溜息をつく。
楓に気のあるような雰囲気を作ってはいるが、どうせ、自分で書くマンガの参考にしたいだけなのだろう。
誰かがお姫様だっこされるシーンを書こうとする上で、その感触などを確認しておきたいだけなのだろう。
いやまぁ、ハルナ1人を抱き上げてやるくらい大した負担ではないのだが。楓は一応聞いてみる。

「しかし、わざわざ拙者に頼む必要もないでござろう?
 ハルナ殿ならほれ、例のアーティファクトを使えば、青年の簡易ゴーレムくらい出せるでござろうに。
 同じ抱かれるなら、拙者のような女ではなく、カッコいい男の子の方が良いのではござらぬか……?」
「……楓さん。それ、黒歴史だから。禁則事項だから。30人連続仮契約なんてないから。
 厨設定な超能力者のイケメン君とか、絶対書かないから。てかメタなボケはやめて先生」
「??」
149 名前: 楓のささやかな憧れ(2/4) [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 00:05:50 ID:???
「……しかし、思えば拙者、結構頻繁に『お姫様だっこ』をしているんでござるな。
 毎度毎度、抱く側でござるが」

ハルナが満足するまで数分間、膝の下に片手を入れ、もう片手を背中に回して……
いわゆる『お姫様だっこ』と呼ばれる姿勢で抱き上げてやった後。
「ありがと〜、楓先生ッ! 創作意欲が沸いてきたァッ! よっしゃ一気に描きあげるぞ〜〜!」
などと奇声を上げて走り去るハルナを見送って。楓は細い目をさらに細めて、頬をポリポリと掻く。

言われてみればあの姿勢、女の子にとっては憧れの(?)抱かれ方だが……
深く考えず、ついつい楓はやってしまっていたのだった。何人もの人間を、ああやって運んでいたのだ。
図書館島最深部では、ゴーレムからまき絵を救い出す時に。
修学旅行の戦いの時には、助けを求めてきた夕映を抱いて木の枝の上に立って。
……いやまあ、明日菜や刹那・古菲なども、しばしば他の人を抱えて走ったり跳んだりしているが。
それでも楓は、考えてしまう。思わず考えずにはいられない。

「明日菜殿や刹那、古などなら、まだ機会もあるでござろうが……
 拙者が『お姫様だっこ』をしてもらえる可能性は、まずないでござろう……!」

実に1メートル80センチ。中学生離れした……というより、日本人離れしたその長身。
まあ、同じクラスの真名は大体同じくらいの背だし、ちょっと低いがアキラや茶々丸も似たようなものだ。
だから普段は、自分の体格のことなどほとんど考えない。コンプレックスにも思っていない。
だが、こういうことを意識してしまうと……

「拙者を抱き上げられるような者は、ほとんど居ないでござろうしな……。
 何より、格好がつかないでござる。どうしても、体格がなァ……」

体重はそう重くもないし、腕力の問題だけなら、抱く側が魔力やら気やら咸卦法やらを使えばそれで済む。
だが体格差はいかんともしがたい。長身の楓を上手に抱くには、抱く側もそれ以上の背丈でないと……。
150 名前: 楓のささやかな憧れ(3/4) [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 00:06:41 ID:???
「……んっふっふ〜♪ 聞いちゃったわよ〜♪」
「おわッ!? は、ハルナ殿!?」

と、そんな楓の背後から、含み笑いと共に声をかけたのは。
どこをどう戻ってきたのか いつの間に背後に居たのか、さっき駆けて行ったはずのハルナだった。
先ほどの媚びた笑いとは180度逆の、邪悪な黒い笑みを浮かべ楓を見上げる。

「は、ハルナ殿、創作活動の方はいいのでござるか?」
「おかげさまで、い〜感じにできそうよ。で、楓先生へのお礼がまだだったな〜って思ってさ」
「お、お礼など、そんな、別にいいでござるよッ」

自分でも良く分からぬ焦りを感じつつ、遠慮する楓。
しかしハルナは満面の笑みを浮かべたまま、1枚のカードを取り出す。
『来たれ(アデアット)!』。早乙女ハルナ・アーティファクト、『落書王国(インペリウム・グラフィケース)』。

「ふっふっふ〜、まっかせなさ〜い! このパル様が、楓さんをダッコできる男を描いてあげるわよ〜!」
「ちょッ、ハルナ殿、それは禁じ手だったのではござらぬか!? というか黒歴史では!?」
「知ったこっちゃないわ! てか同じツッコミ繰り返すの禁止! さぁ、いくわよッ♪」

魔法のペンが恐るべき速度で走り抜け、スケッチブックの上に『その人物』を描き出していく。
本当に――本当に、楓を抱き上げられるような、カッコいい男性を『作り出して』くれるのだろうか?
不安と期待で声も出ない楓の前、渾身の一作を描き上げたハルナは、そして「出でよ!」と命じる。
光るスケッチブック。閃光と共に出現する人影。
身長180センチの楓が、ドキドキしつつ、頬を染めながら見上げることになった、その相手は……。

『――フォォォォォォォッ!! エぇクぅスぅタぁシぃーーーッ!!』
「どう!? 禁断の簡易ゴーレム、『ニッタ・ザ・グレート Ex 』!
 あの『怪人』をおおむね全スペック5割増しで再現した、私の自信作!
 身長は50%増、筋肉は100%増! ついでにキモさとウザさは200%増量つまり通常の3倍!
 これなら無駄にでっかい楓さんが相手でも、しっかりと『お姫様だっこ』してあげることも……!?」
151 名前: 楓のささやかな憧れ(4/4) [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 00:07:27 ID:???
「…………楓忍法、四つ身分身――『 朧 十 字 』!!」

斬!
嬉々として解説するハルナのすぐ傍で、何の前触れもなく突風が吹きぬけて。
ハルナの自信作『ニッタ・ザ・グレート Ex 』を、楓とその分身が十文字に切り裂く。
相当な戦闘力を持つはずの簡易ゴーレムが、しかし一瞬で破壊され、消滅させられる。
コォォォ、と魂が震え上がるような息吹と共に、全身に輝く『気』を纏った楓が、ゆっくりと振り返る。

「……さて、ハルナ殿。ときにお聞きしたいでござるが――
 小用は済ませたでござるか? 神様にお祈りは?
 部屋の隅でガタガタ震えて命乞いする心の準備はOKでござるかな?」
「ちょっ、や、やだなー先生! そ、そんな、マジにならないでよ〜! ちょっとしたお茶目じゃない……!」
「しばしば忘れられてしまうようでござるが……拙者も一応、うら若き乙女でござる。
 一瞬、本気で期待してしまったでござる。迂闊にも、ハルナ殿などに期待してしまったでござる。
 この拙者をコケにしてくれた罪、重いでござるよ……!」

脂汗を流すハルナを、楓は凶悪な笑みを浮かべ睨みつける。普段は糸のような目が、僅かに開いている。
……本気の目だ。本気で敵を狩ろうとする時の、肉食獣の目だ。
そして脱兎のごとく逃げ出しかけたハルナは、しかし瞬間移動のように『縮地』した楓に先回りされる。
慌てて周囲を見回せば、影分身4体によって完全包囲済み。じりじりと、包囲が狭められていく。

「か、楓先生、わ、私が悪かったから、てかそんな、マジで死ぬからやめt……ぎゃぁぁぁぁぁぁあ!」


「……ふぅ。つまらぬものを斬ってしまった、でござる」

小一時間後。ハルナへの粛清を終え、楓は一抹の虚しさと共に、大きく溜息をつく。
いくらなんでも『ニッタ・ザ・グレート Ex 』は御免だが、しかし。

「拙者もいつか、誰かに『お姫様だっこ』して欲しいものでござるなァ……。誰かおらぬものかな?」
152 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 00:29:15 ID:???
ならば俺がしよう!
・・・身長170センチ足らずだけどな!
153 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 00:32:52 ID:???
いやいや俺が
・・・身長165センチ足らずだけどな!
154 名前: 真名ちゃんもっこり日記129 [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 00:43:41 ID:???
真名ちゃんもっこり日記129

楓の誕生日だったのだが正直すっかり忘れてしまっていた。
いやー古が教えてくれなかったら今頃どうなっていたことか。
しょうがないので昨日11月11日、ポッキー&プリッツの日だったからそれをプレゼントした。

「拙者は歓迎されてないでござるな…」
やば、やっぱり即席では難しいか…
そうだ!この前依頼で伊賀に行ったときに買ってきた忍者セットがある。
手裏剣におもちゃの刀に忍び装束、完全フルセットでどうだ!
「お主は拙者を愚弄する気でござるな…」

手裏剣がおでこにジャストミート☆
なんでだろう…(死)
155 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 09:17:02 ID:???
>>148
パルをお姫様だっこしてみたい
156 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 12:03:06 ID:???
ネギ研漁ってみたけど、体重データはでてないのな。
157 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 12:05:05 ID:???
年頃の女の子ですから
158 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 15:32:50 ID:???
サプライズな誕生日

休み時間、美空がいつものようにやる気なさげにぼけっとしていると
「美空ー」
「美空さーん」
見事なユニゾンぶりで、風香、史伽の双子がやってきた
またいたずらか何かの話しかと、美空は視線を向ける
「何?、なんかいたずらでもすんの」
「違うよー、いつもいたずらばっかしてるみたいにー!」
風香がちょっとムスッとして言う
いたずら以外で美空に用事とは何なのか、逆にいたずらに引っ掛けられてるのではと疑い気味になる
「お姉ちゃん!。ごめんなさいです、実はちょっと手伝って欲しいです」
「へ・・・、私にっすか」
美空はちょっと驚いた、そうたいして特技もない自分に手伝いとは
そんな美空に史伽が耳打ちする
「まじっすか、私そういうのは苦手なんすけど」
159 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 15:35:29 ID:???
放課後の家庭科室、三人が何かやっている
調理器具と、いろいろな材料が散乱してなにやら悪戦苦闘している様子。
そして少しの時間の後
「さて、出来てるかな」
「どきどきですー」
「どーなってるんすかねぇ」
三人の目の前には逆さになったバケツ、それもかなり大きい
美空が慎重にバケツに手を掛けて、持ち上げていく
双子はそれを心配そうに見詰めている
「よし、行くよ」
べちゃっ!
バケツから溢れる黄色いぶよぶよと液体
そう、プリンの材料だった
「あちゃー・・・」
「失敗ですー」
「私のせいじゃないっす・・・」
160 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 15:36:43 ID:???
双子が美空に協力してもらい作っていたのはバケツプリン、楓の誕生日に出すつもりだったのだ
双子の身長ではなかなか上手く行かない作業もあるので、気心の知れた美空に頼む事にしたのだ
「何が原因なのかなー」
風香は首を傾げる、史伽は普通のプリンと同じで大丈夫と思っていただけに少ししょげている
美空はこの手の事にはにはお手上げで、片付けを始める。その時
「あら、どうしたんですか?」
振り向くと、そこには五月が居た。五月は超包子の出前の帰りのようだ
「ああ、さっちゃん。実はこまってるんすよ」
美空は調理台の上の惨状を見せる、五月は一目見て
「バケツプリンの失敗ですね、雑誌か何かの真似をしようとしてよくある話ですね」
そう言うと、五月は崩れたプリンの欠片を一つ口に入れて
「やっぱり」
「な、なんですかー?」
史伽の問に五月はこうアドバイスする
「普通のプリンと同じでは重さに耐えられないんです、こういうプリンとか専用の凝固剤を使わないと」
「ぎょーこざい?何だよそれー」
「固めるやつっすよ・・・」
五月は少し待っててくださいと家庭科室を後にする、そして暫くの後戻ってくると
「これを使ってください、お店のでかマンゴープリンにつかっているやつです」
そう言うとぺこりと会釈して店に戻っていった
失敗の原因と打開する物も揃った、後は上手く行くかどうかは作り手にかかっている
「さーていっくよー」
「はいですー」
「私もまだ手伝わないと行けないっすか」
161 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 15:39:15 ID:???
さて、楓の誕生日当日
数日試作に試作を重ね、ついにバケツプリンが完成した
「できたですー」
「後はデコレーションだ」
双子の喜ぶ姿を、美空もまんざらではない様子で見詰める
仕上げを手伝おうとする美空を二人は止めた
「ここから先はボクたちで」
何か嫌な予感がしたものの、美空は頷いて後を任せる。美空が居なくなるのを確認すると
「お姉ちゃん、変なことはしないでくださいです」
「わかってるって」
そして寮の部屋、楓の前に大きな箱が乗る
「これはなんでござるか?」
楓の問に双子は声をそろえて
「楓姉、お誕生日おめでとう(ですー)」
「おお、そう言えば拙者の誕生日でござったな。かたじけないでござる」
そして二人それぞれプレゼントを渡した後
「なんとケーキの代わりにバケツプリンを作ったんだー」
「そうですー」
楓はその言葉に目を輝かせる
「本当でござるか、いやーうれしいでござる」
「開けてみてよ、ボクたちが作ったんだよー」
162 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 15:40:33 ID:???
箱に手を掛けて、中身を見る楓
そして次の瞬間
「立派なプリン・・・あわわわわ」
なんと大きなプリンの上に緑の蛙、と言っても抹茶で色付けしたプリンの蛙
それを勘違いした楓は気絶してしまった
「楓姉ー!」
「だからお姉ちゃんやめとけって・・・」
そこに嫌な予感が消えない美空がやってきて
「あちゃー、やっちゃったか」
双子の些細ないたずらだったがちょっと楓にはサプライズが過ぎたようだ
その後、楓を起こして謝ったが楓は誕生日だからと許してくれた
そして楽しい誕生日パーティーが開かれたのだった
163 名前: マロン名無しさん [sage Happy Birthday!!] 投稿日: 2006/11/12(日) 20:05:24 ID:???
http://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0052.jpg
164 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 20:06:43 ID:???
ちょwwwその楓だったら155cmな私でも姫抱きできるwwwwww
165 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 20:15:58 ID:???
>>163
盛大に吹いたwwwww
166 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 20:17:00 ID:???
>>163
可愛いな、おいw
167 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 20:21:00 ID:???
たつみーと楓姉って漏れより背が高かったのか


永遠に来ることのない美空をお姫様抱っこする日に備えて、腕力と背筋と足でも鍛えようかね
168 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 20:43:08 ID:???
>>167
甘いな。俺はココネを肩車する美空を肩車するためマッチョになるよ。
169 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 20:49:15 ID:???
>>168
それ、ココネが頭をぶつけまくるんジャマイカ・・・・・・
170 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 20:50:50 ID:???
>>168
つまり新田になるのか
171 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 20:56:15 ID:???
http://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0055.jpg





 『こんなくだらないことに無駄な金を遣いやがって・・・』
 『あぁ、至福の時間でござる。ついに拙者の夢が叶ったでござるよ』
172 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 20:57:31 ID:???
テ ラ モ エ ス (;´Д`)ハァハァ
173 名前: 171 [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 20:57:51 ID:???
スマン 構図がおかし過ぎるが勘弁シテクレ・・・
174 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 20:59:31 ID:???
……見える!(ナニガ
175 名前: 楓 守人 24 [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 22:54:58 ID:???
楓 守人 24


今宵も深夜のパトロール、最近は体の芯が冷えるほど寒くなってきたでござる
さて、今日は別に問題もなく一通りの見回りも済み、寮へと帰ったときのことでござった
寮の入り口の前に一人の少女が立っていたのでござる

のどか 「か、楓さん、お疲れ様です」
吐く息は白く、寒さのためか身を抱えるようにしてのどか殿は立っていたでござる
この寒い中・・・拙者、感動で涙が出そうでござる
そしてのどか殿は拙者に何か小さな茶碗を差し出したでござる

のどか 「はい、楓さん。外は寒かったでしょう?これ、五月さん特製のホットプリンです」
蓋を取ると、むわっと甘い香りが立ち上ったでござる。暖かいプリン?ちょっと複雑でござる
楓 「あ、ありがとうでござる」
のどか 「今日、お誕生日だから・・・他に何も思いつかなくて」
手に取るとその暖かさはとても心地よく、まるでのどか殿の優しさのようでござった

しかしプリンの方はというと・・・
なんと言いましょうか・・・まるで茶碗蒸しのようで・・・でもやっぱりプリンなのでござる

楓 「むむぅ・・・美味しいのでござるが・・・いや、美味しいでござるよ!!!」
よく味わうとホットミルクセーキのようでござる
これはこれでなかなかオツでござるよ

176 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 23:03:24 ID:???
(;´Д`)楓モエス
177 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/12(日) 23:41:46 ID:???
>ホットミルクセーキ
新田登場の予感
そして新たな爆破魔が
178 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/13(月) 00:26:13 ID:???
>>171
かわいい! かわいい!! めがっさかわいい!!
よかったね楓姉ぇっ!!!
179 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/13(月) 06:57:04 ID:???
三分後に投下します
180 名前: 『One More Sweet』 [sage] 投稿日: 2006/11/13(月) 07:01:00 ID:???
『One More Sweet』 とりとめの無い話

1/3

「寒い日にはやっぱり鍋だよね〜♪」
 おこたの上にカセットコンロを用意し、裕奈はわくわくしながら呟く。台所からは亜子の鼻歌と共に
軽快な包丁の音色が響いている。すっぽりとおこたに潜り込んだまま、裕奈は恋人の後ろ姿に見蕩れていた。
「亜子、何か手伝うコトない?」
「んー、あとは煮込むだけやし、ゆーなはこたつむりになっとってもええよ〜」
「もうなってまーす♪」
 亜子が振り返ると、裕奈はすっかり極楽といった表情で半分瞼が落ちていた。しゃあないなあ、と
亜子はエプロンを脱ぎ、裕奈の隣に潜り込んだ。
「寝落ちしてもうたらアカンよー?」
「うん、大丈夫だよ。眠気は無いから。―――ちょっとね、色々と思い出してたんだ」
「昔の話?」
「そ。昔っから亜子ってお世話好きだったよね。自分のコトはお構いなしでさ……」
 裕奈はぼんやり答えながら、調理を終えたばかりでひんやりとした亜子の手を握る。
裕奈の温もりがくすぐったくて、亜子はにっこり微笑むばかり。
「今だってさ、別にお湯使えばよかったのに。こんなに手、冷たくなってる……」
「アカンアカン、そないなコトしてもうたら味が逃げてまうやん。ゆーなにそんなん食べて欲しくないもん」
「もう……」
 裕奈は苦笑しながら、そっと亜子を抱きしめる。
「あたしね、時々思うの。亜子はあたしのドコが好きになったのかなあ、って……」
 裕奈に抱きつかれたまま、亜子は少しだけ考え込むような仕草をする。
「正直、キッカケがウチにも分からへんのや。気が付いたら親友からかけがえの無い人に変わっとったカンジやし」
 けど……、と亜子は一言告げる。
「ゆーなには昔っから憧れとったんやで。ウチ、ゆーなより素敵な笑顔で笑う人なんて見たこと無かったし。
せやから今にして思えば、ウチはゆーなの笑顔にコロリと落ちてもうたんやろか?」
 屈託の無い笑顔で、亜子は悪戯っぽい口調で答えた。そして、やや赤くなっている裕奈の頬を
つんつんと突っついた。
181 名前: 『One More Sweet』 [sage] 投稿日: 2006/11/13(月) 07:01:40 ID:???
2/3

「で、てもさ、笑顔だったらほら、まき絵なんかもすっげイイ表情するじゃん!」
「せやね〜。まき絵の笑顔はホンマに眩しいもんな〜。けどな、ゆーなの笑顔にはまき絵に無いもんがあるんよ」
 そう言って亜子はそっと顔を近付ける。
「ゆーなはな、瞳がめっちゃ優しいカンジがするんやで? なんやもう、見られとるだけでぽかぽか温まるような!」
「どんな目してんのよ、あたしは……」
 裕奈は呆れた様子で苦笑している。そして、ふっ、と表情を緩ませた。まさしくそれが、亜子の指摘した視線で。
思わず亜子の胸がきゅん、と高鳴る。
「……ゆーな、ワザとやっとるやろ?」
「別にぃ♪ どうして亜子ちゃんはそんなに赤くなってるのかにゃー?」
「し、しゃあないやん、未だにゆーなの笑顔には弱いんやもん……」
 亜子はちょっぴり拗ねた様子で、ぷいっとそっぽを向いてしまう。裕奈は返事の代わりに一度手を離し、
改めて亜子の小さな背中を抱きしめた。
「あたしはね、亜子のそういう仕草に弱いかもね♪ だってすっごくカワイイんだもの! だから……!」
 裕奈はそっと亜子の頬に手を掛け、強引に顔を引き寄せる。そして、
「こんなコトしたくなっちゃう♪」

 ちゅっ。

 未だに赤くなっている亜子のおでこに軽くキスをした。そして、仔猫のように笑う。そんな表情をされては
亜子も抗議する事が出来なくなってしまう。その、恥ずかしがってるような嬉しいような複雑な表情がまた、
裕奈の好きな表情なのだ。
「ダメだ〜。あたし、どうしようもなく亜子が好きみたい。可愛くて、けなげで、守ってあげたくなっちゃうもの。
亜子と一緒にいるだけであたし、幸せだから。世界中の誰よりも幸せだから!」
「ゆ、ゆーな……。訊いとるコッチが恥ずいようなコト言わんといてえな……」
 情けない声を上げて、亜子は再び背を向けてしまう。どうやら恥ずかしさのあまり裕奈を直視出来ないようだ。
裕奈はそっと亜子の頭に手を掛け、優しく撫でてしまう。
「あたし、昔っから亜子が落ち込んでたりすると放っとけなかったよ。見てるあたしまで辛くなってくるみたいでさ。
亜子ってさ、いつもにこにこしててあたしたちをすっごく和ませてくれたんだよ?」
182 名前: 『One More Sweet』 [sage] 投稿日: 2006/11/13(月) 07:02:18 ID:???
3/3

 亜子は一つ息を吐き、穏やかな表情を覗かせる。そして、くるりと裕奈の方に身体を向けた。
「ウチも……。ウチかてゆーなに励まされとったから、いつも笑顔でおれたんよ。ゆーなと一緒やったから、
ウチは幸せやってん……」
 しみじみと呟き、亜子はゆっくりと裕奈と頬を寄せ合った。
 少しくすぐったい感触。それがまた、嬉しい。
「ウチ、ゆーなさえ居てくれたら、他はなんもいらんから……」
「うん。あたしも……」
 そのまま二人は唇を重ねる。軽く触れるだけのキス。けれど、二人は幸せ一杯な顔で笑っていた。

 やがて、ぐつぐつと美味しそうな匂いが漂ってくる。ゆっくりと二人は身体を離し、
「そろそろゴハンにしような。ぎょーさん作ったからいくらでもおかわりしてな〜♪」
「そだね。続きは食後のデザートというコトで……!」
 食欲をそそる香りに誘われるように立ち上がった。

 しかし……。

「あの、和泉さん? さすがにコレは作りすぎなんじゃ……?」
「あはは……。ウチもそんな気いしててんけど……」
 出来上がった鍋はゆうに六人前はあるのでは、と思えるボリュームであった。これにははらぺこさんの裕奈も
ただただ苦笑するばかりである。
「いつもの調子でやってもーたわ……」
 いつも、というのはきっと、四人で食事をする時のことなのだろう。亜子は恥ずかしそうに笑っている。
裕奈はやれやれといった表情で、亜子に負けないくらいの笑顔を浮かべた。
「こーゆーおっちょこちょいなトコがまた魅力なんだから〜。―――じゃあさ、アキラとまき絵も呼ぶ?」
「せやね。鍋はみんなでわいわい食べる方がええかも」
 そう言って亜子は早速二人に連絡を取る。裕奈もまた、二人の食器を並べ始めた。
 二人きりになれる時間はいくらでもあるのだから―――
(おしまい)
183 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/13(月) 07:12:40 ID:???
>>182
最近眩しすぎて直視できなくなってきた
184 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/13(月) 14:38:25 ID:???
>>182
若いっていいね…
185 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/13(月) 17:39:52 ID:???
3分後に投下します。
186 名前: リクカプ劇場 [sage] 投稿日: 2006/11/13(月) 17:42:54 ID:???
リクカプ劇場
美砂×円編:ズルイ女

それは欲望と呼ぶべきなのだろうか。
その割りに誰かから奪い取りたいとか、誰かと仲がいいからそいつを妬んだりはない。
素直に、それでいて極端に自分の物にしたいわけでもないのに…
心から彼女が欲しい…そう思うようになってどれくらい経っただろう。

チアのフォーメーションがすんなり進み、意気揚々と引き上げるチアの3人組。
大会間近だが十分間に合う。
桜子は一足先にシャワーを浴びて先に帰った、何でも抜けられない用事が出来たそうだ。
その後、円はシャワーでぼんやりと体を洗う。

バタン
勢いよく扉を開けるのは美砂の姿。
「な、何?」
バスタオルで体を隠しながら円のシャワーの個室に入り込む。
「ちょっと、美砂…!?」
美砂は何も言わずに円にキスをした。
数秒間、唇を離さずに膠着状態。そして離したかと思えば抱きしめられる。
その間、美砂の顔は確認できなかったが、円はどう応えればいいか迷い複雑な表情だった。

二人は顔も会話も交わさずに外へと出る。
するといきなりの雨、それもいきなりの夕立らしくとても激しい。
「どうするの美砂?」
「止むまで待つ、大会近いし体調とか…」
美砂は自分の体を気遣ってくれた言葉なのだが、円は不機嫌そうな顔でいた。
「余計なお世話よ、走って駅まで行こう」
187 名前: リクカプ劇場 [sage] 投稿日: 2006/11/13(月) 17:43:27 ID:???
「え?ちょっと」
円はそのまま美砂を置いていこうとした。
気にしたくない、いきなりの告白にどう対応していいかわからず冷たくあしらう。
目もあわせることも出来ない。自分を保つだけで精一杯。

結局、円も美砂も駅まで走って行き寮まで帰った。
当然二人ともびしょ濡れで互いにタオルを出して体を拭いた。
「円って意外と綺麗な髪してるよね」
「美砂ほどじゃないよ」
何だか素っ気無い会話。何でこんなに胸が痛い。
どうしてかイライラする、こういうときの円は何一つ言おうとしない。
美砂は円の腕を掴んだ。
「…何」
「円、今何考えてるの?何も言わないし目も合わせないし…」

「…」
何も言えない。どう応えたらいいかわからない。
「私、円のこと好きなんだよ」
また自分を混乱させることを言う美砂。どうして彼女はこんなにお構いなしなのか…
「好きで好きでしょうがなくて…私、どうしていいか分からないほどなの」
情けないほど愛しく、どうかあなたの願いを―
だけどこんな風に求めてはいけない。
「…じゃあ、私はどうしたらいいの」
どうしていいか分からず円は俯いて美砂を見ようとしない。
そんな円を、美砂はそっと抱きしめキスをした。
「私は円じゃないからあんたの考えてること分からない。だから口で言って、そうじゃないと分からないから」
188 名前: リクカプ劇場 [sage:リクカプ募集中] 投稿日: 2006/11/13(月) 17:43:59 ID:???
「……分からないよ、そんなのぉ」
そんなに優しくされてほしくない、私はズルイから。
何の憎しみも痛みも感じることなく互いを感じることが出来るなんて幸せすぎる。
この甘さにおそらくつけ込みそうだから…

何も応えることが出来ない円は涙を流しながら美砂の体を抱きしめる。
美砂は微笑んで円の頭を抱いた。


189 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/13(月) 18:24:02 ID:???
キャーキャーキャー!!!!
あめーよえろいよー
190 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/13(月) 18:48:30 ID:???
三分後投下

誕生日乗り遅れた…ごめんよ!だって文化祭忙しかったんだもん!
191 名前: 古×楓 [sage] 投稿日: 2006/11/13(月) 18:52:05 ID:???
寮の一室、そこから楽しそうな声が聞こえてきた。
「楓姉、誕生日おめでとう!」
「いや〜なんだか照れるでござるな。」
今日は楓の誕生日。クラス全員が祝ってくれて飲めや歌えやのドンチャン騒ぎとなっていた。
皆楽しそうにしているが楓だけどこか落ち着きがない様子だった。その理由はこの場に古がいなかったからだ。
「ところでくーは何処に?見かけないでござるが…」
「さあ?知らないけど…。まあその内来るでしょ。」
「そうでござるか…。」
耐え切れずアスナに聞いてみるが知らないという返事。
少し残念そうな顔になるがすぐにいつもの笑顔を作りパーティーを楽しんだ。

「さーて…そんじゃみんなからのプレゼントタイムだよ!」
パーティーも終わりに近付いた頃、司会の朝倉の言葉を合図に各々が楓にプレゼントを渡す。
「皆本当にありがとうでござる。(結局くーは来なかったでござるな…。)」
みんなのプレゼントは嬉しい。しかし古がいない。嬉しさと悲しさでモヤモヤしているといいんちょが話し始めた。
192 名前: 古×楓 [sage] 投稿日: 2006/11/13(月) 18:52:45 ID:???
「それでは最後に私たち全員からのプレゼントですわ。」
そう言うと奥から巨大な箱が出てきた。みんなに開けてと促されて恐る恐る開けると…

「お誕生日おめでとうアル、楓!」

箱を開けた瞬間楓が一番会いたがっていた人物が飛び出してきた。
「驚かせてすまないアル。実はみんなで仕組んでたアルヨ。」
見れば全員がニヤニヤしている。
「改めて楓、誕生日おめ…って、ひゃっ!」
楓は古の言葉遮るように抱き締めた。
「まったく。くーは悪い娘でござるな。悪い娘には少しお仕置きが必要でござる。」
やっとモヤモヤが晴れた。楓は心の底からの笑顔を見せた。
「んじゃ後はお二人さんに任せて私たちは帰りますか。」
朝倉がそう促すと部屋には楓と古の二人きりとなった。
「さて、拙者に寂しい思いをさせた罰として…」
楓は突然古にキスをした。数分間と長いキス。ゆっくりと唇を離すと楓が悪戯っぽい微笑を向ける。
「罰として今日はくーに甘えさせて貰うでござる。」
二人の甘い誕生日。この二人の影響で他のカップルもそれぞれの部屋から甘いラブ臭を出してたとか。

おわり
193 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/13(月) 19:43:23 ID:???
そろそろラジオの季節
194 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/13(月) 20:25:03 ID:???
エヴァ「ア゛〜寒くて眠れん」
茶々丸「寝るまでお話ししてあげましょうか?」
エヴァ「うむ。頼む」
茶々丸「ある3人兄弟が海で遭難したんですけど」
エヴァ「いきなり壮大な話だな」
茶々丸「こまっているところに神様があらわれて」
エヴァ「急展開だな」
茶々丸「君たちの願いを1つずつ叶えてあげよう。まずは長男から
    長男はお家に帰りたいといったらヒューと飛んで帰りました
    つぎに次男はお家のお風呂に入りたいといったのでお風呂に飛んでいきました
    三男は…」
エヴァ「三男は?」
茶々丸「2人のもとに行きたいといったので」
エヴァ「こ…こわいのはなしだからな!」
茶々丸「2人のところに飛んでいきました………」
エヴァ「ふーん、それはよかったな」
茶々●「でも、兄は別々の場所なのでマップタツニナッテ!」
エヴァ「ギャーーーー!!!」


○月×日 エヴァ
茶々●のせいでいい年して漏らした
あのボケロボいつかまっぷたつにしてやる
195 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/13(月) 21:10:14 ID:???
吹いたw
196 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/13(月) 22:04:31 ID:???
>>183
あまりの甘い香りに、すごい形相で読んでいる私ガイルwwww

>>194
突然かわるのかwwww
197 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/13(月) 22:05:43 ID:???
>>192
GJ!
今日は幸せな気分で眠れそうだ。
198 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/13(月) 22:09:14 ID:???
>>194
意表をつかれたwwwwwwwww
てっきり定番のパターンかと
199 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/13(月) 22:12:56 ID:???
>>186
テラモエス
ちゅーが自然だなあ
200 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/14(火) 00:29:06 ID:???
>>175
のどかいい子だな。
>>180
ゆーなは炉達で丸くなる。
>>186
最高。ほわ〜となった。次も是非美砂×円で。
>>190
お前ら誰かの誕生日ごとに全員集まってパーティーするのか。予算は大丈夫なのか。
201 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/14(火) 01:35:18 ID:???
予算ならバカと金持ちは使いようで万事解決
202 名前: 馬鹿レンジャー 衝撃の事実 [sage] 投稿日: 2006/11/14(火) 18:55:59 ID:???
馬鹿レンジャー 衝撃の事実


楓 「実は拙者・・・とあることに気がついてしまったのでござる」
夕映 「い、いったい何なのですか?」
楓 「じ、実は・・・刀子先生が年齢詐称しているかもしれないという事なのでござる!!!」

一同 「な、なんだってー!!!」(AA略)

楓 「よく考えるでござる。刀子先生は教師、と言うことは大学卒業しているはずでござる」
まき絵 「か、海外で大学卒業していなかったら・・・普通卒業は22歳だよね」
楓 「まあ、一年ほど受験に失敗して”留年”していると見て・・・卒業は25歳でござる!!
明日菜 「8年前に結婚しているって言うけど・・・卒業後すぐに結婚なんて早いからおつきあいの時期が2年ほどあったとして・・・」
楓 「結婚前すでに28歳でござる!!!」
古 「そして・・・28歳に8年を足さないといけないアルネ・・・そうしたら・・・」
楓 「なんと38歳になるのでござる!!!」

一同 「な、なんだってー!!!」(AA略)

楓 「魔法の国に送られて3年経ったら3●歳になってしまうと言っておられたでござるけど・・・3年後は44歳でござろう!!」
まき絵 「そ、そんな・・・刀子先生が・・・」
明日菜 「気持ちはわからないでもないけど・・・」
夕映 「嘘はいけないですね・・・」
古 「刀子先生・・・見損なったアル!!!」


刀子 「う、うわぁぁぁぁん!!違うもん!!まだそんな歳じゃないもん!!それに足し算違うじゃない!!!馬鹿ぁ!!!」

203 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/14(火) 19:10:13 ID:???
ちょwwwそういえばそうだけどwwww



それでも
刀子先生は
萌える
204 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/14(火) 19:13:23 ID:???
しかも、余計な私見が入りまくり。
留年前提って何だよw
項目増えるごとにどんどん増えていく年齢ww
205 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/14(火) 19:23:10 ID:???
お前ら覚悟は出来てるのか
206 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/14(火) 19:44:25 ID:???
さすがバカレンジャーwwwwwwwww
207 名前:    の脱空気挑戦期 vol.2 [sage] 投稿日: 2006/11/14(火) 22:38:49 ID:???

『    の脱空気挑戦期vol.2』

マナP「突然で悪いが……この企画は二回目にしてもう打ち切りだ」
シスターX「えー!?」
ちゃおりん「とっても残念ネ(棒読み)」
ちう「あー、こりゃ困ったな〜(棒読み)」
シスターX「何故このタイミングで!?」
マナP「何となくだ、もうやってられん」

ちゃおりん「だって全然出番ないヨ。アニメの2話で2ゲッツして以来、出番ほとんどなしヨ」
ちう「一コマを占領したのは原作の『ついていけんっス』の瞬間くらいだ」
マナP「魔方陣をバックにした時のチャオの方がまだ格好よかったぞ、あれは100ゲッツだったな」
ちゃおりん「それだったら    サンの映り方なんて10くらいネ」
シスターX「うぅぅ〜、そんなに言わなくても…」
ちう「しゃーねーじゃん。空気なんだから」
シスターX「ひ、酷いよー。うわーん」


そういうことで『    の脱空気挑戦期』は無念の打ち切り。
私、マナPとちゃおりんは設定と共に残り、次回より無駄に分析隊の裏番組の製作を提案。
このシステムを流用した異質な分析企画を二人で作成中。
一方スペシャルゲストのちうは『やってらんねえ』と言って離脱。
3人目のメンバーを書類選考中。

企画倒れに終わったシスターXはどこへやら…。
おい   、もう付き合わないからな(by.マナP)。
208 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/14(火) 22:47:17 ID:???
てことは  悪夢フタタビクル━━(;´Д`)━━!?
209 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/14(火) 22:50:21 ID:???
…もはやこのレスはネタの領域(苦笑
210 名前: 戦いの挽歌 [sage] 投稿日: 2006/11/15(水) 00:56:27 ID:???
戦いの挽歌


真名SIDE

戦いは嫌いなようで好きなのだと私は感じた
なるだけなら戦いたくはない、なぜなら死がすぐそばにあるからだ
だが・・・私は戦いをこれほど望んだことはない。これほどに渇望したことはなかった
この戦いだけは、負けられない

奴は決して許されないことをしたのだ

楓SIDE

縁側で茶をすすり、いつもと変わらない庭の景色を眺める
そんな生き方が拙者の望みでござった
しかし、奴は一線を越えたのでござる。仏の心を持つ拙者ですら、その行為を許すことは出来ぬのでござる
この戦いだけは、負けられぬでござる

奴は決して許されないことをしたのでござる


真名 「よく来たな・・・そして”さようなら”だ」
楓 「墓石にはなんと書けばよいでござるか?”愚者、ここに眠る”で良いのでござるかな?」

真名 「餡蜜に塩と芥子を入れた恨み!!!思い知れ!!!」
楓 「プリンを凍らせてカラメルを切り取った恨み!!!死を持って償うでござる!!!」

そして二人の戦場とは別の何処か。自分の犯したことの重大さに気がついたいたずらシスターが一人、遠くへと逃亡しようとしていた

211 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/15(水) 02:15:01 ID:???
>>207
またやるのかよ
スレが荒れても構わないってか

>>210
美空gj
212 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/15(水) 02:18:19 ID:???
>>211
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/anime/3429/1147161131/
213 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/15(水) 13:55:46 ID:???
なんだかんだで美空が好きなお前らにGJ
214 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/15(水) 17:11:01 ID:???
>>210
姫抱きした仲でありながら問答無用かよw
215 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/15(水) 18:02:53 ID:???
アニメじゃまき絵といいんちょが同室か
どうやら新房はいいんちょ×明日菜ではなく
まき絵×いいんちょ派らしい
216 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/15(水) 18:05:14 ID:???
勘弁してほしいw
217 名前: 戦いの挽歌 その後 [sage] 投稿日: 2006/11/15(水) 18:12:39 ID:???
戦いの挽歌 その後


真名SIDE

贖罪はそれを行うまでが苦痛なのである。それが許されてしまえば、これほど心晴れやかなときはない
そしてその苦悩が大きければ大きいほど贖罪はシンプルになってしまうのであるが・・・
だが・・・私は贖罪をこれほど望んだことはない。これほどに渇望したことはなかった
この贖罪だけは、受け取って貰いたい

楓、許して欲しい

楓SIDE

ご免とはどのようなところで言えばよいのでござろうか?出逢ったとき?それとも電話とかだけでも良いのでござろうか?
拙者、良い子で生きてきたからそんなやり方あまり知らないのでござる
しかし、拙者は間違っていたのでござる。、その行為は許されないものだったのでござる
この贖罪だけは、受け取って貰いたいのでござる

真名殿、ご免でござるよ


真名 「あ、あの・・・この間はすまなかった。本当にすまなかった!!!」
楓 「せ、拙者のほうこそ・・・本当に申し訳ないでござる!!!」

真名 「これは・・・楓が一番好きな”さっちゃん特製のバケツプリン”だ。受け取って欲しい」
楓 「これは・・・真名殿が愛してやまない”千鶴殿特製の巨大壺入り餡蜜”でござる。食べて欲しいでござるよ」

そして二人の贖罪の場とは別の何処か。盛られた土の上に一抱えはあるような石が置かれ、その上にそっと置かれた十字架が一つ
名も書かれてはいないその石は一体誰のための物であろうか?

218 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/15(水) 18:17:54 ID:???
うわw
てか火葬ならぬ土葬!?
   、自業自得ながらも哀れw
219 名前: 真名ちゃんもっこり日記130 [sage] 投稿日: 2006/11/15(水) 18:37:15 ID:???
真名ちゃんもっこり日記130

この日記も、もう最後のページを迎えた。
区切りもいいしいい潮時だ。

どうも私は言葉足らずで誤解を生んでしまうようだな。
浮気はするわいろんなことに巻き込まれるわ…
そりゃアキラは愛しているが刹那だってそうだ、そして楓に明石にエヴァにあのロボはいいや。
あいつは明石と構おうとすると邪魔してくる、ムカツク。
あとあのおばsゲフンゲフン。那波千鶴は強敵だった、思いだすだけで背筋がぞっとする。
…本当にいろいろあった。
ここまで書く根気が続いたのは稀である、普段は日記など付けない私がな。

今は超と共に第二の分析隊を結成中だ。
カップリングポイント制度、中間発表による後半戦の流れ予想、次スレへのシード枠。
どれをとってもまだ作成中だ、完成がとても楽しみである。
そこ、パクリとか言ってんじゃないぞ!

―もう書くスペースがなくなってきた。そろそろこの日記ともお別れだ。
だが最後にこれだけは言わせてもらおう。私は今日の今日までアキラを心から愛してい







「足りなかったぁーーーーーーーーorz」
「何やってるの真名?」
220 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/15(水) 18:44:08 ID:???
>>207はお前だったのかー!
どうい(ry
221 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/15(水) 19:37:55 ID:???
三分後に投下します
222 名前: へべれけさん・23 [sage] 投稿日: 2006/11/15(水) 19:41:10 ID:???
へべれけさん・23

1/4

 麻帆良学園中等部女子寮。そこには夜な夜な徘徊する酔っ払い女が棲むという……。
「う〜い。今日も美味しいお酒で〜す」
 すっかり千鳥足の柿崎さん。今夜は誰の部屋に押し掛けるのでしょうか。
「こんな夜は熱燗に脂たっぷりの秋刀魚よね〜♪」
 おこたで晩酌をする柿崎さん。その表情は完全に緩み切っています。その隣では、
「ぅにゃああ〜ん」
 ゆーにゃさんが嬉しそうに秋刀魚を美味しく頂いていました。こちらも御満悦といった表情です。
「どうだいゆーにゃ君。君も一杯飲るかい?」
 柿崎さんはお猪口を差し出しますが、
「……にゃ」
 ゆーにゃさんはぷいっ、とそっぽを向いてしまいます。そして、おこたの上にあごをちょこんと乗せて
ごーろごろと喉を鳴らすのでした。
「しからば亜子! ここはアンタがくいっと!」
「ウ、ウチそないお酒強うないから……」
 あっさり断られた柿崎さん。(´・ω・`)にょろーんといった表情を浮べています。和泉さんは苦笑しながら
ゆーにゃさんの頭を撫で撫でしていました。
「―――けど、やっぱりこたつはいいよね〜。私たちもそろそろこたつにする?」
「そ〜だね〜。クッキとビッケも喜ぶし!」
 晩酌に付き合っていた釘宮さんと椎名さんはそんな事を話しています。ここはおこたをこよなく愛する
ゆーにゃさんの部屋です。そこは女子寮でもっとも早くおこたを出す部屋なのです。今宵の柿崎さんは
おこたに惹かれて訪れたのでした。何故かチア総出てすが。
「おこた〜♪ それはおしゃけをとぉーっても美味しくする必需品なのれすっ!」
「にゃ!」
 柿崎さんの与太話に、ゆーにゃさんも頷いています。おこたと美味しいお魚。それだけでゆーにゃさんは
幸せ一杯な様子です。四人と一匹は、しばし幸せに浸っていました。
223 名前: へべれけさん・23 [sage] 投稿日: 2006/11/15(水) 19:41:50 ID:???
2/4
 小一時間後―――
「円お姉ちゃんも桜子もあんま酔うてへんね……」
 部屋の隅に転がる一升瓶の数に、和泉さんは苦笑するばかりです。台所では今もお銚子が五本、
湯気を立てています。柿崎さんはともかく、釘宮さんも椎名さんもなかなかのペースで飲み続けていました。
「ま、この妖怪に毎回付き合わされてたら嫌でもお酒に強くなるからね……」
 釘宮さんはほんのり頬を染めながら呟きます。
「あはは〜。コレでゆーなが正気だったらすっごいコトになってたかもね〜」
「せやね……」
 椎名さんの一言に、みんなの視線が不思議ナマモノに集まりました。当の本人(?)は首を傾げながら
「うにゃ?」
 と、一鳴きしています。
「むう……。元々はかーなーりイケる口なんだし、ちょいと強引に飲ませてみよっか?」
 きゅぴーん、と柿崎さんの目が輝きました。そして、秘蔵のまたたび酒をおこたの上にのっけます。
「ほーれ、ゆーにゃの好きなマタタビだよ〜♪」
 栓を抜いた瞬間、ゆーにゃさんのおヒゲがぴくん! と反応しました。
「コイツをぬる燗で秋刀魚と一緒にぱくりと……!」
「に、にゃあぁぁ……」
 柿崎さんの誘惑に、ゆーにゃさんの目が爛々と輝きます。その間に椎名さんはマジでまたたび酒を
お銚子に移し、お燗してしまいました。
「な、なんや嫌な予感がするんはウチだけやろか……?」
「大丈夫、私も……」
 和泉さんと釘宮さんは怪訝な表情でこの光景を見守っていたそうです。そして、
「お待たせ〜♪」
 椎名さんがぬるめにお燗したまたたび酒を持ってきました。すかさず柿崎さんも秋刀魚を差し出します。
「にゃー!」
 あっさり誘惑に陥落したゆーにゃさん。ぴちゃぴちゃとまたたび酒を口にしてしまいます。そして、
「にゃーにゃーにゃー!」
「もっと飲みたい! ってゆーとるわ……」
 ゆーにゃさんは柿崎さんの袖をくいくい引っ張りながらおねだりするのでした。
224 名前: へべれけさん・23 [sage] 投稿日: 2006/11/15(水) 19:42:28 ID:???
3/4
「ふっふっふ……。私たちが飲んでゆーにゃも飲む。となれば亜子も飲まないワケにはいかないわねっ!」
 調子に乗った柿崎さん。再度和泉さんにお銚子を差し向けます。
「し、しゃあないなあ……。ちびっとだけやで?」
 困った表情で和泉さんはお猪口を手に取ります。こうして宴会は更に盛り上がる、筈でした……。

「―――に、にゃあ……」
 怯えています。ゆーにゃさんがすっかり怯えています。けれど逃げ出すことは許されません。
がっしりと柿崎さんに抱きかかえられたまま、ゆーにゃさんは途方に暮れていました。
 既に椎名さんは撃沈しています。釘宮さんもまた、かなり酔いが回っていました。何故なら―――
「えへへ〜♪ 円お姉しゃんホンマにかっこええな〜。ウチのおしゃけ、もっともっと飲んでえにゃ♪」
 完全に酔っ払った和泉さん。ぴったり甘えるように釘宮さんにすり寄ったまま、際限無しにお酒を注ぎます。
「あ、あのね亜子、さすがに私も限界……」
 先程から何度も断りを入れる釘宮さん。ですが、
「ううっ、おねーちゃんはウチのこと嫌いなん? ウチのおしゃけ、飲んでくれへんの?」
「!!!!!」
 今にも泣きそうな表情で和泉さんに上目遣いで哀願されると、物凄い表情で一気飲みしてしまいました。
「にゃうぅぅ……」
「ん? こんな亜子を見たのは初めてだって? そーだねー、中途半端に酔っちゃったみたいだからねー」
 ただ一人、柿崎さんだけは平然と飲み続けています。
「ふにゃああ〜♪ ゆーにゃはめっちゃかわええな〜♪」
 和泉さんの魔の手が、今度はゆーにゃさんに向けられました。そして、
「ゆーにゃには特別にウチが直接飲ましたるよ〜?」
 ぐいっ、と和泉さんはお酒を口に含みます。そしてそのままゆーにゃさんにキスをしました。
「ぅにゃあ……」
 ゆーにゃさんもこの攻撃は効いたようです。すっかり真っ赤になりながら、ゆーにゃさんはくた〜っ、と
おこたの上に寝そべってしまいました。
「やるわね亜子! オーケイ円、私達も合体よ!!」
「せんでいいっ! このバカ美砂!!」
 同じように口移しをしようとした柿崎さんでしたが、あえなくクギミーパンチを浴びたのでした。
225 名前: へべれけさん・23 [sage] 投稿日: 2006/11/15(水) 19:43:39 ID:???
4/4

「ああ、くらくらする……。とっとと逃げよ、ゆーにゃ」
「にゃうぅん……」
 身の危険を感じ、釘宮さんとゆーにゃさんはよろよろと部屋から退散しようとしました。けれど……、
「ふわあ……、なんや暑うなってきたわ〜♪」
「おっ? 脱ぐのね? よーしおねーさんも脱いしゃうよ〜! っと」
 何やら不穏な行動に出る酔っ払い二人に、恋人と姉はぴたりと足を止めざるを得ませんでした。
「……ゆーにゃ」
「……にゃ」
 一人と一匹は悲愴な面持ちで頷きました。ここまで攻めと受けがはっきりしている酔っ払い二人を残しては
間違いが起きること必至です。
「美砂! 今日はトコトン飲み明かすわよっ!!」
「にゃにゃにゃー!!」
 こうして、一人と一匹は死地に赴く戦士のような形相で、魔性の宴に戻ったそうです―――

 そして数時間後―――
「―――ぅにゅ? あれっ、ウチは何しとったん……?」
 正気に返った和泉さんが見たもの。それは……、
「亜子、もう夜遅いからこのまま寝ようね」
「にゃー」
 妙に清々しい表情で微笑む一人と一匹。そして、
「…………」
 完全に沈黙した柿崎さんの無残な姿でした。柿崎さんの髪はちりちりに焦げており、衣服はズタボロです。
そして、顔には無数の引っかき傷があったそうで。何をされたのかは推して知るべし、ですね。
「なあなあ、ウチ、なーんも覚えてへんのやけど、何やあったん?」
 和泉さんの呑気な一言に一人と一匹は苦笑し、やはり柿崎さんはぴくりとも動きません。完全に気絶しています。
ただ一人、椎名さんだけはご機嫌な表情で眠り続けていたそうです―――

(おしまい)
226 名前: マロン名無しさん 投稿日: 2006/11/15(水) 20:43:12 ID:FZdfr9sa
>>72
俺も思った

千鶴とザジは何か怖い
227 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/15(水) 20:56:06 ID:???
>>219
足りなかったってw

日記は途中で投げ出したら・・・
そうか、新たにセクシャルブログを作るんだな!!!
ガンバレ!!

>>222-225
くそう・・・こたつねこだとう
あれはいいものだ

美砂 「私の酒、諸君らが愛してくれた清酒・美少年は飲まれなかった、何故だ!」
円 「未成年だからさ」
228 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/15(水) 21:03:43 ID:???
>>219
ほ・・・ホントにさよならなのか・・・?
229 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/15(水) 22:01:14 ID:???
>>228
なかなかキレのあるオチだっただけに心配だ
230 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/15(水) 22:43:21 ID:???
>>222-
何とか仲間に入れてもらう方法はないのでしょうか?
231 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/15(水) 22:43:49 ID:???
>>222-225
コタツいいなぁ
和むけど怖いけど和んだ
232 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/15(水) 23:58:41 ID:???
真名日記ホントにおしまい?! いつも楽しく読んでたのに…
2冊目はやらないのかなぁ
233 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/16(木) 00:00:02 ID:???
今日は夕映の誕生日だ!
234 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/16(木) 00:16:11 ID:???
三分後投下〜
前スレの何処かの続きです

人物紹介

刹那 主人公、職業勇者。とっても頑張り中

木乃香 勇者の幼なじみ、職業賢者。せっちゃん命の色狂い。夜が来るたびにケダモノと化す

古菲 異世界から迷い込んだ少女、職業武道家。言葉はわかるが「ある」としか喋れない。刹那は心の中で”あるある”と呼んでいる

エヴァ 職業魔王。大魔王に襲われて、記憶を失っていた。現在茶々丸に拘束されている

茶々丸 魔王エヴァの従者。意外と残酷。パーティについてくることになった
235 名前: 刹那 そして伝説へ(byDQV) [sage] 投稿日: 2006/11/16(木) 00:18:49 ID:???
刹那 そして伝説へ(byDQV)


1/5
世界は危機に瀕しています
それは魔王がいるからです
魔王がいるから・・・困っているのです


ここは化け猫の王様、ゆーな王が収めるラダドームの街。そこでちょっと黄昏れていました
木乃香 「なあ、魔王を倒すんはわかるんやけど、どこにおるんやろな?」
刹那 「さあ?茶々丸さん、魔王ってどこにいるんですか?」
茶々丸 「それはですね・・・」

そのときでした。突然背後から声がかけられたのです
老人春 「おお!!あなた方が勇者様ですね!!」
老人日 「お待ちしておりました・・・お待ちしておりました・・・」
振り返ると、そこには四人の咽び泣く老人たちの姿がありました

茶々丸 「どうも・・・それで大魔王様のお城ですが、このお城から見える向こうの島にあります」
木乃香 「意外と近くなんやな?」
茶々丸 「しかしそこへと至る道はないのです。近海は荒れ、侵入する者を阻みます」

老人美 「そうなのです。そしてその島へと向かう手立てをお伝えするのが私たちの役目でございました!!」
老人空 「いまから言う3つの道具を・・・」 

木乃香 「でもせっちゃん飛べるから、行くの問題ないやん」

夕暮れの街、老人たちはただ悲しそうに泣き崩れていました
236 名前: 刹那 そして伝説へ(byDQV) [sage] 投稿日: 2006/11/16(木) 00:25:43 ID:???
2/5
木乃香 「悪いことしたんかなぁ、ウチ」
茶々丸 「人生の目的を潰してしまったようですし、おそらく立ち直れないでしょう」
まあ、人生山あり谷あり。頑張って生きてください。たぶん谷しかないと思いますけど

茶々丸 「それで大魔王様のお城までなら私でご案内できます。ただその前に・・・」
古 「ある?」
茶々丸 「マイラの街へ向かっていただけませんか?そこの温泉にマスターを入れたいのです。ずいぶんと汚れていますので」

地下世界に降りてきて以来、幼女は従者に抱擁されたままです
口には猿ぐつわが噛まされ、体は拘束具に包まれたまま、そして目隠しされているのです
ちょっと可哀想、でも吸血鬼だから暗い方がいいのかな?


そしてここはマイラの街の温泉街、浴衣を着た観光客が通りで物見遊山をしています
木乃香 「ああん、浴衣や。はよ宿決めて遊びに行こ、せっちゃん!!」
私の袖を引っ張るこのちゃん。やっぱりこういった街へ来るとそうなってしまいますね
古 「あるぅ〜」
あるあるは温泉まんじゅう、温泉たまご、焼き餅なんかを涎をたらして見ています
後でお小遣いあげようかな

さて、ここは温泉宿”朝倉の湯”、どうやらここに泊まることになりそうです
和美 「いらっしゃ〜い!!5名様ごあんな〜い!!」
暖簾をくぐって”部屋の空きはありますか”と言う暇すらなく、私たちは入り口に案内されました
木乃香 「あ、あんなあ、お部屋あいてるん?」
和美 「空いてますよぉ、5人部屋でいいかな?」
木乃香 「カップル部屋一つ、後はどうでもええよ」

和美 「むふふ・・・宿を出るとき、私にあの台詞を言わせたいんですね・・・わかったよん。むふふ」
宿の主人の含み笑いと、お代官様の様なこのちゃんの悪人笑いがとっても気になります
237 名前: 刹那 そして伝説へ(byDQV) [sage] 投稿日: 2006/11/16(木) 00:26:24 ID:???
3/5
部屋に荷物を置いて、私は一息つきました
そして大きな不安に襲われたのです
よくよく考えれば大魔王を倒す為の旅なのに、こんなにゆっくりしていて良いのだろうかと
とはいえ、いきなり大魔王に戦いを挑んでも勝てるとは思えません
何せ相手は大地を軽く引き裂くほどの力の持ち主、っていうかどんな修行をしても勝てるとは思えません

”みかたになれば せかいの はんぶんを おまえに やろう”
とか言ってくれないかな?
なんだか最近その方がいいような気がしてきました

木乃香 「さあ、せっちゃん。観光行くえ?」
すでに浴衣姿のこのちゃん。戦闘対戦万全です。からころ鳴りそうな下駄がまた風情を出してます
刹那 「ちょ、ちょっと待っててな。今用意する・・・」
木乃香 「ほうか、うちが・・・手伝うたる!!!」
このちゃんはそう言うと、私に襲いかかってきたのです
刹那 「あ、アカンて!!今から行かなあかんのに脱がせて・・・ダメ!!今日はまだお風呂入ってへんから!!!ああっ!!!」

観光が2時間遅れました


さて、観光から帰ってくれば次は食事かお風呂。とはいえ食事はまだ時間が早いのでそれならば・・・
木乃香 「ご主人はん、二人で入れるようなお風呂無いん?」
和美 「えーと、あるにはあるんだけど・・・ちょっと、ね」
刹那 「何かあるんですか?」
和美 「なんと言うか・・・全自動温泉?なのかな?」

木乃香 「全自動温泉?なんなんそれ?」
刹那 「初めて聞きますね」
和美 「興味があるなら入ってみる?危険はないからさ」
238 名前: 刹那 そして伝説へ(byDQV) [sage] 投稿日: 2006/11/16(木) 00:27:03 ID:???
4/5
見たところ普通の小さな岩風呂、そして二人で入るには丁度良い大きさです
木乃香 「別に普通ちゅうか・・・風情のあるええお風呂やん」
刹那 「そうやね、これといって・・・」
そのときでした。突然ふよふよとタオルがこっちに飛んできたのです
刹那 「た、タオル?なんなん?」

”いらはいまし〜”

岩風呂に響く幻想的な声、それはまるで別世界からの声でした
木乃香 「せっちゃん、あれ!!!」
このちゃんの指さす方を見ると、なんとうっすらと映るゴーストさんがいたのです
さよ 「背中洗いからお風呂で飲むお銚子の用意まで、全部私がしますからね〜」

それはずいぶんと明るいゴーストさんでした
木乃香 「アンタ・・・ここで何しとるん?」
さよ 「御入浴のお手伝いですよ〜、ここで60年働いてるんですよ〜」
しかしその明るい声とは対照的に、このちゃんの顔は険しくなってます
木乃香 「・・・二人っきりが良いんや。言うとる意味、わかるやろ」
このちゃんがそう言うと、ゴーストさんは少し顔を赤らめたのです
さよ 「そうですか・・・じゃあ、ちょっとお待ちくださいね。今いいいものお持ちしますから」

ゴーストさんはしばらく消えた後、再び現れて二つの瓶を持ってきたのです
そしてこのちゃんに何か耳打ちをしたのです
さよ 「これは・・・ぬるぬるあわあわになって・・・これは・・・精力剤・・・です」
木乃香 「後でチップはずむわ、ありがとうな」
淫蕩な笑みで笑うこのちゃん。それにつられて含み笑いをするゴーストさん
ご主人といい、このゴーストといいなんなんでしょうか、このお宿は?

さよ 「ではごゆっくり〜」
こうして消えるゴーストさんと、それを見送るこのちゃん
お風呂がこんなに不安に感じたことはありませんでした
239 名前: 刹那 そして伝説へ(byDQV) [sage] 投稿日: 2006/11/16(木) 00:27:41 ID:???
5/5
敷かれた布団の上にごろりと寝転がる私、腰が抜けているうえに少しのぼせ気味です
木乃香 「ゴメンな、せっちゃん。ちょっとハッスルしすぎたみたいやわ」
お風呂で気がつきましたが、このちゃんは特技に、さそうおどり、ひゃくれつなめ、きゅうしょ突きが追加されたようです
私がその標的にされたのはたまりませんが・・・

木乃香 「ご飯どうするん?」
刹那 「もう・・・らめ・・・あかんて・・・」
木乃香 「そっか・・・ほんならうち食べてくるから寝ててええよ」
ちょっとほっとする私、少し休憩したかったのです

ですが部屋を出る前に言ったこのちゃんの一言が、私を期待と不安のどん底にたたき落としたのです
木乃香 「帰ってきたら・・・二人でハッスルダンスやで」


どうやら今日は寝かせて貰えないようです。宿屋なのに体力が回復しないなんて・・・
どうなっているんだろう


超 「エロはハルナサンパートだったのに・・・なんでワタシがやったのだろうカナ?」
夕映 「私は誕生日なのになのをしているんでしょうか?それはそうとハルナはああ見えて実は・・・やっぱりエロいです」
超 「なんだかワタシとハルナサンでおば・・・那波さんのパートを押しつけあっているようネ。次こそは大魔王の元へ行くネ!!」
夕映 「まあ、気長に待つです」

240 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/16(木) 07:04:54 ID:???
特技で盛大に吹いたwwwひゃくれつなめバロスwwwww

あと、前書きで前スレの何処かの続きっておまwww超クールwwwwww
241 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/16(木) 07:43:02 ID:???
三分後に投下します
夕映スキーの方マジごめん、と先に謝っておく
242 名前: へびぃ・どりんかー [sage] 投稿日: 2006/11/16(木) 07:46:10 ID:???
へびぃ・どりんかー

1/3

 体育の授業。二人一組となってストレッチに励む生徒達。夕映の相手は出席番号順で亜子であった。
「―――けどなんや、この組み合わせ方ってちびっとでもずれたらえらいコトになるんやね」
「そうですね。私と朝倉さんじゃ体格に差がありすぎです」
 背筋伸ばし運動をしながら、二人はのんびりとおしゃべりに興じる。
「ウチもアキラ相手やと潰れてまうもんな〜」
「まあ、本当に深刻なのは向こうですね」
 ちらり、と夕映は双子の方に視線を送る。この順番が狂った場合、風香は千鶴と組まされるのである。
「風香、絶対にぺしゃんこやな……」
 逆さまに双子を見ながら、あはは、と亜子が笑う。
「このクラスは極端に大きい人と小さい人が多すぎです……」
「うー、ウチももっと背え伸ばしたいんやけどな〜」
「私もです」
 そのままちびっこ二人はずーんと落ち込む。
「夕映ちゃんが今日誕生日でウチももうすぐやっちゅーのに、ウチらあんま成長しとらんもんなあ……」
 そう言ってから、亜子はある事を思い出した。そのまま亜子は勢いをつけてくるりと一回転して着地する。
お陰で今度は夕映がぐいーん、と引っ張られる形となった。
「あ、亜子さん危ないですーっ!」
 けれど亜子はそんな抗議もお構いなしといった様子で切り出した。
「あんな夕映ちゃん。ウチな、前にゆーなから身長を伸ばすサプリもろてんけど、めっちゃクセの強い味なんよ。
プロテインみたいにお水に溶かして飲むタイプなんやけど、夕映ちゃんやったらへーきかも」
 飲料、と聞いてきゅぴーんと夕映の目が光った。
「クセのある味……。しかも身長を伸ばすサプリですか……!」
「ゆーな本人もギブアップしたくらいの代物やで。なんなら夕映ちゃんの誕生日プレゼントにしよっか?」
 そう、冗談で言ったつもりの亜子であったが……、
「是非お願いするですっ!!」
 至って夕映吉さんは真剣だったそうな……。
243 名前: へびぃ・どりんかー [sage] 投稿日: 2006/11/16(木) 07:46:48 ID:???
2/3

「ふ、ふふふ……!」
 放課後。早速夕映は亜子から件のサプリを受け取ると、神妙な面持ちで水に溶かした。そして、ゆっくりと
グラスを手にし、不敵な笑みを漏らしている。
「だ、だいじょーぶなんやろか……?」
「ゆ、ゆえ〜……」
「まあ、夕映吉くんがチャレンジャーなのは今に始まったコトじゃないけどさ」
 言い出しっぺとして亜子はその様子をおそるおそる見守っていた。その隣ではのどかやハルナも
固唾を飲んでいる。
「では、いくです……っ!」
 くわっ、と目を見開き、夕映は一気にグラスをあおった―――

「こ、これは……! かつて伝説と謳われたビタミン牛乳とメッコールを足して2で割ったような感覚です!」

 夕映の感想に亜子とのどかはきょとんとしたものの、ただ一人ハルナだけはあからさまに嫌そうな顔を見せる。
さすがは腐女子といったところか。それなりにアレなドリンクには詳しいようである。
 しかし、当の夕映本人はというと……、
「確かにクセが強いです。これでは病みつきになってしまうではないですか!」
 そう言ってすかさず2杯目を作り出す始末であった。
「あのー、亜子さんは大丈夫だったんですかー?」
「一口飲むんがやっとやってんけど……。ま、まあ気に入ってもらえたみたいでなによりやわ……」
「まあ、夕映吉ですから」
 そんなこんなで、一同はそのまま悦に浸る夕映を放置して、パーティーの準備を始めたそうな。
 異変が起きたのは、それから小一時間後の事であった―――
244 名前: へびぃ・どりんかー [sage] 投稿日: 2006/11/16(木) 07:47:26 ID:???
3/3

「!!!!!」
 びくんっ! と夕映の身体に衝撃が走った。これはいつもの比では無い。正にビックバンと呼ぶに相応しい
猛攻であった。
「も、漏るです……っ!!」
 美空顔負けの猛ダッシュでトイレに駆け込む夕映。そして、スッキリした表情で用を足したのもつかの間、
「はうあっ!?」
 五分も経たぬ間に、またしても衝撃。
「こ、これはどうしたことですか……っ!!」
 あまりの尿意デマイオっぷりにぴくぴくと痙攣する夕映。そのままトイレとお友達になってしまった。
(お、おかしいです。いくら私がヘビードリンカーとはいえ、これは明らかに今日一日で摂取したジュース量を
超える勢いです。このままでは脱水症状に陥るのは必至! それだけは避けたい所ですが、
事態は風雲急を告げています。あのサプリが原因なのでしょうか? いくら美味しいとはいえ、5杯はさすがに
飲みすぎだったのでしょうか? し、しかしあの味の前では私の理性など赤子も同然! これは致し方ないのです!
嗚呼、私はこのままトイレの中で誕生パーティーを迎えるのでしょうか―――!!)
 無意味な高速思考を疾走させても、事態が好転する訳もなく。

「―――で、夕映は今も奮闘中なワケね」
 パーティー会場にやってきた裕奈は呆れた表情で呟く。
「薬の飲みすぎは良くないっての。ちゃおりん、説明してあげてよ」
「あのサプリは体内の新陳代謝を高める作用があるネ。だから飲みすぎると夕映吉くんのような症状が現れても
不思議ではないヨ」
 そう言ってサプリの製造元である超春館製薬のオーナーは呆れた表情を浮べるのであった。
 結局、超の誕生日プレゼントは解毒剤となったそうで―――

(おしまい)
245 名前: あだ名 [sage] 投稿日: 2006/11/16(木) 19:13:24 ID:???
「桜子、どうしたの。元気ないわね。」
「うん、あんなあたしって今一つ読者にアピールできてないと思ってさ…。
だからあたしもせっちゃんとかくぎみんとかゆえ吉とかあだ名が欲しいんだ。なんかいいのないかな。」
(そんなの自分で考えるか原作者に頼むかしろよ。)
「(^ヮ^)ってのはどう?」
(おいおい、どうやって発音するんだよ。)
「ありがとう明日菜、元気でてきたよ。」
(明日菜もバカだがこいつもかなりのバカだ!)

数日後
「はぁ…。」
「千鶴さん、どうかしたの。」
「私もあだ名が欲しいな。」
「那婆ってのはどう?老けてるし。」
「誰が老けてるのかしら。」
(あーあ、禁句言っちまったな。案の定明日菜の奴、千鶴に長葱をぶっ刺されてるよ。)
「あら何がおかしいのかしら。」
「や、あたしはその…。誰かー!」
その後、明日菜と千雨の姿を見た者はいない。
246 名前: 英語の小テスト [sage] 投稿日: 2006/11/16(木) 20:49:27 ID:???
(えーっと次の問題は)

この単語を日本語に訳せ。
“rainyday”
ちう「なにぃ!」
(し!しまった!声に出しちった!)

ざわ・・・ざわ・・・

ネギ「はーい長谷川さーん、静かにしてくださーい」

くすくす・・ぷぷっ

ちう「は、はい。すいません」
(くそっあのガキ!絶対確信犯だ!)

ネギ「では前の小テストを返します。
長谷川千雨さん、20点中5点です。放課後は居残りですねー」
ちう「えっ、あ、はい」
(くっそーあの後ほとんど問題解けなかったからな。
今日はあのバカレンジャーと一緒かよ・・・)

ネギ「次はザジさんです。4点ですかー。ザジさんも放課後残りですねー」
ちう(なっザジ?まさか!)
ザジ「(´∀`)ノシ」
ちう「ザジー!(⊃д`)」
247 名前: 夕映 ジュース祭り [sage] 投稿日: 2006/11/16(木) 23:26:38 ID:???
夕映 ジュース祭り


今日は私の誕生日と言うことで、クラスのみんながお誕生会との名目のパーティ開かれました

一同 「夕映ちゃん誕生日おめでとう!!!」
一斉になるクラッカー、輪の中心にいる私に蜘蛛の糸と呼ばれる紐がぶっかかりました
夕映 「あ、ありがとうです」
ちょっぴりほろりとなる私。私、こんなに涙もろかったでしょうか?

ハルナ 「で、みんなからのプレゼントなんだけど・・・珍ジュース博覧会よ!!!」
ハルナがそう言うと、みんながおそらくは隠し持っていたであろうジュースを私に差し出したのです

ハルナ 「で、私からなんだけど・・・使い捨て黒インク、オレンジ風味よ」
五月 私からは・・・緑苔100%です
真名 「私からはコーラ餡蜜アラスカスペシャルだ」
葉加瀬 「実はですね・・・超高級潤滑油です。茶々丸にも使われているんですよ」
亜子 「ウチはな・・・赤チンや」
アキラ 「ご、ごめん。私は・・・さっきまで入っていたプールの水なんだ」
円 「ちょっと凄いよ〜。まつ屋特製、牛丼の汁だけ2g。牛の旨味がほどよく溶け込んでいるよん」
楓 「これはブラックプリンジュースでござる。何故ブラックなのかは知らない方が良いでござるよ」
さよ 「あのう・・・100年前の悪霊の涙、お猪口一杯分です」
エヴァ 「ふん。メタノールだ。お前にはこれがお似合いだ」
千鶴 「絞りたてのお乳よ、まだ暖かいのよ」

ザジ 「・・・」
最後にそっとジュースを差し出したのはザジさん。手書きのラベルが貼ってあってそこにはこう書かれていました
”ちう”

そういえば長谷川さん、今日は見かけていないですね・・・

248 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/16(木) 23:46:39 ID:???
多分ちうはベッドの上で悶死してるんだと信じよう
249 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/16(木) 23:47:23 ID:???
3分後投下〜。
250 名前: 秘密の通販生活 (1/5) [sage] 投稿日: 2006/11/16(木) 23:50:06 ID:???
その日寄り道をして帰ってきた円は、そして美砂と共に一冊の本を覗き込んでいる予想外の客に、目を丸くした。
綾瀬夕映。小柄で理屈っぽくしかし勉強嫌いな哲学少女。
変なジュースが大好きで、今もまた、「シークァーサーコーラ」を紙パックから啜っている。
それが、全く接点らしい接点のない柿崎美砂と共に、雑誌のような本に見入っている。
夕映も美砂も、どちらも真剣な表情。円がやってきたことにも気付かない。
ああでもないこうでもない、と紙面を指差しつつ短い言葉を交わすのみ。

「……何見てるの?」
「あ、どうもです」
「あ、円、おかえりー。いやね、ちょっと通販のカタログが届いてね〜」
声を掛けながら、円はヒョイと2人の後ろから覗き込む。
返事を待つまでもなく、それはいつも美砂が使っている通販のカタログブック。円も一緒に頼んだこともある。
そういえばそろそろ今月分が届く頃合だったか。女の子の好む品物満載の楽しい本の中で……
2人が開いていたのは、下着のページ。
それも……いわゆる「勝負下着」とでも呼ぶべき、ちょっと「頑張ってる」インナーばかりのページだ。
思わず円は問い掛ける。
「何? 綾瀬さん、下着買うの?」
「買うというか……まあ、毎回美砂さんには便乗させて貰っているです。
 この通販、けっこう品揃えがいいものですから」
「この子、変なこだわり持ってるからね〜。どうしても選択肢が減っちゃうのよ。
 で、今回はどうすんの? 好みっぽいのいくつかあるけどさ」
「コレの白と、こっちのブルーのストライプ柄をお願いするです。お金は後から渡すです」
美砂の言葉に、夕映はカタログの写真をいくつか指し示す。
何気なしに眺めていた円はおや? と思う。
色っぽい下着が並ぶ中で、比較的大人しめの2枚。けれどよくよく見れば、そのどちらも横がヒモ。
腰の所を紐で結んで固定する……いわゆる、「紐パンツ」である。
251 名前: 秘密の通販生活 (2/5) [sage] 投稿日: 2006/11/16(木) 23:51:12 ID:???
「あれ? そういや綾瀬さんって、前も紐パン穿いてなかったっけ?」
「やだなぁ円、この子、紐パンしか穿かないんだってば」
「……まあ、そうですけれど。それが何か?」
円の問いに、美砂は笑い、夕映は無感動な様子。
円は少し首を捻る。女の子として、それってどうなんだろう。
「い、いや、責めてるわけじゃないけど……何でまた?」

実のところ女の子にとって、脇の所を紐で結ぶこのタイプのショーツは、あまりイイものではない。
はっきり言って、穿き心地は良くないのだ。
動けば紐が肌に擦れる。あるいはズレて食い込む。穿く時に紐を結ぶ手間がかかる。
お尻を包む布地も小さかったりするから、ヒップラインが崩れかねない。伸縮性が低いものも多い。
数々の欠点を持ちながらも、それでもこの種の下着が存在するのは……
一言で言えば、男性の視線があるから、である。
男性が好むから。男性へのアピール力があるから。色気があるから。
でも色気を出すだけなら他にも方法がいくらでもある。別に紐でなければならない理由がない。
大体そんなパンツを穿いて、はて一体誰に見せる気なのか。

「……何でと言われても、困るですが」
「いや、美砂は分かるのよ。彼氏にエロ下着見せつけてよろしくヤッちゃおう、って下心分かるから。
 元からエロエロだから。思いっきり実用的な目的だから。でもさ、綾瀬さんは」
「おいこら円クン、君は人のことを何だと思って」
「見せる相手もなしに、ソレはないと思うんだけどなー。いや一枚二枚ならともかくさー」
「人の話を聞けー!」
納得できない円。語ろうとしない夕映。無視されて怒る美砂。
252 名前: 秘密の通販生活 (3/5) [sage] 投稿日: 2006/11/16(木) 23:51:56 ID:???
と――突然、夕映はすっくと立ち上がる。
微妙に顔を赤らめて、小声で断りを入れる。
「すいませんです……お手洗い、お借りするです」
「ん」
美砂の頷きを確認して、夕映はトイレの向こうに消える。
戸を閉めながら、彼女の片手がスカートの下に伸びる。
バタン、という音と重なるように、シュルッ、という小さな紐ずれの音。
気付いてしまった円は、それ以上聞き耳を立てるのが悪いような気がして。
再びカタログに熱中し始めた美砂に、問い掛ける。

「……ねえ、あの子が紐パンに拘る理由ってさ」
「ん〜?」
「ひょっとして……トイレが近いから?」
いつも絶え間なく何か変なジュースを飲んでいる夕映。そのせいか彼女はいささか、膀胱の限界が近い。
あるいは紐パンならば、普通に下着を脱ぐより素早く用を足すことができるから……?
円の推理に、しかし美砂は笑いだす。

「アッハッハ。いくらなんでもそりゃないわ。てか大した時間短縮にならないっしょ、そんなの」
「じゃあ、何なのさ」
「下着なんてのはね――円、基本的に、『女の子自身のためのモノ』なの。
 アンタ、その辺が分かってないから彼氏できないんだよ」
「??」
美砂の言葉に、円は首を捻る。侮辱に怒る前に首を捻ってしまう。
すぐには理解できない様子の円に、美砂は微笑む。
「男なんてのはね、パンツなんてロクに見ちゃくれないのよ。『その下』にしか興味ないの。
 ……いや、時々布の方に興味持つヘンタイもいるけどさ。それはそれとして」
「妙な実感篭った言葉ね」
253 名前: 秘密の通販生活 (4/5) [sage] 投稿日: 2006/11/16(木) 23:53:13 ID:???
「でも、だからって『勝負下着』とかが意味ないかって言えば、そんなことなくてさ。
 なんて言うのかな……その下着を着た時点で、着てる自分の方の感覚が切り替わる、ってのかな?
 服に隠れて見えなくてもさ、身体の方が『その気』になって、フェロモン出てくるっていうか」
「フェロモン言うな! ったく美砂はエロいなぁ」
「で――たぶん、夕映もそうなんじゃないかな〜。
 あの子ちょっと内に篭りやすい性格あるからさ、そこをちょっと外向きにするスイッチみたいな。
 大体、外向きは大人しめの服装してんのに、内側はカゲキってのがね。天邪鬼って言うかね。
 何と言うか……らしいなー、って。そーゆーとこ、ちょっと可愛いよね♪」
ほんのり頬を染め、虚空を見上げて微笑む美砂。なんというか、恋人のことを惚気ているような、そんな口調。
円は思わず呟いた。
「……まったく、アンタは何でもありですか。彼氏居るってのにネギ君に色目使うわ、今度は両刀……」
「――ほほう。
 とりあえず円は、いつどこで『脱げビーム』喰らってもいいような準備をしておいた方がいいんじゃない?
 白の無地ってのは、あまりにも……」
「え?」

ジャーッ。ガチャッ。
戻ってきた夕映は、そして部屋の中で取っ組み合う2人の姿に目をぱちくり。
「……どうかしましたですか?」
「い、いや、ちょっと助け……」
「今度はこの、女の子としての自覚の足りない釘男クンの下着を選んであげようと思ってね♪
 ちょうど私のが色々あるし、穿かせてみようと思って♪ ゆえ吉クンも、手を貸しなさい♪」
「……了解です♪」
そして2人は、息の合った様子で、円を2人がかりで取り押さえにかかって――
いやもう、それは本当に、互いの気持ちが通じ合った、実に良い連携なのだった。
それこそ、恋人か何かだと、見間違うほどに。
254 名前: 秘密の通販生活 (5/5) [sage] 投稿日: 2006/11/16(木) 23:53:52 ID:???
「…………汚れちゃった orz 」
「紐パン穿かせてあげただけで、大げさなのです。私が美砂さんにされたこと・したことを思えば……」
「ハッハッハ♪ そういやあったねぇ、夕映が一緒に通販で買うようになった頃に♪」
「?! 何それ!? ちょっ、詳しく聞かせてよ!? 美砂もちょっ、お酒なんて飲み始めてないで!」
「…………秘密です☆」


                                (終わってねぇけど、終われ)
255 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 00:00:05 ID:???
今日は真名の誕生日だ!
256 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 01:06:42 ID:???
ものすごい誕生日ラッシュだな・・・。
3−Aの面々はお金と体力が持つのだろうか・・・?
257 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 01:07:39 ID:???
11/12 長瀬 楓
11/16 綾瀬 夕映
11/17 龍宮 真名
11/21 和泉 亜子
258 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 01:18:49 ID:???
3−Aより職人の心配をした方がいいw
259 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 01:29:56 ID:???
>>250
GJ!!
新鮮な感じがした
キャラ立ってるなあ
260 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 01:40:43 ID:???
3分後に投下します〜
261 名前: クッキとビッケ [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 01:43:48 ID:???
1/7
クッキとビッケ

「茶々丸、すぐ戻るからここで待っていろ」
「はい、マスター」
そう返事をして、ベンチに座って待っていたのですが…
今は少し動けません。
膝の上に猫がお二人、丸くなって眠っているのです。
先程、ベンチの下からひょっこり出てきまして、二人とも私をじっと見ると、
短く鳴いてからベンチに上がって、私の膝の上にやってこられたのです。
最初はゴロゴロと、喉を鳴らしていたのですが、今は静かに目を閉じて、呼吸をするのみです。
とても気持ちよくお休みのようです。
首輪をしているので、どなたかが飼われているのでしょう。 とてもよく人に馴れています。
人に… 私は…
「あ…」
短く声がしました。 あれは…アキラさん。
猫さんが膝の上にいるので、座ったまま頭を下げて挨拶をします。
アキラさんも軽く会釈をすると、近づいてきて猫さん達を観察します。
「… 桜子のところのクッキとビッケだね」
「そうでしたか、では…」
立ち上がり、猫さん達―クッキさんとビッケさんを起こそうとしたところでアキラさんに止められました。
「ああ、そんな起こさなくても…」
しかし、クッキさんとビッケさんも桜子さんの所にいるのは一番では?
「んー、茶々丸さん、クッキとビッケが嫌い?」
いえ、そんなことは…
「今、困ってる?」
もし、マスターが来れば少し困るかもしれませんが… 困る? なにを?
私が少しクッキさんとビッケさんを見ながら返答にすべき答えを検索していると、
アキラさんはすっと、立ち上がり
「私が桜子に伝えてくるよ、それまでみててあげて」
ちょいと、クッキさんとビッケさんを指で軽くなでて、そう言って立ち去られました。
なんでしょう、私の中に何か表現しがたいものが浮かびます。
262 名前: クッキとビッケ [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 01:44:24 ID:???
2/7
 風が静かに過ぎていきます。 私達は木陰で、暑すぎもせず、寒くもありません。
クッキさんとビッケさんは静かに、静かに寝ています。
向こうからどなたかいらっしゃいます。 長身に褐色の肌、そしてギターケース。 あれは…
「茶々丸、一人… じゃないか」
龍宮さんが私の前で立ち止まり、クッキさんとビッケさんを見下ろします。
… なんでしょうか、雰囲気と表現すればいいのでしょうか。 すこし、いつもの龍宮さんと違う気がします。
「フフ、懐かれてるな」
口調はからかうような、でも、表情は違います。
マスターがたまにネギ先生に見られないようにつくる、そんな表情に近い気がします。
なぜか私はここまでの経緯を簡単に説明しました。
「ふぅむ… なあ茶々丸、もしここでエヴァンジェリンが戻ってきたら、どうする?」
それは… 私は、マスターの、命令に、従うだけ…
「それでいいのかい?」
龍宮さんが私を見ます。 口元は笑っているようですが、眼は…
私の後ろに焦点を合わすように、じっと、見据えています。
私はマスターの命を最優先にします。 それは確かに…
「… フフフッ、冗談だ」
不意に視線を外して、軽く笑います。 眼に先程の鋭さありません。
かがみこみクッキさんとビッケさんを、軽く、触れるか触れないかくらいに撫でました。
クッキさんとビッケさんが、ふるふるっと、反応してもう少し小さく丸くなりました。
「邪魔をしたな」
龍宮さんが軽く手を上げながら、立ち去りました。
また静かになりました。
263 名前: クッキとビッケ [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 01:44:56 ID:???
3/7
 静かに静かに、ただ、遠くから他の生徒の声、近くからは風の音がしかしない中、
彼女はいつの間にか、いました。
褐色の肌に銀髪、そしてフェイスペイントが特徴の彼女は、私が認識する間もなく、
当然のように、私の膝のすぐ近くにしゃがみこみ、ひじを膝に乗せ、
あごを両手で支えながらクッキさんとビッケさんをじっと、見ています。
ザジさん… 一体いつ…
少し大きな声を発しそうになった私を、ザジさんは指を一本縦に唇に当てて制しました。
あ…
彼女は何も言いません、ですが、何がいいたいかは理解できた気がしました。
私が口を閉じると、ザジさんはまた、何も言わずにクッキさんとビッケさんを見つめます。
いつもは無表情な彼女ですが、今日は少し、違うようです。
具体的に例える事はできませんが… 今日の私は少し調子が悪いのでしょうか?
あとで、ハカセに相談してみた方が良いかもしれません。
静かです。 ザジさんも何も言わず、私も何も言わず、クッキさんとビッケさんは、
静かに、静かに、それでもこの場では大きく感じれるような寝息を立ててます。
264 名前: クッキとビッケ [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 01:45:33 ID:???
 4/7 向こうからどなたか近づいてきます。 マスターでないことはわかります。
その時、ザジさんの髪の毛が一本立ったように見えましたが… きっと錯覚というやつでしょう。
あれは… 千雨さんですね。 ザジさんがしきりに指を口に当てて、静かにとジェスチャーしています。
「あー…」
近くまできて状況を確認した千雨さんは何かを言おうとしましたが、やめて、少し軽くため息をつきました。
そうしてザジさんの背後に立ち、気のない様子で私たちを眺めてます。
誰も何も言いません。
時間だけが過ぎていきます。 
「ザジ」
千雨さんが不意に小さく、短くザジさんを呼び、時計を指差しました。
それを見たザジさんはコクンと小さく頷き、立ち上がります。
「じゃあな」
千雨さんはやはり、短く小さく挨拶をし、ザジさんはぴょこんと、私達に頭を下げると千雨さんと共に立ち去ろうとしました。
その時です。
くしゅんっ
くしゃみです、小さな小さなくしゃみ。 私の膝の上から!
ああ、どうしましょう、風邪なんでしょうか? 獣医に連れて行かなくては?
ザジさんも無言で慌ててます。 なにかなにか…
「ああもう、お前らは…」
千雨さんがザジさんを押しのけると、ポケットからハンカチを取り出しクッキさんとビッケさんに
ふわりと、優しくかけます。
「ほら、ザジも」
気付いたザジさんがポケットからハンカチを取り出します。
一枚二枚三枚… そういえばマジックが得意でしたね。
「そんなにたくさんいらないぞ…」
千雨さんが五枚ほどハンカチを取ると、やはり優しく布団のようにかけます。
「… 桜子んトコのだろ、こいつら。 会ったら伝えておくし、茶々丸さんもそうしてくれよ」
あ、はい… 
私にと言うより、ザジさんに言い聞かすように千雨さんがつぶやきました。
「じゃ、な」
少し名残惜しそうなザジさんを引きずるようにして、千雨さんが行きました。
私の膝の上は少しカラフルになりました。
265 名前: クッキとビッケ [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 01:46:04 ID:???
5/7
 少し日が翳ってきました。 しかしお二人とも小さな布団のおかげか、もうくしゃみなどは出ません。
…! これは…
お帰りになられたようです。 考えてみれば少し遅かったような気もします。
では、お二人をそっとベンチの上に置かなければ…
………
……

「待たせたな茶々丸」
あ…
動かせませんでした。 ああ、でももうマスターが目の前に。
立って、帰りますかと、聞かなければ。
マスターが半瞬私を見ます。 立たないと…
ですが、動こうとした私に手をかざし、私の動作を封じました。
マスター?
「… 少し疲れた。 休んでいくからそのまま待っていろ」
… ハイ、マスター
マスターは私の隣に静かに座ると、頭の後ろで手を組み、膝も組んで眼を閉じて…
静かに静かに風が過ぎていきます。
6/7
266 名前: クッキとビッケ [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 01:46:35 ID:???
6/7
 お二人がいきなりむくりと、起き上がりました。
小さなお布団から、向こうから来る人を見つめます。 それはきっと…
「茶々丸ちゃーん!」
くるると、小さくのどの鳴る振動が響いてきます。
桜子さん、お迎えにきたのですね。
「あり、エバちゃんもいたんだ」
「… いて悪いか、椎名桜子。 それよりもこいつらは貴様のペットか」
「うん、そうだよー、クッキとビッケっていうの。 アキラちゃんに聞いたの、
ここでクッキとビッケを茶々丸ちゃんが預かってるって」
「… だったら、さっさと連れて帰れ。 もう、冷えてくるぞ」
「はーい、クッキ、ビッケ、おいで〜」
お二人は私の膝の上で立ち上がり、伸びをしてそのまま桜子さんの元へ…
「あり?」
… 行きません、私の顔をじっと見てます。 これは…?
にゃー、と、少し鼻にかかるような声で鳴きます。
「にゃははは、茶々丸ちゃん好かれてるにゃ」
あ…
お二人は頭を私にこすりつけてから、ひょいと地面に降りました。
「ありがとう、茶々丸ちゃん」
にゃーにゃー
桜子さんのお礼の声に合わせるようにお二人も鳴きます。
いえ、私は別に…
桜子さんとお二人は振り返り、振り返り私にお礼をしながら帰っていかれました。
やがて、三人が見えなくなるとマスターが短く告げました。
「帰るぞ茶々丸」
267 名前: クッキとビッケ [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 01:47:08 ID:???
7/7
 「くしゅん」
マスター、風邪ですが?
「心配ない。 … さっきな、真名に会った」
龍宮さんに?
「なぜか、どうでもいい話題で引き止めてきてな… まったく、どいつもこいつも」

「ま、どーでもいいことだ」
今日のことを再生します。 今日会った人たちのこと。
「茶々丸?」
いえ、何でもありません
けれどもマスター、今私が思考していることを聞いたら、マスターはなんて答えてくれるのでしょう?
ハカセは?
これはなんと表現すればいいのでしょうか、わかりませんが、とても大事な記憶になると思います。

クッキとビッケ 終
268 名前: クッキとビッケ [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 01:47:44 ID:???
以上です、長文駄文失礼しました
269 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 01:58:22 ID:???
すっげえ和むわ〜
GJ!
270 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 02:11:00 ID:???
GJ!
来月もいきなり誕生日がw
271 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 02:13:23 ID:???
>>250
美砂円エロイなw

>>261
和んだ
茶々丸とクッキとビッケのネタはありそうでなかったかな
272 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 02:37:53 ID:???
反省はしている。

http://gban.jp/i/a92v2e
http://gban.jp/i/a92vdj
273 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 03:26:24 ID:???
>>267
ええ話や
>>272
続きwktk
274 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 04:28:18 ID:???
>>254
情景が目に浮かぶ・・・
275 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 09:36:10 ID:???
>>272にメチャ期待。続きも頼むぜ
276 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 16:07:19 ID:???
三分後に投下します
277 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 16:10:23 ID:???
>>246 
萌えーす。ザジの仕草がめっさ可愛い。羨ましいなぁ、千雨。
>>247 
ちう……グッドラック。
>>248 
ああ、そうだな……
>>250-254
パンツって深ぇ……
>>261-267
和むなぁ。読んでるとなんか幸せ。ザジ千雨のイイヨーイイヨー。
>>272
面白かった。つーか、その絵が描けるのが羨ましい。どうしても俺は
そういうほっぺたの出たザジを描こうとするとやわらか戦車になる。
278 名前: COCOON [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 16:10:28 ID:???
COCOON

1/5

「あれっ? まだアキラ来いひんの?」
 放課後になり、真っ先に私の部屋を訪れたのは和泉亜子であった。
「ん、まあな」
 私は淡々と答える。何がおかしいのか、そんな私の様子を盗み見て刹那はくすりと口元を緩めていた。
「どうぞ和泉さん。上がってください」
「ほな、おじゃましますー」
 刹那に促され、和泉はぱたぱたと部屋に上がり込む。そして、
「龍宮さん、お誕生日おめでとうな! これ、ウチからのプレゼントやっ!!」
 満面の笑顔で私にやや大きめのプレゼントを手渡したのだ。
「あ、ああ……、ありがとう」
 既に刹那の奴はくすくすと声を漏らしている。そんなに私の表情がおかしいのか、相棒よ。
「開けてもいいかな?」
 私が問うと、和泉は素直に頷く。リボンを解き、中から現れたのは……、ワンちゃん!?
「えへへ、アキラに訊いたんよ。龍宮さんも犬好きや、って!」
「う、うむ……。ありがとう」
 子犬のぬいぐるみを受け取った私は、それはそれは味のある表情をしていたらしい。
たまらず腹を抱えて必死に笑いを堪えている刹那の様子が、如実に物語っていた。
どうやら刹那君には後でたっぷりと教育しなければなるまい。
 しかし和泉も和泉だ。修学旅行以外ではあまり接点の無い私に、どうしてここまでフレンドリーに
接してくるのだ?
「済まないな和泉。君にここまでしてもらうような覚えはないのだが……」
「あん、せやかて龍宮さんにはいつもアキラがお世話になっとるやん。ウチらかて修学旅行で一緒やったし。
それに、クラスメイトやもん!!」
 あっけらかんと言い切る和泉に、私は少しだけ目眩を覚えた。
 すると何か? 今日はこんな調子でクラスの連中が私の元へ押し寄せて来るというのか?
279 名前: COCOON [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 16:11:03 ID:???
2/5

「まあ、木乃香お嬢様も後で伺うそうだ」
 私の思考を読むな、刹那め……。
「まだ時間はありますが、和泉さんはどうなさいます?」
「せやね……。パーティーの準備とか手伝うコトあらへん?」
 待て待て待て。私の誕生パーティーなんて聞いていないぞ。助けてくれ、アキラ。
「そうですね……。木乃香お嬢様がお料理の方をやりたいそうなので、和泉さんは私と部屋の飾り付けを
お願い出来ますか?」
「うん、ええよ〜♪」
 刹那が私の方を見て笑っている。そうか。貴様の考えはよーく分かった。
「ケーキはどうするつもりだ?」
 やけくそになった私が問い質すと、
「ああ、成程な〜。アキラのコトやから最後まで時間掛けてデコレーションとかに凝っとるんやろうね♪」
 妙に納得した様子で和泉はうんうん頷いている。今の一言で私にも事情が読めた。
そうか、アキラも乗ったのか……。誰だこんな事を計画したのは?
 私の脳裏に糸目の忍者が浮んだ。奴だ、奴に違いない。下手にどっきりを仕掛けるより、こうして当日になって、
目の前でなし崩しにパーティーに持ち込んだ方が私が狼狽すると知っているのは、刹那か楓、後は古くらいだ。
そして、そんな小憎らしい芸当は刹那や古には出来ないだろう。
 取り合えずあの糸目にはどんな報復をしてやろうか? 私がそんな事を考えていると、
「なあなあ、龍宮さんはアキラのどういったトコが好きなん?」
 唐突に和泉が質問してきた。それもまあ、無邪気な顔で……。
「確かにそれは興味深いですね」
 刹那君、今日はやけに強気ですね?
「そうだな……」
 私は大きく息を吐き、観念する事にした。ギロリと刹那を睨み付けながら、な。
 どうせ今からこんな調子なのでは諦めが肝心だ。後からアキラが来るとあっては逃げ出す訳にもいくまい。
それに、相手が和泉ならまだ可愛い方だ。今の内に話せるレベルの内容は洗いざらい暴露して、
後で訊かれたら刹那に聞けと言って逃げよう、うむ。
 腹を括った私は、ゆっくりと語り始めた―――
280 名前: COCOON [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 16:11:45 ID:???
3/5

「そうだな……。ちょっとアキラの顔を想像してみてくれ」
 聞き手の二人に問い掛け、私は静かに目を閉じる。
 笑っている。満面の笑みではなく、ただ穏やかに、私の中のアキラは笑っている。
「―――いい表情をしているだろう?」
 私が訊くと、和泉はにこにこと頷き、刹那もまた小さく首を縦に振った。
「今まで、アキラのような子に巡り逢えた事は無かった。素直で、誠実で、口数は少ないが、
決して間違った事は言わない、心優しい子……。そんなアキラが、昔は苦手だったよ」
「そうやったん?」
 苦手、と聞いて和泉は驚いたように問い掛けてくる。
「ああ。当時の私は、ね。アキラという存在はとにかく眩しすぎたんだ。だが―――」
 今も覚えている。根気良く挨拶をしてくれるアキラの姿を。たった一言の挨拶が、会う度に続いていた。
私もアキラもおしゃべり好きという訳でもない。どちらかといえば口下手なくらいだ。
「私は人に壁を作って接する人間だった。なのに、アキラだけは違ったんだ。彼女との会話は不思議なくらいに
楽しかった。アキラのお陰で、私は人と触れ合う事を思い出したのだろうな」
 私は一旦言葉を切る。和泉も、刹那さえも神妙な面持ちで聞き入っている。二人の脳裏にあるのは、
互いのパートナーであろうか?
 アキラのいない生活。考えただけでぞっとする。アキラが居てくれるから、私は人として生きていけるのだ。
機械のように任務をこなすだけのモノではなく、人として―――
「今の私はアキラと共にある。アキラが、今の私を作ってくれた。だから、アキラは私の棲家、
生まれ故郷のようなものだ。私にとって大河内アキラという存在は全てなんだ―――」
 守るべきもの。
 私に光に満ちた世界へと導いた、かけがえのない人。
「龍宮……」
 ぽつり、と刹那が呟いた。
「お前とて一緒だろう?」
 私の問いに、刹那はしみじみと頷く。そして、和泉に至っては……、
「えへへ、アキラは幸せやね……」
 私の手を取り、しきりに頷いていた。その瞳にうっすらと涙を浮かべながら。
281 名前: COCOON [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 16:12:47 ID:???
4/5

「ウチ、今の話聞いて龍宮さんの印象変わった気いするわ! 龍宮さんて、クールでめっちゃかっこええ人や
思うててんけど、ホンマはアキラとおんなじなんやね……」
「アキラと同じ、か」
「うんっ! 似たモン同士、って感じやね」
 そう言って和泉は笑う。アキラと一緒、と言われると悪い気ははないな。
「みんな変わるもんなんやね。龍宮さんも桜咲さんも、昔はめっちゃ近寄りがたかってんよー?」
「わ、私もですか?」
「何をいう。私はまだマシな方だ。昔のお前に比べればな」
 きょとんとする刹那に、私はすかさず追い討ちを掛ける。
「近衛は大したものだ。あの刹那が今では普通にみんなとよろしくやっているのだからな」
「今の桜咲さん、ウチは好きやで〜?」
 お、いいぞ和泉。お前もどんどん言ってやれ。刹那にはたっぷり礼をしなくては、な!
「い、いや私は、その……」
 と、刹那がすっかり狼狽していた時だ。
「こんちわ〜。お料理ぎょーさんつくってきたえ〜♪」
 完全にとどめを刺すようなタイミングで近衛がやって来たのだ。
「済まないな近衛。さあ上がってくれ、刹那がお待ちかねだ」
「たっ、龍宮っ!?」
「えへへ、せっちゃんお待たせや〜」
 真っ赤になっている刹那にお構いなしで突撃する近衛。うむ、期待通りだ。近衛はいい仕事をしてくれる。
私がしたり顔で二人を見守っていると、和泉と目が合う。そして、にっこり微笑んだ。
「ちわーっ!! たつみーお誕生日おめでと〜っ!!」
 やがて、ぞろぞろとクラスメイト達が集まってきた。おいおいかなりの人数だな。その中には楓の姿も見える。
「おいおい、貴様何人に声を掛けたのだ?」
「はて、何の事でござるかな?」
 楓はしらじらしくとぼけるばかり。全く、こいつめ……。
282 名前: COCOON [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 16:13:30 ID:???
5/5

「まあまあ。いい機会ではござらんか。みんな真名と仲良くしたいのでござろう」
「ふっ、このお節介め」
 私が毒づくと、楓はくすりと口元を緩めた。
「龍宮さん! アキラが来たで〜!」
「ほらほらたつみー! こっちこっち!」
 和泉と明石に引っ張られる形で、私は玄関に向かう。
「まあ、たまにはこういうのも悪くないな……」
 ぽつりと囁くと、和泉の奴はにこにこ笑う。そして、

「ハッピーバースディ、真名」
「ありがとう、アキラ」

 私は最愛の人と対面する。そして、アキラの手を取った。
 離したくは無い。この手だけは……。
 私は、アキラと共に光に生きる。そう決意したのだから―――

(おしまい)
283 名前: KANSHA(1/2) [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 16:38:14 ID:???
「ねぇ龍宮(たつみや)さん、お願いがあるんだけど。」
私はとても嫌な予感がした。
「断る。」
「そんなこと言わないでよ。お願いったらお・ね・が・いっ。」
まただ、この女は〆切が近付く度に私に手伝いを要求する。
いつも思うのだが、もっと早く準備に取り掛かれないのか。
「だいたい、宮崎や綾瀬には頼まないのか。」
「二人とも逃げちゃったの。だから真名(まな)さん、手伝ってえ。」
「嫌だと言ってるだろ。下の名前で呼んだって駄目なものは駄目だ。」
「今度あんみつ奢るからさ。」
「仕方ないな。」
甘えた声で私に頼むこの眼鏡の女は、早乙女ハルナと言って、同人サークル「早乙女工房」の代表だそうだ。けっこう大手らしい。
早乙女が言うには、明日発送しなければならないのに、あと9ページ描かなきゃならないそうだ。
全く調子に乗って、ゲストの依頼を受けるからだ。しかも10ページも。ゲストの依頼なら一ヶ月前に来てるのに、全く何をやってるんだ。
そういえば最近、毎回手伝ってるな。もう私も立派な「早乙女工房」の一員だ。
しかし、今日は私の誕生日なのに、徹夜とはなんてついてないんだ。
284 名前: KANSHA(2/2) [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 16:40:25 ID:???
ま、世界中を旅していたあの頃に比べれば、断然平和なんだけどな。
翌朝。ようやく原稿を完成させた私達は、精も根も尽き果てていた。
「早速送らなきゃ。」
「用は済んだだろ。私は帰るぞ。」
「もうちょっと待ってね。郵便局から帰ったら、渡すものがあるから。」
やれやれ、もう少し待たなきゃならんのか。早く寝たいんだが。
昼。早乙女が帰ってきた。
「昨日誕生日だったんだよね。はい、プレゼント。」
それは、早乙女が描いた私の似顔絵だ。同人で漫画を描いてるだけあって、とてもよく描けている。
「日頃手伝ってもらってる感謝の意味を込めて描いたんだ。」
「あ、ありがとう。」
改めて言われると、なんか照れるな。しかしプレゼントに似顔絵なんて、早乙女も可愛いとこあるな。
「今度はもう少し、早くから取り掛かかれよ。」
しかし、早乙女はこの次の本も、〆切直前になって私に手伝いを依頼した。でもこういうのもいいかも知れない。友情というのは、こうやって育まれるものだろうから。
その日の夕方、刹那からも誕生日のプレゼントとして似顔絵を貰った。しかし刹那の奴、なんでこんなに絵が下手なんだ?
285 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 17:20:18 ID:???
>>272の続き。

http://gban.jp/i/a94ozp
http://gban.jp/i/a94p68
286 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 19:06:09 ID:???
何この新世紀っぽいタイトルw
287 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 22:09:45 ID:???
>>278
ふむ、ザジちうならではのお話かな。しかしGJ!
>>283
画伯wwwwwwwwwww
>>285
凄い続きが楽しみなんですがwwwwwwwwwwwwww
288 名前: 真名ちゃんもっこり日記 裏話 [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 22:09:46 ID:???
真名ちゃんもっこり日記 裏話

今、大学ノートを貼り付けてこの日記の最後についてかたろうと思う。
何しろ私の誕生日前にこんなことになってしまったのは残念だ。
だが二冊目を買う余裕なんてない。
アキラが私の依頼を受けた収入を含めたすべての財布の紐を握ってしまったからだ。
なけなしの小遣いはたいてもノートを買うお金がない。
超に唆され第二の分析隊を結成したのも、スポンサー収入による別口座への報酬の期待があるからだ。
いろんな人からのスポンサーを募集している。

さて、話は変わって私の誕生日なのだが…
実は昨日、アキラに浮気したのがばれて口を聞いてくれない。どうしよう。
何とか仲直りをしたいのだが、おや?キッチンで話しているのはアキラと四葉?
「それで、ケーキはどういった風に?」
「普通のショートケーキでいいよ、真名もそれで喜ぶから」
うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。

アキラすまなかったアキラ。私はお前の愛をしっかりと受け取った!
しっかり謝って今後ともお付き合いを………?
「生地、焦がしてしまいましたね」
「大丈夫だよ、上だけだしクリーム塗ったら分からないから」
えええええええええええええええええええええ!?

「ハッピーバースディ真名」
「…う、うん」
「ケーキ食べて、私が作ったの。あ、昨日のことはもう怒ってないよ」
いや怒ってます、絶対怒ってます…
「食べて」

はい…い、いただきま
289 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 22:10:12 ID:???
今気付いたがロゴがエヴァっぽいww続きwktk
290 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 22:10:18 ID:???
3分後投下。
以前素敵なイラストを描いて下さった>>171様に捧ぐ。
291 名前: 幻の彼方の温もりを (1/6) [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 22:13:11 ID:???
  *  *  *

……今でも時折、彼女は夢に見る。
『彼』の大きな背中。『彼』の手の温もり。『彼』の声。
『彼』と過ごした日々。『彼』と並んで待った夜明け。
『彼』と共に駆け抜けた戦場。『彼』と共に勝ち得た、人々の笑顔。
大変だったけれども充実していたあの頃。満たされていたあの頃。
そして――『彼』との、最後の日。

『彼女』は、そして絶望と共に心の奥深くに閉じ篭もる。
魂の最も深いところ、深淵の奥底の暗闇に、彼女は引き篭もる。
顔には出さない。顔だけならば時折笑みさえ浮かべて見せる。
けれども、『彼女』は笑わない。心の奥底で膝を抱えた『彼女』は、笑わない。
『彼女』が欲しいのは、『彼』ただ1人だけ。他の誰にもその代わりは務まらない。
彼女の心の底で、『彼女』は溜息と共に呟く。
『マスター……。どうして、私だけ、こんな所に残して……。いっそ、私も一緒に……』
しかし『彼女』の呟きに応える者はない。
『彼女』は、彼女の中の『女』は、失われた面影を求め続ける。

あれから時は流れて、心の傷もだいぶ癒えた。
友達も増えた。心許せる相手もできた。
大切な存在も、できた。
けれども、彼女が『女』として愛を捧げる相手は、もう居ない。
今、彼女が最も大切に思っている人も、しかし『女として』愛しているのかと問われると、少し違う。
失われた愛に、未だに縛られ続けている。
今でも危険な『仕事』を続けているのも、硝煙の向こうに『彼』の幻が垣間見えるからで――
けれども一方で、それはひょっとしたら、自己欺瞞に満ちた遠回しな自殺志願なのかもしれなくて――

  *  *  *

「……で、お前は一体何をしているんだ、こんな所で?」
「散歩でござるよ♪ 月がこんなに綺麗な夜でござるからなァ♪」
292 名前: 幻の彼方の温もりを (2/6) [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 22:14:19 ID:???
突然背後に現れた気配に反射的に引き金を引き、しかしその銃弾はクナイに弾かれて。
改めて暗がりにいる相手をよくよく見れば――それは『ターゲット』でなく、級友だった。
長瀬楓。3年A組出席番号20番。真名に匹敵する体格の、忍術の使い手。
絶大なる運動能力を持っているくせに、所属しているのは「さんぽ部」のみ、というふざけた人物である。
麻帆良学園を取り巻く森の中、貴重な銃弾を無駄遣いしてしまった真名は睨みつけるが。
楓は相変わらずの涼しい表情で、木の枝からヒョイと飛び降りて来る。
「そういう真名殿は、何か仕事でござるかな?」
「……ああ。大した奴ではないらしいが、化け物が侵入したらしい。その始末だよ」
緊張感のない楓に対し、真名は厳しい表情で応える。
侵入したのはちょっとした妖怪のようなものであり、真名たちのレベルからすれば雑魚でしかない。
けれど、一般人にとっては十分な脅威にもなりうる悪意の塊だ。早いところ始末するに限る。

「ふむ。よし、拙者もヒマだし、手伝うでござるよ?」
「いらん。私1人で十分だ。大体これは、私の受けた仕事だしな」
「……つれないでござるなァ」
ありがたい申し出を、しかし真名は断る。
楓の強さはよく知っているが、しかしこれは真名のプライドの問題。
取り付く島もない真名の様子に、しかし楓はニコニコと笑顔のまま。
「では、真名殿の仕事っぷりを見学させて貰うでござる。何、邪魔にはならないでござるよ」
「……勝手にしろ」
真名は投げやりに答える。この調子では、どうせ嫌だと言ってもついてくるに違いない。
実際、楓の実力なら邪魔になることはあるまいが、しかしどうしてこうも懐いてくるのか。
真名はそれらしいきっかけに思い至り、数日前の自分の迂闊さに溜息をつく。
「時給1万円……。
 あの時は当座の現金が必要な状況だったが、しかしあの依頼は断るべきだったか……?」
「何か言ったでござるか?」
「独り言だ。気にするな。…………ッ!?」
293 名前: 幻の彼方の温もりを (3/6) [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 22:15:14 ID:???
楓の言葉に、突き放すように答えた真名は――唐突に、殺気を感じた。それも複数。
視界の隅に子鬼のような小さな影を認めた時には、考えるよりも先に身体が動いている。
『それ』が放った気弾?を、大きく跳躍して避けつつ、拳銃を抜くと同時に発砲。
術を施された弾丸が正確な射撃によって子鬼の額に吸い込まれ、小さな悲鳴と共に『それ』は塵に還る。
だが敵は1体ではない。周囲を取り囲む同種の気配に、真名は駆け、跳びながら銃を乱射する。
真名の銃が火を噴くたびに、悲鳴が上がり、気配が1つ減る。
近くに居るはずの楓のことは、考えない。
心配しなくても楓は流れ弾に当たるような間抜けではない。この程度の化け物にどうこうされる奴でもない。
……しかし「考えない」、と頭の中で呟いている時点で、実は少しだけ、注意力が削がれていたのだった。

「これで最後ッ……!?」
無数の小妖怪たちとの戦いの中、駆け回るうちに一本の太い木の枝の上に跳び乗っていた真名。
彼女はそして、最後の一体を撃ち抜いて――
しかし同時に、『それ』が放った最期の気弾が、真名の立つ木の枝を撃ち抜いていた。
「しまったッ……!」
タイミングが悪すぎた。最後の敵を狙った最後の射撃の直後、僅かに姿勢が崩れていた真名。
バランスを取り戻す前に足場を崩され、落下する。
体勢が悪い。地面まで近過ぎる。ついてないことに落下地点には大きな岩。受身が間に合わない。
「くッ……!」
目の前に岩が迫る。危ない角度からの落下。真名の脳裏に、走馬灯のように過去の記憶が蘇る――

  *  *  *

「くッ……!」
激しい戦闘がまさに決着しようというその時、突然崩れた足場。ふわりと浮く身体。
ミスった、と思ったマナは、次の瞬間、力強い腕にがっしと抱き上げられていた。
片腕を背中に、片腕を膝の裏に。いわゆる、『お姫様だっこ』の姿勢である。
「……大丈夫かい、マナ?」
「ま、マスター……!?」
294 名前: 幻の彼方の温もりを (4/6) [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 22:16:05 ID:???
マナが撃った最後の敵が力なく倒れていくのが、視界の隅に見える。
けれどマナにはそちらよりも、間近に迫った『彼』の顔に目が釘付けで。
少女の小柄な身体を抱き、軽々と跳躍しながら、『彼』は彼女の視線に気付いてフッと笑う。
「どうかしたかな? 怪我はないかい?」
「い、いや、大丈夫、だけど……」
至近距離から向けられた『彼』の笑顔に、マナは彼女らしくもなく頬を染める。
思わずドギマギして、慌てて、そしてすぐにその感情は自己嫌悪に変わる。
自分は従者だ。『偉大なる魔法使い(マギステル・マギ)』を守る従者だ。
それがこんな――自分のミスで足を滑らせて、逆にマスターに助けてもらうハメになるなんて――
「いいんだよ」
「え?」
「気にすることはない。ピンチの時は、お互い様さ」
「…………」
彼は悠々と着地しながら、小さく呟く。マナの心の中を見通したような言葉。
マナは一瞬驚いて、そしげすぐに安心したような微笑を浮かべ、頷いた。
黙って『彼女』は、『彼』の胸に頭を預ける。
逞しい腕。逞しい胸板。肌に感じる『彼』の体温も、僅かに香る『彼』の体臭も、むしろ心地よくて。
しばしの間、マナは『彼』の腕に身を委ねる。
それは2人が2人で居られた頃の、大切な思い出――

  *  *  *

「――などの。真名殿!?」
「んんっ……!?」
「良かった。大丈夫でござるか、真名殿」
迂闊にも一瞬、意識が飛びかけていたらしい。
真名が正気を取り戻した時、彼女が最初に見たのは、近い距離にある微笑。最初に感じたのは浮遊感。
楓は笑っている。相変わらずの細い目で、笑っている。
295 名前: 幻の彼方の温もりを (5/6) [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 22:16:55 ID:???
ちょっとの混乱の後、やがて真名は状況を把握する。
最後の化け物を倒し、しかしそれと同時に枝から落ちかけた真名。
それを、近くで「見学」していた楓が、咄嗟に飛び出して救出したのだ。
空中で真名を掻っ攫った勢いで宙を舞っていた楓が、一本の大木の枝に着地する。
重力の方向が変わって初めて、真名は自分の背中と膝の裏に楓の腕があることに気付く。
いわゆる『お姫様だっこ』の姿勢。
記憶の彼方にあった『彼』との思い出の姿勢。
つい先日、時給1万円の報酬で、他ならぬ楓を抱き上げた時の姿勢。
「ちょっ、まっ……!」
「いやはや、らしくないでござるよ、真名殿。
 こういうのを猿の川流れ・河童も木から落ちる、とでも言うのでござるかな?
 いやはやしかし、無事で良かったでござる。拙者が居て良かったでござるなぁ。
 まあ、困った時はお互い様でござる。気にすることはないでござるよ。
 ……真名殿? どうかなされたかな? 顔が赤いでござるよ?」
「…………」
赤面し、少しの間あたふたしていた真名は。ちょっと迷った後、呟いた。

「……楓。2つばかり、頼みがある。恥を忍んで、頼みがある」
「なんでござるかな?」
「しばらく、黙っててくれないか。そして――何も聞かず、もう少しこのままで、いさせてくれ」
「……あいあい♪」
真名らしくもない、消え入るような声でのお願い。楓は相変わらずの飄々とした笑みと共に頷く。
高い木の枝の上、月を見上げる楓。真名はその豊かな胸に、頭を預ける。
細いけれど力強い腕。肌から伝わってくる体温。僅かに香る楓の体臭。
そして、『あの時』と同じ、自分の姿勢。
楓の笑顔を間近から見上げながら、真名はゆっくりと目を閉じて――
296 名前: 幻の彼方の温もりを (6/6) [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 22:17:59 ID:???

  *  *  *

彼女の魂の奥底で、そして『彼女』は、顔を上げた。
暗闇の中で膝を抱えたまま、寂しげに、それでも『彼女』は小さな笑みを浮かべた。
頑張って笑みを浮かべて、呟く。聞く者が居ないことを知りつつ、なお呟く。
『……マスター。私は、なんとかやっていけるかもしれない。もうちょっと、頑張れると思う』
彼女は優しい温もりの中、胸に提げたペンダントをギュッと握り締めた。

  *  *  *

空には綺麗な月。木の上の2人をいつまでも、静かな月の光が照らしている。


                                (終わり)
297 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 22:29:36 ID:???
>>285の続き。

http://gban.jp/i/a98hfz
http://gban.jp/i/a98hr1

レスくれたみんなありがとうね。
298 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 23:12:03 ID:???
>>290
GJ!!
299 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 23:22:29 ID:???
三分後投下〜
300 名前: 真名 幻想入浴剤 [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 23:25:25 ID:???
真名 幻想入浴剤


1/4
誕生日。今の私には気にならないが、そのうち気になってくるというものらしい
たぶんは私は気にならないほうだと・・・思う

そんな私の誕生日に一つのプレゼントが届いた
送り人は”超 鈴音”、我が学園の天才の一人だ
手に持つと、小さな小包からは少しばかり良い香りがした。香水か何かであろうか?

リボンを解き、包みを開ける。すると中から出てきたのは緑色の粉の入った小さな小瓶であった
コルクを取り、中の匂いを嗅いでみる。先ほどからの良い香りの元はコイツであることがわかる
一緒に添えられていた紙にこの中身のことが書いてあった
”これは特製入浴剤ネ、お風呂に入れて使って欲しいヨ。きっと気持ちよくなれるネ”
なるほど、入浴剤ならこの粉の意味がわかる。しかし容量から見て一回分ぐらいか?
せっかくのご厚意だ。それに甘えようと私は思った


少しぬるめのお湯を張り、私はお風呂の準備を進める
瓶のコルクを取り、その中身をバスタブに注いだ。すると、ふわりと薔薇に似たような甘い香りがお風呂の中に広がった
普段、香りなどは気にしたことはないが、これは良いものだと思う
身を清め、私は乳緑色になった湯に体を沈めた。少しぬるっとなった湯が体にまとわりつく
しかしそれは決して気持ち悪いものではない。むしろ肌を優しく包んでくれるものであった

真名 「ふぅ・・・」
心地よさのあまり、ついため息が出てしまう
一つ息を吸って吐くごとに心は安らいでゆく。全身の筋肉の緊張は解け、心と同様に安らいでいった
そして・・・気がつかないうちに私の意識も安らいでしまったようだ
301 名前: 真名 幻想入浴剤 投稿日: 2006/11/17(金) 23:25:57 ID:G4Zf4qnX
2/4
見上げれば暗闇、そこには星一つ煌めいてはいない
吐く息は白くなり、今自分のいる場所は少し湿り始めてきていることに気がつく
それでも不思議と寒さは感じかなった。それはこの全身を覆っている毛のせいだろう
手を見てみた。肉球が真っ赤になっている。たぶんそこだけは寒さを感じているのだろう

身を乗り出そうと壁に手をついてみた。しかし自分より遙かに高いその壁は私がどうにか出来るものでは無かった
四方を見てみる、同じような壁がぐるりと私を囲んでいた。つまり、逃げられない
私は実を丸めると、自分の尻尾を抱きしめた。寂しいときはこうしたほうが心が安らぐ

どのくらい時間が経ったのかはわからない。空は相変わらずの暗闇だった

誰かがぽつんと私の体を叩いた。見回してみるが誰もいない
はて?
そしてまたぽつんと誰かが叩いた。しかしやっぱり誰もいない
ぽつん、ぽつん、ぽつん・・・
誰かが叩く回数が増えてきた。止めてくれ、気持ち悪いじゃないか
しかしその誰かは叩くのを止めてくれない

やがて私の体が濡れてきた。初めは血でも出たのかと思ったが、そんな匂いはしない
これは・・・水だった。一体どこから?
そう思っていると、誰かが私の鼻っ面をぽつんと叩いた
初めて見るそれ、指先ほどもある水滴が空から降って来たのだ

ああ、なるほど。さっきから叩いていたのはこれだったのか
私はこれ以上濡れると寒くなると思ったので、天に向かって叫んでみた

”わん!!!”

しかし天は水滴を降らすのを止めてはくれなかった
302 名前: 真名 幻想入浴剤 [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 23:26:26 ID:???
3/4
私は何度も叫んでみた。しかし天はいうことを聞いてはくれない
やめてくれ、寒くなってきたじゃないか。それにお腹が空いてきた

”誰かいないのか”

そう叫ぶようになっていた

やがて私は叩かれ続けながら叫ぶのを止めた。疲れたからだ
お腹が空き、寒くなってきた
そして何より寂しい
私は初めから一人であったろうか?違う気がする
暖かい誰かがいて、邪魔だと思ったけど誰かがいて・・・
みんなどこへ行った?どうして私が一人にならなければならない
だれか・・・だれか・・・

”わん!!!”

思いっきり叫んだら、今度は怖くなってきた


そのときだった。誰かが近づいてくることに気がついた
それは壁の向こう。誰でもいい、私を一人にしないで!!!

”わん!!!”

天がさらに暗くなった。だけどその天には匂いがある。そしてそれは天ではなく、誰かだった

?? 「捨てられちゃったんだね。大丈夫、もう怖くない・・・」
303 名前: 真名 幻想入浴剤 [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 23:27:27 ID:???
4/4
その誰かが、私の体に触れたようだ。とても暖かく、心地よい
私は抱きかかえられたようで、空へと浮かんだ

”わん!”

自然と尻尾を振りたくなった。以前にもあったこんな感情、それは嬉しいという感情
?? 「一緒に行こう。お腹、空いてるだろう」
何を言っているかはわからないが、どうやら一緒にいてくれるようだ
そして気がつくと、誰かに叩かれなくなっていた。もう、寒くはない


アキラ 「真名・・・真名・・・お風呂に入っているの?」
私はアキラの声でハッとなった。どうやらあまりの心地良さに眠ってしまい夢を見ていた様だ
真名 「あ、ああ。もう出るよ、次はいるか?」
するとアキラは慌てた様子でこう言った
アキラ 「あの、この子をお風呂に入れて欲しいんだ。雨で濡れてきっと体が冷えているから」
ドアが少しだけ開くと、そこからアキラの手が出てきた
その手には取れたての・・・もとい仔犬が抱かれている

真名 「わかった。それにしてもどうしたんだ、この子?」
アキラ 「・・・捨てられていた。この寒空の雨に濡れて震えていたんだ」

果たしてこれは・・・超の仕業なのか?まあ、どうでも良いか

真名 「ほら、お風呂だぞ。とは言っても溺れてしまうだろうから、お前はこの桶の中だ」
私は手桶に浴槽のお湯を入れると、そこに仔犬を入れた
仔犬は初めは少し暴れたが、やがて大人しくなった

そう言えばどう呼べばいいのだろうか。さて、君の名前は・・・

304 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/18(土) 00:57:42 ID:???
良作ラッシュktkr
みんなGJ!
305 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/18(土) 01:01:35 ID:???
イイ!なんて言うのが適当なのか分からないけど幻想的な感じがイイ! 
306 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/18(土) 01:29:58 ID:???
11日でもう300だと……ここの職人たちは化け物かっ!
307 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/18(土) 02:21:37 ID:???
みんなの隊長へのラブ臭がぷんぷんしてくるww
308 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/18(土) 07:28:27 ID:???
>>297の続き。
これで終わり。

http://gban.jp/i/a9abku
http://gban.jp/i/a9abpa

http://gban.jp/i/a9ho0o
http://gban.jp/i/a9ho6h
http://gban.jp/i/8lybw2

おまけ。
バカレンジャー。
http://gban.jp/i/a9fok9
309 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/18(土) 09:45:28 ID:???
GJ!
ていうかバカピンク……
310 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/18(土) 11:08:09 ID:???
>>308
ボンバーマンカワユス…色々とGJ!!まき絵ワロスwwww

新シリーズも楽しみにしているぜ!
311 名前: 境界線 [sage] 投稿日: 2006/11/18(土) 12:13:06 ID:???
龍宮「いや、私は最後まで行ってナンボだと思う」
楓「いやいや。深くまで行かずともそう言えるでござるよ」
 穏やかな昼下がりに二人は若干剣呑な空気で何やら議論をしている。
 そこへふらっと現れたのは我らがでこぴんロケットの面々。
 皆一様にその不思議な光景をじぃっと凝視してしまった。
 そして、それが失敗だったのだ。
 普段からそういった気配を察知する力に優れたこの二人。
 ぐりんと頭を巡らせると、でこぴんロケットをロック・オン。
龍宮「あいや、いい所に」
楓「ちょっと来てほしいでござるよ」
312 名前: 境界線 [sage] 投稿日: 2006/11/18(土) 12:13:37 ID:???
龍宮「で、今ある事に関してちょっと議論をしていたわけだが」
楓「おっぱいプリンの真名が何もわかっていないから、困っているのでござるよ」
龍宮「なに!? 乳にばかり栄養が行ってるプレイメイツの癖に!」
亜子「ま、まーまー。で、なんでそんなに熱くなってたん?」
龍宮「うん。恋人の境界線についてだ」
亜子「こ、コイビトの境界線て……」
桜子「ちゅーまでいけば恋人なんじゃないの?」
美沙「えー、何言ってるの。子供じゃあるまいしー」
真名「ふむ。柿崎、お前もスポポンヌップンまで言って初めて恋人であると言える派か」
美沙「奇遇ね、真名ちゃん。じゅぽじゅぽビュクンで初めて恋人よね?」
桜子「エロッ! 美沙エロッ!! ちゅーすればもう恋人だよ!」
楓「まったくでござる。接吻で十分でござるよ」
 微妙な沈黙
真名「……お前たちとは雌雄を決さなければいけないらしいな」
美沙「力を貸すよ、真名ちゃん……二人に逸脱者の力、見せてあげる」
楓「……ふっ。ピュアラヴの力、見せるでござるよ」
桜子「純愛ポポポ!!」
 そして、学園が、戦場と化した。

亜子「はぁー、びっくりしたー……」
円「……いきなり、喧嘩始めるんだもんね。皆」
亜子「……うん……」
 手をつないで、二人は世界樹に背を預ける。
円「……恋人なんて、ただ、好き同士が傍にいれば……そう言えるのに、ねぇ?」
 円が少しはにかみながらそう言うと、やはり亜子もはにかんでこう返した。
亜子「……円……大好き」
円「ん……亜子、私も」
 二人の距離が、ゆっくりと狭まっていき……
313 名前: 境界線(番外編) [sage] 投稿日: 2006/11/18(土) 12:14:24 ID:???
ふーか「お、おおおおい! き、きっき、キスしたぜ!? おい!」
ふみか「……う、ウホッ! 手が、手があんなとこに進入して……!」
ふーか「えーい! この位置からじゃ見えん! 代われ!!」
ふみか「い、いやじゃあ! 姉者はいつもここから楓姉と真名がヌプンジュッポしつつチューしとるのを見とるじゃないか!」
ふーか「クッ! だが、ワシは見たい! あのおぼこな二人がチュッチュッチューしながらクチュるのを見たいんじゃ!」
ふみか「それは横暴じゃ姉者! あっ、ど、どこを触っとるんじゃ姉者! そこはワシの大胸筋」
ふーか「……史の字……お前、いつの間にか女らしい体になりよったのぉ」
ふみか「な、なにを言って……双子なんじゃから姉者も同じじゃぁ……!」
ふーか「ぐ、ぐふ、ぐふふふふ、愛い奴、愛い奴!」
ふみか「止め、アッ――!」
314 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/18(土) 12:33:15 ID:???
ちょwwwハゲワロタwwwwwww
315 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/18(土) 13:58:50 ID:???
愛なんて所詮は肉欲だよ
316 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/18(土) 14:17:49 ID:???
双子ワロスwwww
317 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/18(土) 14:57:10 ID:???
純愛オチかと思ったら双子wwwww
318 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/18(土) 17:56:25 ID:???
3分後に投下です。
319 名前: 花嫁修業? [sage] 投稿日: 2006/11/18(土) 17:59:28 ID:???
花嫁修業?

休みの日は大体遅くまで寝て起きるものだ。
その日も…

ゴチン

「っ!……何をしますの?」
おたまで頭を叩かれたあやかはベッドの毛布から出てくる。
そこにはエプロン姿の明日菜が朝飯を作っている途中だった。
「エプロンなんて、あなたには随分似つかわしくない格好ですわね」
「うるさい!」
ゴチゴチゴチゴチ

この人はいつもこうだ、男っぽくて乱暴で、だけどすごく面倒見がいい。
裏表のある人と付き合うよりも付き合いやすいし、何よりあやか自身、この人の存在はありがたい。
「…味噌汁随分と濃いですわね」
朝飯の味噌汁は入れる量が分からずに適当にやったせいで濃すぎる。
焼き魚は焼きすぎで真っ黒、卵はガチガチ、辛うじて食べられるご飯もやたら硬い。
「これは…また一から教えなおさないといけませんわね」
「む〜。大丈夫だって、晩御飯はミスしないから」
今日は昼から街に出かける予定で昼は外で食べるのが決まっているのだが…
これが今日一日のまともな食事をした時だった。

「…」
言葉が出なかった。
そこにおいてある晩御飯は一つのカップラーメンだからだ。
「アスナさん…晩御飯はどこへ…?」
明日菜を問いただすあやか、明日菜はあたふたして誤魔化す。
320 名前: 花嫁修業? [sage] 投稿日: 2006/11/18(土) 18:00:01 ID:???
「いやーそのー、料理は愛情よ。無理して難しい食事を作るより効果的じゃん」
すでに台所はカオスと化しており、明日菜の両手は絆創膏や包帯だらけ。
どこをどんなにすればこんな風になるのか、ある意味疑問である。
「そ、それじゃあ私お風呂入ってくるねー」
大慌てでバスルームに直行する、完全に逃げた。
「……はぁ」
また失敗してしまった自己嫌悪から、明日菜は頭から湯船につかる。
どっちにしても自分は家事は向かないほうなのかと考えた。
典型的なパワーバカで何事もそつなくこなし、それでいて財閥の令嬢たるあやかと肩を並べるなんて無理なのだ。
なのに彼女は自分を好きでいてくれる。自分もそれを受け入れている。
そう考えるとまた明日菜は湯船に頭まで浸かる。

「ふぅ…」
何となく時間を過ごして見ると、そこにあやかの姿はなかった。
カップラーメンは空っぽでキッチンは綺麗に掃除されていた。
「…本当に、何でも出来るのね」
そう考えていると本人がどこに行ったのか気になった。明日菜は今までのパターンを考える。
「…そうなると、あそこね」
体はしっかり洗ったし心の準備もできた、あとは本人の…と考えたがやめた。
あやかの場合、こちらが準備できる遥か前から準備完了だからだ。
ベッドルームを開けると案の定、あやかはそこにいた。

「明日が休みでよかったですわね」
「そうね」
明日菜はあやかの寝ているベッドに潜り込む、だがその瞬間にあやかは体を翻してマウントを取った。
「…つーか、いつもなんだけど。私ってやっぱり下なんだ」
321 名前: 花嫁修業? [sage] 投稿日: 2006/11/18(土) 18:00:32 ID:???
「冷蔵庫の中が空っぽになったのは誰のせいでしたっけ?」
むぅ…と口を噤む明日菜。されるがままになりまたやられるのかと内心諦めがついていた。
「観念してくださいね」
キスされた。もうこんなことになって何回目だろうか。
こんなイタズラな天使に惚れてしまった。それはもうメロメロに。
身も心も捧げて、もう離さないでと日々を願ってみたり。
「うぅぅ〜」
汗だくでぐったりする明日菜。本気で疲れた、体が言うことを利かない。
いろいろと騒動を起こした代償がこれだから、あぁまた腰を壊してバイトが行けなくなる。
これでバイトクビになったらどう責任取る気なのかと明日菜は考えた。

「もし、もしもだよ。私が学園を抜けることになったら…あんたの通い妻になっていい?」
明日菜の言葉にきょとんとするあやか。
「……あなたが…妻?」
「うん」
あやかの顔が極端に歪んだ表情になって悩みだす。
「えぇ!?駄目なの」
もしかして迷惑だったかと思って慌てる明日菜。
「あの、ご飯とか…いろいろとあったし、体払いでもいいから…」
するとあやかは軽く笑って明日菜を抱きしめる。
「そこまでしなくてもいいですわよ。あなたの面倒を見れるのは私くらいですもの、今のはプロポーズ?それともギャグですの?」
「くぅぅぅぅ〜〜」
駄目だ、あやかのペースにやられて情けない気分だ。
だけどこんなのは日常茶飯事だ。毎日新婚気分で付き合って、周りからはバカップル呼ばわりで。
きっとこんな花嫁修業も悪くない。


322 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/18(土) 18:23:59 ID:???
くはぁ‥毎度ながら萌えてしまう
323 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/18(土) 23:40:29 ID:???
ったく!このスレにいるとアスナに萌えてしょうがない
324 名前: マロン名無しさん 投稿日: 2006/11/19(日) 02:56:10 ID:ptHa+MJr
1分後に投下します。
325 名前: マロン名無しさん 投稿日: 2006/11/19(日) 02:57:31 ID:ptHa+MJr
「ライバル出現!?」by千雨

 「私の名は長谷川千雨・・・いつもならそれほど悩むことは
少ない・・・ただ、それが私の恋人っ、もとい親友であり
同居人のザジのことなら別だ。」

 千雨は悩んでいた、これまでに無いほど悩んでいた。
「よく考えろ・・最近私はあいつに何かしたか・・・?」
千雨は滅多なことでは悩まない、つまらないことにいちいち
悩んでいては3−Aという、超個性的なクラスではやっていけ
ないからだ。
「食べ物・・・いや、それは無いなよな〜。」
ただ、千雨は悩んでいる・・・それは
「じゃあ、なんで・・・最近あんなに龍宮と仲いいんだよおおおお!」
それは千雨の今にも声に出しそうな心の叫びだった。

 ことの始まりは一週間前程からだった。
いつもようにザジを探しに行くたびに必ず隣に龍宮真名がいたのだ。
最初はただの偶然だと思った。
 しかし、この一週間必ずザジの側には龍宮がいたのである。
「なんでだ?なんで龍宮と・・・まさか私のことをす・・。」
その先は考えたくなかった、ザジを裏切るようだったし、もし
本当だったらと言う不安が千雨の心に広まりつつあったからだ。
326 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/19(日) 11:22:40 ID:???
一レス分だけか?続きが気になるぞ。

あとsage推奨。
327 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/19(日) 15:18:59 ID:???
嫉妬とは……美しいですね。(ニヤニヤAAry)
328 名前: 五月の超包子繁盛記 [sage] 投稿日: 2006/11/19(日) 18:00:32 ID:???
五月の超包子繁盛記

今は昼時だけあってとても人が一杯です。
超「ハンバーグ2人前追加ネ」
五月 はい
今日の料理は特性ハンバーグです。
食パンをミキサーで砕いて作ったパン粉、超さんが仕入れてきた特性の牛肉。
無農薬野菜のニンジンと玉ねぎ。塩コショウの調味料も抜群です。
しっかりとこねて熱いフライパンでしっかり焦げ目がつくまで焼きます。
その間に特性デミグラスソースを作成しましょう。
丸一日寝かしこんだソースはとっても絶品で食欲をそそります。

もう一つ食欲をそそる要因として、料理を出すときの鉄板にあります。
普通に皿に置いて出すより、熱い鉄板の上に乗せたまま出すのが効果的です。
今正に焼けましたよと言わん張りのジューっという音。ソースが鉄板に落ちて焼けた時の香ばしい香り。
ハンバーグも行き場を失った肉汁が溢れて食欲をさらにそそっています。
普通はそこにチーズを乗せるのがいいでしょうが、ここはあえて乗せずに具材の質で勝負です。

追加注文があったテーブルは明日菜さんと宮崎さんでした。
宮崎さんはメニューの一番小さな120グラムのサイズを選びました。
とてもおいしそうに食べているのですがご飯も少なめですし、ちゃんと足りているのか心配です。
その逆に明日菜さんは300グラムを選びサラダもライスも山盛りです。
どこにそれだけ入るのか疑問はつきません。

329 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/19(日) 19:23:41 ID:???
GJ!!
せっちゃんの食事の様子もみたいな
330 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/19(日) 19:24:11 ID:???
>>325
アニメだとザジと龍宮は同居…

>>329
腹減ったな…定食屋でハンバーグでも食べに行くか
331 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/19(日) 20:54:25 ID:???
>>329
本屋はネギに萌える事で腹一杯なんだよ…

逆に明日菜は
ネギを叱るのにいつも疲れるからかなり空腹

ってかw
332 名前: 刹那 そして伝説へ(byDQV) [sage] 投稿日: 2006/11/19(日) 21:49:21 ID:???
エヴァ 冬のひととき


風情を理解するにはそれなりの時が必要となる
当然、うら若き我がクラスメートどもはそのようなことが理解できるはずもない
ま、例外もいるようだが・・・


七輪に網を引き、豆炭が赤々と燃えるのを眺めるだけでも食欲をそそられるようになった
エヴァ 「茶々丸、梅のベーコン巻きはまだか?ササミとエノキのホイル包みと厚揚げも忘れるな」
満月が輝く寒空の下、少し暑めの格好でお燗を手に持ちながら下僕に命令するのはたまらない

茶々丸のほうも少しは理解してるようで、持ってくるまでに少しばかりの時間をかける
この待つまでの間、満月を肴に熱燗で体を温めるというのも楽しみ方の一つなのだ

茶々丸 「お待たせいたしました、マスター。長ネギの味噌焼きもいかがでしょうか?」
茶々丸の持ってきた皿の上には、リクエストの肴の他に気を利かせたのだろうか串に刺さった長ネギが乗っている
エヴァ 「貴様・・・私の嫌いなものを持ってきてどうする?誰が食べるんだ?」

千鶴 「あらあらあら、好き嫌いは良くないわね?」

何時のまにやら現れたまかないおば・・・月が綺麗だな
エヴァ 「貴様を呼んだ覚えはないが?」
千鶴 「うふふ・・・月が綺麗だったからちょっと来てみたの。おにぎり持ってきたから焼かないかしら?」
エヴァ 「まあ、座れ。それはそうとおにぎりの中身はなんだ?鮭か梅干しか?」
千鶴 「どっちもあるわよ。特製のタレもあるから好きな量塗ってね」

おにぎりが焼けて香ばしい香りがあたりに漂う。これも私は好きだ

333 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/19(日) 21:50:08 ID:???
アーッ!!!
名前間違えたorz
334 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/19(日) 23:59:11 ID:???
びっくりしたw
335 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/20(月) 00:49:22 ID:???
>>332
あなたは本当に多才だなぁ GJ!
ちょっと焼きおにぎり暖めてくる
336 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/20(月) 02:05:06 ID:???
 325の続きを1分後に投下します


337 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/20(月) 11:10:17 ID:???
一分どころか九時間近く来ない件。
338 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/20(月) 13:11:08 ID:???
不慮の事故か?
339 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/20(月) 13:23:31 ID:???
本当にどうしたんだろ
340 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/20(月) 13:35:37 ID:???
規制にでも巻き込まれたかね
341 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/20(月) 16:23:44 ID:???
寝落ちだろ。学校から帰れば投下してくれるさ
342 名前: マロン名無しさん 投稿日: 2006/11/20(月) 22:58:23 ID:4NN045xs
325の続きを1分後に投下します
規制ひかかったOTL
343 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/20(月) 23:01:12 ID:???
「ライバル出現!?」by千雨
 その2

「いやっ違う!・・・ザジは、あいつはそんな事をするような奴じゃない。」
だが、必死に頭の中でそう考えても心の中は不安で押しつぶされそうだった。
そして千雨はついに決心する、とにかく謝ろうと思ったのだそして龍宮との
関係も同じく聞き出そうと思ったのであった。
「そうだ、悩んでいても仕方がないか・・・とにかくあいつに会わないと!」

まだ時間は放課後の夕方だったのでザジは校舎の屋上にいるはずだった
そして千雨は部屋から飛び出し、走り出しだした。今までで一番速く、
全力で。
「はあっ、はあっ、はあっ、やっぱ体育祭の時にあのガキの言う通り
少しは練習しといて正解だったな・・。」
 そんなことを思いながら、息絶え絶えになりながらも屋上についた。
放課後なので生徒はほとんどいなかった、ザジと龍宮を除いては。
「千雨?どうしたの、そんなに慌てて?」
ザジが少し驚いた様子で千雨に話しかけた、だがすぐに千雨は言葉を
発する・・。

「ごめん!とにかくごめん!ザジ!」
ザジは千雨がなんでそんなに謝っているのかが分からなかった
「私、お前に何か気に障ることとか嫌なことをしたのなら謝るよ・・。
私はザジ、お前がいないとダメなんだ・・・。」
千雨は泣きそうになりながらもこらえて必死に話す
「だから、お前が隣にいる龍宮と一緒にいるだけで嫉妬しちまうんだ。
自分でもバカだって事は分かってる、でもそれくらいお前のことが好・・」
 だが、「好き」と言う前にザジが抱きついてきた
344 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/20(月) 23:04:00 ID:???
「ライバル出現!?」by千雨
 その3

「ごめんね千雨、誤解させちゃって・・・ザジも千雨の事大好きだよ。」
「えっ?」
今度は千雨が驚いた、なぜなら誤解という単語が聞こえたからであった
「誤解って・・・へっ?」
まだ状況を理解してない千雨に今まで沈黙を保っていた龍宮が口を開く
「なんだ、ザジまだこいつに言ってなかったのか?」
「うん、最近あのことで忙しかったから・・・。」
そしてザジは千雨の手を握ってどこかにつれていこうとする
「千雨、来てっ。来れば分かるから。」
「あっ・・ああうん、分かった。」
千雨はザジに手を握られてついて行く、その場所へ行く途中で龍宮に話しかけた
「なあ、どこにいくんだこれから?」
「行けば分かるさ。」

数十分歩くと旧校舎がある近くに着いた
「ここに何が・・・あっ!」
千雨は廃校舎の周りに白いフェンスがしてあるのに気付く、そしてその中には
「いぬっ?なんでこんなとこで飼ってるんだ?しかも2匹も。」
その中には2匹の犬がいた、ただまだ生まれて一ヶ月ほどしかたっていないよう
だった。
「もしかしてこいつらの世話をしてのか?お前ら二人で。」
345 名前: ハルナ 残された時 [sage] 投稿日: 2006/11/20(月) 23:33:26 ID:???
ハルナ 残された時


あなたは残された時間をどう使いますか?愛する人のため、大切な何かのため、それとも・・・


今、私はある部屋の前に立っています
なんの変哲もない部屋の扉、でも私は・・・ドアノブを握ることが出来ませんでした
握ろうと手を伸ばし、途中で手を引っ込める。そんなことを何度繰り返したでしょうか?
私には勇気がありませんでした。彼女たちに逢いに行く勇気が出なかったのです
残された時間はあとわずか、その間彼女たちとどう接すれよいのかわかりません
手を取って励ましてあげればよいのでしょうか?
おかゆを作って、そっと食べさせてあげればよいのでしょうか?

わかってる
考えている時間は残っている時間を消してゆくということを
早く、一秒でも早く彼女たちに会わなければならないということを

わかっているのに・・・
私には勇気がない。どのような顔で合えばいいのかわからない
ゴメン、わからないよ・・・

夕映 「の、のどか!!!だめっ!!まだハルナが・・・だめぇ!!!」

部屋の中から叫び声が聞こえた瞬間、頭の中が真っ白になりました
時間のことも、勇気のこともどうでも良くなりました。ただ、逢いたい。それだけになりました
そして急いで扉を開けました。そして私を見た夕映が泣きながらこう言ったのです

夕映 「何していたですかハルナ・・・もっと早く、もっと早ければ!!締め切りまで後2時間で4ページですよ!!!」
ハルナ 「ゴメンねぇ・・・コンビニで立ち読みしてたらつい・・・のどか生きてる?」

346 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 00:00:57 ID:???
>>344
続くのかな?
何にせよGJ!

>>345
パルwww
347 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 01:24:38 ID:???
今日は亜子の誕生日だ!
348 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 01:25:59 ID:???
久々にネタ書きたくなったけど最近のスレの傾向がわからねぇ……
日付変わる前に書きあがるのかしら
349 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 01:38:38 ID:???
1分後に344の続き投下します。
350 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 01:39:50 ID:???
ことの始まりは2週間前。
 学園にある旧校舎で2匹の子犬のラブラドールレトリバーを育てることになった
2匹は学園の近くの道路のわきに捨ててあったらしい。
 学園長からそんな話を小耳にはさんだ龍宮は自分が育てたいと言った、そして
さらにこんな提案もする
 「この2匹を盲導犬にしてみないか?」
 それを聞いた学園長や先生達は快く賛成してくれた。だが犬は2匹しかも別の問題
もあったパピーウォーカーとして育てるため1年しか一緒にはいられないのだ。
 たしかにこのことを自分のクラスで言えばみんなやりたいと言うだろう。
しかし、そのぶん別れの悲しみも大きい。
 
 そのことを考えて1週間と3日前、屋上悩んでいる時小鳥と戯れているザジを
見かけたのだ。一瞬戸惑ったが、クラスのみんなには内緒と言うことでザジに
この事を話してみたのだ。
 龍宮はなんで、ザジにこの事を話してみようと思ったのか分からなかった、
ただ直感的にザジならば大丈夫と心の中で思ったのだ。
 「ザジはね、いぬとか動物が好きだからいいよって言ったの。」
 「そうか・・・だから最近龍宮と一緒にいたのか。」
 千雨は一安心した・・・だが、同時にふと自分が言った事を龍宮に聞かれた
ことを思い出す。
 「もしかして・・・龍宮、私が言ったこと・・・聞いてないわけないか。」
 千雨はとても恥ずかしくなった、だがそこで龍宮が
 「大丈夫だ、他人のなんとかを詮索するつもりはないからな。」
 「そうだよ、千雨、まなまなはそんなことはしないよ。」
351 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 02:03:12 ID:???
3分後投下〜。
亜子誕生日記念?
某予備校の某英語教師に感謝を込めて。ってまず確実に読んでないだろうけど。
352 名前: マネージャーのプロ? (1/6) [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 02:06:13 ID:???
「亜子〜、遅〜い!」
「あやや、待たせてもうた?」
「10分遅刻……。マネージャーの仕事?」
「大変だねー、サッカー部のマネージャーってのも」
放課後。
それぞれの部活が終ってから揃って買い物に行こう、と約束していた運動部4人組。
珍しく集合に遅れた亜子に、裕奈は拳を振り上げ、アキラは心配し、まき絵は目をパチクリさせる。
「かんにんな。ウチもさっさと終らせたかったんやけど、ミーティング長引いてな〜」
「まあ、仕方ないね」
「ウチはマネージャーのプロやからな! 手ぇ抜けんのや!」
「何なのさ、プロのマネージャーって! 給料出るんかい!」
「…………」
遅れた気まずさからか、妙にハイテンションな亜子を、労わるアキラ。ツッコミを入れてあげる裕奈。
そんな中、まき絵はなにやら1人で考え込んでいる様子で。
少しの躊躇いの後に、おずおずと口を開く。
「……ねぇ、ちょっと聞いていい?」
「何、どうしたのまき絵? 真剣な顔して」
「こんなこと聞いて、バカだと思われるかもしれないんだけど……。

    ……『マネージャー』って、何?」

!?
まき絵の唐突な質問に、他の3人は、一瞬凍りついて。
次の瞬間、大爆笑。
「アッハッハ! まき絵、そりゃないっしょ。いくらバカピンクだからって、それはあまりにも」
「ウチがどんな仕事してるかとか、ちゃんと知っとるやん。それを『何?』とか言われても」
「いや、だから、『部活のマネージャー』が雑用とかしてるのは、もちろん知ってるんだけどぉ……」
笑われたまき絵は、それでも真剣で。質問の真意が伝わってないことに気付き、必死に言葉を補う。
353 名前: マネージャーのプロ? (2/6) [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 02:07:05 ID:???
「だから、何て言えばいいのかなー。
 『マネージャー』って、英語だよね? どういう意味? 日本語で何ていえばいいの?
 てか、なんで亜子みたいな仕事してる人のことを、『マネージャー』って呼んでるのかなぁ?」
「…………」
「…………」
バカレンジャーの中でもとりわけバカだと見なされているバカピンク・佐々木まき絵。
そんな彼女のシンプルな、しかし案外深い質問に、一同は咄嗟に答えられず、黙り込んで……。

買い物のために麻帆良の街を歩きだしても、4人の頭の中はまき絵の提出した疑問で一杯だった。
「ああもうっ、気になってしょーがないじゃんっ! まき絵のアホー!」
「アホじゃないもんっ! バカかもしれないけどアホじゃないもんっ!」
「でも、言われてみると、ちょっと困るよね……」
「ウチ、自分のことなのに、そんなこと考えたこともあらへんかったわ……
 マネージャー……。どういう意味なんやろ……」
あれこれと服を見ながらも、話題はさっきの続きが尾を引いていて。
3人寄れば文殊の知恵、と言うが、4人集まっているのに全然答えが出ない。

と、そんな怪しい4人の集団に、声をかける別のグループが。
「あれ? 亜子?」
「やっほー! なんだみんな一緒なのかな〜?」
「珍しいね、こんな所で出くわすのって。何の話してんの?」
同じように服を見に来ていた、美砂・桜子・円。
3人はそして、何やら悩んでいるらしい4人の所に寄ってきた。
354 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 02:12:43 ID:???
あれ
355 名前: マネージャーのプロ? [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 02:16:19 ID:???
(……あれ、何だろう。文章が書き込めない。ちょっと失礼します)
356 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 02:21:54 ID:???
おk
大丈夫かい?
357 名前: マネージャーのプロ? [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 02:27:17 ID:???
……申し訳ない。何故か文章が書き込めない症状が唐突に出ました。
直書きのレスなら入るのかな。それとも行数や容量の問題?
でも1レス分減らしても書けないし警告もなし。
もしこれの書き込みが、できていたら、スレ汚しすいません。本気で何がおきているのか分かりません
358 名前: マネージャーのプロ? (3/6) [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 02:27:58 ID:???
「『マネージャー』、かぁ……
 タレントの『付き人』とか裏方とかも、『マネージャー』って言うよね?
 業界用語で『ジャーマネ』とか呼んだりしてさー!」
「桜子ォ、それっていつの時代の言葉よ? 思いっきり古いって。那波さんじゃあるまいし……。
 コ、コホン、ほ、他には、『ホテルの支配人』とかも『マネージャー』だよね。
 何かトラブった時に、『おまえじゃ話にならねー、マネージャー呼んで来い!』って感じで怒鳴ってくれたり」
「……ラブホとかでも支配人って居るの?
 それはそうと、介護保険とかの関係で『ケアマネージャー』とかいう仕事もあるよね。
 あれって関係あるのかな。い、いや、千鶴の名前と年齢で思い出したんじゃないけどさっ」
3人3様、それぞれに思いついたことを口にする3人。
運動部の4人も、その度に「ああそういえば!」と相槌を打っていたが、しかしはたと困ってしまう。
確かに言われてみればその通りなのだが、かえってワケが分からなくなる。
部活の雑用係も、芸能人の付き人も、ホテルの支配人も、ケアマネージャーも、みな『マネージャー』。
イメージの拡散に、かえって混乱が深まるばかり。

「……うふふ。
 誰が今時『ジャーマネ』なんて言葉を使うというのかしらね、柿崎さん?
 誰が介護を必要とするようなお歳なのかしらね、釘宮さん?」
「「ひぃッ!?」」(×2)
「あら、奇遇ですわね。みなさんお揃いでどうなされましたの?」
「あー、ちづ姉、やり過ぎないようにね……」
街の中、買い物もそっちのけで混乱する7人に声をかけてきたのは。
こちらも買い物に来ていたのか、あやかに夏美、それに千鶴の3人。
瞬間移動のように背後を取った千鶴の買い物袋からは、『例の野菜』が突き出している。
顔面蒼白の美砂と円を両手に引き摺り物陰に消える千鶴を見送って、あやかと夏美も話の輪に加わる。
元からいた5人も、犠牲者2名が最初から居なかような態度で、2人にコレまでの経緯を説明する。
359 名前: マネージャーのプロ? (4/6) [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 02:29:20 ID:???
「劇団のリーダーとかも、英語じゃ『マネージャー』だよね。うん、言われてみるとよく分からないねー」
「会社などの経営者も、英語では『マネージャー』ですわね。外資系企業では役職名にもなってますし。
 『GM』、『ゼネラルマネージャー』という用語は聞いたことのある方もいるはずでは?」
さらに余計な『マネージャー』が出てきた。
さっきまで悩んでいた5人(今まさに葱を刺されているらしい2人を除く)は、さらに頭を抱えてしまう。
悩める彼女らに、あやかは助け舟を出す。
「まあ……名詞形の『 manager 』で考えるから混乱するのではないでしょうか?
 元の動詞の『 manage 』で考えれば、自然と分かるはずですわよ」
「お、さすがいいんちょや〜。勉強できるだけのことはあるな〜」
成績優秀者らしい言葉に、亜子を含めたその場の面々は、一瞬納得しかけたが。
問題のバカピンクの次の言葉で、再び振り出しに戻されてしまった。

「うんうん、分かる分かるー。
 ……で、いいんちょ、『まねーじ』って、どういう意味?」

「…… manege プラス目的語で経営する・管理する、馬などを御する船などを操船する、などの意味ですし、
 manege to do で『〜〜をする』、同じく動作を表す単語を目的語に取った場合も『〜〜をする』、ですわね。
 さらには自動詞として使われる時には with や without を伴い……」
「ちょっ、いいんちょストップ! 一気に言われてもワケわかんないって!」
「私もそんな感じで覚えているけど、改めて説明しろと言われると、困るわねぇ」
雪広あやかの、頭の中の単語帳を一気に吐き出すような言葉の奔流に、たまらず裕奈は悲鳴を挙げる。
いや多分あやかの言葉は合っているのだろう。辞書的には正しいのだろう。
けれど、それを片端から聞かされる側はたまったものではない。てか説明になってない。
あやかと同様、成績のいい部類に入る千鶴も、どう伝えたものかと首を傾げる。
……あ、ちなみに美砂と円と千鶴の3名も話の輪に戻ってきており、今や総勢10人の大集団。
美砂は蒼ざめた表情でお尻をさすっており、円は虚ろな視線を宙に迷わせている。
千鶴はどこかスッキリした様子の、清々しい微笑。……まあ、誰もあえて突っ込まないわけだが。
360 名前: マネージャーのプロ? (5/6) [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 02:30:01 ID:???
と――
街の真ん中で悩める10人の乙女たちに声をかけたのは。
まさにこの場の救世主。この問題を解決できるはずのプロフェッショナルだった。

「あれ? みなさん、こんなところで集まって、どうしました?」

10人の視線が彼に集中し、一気にその表情がパァッと明るくなる。
彼もまた街に買い物に来ていたのか、手に何やら荷物を抱えた、10歳の少年。
ネギ・スプリングフィールド。
彼女たちの担任にして――英国出身の、ネイティブスピーカーな英語教師だった。

「なるほど、こんな所で英語の勉強ですか。みなさん感心ですね」
「ああっ、ネギ先生! お褒め頂くほどのことではございませんわ!
 ただ恥ずかしながらわたくしにもみなさんを教え導くだけの力がなく、是非先生のお力をお借りムガッ!」
「はいはい、いいんちょはしばらく黙ってて。
 で、ネギ君、ちょっと整理して教えて欲しいんだけど」
「『マネージャー』って何〜? 『まねーじ』ってどういう意味〜?」
放っておくといつまでも喋っていそうなあやかの口を裕奈が塞ぎ、まき絵が改めて問い掛ける。
ネギはニッコリ笑うと、頷いた。

「いいんちょさんの、『 manager 』は『 manage 』の名詞形である、という指摘はいいですね。
 動詞に『 -er 』という接尾語をつけると、『〜〜をする人』という意味の名詞になります。
 ですから、『 manager 』は、『 manage する人』、という意味で考えればいいわけです」
「「ふむふむ」」(×10)
「それで、問題の『 manage 』という動詞ですけど……
 これに綺麗に対応する単語は、実は日本語に無いようなんです。そもそも日本語の概念に無いらしくて。
 僕もちょっと困って、色々調べて頭捻って、で、ようやく思いついたのがですね」
「「思いついたのが?」」(×10)
361 名前: マネージャーのプロ? (6/7) [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 02:30:50 ID:???

 「 『何とかする』、『何とかやっていく』という訳です」

「なんとか――する?」
「はい。問題が起こったり、簡単には行かなかったりするようなことを、それでも『何とかして、する』。
 何を何とかするのか? ってのは、文脈や目的語から読み取って下さい。
 例えばですね……
 会社を、色んなトラブルや雑事をこなしつつ『何とかやっていく』なら、『経営する』ということになります。
 組織を『何とかしてやっていく』なら、『運営する』という日本語が適切でしょう。
 馬を『何とかする』なら『御する』でしょうし、船を『何とかする』なら『操船する』でしょう。
 To不定詞などをつければ、『何とかして〜〜をやる』という意味に。
 without 〜〜 とつけば、『〜〜無しでも何とかやっていく』ということになります」
「「お〜〜!」」(×10)
思わず感嘆の声を挙げる10人。
これは、分かりやすい。そう考えれば、確かに全部繋がる。
「で、その『 manage 』に『 -er 』をつけた『 manager 』は、『何とかする人』という意味になりますね。
 トラブルや問題があっても、何とかする人。何とかできる権限を持つ人、と考えてみて下さい。
 カタカナ英語の『マネージャー』も、そう考えれば説明できると思いますよ」
「ほにゃらば、タレントの付き人は……」
「芸能人の日程調整や仕事の管理とかを、『何とかする人』ですね」
「じゃ、じゃあ、ホテルの支配人は?!」
「ホテルの運営を『何とかする人』。どんなトラブルが起きても『何とかできる権限を持つ人』、ですね。
 日本語の『支配人』って言い方は、ちょっと偉過ぎる気がしますけど」
「てことは、ケアマネージャーってのは?」
「介護の計画とか保険とかを『何とかしてまとめる人』ですね」
桜子が、美砂が、円が。次々に口にする『マネージャー』が繋がっていく。
劇団を『何とかやっていく』ならそれは主宰や座長だろうし、会社を『何とかやっていく』のは経営者だ。
全員が納得した所で、おずおずと、問題の発端となった最初の1人が、声を挙げる。
362 名前: マネージャーのプロ? (7/6) [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 02:31:28 ID:???
「てことは――ウチは?」
「サッカー部をやっていく上で出てくる色んな問題を、『何とかする』人ですね。
 日本の学校の部活を見ていると、『部活のマネージャー』って選手に色々と頼まれますよね?
 『マネージャー何とかして!』みたいなこと、よく言っているようですし」
「なるほどー。マネージャー・亜子は『何とかする人』か〜」
ネギの言葉に、亜子を取り巻く9人は、合点がいった様子で大きく頷く。

「私らが無茶やるとき、亜子は確かに『何とかしてくれる』んだよねェ。準備とかフォローとかさ」
「私もそうだけど、亜子も裕奈やまき絵をサポートするような立ち位置、多いよね……」
「ネギ君と茶々丸さんの試合の時も、豪華なお弁当作り手伝って『何とかして』くれたよね☆」
「そういえば――でこぴんロケット結成する時に、あたしら3人、ギターもドラムもキーボードもできたけど」
「うんうん、ベース『だけ』居なくて困っていた時だね〜☆」
「その時、メンバーに加わってベースの練習して、『何とかしてくれた』のは亜子だったっけ」
「それだけではありませんわ。クラスの各委員を決める時、保健委員だけ決まらなくって……」
「そうだ、亜子がやるって言ってくれて、『何とかなった』んだっけ」
「あらあら……和泉さんって本当に『何とかする』達人ねぇ」

9者9様の納得の仕方に、亜子は目をぱちくりさせて。
ちょっと照れたような笑みで、頭を掻きつつ。
それでも拳を振り上げ、胸を張った。
「そーか、ウチは『何とかする人』かぁ……。ふふふ、ウチに何でも任せとき!
 何でもかんでも、言ってくれたら『まねーじ』したるで! ウチはマネージャーのプロやからな〜!」
「「お〜〜!」」(×9)
亜子の宣言に、やや大袈裟な歓声が上がる中。
ちょっと呆れたようなネギの小さな呟きは、どうやら誰にも届かなかったようだった。

「……なるほど、こんな調子で保健委員やベースや部のマネージャーを任されちゃってたわけですか。
 亜子さんって『 manager 』というより、『 manageable 』な人ですね〜〜。
 それも、彼女の魅力の1つなんでしょうけど」

                (…… manageable の意味は自分で調べましょう。英語の補講・終わり)
363 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 02:32:44 ID:???
……本気でスレ汚し申し訳ありませんでした orz
いったい何が問題だったんだろう。いつも通りの書き込みだったはずなのに。

しかも分数表示間違えてた orz
364 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 02:33:46 ID:???
マネージャーの意味知らんかった……GJ!
365 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 06:47:56 ID:???
亜子おめでとう!!!!!

3分後に投下します

亜子誕生日記念というコトで久々なお話をば・・・
366 名前: 三姉妹7 [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 06:51:21 ID:???
三姉妹7

1/4

「うんしょ、うんしょ……」
 たっぷりの小麦粉を抱えて史伽が歩く。その隣では円がホイップクリームを作っていた。
「やっぱり泡立て器があると楽だね」
「えへへ、折角ケーキ作りの大役を任せてもらいましたからね! 頑張るですっ!!」
 リラックスした様子の円とは対照的に、史伽はやる気満々なようだ。早く明日が待ち遠しいのだろう。
その表情はいつにも増してにこにこしていた。
 明日は大好きな亜子お姉ちゃんの誕生日。史伽はもう一人の姉である円と一緒にバースディケーキを
任されたのだ。張り切るのも当然である。
「味の方は任せたよ、史伽」
「はいです! 円お姉ちゃんと一緒に亜子お姉ちゃんのケーキを焼けるなんて幸せです〜♪」
「生地を作るのは私がやるから。史伽はデコレーション担当かな?」
 台所から聞こえてくる幸せそうな会話に、部屋を提供していた裕奈とアキラも目を細めるばかり。
「本当に仲がいいよね……」
「ちょーっと妬けるかにゃ?」
 二人が見守る中、姉妹は楽しそうにケーキを焼いていたそうで―――

 そして当日。放課後のチャイムと共に、史伽はぱたぱたと亜子の元へ駆け出す。
「亜子お姉ちゃん!! 早く帰るです〜」
「あはは。そない慌てんでもええやん」
「ほらほら円お姉ちゃんも早く早く!」
 史伽に引っ張られる形で亜子は教室を後にする。苦笑しながら円もその後に続いた。
「なんや史伽が主役みたいやな〜」
「そうだね。昨日からずっとあんな調子だもん」
 こっそりと亜子と円がひそひそ話をしていると、史伽はにぱっ! と笑顔を輝かせて、
「今日の主役は亜子お姉ちゃんに決まってますです! さあ、ケーキが待ってますよ〜」
 と言ってぱたぱたと駆け出して行った。
367 名前: 三姉妹7 [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 06:51:58 ID:???
2/4

 やがて、ぞろぞろと人が集まり出す。料理担当のまき絵やアキラ、裕奈に混じって、
ちゃっかりと史伽も参加していた。
「おっ、史伽もなかなか手際いいじゃん!」
「へへー、いつもかえで姉とお姉ちゃんの食事を作ってますから!」
 裕奈に褒められた史伽は自慢気に小さな胸を張る。
「うんうん! ゆーなより上手だよね〜」
「一言多いっ!!」
 すかさずまき絵に指摘され、突っ込む裕奈。アキラと史伽は顔を見合わせてくすくす笑うばかり。
「なあなあ円お姉ちゃん。ウチもお手伝いしたいんやけど……」
 そんな台所の雰囲気にうずうずしたのか、亜子はぽつりと呟く。
「だーめ。今日はみんなで亜子にお世話する日だからね。いつも亜子にはお世話になってるし」
「しゃあないなあ……」
 ちょっぴり亜子は恥ずかしそうに答える。けれど、その表情は穏やかな笑顔のまま。そして―――

「さあ、ケーキの登場ですよーっ!!」
 史伽は元気良く宣言し、箱詰めされたバースディケーキを運び出そうとした。
 しかし―――

「きゃああっ!?」

 何かに足を取られたのか、史伽の身体がぐらりと揺れ、ケーキの箱は宙を舞ったのだ。
「危ないっ!!」
 咄嗟に円がケーキの箱をキャッチする。史伽は茫然とした表情で立ち竦むばかり。
 嫌な沈黙が流れる。そして、中身を確認した円は、やがて小さく首を振った……。
「……ふぇっ」
 今にも泣き出しそうになる史伽。けれど、そんな妹を優しく抱きしめたのは亜子であった。
「大丈夫やって、史伽。お姉ちゃんに任しとき!」
 そう告げて亜子はケーキを受け取った。
368 名前: 三姉妹7 [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 06:52:35 ID:???
3/4

「ありゃりゃ。見事に片寄ってもーたなあ……」
 何食わぬ表情で潰れたケーキを取り出すと、亜子はクリームを指に取ってぺろりと口に運ぶ。
「お、やっぱり甘いもんやったら史伽の舌はカンペキやね♪ めっちゃ美味しいやん!」
「亜子お姉ちゃん……?」
 史伽は茫然とした表情で姉を見上げる。すると亜子は、こっそりと円にウインクし、
「ほな、もっぺんデコレーションやり直そっか。今度はウチにも手伝わせてえな♪」
 そう言ってケーキに残っていたイチゴやネームプレートをひょいひょい、と外したのだ。
「おっけー。またクリームから作り直しだね」
 円もすかさず立ち上がり、エプロンを付けて手洗いする。そして、亜子はそのままクリームを伸ばし
デコレーションする前の状態に戻していく。
「えへへ。これがチョコケーキとかやったらお手上げやってんけどな〜」
「亜子お姉ちゃん、ごめんなさいです……」
 申し訳なさそうに史伽が呟くと、
「あんな、ウチもこーゆーの大好きやから! 昨日は円お姉ちゃんと楽しそーに作っとったそーやん。
ウチだけ仲間ハズレなんは許さへんよー?」
 と、亜子はにこにこしながら答えたのだ。これには史伽も一瞬だけきょとんとする。そして、
「はいですっ! 一緒にケーキ作りするです!!」
 と、元気一杯に答えたのであった―――

「へー、亜子ってばちゃんとお姉さんしてるんだね♪」
「うん……。ちょっとカッコ良かったかも……」
 まき絵もアキラも穏やかな笑顔で三姉妹の後ろ姿を眺めている。そして、この人はというと……、
「あれっ? ゆーなどないしたん?」
「いやっ! ななな、なんでもないよ?」
 あまりにうっとりとした表情で見つめていた恋人に、亜子は笑顔で小首を傾げる。すると、ホイップクリームを
仕上げた円が戻って来て、一言呟いた。
「ゆーなの気持ちはよーく分かるよ、うん」
「史伽、羨ましすぎだよ……」
369 名前: 三姉妹7 [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 06:53:24 ID:???
4/4

 長女と恋人の視線は仲睦まじくデコレーションに励む亜子と史伽に注がれたまま。当の本人達はというと、
「わあ……! 亜子お姉ちゃん上手ですー!」
「史伽程やあらへんよー♪」
 それはそれは楽しそうな訳で。裕奈とアキラの部屋の台所はすっかり癒しの空間と変わっていたそうな。

「ゆーな。パーティーの間は私にも亜子との時間ちょうだい!」
「ま、あたしはメインディッシュだもんね……」
 何やら不届きな密談を交わす二人。そして、

「あ、史伽。ほっぺんトコにクリーム付いとるで?」
 亜子は史伽の頬に付いたクリームを指で掬い、口に運ぶ。
「えへへ……」
 ちょっぴり恥ずかしそうに笑う史伽。その光景は完全に長女と恋人の心に火をつけたそうで―――

 こうして、ちょっぴり焼きもちを妬く二人を尻目に、亜子の誕生パーティーは幕を開けた。
 そして、亜子は円と裕奈から盛大なおもてなしを受けたそうな―――

(おしまい)
370 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 07:23:26 ID:???
>>362
manageableの意味調べて吹いたwww

>>369
俺も手作りケーキ食いTEEEEEEE!
371 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 14:30:31 ID:???
亜子先生、ハッピーたゆんバースディ!!!

というワケで3分後に遺憾系ヨゴレSSを投下します
微妙にエロ要素強めですので、苦手な方はスルーして下さい
372 名前: Dr.アコー診療所3rd・10 [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 14:33:57 ID:???
Dr.アコー診療所3rd・10

1/6

 麻帆良学園中等部の保健室。そこにはちょっと性癖に難のあるドクターがいました。

『ハッピーバースディ、亜子!!!』

 ぱぁん!! とクラッカーが鳴り、賑やかな声が保健室から聞こえてきます。本日は亜子先生のお誕生日。
助手である裕奈さんまき絵さんアキラさん、同僚の二ノ宮先生に超さん、といった主だった方々が勢揃いし、
亜子先生を祝福していました。
「えへへ……、みんなありがとうな!!」
 ケーキに立てられた蝋燭の火を消し、亜子先生は感謝の言葉を述べます。そしてケーキを切り分けようとしました。
 しかし……、
「う……。アカン、ウチには切られへん!!」
 亜子先生、ナイフを構えたままいやいや、とかぶりを振っています。一体、どうしたのでしょうか?
「こうなると思った……。亜子、ちゃんと切り分けないとダメだよ?」
 裕奈さんはにやにやしながら煽ります。
「せ、せやかてウチにはたゆんを切るやなんて残酷なマネ出来へんもんっ!!」
 おっぱいを象ったたゆたゆケーキを前に、亜子先生は駄々をこねています。やれやれ、とばかりに裕奈さんは
ナイフを引ったくると、ちゃっちゃとケーキを等分に切り分けてしまいました。
「ああっ!? たゆんたゆんが! ゆーなのたゆんが〜っ!!」
「勝手に人の胸をモデルにするなっての!」
 がっくりと肩を落とす亜子先生に裕奈は冷ややかな目線で突っ込みつつ、ケーキをみんなに振る舞います。
「しかし、ゆーなサンのたゆんサイズを再現したのは事実ネ!」
 ケーキの提供者である超さんはにやりと笑っています。そして、悪戯っぽく宣言しました。
「では、みんなでゆーなサンのたゆんを味わうヨロシ!」
「人聞きの悪いコトゆーなあっ!!!」
 すぱーん! と裕奈さんのスリッパが超さんに炸裂しました。
 その音を合図に、亜子先生の誕生パーティーは始まったそうです―――
373 名前: Dr.アコー診療所3rd・10 [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 14:34:38 ID:???
2/6

「しかし亜子先生、本当にプレゼントはいらないのか?」
 くいっ、とカクテルを飲み干しながら、二ノ宮先生が尋ねます。
「あはは。そない気い使わんでもええって。ウチはいつも通りでええんやし」
 亜子先生はにぱー、と微笑みながら手をぱたぱた振っています。が、この人の場合、いつも通りというのが
一番厄介なのかも知れませんね。言ってる事は普通ですが、実行する事は最低です。
「今日はたゆってたゆってたゆりまくるで〜♪」
 早速亜子先生は二ノ宮先生の背後に回り込み、むにゅっ、と豊満なバストに手を掛けました。
「たゆんたゆんたゆんたゆん……」
「しょうがない奴だな……。今日くらいは反応してやるか」
 やれやれ、と溜息をついた二ノ宮先生、仕方なく口を開きました。
「あん。あん。亜子先生もっとたゆたゆして下さい」
 棒読みです。実にやる気の無い棒読みです。これには亜子先生も逆に萎え萎えなご様子です。
「むー、二ノ宮センセにリアクションは期待しとらんもん!」
 ぷいっ、と亜子先生は二ノ宮先生のおっぱいから目を背け、今度はアキラさんの背後を取りました。
「きゃっ! も、もう私なの……?」
「リアクションやったらアキラはいつまでも初々しいもんな〜♪ ほないくで〜」
 たゆんたゆんたゆんたゆんたゆんたゆんたゆんたゆん……。
「んっ……、や、やめて亜子…ふあっ! んんっ、ああっ!」
「センセ、コレが正しい反応やで〜? 演技するんやったらちゃーんとやってえな」
「余計なお世話だ」
 今度は二ノ宮先生がぷいっ、とそっぽを向いてしまいます。そして、調子に乗った亜子先生は
すかさず裕奈さんのたゆんにも手を出しました。
「ゆーな、お待たせや!」
「こ、こら! あたしは今晩イヤってくらいたゆられるんだから、少しは遠慮してよ〜っ!」
「たゆ?」
 裕奈さんの抗議もなんのその。亜子先生はお構いなしにたゆたゆし始めました。
「んんっ! や、やだ今日のは一段と…ああっ! は、激しい……、ふあっ!? やあっ!!」
 裕奈さんもまた、亜子先生の妙技の前に、息も絶え絶えになってしまいます。
374 名前: Dr.アコー診療所3rd・10 [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 14:35:11 ID:???
3/6

「ほな、次はまき絵……は置いといて」
「酷っ!?」
 一瞬だけまき絵さんに向けた手を、亜子先生は即座に引っ込めます。まあ、当然ですね。
「えへへ〜、たまには超さんにもたゆんたゆんしたらなアカンなー?」
「やはり、そう来たカ……!」
 きゅぴーん、と亜子先生の目が輝きます。対して、超さんは不敵な面持ちで薬を取り出しました。
「今日の所はワタシも大サービスするネ! けど、ワタシの誕生日にはきっちり反撃するヨ?」
「当然や。それがたゆリストの掟やもんな……!」
 特別な日には自らのたゆんを同志に提供する。それがたゆリストの苛酷な掟だそうです。
亜子先生の返答を確認した超さんは、おもむろに薬を自ら服用しました。
「ちゃおりん、何を飲んだの?」
「ふっ、これは『びくびくせっちゃん』の効力を弱めた薬ネ! 従って……」
 びくんっ! と超さんの身体が反応します。そして、心なしかおっぱいが二回り程大きくなっていました。
「きょぬー、とまではいかなくてもレギュラーサイズにはなれるネ!」
「ソレをまき絵に使ってやりなよ……」
 自慢気に胸を張る超さんに、裕奈さんは冷ややかな目線で呟きました。ですが、
「アカンアカン、夢とたゆんは大きく持たな!」
「うんうんっ! 私はきょぬーがいいのっ!!」
 亜子先生とまき絵さんの反論に、裕奈さんとアキラさんは顔を見合わせてしまいます。
「や、胸なんて大きすぎてもジャマなだけなんだけどにゃー?」
「うん……」
 あまりに素っ気無い二人の会話に、亜子先生はぷくーっ、と頬を膨らませます。
「ゆーなやアキラには分からへんのや! ひんぬーの悲しみが……! このおっぱいブルジョワめ!!」
 ひんぬーに悩む女子を代表して、亜子先生は叫びました。それはもう、ものごっつい気迫で叫びました。
これには裕奈さんもアキラさんも気まずい様子で苦笑いしています。
 そして、気を取り直した亜子先生は、今やレギュラーサイズとなった超さんのたゆんと対峙しました。
「ほな、ぎょーさん堪能させてもらうで?」
「フフフ、ワタシの精神力を舐めてもらては困るヨ?」
375 名前: Dr.アコー診療所3rd・10 [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 14:35:43 ID:???
4/6

「たゆんたゆんやああああああああああああっっっ!!!!!」
 亜子先生の魔の手が超さんに襲い掛かりました。そして、渾身の早たゆを奏でます。その回数たるや、
一秒間に十回を超える勢いです。これにはクラウザーさんも驚くことでしょう。しかし……、
「さ、さすがは亜子先生ネ……。こんな刺激、初めてヨ……!」
 耐えてます。超さんは見事に耐えています。亜子先生の技量に加え、薬の媚薬効果もある筈なのですが、
超さんは必死で亜子先生のたゆんを耐え抜いていました。
「ワタシをイカせられるのはまき絵ただ一人だけネ!」
「超さん、さすがやな……!」
 亜子先生はすっかり感銘を受けていました。けれど、
「せやけど、ウチのたゆんはまだ始まったばかりやで!」
 亜子先生はおもむろに超さんのおっぱいをむにゅっ、と押し付けました。そして、
「対しずな先生用に開発した技、とくと味わってや!!」

 びくんっ!!!!!

 密着状態からの一撃が、超さんのたゆんに襲い掛かりました。それは、一瞬おっぱいがぶれる程の衝撃でした。
その技を見た二ノ宮先生の表情が一変します。
「ま、まさかあれは『無空波』か!?」
「知っているのか雷電!!」
 …………。
 …………。
 …………。
 いつの間にか保健室にやって来たハルナさんの一言に、固い沈黙が流れました。ぶち壊しムード満点です。
皆の注目を集めてしまった恰好のハルナさん、ちょっぴり恥ずかしそうに頬を掻きます。
「いや〜、何やらちゃおりんがラブ臭を放ってたから覗いてみたんだけど、この台詞を使う絶好のチャンスだったから
つい、ね。―――で、『無空波』って何なのにのみー?」
 ハルナさんが慌てて取り繕うと、こほん、と二ノ宮先生は咳払いします。
同時に、超さんはゆっくりと崩れ落ちました―――
376 名前: Dr.アコー診療所3rd・10 [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 14:36:24 ID:???
5/6

「ありゃ、超さん気絶してもーた……」
「ちゃおりん!!」
 慌ててまき絵さんは恋人に駆け寄ります。その光景を目の当たりにした二ノ宮先生はゆっくり息を吐き、
神妙な面持ちで解説を始めました。
「無空波とは本来、とある古武術の技だ。至近距離から放たれる衝撃は、どんな相手をも一撃で倒したという……。
まさか亜子先生が、あの技をたゆん技に昇華させていたとはな……!」
「いや〜亜子先生、このままだと四神も開けそーなイキオイだね〜」
 ハルナさんもまた、神妙な面持ちでうんうん頷いています。
「つーかパル、元ネタ知ってんじゃん」
 蚊帳の外だった裕奈さん。ここぞとばかりに突っ込みます。対してハルナさんはそ知らぬ顔でとぼけていますが。
そして、まき絵に介抱された超さんが意識を取り戻しました。
「カンペキだたヨ亜子先生……。これなら、これならあのしずな先生も倒せるネ……!」
「超さん……。アンタの尊い犠牲は絶対忘れへん……!」
 何やら二人のたゆリストは感涙に咽びながら友情を深めていますね。ですが、
「あの、これってバースディSSだったんじゃ……?」

 ぴしっ。

 アキラさんの一言に、皆さん凍り付いてしまいました。
「あ、あっぶねー……、このまま格闘SSになるトコだったよ……」
「け、けどこの状況をどうするの?」
 裕奈さんとまき絵さんは腕組みしてうんうん唸っています。
「ウチはかまへんけどな〜。いっぺんジャ○プ的なノリもやってみたかったし。友情・たゆん・勝利ってなカンジで」
「ジャン○なめんな♪」
 爽やかな笑顔でハルナさんは亜子先生の首を絞めています。せっかく講談社のネタに合わせて修羅の門に
走っていたというのに、当の亜子先生がそんな事を口走っては台無しですからね。
「では亜子先生。やはり我々からプレゼントを贈りたいと思うのだが」
 事態の収拾を図るべく、二ノ宮先生が一つの提案を切り出しました―――
377 名前: Dr.アコー診療所3rd・10 [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 14:40:16 ID:???
6/6

「あはは……、そ、それは堪忍してえな……」
 つつー、と亜子先生は冷や汗を流します。けれど、両脇をがっしりとまき絵さんハルナさんに押さえ付けられてしまい
身動きが取れません。そして、超さんはそっと先程の「弱性・びくびくせっちゃん」を取り出しました。
「なあに、亜子先生の相手を務めるのはゆーなサンただ一人ネ! これなら無問題ヨ!」
 そう言って超さんは問答無用で薬を飲ませました。びくんっ! と亜子先生の身体に衝撃が走ります。
「じゃあ亜子、みんなを代表してあたしからたゆんたゆんをプレゼントしてあげる……!」
 じり、と裕奈さんは手をわきわきさせながらにじり寄ります。相手が恋人の裕奈さんとあっては、
さすがに亜子先生も暴走する訳にはいきません。観念して、亜子先生はぽつりと呟きました。
「や、優しくしてえな……?」
「さあて、ね♪」
 不敵な笑みを浮かべつつ、裕奈さんは亜子先生の成長した胸に手を掛けました。そして、
 たゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆ……。
「ふああっ! ゆ、ゆーな意外と上手やん…ひぃんっ!? そ、そない強う…ああっ! ア、アカンて……っ!」
 裕奈さんは日頃バスケで鍛えていたドリブルワークを披露しました。薬の相乗効果もあいまって、
亜子先生は瞬く間に高まってしまいます。
「―――では、我々は退散するか」
 二ノ宮先生の合図に、みんなはぞろぞろと保健室を後にしました。ちゃっかりと鍵を閉めて。
「ふふふ……。亜子ってば受けに回ると弱いんだよね〜♪」
「やぁあぁん、そないなこと…ゆわんといてえ……!」
「このままたゆたゆしててもいいけど、どうしよっかにゃー?」
「ゆ、ゆーなのいけず……」
「ん〜? 亜子はどうして欲しい?」
 意地悪な裕奈さんの質問に、亜子先生はたゆたゆされたまま、真っ赤になって答えました。
「ゆーなぁ……、お願いやから、最後までしてぇ……!」
「はい。よく出来ました♪」
 こうして、保健室からは亜子先生の艶やかな嬌声が響いていたそうです―――

(寸止め状態でつづく)
378 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 21:28:52 ID:???
亜子バースディSS、3分後に投下します

今だからこそあえて言う。亜子と裕奈は俺の娘
ハッピーバースディ、亜子!!!!!
379 名前: 『One More Sweet』愛のしるし [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 21:31:53 ID:???
『One More Sweet』愛のしるし

1/4

 楽しいパーティーの時間も終わり、部屋には裕奈と亜子の二人だけが残される。
「お誕生日おめでとう、亜子……」
 改めて、裕奈はそっと告げる。けれど、その表情は何故か寂しそうで。
「ゆーな。どないしたん?」
 亜子は笑顔のまま小首を傾げる。
「な、なんでもないよっ! ―――と、取り合えず後片付けするね!」
 そう言って裕奈は立ち上がり、カチャカチャと食器を手にした。
「せやね。ウチも手伝うわ!」
「い、いや亜子はゆっくりしてて。あたし一人でへーきだから」
 と、裕奈は亜子が手にした紙コップを奪い取ろうとした。しかし……、
「きゃあっ!?」
 ぱしゃっ。
 つい手元が狂ってしまい、中に残っていたジュースがこぼれてしまう。運悪く、ちょうど中腰の体勢だった亜子の髪に
ジュースが飛散してしまった。ありゃりゃ、と亜子は思わずぽかーんとしている。
「ご、ごめん亜子っ!!」
「や、別にそない謝らんでも。―――けど、ゆーながポカするやなんて、なんや珍しいなあ……」
「服は大丈夫? 染みになってない?」
「んー、別になんともあらへんよ?」
 あたふたとうろたえる裕奈とは対照的に、亜子はまるでひとごとのように落ち着き払っている。
「と、とにかくシャワー浴びよっ!」
「せ、せやね……」
 裕奈に引っ張られる形で亜子はお風呂場に急行した。何やら取り乱した裕奈の様子が気になって仕方が無いようだが。

「ごめんね、亜子……」
 いつもの調子はどこへやら。裕奈は借りてきた猫のようにしょんぼりしながら亜子の髪を洗っている。
亜子はうーん、と目を閉じたまま思案していた。思えば、今日はずっと裕奈の様子がおかしい。
380 名前: 『One More Sweet』愛のしるし [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 21:32:26 ID:???
2/4

「ゆーな。何や悩みでもあるん? ウチにまで隠し事やなんて水臭いで?」
 思い切って亜子はそう切り出してみた。ぴたり、と裕奈の手が止まる。
「う、うん……」
 歯切れの悪い、裕奈の返事。しゃあないなあ、と、亜子はシャワーを手に取った。そして、背後にいる裕奈を
目掛けて思いっきり蛇口をひねる。
「きゃっ!? ……あ、亜子?」
 すっかりびしょ濡れになった恰好の裕奈は目をぱちくりさせている。ぴったりとTシャツが張り付いて、
まるで雨に打たれた子猫のような有様だ。そんな裕奈に構わず、亜子はシャンプーを洗い流し、えへへと笑った。
「ゆーなに悩みなんて似合わへんよー? 洗いざらいぶち撒けてスッキリしたらえーやん」
「もう、しょうがないなあ……」
 ようやく裕奈は表情を崩す。そして、濡れた衣服を全て脱ぎ捨て、ひとまずお風呂場から出て行った。
裕奈はそのまま洗濯機に衣服を放り込み、タオルを持って戻って来る。
「ううっ、さみ〜よ〜っ! 亜子シャワー貸して〜」
「ほい」
「ぅにゃああ……」
 亜子にお湯をかけてもらい、ようやく裕奈は一息つく。くすくすと亜子は穏やかな表情で笑った。
「―――ほんで、今日はどないしたん?」
「ゔっ……」
 無邪気に問い掛けられては、いよいよ裕奈も観念するしかない。ちょっぴり頬を赤くして、裕奈は話を切り出した。
「今日はさ、亜子の誕生日ってコトでみんな集まったでしょ?」
「うん……。ウチ、めっちゃ嬉しかってん……」
「まき絵にアキラ、チアの三人に、史伽とか……。他にもいっぱいクラスメイトが来てたよね……。
それでね、あたし思ったの。亜子はこんなにもみんなに好かれてるんだなあ、って」
「ひょっとしてゆーな、妬いとるん?」
 やや悪戯っぽい表情で亜子が問うと、裕奈はううん、と首を振る。
「だって、みんなが集まってくれるのは亜子がいい子って証拠だもん。あたしも嬉しいよ。でもね、あたし自身は
そんな亜子に対して、いっつもお世話になりっぱなしだなあ、って思うの」
 やや俯き加減に、裕奈は打ち明けた。
381 名前: 『One More Sweet』愛のしるし [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 21:34:08 ID:???
3/4

「亜子の為に、あたしは何をしてあげられるんだろう? って思ったんだけど、いい案が思い浮ばなくて……」
「ほんで、今日はずっと元気無かったんやね?」
「うん……」
 はあ、と亜子は溜息をついた。そして、

「えいっ」

 裕奈の顔目掛けて、再びシャワーを浴びせたのだ。これには裕奈もびっくりしたまま硬直してしまう。
「にゃああっ!? ちょっ、亜子やめっ……!」
「あははっ、ゆーなはホンマにアホなんやから……」
 カチャリ、とシャワーを戻し、亜子はにっこり笑う。そして、ぎゅっと裕奈を強く抱きしめた。
「なんべんもゆーとるやん。ウチはゆーなが傍に居てくれるだけでええんや、って。ウチがヘコんどる時に、
ゆーなはいっつも隣に居てくれたやん。それでええんよ……」
「亜子……」
「ゆーなは普段通りに居てくれるんが一番や! せやから、いつもはウチがお世話焼いとるくらいで
ちょうどええ思うで? そらまあ、ゆーなはいっつもハメ外してウチを困らせてばっかやけどなー♪」
「うっ……」
「えらんちょっかい掛けてくるんはしょっちゅうやし、たまーにけだものさんになるし……」
「ううっ!!」
 ぐさぐさっ! と亜子の指摘が裕奈を直撃する。けれど、亜子はくすりと微笑みながら更に告げた。
「でもな、ゆーなはいざって時はめっちゃ頼りになるんよ? それに……」
 ゆっくりと亜子は裕奈の首に腕を回し、顔を引き寄せる。そして、
「ゆーなはホンマに、ウチをぎょーさん愛してくれとるやん……!」
 シャワーを浴びたままの状態で、二人は唇を重ねた―――
「んっ…はあ……っ」
 シャワーの音色にかき消されそうなくらい、微かな吐息がこぼれる。やがて、裕奈の表情は徐々に緩んでいく。
「亜子……」
 そして、裕奈はふっ切れた様子で積極的に舌を絡めていった―――
382 名前: 『One More Sweet』愛のしるし [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 21:34:40 ID:???
4/4

 やがてゆっくりと顔を引き、二人は笑った。
「今日の亜子って、随分と積極的だよね……」
「えへへ。ゆーなに元気をあげるチャンスなんてそうそうあらへんもん!」
 どこまでもお世話好きな恋人に、裕奈は苦笑するしか無かった。
「あーあ。今日は亜子にたーっぷりとお礼をしたかったのになあ。これじゃまるっきり逆じゃん」
「えへへ。せやったら―――」
 ちょっぴり恥ずかしそうに、亜子は裕奈の耳元で囁く。

「……今日はぎょーさん可愛がってえな♪」

 思わず裕奈の方が真っ赤になってしまう。けれど、すぐさま不敵な表情で答えた。
「あれ〜? さっきけだものさんがとうのこうの言ってたのは誰だったかにゃー?」
 すると亜子は耳まで赤くなりながらも、
「ウ、ウチかてゆーなやから、その……、えっちなこととかされても、いややないんよ……!」
 と、恥ずかしさを堪えて打ち明けたのだ。そして、亜子は潤んだ目で裕奈の顔を見上げた。
「―――りょーかい♪」
 一瞬、理性が飛び掛けた裕奈であったが、かろうじて踏み止まると、そっと亜子の胸元にキスをした。
「んっ……! ゆ、ゆーな?」
「じゃあさ、今夜はあたしの愛の証をいっぱい残してあげる……!」
 そう宣言し、裕奈はキスマークが残るくらい、亜子の白い肌を吸ったのだ。
「もう、ゆーなってば……」
 微かに困った表情を浮かべたものの、亜子はすぐさま笑顔満面でもう一度裕奈を抱きしめた。
「めっちゃ恥ずいプレゼントやね……」
「ふふ、お誕生日おめでとう、亜子―――」
 こうして、二人はそのまま身体を重ねた。亜子の身体には、無数のキスマーク。それは確かな愛のしるし。
 裕奈の愛に包まれて、亜子は幸せの海に浸り続けていた―――

(おしまい)
383 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 21:40:02 ID:???
>>378
じゃああなたは僕のお義父さんに当たる訳ですね。
384 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 21:42:27 ID:???
>>378
よお親父
385 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 21:46:22 ID:???
>>378
裕奈さんを僕にください
386 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 21:48:11 ID:???
>>383-385
お前ら……

>>378
将を射るために馬から射ようと思うんで俺と や ら な い か

GJ
387 名前: 新田 [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 22:00:36 ID:???
そんなことより私と や ら な い か ね?>>386
388 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 22:10:05 ID:???
久々くぎみんの本気狩爆弾が炸裂↓
389 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 22:20:41 ID:???
                                           
          ,. :──-、_                 . ’      ’、   ′ ’   . ・
       /´::::::イ::::::::::::::ヽ:::.ヽ         、′・. ’   ;   ’、 ’、′‘ .・”
       /. // :' |l:.::li.、:::::::ヘ`. :.ヽ          ’、′・  ’、.・”;  ”  ’、
     /./. :./::|..:i :||::::|| ヽ:::::ヘ:ト、 :.ヽ      ’、′  ’、  (;;ノ;; (′‘ ・. ’、′”;
     ,'.:,'.:::/:::i:|:::|:::ll::::lゝ Uヽ :::l:::l:::::.|        ’、′・  ( (´;^`⌒)∴⌒`.・   ” ;  ’、′・
    ,'.::i:::::ll::::|:!:::l:::|| :::l _, -ゝ!:::| ::i:l      、 ’、 ’・ 、´⌒,;y'⌒((´;;;;;ノ、"'人      ヽ
   ,':,イ::::::七'!「`丶jl ゞ'´ ヽ l:::::!:::|:|           、(⌒ ;;;:;´'从 ;'>>387 ;:;;) ;⌒ ;; :) )、   ヽ
   !」 L_ヤ,r┬ ミ   =ヤ¬j::::|1!j           ( ´;`ヾ,;⌒)´  从⌒ ;) `⌒ )⌒:`.・ ヽ    ,[]
      |::::::i` ゝ'     ゝ '7:丿リ      ′‘: ;゜+° ′、:::  ::>>***⌒(,ゞ、⌒) ;;:::)::ノ     ヽ/´
      |::::::ト """     """/ヶ'            `:::、 ノ  ...;:;_)  ...::ノ  ソ ...::ノ
      レ'⌒丶、  r ‐z  /'/
             `7: 、_, ィ'´|/ ′
           / l.    ,ハ
         /| ゝ  /  |`丶、
390 名前: さよ 小さな知識 [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 22:24:27 ID:???
さよ 小さな知識


さよ 「辛いことは人を成長させることを知ったさよです」
刀子 「先日はよくもあんなことを言ってくれましたね。あなたを現世から消し去って・・・」
さよ 「先日は申し訳ありませんでした。もうこの世に未練は無かったはずですが・・・一つだけ知識を披露させてくださいな」
刀子 「え・・・あの・・・はい?」
さよ 「もう一回だけで良いんです。小さな知識、披露させてくださいまし・・・」
刀子 「はぁ・・・」

さよ 「今日の知識は賞味期限と消費期限についてです」
刀子 「うぐっ!!」
さよ 「違いをご存じですか?」
刀子 「た、確か賞味期限は美味しく食べれる期限、消費期限は・・・」
さよ 「そうですね。消費期限はもう食べられなくなる期限を意味します」
刀子 「そ、それが・・・」
さよ 「うふふ・・・私はもう消費期限が過ぎてしまいました。でも・・・この姿は賞味期限まっただ中なんですよ」
刀子 「あうう・・・」
さよ 「刀子さん。あなたの賞味期限と消費期限を・・・」
刀子 「い、いやぁぁぁぁぁ!!!」
さよ 「もう一度聞きますね。刀子さん?あなたの賞味期限と消費期限を教えてくださいまし・・・」

刀子 「まだ切れていないもん!!!消費期限もまだ・・・」
さよ 「あと三日ぐらいですか?うふふ・・・8年もバツイチっていう冷蔵庫に入っていましたからね」

刀子 「うわぁぁぁん!!!酷すぎるぅ!!!酷いよぉ!!!」
さよ 「うふふ・・・なんだかブラックというのも良いですねぇ。知識、また教えてあげないと・・・」

391 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 22:27:48 ID:???
ここって妄想スレだったんだ。
392 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 23:26:04 ID:???
●さよwwwww
393 名前: 真名ちゃんもっこり日記の切れ端 [sage] 投稿日: 2006/11/21(火) 23:39:24 ID:???
真名ちゃんもっこり日記の切れ端

大学ノートの付け足しや余ったところに書いているがもうスペースが完全になくなった。
二冊目が欲しいというのにアキラは依然として財布の紐を握ったままだ。

ついに完成した…第二の分析隊。
ポイント制度やシステム作成よりスポンサー集めが一番大変だった。

この仕事をして資金を入手し二冊目を購入するまではこのシリーズは凍結だな。




394 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/22(水) 00:17:58 ID:???
>>372>>379
ごちそうさま
>>393
大学ノート買う金ぐらい渡してやれよアキラ
395 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/22(水) 00:50:16 ID:???
…いつ超とまき絵はくっついたんだ?
396 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/22(水) 00:53:31 ID:???
>>390
期限切れたっていいじゃまいか。なんなら俺がもらってやるよ

>>393
アキラ鬼嫁だなww
397 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/22(水) 01:28:58 ID:???
つか、超はハルナじゃなかったのか?
398 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/22(水) 01:35:06 ID:???
書き手の自由
399 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/22(水) 01:35:50 ID:???
作者によって設定も何もかも違うということを覚えておけ
400 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/22(水) 01:37:54 ID:???
ザジちう以外は萌えれば勝ち
それがこのスレのジャスティス
401 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/22(水) 01:39:02 ID:???
しかし俺もここに来たばかりの頃397のような勘違いをしていた
結果隊長に浮気者属性をつけることになってしまった
隊長には悪いことしたかなぁw
402 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/22(水) 01:41:48 ID:???
>>401
お前が諸悪の根源かw
403 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/22(水) 01:43:09 ID:???
>>398-400
そうだったのか…スマン

なる程。自由か。
404 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/22(水) 01:45:32 ID:???
観念に捕らわれず、良くも悪くも好きなものがやらかせるからこそザジちうスレは未だに終焉を迎えていないのだよ
405 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/22(水) 01:52:34 ID:???
恋の一方通行

円「あっ、桜子。どうしたの?」
桜子「ねー円、千雨ちゃん知らない?」
円「…知らないわ」
桜子「そっか、千雨ちゃんでこぴんロケットのCD返してもらおうと思ってたのに」
美砂「案外自分の物にしちゃったりして」
円「そこまであいつジャイアニズムだっけ?つーか桜子、まだ長谷川を追いかけてたの」
桜子「うん、千雨ちゃんにあと一押しってところなの」
円「でも全部かわされてるのに?」
桜子「恋は突撃あるのみだよー」
円「ちょ…桜子、待ちなさい!…っ…痛たた」(キリキリ)

美砂「大丈夫?まだ胃が痛むんでしょ」 つ『強力わかもと』
円「ありがと、でも長谷川は桜子の気持ちを踏みにじってるのよ、それが許せないの」
美砂「他人の心配もするのもいいけど、自分も大切にしなさいよ」
円「ごめん…」
美砂「そんなに桜子が心配ならいっそ告って自分のものにしたら?」
円「・・・…そんな独占欲、私にはないよ」
美砂「そう、でも忘れないで。仲間を心配してるのは円だけじゃないのよ」

ちゅっ

円「!!」
美砂「あっ、赤くなった」
円「―――っ」
美砂「ありゃりゃ、行っちゃった」



406 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/22(水) 01:53:09 ID:???
長谷川「おい柿崎。ザジ知らないか?」
美砂「知らないけど、どうしたの?」
長谷川「椎名に借りたCD、今ザジが持っててな」
美砂「あっ、そうなの?でも何で桜子に『ザジが持ってる』って言わないの」
長谷川「あいつに近づくとウザイほどにべったりしてくるんだよ、釘宮は…まぁ話しずらいし
    お前くらいだ、こうやって簡単な会話が出来るのは」
美砂「…そうなんだ」
長谷川「暇ならちょっと探すの手伝ってくれないか?」
美砂「うん、いいよ」

美砂(…あーあ、損だな〜。私たちって)
407 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/22(水) 01:59:14 ID:???
チアは一方通行なんだね……
 も ろ 俺 好 み だ 
萌え死ぬぜ、GJ
408 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/22(水) 13:21:39 ID:???
パルゆえの分析隊マダー?
409 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/22(水) 20:26:31 ID:???
一分後投下〜

真名 このお話のカオスの中心、不幸属性が付いてしまった。せつなからは”ちちうえ”と思われている

せつな 千鶴に抱擁されて精神だけ幼児化した刹那、言葉使いが幼女

ねこ裕奈 千鶴に抱擁されて精神だけねこ化した裕奈、人の言葉はわかるらしい

千鶴 カオスの元凶。本人にはたぶん悪気はないのだが、抱擁は止められないらしい 。せつなからは”ははうえ”と思われている
410 名前: 真名 こたつ狂想曲 [sage] 投稿日: 2006/11/22(水) 20:28:21 ID:???
真名 こたつ狂想曲


さて、最近はとっても寒くなってきたわけで・・・当然我が部屋にも暖房器具が登場するわけで・・・
そういった訳でこたつさんの登場です

せつな 「うわぁ〜こたつだぁ!!!」
裕奈 「うにゃぁぁん」
楽しそうな声を上げるせつな、そして頬を赤らめて甘い声を上げる裕奈
ふむ、これ自体はせつなにせがまれて買ったのもだが・・・もしかしてよい買い物だったのだろうか?

せつな 「とつげきぃ〜」
裕奈 「にゃぁぁぁ!!!」
こたつを設置したとたん、早速こたつ布団の中に潜り込むせつなたち。しばらくこたつががたがた動いたかと思うと、やがて静かになった
千鶴 「あんまりおいたしちゃダメよ?」
その光景を見た那波が一度釘を刺した。しかしこの様子ではそんな忠告もあまり意味を成さないだろう

私もぼうっとしているのもなんなので、そのこたつに入ってみることにした。が、中からこんな声が聞こえて来るではありませんか
せつな 「やぁっ・・・ねこさん・・・ダメだよ。そこ・・・触っちゃダメだよ」
裕奈 「にゃぁ・・・」
せつな 「いけないよ・・・そこをそんなに・・・ねこさぁん!!!」

思わず頭から上半身をこたつに突っ込んだ私、そして一言
真名 「キミたち何してるのかな?私も、ま〜ぜ〜て〜」
裕奈 「うにゃ?」
そこで見た光景はこうでした。裕奈がこたつの温度調節のつまみを最大まで回して遊んでいる光景だったのです

千鶴 「うふふ・・・おいたしちゃダメよって言ったじゃない、ね?」
し、しまった!!!こたつに上半身を入れていると言うことは下半身は無防備にもこたつの外に出たままじゃないか
この体勢はまさに長ネギをぶっ刺してくれと言わんばかりの・・・アーッ!!!

411 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/23(木) 01:08:15 ID:???
2分後投下します。
412 名前: 千雨ちゃんと5つの誓い 1/6A [sage] 投稿日: 2006/11/23(木) 01:10:15 ID:???
ここはとある教会、いま一組の結婚式が行われようとしていた。
新郎は長谷川千雨、新婦は椎名桜子。千雨は白いタキシードを着て髪を後ろで一つに結っていた。桜子はもちろんウエディングドレスである。
参列者はMATメンバーの楓隊長、円、あやか、五月、のどかと千雨が面倒を見ている風香だった。
『千雨ちゃんと、千雨ちゃんと結婚式を挙げられるなんて、嬉しいよ!! 本当いままで相手にされてなかったのが嘘のようだよ。』
桜子の表情は笑みを浮かべるよりもにやけているといった表現が適切だった。
嬉しくってたまらないとはこういう事をいうのだろう。

シスターが神の前での誓いを桜子に聞く。
「貴方は、長谷川千雨を夫とし、健やかなる時も病める時も、共に生き、共に歩み、未来永劫に愛し続ける事を誓いますか?」
「誓います、誓います!、誓います!!」
「あのう、三回も言わなくても結構ですので…。」
シスターがたしなめる。
「指輪の交換を。」
『てへっ、千雨ちゃんから指輪をもらって付けてもらえるなんて。』
千雨は桜子の左手薬指に指輪をはめる。桜子はにやけまくりだ。
「これで千雨ちゃんと合体できるね。」
桜子は式場でなまめかしい発言をしてしまう。
『それは来週から始まる次期シリーズの設定だろうが!!』
千雨はいつもどおり心の中でつっこみを入れる。
413 名前: 千雨ちゃんと5つの誓い 2/6A [sage] 投稿日: 2006/11/23(木) 01:11:11 ID:???
『……!?』
楓は持っていた携帯通信機から出動要請がかかったのを知る。
それはMATメンバーにも伝言ゲームのように知らされる。
「みんな、いくでござる。」
楓がメンバーに告げ、教会の出口の扉に走っていく。
他のMATメンバー、もちろん千雨も走っていく。
桜子は急な事態にとまどったが、すぐに千雨を追いかけていく。
「千雨ちゃん!! まってよーー!! まだ式は終わってないよーー!!」
桜子は千雨を追いかけ、教会の出口の扉を開ける。
暗かった教会から外にでたのでまぶしいので一瞬目を伏せるがすぐに前を見る
とそこには。

「ファッハッハッハ、ハッハッハ、ファッハッハッハ」
目の前にいたのは、触覚が生え、ゴ●ブリのような黒いマントを着た宇宙人だった。
「キャーーー!!」
414 名前: 千雨ちゃんと5つの誓い 3/6A [sage] 投稿日: 2006/11/23(木) 01:12:11 ID:???

……
桜子は周りを見渡す。
「あれっ、ここはどこ!? 私、千雨ちゃんと結婚式を挙げていたのに」
そこは運動器具がおいてある倉庫のようだった。
「桜子、なに寝ぼけんの! ボク達ハルナ星人に誘拐されたんじゃないか。」
同じく誘拐された風香が桜子に状況を説明する。
「えっ、あっ、そうだったね。」
「しっかりしてよ、桜子。」
風香はため息をつく。

「風香、安心して必ず千雨ちゃんが助けてくれるよ、だって千雨ちゃんと私は恋人同士だから♥」
「いつそういうことになったんだよ!? それにこの話でも恋人役はサジ、今の時点ではもう存在しないけど。」
「あのゴキ●リ宇宙人から私を救い出してくれて、そして二人は結ばれるのよ、うんそうよ!!」
「あのう、桜子」
「千雨ちゃん、早く来て。私待っているからね。」
「付き合ってられないや……。」
415 名前: 千雨ちゃんと5つの誓い 4/6A [sage] 投稿日: 2006/11/23(木) 01:13:25 ID:???
家でパソコンを立ち上げた千雨はパソコンの中に一通の新着メールが届いているのに気づいた。
そこには件名「マホトラガールへ」と書いてあった。
「だれだ、こんなメールを送るのは? 誰の悪戯だ!?」
すぐに削除しようと思ったが、気になったので開けてみることにした。
千雨はそのメールを開く、そこにはこう書いてあった。
「長谷川千雨へ、椎名桜子と鳴滝風香は預からしてもらった、二人を帰して欲しくば麻帆良スタジアムへ来い、ただし一人でな。」
麻帆良スタジアムとは麻帆良学園内にある野球場のことだった。
「二人が帰ってきていないとおもったらそういうことだったのか。」
千雨は急ぎ麻帆良スタジアムに向かう。

麻帆良スタジアムはバックネットから両チームのベンチまで観客席がある球場だった、プライベート球場としてはよく作られた方だろう。
千雨は観客席を回った後グラウンドに出た。

「千雨ちゃーーん!!」
桜子の声をした方に体を向ける。
桜子と風香は三塁側ベンチのベンチに括りつけられていた。
「千雨ちゃーん! やっぱり来てくれたのね。やっぱり私の事が心配だったのね。私信じてたよ、
千雨ちゃんが助けに来てくれるの♥ 愛の力は偉大よね、早く救ってーー!!」
『頭が痛くなってきた……。』
千雨は桜子に背を向けて帰ろうとする。
「あーん、千雨ちゃん待ってよ!!」
416 名前: 千雨ちゃんと5つの誓い 5/6A [sage] 投稿日: 2006/11/23(木) 01:14:53 ID:???
「ファハハハ!! よく来たねマホトラガール」
千雨は笑い声がする方向に目を向ける。声がしたのは一塁側のベンチの中だ。
その姿を見た千雨は叫ぶ。
「お前は触覚宇宙人ハルナ星人!! お前だな二人を連れ去ったのは!!」
「ファハハハ、そうよ、あんたをここに呼び寄せるためにやったわ。」
「!!」
千雨は後ろに怪獣の気配を察し、後ろを振り向く。
そこには初代マホトラガールを倒した、宇宙恐竜チヅルンがレフトフェンスの後方に姿を現した。
「チヅルン!?」
『いやあれは廉価版のチヅルンか。』
千雨は心の中で言い直す、あの初代マホトラガールを倒した強いチヅルンの精悍さは感じなかったからだ。
「ファハハハ!! そうだ千雨、いやマホトラガール、チヅルンと闘う勇気がお前にあるかな〜!?」
ハルナ星人は千雨を挑発する。
『面白い、廉価版なら勝てるかも。』
千雨は右腕を上げる。
今の千雨は限界まで肉体や精神が追いつめられなくてもマホトラガールに変身できるようになっていた。
千雨の体に光の渦が集まってくるが、突然光の渦が集まらなくなった。
そして心の中に声が聞こえる、テレパシーだ。

「焦っちゃダメ、長谷川。」
『その声はバカレッド、じゃなかった初代マホトラガール』
「チヅルンは恐るべき武器を持った相手よ、うかつに出ると私みたいに無惨な敗北を見るよ」
『……』
417 名前: 千雨ちゃんと5つの誓い 6/6A [sage] 投稿日: 2006/11/23(木) 01:16:16 ID:???
「どうしたの千雨、早く変身しなさいよ、古代ローマの剣闘士のようにこの麻帆良スタジアムで血反吐を吐いて死になさい。」
『つーーか、おめーー、宇宙人だろう。なんでそんなこと知ってんだ!?』
千雨はハルナ星人を睨み付ける。
「ファハハハ!! まあいいわよ、どうせあんたはマホトラ抹殺計画通りに殺すのだからね」
「なんだ、そのマホトラ抹殺計画とは。」
千雨はそのいかがわしい計画の名前に反応する。
「マホトラ抹殺計画とはソフィー、初代マホトラガール、マホトラセブン。つまり裏切り者のマホトラ姉妹を皆殺しにする計画なのよ、
いまマホトラ星にハルナ星連合部隊が向かっている、あんたの姉達が死ぬのも時間の問題ね」
「そうか、それでチヅルンを私に……。椎名、鳴滝姉。必ず助けに来るからな!!」
「ああっ、千雨ちゃん♥、やっぱり私、千雨ちゃんに必要とされているのね。こうやって耐えるのも千雨ちゃんへの愛の証。」
『やはり、助けるのやめようか……』
千雨はそんなことを考えながらこの場を去り体勢を立て直すことにした。
「ファハハハ!! まっ、いいわ、チヅルン次の計画よ。」

続く?
418 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/23(木) 01:36:40 ID:???
嗚呼バット星人が…
419 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/23(木) 01:42:02 ID:???
1.休みの日は、積みゲーを消化すること
2.オタ友達を大切にすること
3.地雷を踏んでも泣かないこと
4.割れ物には、手を出さぬこと
5.バグが出てもあきらめないこと
420 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/23(木) 01:43:06 ID:???
これは( ゚д゚ )じゃね?
421 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/23(木) 01:44:02 ID:???
待つ。

前回こういう系書いてくれた人?
すっごい読みやすくなってるねぇ。
422 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/23(木) 01:55:06 ID:???
私事により大変遅れまして申し訳ありません。
お待ち頂いた方々、もう3日ばかりお付き合いください。
スレも半ばですが、チャンネルはそのまま。
5分後、放送開始です。
423 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/23(木) 01:57:08 ID:???
分析隊がキタ━━ヽ(゚∀゚)ノ━━!
424 名前: ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊 [sage] 投稿日: 2006/11/23(木) 02:00:51 ID:???
「夕映と」 
「ハルナの」 

『ザジちうスレ・傾向分析〜!』 
「前編です」 

夕映「最近のスレ内におけるクラスメイトの扱われ具合を独断と偏見で分析する『傾向分析』、14回目になるです。 
    前回放送時はどちらに転がるかと心配の尽きなかったアニメですが、皆様はどうご覧になっているでしょうか」
ハルナ「一ヵ月半くらい放置してたからね〜。世間様の流れについていくのは大変だよ、うん」
夕映「――そもそもこれだけ遅れたのはハルナがカウントを終盤までほったらかしてたからでしょうに」
ハルナ「いやぁ、前回新システム導入したじゃん。てっきりアレが自動でカウントしてくれるもんだと。
     それにほら、1スレって1000まで行くモンじゃないの。900だからまだまだヨユーかな、なんて……」
夕映「無理です。仮にそんな機能があったとしても私たちじゃ使い方が分からないですよ。
    さて、今日はもう一方ゲストを迎えるはずなのですが――まだいらしてないですね」
ハルナ「うーん、もう放送始まっちゃってるからねぇそれじゃ、来次第合流ってことで」
夕映「とりあえず代理を呼んでおくです。ポチっとな」

<この番組は
 『抱き枕から夜のオカズまで漏らさずカバー』の雪広社と
 『味覚の限界を、超える』MAHORAドリンコの提供でお送りいたします>

ハルナ「こ、このCMは――」
夕映「詮索のしすぎは命に関わるですよ。さて、早速ランキングのほうに移るとするです」
425 名前: ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊 [sage] 投稿日: 2006/11/23(木) 02:03:20 ID:???
夕映「さて、今回も例によってランキングを発表していくわけですが、今回から少し基準を改定しました。
    具体的には以下の通りとなるです」

<新ランキングポイント判定基準>
・明確な主役が断定できる(複数の場合は視点者を優先・複数の場合は全員)SS、単独イラスト等:3ポイント
・明確な主役がいない、セリフがある:2ポイント
・名前欄ネタ、セリフなしだが登場している、AAネタ、一言レスネタなど:1ポイント
・【カップリングと判断できる場合、以上の基礎ポイントに加えて1ポイントボーナスを加える】

夕映「この『カップリング』の概念ですが、『親友以上の深い関係』であると私たちが判断した『特に強い関係』です。
    ちなみに判断基準はハルナの触覚に全面的に依存してるです」
ハルナ「ん〜っふふふ、ラブ臭ビンビンの場合はもちろん、三角関係なんかもこれに含まれるよ〜。
     前スレ内ではあまりなかったけど、片想いなんかでもボーナスは入るからね」
夕映「今回実験的に導入してみたですが、これによって一つの作品で最大4ポイントを獲得できるです。
    更に、3ポイントの入る『主役』基準が少し甘くなりました。
    これによって、いわゆる『モブ』との差別化が可能になると思うですよ」
ハルナ「逆に特定のカップリングのないクラスメイトが不利になりやすいって側面はあるかもだけど、
     あくまでもこれは『独断と偏見の存在感ランキング』ってことで勘弁してね」

夕映「さて、それでは今度こそランキング発表に移るとするです。
    まずは前回から導入しましたFARsの総合グラフからです」

ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0057.jpg

ハルナ「うん、相変わらずさっぱり分からないね。つーかスレ番号が切れちゃってるじゃん」
夕映「いえ、その……FARsの画面でも表示するのがこれが精一杯なのです。後で個別データも出すですよ。
    そうそう、スレッドの運用期間は9/30-11/06となっています」
ハルナ「普段に比べると少しまったりペースかな? まぁ、このくらいは誤差の範囲なのかもだけどさ」
夕映「それでは、上位16名の発表です。今回はポイント算定基準が変わったので、前回比は順位のみです」
426 名前: ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊 [sage] 投稿日: 2006/11/23(木) 02:06:52 ID:???
1位:長谷川千雨:93↑2
2位:雪広あやか:92→
3位:明石裕奈:85↑6
4位:龍宮真名:83↓2
5位:和泉亜子:78(30)↑1
6位:佐々木まき絵:78(31)↑2

――【ここまでスレの主役級】―― 

7位:Zazie Rainyday:70↓3
8位:早乙女ハルナ:68↑6
9位:村上夏美:63(20)↑15
10位:大河内アキラ:63(22)↓5
11位:春日美空:62↑4
12位:桜咲刹那:61↓5
13位:神楽坂明日菜:59↓2
14位:葉加瀬聡美:45(17)↑14
15位:超鈴音:45(18)↑1
16位:釘宮円:41↑2

ハルナ「ちうちゃんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!! やっぱりボーナスの威力かな?」
夕映「ですね。詳細は明後日の個別分析に譲りますが、ほぼ毎回コンスタントに取ってましたです」
ハルナ「いいんちょも凄いなぁ。1ポイント差じゃん、なにこの接戦ふざけてるの?」
夕映「むしろ私は龍宮さんが凄いと思いますね。何分他の上位陣よりボーナスがつきにくいですから」
ハルナ「言われてみれば、上位陣は大体いつものメンバーだもんね。未だたつみー人気強し、かな。
     そうそう、忘れちゃいけないダークホース。前スレで誕生日迎えたむらむらことなつみー!」
夕映「……どちらもあだ名じゃないですか。これも詳細は明後日に譲るですが、誕生日効果ですね」
ハルナ「それだけじゃない、って言っちゃうと後で語る内容がなくなっちゃうか。それじゃ、下位の発表だね」
夕映「今回空気となってしまったのは……大体予想はできているでしょうが、彼女です」
427 名前: ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊 [sage] 投稿日: 2006/11/23(木) 02:09:42 ID:???
17位:那波千鶴:40↑8
18位:椎名桜子:36↑3
19位:柿崎美砂:34(14)↑4
   四葉五月:34(14)↑8
21位:近衛木乃香:31↓1
22位:相坂さよ:28(11)↓12
23位:朝倉和美:28(12)↓6
24位:綾瀬夕映:28(13)↓12
25位:古菲:25(9)↓6
26位:絡繰茶々丸:25(12)↓4
――ここからデッドゾーン――
27位:Evangeline.A.K.McDowell:22(9)↓14
28位:鳴滝史伽:22(13)↑1
29位:鳴滝風香:17↑1
30位:長瀬楓:13↑1

【空気】宮崎のどか:11↓5

夕映「――というわけで、空気2度目ののどかでした。ボーナス以前に登場回数が少なすぎるです……」
ハルナ「まぁ、のどかはしょうがない気はするよ、うん。ネギ君とがんばってもらおう」
夕映「さて、それでは個別分析に移るです。FARsの個別グラフ付きで行くですよ」

〜1番:相坂さよ〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0058.jpg

夕映「見事すぎるほど平均値に近づいてる気がするですよ。ちなみに平均順位は20.1位です」
ハルナ「『小さな知識』での登場が主だったからね〜。アニメのほうにも出張しちゃったみたいだし」
夕映「伝え聞くところによれば、コスプレまでしてたらしいですね。まさか、とは思うのですが……」
ハルナ「いや間違いない、関係者が紛れてるね。次はきっともっと大々的にコス大会で出るんじゃないかな?」
夕映「……3年生の状態からスタートですから、機会があるとしたら麻帆良祭ですよ?」
428 名前: ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊 [sage] 投稿日: 2006/11/23(木) 02:12:05 ID:???
〜2番:明石裕奈〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0059.jpg

夕映「平均7.6位……前回比で下がっているのは、計算方法が少し変わったからです」
ハルナ「『ねこの時間』で新境地開拓かな。おねーさん的にはあっさりしすぎで物足りなかったんだけど」
夕映「何が何でもエロス方面に持っていこうというその根性が間違ってるですよ」
???「その通り。子猫ちゃんはゆっくり愛でて楽しむものだ。
     早乙女、お前はまだまだ焦らしの美学というものがわかっていないようだな」
ハルナ「そ、その声はまさか?!」
二ノ宮「私だよ。綾瀬にゲストの代理を頼まれたのだが、勝手に入ってよかったのかな?」
夕映「全く問題ありませんです。コメント内容の是非については後で話し合う必要があるですけども」
二ノ宮「やれやれ、手厳しいDJだ」

〜3番:朝倉和美〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0060.jpg

夕映「やや下げ気味な朝倉さん。やはり境界線は24位付近のようですね」
ハルナ「パッと活躍できるネタが少ないんだよね、朝倉は。昔みたいな朝さよ全開ってワケにもいかないみたいで」
二ノ宮「相坂と組んで取材系のネタを――いや、それだと朝倉のほうが食ってしまうか。やはり新境地開拓しか……」
夕映「二ノ宮先生、見えてるんですか?」
二ノ宮「はっはっは、なんだい藪から棒に」
ハルナ「ヒント:ご都合主義」

〜4番:綾瀬夕映〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0061.jpg

二ノ宮「平均18.7位か。やや不調のようだな。やはり相方不在では辛いか?」
夕映「で、ですから私は色恋の類は不得手だと前から言っているです。観測者は傍観者であるべきで……」
ハルナ「だからおねーさんが相手してあげるって言ってるじゃないの。それとも誰かいるんだっけ?」(ニヨニヨ)
夕映「し、知りませんです! 次に行くですよ、次!」
429 名前: ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊 [sage] 投稿日: 2006/11/23(木) 02:17:46 ID:???
<ただいま放送事故が発生いたしました。
 5〜7番の分析結果が散逸したため、先に8番以降の結果を発表します>
430 名前: 分析隊@携帯 [sage] 投稿日: 2006/11/23(木) 02:23:01 ID:???
連投規制に引っかかったようです、もうしばらくお待ち下さい。
431 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/23(木) 02:30:00 ID:???
支援
432 名前: 分析隊@携帯 [sage] 投稿日: 2006/11/23(木) 02:42:08 ID:???
だめだ、書けない…鯖規制にでも巻き込まれたかなぁ?
申し訳ありませんが、続きは明日投下分と合わせて投下します。
こんな大規模な放送自己は予想GUY…
433 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/23(木) 03:42:40 ID:???
この前もSS投下で事故った人いるようだし、何かあるのかな?
何にせよ待ってますから!
434 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/23(木) 04:17:09 ID:???
なんか唐突に思いついた。

ザジ「ちうちうちーうちちちちちーうー」
ちう「……」
ザジ「ちーうちうちうちーーうーー」
ちう「…なんだそりゃ」
ザジ「ちうのうた」
ちう「……」
ザジ「ちっちっちうちうちちちちちーうー」
ちう「…ザージザジジジザザザザザージー」
ザジ「ちうちうちゅちゅーちゅー♪」
ちう「ザンザンザジザジー♪」
朝倉「…何やってんの君たち」
ガタガタァン!!
ザジ「Σ(○ω○)!?」
ちう「うるせー何もしてねーよ勝手に部屋はいってくんなっつったろーがこのパイナッチ!!!」
ザジ「Σ(○ω○)!!」
朝倉(パイナッチ?)
435 名前: マロン名無しさん 投稿日: 2006/11/23(木) 07:27:44 ID:x5NPEE/G
遅レス

>>395>>397
パル超よりは先にやってたのにぃ、と拗ねてみるwww
詳細はここから↓
http://www.wikihouse.com/chuzazie/index.php?SS%A4%DE%A4%C8%A4%E1%2F26%2F04#ss26-365

しかし俺自身パル超好きだし、まきんちょやってるからイナフ
436 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/23(木) 08:12:37 ID:???
ごめん、全力でageてもーたorz
437 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/23(木) 12:39:08 ID:???
>>434
パイナッチは新しいwww
438 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/23(木) 16:34:08 ID:???
>>434
ラブい……
439 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/23(木) 21:32:30 ID:???
真面目な彼女

明日菜「これお願いしまーす」
従業員A「はいよ」
従業員B「お宅が紹介してくれた明日菜ちゃん、とても真面目に働いてるね」
あやか「そうですね」
従業員B「きっと根が真面目なんだと思うよ」
あやか「それはもう自慢のアスナさんですもの」

明日菜「ふぅ」
あやか「お疲れ様、疲れましたか?」
明日菜「あ、いいんちょ。そうね給料がいい分ちょっと厳しいね」
あやか「あまり無理しないでくださいね」
明日菜「大丈夫だよ、これくらい」
あやか「もし疲労が溜まるようでしたら、私の特性マッサージで…」
明日菜「ちょっと何してるの!あっ、やめて、そんなとこ触らないで…」

その頃、学園
木乃香「明日菜、今日も学校サボってバイトしとる」

440 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/24(金) 01:55:00 ID:???
昨日は中途半端で申し訳ありませんでした。
今日も同じ症状が出るようなら途中から避難所のほうに投下します。
それでは5分後、放送開始――
441 名前: ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊 [sage] 投稿日: 2006/11/24(金) 02:00:41 ID:???
「夕映と」  
「ハルナの」  

『ザジちうスレ・傾向分析〜!』  
「中編です」  

夕映「最近のスレ内におけるクラスメイトの扱われ具合を独断と偏見で分析する『傾向分析』、14回目になるです。  
    さて、昨日は突発事故のために放送が中途半端な形で終了してしまったわけですが……」 
ハルナ「ほら、やっぱり廃校舎だから設備にガタが来てるんじゃない?
     折角だし、ちうちゃんがハカセからもらってた1TBのノートくらいまでグレードアップしてもらおうよ」 
夕映「そんな資金がどこにあるですか?」 
ハルナ「今までCMからもらってた広告料とかは?」 
夕映「FARsと放送室の改修で使い切ったです。むしろまだローンが残ってるですよ」

<この番組は 
『抱き枕から夜のオカズまで漏らさずカバー』の雪広社と
 『飲料文化に革命を』MAHORAドリンコの提供でお送りいたします>

ハルナ「……あれ? このCMって昨日も流してなかったっけ?」
夕映「番組の始めと終わり、2回流すという契約です。あんな中途半端な終わり方では提供元に失礼です。
    さて、それでは個別分析に移るですよ」
ハルナ「総合ランキングは>>426-427。昨日中断した亜子のとこからスタートするね」
442 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/24(金) 02:06:04 ID:???
三分後投下〜
443 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/24(金) 02:07:42 ID:???
422はいったん中止します
444 名前: ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊 [sage] 投稿日: 2006/11/24(金) 02:10:29 ID:???
〜5番:和泉亜子〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0062.jpg

夕映「さて、今日もゲストには二宮先生を迎えているです。亜子さんですが、相変わらず人気は衰えませんね」
ハルナ「これで今月誕生日効果だもんねぇ。どこまで上がってくるのか予想が付かないよ。
     そういえばアニメの『実験好き』な設定、どこで使うんだろ?」
夕映「見当が付かないというか、あれはどうなんでしょうね?」
二ノ宮「運動部については作家陣の愛を感じるな。しかし和泉のヤツ、たまには明石を貸してくれても……」
夕映「二ノ宮先生、発言が龍宮さん化してるです」

〜6番:大河内アキラ〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0063.jpg

夕映「実は今回が自己最下位記録のアキラさんです。それでも10位なのですが」
ハルナ「最近は相方的というか、運動部としてのユニット出撃が多くなって来たよね。
     茶々丸さんとかザジちゃんあたりとならほのぼのしてるんだけど、ちょっと物足りないと言うか……」
二ノ宮「龍宮に辟易し始めているのかもしれんな。新境地開拓は今がチャンスか?」

〜7番:柿崎美砂〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0064.jpg

夕映「前回『23位』という数字と妙に縁があることが判明したかもしれない美砂さん。
    前スレにおいて相関図を大きく書き換えた一人でもあるです」
ハルナ「ちうちゃんをめぐるチアの二重三重ドロドロ関係!
     ああもう、おねーさんこういうの大好物だよ。いいねぇ、ゾクゾクするぅ!」
夕映「今までは唯一彼氏持ちということでなかなかこの手の話は開拓し辛かったですからね」
二ノ宮「それが、そうとも言えなくなって来たらしいぞ。
    『ネギパ!』のでこぴんロケット版で、赤松氏が柿崎のフリーを半公認したともとれる発言をしたらしい」
ハルナ「ってことは、今が開拓のチャンス? 職人さーん、よってらっしゃい見てらっしゃ〜い!」
夕映「どこのバーゲンですか……」
445 名前: ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊 [sage >>442さんすみません] 投稿日: 2006/11/24(金) 02:13:18 ID:???
〜8番:神楽坂明日菜〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0065.jpg

夕映「やや順位減傾向のアスナさん。前回『どちらが主役か判別しづらい作品が多い』とコメントしましたが、
    今回の基準改定で3ポイントを獲得しやすい立場にはなったのですけどね」
ハルナ「まき絵の出番が予想以上に多かったから、いいんちょの登場率が少し偏ってるんだよね。
     ほのぼのまきんちょもいいけど、おねーさんとしてはエロエロなこっちも好きよ?」
二ノ宮「度が過ぎると冗談抜きでピンク板送りになる可能性もあるがな。エロスはほどほどに、だ」

〜9番:春日美空〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0066.jpg

夕映「前回超さんに『次スレでは落ちる』と言われていた美空さん。見事予想をひっくり返しましたね」
ハルナ「ちょっとボーナス効果も入ってるかもね。
     そういえば、今回のランキング基準改定ついでに『空気ボーナス』を作ろうって提案したんだけど」
二ノ宮「空気ボーナス?」
ハルナ「うん、美空の登場を毎回にする(全作品に1ポイント)代わりに、主役・セリフ登場ボーナスを−1しようって」
夕映「カウント自体が煩雑になる上に意味がなくなるので当然却下したです。
    極力特別扱いせずに、なるべく客観的データを出すのがこのコーナーですよ」

〜10番:絡繰茶々丸〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0067.jpg

夕映「相変わらず目立った活躍のない茶々丸さん。ポイント制導入(マロン10代目)より、大体安定してるです」
ハルナ「低いトコで変化がないのを安定と言っちゃっていいのかどーかは微妙なとこだね。
     昔はエヴァちゃんとにゃんにゃんしてたもんだけどね〜。もちろん性的な意味で」
二ノ宮「こらこら。最近の活躍というと、小動物繋がりが多いのだろうな。大河内や龍宮、ザジあたりが主流かな」
ハルナ「色違いの茶々丸さん量産機設定も一部では使われてるみたいね。
     本編のほうでも量産型は出てきたし、今後に期待……かな?」
446 名前: ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊 [sage 規制回避法判明] 投稿日: 2006/11/24(金) 02:17:04 ID:???
〜11番:釘宮円〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0068.jpg

夕映「今回2つ順位を上げた円さん。彼女もCPボーナスの恩恵をかなり受けているですね。
   どうでもいいですが、ここの円さんに慣れてしまうとアニメの円さんが妙に明るく見えて違和感を覚えるです」
ハルナ「ゆえゆえもついにこっちの世界に堕ちたか……大丈夫、おねーさんが手取り足取り教えてあげるからね」
夕映「散々締切やら何やらに付き合わせた当の本人がどの口で言うですか」
二ノ宮「ある意味どちらも二次創作だからな。
    それにしても、あの三角だか五角だかの関係、どう転ぶのだろうか――」



夕映「と、ここまでが本来昨日放送される分だったですよ。二ノ宮先生、ありがとうございましたです」
ハルナ「ちなみにこれ、放送事故の後収録した分だったりするのよね。
     そういえばゆえ吉君、昨日の本来のゲストって誰なの?」
夕映「それはですね――」
まき絵「ごっめーん! 一日勘違いしちゃってすっかり寝てたんだよ!
     ほにゃらば改めましてこんばんわ〜、ゲストDJの佐々木まk

〜12番:古菲〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0069.jpg

夕映「何やら音声が飛んだような気がするですが気のせいでしょう。
    さて、今回25位まで落ち込んでしまったくーふぇさんです」
ハルナ「前回予想では11位くらいまで来るかと思ったんだけどね〜。そもそも基準値が間違ってたのよ。
     15スレを中心とした線対称だと思えば、次は多分残念な結果に……」
まき絵「ねーねーゆえ、『せんたいしょー』ってなんだっけ?」
夕映「ググれ。」
まき絵「まきーん(´・ω・`)」
447 名前: ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊 [sage] 投稿日: 2006/11/24(金) 02:22:21 ID:???
〜13番:近衛木乃香〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0070.jpg

夕映「最近はどうも横ばい気味のこのかさん。前回予想は『今スレは下がるが、その次は伸びる』というものです」
ハルナ「今回は合ってるみたいね〜。これで2勝2敗、かな?」
まき絵「当たるも八卦〜、当たらぬも八卦〜」
ハルナ「おお、まき絵の目から黒目が消えているっ!?」

〜14番:早乙女ハルナ〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0071.jpg

夕映「平均5.9位のハルナ。この復活振りを見ると、やはり前スレの順位は違和感があるですね」
ハルナ「やっぱり私はベスト10県内が相応しいのよっ! ほら、14〜15スレが9、5位になってるでしょ?
     足して14位。つまり、この急激な順位変化が前回一気に来ちゃったのよ」
夕映「それなら今回は2位まで戻っていないと釣り合いが取れない計算ですね」
まき絵「ねーねー、さっきから何の話してるの?」
ハルナ「……時にゆえ吉君、本当にこのコに分析隊DJが務まると思ったのかい?」
夕映「……正直人選ミスだと思うです。今は反省してるです」
448 名前: ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊 [sage] 投稿日: 2006/11/24(金) 02:26:14 ID:???
〜15番:桜咲刹那〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0073.jpg

夕映「今回12位の刹那さん。前回の予想は外れまくってましたが、なんだか面白い推移をしていますね」
ハルナ「ふむふむ、11→6→6→12→7→7→12――ということはずばり、今回は8位!
     そして今後は8→8→13、と推移していくに違いないわ!」
まき絵「うーん、何やってるのかさっぱりわかんないよ〜……あれ、これってもしかして……?」
ハルナ「ん? 何か気づいた?」
まき絵「うん、その、ね。原作の刹那さんって、最初はもう少し胸が控えめだったよね?」
夕映「それが……何か?」
まき絵「いや、このグラフって、刹那さんの胸の推移を表してるんじゃないかな〜って」
ハルナ「順位変動から胸のサイズ? なんで?」
まき絵「ほら、9、10、11の山と13〜19の山――何かに見えてこない?」
ハルナ「ま、まさかこれは――そうか、カップリングだけにカップなのね!」
まき絵「そう、これは順位変化と共に刹那さんの胸が大きくなっていくことを示してるのよ!」

ハルナ・まき絵『な、なんだってー!』

〜16番:佐々木まき絵〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0072.jpg

夕映「さて、バカな話は放って置いてまき絵さんに行くです。
    前回は平均値に落ち着くのではないかとの予想でしたが、見事に大活躍でしたね」
ハルナ「いやぁ、むらむらとまきまきが馴染む、実に馴染むぞぉぉぉっ! ってなカンジだったからね〜。
     いい方向に予想を裏切ってくれるなら全然問題ないんだからいいじゃない、ね?」
まき絵「えへへ、普段日が当たらなくたって、見てるヒトは見てるもんね〜。
     夏美ちゃんのいいトコ、いっぱい発見できて楽しかったよ〜」
夕映「CPボーナスも相当獲得してるです。今後も引き続き活躍が期待できるですよ」
449 名前: ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊 [sage] 投稿日: 2006/11/24(金) 02:29:33 ID:???
〜17番:椎名桜子〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0074.jpg

夕映「今回順位を3つ上げた桜子さん。これはまた分かりやすい推移をしてますね」
ハルナ「『片想い』もボーナス対象だからね〜。傾向的にはあんまり大きい変化もない、かな?」
まき絵「最近はもうすっかり千雨ちゃん一筋だもんね。私もいいんちょとがんばっちゃうよ〜!」

〜18番:龍宮真名〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0075.jpg

夕映「さて、相変わらず高位置にいる龍宮さんです。しかしベスト3落ちとはなかなか珍しいですね」
ハルナ「そういえば、今までポイント獲得源だった日記がついに大団円を迎えたみたいね。
     第一弾の評判は悪くなかったから、近々第二弾の話でも持ちかけてみようかな」
まき絵「そういえば、あれって結局売り上げはどのくらいだったのかな?」
ハルナ「んふふ、今年一杯の同人活動費くらいは捻出できた、と言っておくよん♪」
夕映「やっぱり横領してたですね……夜道に気をつけたほうがいいと思うですよ」

〜19番:超鈴音〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0076.jpg

夕映「今回ついに自己記録を更新した超さん。見事上位陣の仲間入りを果たしたです」
ハルナ「ああ見えて可愛いトコもあるのよ、ちゃおりん。今度また遊びに行こうかな」
夕映「あなたたち二人が組んでろくな事があった試しがないです。ほどほどにしてくださいね」
まき絵(あれ、もしかしてゆえ……妬いてる?)
450 名前: ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊 [sage] 投稿日: 2006/11/24(金) 02:40:26 ID:???
〜20番:長瀬楓〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0077.jpg

夕映「なんとか空気脱出は果たした楓さんです。しかし、相変わらず厳しい状態ですね」
ハルナ「傾向的にはもうそろそろ大きい波が、と思ったらちょうど誕生日補正が入るのかな。
     それにしても楓さんはまたちょっとアプローチが難しいのかもしれないね〜。
     あんまりエロエロな方向にも持っていきにくいし、くーちゃんくらいしか今は接点ないし……」
まき絵「別にそっちの方向じゃなくてもいいんじゃない? 私と夏美ちゃんみたいに。
     ムズカシイこと考えるからいけないんだよ、きっと」

〜21番:那波千鶴〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0078.jpg

夕映「さて、本日のトリ、千鶴さんです。前回の計算で平均が17位だったのですが、今回は18位ですね」
ハルナ「千鶴さんだけにトリ、なんてね。いい意味で」
まき絵「そういえば、さっきのおっぱい理論ってこっちにも使えるんじゃない?」
ハルナ「おお、確かにこの巨大な谷間は千鶴さんそのものっ!」
夕映「またそういうことを……そうそう、今回入らないだろうと思っていたCPボーナス、千鶴さんにも入ってるです。
    一応ハルナは千鶴さんとも最近仲がよさそうですので」
ハルナ「交友関係が広いってのはいろいろとお得なのよ? 今度ゆえゆえも行ってみる?」
夕映「まぁ、機会がありましたら」

夕映「といったところで今回の分析はここまでです。まき絵さん、お疲れ様でした」
ハルナ「流石にまき絵にはちょっとキツかったかな〜。普段より人数も多かったしね」
まき絵「え〜、もう終わりなの? もうちょっと検証しようよ、おっp

『それでは次回、後盤編をお楽しみに〜!』

<この番組は  
『抱き枕から夜のオカズまで漏らさずカバー』の雪広社と 
 『飲料文化に革命を』MAHORAドリンコの提供でお送りいたしました>
451 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/24(金) 02:43:48 ID:???
長々とスミマセンでした。3レス分くらいで再起動しないとなぜか弾かれてしまうのです……
しかもマロンの他スレには問題なく書けるという不思議仕様。
長文作品を投稿される方、スレからの反応がなくなった場合はルータの再起動で解決する場合があります。
以上、参考までに。
452 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/24(金) 02:45:57 ID:???
乙!!
今回も楽しめました。
いろいろ大変みたいですけど頑張ってください。
453 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/24(金) 03:15:36 ID:???
とりあえずまき絵のあつかいはバカピンクなのねwwwwww
まき絵(´・ω・)カワイソス
454 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/24(金) 05:53:02 ID:???
3分後に投下します。
455 名前: リクカプ劇場 [sage:リクカプ募集中] 投稿日: 2006/11/24(金) 05:56:03 ID:???
リクカプ劇場
美砂×円編2:仲良しこよし

ぼんやりと雑誌を眺めている美砂とテレビを見る円。
桜子はいつの間にか帰っていて美砂はただ一緒にいるだけ。
どうも不自然に過ごしていたのだが…
明日は休みなので美砂はそのまま円の部屋に泊まることになった。

翌日。
「!?」
これは何かの仕打ち?それともいまどき古いドッキリカメラ?
円の横には美砂がくっついて寝ている。
美砂の髪が自分の髪の毛にくっついて暑苦しいし絡んで痛い。
だけど
「…可愛い」
素直に出た感想。仲間同士での寝顔は修学旅行以来かもしれないが、こんなに密着したのは初めてだ。
「ん?」
美砂が目覚めると円の顔はいきなり驚いた仕草をする。
「み、美砂起きてたの?」
むくっと体を起こして円の上に乗っかかる美砂を円はどうしていいか分からずおろおろする。
どうしようかと思ってとりあえず言い訳をする。
「え、あ、えーと。私何にもしてないからね!」
「……」
寝ぼけているのか中々言葉を発しようとしない。円をじっと見つめる美砂。
じーっと見つめながら円に近づく。
「ちょっと美砂!何寝ぼけて…

しーんと静まり返る寝室、円と美砂の唇が触れ合った。
456 名前: リクカプ劇場 [sage] 投稿日: 2006/11/24(金) 05:56:33 ID:???
「―――――」
「…何もしてないって。するくらいならあんたが起きてる時に誘うよ」
美砂はズルイ。きっと相手の考えを伺わないと向こうも動かない。
自分のいい所しか見せず、そしてそれを許すと自分のことを事細かく伝えてくれる。
「覚めるようなことしてあげようか?」
「それはちょっと勘弁…」
円は美砂の誘いを断るが、逆に美砂は嬉しそうに抱きついて離さない。
まるで小さな子供が大切なぬいぐるみを抱きしめるように。

「ね〜円〜。今日も泊まっていい?」
「さっさと帰りなさい」
君と一緒ならきっと幸せ。

457 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/24(金) 10:02:47 ID:???
>>455
GJ!!
女相手に「何もしてない」と言い訳するなってただならぬ関係すぎるよw
458 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/24(金) 10:03:02 ID:???
にゃごんだ
459 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/24(金) 11:08:26 ID:???
三分後投下〜
460 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/24(金) 11:10:48 ID:???
ネギ おしっこが出来ない


1/3
僕は走っています。それはある目的のため、僕の人生に関わる、ある目的のため

ネギ 「あった!!」
涙目の僕の視界に、あるプレートが飛び込んできました
”男子トイレ”
そう、僕の膀胱はパンパンなのです。尿がいっぱいで、もう我慢できません
僕は入り口に入るかどうかというようなところで、もうベルトを緩め始めました
ですがトイレの中に入ったとき、思わぬ事態が僕を待ち受けていたのです

アキラ 「・・・」
ザジ 「・・・」
真名 「・・・」

どういう訳か僕のクラスの生徒三人が、男子トイレの中で輪を組んで座っていました
ネギ 「み、皆さんここで何を!?」
思わず騒ぐ僕、しかし三人は人差し指を立てて口に当て、静かにのポーズを取ったのです
ネギ 「???」
僕はそっと三人の輪の中をのぞき込みます。すると輪の中心に小さなバスケットに入った仔犬がいたのです
アキラ 「寝てるから・・・騒がないで」
僕は困りました。ここはおしっこをする場所なのです。仔犬を飼う場所ではないのです

ネギ 「あの・・・僕、おしっこしたいのでトイレから出て行ってくれませんか??」
するとこう反論されました
アキラ 「してても問題ない、ここで見てるから」
真名 「出来ないなら私が手伝ってやろう。どれ?ズボンを脱いでもらおうか?くくく・・・」
461 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/24(金) 11:11:58 ID:???
2/3
ネギ 「うわぁぁぁん!!!」
僕は恥ずかしさと悔しさのあまり、男子トイレから逃げ出してしまいました
もう、涙が出そうです
そして僕は仕方なく校舎裏へとやってきました
誰もいなさそうだなと思ったので近くの茂みに身を隠すと、僕はズボンを緩め、パンツに手をかけました
そのときです

風香 「おちんちんかな?」
史伽 「おちんちんです〜」

その声に気がついた僕は、パンツをずらすのを止めました。そして辺りを見回します
正面の木の後ろ、僕がまさにおしっこをかけようとした木の後ろから二人が顔を覗かせていたのです
ネギ 「わ、わぁぁ!!!」
僕は思わず腰を引いてズボンを元に戻そうとしました。すると二人は非難を始めたのです

風香 「見せてよぅ、ネギ君の恥ずかしいところ」
史伽 「私、ネギ先生のなら・・・いいよ」

僕は出そうになったのを引っ込めました。もう限界なのに・・・
ネギ 「うわぁぁぁん!!!」
僕は恥ずかしさと悔しさのあまり、茂みから逃げ出してしまいました
462 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/24(金) 11:14:15 ID:???
3/3
ネギ 「もうだめ・・・もうだめだよう・・・」
だんだんと走るのが辛くなってきました。膀胱が痛いんです
ネギ 「だれも・・・だれもいないところ・・・」
周りを見渡しましたが、どこにでも誰かがいるのです。どこでもおしっこが出来ないんです
苦しみのあまり、僕は喘ぎます
ネギ 「タカミチ・・・おねえちゃん・・・明日菜さぁん!!!」

明日菜 「どうしたのよ、ネギ?」
そう叫んだ瞬間に背後から声がかかりました
ネギ 「あすなさん・・ぼく・・ぼく・・おしっこ!!!」
明日菜 「漏れそうなの?馬鹿ね、アンタ。ほら、私がここにいるからそこの影でしてきなさいよ」

僕は言われたとおりに角を曲がり、人気のない暗がりにいきました
そして急いでズボンをずらしてパンツを下げます。いよいよ・・・
しゃぁぁぁぁと、音がとても心地よいです
ネギ 「はぅぅぅ・・・」
とてつもない開放感が僕を包みました


ネギ 「おしっこ・・・」
僕はそこで目が覚めました。そしてあることに気がつくと、急いで跳ね起きたのです
ネギ 「嘘・・・もしかして・・・」
そこには言い逃れのしようのない証拠がありました。そしてさらに僕を悩ませたのがこの事実です
僕が寝ていたのは明日菜さんのベッドだということです
僕はどうしようかと寝ぼけ頭で考え始めたときのことでした。最悪の事態が起こりました

明日菜 「・・・ん?ネギ?アンタまた私の布団に潜り込・・・え?なんで濡れてるの?まさか・・・」
明日、僕は学校に行けるかどうかわからないです

463 名前: マロン名無しさん 投稿日: 2006/11/24(金) 11:33:31 ID:uFlNLug+
ドラえもんにこういうネタあったな。

GJだ。
464 名前: クッキとビッケ [sage] 投稿日: 2006/11/24(金) 12:13:31 ID:???
いろんな意味でドキッとしたぜw
465 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/24(金) 12:14:23 ID:???
…OTL
466 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/24(金) 12:16:47 ID:???
ドドンマイ
467 名前: マロン名無しさん [sage ] 投稿日: 2006/11/24(金) 13:34:57 ID:???
>>457
みさくぎはいいなあ
468 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/24(金) 14:57:15 ID:???
>>457
デコに落書きなんかしてないよって意味だったんだよ


エロイや
469 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/24(金) 15:28:58 ID:???
明日菜×まき絵希望

和んだ
470 名前: 葉加瀬 頼み事 [sage] 投稿日: 2006/11/24(金) 17:21:36 ID:???
葉加瀬 頼み事


亜子 「あんなぁ・・・葉加瀬さん、教えて欲しいことがあんねん」
それはお昼休みのことでした。突然クラスメートの和泉さんが私にそう言ってきたのです
葉加瀬 「それくらいなら良いですけど・・・放課後で良いですか?」
そんなことで悩んでいるなんて。まぁ、簡単なことだから別に良いですけれどね

亜子 「ああ、よう来てくれたぁ。まあ、上がってな」
自室の扉を開く和泉さん。私は部屋に通されると、早速問題の行為について聞かれたのです
葉加瀬 「あはは・・・せっかちですね。じゃあ準備しましょうか」

葉加瀬 「ではこれをしっかり握って・・・ここに入れてください」
亜子 「こ、ここの穴やな?あれ、う、うまく入らへん」
葉加瀬 「ほら、ゆっくりと入れて・・・ほら、入った」
亜子 「ああん!!入ったら”うぃぃぃん”って動き始めたで!?」
葉加瀬 「慌てないでいいですよ。ほら、次はこのボタンを押してください。本格的に動きますからね」
亜子 「このボタンやな。ひゃぁぁ!!!押したらさらに”うぃぃぃん”って!!!」
葉加瀬 「あはは、止めるときはこのボタンですよ〜、ぽちっとな」
亜子 「あ・・・止まった」

葉加瀬 「どうでしたか?初めての感想は」
亜子 「まだドキドキしてるわ。ウチ、機械は苦手やから」
葉加瀬 「ビデオの使い方、簡単でしたでしょう?」
亜子 「どうも向いとらんかもしれへんな」
葉加瀬 「次、予約にいってみましょうか?」
亜子 「あ、あかんて!!!サッカーの初心者がJリーグでプレイするようなもんや!!!無茶や!!!」
葉加瀬 「大丈夫ですよ〜。私の機械を体に埋め込めばあっという間に柳沢ですよ〜」

亜子 「そ、それは微妙やな・・・」

471 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/24(金) 21:32:25 ID:???
>>470
柳沢ワロタ
472 名前: 河本彦星 [sage] 投稿日: 2006/11/24(金) 21:34:46 ID:???
自分に自信があるなら、せめてロナウジーニョかシェフチェンコあたりにしとけよハカセ。
473 名前: 夏美 それは長すぎる台詞だから [sage] 投稿日: 2006/11/24(金) 23:17:41 ID:???
夏美 それは長すぎる台詞だから


夏美 「ねぇ葉加瀬、ちょっと長い台詞があるんだけどどうやって覚えたらいいかな?」
葉加瀬 「台詞ですか?百科事典100冊ぐらいの量ですか?」
夏美 「そんなむちゃくちゃ長くないよ、3ページ分ぐらい」
葉加瀬 「そうですね・・・4つぐらい解決策がありますけど、どれにしますか?」

夏美 「どんなの?」
葉加瀬 「一つめ、何でも覚えれる薬〜。ちなみに忘れることが出来なくなりますけど〜」
夏美 「却下・・・」
葉加瀬 「二つめ、外部記憶装置〜。脳に直差しですよ〜」
夏美 「却下・・・」
葉加瀬 「三つめ、変装茶々丸〜。身代わりなんてどうですか〜」
夏美 「却下・・・」
葉加瀬 「四つめ、ノートと鉛筆・・・」
夏美 「そうだね、やっぱりそれが一番か」
葉加瀬 「なんの面白みもないですけどね〜」

夏美 「ありがと、葉加瀬。やっぱ目が覚めたよ。地道が一番だってね」
葉加瀬 「いえいえ・・・」
夏美 「じゃ、私練習してくるから、まったねー!!」


葉加瀬 「うふふ・・・後で差し入れ持って行きますからね〜。中効果の記憶増強薬入りですよ〜」

474 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/24(金) 23:19:04 ID:???
絆創膏

その日、体育でソフトボールをしていた。
木乃香「4番ファースト、明日菜やで」
明日菜「いっくわよー!」
〜♪
明日菜「ちょっと誰!『とんぼ』流してるの?」
あやか「早く打ちなさいー」
明日菜「分かってるわよ!」
アキラ「どうしよう。明日菜が相手だと…」
明日菜「行くぞー」

カキーーーーーーーーーーン

ものの見事の特大ホームランだった。
明日菜「やっほー!」
木乃香「やったなー。期待の四番や」
明日菜「ありがと…痛てて」
あやか「ちょっとアスナさん。手を見せてください」
明日菜「…」
あやか「やはり…肉刺がつぶれてますね」
木乃香「これはひどいなぁ」
明日菜「あー。最近バイトが忙しくて肉刺だらけだったからね」
あやか「はい、跡が残らないようにしましょう」
絆創膏を取り出して明日菜の手に貼り付けるあやか。
あやか「これでいいと思いますよ」
明日菜「…ぷっ」
あやか「な、何ですの!」
475 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/24(金) 23:19:34 ID:???
明日菜「だってこれ、くまさんの絆創膏〜あはははははははっ」
あやか「仕方ありませんわ。千鶴さんが持っていたものを譲り受けたのですから」
明日菜「あはは、…ごめん。ありがと」
絆創膏だらけの傷口を見せて軽く笑う明日菜。
あやか「えぇ、そうやって無理ばかりしているからそうなるのですわよ」
明日菜「うるさい」

476 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 01:57:26 ID:???
トラブル続きの3日間お付き合いいただきありがとうございます。
既に次のカウント開始体制に入らなきゃいけないトコですが、まずは一旦締めなければ。
というわけで、2時より放送開始――
477 名前: ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊 [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 02:01:02 ID:???
「夕映と」
「ハルナの」

『ザジちうスレ・傾向分析〜!』
「後編です」

夕映「こんばんは、『ザジちうスレ傾向分析』DJ担当、ヘビードリンカーこと綾瀬夕映です。
    最近のスレ内におけるクラスメイトの扱われ具合を独断と偏見で分析する『傾向分析』、14回目になるですね」
ハルナ「はいは〜い、同じくDJ、愛の伝道師早乙女ハルナです――って、なんで今更OP挨拶変わったの?」
夕映「ここ数日、カウント中にDJの参考にとあちこちのネトラジを聞きまくってみたです。
    で、各番組とも最初の挨拶ってこんな感じじゃないかと思うのですよ」
ハルナ「あ〜、そういえばクロニクルも最初DJが名乗ってたっけ。てっきり毎回DJが変わるからだと思ってたけど」
夕映「そういうわけでもなさそうですよ。それでは一旦CMです」

<この番組は
  『抱き枕から夜のオカズまで漏らさずカバー』の雪広社と
  『人も人外の喉も潤す』MAHORAドリンコの提供でお送りいたします>

ハルナ「あ〜っ! ちょっと、ちょっとちょっと! 結局3日間このCMだったじゃないのぉ!
     これってアレよね、企業的圧力とか裏金が動いたとか――」
夕映「ちょっと黙ってるDEATH」 つ【長ネギ長イモ丸絞り!粛清青汁】
ハルナ「ちょ、それマジでやめてなんかアオミドロな香りがドロっとざくっと口の中でラインダンスをぶべらぁぁぁっ!?」

<只今不適切な音声が入ったみゅ〜。もう少しお待ちくださいみゅ。>

夕映「……さて、何事もなかったかのように再開するですよ。総合ランキングは>>426-427です」(ちぅー)
478 名前: ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊 [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 02:04:59 ID:???
〜23番:鳴滝風香〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0079.jpg

夕映「それでは今日の一発目、風香さんです。
    前スレで名前抽出かけてみたのですが……いまひとつ活躍の機会に恵まれないようです」
風香「機会がなくて悪かったねっ! いいもん、もうすぐ誕生日だから補正ってのが入るもん!」
夕映「わとと、風香さん、いつの間に?」
風香「ボクだってもうオトナだからね、深夜のラジオだってこなしてみせるよ。でもユーレイだけは勘弁ね!」
夕映「ここ、今は使われていない廃校舎の上に今は夜中なんですが……」
風香「さ、さっさと終わらせて帰ろうそうしよう」
夕映「……何しに出てきたですか?」

〜23番:鳴滝史伽〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0080.jpg

夕映「続いて史伽さんです。風香さん同様、ここしばらく低迷が続いているですね」
風香「それでも史伽はたつみーとかかえで姉とのお話があるもん。べ、別に羨ましくなんかないぞっ!」
夕映「そういえば、今日は史伽さんは一緒ではないのですか?」
風香「確か亜子と一緒に円のトコへ遊びに行ってるはずだよ。――な、なんだその目は、寂しくなんかないぞっ!」
夕映「……ハルナなら『それなんてツンデレ?』という反応を返すんでしょうね」

〜24番:葉加瀬聡美〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0081.jpg

夕映「今回大いに順位を上げたハカセさん。
    傾向についてコメントがあるなら本来ハカセさんや超さんの方が得意なのではないかと思うのですがね」
風香「ハカセ、最近ホントにまきえと仲良くなっちゃったからな〜。
    いいや、今度またちゃおりんあたりにいたずらびっくりどっきりメカ作ってもらお〜っと」
夕映「くすぐりマジックハンドを自分に使われた超さん、また珍発明に手を出すのでしょうかね……?」
479 名前: ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊 [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 02:07:13 ID:???
〜25番:長谷川千雨〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0082.jpg

夕映「はい、今回見事にトップ返り咲きの千雨さん。平均順位3.6位は脅威というか、流石というか……」
風香「ずるいぞ〜、かっこいいぞ〜! う〜、ボクもまた上位に復活したいぃ〜」
夕映「それにしても今回のポイントが93。第10回分析でボーナスもなしに100越えしたのはやはり偉業ですね」
風香「それを言ったら真名もだろ? ボクも何か目立つ設定とかないかなぁ?」
夕映「『ネギパ!』辺りで新設定が明かされることを期待するです」

〜26番:Evangeline.A.K.McDowell〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0083.jpg

夕映「再び降格期に入ってしまったエヴァンジェリンさん。『そして伝説へ』がなければ空気だったかもしれませんです」
ハルナ「『魔王役でなければ即死だったな……』」
夕映「おや、ようやくお目覚めですか。ネギ刺しの時はもう少し起きるのも早かった気がするですが」
ハルナ「アレはだんだん耐性が出来てきたってゆーか、慣れてきたとゆーか……こらそこ、マイク返しなさいっ!」
風香「あ〜っ、ボクのマイクを強引にぃ!」
夕映「はいはい、次にいくですよ」

〜27番:宮崎のどか〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0084.jpg

夕映「さて、またも空気となってしまったのどかです。平均24.1位はクラスメイト中のブービーだったりするです」
ハルナ「うーん、能力方面で考えても独自コーナーが作りづらいなぁ。この際アレか、アニメの性格を流用するとか?」
風香「脈絡もなく大食いになったり、突然オットセイになったりとか、本棚に昇ったりとか?」
夕映「あれはいろいろと間違ってると思うです……」
480 名前: ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊 [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 02:11:09 ID:???
〜28番:村上夏美〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0085.jpg

夕映「さて、今回過去最高順位を更新した夏美さん。今スレでは本当に熱かったですね」
ハルナ「まき絵と、ってのはもう散々言ったかな。普通少女∩( ・ω・)∩ ばんじゃーい、ってとこね」
風香「そうか、夏美と話せばきっとボクにも出番が・・・…」
ハルナ「おおっと、なっちと話したければマネージャーことパル様を通してもらわないとねぇ!」
夕映「……さりげなく自分の登場回数も増やそうとしてるですね?」

〜29番:雪広あやか〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0086.jpg

夕映「今回なんと1ポイント差まで迫ったいいんちょさん。2連続2位獲得はハルナ以来の快挙だったりするですよ」
ハルナ「ホント惜しかったなぁ。何度か手心加えようかと迷っちゃったよ。CPボーナスおそるべしだね〜」
風香「まき絵にアスナに……うー、やっぱりズルイってこのシステム。
    ボクと史伽が一緒に出たらポイントが倍になる『双子ボーナス』とかって採用されない?」
夕映「それ無理。」

〜30番:四葉五月〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0087.jpg

夕映「今回19位の五月さん。10位代獲得は2回目のようですね」
ハルナ「ちゃおりんの仕入れから始まる例のシリーズだね。アレって料理の手順とかちゃんと調べて書いてるのかな?」
風香「そういえば結構昔の話になるんだけどさ〜、『裏まほら武道会』ってのがあったじゃん。
    確かさっちゃんって勝負事とか嫌いなんじゃなかったっけ?」
ハルナ「甘いねふーちゃん。女の子には戦わなければいけないときがあるのよっ! 
     脳ある鷹は爪を隠す。何故なら、」
ハルナ・風香『そのほうがカッコイイから!』

夕映「アホですね」
481 名前: ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊 [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 02:29:29 ID:???
http://jbbs.livedoor.jp/anime/3429/1132606647/39
482 名前: ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊 [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 02:40:35 ID:???
〜31番:Zazie Rainyday〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0088.jpg

夕映「今回7位のザジさん。最近は千雨さん以外とも積極的に交流しているようですね」
ハルナ「アニメ関連で龍宮さんとも仲がよく……なるのかな?」
風香「駄洒落好き設定、正直刹那さんに食われてる気がするんだけどなぁ」
ハルナ「あの辺って、ある意味このスレ以上のカオス設定だよね……」



夕映「といったところで今回も時間となりましたです。風香さん、お疲れ様でしたです」
ハルナ「今日は通信制限に引っかからなかったみたいね。設定が変わったのかなぁ?」
風香「みなさ〜ん、鳴滝風香、双子のかわいい方、鳴滝風香をよろしくお願いしま〜す!」
夕映「勝手に宣伝するなです! それでは『ザジちうスレ・傾向分析』、お送りいたしましたのは」

「綾瀬夕映」
「早乙女ハルナ」
「鳴滝風香でしたっ!」

『それでは、これからもザジちうスレが「鳴滝姉妹の特におねーさまをゆーぐーしてくれますよーにっ!」』

夕映・ハルナ『……。』


<この番組は
  『抱き枕から夜のオカズまで漏らさずカバー』の雪広社と
  『人も人外の喉も潤す』MAHORAドリンコの提供でお送りいたしました>
483 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 04:57:08 ID:???
分析乙であります!
しかし分析だけでなくDJまでこなすとは・・・毎度のことながらGJとしかいいようがない
484 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 11:53:36 ID:???
分析隊GJ!
夕映やハルナがガヤガヤ喋ってる感じがすごく好きだ
485 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 15:40:55 ID:???
1分後に350の遅れましたが続きを投下します
486 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 15:42:10 ID:???
「まっ、まなまな?」
 千雨は驚き、龍宮を顔を見てみるとその顔は真っ赤になっていた。
 「いやっ・・・そのザジがどうしてもって言うんでな・・・。」
 「・・・?」
 ザジは首をかしげ「何か変?」という顔をしている。
 そこで千雨は確信した、おそらくザジのあの甘えてくる表情に
 耐えられなかったのだろう。
  その後、千雨は龍宮にさっきのことは絶対に言わないでくれと
 念を押してから学生寮に戻った、だがもう外が暗かったのでザジが
 手を繋いで欲しいと頼んだしかも3人でと。
 「3人一緒だと、楽しいね。」
 ザジはうきうきだったが他の2人はなんだか複雑な気持ちだった。
 そして、部屋に戻りようやくザジと2人きりになると心の中でこう考えた
 「そのうち、クラス中のやつ全員がこいつと仲良くなるかもな・・。」
 あながち、そうなりそうな予感に千雨は嬉しくも、そしてまた困惑した
 気持ちになった。
  まあ、当の本人はそういうことは全然、気にしていない様子なのだが。

 END
487 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 15:47:09 ID:???
スレ史上最高峰の甘さ(´д`=)
488 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 16:42:52 ID:???
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0089.jpg
魔法少女服

手前に比較のためのフィギュメイト千雨
6*6の36パネル分もあります

おひさしぶりです
久々の作品なのですがアホみたいにでかくなってしまった
重すぎてスタンド使っても倒れるので壁にもたれさせとります

元ネタはDSネギま!?ですが、DSの画面ではなく
攻略ガイドの写真を虫メガネで拡大しつつちくちくドット打ち
あと2〜3個は作りたいけど確実に目が悪くなりそうな予感(´д`)
489 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 16:47:25 ID:???
すげえええええええええええええ!!!!

あなたが神か
490 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 17:01:29 ID:???
>>486
千雨さん、千雨さん。
貴女の彼女、今度はバスケ部とお付き合いしてますよ!
491 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 17:03:09 ID:???
>>488
……すげえ。
本物の大作だ。
492 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 17:24:58 ID:???
久々にドッツさんキター−( ゜∀ ゜)−−−−−−!!
493 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 17:42:27 ID:???
感動した
494 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 17:59:08 ID:???
3分後に投下します。
495 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 18:00:50 ID:???
そうですか
496 名前: 好物 [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 18:02:10 ID:???
好物

「ごめん。ちょっと宿題手伝って」
明日菜にそうせがまれて仕方なく自分の部屋に入れたのは少し前。
毎度のことながら保健体育以外の物覚えの悪さはバカレンジャーNO.1だけある。

今回も時間をかけてたっぷりと教え込んだのはいいがすぐに忘れるのが傷だ。
あやかはそんな明日菜を面倒な扱いと称しながらも構っていた。
ようやく終わり、明日菜はそそくさと帰り支度をし始めた。
「あら?もう帰りますの?」
「うん、これ以上迷惑はかけられないし…」
明らかに何かを避けている、それは明日菜がよ〜く分かっていること。
今あやかに捕まってしまうと…
「いいではありませんあ。アルバイトはこの日はお休みで用事なんてありませんし」
すでにいつバイトに行くか行かないかのスケジュールをすべて把握している。
早く逃げなくては、そうでないと明日の新聞配達が出られない。
だが時すでに遅し。
「二人っきりなんて久しぶりですわ!」
あやかは明日菜をベッドの上に押し倒した。
「ぎゃー!毎回毎回勘弁してよー!」
「それではせめてキスを…」
ばたばたと暴れる明日菜の足があやかの鞄を蹴飛ばし、何枚かの紙が飛んだ。

「…何コレ」
「あ、これは朝倉さんに頼まれた調査票ですわ」
そういえばクラスの特徴特集で今回は3−Aが選ばれたことを思い出していた。
497 名前: 好物 [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 18:02:41 ID:???
「これいいんちょの?」
一枚の紙には『雪広あやか』と名前が記されており、身長やスリーサイズ、好物なども書き記されていた。
二人はベッドの上での営みを中断してその紙を見つめる。
「…ヨークシャプティングって何?」
聞きなれない食べ物の名前に?だらけの明日菜。
「それはシュークリームの皮みたいなものをパンみたいに…」
「それっておいしいの?」
「えぇと。はっきり表現できる味がなくて…」
明日菜自身、それがどんな食べ物なのか全然分からなかった。
というより金持ちの神経ってそんなものなのかと思って悩む。
「あ…」
木乃香の表を見て少し止まる。
「刹那さんってこれ苦手だったんだ、これ木乃香の大好物なのに」
一瞬あやかの表情が固まる。
「木乃香に教えたら膨れそう」
その瞬間、独り言みたいに喋って笑う明日菜の口をあやかはキスで塞いだ。

べちーーーーーーん

明日菜の強烈なビンタがあやかの頬に炸裂した。
「いきなり何すんのよ!!」
「あなたは私のことを知らないのにどうして木乃香さんのことに詳しいですの!?」
「同室なんだから好みくらい知ってて当然でしょ!」
ちょっとした嫉妬、長い付き合いなら負けていないのに明日菜は自分のことを知っていない。
後からやってきた人に自分の知らないことを知られているのは少し妬けてしまう。
「っ!」
すると今度は明日菜があやかの口をキスで塞ぐ。
498 名前: 好物 [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 18:03:14 ID:???
「本っ当にニブイわねあんたは!私のこんなことを知ってるの誰だと思ってるの!」
「…」
顔を赤くして明日菜はあやかに問い詰めた。
そこまで怒らなくてもいいのに、昔からそうやってくだらないことで喧嘩して怒って。
「……………私だけですわ」
「……でしょ」
そう、こうやって愛してくれるのは木乃香でも刹那でもない。自分だけだ。
そのまま二人は抱き合い、ベッドの上に乗りかかり……。

数時間後
(何で私はいつもこうやって流されちゃうのよー)
裸で一緒に寝ているあやかの横で、腰の痛さと戦いながらいつもの一人反省会を始める明日菜。
するとあやかが明日菜を抱きしめてそっと呟いた。
「実は好物の欄ですけど、本当は『明日菜さん』って書いたら千鶴さんに消されてしまいました」
まるでいいこと自慢のように平然と本人の前で話すあやかに対して、明日菜はあきれ果てた。
「あったり前でしょ!」




おまけ
二人はベッドの上で全員の好物を調べているうちに、変わった返答を見つけた。
あやかは明日菜は呼び寄せる。
「アスナさん。このししゃもの偽者ってなんですの?」
「知らないの?スーパーに並んでるししゃもって大体偽者よ、バイト経験者は語る」
「そうなんですの!?」
あやかは小さな予備知識を手に入れた。
ちなみに、誰が『ししゃもの偽者』と書いたかは伏せされていただこう。
499 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 18:19:12 ID:???
>>496-498
あんまーーーーーい!

>>494-495
本日一番の大爆笑
500 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 18:34:05 ID:???
>>498
>スーパーに並んでるししゃもって大体偽者
mjd!?
501 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 20:33:06 ID:???
>>498
>ししゃもの偽者
し、知らんかった・・・。
きのこ系は偽者が多いってのは知ってたが・・・。
つーかじゃあ俺の好きなあのシシャモのはずのものは一体何なんだ!?
502 名前: ネギま!脳判定テスト [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 20:54:01 ID:???
ハルナ「♪〜」ペラ
夕映「ハルナ、原稿をさっさと仕上げるです」
ハルナ「♪〜・・・ブホッ!(鼻血)」
夕映「どうしたですか?」
ハルナ「ウホッ!いいニュース」


[まほらスポーツ 野球面
○○がドラフト1位の××選手と仮契約]


夕映「絶対ハルナが考えてることとは違うです」

ハルナと同じことを考えた人はネギま!脳の可能性があります
503 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 21:02:40 ID:???
>ししゃも
たしかカペリンとか言う魚だった気が……。
>>502
ねーよwwwwwwwwwwwwwww
504 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 21:05:02 ID:???
よくよく考えたせいで新聞読めなくなった\(^o^)/
505 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 21:05:43 ID:???
>>502
ねーy…あるあるwww
506 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 21:07:20 ID:???
だめだハルナと同じこと考えたwww俺完全にネギま脳wwwwwwww
507 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 21:40:48 ID:???
三分後にネギま!ミステリー調査班投下。
AAは控えめにしたけど携帯の人注意。
508 名前: ネギま!ミステリー調査班 [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 21:45:48 ID:???
ネギま!ミステリー調査班〜予言のNMR〜

放課後の教室。
夕日が射し込む中、少女が四人集まっていた。

ハルナ「……三人とも、来てくれたのね」
夕映 「なんなのですか?一体」
朝倉 「また呼び出して……」
千雨 「私だって暇じゃないんだけどな」
ハルナ「まぁまぁ落ち着いて。今日皆に集まってもらったのは他でもないわ。私はまた新たな事実に気付いてしまったのよ……」
朝倉 「気付いてしまったって……今回はスクープに出来るの?」
ハルナ「正直、厳しい所ね。なぜなら……今回の事実は魔法に関わる事だからよ!」

Ω ΩΩ< ま、魔法だってー!?

朝倉 「あぁ、だからこの前のメンバーのいいんちょと千鶴はいないのか……」
夕映 「それで、魔法関係の何が分かったのですか?」
ハルナ「それじゃまずはコレを見てちょうだい。
    『天の原ふりさけみれば春日なる三笠の山にいでし月かも』
    ……百人一首で有名な、安部仲麿の歌よ」
千雨 「私も知ってるくらいは有名だな。で、それが?」
ハルナ「──修学旅行中の関西呪術協会との戦い、正確に言えば天ヶ崎千草との戦い……
    それはこの歌で予言されていた事だった!そしてこの歌に書かれている事実……それは、

    _人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
Ω<  > ネギまの真のヒロインは 春 日 美 空 だったのよ!!<
     ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^YY^Y^Y^YY^Y^Y^YY^Y^Y^YY^Y^Y^ ̄

Ω ΩΩ< な、なんだってー!!
509 名前: ネギま!ミステリー調査班 [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 21:46:33 ID:???
千雨 「ちょ、ちょっと待て!春日美空だと?アホか、ヒロインどころか麻帆良祭までロクに活躍してねぇじゃねぇか!」
ハルナ「それは表向きの話。裏では美空ちゃんは誰にも気付かれないように密かに活躍してたのさ!
    そう、自分が魔法使いだとバレないように!」
夕映 「……ハルナ、そこまで言うならその理由を言うべきです。確かにこの歌には『春日』という単語はありますが、
    そこからどういう経緯でそんな結論になるですか?」
ハルナ「じゃあまずは最初の『天の原』の部分に注目してちょうだい。天の原、天の原……何かを連想させない?」
朝倉 「天の原?天の原……天……。ひょっとして、『天ヶ崎千草』?」
ハルナ「大正解!冴えてるね」
夕映 「何が大正解ですか。天の原と天ヶ崎千草じゃ『天』だけしか合ってないです」
ハルナ「そこが素人の浅はかさってモンよ。じゃあ夕映、『原』って言ったら何を連想する?」
夕映 「は?そう言われても……。せいぜい原っぱ、草原くらいです」
ハルナ「そう。『原』という単語からは草原が連想されるよね。そして、草原と言うからには当然草が一杯あるわ。それこそ、千本くらい」
朝倉 「……と言う事は、つまり……」
ハルナ「そう、『原』から『千の草』──つまり『千草』は導き出す事が可能と言うことよ!
    そして『の』と『ヶ』はほぼ同じ扱いと見ていいでしょう。
    これで『天ヶ崎千草』の五文字中四文字が一致したわ、もはやこれは同一と見ていいんじゃない?」
千雨 「確かに、一文字くらいはノイズ──誤差として見ても問題ないな」
ハルナ「そして残りの『ふりさけみれば』の部分。これを並べ替えてみると、『きくばりみふうさけれ』
    読みやすく漢字に変換し、単語ごとに分けてみるわ。つまり『気配り 身 風 避けれ』
    これに『天ヶ崎千草』『春日美空』そして修学旅行での出来事をプラスして考えると……
    『美空は天ヶ崎千草からの魔の手から身を風のように俊敏にして避け続けた、クラスの皆に魔法バレしないよう気配りしながら』
    という解釈が出来るのよ!!!」

Ω ΩΩ< な、なんだってー!!
510 名前: ネギま!ミステリー調査班 [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 21:48:04 ID:???
千雨 「……ってオイ、『ふりさけみれば』から『きくばりみふうさけれ』じゃ文字数が増えてるだろ!どうなってんだ!」
ハルナ「それも落ち着いて考えれば分かる事よ。どんな文字が増えたかよーく見て考えて」
朝倉 「『ふりさけみれば』から『きくばりみふうさけれ』……きくう……『空気』!」
ハルナ「その通り!つまりこの歌は『美空は空気属性をプラスする事で活躍が出来る』という意味も込められていたんだよ!!」

 _人人人人人人人人人_
> な、なんだってー!! <
  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
    Ω ΩΩ

ハルナ「さらに歌の後半部分、『三笠の山にいでし月かも』に注目してみるわ。
    この歌が美空ちゃんについて書かれてるのはもう分かったから、『三』は美空の『み』と考えられる。
    そして『笠』の部分……。これは現代の『傘』の使用目的を考えてみて」
夕映 「傘の使用目的?そんなの、雨の日に濡れないようにする事くらいですが」
ハルナ「そうね、雨から身を守る事がその目的。
    そして雨は英語読みをするとレイン……つまりここは出席番号31番、ザジ・レイニーディの事を指してるのよ!」
千雨 「ザジが?アイツとどういう関係がある!」
ハルナ「ここで一旦ザジさんについて考えてみましょう。
    このスレの人なら知ってると思うけど、ザジさんは原作の一話の見開き中央のシーンで爪を伸ばしている様子が描かれていたわ。
    そして文化祭でも怪物チックな人を『トモダチ』と呼んでいた……。つまりザジさんは人外、ラスボス的ポジションである可能性が高い!
    そして歌に戻り、次の『山』という単語。これも英語にすると、マウント。つまりマウントポジションと分かる!
    そしてマウントポジションといえばその意味は一つ、圧倒的な攻撃よ!!」
朝倉 「圧倒的な、攻撃……!?」
511 名前: ネギま!ミステリー調査班 [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 21:48:38 ID:???
ハルナ「そう。この事から『ザジさんはラスボスとして私たちと敵対し、その圧倒的な力で攻撃してくる』という文意が読み取れるわ。
    そして『月かも』の部分、これは別の単語に変換すると『付きカモ』となる。
    『カモ』は当然オコジョのカモ君の事、そしてカモ君が付いている人物と言えば……当然のごとく、ネギ君!
    つまり纏めると……『美空がザジの圧倒的な攻撃から身を守っている時にネギ君が現れる』という予言が出てくるのよ!
    そして、ピンチの状況で主人公であるネギ君が助けにくる……この役回りをヒロインと言わずに何と言う!
    これで分かったでしょう!ネギまの真のヒロインは美空ちゃん、そういう事なのよ!!!」

Ω ΩΩ< ──── !!

千雨 「……で、それが本当だとすると、そのラスボス役のザジはどうなるんだ?」
ハルナ「決まってるじゃない、ラスボスが辿る最後は一つよ。残念ながら、ね」
朝倉 「それってつまり……死?」
ハルナ「その通りよ。ラスボスは完膚無きまでにやられ、朽ち果てる。それが王道よ!」
夕映 「……それはいいのですが。ハルナ、たまには後ろを気にした方がいいですよ」
ハルナ「後ろ?後ろがどうかし──」

ザジ 「…………」

ハルナ「…………。あー、その、ゴメンね?いやザジさんが嫌いとかそういう事じゃないんだよ?朽ち果てるとか冗談だって。
    うん、勢いっていうかさ。ホント、悪気があったわけじゃないんだ。反省してますごめんなさい。
    ──だから無表情に爪を伸ばさないで!笑おうよ、お願いだから笑って!
    ……いやゴメン笑って爪を伸ばさないで!逆に怖い!えーと、そうだ!千雨ちゃんもなんとか言ってよ!」
千雨 「じゃあザジ、先に帰ってるぞー」
ハルナ「いや止めてよ!つーか朝倉も夕映も既に居ないし!……あぁうん、前言撤回するって。ザジさんラスボスじゃないよね。
    心優しいクラスメートだもんね。だから心優しいクラスメートは爪で人を突き刺したりしないよね?いやホントにごめんなさグハァ」


ネギま!ミステリー調査班〜予言のNMR〜 完
ハルナ先生の次の復活にご期待ください!
512 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 21:59:11 ID:???
この支離滅裂っぷりwwwwwwwwwwwwwww久々に本家MMRを思い出して吹いたwwwwwwwwwwwwwwwwww
513 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 22:17:53 ID:???
確かにそれで笑われたら激こぇぇぇぇぇwwwww
514 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/26(日) 00:09:42 ID:???
雨だけだったらちうだって該当するじゃねーかwwwwwwww
相変わらずめちゃくちゃだwwwww
515 名前: マロン名無しさん [sage ] 投稿日: 2006/11/26(日) 00:11:27 ID:???
熱あんのに笑わせやがってwwwwwwwwwwwwww
516 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/26(日) 00:42:04 ID:???
こんなアホなネタ考えるのにどれだけ頭捻ったんだろうwwwwwwwクソワロタwwww
517 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/26(日) 02:08:42 ID:???
何だこの出来の良さwwwww
518 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/26(日) 02:40:02 ID:???
すばりしい出来だwwwwwwwwクソワラタwwwwwww
519 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/26(日) 10:13:56 ID:???
クリスマスは…

亜子「なんだかんだで、もうクリスマスまであと一ヶ月やな」
ゆーな「にゃー」
アキラ「今年は意外と早く感じたね」
まき絵「ねぇ、あやかってやっぱりクリスマスパーティとかは考えてるの」
あやか「当然ですわ、七面鳥にビーフカッセロールと多彩ですわよ」
亜子「七面鳥は分かるけど、そのビーフカッセロールって何や」
あやか「それはクリスマスの定番料理ですわよ」
アキラ「ごめん、よく分からない」

亜子「えーなー。金持ちはそないなことできて」
ゆーな「にゃー」
亜子「ええんやでゆーな。今年はケンタのパーティーバーレルやで」
ゆーな「にゃー♪」
まき絵「あはは、ゆーな喜んでる」
あやか「健太のパーティーバーレル?」
亜子「あかん!同じクリスマスなのに話が噛みあえへん。おのれブルジョワめorz」
ゆーな「にゃー」
あやか「健太のパーティーバーレル???」

最後まで理解できなかったいいんちょでした。
520 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/26(日) 16:34:44 ID:???
最近のミラーワールドの面白さが神懸かってる件
投下やめちゃったのかあの人
521 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/26(日) 16:47:48 ID:???
今のザジちうに投下すると色々ともめるからまとめにだけあげるという作者の配慮。
いい人だ。
522 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/26(日) 17:02:33 ID:???
なんか長編物の作家さんがどんどんスレから居なくなってくな……ミラーさんしかり猫耳さんしかり絶望さんしかり。
長編が投下されなくなるのはあんまり良くない傾向だと思うんだがなぁ………。
523 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/26(日) 17:44:29 ID:???
ミラーさんまとめに上げてたの!?
今すぐ見てくる。

>>519
ケンタ( ´∀`)人(´∀` )ナカーマ
畜生ブルジョアめ…
524 名前: 魅惑の?角関係 [sage] 投稿日: 2006/11/26(日) 17:52:10 ID:???
魅惑の?角関係

それは屋上から朝倉と一緒に千雨が出てきた所に、ザジと美砂が一緒に現れたのが始まりだった。
千雨「ザ、ザジ…」
ザジ「千雨…」
美砂「あら、見つかっちゃった?」
朝倉「おーっと!あのザジちゃんが柿崎に浮気か!?」
美砂「あはは、何勘違いしてるのよ。最近飲み相手がいなくてたまたまザジが付き合ってくれただけよ」
千雨「そうなのか、ザジ?」
ザジ「そうだよ。千雨こそ何してるの」
美砂「そういや朝倉と何してたの?あ、また屋上で一服吹かしてた?」
朝倉「うーん、当たらずとも遠からずかな?」
ザジ「千雨、服がヤニ臭い」
千雨「う……悪りぃ」

そこへ猛スピードで現れる一陣の風。
桜子「千雨ちゃーーーん」
千雨「げっ!来やがった!!」
桜子「きっとここに現れると思ってたよー」
美砂「さーて、私たちは退却といきましょうか」
千雨「こらー。お前らどこに行くー!」
桜子「千雨ちゃん。だーい好き」
千雨「分かった分かったって」
円「桜子!何やってるの」
桜子「えー。千雨ちゃんとのスキンシップだよ」
円「さっさとそいつから離れなさい!長谷川も迷惑がってるわよ」
525 名前: 魅惑の?角関係 [sage] 投稿日: 2006/11/26(日) 17:52:47 ID:???
千雨「…そうだな、そいつの言うとおり私も迷惑だ」
桜子「え……そうなの円」
円「え、あ…いや今のは言葉のアヤで……」
桜子「ごめんね千雨ちゃん。迷惑だったらちゃんと言ってね」
そう言ってその場から立ち去る桜子。

円「…長谷川!」
千雨「どうした?お前の言うとおりに言っただけだぞ」
円「だからって…!」
千雨「早く追いかけてやれよ、ただあいつが待ってるのは私だと思うけどな」
円「―――っ!」
バシン
するどいビンタが千雨の頬に炸裂した。
円「……っ」
千雨「…………気が済んだか?」
円「――!!」
円は若干の涙目で桜子を追いかけた。

ザジ「千雨、大丈夫?」
千雨「大丈夫だけど……痛ぇ…」
美砂「…」
朝倉「いいの、二人を追いかけなくても……あんた釘宮のこと」
美砂「ストップ、今はそっとしておいた方がいいの。今言っても円を混乱させるだけだから…
   長谷川も桜子もすべての思いに決着がついて、それでもだけだったときは…円の隣に私がいるよ」
朝倉「……」
ザジ「行こう」
千雨「…あぁ」
朝倉「そうだよね、千雨にはザジがいるもんね。私はあくまでも悪友だから…」
さよ「朝倉さん。大丈夫ですよ、私がいますから」
美砂「これはこれで、本当に面白くなりそうね」

526 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/26(日) 18:12:24 ID:???
ぐちゃぐちゃというほどではないが、ぐにゃぐにゃって感じだなw
527 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/26(日) 18:15:53 ID:???
>>522
絶望の人はなんかオフが忙しくなったとか言ってた覚えがあるが。
ミラーさんにスレ投下型に戻って欲しいのは同意。
>>525
なんか、鬼畜だな、千雨。
528 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/26(日) 20:05:47 ID:???
>>527
二股が嫌なんだろ
態度でどんなに示してもつきまとってきた桜子のほうが…
529 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/26(日) 23:17:39 ID:???
三分後投下〜
530 名前: 邪教の館 合体、それはそれで [sage] 投稿日: 2006/11/26(日) 23:21:12 ID:???
邪教の館 合体、それはそれで


1/3
ハルナ 「ちゃおり〜ん、用って何?」
超 「おおっ!!やと来たネ。また新たな発明品が出来たから実験するネ」
ハルナ 「お、今度は何!?」
超 「それは・・・これネ!!!邪教の館くんver.1.02ネ」
それは人が一人ぐらいはいるカプセルが三つ設置してありました
ハルナ 「ん?これって昔作ってダメになったやつじゃん。直したの?」
超 「まあ、未完成を放っておくの、天才にあり得ないネ」
ハルナ 「確か、二人の人間を混ぜて一人にするってやつだったわね。で、今回は誰を?」
超 「・・・ハルナサン、千雨サンとまぐわってみないカナ?」

こうして妖しげなカプセルに詰め込まれる千雨、対になっているカプセルにはハルナがうきうきで入る
千雨の猿ぐつわとか手錠とかは気にしてはいけないらしい
千雨 (むぐー!!!)
ハルナ 「そんなに暴れないでよ、ちょっとだけだからさ」
千雨 (むー!!!)
超 「ではいくネ。合体〜」
左右二つのカプセルが妖しく光り、やがてその光は中央のカプセルに収束されてゆく
そして光りが収まる頃には、カプセルの中に一人の人影が現れたのでした

ぷしゅう・・・
カプセルが開き、黙々と上がる煙と共に一人の少女が現れます

?? 「じゃぁ〜ん!!!同人天使ハルサメちゃん!!!現世に降臨よん!!」

しかしその姿はどう見ても”早乙女ハルナ”なのでした
531 名前: 邪教の館 合体、それはそれで [sage] 投稿日: 2006/11/26(日) 23:22:27 ID:???
2/3
超 「は、ハルナサン?千雨サンはどこいたカ?」
ハルサメ 「いるわよ。私の中に」
千雨 (出せ〜、ここから出せ〜!!!)
超 「は、ハルナサンの中にいるカ?」
ハルサメ 「ハルサメちゃんだってば、一応千雨ちゃんと合体はしたようね」
超 「た、たぶん・・・ハルナサンの要素が強すぎたようネ。でも根本の属性は近いようだから外見はあまり変化がなかったようネ」
千雨 (ち、ちがーう!!!コイツと一緒にするなぁ!!!)
ハルサメ 「まあいいから、うふふ・・・次は誰をまぐわらせる?」


史伽 「まぐわるですか?」
風香 「まぐわろ〜」
超の地下研究室に連れ込まれた二人、そしてそのままカプセルの中に放り込まれる
やがて左右二つのカプセルが妖しく光り、やがてその光は中央のカプセルに収束されてゆく
そして光りが収まる頃には、カプセルの中に一人の人影が現れたのでした

ぷしゅう・・・
カプセルが開き、黙々と上がる煙と共に一人の少女が現れます

史香 「じゃぁん、史香(ふみか)誕生〜」
現れたのは身長190cm近い長身のナイスバディの美女でした
ハルサメ 「おほほっ!!!こりゃ凄いわね!!!」
超 「なんだか単純に足し算になったみたいネ」
史香 「このおっぱい・・・ちづ姉より凄いよね」
ハルサメ 「測ってあげるよん、どれどれ・・・おおっ!!!98cmときましたか!!!」

そのときでした。とてもまがまがしい雰囲気と共に怪異が現れたのです
千鶴 「それは何かの間違いじゃないのかしら?クラスNo.1はこの私なのよ?」
532 名前: 邪教の館 合体、それはそれで [sage] 投稿日: 2006/11/26(日) 23:23:11 ID:???
3/3
千鶴 「うふふ・・・こっちに入ればいいのね?」
真名 (むぐー!!!)
千鶴 「楓さんが見つからなかったから・・・龍宮さんでもきっと巨乳になるわよ?」
真名 (むー!!!)
暴れる真名を無理矢理にカプセルに押し込むと、ハルサメは楽しそうに装置のスイッチを入れたのでした
ハルサメ 「合体〜」

左右二つのカプセルが妖しく光り、やがてその光は中央のカプセルに収束されてゆく
しかし光は収まらず、その光りはだんだんと強くなっていくのでした
超 「が、合体事故か!?256分の1に起こるはずネ!!」
史香 「や、やばいよね・・・」
そして光は閃光となり、カプセルは爆発したのでした

史香 「きゃあぁぁ!!!」
破裂したカプセルから出てきたのは形容しがたきもの、それはまさに・・・
ハルサメ 「う、宇宙!?星とか銀河が見えるよ!!!」
超 「きっと真名さんの体が千鶴さんの歴史に耐えられなかった・・・アーッ!!!」
ハルサメ 「だ、だめ!!!取り込まれ・・・アーッ!!!」
史香 「麻帆良の街が!!!世界がぁ!!!アーッ!!!」
こうして麻帆良は、世界は原初の海へと還るのでした


超 「なんてことになったら大変だから使わないネ」
ハルナ 「人選をすれば問題ないんじゃないかな?」

千鶴 「うふふふふふ、何も考えなくてもよくなるわ。だって、あなたたちは私の一部になるのだから・・・」

533 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/26(日) 23:31:28 ID:???
ムチャシヤガッテ・・・
534 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/26(日) 23:38:29 ID:???
GJ!次は三神合体ですね
535 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/27(月) 00:06:54 ID:???
ハカセと明日菜がまぐわったら、頭脳レベルはどうなるんだろう……?
536 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/27(月) 01:17:54 ID:???
x×−y=−xy
とんでもないバカになります
537 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/27(月) 01:56:38 ID:???
パルに振り回されるちゃおりんカワユイ
538 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/27(月) 02:19:59 ID:???
こういう合体ネタは大好きだ。日々妄想している
539 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/27(月) 02:29:42 ID:???
長編の需要ってあるのかな?
540 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/27(月) 02:33:14 ID:???
>>539
まずは投下
話はそれからだ
541 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/27(月) 03:38:39 ID:???
>>539
バッチコーイ。
面白くて最低限のマナーが守れてればなんでもよし、それがこのスレのジャスティス。
542 名前: 539 [sage] 投稿日: 2006/11/27(月) 10:01:09 ID:???
わかった。書いてみる(`・ω・´)
543 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/27(月) 23:22:01 ID:???
三分後投下〜
544 名前: 邪教の館2 暴走原理は三人分 [sage] 投稿日: 2006/11/27(月) 23:25:06 ID:???
邪教の館2 暴走原理は三人分


1/5
超 「昨日の今日だけド、早速改良してみたネ」
ハルナ 「や、やぁ、ちゃおりん。どこがどう変わったのかな?」
超 「ハルナサ・・・どうしたネ!!その傷。誰に犯られたネ!?」
ハルナ 「あはは・・・また千雨ちゃんを拉致ろうとしたらザジさんにね。ザジさん合体しなくても強いわ」
超 「そ、そうだたカ・・・えーと、改良点だだネ。三人で合体できるのと、那波さんを混ぜて合体できなくしたネ」
ハルナ 「んふふ・・それは結構。で、今日は誰を?」
超 「まずは二人でまぐわるネ。一人目はもうカプセルに入ってるネ。二人目はもうじき来るはずネ」
そう言われたハルナは一つめのカプセルをのぞき込みました
するとおそらくは気絶させられたであろう少女が一人、入っています。どうやら何処かの教会のシスターらしいようです
ハルナ 「ねぇ、この謎のシスターって・・・」
超 「ああ、ワタシに悪戯を仕掛けようとしていたところを捕獲したネ。全く馬鹿な・・・おっと、ゲストの到着ネ」

さよ 「あの〜、超さんはここですか?」
突然、地下研究室の扉は開き、その向こうから陽炎のような少女が姿を現したのでした
超 「おおっ!!待てたネ、さよサン。こっちネ」
さよ 「それでご用はなんですか?」
超 「さよサン・・・この人と合体してみないカネ?」
さよ 「が、合体?」
ハルナ 「そう、この謎のシスターとまぐわるのよん」
そう言われたさよさんはカプセルをのぞき込みました。確かに少女が一人、縛られて眠っています
さよ 「でも・・・なんで私なんですか?」

超 「ぬふふ・・・幽霊と人間の合体。みてみたいだけネ」
ハルナ 「もしかしたら・・・実体化するかも?朝倉と手を握れるかもよ?」
その一言がさよを決心させたのでした
545 名前: 邪教の館2 暴走原理は三人分 [sage] 投稿日: 2006/11/27(月) 23:25:42 ID:???
2/5
ハルナ 「むふっ!!ごた〜いめ〜ん・・・」
さよさんがカプセルに入ったのを確認すると、ハルナは悪魔の微笑みでスイッチを入れたのでした

二つのカプセルの光はやがて一つに融合して、別のカプセルへと収束されていきました
そしてその光りが収まると同時に・・・カプセルは開いたのです

超 「???」
ハルナ 「なにも・・・無い?」
誰も出てこないので、開いたカプセルをのぞき込む二人。どういう訳かカプセルの中には誰もいなかったのです
超 「もしかして・・・消滅したのカ!?」
ハルナ 「ヤバいじゃん!!!さよちゃんを消しちゃったって朝倉が知ったら・・・とんでもない秘密をばらされるよ!!!」
超 「まあ、朝倉サンを消してしまえば済むだけのお話だガ・・・ん?」
と、そのときでした。超の頭に何かがぶつかったのです
ぶつかった方向をみると、なんと空中にペンが浮かんでいたのです

ハルナ 「空飛ぶペンなんて発明したの?ちゃおりん」
超 「出来なくもないガ・・・作った覚えはないネ」
しばらくそのペンはふよふよ浮かんでいましたが、やがてきゅぽんと蓋が取れ、紙の方向に向かっていったのです
そしてそのペンは何かを書き始めました

”朝倉さんに手を出したら・・・呪いますよ〜”

ハルナ 「ていうことはこのペンがさよちゃん!?面白いかも・・・」
超 「いや、もしかすると・・・完全に姿だけが消えたのカモ」
さらにペンは書き綴ります
”そうみたいですね、これじゃあまるで・・・空気!?”

ハルナ 「存在感が完全に消えたみたいね」
”しくしくしく・・・”
部屋の湿度が上がったように感じたのは、きっとさよさんの涙のでしょう
546 名前: 邪教の館2 暴走原理は三人分 [sage] 投稿日: 2006/11/27(月) 23:26:37 ID:???
3/5
ハルナ 「で、次は誰で実験するの?」
超 「まき絵サンとくーなんかが面白いと思わないカナ?」
ハルナ 「なんだかもう結果が見えるような気がするんだけど・・・」
超 「わからないヨ?馬鹿と馬鹿で天才になるかもヨ?」

古 「超?どこアルカ?呼ばれたから来たネ〜」
超 「おお!!!待てたネ、あのカプセルの中に試作品の中華まんがあるので食べてみて欲しいヨ」
古 「わかったアル。この中アルな・・・」

まき絵 「ハ〜ルナ。ネギ君どこ?」
ハルナ 「ああ、あっちのカプセルにいるよ。あのカプセルの中なら二人きりよん」
まき絵 「もー、ネギ君ったら・・・おませさんなんだから」

超 「どうやら二人が入ったようネ」
ハルナ 「では・・・パイルダーオン!!!」
ハルナは悪魔の微笑みでスイッチを入れます
発光する二人が入ったカプセル。二つのカプセルの光はやがて一つに融合して、別のカプセルへと収束されていきました
そしてその光りが収まると同時に・・・カプセルは開いたのです

古絵(くえ) 「あう〜」
カプセルから出てきたのはピンクの髪の古菲さんでした。しかしどういう訳かハイハイしているのです
ハルナ 「ね、ねえ。なんか様子がおかしくない?」
超 「これはまさカ・・・くー、ワタシがわかるカナ?」
しかし古絵ちゃんは不思議そうに超をみると、軽く首をかしげただけでした
古絵 「うぁ?」
超 「たぶん・・・馬鹿×馬鹿は馬鹿ってことらしいネ。うん、きっとそうネ」
ハルナ 「アンタ、鬼畜だわ・・・」
547 名前: 邪教の館2 暴走原理は三人分 [sage] 投稿日: 2006/11/27(月) 23:27:45 ID:???
4/5
超 「さテ、気を取り直していよいよ三人合体ネ!!!」
ハルナ 「こ、これほっといて良いの?」
超 「30分で元に戻るネ。心配ないヨ」
ハルナ 「それもそうか・・・で、次誰いっとく?」
超 「ぬふふ・・・それはこのお三方ネ!!!」

超はそう言うと、何もない壁の方向を指さしたのです
と、次の瞬間その壁が崩れ、三人の少女が現れました
高音 「超鈴音!!!学園を混乱に導く悪党め!!!この高音・D・グッドマンが成敗してあげます!!!」
愛衣 「わ、悪いことはしちゃいけないんです!!」
ナツメグ 「えーと・・・成敗です!!」

ハルナ 「この人たちって・・・あの脱ぐ人たち?」
高音 「脱ぎません!!!」
超 「まあいいネ。出動、まじっくはんど〜」
超が何か妖しいボタンを押すと、壁には穴が空いてそこから手のついた触手が現れました
そしてその触手はうねうねと三人を捕らえると、無理矢理にカプセルの中に押し込んだのです

高音 「お、お止めなさい!!!聞いているのですか!!」
愛衣 「ああ・・・また・・・」
ナツメグ 「大人しく教授のそばでサポートしていればよかった」
そして三人がカプセルに入ったのを確認すると、ハルナは悪魔の微笑みでスイッチを入れたのです
ハルナ 「まあ、二階級特進ってわけじゃなんだから・・・でも黒い三連星ってたしか・・・」
三つのカプセルは各々に光り輝き、そしてその光は三つのカプセルの中央に集まります
そして・・・
548 名前: 邪教の館2 暴走原理は三人分 [sage] 投稿日: 2006/11/27(月) 23:30:07 ID:???
5/5
?? 「不埒なあなたたちに鉄槌を・・・」
なんと中央の光が収まって、中から現れたのは巨大な女神の人形のようなモノでした
どことなく高音さんの影人形に似ているようですが・・・何故かその女神は服を着てはいません
超 「な、なんかイケナイモノを呼び出してしまったようネ・・・」
ハルナ 「わ、私のアーティファクトでよく似たの呼び出せるけど・・・」

?? 「我が名は女神”ヌグー”、我が死命は不埒なあなたたちに鉄槌を・・・」
女神さまの両手はぼんやりと光り始め、そしてその光った掌は超とハルナに向けられました
超 「やるのカナ?”脱ぎ女”サンに倒されるほどワタシは弱くないヨ?」
ハルナ 「わ、私は遠慮したいかな・・・」
ヌグー 「下すことなのです!!!」

女神様の両手から放たれた光は一筋の閃光となり、超とハルナに降り注ぎました
しかし超さんは構えるとこう叫んだのです
超 「超武装兵式77型、前面展開型防御光壁!!!」
一方、ハルナさんは何か防ぐモノはないかと手元を探しますが、見つかったのはスケッチブックだけでした
ハルナ 「え、えーと・・・スケッチブックガード!」

超 「フフ・・・ワタシの防壁が破れるはずも・・・な、ナント!!!」
ハルナ 「やっぱりスケッチブックじゃ防げないよね・・・」
閃光は超の防壁をいともたやすく破り、そして二人の体に降り注ぎました
そして光が二人の服に触れると、超たちの服は威勢よく爆発して四散したのです

超 「わ、ワタシまで”脱ぎ女”に!?」
ハルナ 「ぬぐー!?」

ヌグー 「悔い改める為に脱ぐのです。万民、皆脱ぐのです」
女神様はそう言うと全身を光らせ始め、天井をすり抜けて何処かへ行ってしまいました
この後30分、麻帆良の街は脱げビームに包まれたのは言うまでもありません

549 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/28(火) 00:13:58 ID:???
ワロタwwGJ!!
550 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/28(火) 00:35:21 ID:???
蒸し暑いからぬぐー を思い出したwwwww
551 名前: 548 [sage] 投稿日: 2006/11/28(火) 00:40:57 ID:???
>>549
dです
>>550
えーと・・・その通りですorz
そして最初から脱いでるから”脱ぐ”じゃないよねorz
552 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/28(火) 01:26:47 ID:???
伝説のぬぐー波ワロタw
「全裸になったらもう脱げないんだよ?」(←嘘弱点)
553 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/28(火) 04:20:54 ID:???
ぬぐーナツカシスwwwwwwwwwwww
554 名前: 五月の超包子繁盛記 [sage] 投稿日: 2006/11/28(火) 19:44:39 ID:???
五月の超包子繁盛記

今日の超包子は場所を変えて駅前にいます。
超「駅にこれを置いて欲しいネ」
と超さんは『足元注意』の張り紙を渡しました。駅の人にも許可を取ってその張り紙を張りました。
駅の足元には安全のための丸い突起のようなものが並んでいます。
今回の料理はそれを連想されるものを用意しました。

ちなみに超さんはタコと小麦粉を仕入れてきたので今回はたこやきです。
油をしっかり引いて水で溶かした小麦粉を入れて焼きます。
そしてゆっくりと紅生姜と一口大のタコをしっかりと入れます、決してタコを入れないというアコギなことはしません。
しっかりと作ればあとは仕上げとして、250度の油に総て入れます。
すべて揚げタコにします。これで外はカリカリ、中はふっくらとしたタコの香りが漂うのです。
超包子特性のソースと鰹節に青海苔をふれば完成です。

ハルナ「さっちゃーん。タコヤキ3人分」
五月 はいどうぞ

駅越しにハルナさんを確認します、夕映さんとのどかさんが食べてますね。
のどか「おいしい」
ハルナ「おいしいね、このからしマヨネーズが効いてて」 ひょい パク
夕映「あっハルナ!何するですかー!!」
二人が取り合いをし始めました。喧嘩はいけませんよ。

あ、まき絵さん。同時進行で作ってるたいやきを食い逃げしてはいけませんよ。
まき絵「うぐぅ!?」
555 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/28(火) 20:23:38 ID:???
月宮あゆワロタwww


しかしたこ焼きが食べたくなったな…ちょっと買ってくるか
556 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/29(水) 03:47:53 ID:???
三分後投下〜
557 名前: エヴァ その手に贅沢を [sage] 投稿日: 2006/11/29(水) 03:51:58 ID:???
エヴァ その手に贅沢を


1/5
最近の若い者、とは言っても私の周りにいるのはほんのひよっ子共だ
だからこんなことを言っても、それは年寄りの愚痴に過ぎないのかもしれない

桜子 「ねぇ〜駅前のクレープ屋、最高だよね〜」
楓 「拙者は麻帆良一風堂の黒プリンが最高だと思うのでござるが・・・」
五月 ふふっ、これからの時期は野菜ならお葱、果物なら蜜柑、林檎。魚介類なら牡蠣に鰤ですよ

一番嗜好が近いのは五月であろうか?これはさすがだとは思う
しかしこいつらには一番大切なことが抜けている
そう、本当の贅沢というものの味わい方を


エヴァ 「茶々丸、用意はいいか?」
茶々丸 「イエス、マスター」
もんぺに長靴、麦わら帽子に軍手、さらには背中に竹籠。いつもの洋装とはかけ離れたこの姿が贅沢の序章
こんな格好が出来るようになるには長い年月が必要であろうか?
まあ、贅沢の条件その一、格好など気にしてはいけない

この少しばかり人には見せたくないこの格好をして、私は山の中の獣道を行く
茶々丸 「マスター、一つお聞きしたいのですがよろしいでしょうか?」
エヴァ 「なんだ茶々丸。私は今、結構大変なんだがな」
茶々丸 「目的地までマスターを乗せて飛行していきましょうか?このままでは体力の消耗が激しいと思われます」
そんなことを言うとは・・・まったく、これだから人形なんだ
558 名前: エヴァ その手に贅沢を [sage] 投稿日: 2006/11/29(水) 03:53:37 ID:???
2/5
エヴァ 「つまり貴様は何故合理的に、且つ楽な方法をとらないのかと聞いているのだな?」
茶々丸 「その通りです、マスター。このままでは明日にはマスターが筋肉痛でのたうつ姿が想像されます」
それはちょっと辛いのだが・・・今コイツには私が求めているものを説明せねばなるまい

エヴァ 「・・・私が今求めているもの、それが貴様には理解できるか?」
茶々丸 「旬の食材と思われます」
エヴァ 「少し当たりだがほとんど外れだな。ではさらに問おう、今から採りに行くものはここでしか手に入らないものなのか?」
茶々丸 「いいえ、鮮度を度外視すればすべて金銭で解決できると思われますが」
エヴァ 「その通りだ。故に私が求めているものは食材であって食材ではない」
茶々丸 「それでは何を?」

エヴァ 「贅沢、だな」

常に行動を解析して、もっとも合理的な行動を取っていけるようにする
つまりそれは最適化とでもいうのであろう
常に進化する機械人形の茶々丸にとっては、それが己が根底にすり込まれている。いわば本能とでもいうやつであろう
だが人は、そして私はそうではない場合がある
あえて苦労というような行動を取ってしまうことがあるわけだ
それは感情故の行為。苦労から来る反動の喜びを味わうための愚かしい行動

”だがそれがいい”

もしこれが茶々丸に理解できるようになったら・・・それが人間に近づいた証拠だろう
早くそのようなことを理解できるようになってもらいたいものだ

エヴァ 「贅沢の条件その二、手間は惜しむな、だ」
茶々丸 「・・・つまり贅沢とは苦労の先にあるのですね」
エヴァ 「そうだ。金をかけるのが贅沢ではない。手間をかけた結果、金がかかってしまうだけのことなのだ」
559 名前: エヴァ その手に贅沢を [sage] 投稿日: 2006/11/29(水) 03:55:10 ID:???
3/5
茶々丸 「マスター、このあたりがホンシメジの生息地です。ただいま正確な生息場所をサーチいたしますので・・・」
茶々丸の無粋な発言に私は少しあきれてしまった
エヴァ 「止めろ。さっきも言っただろう?苦労して手間をかけるからその反動が大きいのだと」
茶々丸 「失礼いたしました、マスター。それでは・・・私はこのあたりでお待ちしております」
エヴァ 「・・・そうだな、ここで待っていろ」

こうしてコナラ林の中をゆっくりと探して廻る私
おおっと、こで一つ後学のために教えておこう
古来より”香りマツタケ、味シメジ”言われており、ホンシメジの味はキノコの中でも最高の味を持つと言われている
現在、スーパーなどで流通しているシメジはブナシメジであり、それはホンシメジとは異なる
何せ、ホンシメジは国産の松茸の数倍の価格で取引されているのだから、それも当然であろう
これを食ったことのあるのは・・・おそらくは雪広ぐらいのものだろうな


さて、木の根元を探しながら林を散策する内にようやくそれに近いものが見つかった
灰褐色のそれは、特に嫌悪感を催すような容姿はしていない
まさにキノコ、といった感じだ
私はやおらしゃがみ込むと、それにゆっくりと手を伸ばした
そして石突きの部分を掴み、軽く力を入れて上方へと引き上げる

私の掌にはそう、ぼーやの縮こまったアレぐらいの大きさのホンシメジが乗っていた
これを七輪であぶって・・・いや、アルミホイルで魚と蒸し焼きなんてのもいいな
そしてそれを肴に日本酒で・・・
いかん、涎が出てきてしまうではないか

まったくもう、愛いやつだな
560 名前: エヴァ その手に贅沢を [sage] 投稿日: 2006/11/29(水) 03:57:03 ID:???
4/5
しゃく、しゃく、しゃく・・・

気がつくと枯れ葉を踏みしめて、私の背後に誰かが近づいてきた
おそらくは暇になった茶々丸がきたのだろう
もしかすると、アイツはアイツなりに気を利かせてホンシメジを探して持ってきたのかもしれない
まあそういった心遣いは、拒否するのも野暮と言うものだ

つまりは贅沢の条件その三、心遣いを大切に

と、いったところか
そう考えた私は振り向きざま、茶々丸にこういった
エヴァ 「茶々丸、お前はお前で見つけた・・・」

毛玉、そう表現するのが正しいだろう。息の荒い毛玉が私の目の前にいる

茶々丸 「ああっ!!熊さん、その方を食べてはいけません!!」
エヴァ 「ちゃ、茶々丸!!なんだコイツは!?」
茶々丸 「先ほどお友達になった熊さんです。ああっ!!」
不意を突かれたのと、手にホンシメジを持っていたことで私の初動が遅れた
しかし野生にはそれで十分であったらしい

かぷ・・・
茶々丸 「い、いけません熊さん!それはマスターの右腕・・・」

エヴァ 「まったく・・・ずいぶんとひどい目に遭わせてくれたものだな」
血まみれで引き裂かれたもんぺが事の悲惨さを物語っていた
茶々丸 「申し訳ありません、マスター」
幸いにも犠牲は右腕だけで済んだ。いくら私が不死の吸血鬼だとは言っても喰われてしまっては再生が難しい
エヴァ 「苦労はしても良いが苦痛は困る。そのくらいは理解できるだろう」
茶々丸 「はい・・」
少し沈んでいる茶々丸、このあたりの感情は芽生え始めているようだな
561 名前: エヴァ その手に贅沢を [sage] 投稿日: 2006/11/29(水) 03:58:00 ID:???
5/5
エヴァ 「じゃあ、あの熊を何処かにやってくれ。まだ獲物をみるようにこちらを見ているからな」
茶々丸 「わかりました、マスター」
こうして林の奥、おそらくは森の中へと熊を連れて行く茶々丸。これでようやく静かに探せるものだ

やがていくつかのホンシメジが見つかり、丁度私の疲れも良い具合になってきた頃、茶々丸は戻ってきた
茶々丸 「申し訳ありません、マスター。ただいまハカセから通信が入って至急ラボに戻らなければならなくなりました」
エヴァ 「ふむ、それは丁度良い。私も疲れて来たところだ、戻るとするか」
しかしこの後、茶々丸は信じられない、いや、的を外れたことを言い始めたのだ

茶々● 「それでは私は先に戻ります。マスターは手間をかけて来た道を戻っててください」
エヴァ 「は?貴様何を・・・」
茶々● 「それではお先に失礼いたします。マスター」
エヴァ 「おい!!!ちょっと待て!!まてー!!!」
簡単にそう言い残すと、やつは飛び去っていった。こちらを振り返りもせずに・・・

現在の月は新月、とてもじゃないが飛行するだけの魔力はない
そしてなんといっても・・・

おなか空いた

エヴァ 「ちゃ、茶々丸ー!!!かむばーく!!!」
しかし茶々丸は戻っては来ない。爆煙だけが私の周りに漂っている
だが茶々丸の代わりに戻ってきたやつがいた。あの熊が戦闘態勢で遠くから私を睨んでいのだ
最高の贅沢ライフが、いつの間にか生死をかけたサバイバルになるなんて思わなかった


その後、私は楓に救出されるまで、たらふくホンシメジを生のまま食べ続けなければならなかった
しばらくは姿すら見るのも嫌になるほどに
ホンシメジ?ああ、それはとても美味だったよ!!(怒)

562 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/29(水) 08:35:56 ID:???
こんなとこで茶々●発動かよwww
563 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/29(水) 10:46:41 ID:???
いい話だと思ったのに…
物故割れた俺の腹筋を返せwwwww
564 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/29(水) 13:50:55 ID:???
>>557-561
GJ!
風流じゃー。
565 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/29(水) 16:54:16 ID:???
そのタイミングで●かw 珍しく素直だと思ったらw
566 名前: さよ 小さな知識 [sage] 投稿日: 2006/11/29(水) 19:38:06 ID:???
さよ 小さな知識


さよ 「冬は冬休みがあるから嫌いなさよです」
五月 うふふ、そんなこと言わないで。これ、いかがですか?
さよ 「お気持ちはありがたいですけど、私幽霊ですから食べられないです・・・」
五月 そうですか。突然ですけど今日はちょっと私の知識を披露させていただきますね
さよ 「刀子さん・・・いえ、五月さんの知識、お願いします」


五月 私の知識はさっきさよさんにお出ししたこのお椀の中身です
さよ 「これですか?中身はたら汁のようですけど・・・」
五月 そうですね。鱈(たら)は魚に雪って書くくらい冬に親しまれる魚なんです
さよ 「美味しいですか?」
五月 美味しいですよ。鱈は捨てる部分のないお魚さんで、冬の寒い漁港にあがったばかりの鱈をアラ汁にするともう最高ですね
さよ 「採れたてが美味しいんですか?」
五月 そうですね。鮮度の落ちが激しい魚なので、刺身なんかは産地でないと食べられないって言われてるくらいですね
さよ 「私も食べたいな・・・」
五月 後この魚は大口で、冬に向けて目一杯食べ溜めしてしまうことから”たらふく食べる”の語原なんですよ
さよ 「なるほど・・・」
五月 うふふ、今度いい鱈が入ったら私のくいもん屋で出しますから朝倉さんと来てくださいね
さよ 「・・・お酒はありますか?」
五月 朝倉さんを酔わせて何をするつもりですか?・・・もう、さよさんたら意外と積極的ですね
さよ 「ち、違い・・・介抱したいだけですってば!!!そんな・・・えっちな・・・いやん!!」
五月 でも酔わせても良いですけど捨てていかないでくださいね。でないと・・・
さよ 「え、でないと?」
五月 超臨時収容所に収監されちゃいますからね
さよ 「あわわ(((( ;゚Д゚)))」

567 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/29(水) 20:16:09 ID:???
さよカワイス(;´Д`)さっちゃん黒スwww
568 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/29(水) 20:42:23 ID:???
このスレ大好き
タバコ千雨ssを読むとタバコがうまくなるぜ‥
569 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/29(水) 21:29:17 ID:???
作者乙
570 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/29(水) 21:46:01 ID:???
アンチ乙
571 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/29(水) 21:46:45 ID:???
俺乙
572 名前: マロン名無しさん [age] 投稿日: 2006/11/29(水) 21:49:21 ID:???
>>569-571
自演乙
573 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/29(水) 21:50:58 ID:???
俺だよ、俺俺。
574 名前: 落日哀歌・6 [sage] 投稿日: 2006/11/29(水) 22:28:01 ID:???
落日哀歌・6

 ハルナの表情は、やり遂げた者のそれであった。戦いは終わったのだ。
 印刷所から帰還する頃には既に太陽は沈みかけていた。紙一重の入稿であった。
 今はただ眠りたい。愛しのベッドが彼女を待っている。
 そう、思っていたのに―――

 ハルナは動かなかった。
 夕映もまた、動かなかった。

 ハルナは動かなかった。
 夕映もまた、動かなかった。

 ハルナは動かなかった。
 夕映もまた、動かなかった。

 室内を、すきま風が吹き抜けた。その、冷たい風を身に纏い、夕映はがっくりと膝をつく。
 限界であった。
 扉の向こう。ハルナは落ちてしまったのだろうか。施錠された絶対領域。これでは、入れない―――
 何度も、何度も。
 夕映は扉を叩き、親友の名を呼んだ。だが、彼女は永遠とも思える眠りの淵を彷徨っていたのだ。
 届かぬ思いに、夕映は絶望する。最早、動く事すら叶わぬ。
 トイレを前にして、夕映は己が運命(さだめ)を呪った―――

「漏るです……!」

 悲しい女の声が、黄昏に消えた―――

(おしまい)
575 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/29(水) 22:54:35 ID:???
>>574
か、悲しい!w 
576 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/29(水) 22:55:16 ID:???
カモ「ふぅん、成程、寒いのが苦手なのか…」
???「コクコク」
???「コクコク」
カモ「おれっちにまかせな、とっておきの解決法を教えてやるぜ!」

亜子「あれ? 桜子達浮かない顔して、どないしたん?」
桜子「うにゃ〜、実はさ、最近クッキとビッケが私たちの下着を引っ張り出して、
布団代わりにするんだよね〜」
円 「ヘンな事覚えちゃったなぁ」
美砂「あたしの勝負下着〜!」
亜子「…あったかいんかなぁ?」
577 名前: アキラ 仔猫の望み [sage] 投稿日: 2006/11/30(木) 00:05:35 ID:???
アキラ 仔猫の望み


私を好きになってくれる子が出来た。近所に住むようになった黒猫さんだ
この子はまだ幼く、よろよろと歩く姿がとても可愛い
だがこの子には変な癖がある。どういう訳か木に登りたがるんだ
特に木の上に小鳥とかがいるわけではないんだけど・・・どうしてなんだろう?

でもある日突然、その理由がわかった
裕奈 「そうだったのか、じゃあ頑張るにゃ」
ふとある日、その仔猫と裕奈が遊んでるをの見かけたんだ
そう言っているのが聞こえたんで私は聞いてみることにした。なんでこの仔猫は木に登りたがるのかって

裕奈 「えーと・・・言っていいのかにゃ?」
アキラ 「危ないことなの?それとも・・・」
裕奈 「そんなことじゃにゃいんだけど・・・いわば目標なのかにゃ?」
アキラ 「目標?」
裕奈 「えっとね、あの子アキラに抱っこされたいから胸ぐらいまで登れるようになりたいんだって。だから木登りの練習してるにゃ」
アキラ 「・・・かわいい」
胸の奥がきゅんってなった

また今日もあの子が遊びに来た。小さな鳴き声を上げてそっと私のほうにやってくる
アキラ 「・・・おいで」
仔猫は私が膝をついて座ったのを確認すると、仔猫はその上に登ってきた
そして太ももの上を通り、お腹に手を当てる。肉球の感触がぷにぷにだ
でも仔猫の進軍はそこまでだった。後ろ足で立ち上がろうとした次の瞬間、ころんと後ろに転がったのだ
私は最後まで落ちないようにその仔猫を抱き止めると、地面へと下ろしてあげた

今日もあの仔猫は木登りの練習をしている。でもその光景が見られるのはあと少し
もうすぐ抱きしめてあげられるだろう。そのときまで私は見守り続けたい

578 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/30(木) 00:11:21 ID:???
>>577
GJ!!激しく悶えた!
579 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/30(木) 00:22:02 ID:???
>>577
か、可愛い…
良すぎる!
580 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/30(木) 00:23:40 ID:???
>>576
カモが教える前からやってそうw
581 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/30(木) 00:43:48 ID:???
>>576
翌日からザジがちうのパンツを頭に被って寝るのかと思ってしまった

>>577
ちくしょう・・・かわいいじゃねーか・・・
582 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/30(木) 00:43:52 ID:???
>>576
和み藁

>>557
和んだ
583 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/30(木) 00:52:03 ID:???
3分後に投下します
584 名前: レイニーブルー [sage] 投稿日: 2006/11/30(木) 00:55:05 ID:???
レイニーブルー

どうしてこうなっているのか分からない。
大雨の中であやかは急いで帰るが間に合わずにびしょ濡れになってしまった。
「まったく…天気予報もあてになりませんわ」
服を乾かすために下着姿になるが、生憎下着も濡れてしまっていた。
どうやら下着も取り替えないといけない。

ピンポーン

こんな時に誰かが尋ねてきた、下着姿ではまずいのであやかは仕方なく居留守を使うことにした。

ピンポーン ピンポーン ピンポーン ピンポーン
あまりにも連続で鳴らしてくるため、仕方なくバスタオルを羽織って出ることにした。
当然だがあやかの機嫌は悪い。
「誰ですの。そんなに鳴らしても…」
そこに現れたのは傘も差さずに同じくびしょ濡れの明日菜がその場に立っていた。
「あ、アスナさん!?」
「あ…あはは、あんたと帰ろうと思って門で待ってたんだけど…」
あやかははっとした、自分は日直の仕事が残っていたせいで明日菜のことをほったらかしにしていた。
しかも明日菜がいつも待ってくれていた門前は避けていた。雨が降って別ルートを使わざるを得なかった。
「と、とりあえず早く上がってくれます」
あやかは明日菜の手を引いて部屋に連れ込んだ。
「服、脱いでいい?」
決していやらしい意味ではない、長い間待っていたのか体が震えていた。
「えぇと、拭くものと温かいもの……あっ、その前にシャワーを浴びてくれます!?」
「ごめん、早くしてくれる」
585 名前: レイニーブルー [sage] 投稿日: 2006/11/30(木) 00:55:35 ID:???
折角待ってくれていた明日菜が自分の気まぐれでこんな目に遭っていた。
すまない思いでいながらも、慌てて対応に追われるあやかは濡れた下着姿のままで右に左に走る。

すぐに体を温めるためにバスダブにも湯を入れながらあやかは明日菜のことを考えていた。
水で透けた制服、密着した体が綺麗に映っていた。
「…いけませんわ、あんな姿を見てしまうと…すっかり臨戦態勢ですわ」
こんなところで興奮するなんてどうかしてると思いながらも違うことを考えていた。
するとそこへゆっくりと現れる明日菜の姿。
あやかがその存在を確認した途端に明日菜はあやかを湯の入ったバスダブに押し倒す。
「ぶっ…な、何をしますの!」
「あんたのせいで…こんなに寒い思いをしたのよ、その分のツケを払ってもらおうと思ってね」
明日菜はあやかにそっとキスをした。

二人とも下着姿だが、いつの間にかその下着もバスダブの中に浮かぶ状態となってしまう。
このまま明日菜ペースかと思われた途端、あやかは明日菜にキスをしてそのまま体を持ち上げる。
そしてシャワーのホースを両腕に撒きつけ動きと封じる。
「ちょっと何するの!」
「バスダブは狭いですし滑りやすいでしょう、その防止策ですわ」
「どうせあんたの趣味なんでしょ!!」
怒鳴る明日菜だが両腕を封じられ、足蹴りだけではあやかは動じない。こうなるとあやかは止められない。
「あっ……ああああああ…はぁ…」
あやかの必用な攻めに思わず甘い声を出してしまう。
「その割には…いつもより腰が動いていますわよ」
「そ、そんなこと言ったってぇ…」
やればやるほどあやかのテクニックは冴え渡る、それに引き換え明日菜はやるたびに変化していくあやかの攻めに対応できず。
「はっ…はぁっ…あぁ……」
明日菜はあっという間に達してしまう。
586 名前: レイニーブルー [sage] 投稿日: 2006/11/30(木) 00:56:07 ID:???
「いつもより反応がいいですわね、そろそろいいですわよね」
あやかが耳打ちをすると明日菜はそっぽを向くようにして呟いた。
「そんなことで焦らさないでよ。私だって…ずっとあんたのこと…」
その内容を伝える前にあやかはお構いなしに明日菜を抱いた。

「ン!…あっ…ああぁぁぁぁ!!」
「力を抜いておかないとまた腰を壊してしまいますわよ」
そんな言葉を投げかけても明日菜は体を重ねることをやめない。
今も雨は止まず、そして服は依然として乾いていない。
乾燥機が鳴る音を聞きながら、二人はベッドルームでベッドを揺らしていた。
「雨、まだ止みませんわね」
「そうね、服もまだ乾かないし」
「服が乾くまでの間なら、私と一緒にいてくれますわよね」
そんな確認をするあやかだが、明日菜はそんなあやかをそっと抱きしめキスをした。

「もう帰るの面倒になっちゃった。明日休みだし、朝までやる?」
「…その前にあなたの腰が確実にイきますわよ」
勝ち誇ったような笑いをするあやかだが、その顔はイヤミという意味ではなく、愛する者のための笑顔。
悪態をついてけん制しあって、いつもこんな毎日。
「うるさい黙れ。どうせ言わなくても寝かさない気でしょ」
この二人は磁石のようにいつでもくっついたままだ。


587 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/30(木) 02:29:26 ID:???
>>583-586
エローい!なのになごーむ!
ごちそうさまでした!!
588 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/30(木) 02:52:45 ID:???
三分後に投下します
589 名前: 『One More Sweet』 傍観者 [sage] 投稿日: 2006/11/30(木) 02:55:46 ID:???
『One More Sweet』 傍観者

1/4

「ふむ……」
 昼休み。くるくるとシャーペンを器用に回しながら、早乙女ハルナは退屈そうに息をついた。
「なんというか、刺激がないのよね」
 彼女の視線は先程から一組のバカップルに注がれている。亜子の頭の上にちょこんとあごを乗せたまま、
裕奈は今日も今日とて下らないちょっかいを掛けている最中であった。
 先に視線の主に気付いた亜子が助けを求めてくる。
「パル〜、そないじろじろ見とらんで助けてえな!」
「だが断る」
 あっさり断ると、ハルナは堂々と二人の前にやって来てかぶりつきで観察する始末である。ますます亜子は
赤くなる一方で、裕奈の方はというと、調子に乗って亜子の耳元で息を吹き掛けた。
「ひゃああっ!?」
「おー、照れてる照れてる」
 かなりテンパってる亜子とは対照的に、ハルナは冷静にスケッチブックにペンを走らせた。
すると、裕奈の興味の対象はそちらに移行したようである。亜子にしがみついたまま身を乗り出してきた。
「なになに、あたしたちをモデルにすんの?」
「んー、たまにはガチ百合でもやろうかと……。ちょうど目の前に美味しい表情した人がいるコトだし」
「やーめーれーっ!!」
 何やら亜子の苦情が聞こえるが、当然スルーする。
「けどさあ、アンタらじゃ円満夫婦すぎてつまんないんだよね〜。たまには浮気とかしてみない?」
 傍観者の勝手な言い草に、裕奈も亜子もこれには苦笑するしかない。
「浮気ってもさあ、誰と?」
「例えば、ここに絶世の美女がいるじゃない」
 裕奈の問いに、ハルナはにやりと笑って自分を指差す。バカップル二人は即座に、真顔で、周囲を見渡す。
「アンタら鬼か。……まあ冗談はおいといて、焼きもちとか妬いたりしないの?」
 この質問には一人が苦笑し、もう一人はやや気恥ずかしそうに顔を伏せてしまった。
590 名前: 『One More Sweet』 傍観者 [sage] 投稿日: 2006/11/30(木) 02:56:18 ID:???
2/4

「えー、あれはアキラの誕生日前日の事です。たつみーのプレゼント探しに付き合ってたら浮気と誤解され、
その日は一晩中クチ聞いてもらえませんでした」
「ゆ、ゆーな! そないなコトまでバラさんといて〜っ!!」
 亜子は真っ赤になって抗議し、裕奈の背中をぽこぽこ叩いている。すると裕奈もハルナも実にいい表情で
目線を交わした。何やらよからぬ事を企んだようだ。
「にゃるほどね〜♪ 確かに亜子は独占欲強そうだわ」
 そう言ってハルナはうんうん頷きながら、わざとらしく裕奈に抱き付いて見せる。
「ねーねー、たまには私にもゆーな貸してくんない?」
 普段の亜子なら呆れ返る所だろうが、今回ばかりはそうもいかなかったらしい。
「むーっ、ゆーなは渡さへんもん!!」
 と、亜子は頬を膨らませながら裕奈の腕にしがみついたのだ。両手に花状態の裕奈はお気楽そうに笑う。
だがしかし、もう一人の仕掛け人はというと、
「やばっ! こ、これはクオリティ高いって!!」
 きゅぴーん! と目を輝かせ、ターゲットを亜子に変更していた。そのままハルナはがばあっ! と
亜子に抱き付く。そして、これでもか、といわんばかりに亜子の頭をなでなでする。
「こりゃゆーなが夢中になるのも分かるな〜♪ この子マジ可愛いんですけど!」
「ちょっ、パルやめっ、恥ずいっちゅーに!!」
 しきりに嫌がる亜子の様子に、ハルナはすっかり満足しながらちらりと裕奈の顔色を窺った。
すると裕奈は怒るでもなく、呆れた様子もない。ただ一言、
「あはは……、そうきたか……」
 と、ぽつりと呟いたのだ。この反応は想定外だったのか、ハルナはきょとんとしてしまう。
その隙を突いて、亜子はようやくハルナの拘束から逃れた。
「ゆーな、どないしたん?」
 心配そうに尋ねる恋人に、裕奈は我に返った様子であはは、と頬を掻いた。
「や、パルも食い付くくらい亜子ってばカワイイからね……。こんなカンジでライバルがどんどん増えたら
とうしよう、って思っちゃって……」
 思わず顔を見合わせる亜子とハルナ。そして、くすくすと笑い出した
591 名前: 『One More Sweet』 傍観者 [sage] 投稿日: 2006/11/30(木) 02:56:50 ID:???
3/4

「えへへ。ゆーなかてかわええトコあるやろ?」
「うんうん、こりゃおねーさん油断してたわ。ゆーなは嫉妬するよりヘコむタイプなワケだ」
「笑うなあっ!!」
 頬を染めながら抗議する裕奈に、二人はにやにやするばかり。
「もう……。いつの間にかあたしがターゲットになってんじゃん」
 ばつの悪い表情で裕奈が呟くと、亜子はすっかりご機嫌な様子で再び裕奈の腕を取った。
「心配せんでも、ウチはゆーな一筋やから!」
「亜子……」
 ちょっぴり拗ねていた裕奈も、みるみる笑顔に変わっていく。そして、傍観者は一人頷くのであった。
「ああもう、このラブ臭びんびんバカップルめ! こーなったらアンタらの甘々っぷりを描きまくるしか!」
 何やらハルナの中で完全に火が付いたようで、彼女のペンは恐るべき速さで疾り出した。
「―――お二人さん、どうせならちゅーの一発くらい見せてくんない?」
「もう、アホなコトゆわんといて」
 調子に乗ってリクエストまでしでかすハルナに、亜子はやんわりツッコミを入れる。と、裕奈はこっそりと
ハルナの耳元で何やら囁いた。
「―――りょーかい」
 ハルナはにこりと笑顔で答える。すると、
「何ゆうたんか知らんけど、ウチもええやろか……?」
 亜子もまた、ハルナにごにょごにょと注文する。これにはハルナも大笑いしてしまった。
「あん、そない笑うコトちゃうやん!」
「や、ちょっとね。もうね、アンタらはずっとラブラブでいてね!! おねーさんとの約束よ!!」
 二人は何それ? といった顔をする。と、その時昼休み終了のチャイムが鳴った。
「んじゃ、完成したら見せてね〜」
「ほなな〜」
 裕奈も亜子もぱたぱたと自分の席に戻っていく。ハルナもまた、作業を中断して席についた。
592 名前: 『One More Sweet』 傍観者 [sage] 投稿日: 2006/11/30(木) 02:57:22 ID:???
4/4

「……しっかしまあ、見事に息ぴったりだったね〜」
 先程の注文を反芻し、ハルナは穏やかな笑顔を浮かべるばかり。何故なら―――

「あたしはどうでもいいけど、亜子はとびっきり可愛く描いてね」
「ウチはともかく、ゆーなはめっちゃ気合い入れて描いてな〜」

 二人にそう言われてはハルナも笑うしかない。お陰でハルナのラブ臭センサーは完全に振り切れてしまった。
「ここで期待に答えてやんなきゃ、パル様の名がすたるってモンよねっ!!!」
 そして、ハルナは午後の授業を完全に放棄したという―――



 数日後。完成した作品を一読し、裕奈はただただ苦笑している。そして、亜子はというと……。
「こ、こんなんマトモに見られへん……!!」
 今にもぶっ倒れんばかりに、真っ赤になっていた。
「まあ、パルだもんね……。こーなるのは目に見えてたとゆーか……」
「やー、ついつい筆が暴走しちゃって……」
「で、コレどーすんの?」
「漫研で売り捌いちゃマズいかな?」
「シャレにならんコトゆわんといてええええええっっっ!!!」
 完全18禁仕様で完成した同人誌を前に、亜子の絶叫が響いた―――

(おしまい)
593 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/30(木) 06:32:47 ID:???
あこ×ゆなテラGJ!!
ゆーな好きの俺に今日1日のエネルギーをありがとう
2人ともかわいすぎ
594 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/30(木) 07:18:10 ID:???
萌 え 死 ん だ
595 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/30(木) 23:34:50 ID:???
三分後投下〜
596 名前: 千鶴 悲しみのシチュー [sage] 投稿日: 2006/11/30(木) 23:37:52 ID:???
千鶴 悲しみのシチュー


1/4
千鶴 「♪お家へ帰ろう〜シチューを作ろう〜窓から漏れてく〜白い湯気が〜♪」

コンロの上でお鍋がくつくつ煮えています。その中身は私の愛情がいっぱい詰まったシチュー
みんないっぱい食べてくれるかしら?
ゆっくりとオタマをかき回すごとに、いい香りが私の鼻孔をくすぐります
そうしたらちょっとだけ小皿に掬って味見をしちゃいます
うん、とっても美味しいわ。これならきっと五月さんにも負けないわね

ぷるるるる・・・
千鶴 「はいは〜い」
電話にお返事しても意味はないってわかっているんだけど・・・ついやっちゃうのよね
千鶴 「もしもし、那波ですけれども」
受話器の向こうから聞こえてきたのは夏美ちゃんの声でした
夏美 「あ、ちづ姉?今日ちょっと帰れなくなっちゃったんだ」
千鶴 「ど、どうしたの?」
夏美 「あのね、葉加瀬が熱出しちゃったから看病してあげたいの。明日の朝には帰るからね」
千鶴 「そう・・・そうだわ。風邪を引いて熱を出したんならお尻に長葱を・・・」
夏美 「ちづね、それはやっちゃダメなの」
千鶴 「ああん、夏美ちゃんのいじわるぅ〜」

さて、夏美ちゃんはダメになっちゃたけど他のみんなの為に・・・
ぷるるるる
千鶴 「もう、今日は電話さんが大忙しね」
597 名前: 千鶴 悲しみのシチュー [sage] 投稿日: 2006/11/30(木) 23:39:08 ID:???
2/4
千鶴 「もしもし、那波ですけれども」
あやか 「ああ、千鶴さん?あやかですわ」
千鶴 「どうしたのあやか?もうじきお夕飯の時間よ?」
あやか 「ごめんなさい。今、実家のお屋敷から寮に帰っている所なんですけれども・・・車の故障で今日中には帰れそうにありませんの」
千鶴 「えっ・・・」
あやか 「そういう訳ですから今日はお夕飯はご遠慮いたしますわ」
千鶴 「そうなの、残念だわ・・・」
受話器を置く手が少しだけ重く感じました。今の私、どんな顔をしているのかしら?
でもいいわ、小太郎君がきっといっぱい食べて・・・

ぷるるるる・・・
今日三回目の電話。もしかして小太郎くん・・・違うわ!!小太郎君は食いしん坊さんだからお夕飯を食べないなんて事は・・・
千鶴 「も、もしもし?」
小太郎 「千鶴姉ちゃんか?俺や、小太郎や」
千鶴 「こ、小太郎君?もうじきお夕飯よ?早く戻ってきてくれるわね!」
小太郎 「スマン、千鶴姉ちゃん。今、楓姉と修行してるんやけどちょっと山奥まで来すぎてな」
千鶴 「小太郎君もなのね・・・酷いわ・・・」
小太郎 「え?あの・・・今日はちょっと帰れそうにも」
千鶴 「私のお夕飯をすっぽかすなんて・・・そんな悪い子は帰ってきたらお仕置きよ!!」
小太郎 「ちょ・・ま!!」
がちゃん

思わず受話器を叩き付けるように電話を切ってしまいました

今の私、とても悲しいです
598 名前: 千鶴 悲しみのシチュー [sage] 投稿日: 2006/11/30(木) 23:40:08 ID:???
3/4
誰もいない私の食卓、一人分のお皿だけが用意されました
だめ・・・死んじゃうほど寂しいわ
一人だけのお夕飯なんて・・・私耐えられない!!!

だれか・・だれか・・
そのときでした

ぴんぽーん

呼び鈴が鳴ったのです。初めは理解が出来ませんでした。この音は何?って思っちゃったのです

ぴんぽーん

再び呼び鈴が鳴りました。今度は理解できました。いま、私の部屋の前に誰かがいるって事を
千鶴 「ど、どなたですか?」
私はドアの前の人物を確認することすらなくドアを開きました
ネギ 「あ、あのネギです。小太郎君はいますか?」
ああ、なんて愛らしい姿なのかしら。小さなスーツに身を包み、少しちょこんとたたずむ姿は私の母性を刺激します
千鶴 「小太郎君?ネギ先生、ここで立ち話もなんですから中へどうぞ」
ネギ 「えっと、たいした用ではないんで・・」
千鶴 「いいからいいから」

今はこう思えます。私のネギ先生、今夜は逃がさないんだから
千鶴 「はい、せんせ、あーん」
私特製のシチューをスプーンに掬い、ネギ先生の口元に運びます
ネギ 「あ、あの・・・んっ」
私はテーブルにシチューを用意すると、ネギ先生に椅子に座ってもらいお夕飯を食べてもらうことにしました
そしてネギ先生の椅子の隣に自分の椅子をくっつけると、優しく抱きしめながらご飯を食べさせてあげたのです
599 名前: 千鶴 悲しみのシチュー [sage] 投稿日: 2006/11/30(木) 23:42:09 ID:???
4/4
ネギ 「千鶴さん、そんなにくっついたら」
千鶴 「くっついたら?」
ネギ 「おっぱいが・・・じゃなくて食べにくいですよう!!」
真っ赤な顔で私の胸に抱かれているネギ先生、口元にスプーンを持って行くたびにもじもじして可愛いです
ああ、あやかがネギ先生のこと溺愛しているの、なんだかわかる気がするわ
ネギ 「いっぱい食べてくださいね」
可愛い過ぎるネギ先生、このまま食べちゃおうかしら・・・

ぷるるるる
再び電話が鳴りました。でも今度は怯えて取るようなことはありません、だって私にはネギ先生がいるんだから
千鶴 「はい、那波です」
あやか 「千鶴さん?あやかですわ。実は車の修理が出来そうなので戻れそうなんですの」
千鶴 「あらあらあら、急がなくても良いのに・・・今、ネギ先生と二人きりでお夕飯を食べているのよ」
あやか 「な、なんですって!?」
千鶴 「お夕飯の後はお風呂に入ってもらわなきゃ。今日は寒いから風邪を引かないように一緒に寝てあげないとね」
あやか 「qあwせdrftgyふじこlp!”#$%&’」
千鶴 「じゃあ、私は忙しいから電話切るわね。ごゆっくり、あやか」


ネギ 「ち、千鶴さん!!!ダメ!!!パンツは許して!!」
千鶴 「うふふ、脱がないとお風呂は入れませんよ?お風呂で一緒にシチューになりましょうね〜。とろとろにしてあげますから」
ゆっくりとネギ先生にご飯を食べていただいたので、お風呂に入ってもらおうとネギ先生の服を脱がせていたときのことでした
ヘリコプターの爆音が近づいてきたかと思うと、突然大きな声が聞こえてきたのです

あやか 「千鶴さん!!!私のネギ先生qあwせdrftgyふじこlp!!!」
あらあらあら、あやかったら・・・もう少しだったのに
でもいいわ。これで私のシチューを食べて貰えるから

600 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/30(木) 23:44:37 ID:???
そういえばちづ姉は寂しがりやなんだよね
最強だけどかわいいよおbちづ姉(*´∀`*)
601 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/30(木) 23:53:13 ID:???
ちづ姉かわいいよちづ姉

女性はいくら年をとっても女性なんですね…
602 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/30(木) 23:58:26 ID:???
>>601
お前、四つん這いでケツにネギ刺したまま何言ってるんだ?

それはともかく、良作gj
603 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/01(金) 00:00:12 ID:???
今日は超の誕生日だ!
604 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/01(金) 00:01:58 ID:???
GJ!
やはり、ちづ姉もショタなのか?w


後、超りん誕生日おめでとう。
605 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/01(金) 00:04:08 ID:???
超おめでとう
606 名前: 599 [sage] 投稿日: 2006/12/01(金) 00:13:46 ID:???
>>600
優しさ故の寂しがり屋
それがちづ姉
>>601
言っちまった・・
>>602
ありがd
>>603
おめっ!!
>>604
え?ちづ姉から見たら誰だって年下・・・
ぴんぽーん
ん?こんな時間にシチューの香りが
607 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/01(金) 00:28:28 ID:???
3分後投下。超誕生日記念。
608 名前: 幸福論 [sage] 投稿日: 2006/12/01(金) 00:31:34 ID:???
幸福論


「ちゃおりん元気そうじゃん」
あの超が珍しく風邪を引いて休んでしまった。
軽く眠ってようやく起きたところにハルナがひょっこりと見舞いにやってきた。

「…ずいぶんと唐突にやってきたネ」
寝付けなくて本を読んでいる所に花とケーキを手にしたハルナの姿、他は誰もいない。
おでこに手をあてると軽く赤いのでまだ少し熱があるようだ。
「明日は誕生日なのに災難ね、ちゃおりん」
「…そうネ。ケーキはありがたいヨ」
超は箱からケーキを取り出してその場で食べだす。
「ちゃんとご飯食べた?」
「とりあえず、食欲がないからご飯と味噌汁と玉子焼きくらいなら食べたネ」
机を見ると乱雑に置かれている食器を確認できた。
二人は適当にプリントの交換と話をすると、ハルナはキッチンに入った。
「早乙女サン、何をするネ」
「んー?風邪にはこれが効くのよ」
するとそこにはコップの入った水と玉子がある、もしやと思って匂いを確認すると…
「こ、これお酒ヨ!」
「えー玉子酒じゃん。さ、ぐいーっと」
どうしようと思うが眠れないので軽く酔って寝ておこうと思った。
そのためにさっさと帰ってもらおうという意味合いも込めて軽く飲んだ。

「…ほぷ」
流石に酒は慣れない、早く寝て休もうと思ったのだが。
「あんれ〜。結構いけるじゃん!」
609 名前: 幸福論 [sage] 投稿日: 2006/12/01(金) 00:32:05 ID:???

「早乙女サン、あなたも飲んでどうするネ!」
ハルナは超の飲みっぷりに影響され玉子酒を飲んでしまった。
酔ってぐてついた超とうってかわってハルナはベッドに乗り込んで足蹴りなど技を決めてくる。
「痛いヨ」
「う〜ん。ちゃおりんもうちょっと遊んでよ〜」
「少し休ませてほしいネ」
足が背中の上に乗っかっているために息苦しいがハルナはお構いなし、それどころか…
「ちゃおりん…してほしいの?」
「酔ってるとはいえ本当に唐突ネ」
超に寄り添うようになって寝るハルナ、メガネを外して臨戦態勢。
するとハルナは超の唇を奪う。まるで自然に両者が近づくように…

「……お酒と玉子の味がする」
「ハルナサンも同じヨ」
酒の影響か二人とも本気なのか、その気になりそうな二人。
特に超は風邪も手伝ってか少し弱気な発言をする。
「私はこういうのは慣れてないネ、こういうのは…」
ハルナは超を優しくベッドに寝かせる、胸がドキドキと鳴って止まらない。
寂しさからそっとハルナの顔を撫でる。
「いいの?」
「別に…ハルナサンなら」
その言葉にハルナは赤くなるが…すぐに冷静になる。
「まったく、ちゃおりんったら。後悔してもしらないよ」
610 名前: 幸福論 [sage] 投稿日: 2006/12/01(金) 00:32:37 ID:???

―しばらくして
「や、やっちゃった!?」
ベッドで仲良く寝ている超とハルナだが、ハルナは一足先に起きて正気に戻る。
冗談のつもりで言ったはずだが酒の勢いで最後までヤってしまった。
言いだしっぺの本人が後悔する羽目となった。
「うわ、どうしよ。責任取らなきゃいけないのかな…」
パニックになって、横で寝ている超を起こさないようにこっそりと逃げようと思ったが…
その超の寝顔を見てふと考える。
こうして超の寝顔を見るのは初めてかもしれない、あの勝ち誇った隙のない超の珍しい一面。
「…」
何かを思い出したようにハルナは時計を見る。今、23時59分。
そして1分も経たないうちに0時になり、12月1日になった。
「…やっと同い年になったね」
その珍しい寝顔をする超のほっぺにキスをしてハルナは微笑んだ。
「今日は、街で誕生日プレゼントでも買いに行こうね」


611 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/01(金) 00:45:28 ID:???
こ れ は 萌 え る
612 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/01(金) 01:00:39 ID:???
ああ 本編が嘘のようだ
いいなぁこれ
613 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/01(金) 01:07:22 ID:???
やべぇ…超りんが可愛い…

パルが心底羨ましい。
614 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/01(金) 01:15:23 ID:???
超にあんまり興味なかったが
このパル超はやばい…可愛すぎる
615 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/01(金) 09:51:01 ID:???
弱気な超はヤヴァカワイイ
616 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/01(金) 13:07:49 ID:???
超カワイイ



617 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/01(金) 17:11:50 ID:???
超の時代がやってまいりました
618 名前: 宇宙戦艦ヤマモト [sage] 投稿日: 2006/12/01(金) 17:45:04 ID:???
宇宙戦艦ヤマモト

西暦2×××年
麻帆良銀河はちゃお軍団に押され、魔法という存在を世に放たれそうになっていた。
そんな中でその軍団に反旗を翻した団体がいる。
その団体はちゃお軍団に対抗するために大型宇宙戦艦を建造。
この戦艦は火力、パワー、走行速度を取っても最高の力を誇っている。
欠点として製作者の好みかどうかは知らないが、魚の形をしている。
そしてその製作者であり、初代艦長になるはずだった大河内アキラは完成直前に過労で倒れた…。
その中で、選ばれた新鋭部隊はちゃお軍団に立ち向かうために新造宇宙戦艦ヤマモトに乗り込むのだ。


あやか「前方に敵艦隊発見!」
オペレーターの一人である雪広あやかはすぐさま他のオペレーターに指示を出して敵の確認を取る。
のどか「確認とれました、ちゃお軍団です!」
まき絵「どーしよ、艦長代理!」
史伽「ぜぜぜ、ぜ、全砲門、ひ、ひ、開けー、う、ううう撃って撃って撃ちまくれーーー!!」
美空「オワオワァゥァゥ」
何故か艦長代理となった鳴滝史伽は常にテンパり気味だ。

どっかーん
史伽「うひゃ〜」
美空「エイエイエイ オゥーーーィ オイオイオイ」
まき絵「被弾しちゃったよー」
あやか「こちらのジャミングは完璧ですのに…どうして」
ちなみに魚型だからやたらと目立つ上に当てやすいのが全く分からない面子。
619 名前: 宇宙戦艦ヤマモト [sage] 投稿日: 2006/12/01(金) 17:45:36 ID:???
明日菜「外で迎撃するから指示出して!」
刹那「桜咲刹那…出る!」
ゆーな「私も行くよー!」
明日菜、刹那、ゆーなが率先して戦闘に出て行く。
史伽「みなさんの援護をお願いしますぅー!」
あやか「明日菜さん、刹那さん、右前方に敵機4機!」
亜子「ゆーなはヤマモトの護衛やで」
ゆーな「にゃーん」
まき絵「損傷率17%。まだ行けますよ」
美空「ホエォェォェ」
皆が的確な判断と指示により、徐々にちゃお軍団の艦隊を沈めていく。

刹那「敵機、皆撤退していきます!」
明日菜「ザマーミロ!」
あやか「敵艦隊撤退!ふぅ、難を逃れましたわね…」
まき絵「下っ端艦隊とはいえやはり手ごわいね、かんちょ…」
亜子「艦長ーーーー!何してんねん!!」

史伽「もし捕まったら…きっとあーんなことや、こーんなことをされるに違いないです…それならいっそ……」

徐々にその指は『通信ボタン』の横にある『自爆ボタン』へと…
あやか「艦長代理ー!敵艦隊は撤退してますのよーーーー!!」
まき絵「早く艦長代理を止めてー!」
美空「アヤヤヤヤァー!セーーーフ」

明日菜「…全然着艦許可下りないね」
刹那「どうしたんでしょう?」
外の連中は中の騒動など全く予想できないでいた…

620 名前: 宇宙戦艦ヤマモト おまけ [sage] 投稿日: 2006/12/01(金) 17:46:07 ID:???
おまけ

アキラ「ねぇ、真名」
真名「ん、なんだ?」
アキラ「他の人たちに任せちゃっていいの?」
真名「いいんだよ、お前がいれば」

他のことは他人任せな二人であった。
621 名前: 超 一緒にいることは [sage] 投稿日: 2006/12/01(金) 19:32:49 ID:???
超 一緒にいることは


史伽 「ちゃおちゃお〜、お勉強教えて欲しいです」
超 「わ、ワタシ?」
史伽 「そうです。ここがわからないんですけど」
超 「こ、ここカナ?ここはこうして・・・」

史伽 「ちゃおちゃお〜、お料理教えて欲しいです」
超 「それはお安いご用だけド・・」
史伽 「チャーハンの作り方お願いするです」
超 「ヌヌッ!中華はまかせるネ。まずは中華鍋を空焚きして・・」

史伽 「ちゃおちゃお〜、お風呂一緒に行くです」
超 「あ、アレ?風香サンとじゃないのカナ?」
史伽 「背中流してあげるです」
超 「そ、それはありがとうネ」


超 「史伽サン、どうしてワタシなのかな?」
史伽 「・・・仲良くしたい、じゃダメですか?」
超 「十分仲は良いとハ思うのダケド・・・」
史伽 「本当はね、ちゃおちゃお、なんだか寂しそうに見えたから」
超 「プッ!あはははは!!ワタシは科学に魂を売った人間ネ。そんな感情あるわけが・・・」
史伽 「でも、魂と心は違うと思うです。私にはちゃおちゃおがそう見えるです」
超 「・・・まあいいネ。では背中を流してもらおうカナ?」
史伽 「背中だけでいいですか?全身くまなくもできますです」
超 「背中だけでいいネ。終わったらワタシが史伽さんの背中流してあげるネ」
史伽 「・・・エッチなこと、しちゃダメですよ?」
超 「んふふ、して欲しいのカナ?」

622 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/01(金) 23:18:15 ID:???
三分後投下
623 名前: 夕映 約束の場所 [sage] 投稿日: 2006/12/01(金) 23:23:12 ID:???
夕映 約束の場所


1/2
中学に入った頃、私は尊敬する祖父を失いました
その瞬間から世界はとてもくだらないモノに見えたのです
どのような本の物語も私を癒してはくれず、世界を、そして人を嫌いになっていきました
だから人と関わらずに生きようと思ったのです


?? 「知ってる!?この図書館には色々と黒い噂があってさ!」
私は私を癒してくれる本を探そうと図書館探検部に入部することにしました
ですが・・・入部説明会で私の隣に座ったのは、私がもっとも嫌うようなタイプの人間だったのです
 
(何ですか、このアホは)

私はソレを無視することにしました。でもソレはどんどんと、私の意向を無視して話しかけてくるのです
やがてソレの話を聞くことにうんざりとし始めた頃、ソレと反対側の私の隣に座った気の弱そうなのも私に話しかけてきたのです
?? 「そ・・・その本・・・・すっ・・すす 好きなんですかー?」
夕映 「別に・・・」
(アホばっかです)
そのときはそう思いました

でもこの出逢いが、私を変えてくれたのです


?? 「やっほー、一緒に帰らない?」
説明会の帰り、再び彼女たちは現れました
624 名前: 夕映 約束の場所 [sage] 投稿日: 2006/12/01(金) 23:24:06 ID:???
2/2
正直私は関わりたくなかった。だからこのときは一番嫌われるであろう態度を取ったのです
夕映 「うるさいのと・・・トロイのと・・・天然の人ですね」
撥ねつけようとつんけんとする私。でも彼女たちから帰ってきたのは笑顔でした

?? 「あっはは、言うねー。ほんじゃあんたは根暗のデコッパチのヤな奴かな?ねぇ、一緒に帰ろーよ。綾瀬〜」
信じられませんでした。私の期待した答えは無視されること。それなのに彼女たちは笑顔なのです
夕映 「ヤな奴誘うことは無いと思うですが、友人でもないのに馴れ馴れしいですよ?放っておいてくださいです」
嫌でした。彼女たちの笑顔が、優しさが嫌だと思いたかったのです

?? 「ほなら今から友達になればえーやん?」
え?
?? 「う うん。それにねー」
のどか、あなたの言葉は生涯忘れられない

のどか 「ほ・・本の好きな人に・・・悪い人、いないと思いますからー」
私の世界が変わりました。それはあなたたちが変えてくれました。のどか・・・
私の友達。ともだち


みんなで本を読もうって約束したこの場所、今日も図書館島の扉を開きます
開けばいつも聞こえる友達の声、私はそれを聞くのが嬉しくてここを開くのです

ともだち、ともだちに逢えるから・・・

がちゃ・・・
ハルナ 「夕映吉くん、遅いのではないのかな?」
木乃香 「ゆえー、昨日選んでもろた本。おもろかったえー」

のどか 「ゆえゆえー。今日はどこを探索して・・・本を読むー?」

625 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/01(金) 23:28:25 ID:???
>>624
全 図 書 館 探 検 部 員が泣いた。
626 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/01(金) 23:32:09 ID:???
>>621
ちゃおフミとは新しい…GJ!

>>624
扉を開けたら修羅場オチ、と考えた俺は死んだほうがいいかも…GJ!
627 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 00:11:45 ID:???
>>624
GJ!!
昔の友人と連絡を取りたくなった
628 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 00:14:12 ID:???
3分後投下します
長編の前半です
629 名前: 雪の日  [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 00:17:14 ID:???
1/15
雪の日 序章

「ふう、完成しましたー。 後は試運転してチェックですねー」
「うむ、クリスマスには間に合たネ」
ここは麻帆良大学工学部の葉加瀬の研究室。
超と葉加瀬が秘密に進めていた発明が、ようやく試運転まで出来上がったところであった。
「ふふふ、電力のみで動く気象操作ロボ『お天気君』 これが成功すれば…」
「…気象を自在に操ることができれば、超さん」
「ウム、世界を手中に収めることも夢ではないネ」
「うふふふ…」
「ふふふ… まずは試運転で性能を確かめるネ」
「理論上の間違いは無いですけど… まずはどんな天気にしますー?」
「…雪を降らせるネ。 近年にない大雪を」
630 名前: 雪の日  [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 00:17:48 ID:???
2/15
雪の日 かまくら

―――昼休み―――
長谷川千雨は教室では話すことの無い、ザジ・レィニーデイを見ながら、葛藤していた。
…最近、ザジの奴がおかしい…
帰りが遅いし、何をやってきたのか聞いても要領を得ない。
少し疲れてるようにも見えるし、口数も少な… それはいつもの事か…
―――クラスの中で、あまりベタベタしていると噂になるから―――
言い出したのは自分、恥ずかしいのもあるし、クラスの連中のゴシップネタになるのも嫌だったからだ。
…最近あのロボとよく話をしているところを見かける気がする。
絡操茶々丸、まさか、奴もザジに…
いや、まて、ひょっとして、もしかすると、ザジがロボに…?
いやいやいやいやいやいや、無いだろ、ある訳無い、…無いはずだ…
ザジは私の事を―――
「どうかしたのですか?」
「うおっ!!」
いつの間にか、隣の席の綾瀬が顔を覗き込んでいた。
「どうしたのですか? 先程から思いつめた顔をして… 何を見て…」
綾瀬が私の視線をたどる。 その先には、窓際のザジが…
「…千雨さん、私には言える事も少ないですが… 
 何か思うところがあるのなら、本人に聞くのが一番良いと思いますよ」
みなまで言わずに、簡潔にそれだけを言うと去っていった。
このクラスにおいては数少ない、共感が少しだけ持てる綾瀬の言葉…
まあ、そうだよな… 今日はもっとちゃんと聞いてみるか…

「ん〜? これはラヴ臭!? 少し、憂いと迷いを含んだ… 誰が誰に対してのものなのかしら…」
631 名前: 雪の日  [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 00:18:18 ID:???
3/15
―――放課後―――
「ん? ザジさんなら、さっき茶々丸さんとどっか行ってたけど…」
「そうか、さんきゅ、神楽坂」
…まさか、いあや、しかし… ええい!

「最近茶々丸さんと二人で慰問… て、行っちゃった…」
「アスナさん、どうかしたんですか?」
「あ、ネギ。 いや、千雨ちゃんがね… なんなんだろ?」

ええいっ、どこだ! サーカスの方には居なかったし、あとはあのロボのところとなると…
茶道部室か…

行って… どうするんだ?
632 名前: 雪の日  [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 00:19:03 ID:???
4/15
ししおどしが聞こえてくるような(実際は聞こえてるのかもしれないが)日本庭園の中に私は居る
小さな茶室の上がり口に… アレはザジの靴。 並ぶようにぽっくり? がもう一足 ロボのかな…
二人は中に居るのか…
ふぅ… で?
中に入って脳天気にいうのか? 
『ザジー、最近ナニやってんだよー付き合い悪いなー ちう妬いちゃうぞー』
…却下
『私というものがありながら! くぁwsでrftgyふじこlp;@』
不許可!!
違う! それは私じゃない!!
…ハッ、別にいいじゃないか『そう』だとしても
もともと、女同士でどうこうなんて、おかしいじゃないか
なんとなく気が向いて『そう』なって、そのまま続いただけで
ここで壊れても、むしろ普通になるというか、それが当たり前というか
もともとおかしいだろ? 私は平穏を望んでるんだ 普通がいいんだ むしろ壊れた方が そうさ、私は…

笑っていた アイツはいつの頃からか 苦笑して、しょうがないかと思いつつも一緒にいた
633 名前: 雪の日  [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 00:20:05 ID:???
5/15
若気の至りって奴か… そうさ、そうに決まってる
だからここを開けて『そう』だったとしても、私は何も言わないし、気にしない
最初の居ても居なくても気にしない、ただの同じ部屋に居るもの同士に戻るだけ
最初に戻るだけだ

手を引っ張って、振り回されて、なんだかよくわからないけど… 肩の力が…

開ければ良い、そして、聞くだけ
(何を?)
よくわからない、とにかく開けるんだ… ええい、畜生! なんで手が震えるんだ!!
開けるんだそれから…

サッと、一気に全開で開けるつもりだった
実際はほんの数センチ、覗き込むように静かに開けただけだった
そこに見えたのは…

着物の前をはだけて、ロボの、前に立つ、ザジ
それを、みたら、もう、なにが、なんだか、よく、わか、ら、ない…
634 名前: 雪の日  [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 00:20:55 ID:???
6/15
「…!?」
「?」
「いえ、ザジさん、いまどなたかいらっしゃったような… 障子が少し開いていますし」
「??」
「ああ、いえ、それより、着物はマジックをやる上で邪魔になりませんか?」
フルフル
「この格好であれば、お年寄りの方々が喜ぶのは過去のデータで実証済みですから…」
コクコク
「ありがとうございます。 ネギ先生に勧められたとはいえ、
このような事を引き受けてくださって、本当に感謝しています」
コクコク
「マスターも許可をくださいましたし… はいできました」
〜♪
「良くお似合いですよ」
チウヨロコブカナァ?
635 名前: 雪の日  [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 00:21:41 ID:???
7/15
白い…
走ったような気がする
今息が凄くきれて、酸素が恋しい
眼に風景は映ってるけど、どうでも良くて
ここがどこだか良く知らないけど、あそこじゃなければどうでも良くて…
「ハァハァ」
言葉でない、でも、胸が苦しい、これは、きっと、走った、せいで…
「何で… こんなに、苦しいんだよ…?」
636 名前: 雪の日  [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 00:22:35 ID:???
8/15
「雪… か」
龍宮真名は暗くなった窓の外を眺めながら一人ごちた
確か今朝の天気予報では夜まで晴れるはずだった
それがいきなり、空が曇ったかと思うとちらちらと、白い物が降り始めていた
「どうかしたのか、龍宮」
聞き流しても構わないような独り言に、相槌を返してくれたのは刹那だ
「ん… ちょっと、な…」
『あの子』が気になる… 
ここしばらく、自分の心を占めるあの存在が…
「少し、出てくる」
「… 仕事か?」
少し、気遣うような、それでいて何気ない言葉が耳を触る
「いや、ヤボ用というやつさ、気にしないでくれ」
苦笑して、ありがたくも思い、長めの黒のコートとマフラーを手に部屋を出る
637 名前: 雪の日  [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 00:23:13 ID:???
9/15
「あら、龍宮さん。 …今からお出かけですの?」
廊下で声をかけてきたのはクラスの委員長、雪広あやかだ
「ちょっと神社まで、ね」
「空模様が怪しいですから、遅くならないうちにお戻りくださいね」
フッと、苦笑が漏れる
あのまとまりにないクラスをまとめるために、いつも苦労をしているのに、こうして心配をする。
彼女らしい損な性分だと思う
「ありがとう、委員長。 せいぜい早く帰るとするよ」
軽口を叩いて玄関に向かう、そこで少し足早に自分に気付いた
まったく… 思ったより気にかけているな、私は
玄関に出る
雲は思ったより厚く、まだまだこの白い雪を降らせる気配が感じ取れる
そして一歩踏み出した時にその存在に気付いた
銀髪に褐色の肌、そしてフェイスペイント―――
638 名前: 雪の日  [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 00:24:03 ID:???
10/15
「ザジ… どうした?」
思うより早く声をかけていた。 なんとなく『あの子』を連想させる
「…」
うつむいていた顔を上げ見つめてくる。 だが無言
「日も落ちたし、もう冷える… 部屋に戻った方がいいんじゃないか?」
私は何を… 彼女も理由があってここに居るんだろう。 私にも理由があって出かけるように
ふるふると首を振り、私から目線を外して雪の降る先を見る
「…誰かを、待っているのか?」
コクリと、こちらを振り向きもせずに頷く
遠くを見る視線の強さに待ち人への思いが伺える 
『あの子』もこんな感じだな…
自然にマフラーを手に取る
らしくないな… でもたまにはいいだろう?
ふわりと、マフラーをザジにかけてやる。 少し不思議そうな顔で見上げてくる
「貸しておこう」
早く来るといいな、とは言葉にはしなかった。 彼女には最低限で足りるような気がするから
コクリと頷いたあと、何かつぶやいた気がした。 だが、確認はしない
「では、私も行くとしよう」
雪の中を歩き出す。 冷たさが頬を撫でていく
後ろから視線を感じる。 ザジだろう。 さっきつぶやいた声が風にまぎれてもう一度聞こえた気がした

『ありがとう』
639 名前: 雪の日  [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 00:24:48 ID:???
11/15
―――麻帆良大学工学部の葉加瀬の研究室―――
「大成功ですね!」
「ウム、これならば実用にも耐えうるネ。 では、交通機関にこれ以上影響が出ないウチに呼び戻すネ」
「はい… あっ、あれっ!?」
「どうしたネ?」
「信号拒絶! こちらの指示を受け付けません!!」
「なんと!」
「自己解析を開始しています! 現状を不足と判定!!」
「むむむ、余計な知恵をつけてしまたカ」
「………結論出しました!! 自己強化!! 命令の更なる実行です!!」
「…バッテリーはそろそろ切れるはずネ!」
「自己増幅及びバッテリーの補給に着手する模様です!!」
「ウーン… これは…」
「暴走… ですね…」
640 名前: 雪の日  [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 00:25:45 ID:???
12/15
寒い… ああ、雪が降ってきてたんだ。 この時期に珍しい…
暗い空を見上げ千雨は、初めて雪に気付いた
地面に座り込み、顔を伏せていた。 何か色々考えていた気がするけど、何も覚えていない
何をやってるんだ私は…
いつからこんな…
「ザジ…」
名前をつぶやくと同時に、何かがあふれそうになった。 
その時―――
「あの…」
背後からの声、これは
「茶々丸、さん」
な、なんだって、いきなりここに―――?
「千雨さん、あの先程…」
そこまで言って口をつぐむ
ええい、そ、そこで切るな!
「何かヨウカ?」
冷静に言ったつもりだが声が裏返る。 ええい、KOOLになれ、長谷川千雨!
「はい、あの、千雨さんが、壮絶かつ凄絶な勘違いをなさっているのではないかと…」
! 
「なんの事だ?」
「あの、茶室で… その、ザジさんと―――」
「TYOTOMATE」
「え?」
「ああ、いやちょっと待ってくれ… なんで、ザジのことが私に関係ある?」
まさか、ロボにも知られているのか?! いや、今はそれより…
「いえ、実は、ザジさんの着付けをしている時に千雨さんがいらっしゃったような気がしてたのですが
 お入りになられなかったので、用事ではなかったと思ったのですが…」
着付け…
641 名前: 雪の日  [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 00:26:17 ID:???
13/15
「…それで?」
「ザジさんとの帰る途中で朝倉さんと桜咲さんに会いまして…」
ホホゥ
「朝倉さんが言うには、その…」
「あー、朝倉の言った通りに言ってくれないか?」
「その、千雨さんが嫉妬を…」
よし、朝倉、お前を埋めてやる!
「それに、もし『そう』でしたら、あの着付けの時に千雨さんは… えっ!?」
「茶々丸さん!」
肩を叩いて、眼を見据える。 ようは気合だ!
「はっ、はいっ」
「私とザジはルームメイト! それ以外の何物でもない!!」
「ああ、いけません、そんなに揺すっては… あ、でも、先程ザジさんのお名前を…」
「ッ気のせいだっ!」
「そっ、そうですか…」
「そうだっ!!!」
よし… とりあえずこれでいいだろう
しかし、朝倉にはむしろ感謝すべきかも知れないな。 おかげで馬鹿な早とちりをせずに済んだ
「それで、朝倉は他に何か言ってたか?」
「ええと、着付けの時のことを話すと、追いかけた方がいいだろうって、
 あの、お腹と顔を押さえて後ろを向きながらおっしゃってました」
埋める穴は朝倉、お前に掘らせよう!!
「ザジさんは、よくわかってらっしゃらなかったようですが…」
「そうか…」
ザジはそういうマイナス面の事に関して存外鈍い気がするから、そうなんだろうな…
ああ、そうだ、聞けばいいじゃないか
642 名前: 雪の日  [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 00:26:56 ID:???
14/15
「…ザジと、何をしてるんだ?」
「ああ、それは慰問でして…」
「慰問?」
「はい、老人ホームや保育園などで何か出し物がないか相談をされまして」
「うん」
「ネギ先生に相談したところ、ザジさんに協力をしてもらったらどうかと助言を頂いたので
 頼みましたら、手伝っていただけるとのご返事を頂いて…」
「ああ、ネギ先生か…」
体中から力が抜けていく
「はい、老人ホームなどでは、着物で行くと喜ばれることも多いですから、今日は衣装あわせにと
 千雨さん?」
ああ、立っていられん、まったく…
「フッ、フフフ…」
「あの、どうかなさいましたか…?」
笑い話だ。 勝手に思い込んで、勝手に勘違いして、勝手に盛り上がって、まるで道化だ
「あはははははははははははははっ、あーっはっはっはっはっはっはっはっ」
「千雨さん? 何か…」
「クックック、いや、茶々丸さんありがとう。 おかげですっきりしたよ」
「はあ…」
まあ、よくわかってはいないみたいだが、説明する義理は無いしな
643 名前: 雪の日  [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 00:27:43 ID:???
15/15
〜♪〜〜♪♪
ん…? 携帯か? これは… シューベルトの魔王!?
「失礼します… はい、至急ですか、わかりました」
「超か?」
「よくおわかりで」
着信音から連想したとは言えねーよな… 
「私は行かなければならないので、これで失礼します」
「ああ」
背を向け… って、まさか飛ぶつもりか!?
「…一つ伝え忘れてました」
「何?」
「着付けの時、ザジさんは千雨さんが喜ぶかな…、と」
「なっ!」
一瞬顔がこわばった気がした。 そしてロボの口元が笑ったように見えたが―――
「人がいないとはいえ、簡単に飛ぶなよ…」
確かめる間もなく彼女は飛び去った
「…帰るか…」
644 名前: 雪の日  [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 00:28:59 ID:???
今日はここまで
続きは来週に… 
乱筆乱文失礼しました
645 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 01:20:23 ID:???
さて来週までに甘さ対策の準備をしなければ…
GJ!!
646 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 01:26:21 ID:???
 心 待 ち に しますとも!
いいわぁ。素敵な話やわぁ……
647 名前: その男、狂暴につき [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 02:23:14 ID:???
――週末の大通りを、俺は歩く。復讐を果たすために、目を爛々と輝かせながら。
風が、火照った肌に心地いい。目的地まで、あと少し。

「…ちっ、呼び出したくせに遅刻たぁどういう事だ…」
奴は丸々と醜く太った体を左右に軽く揺さぶりながら俺を待っているらしい。
俺は懐の相棒を握り締め…「タマァ、貰ったァァァ!」
奴の腹へと突き刺した。
「がはっ!? 椎名ァ、て、てめえ…」
「…おめえが悪ぃのさ…桜子お嬢様に手ぇだしたおめえがッ!」
「…く、クソがッ…! だが、この不死身の多摩はただじゃ死なねぇぞ!」
俺の誇りと、奴の命を懸けた戦いが始まった

「おかえ…あんた!? その傷は!?」
「…掠り傷だ…酒を、頼む」
「バカをお言いでないよ! あんた、死んじまうじゃないか!」
「…ふっ、桜子お嬢様の仇は討てたんだ。任侠の義理も、たったなら…俺の、命なんざ…」
「あんたぁぁぁぁぁ!」
桜子「クッキー!ビッケー!ご飯だよー!」
「「にゃーーん!」」
桜子「あ、それとクッキ。ゆざきさんちのタマと喧嘩したでしょ?ダメだよー、仲良くしなきゃ」
クッキ「…モファー」

   最近、猫社会では仁侠モノが流行っていると聞いた。クッキ×桜子
648 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 03:03:22 ID:???
やっぱり
ぬこは
なごむ
649 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 03:42:14 ID:???
>>647
和みオチとはw
650 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 03:43:21 ID:???
椎名クッキなんだw
651 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 04:26:53 ID:???
獣医とかに行けば飼い主の苗字がそのままペットにつくのは当たり前なんだぜ
近衛刹那さんとか那波夏美ちゃんとかな
652 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 04:48:30 ID:???
>>651
節子!それペットちゃう!
恋b……愛j……えーと、うん。ペットや。
653 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 07:57:22 ID:???
ちゃうねん
えーと……愛玩物や
654 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 08:44:59 ID:???
超の魔法の詳細が分からない今だけのネタを使ってみる

夜、寮の裏庭にて対峙する美空と超

美空「ふふっ、来てくれたようね超りん!」
超「…こんな所に呼び出して何の用カナ?」
美空「いや〜、超りんが魔法生徒だったなんて、ずっと隣の席だったのに知らなかったな〜」
超「その呼び方は少し似合わないと思うがネ。で、何の用カ?謎のシスター君?」
美空「今日はあんたと勝負しようと思うのさ!魔法でね!」
超「? やめておいた方がいいネ。見習い魔法使いでは相手にもならナイ」
美空「ふっ、吠え面かくなよ〜。同じこと言ったたつみーは私に出し抜かれたんだから」
超「ふむ。まあいいネ。では相手になろう」
美空「じゃあ距離をとって…いくよ!超りん!」
超「(魔法の射手で適当にあしらうネ)ラスト・テール…」
美空「すーぱーミソラだっしゅキーーーッツク!」
  ぱかーん
超「あぶろぱーーーっつ!」
美空「ふっ…決まった…」
超「う…ぐぅ…こんな頭の悪そうな名前の技にやられるとは…」
美空「どうネ超りん!これぞ私の魔法キック!うん、やっぱ私こそ最強っすか?最強ヨ?」
超「ミソラ…もうお祈りはすませてきたのカナ?ラスト・テール…」
美空「えっ…やだなー超りん。冗談に決まってるじゃん?ねぇ…超さん?」
超「契約に従い我に従え炎の覇王 来れ浄化の炎 燃え盛る大剣」
美空「きゃーっ!ごーめーんーなーさーいーっ!ごめんアルー!」
超「私はアルとは言わんヨ!」

おわり
655 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 10:47:35 ID:???
ポーカー

亜子「ストレートやで」
まき絵「亜子の勝ちだね」
アキラ「えーと全額で150円だね」
亜子「ここの駆け引きが重要やで」
ゆーな「にゃー」
まき絵「あ、あやかと木乃香」
あやか「あらまき絵」
木乃香「ポーカーやん、面白そうやな」

亜子「まずは30円やで」
アキラ「私は50円」
ゆーな「にゃー」 つゲーセンのメダル
まき絵「はーい、40円」
あやか「どうぞ」 つ1万円
木乃香「はい」 つ5万円
亜子「なんや!そのあがり方は!?」
あやか「今これしかもってませんの」つ10万円
木乃香「仕方ないやん」つ20万円

まき絵「すごーい、どんどん札束が増えてる〜」
アキラ「終わらないコールだね」
亜子「このブルジョワどもめー!!」

あやか「700万ですわ」
木乃香「ならこっちは800万や」

エンドレス…
656 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 11:08:43 ID:???
>>655
再掲だがコレが浮んだ
ttp://fout.garon.jp/?key=GI2A3Q7BOIJH5YOIcxqNp-c:rXt0&ext=swf&act=view
657 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 13:13:54 ID:???
>>644
さすがヘタレwwwwwwwwwwww
>>655
それなんて銀と金?
658 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 14:26:50 ID:???
>>654
魔法キックテラツヨスwwww
659 名前: 仁義無き戦い [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 14:38:19 ID:???
俺は、この場所が好きだ。
「――あんた、愛してる」
何も言わずにそっと肩を抱きよせる。
愛する女と、酒と、そしてこの家があれば――

「あ、あんた! あれ!!」
奴らめ、性懲りもなく、また来やがったか!!
俺は相棒を鞘から抜き放ち真っ直ぐに“敵”に向かって飛び掛る!
一閃、ニ閃。
どれも皆必殺の一撃となって敵を襲う。
俺の後ろには嫁がいるんだ。負けるわけにはいかねぇ!!

桜子「ありゃ、クッキもビッケもコタツの中に居たんだ?」
アキラ「……ねこ……」
クッキ『ファーーッ!!』  ビッケ『にあぅー』
アキラ「……」
桜子「ほりゃー、出てこーい」
  ばさっばさっ(コタツの布団を開け閉め)
クッキ「ファーーーーーーーーー!!」   ビッケ「なぅーーっ」
アキラ「あ、ビッケちゃん出てきた」
桜子「あれ? クッキ変な顔してどうしたの?」
クッキ「・・・」
660 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 16:52:26 ID:???
変な顔が分かるのか、桜子w
661 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 17:20:10 ID:???
>>659
なんかイイ!!
662 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 18:01:55 ID:???
3分後投下です。
663 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 18:02:07 ID:???
和むなぁ
664 名前: リクカプ劇場 [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 18:04:56 ID:???
リクカプ劇場
明日菜×まき絵編:ライバルじゃないライバル

明日菜はぼんやりと空を眺めて今のことを考えている。
澄んだ空に白い雲、何の悩みもなく清清しい空。
今の自分とは対照的に…

「あれ、明日菜」
「まきちゃん」
まき絵がそっと現れて明日菜の横に座る。
それからお互い何かを言いたげだが、会話せずにただ空をぼんやりと眺めるだけだった。
二人の性格からして沈黙というのは似合わない。しかもそれが二人とも並んで座っているのに。
互いに言いづらい雰囲気を持っており、どう話せばいいのかわからない。
そう思えるほど、二人は悩んでいた。
「ねぇ、明日菜」
その沈黙を破ったのはまき絵からだった。
「あやかが呼んでたよ」
「…うん」
簡単な返事、それ以外の言葉が見つからなかったから。
いつも『いいんちょ』と呼んでいたはずのまき絵が『あやか』と呼ぶようになってどのくらい経つだろうか。
千鶴を除けば、他にあやかを呼び捨てにしているのは、今のところまき絵だけである。
「キス、してたよね」
明日菜の口から放たれる言葉。その言葉にまき絵は少なからず反応する。

見てしまった…二人が、まき絵とあやかがキスをしたところを。
いつのまにかそんな関係だったのかと思った。まき絵に出し抜かれたと思った。
あやかは困り果てその場でオロオロするばかり、そこでまき絵が明日菜を追いかけたのだ。
「まきちゃんは…いいんちょのこと好きなの?」
665 名前: リクカプ劇場 [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 18:05:51 ID:???
しばらくまき絵は黙ると、そっと口を開く。
「うん、好き」
一気に静まり返る二人。どう反応するべきなのか…やはり答えが出ない。
「明日菜はどうなの…」
今度は逆に明日菜が答える側だ。
「…」
思いつめたような顔をしてじっとまき絵を見つめる。
澄んだ瞳とあやかを好きだというのは間違いではないと訴えている。
そう言ったまき絵のためにも自分も何かしらの答えを出さないといけない。
「…いいんちょは、昔っから私に突っかかって、喧嘩して、ウマが合わなくて、どうでもいいときに出てきて…
 どうしようもなく嫌だったけど……」
「けど?」
「…たぶん、それもすべてひっくるめて好きなんだと思う」
答えは簡単に出た。ただそれを自分が認めたくなかっただけだったのだ。
変な意地を張って強がってばかりだったけど、なんだか肩の荷が下りた感じだった。

「明日菜」
「ん?……!」
その瞬間、まき絵は明日菜の口にキスをした。まるでさっきの見た光景そのままに。
「ま、まきちゃん!?」
「へへ、独り占めはずるいよね。あやかとのキス、分けてあげる」
まき絵が微笑んだ。あの時の、いつものまき絵の笑顔で。
その笑顔に、半ば呆れるような感じで明日菜も笑った。何か下手にライバル意識を張ってたのがバカらしくなってきた。
「行こう、あやかが待ってるよ」
「うん」
差し伸べられたその手を明日菜は掴み、そして手を繋いで歩く。
「ねぇ、まきちゃん」
「ん?」
666 名前: リクカプ劇場 [sage:リクカプ募集中] 投稿日: 2006/12/02(土) 18:06:27 ID:???
「もし、いいんちょが私とまきちゃんどっちかを選んでも……友達だよね」
「何を今更言ってるの?今もこれからもずっとでしょ」
その言葉に明日菜はまき絵特有の何かにやられたような顔で笑った。

「あの…二人とも何をしてますの」
「えー?一緒に帰るんでしょ」
「そうよ、何か問題でも?」
問題なのはあやかを中心に両サイドを二人が囲んでいる所だ。
右腕に明日菜が左腕にまき絵が組んで離れないのだ。
「私、体は一つしかありませんのよ。そんなに引っ張らないで下さい」
相変わらずオロオロするあやかだが、そんなあやかをお構いなしに引っ張る二人は
初めに見た澄んだ空のように、とても澄んだ笑いを浮かべていた。

667 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 18:36:43 ID:???
あんにゅいな、あすながすきなんだ。
668 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 19:28:53 ID:???
夏美と刹那でお願いしたい
669 名前: 超 お茶目は生ける証し [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 19:31:23 ID:???
超 お茶目は生ける証し


史伽 「ちゃおちゃお〜、いたずら教えて欲しいです〜」
超 「史伽サンがか?いたずらは得意だと思たガ・・・」
史伽 「たつみーとか楓ねえに仕掛けたいです」
超 「それは命知らずネ・・・」

真名 「ぬおっ!!!これは・・・”新田堂の餡蜜”!?」
超 「ぬフフ・・・アレは麻帆良第三レストランのクリーム入り餡蜜ネ。それに”新田堂の餡蜜”と張っただけネ」
史伽 「くすくすくす。たつみー困ってます」
真名 「一か八か・・・やっぱり私には出来ない!!!人として、人として・・・うわぁぁぁん!!」

楓 「あうう・・・”十日前の黒プリン”ですと・・・非道いでござる、あんまりでござる」
超 「十日前って書いてあるケド、実は今朝の取れたてネ」
史伽 「蓋開けるかな?あ、楓姉泣いちゃった」
楓 「拙者、拙者・・・人として供養しなければいけないのでござろうか!!」

裕奈 「ふにゃぁぁぁぁぁっ!!!」
超 「ぬフフ・・・アレは”すごくいい猫缶”ね。ただし缶切りで開けるタイプ、しかも私特製の合金で出来てるネ」
史伽 「確か核爆発にも耐えれるんですよね。あ、泣きながら壁に投げ始めたです」
裕奈 「にゃ・・・うにゃぁぁぁん、にゃぁぁぁん!!にゃぁぁぁぁ・・・」

超 「まあ、面白かったネ。これくらいのお手伝いならいつでもするネ」
史伽 「またお願いするです。今日は楽しかったです」
超 「ああ、ちゃんとこのいたずらの仕業は”謎のシスター”にしておいたネ」
史伽 「実はそれが一番非道いいたずらだと思うです」

670 名前: 猫が如く(647・659) [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 21:49:28 ID:???
今更だが、感想書いてくれた人
猫好きだ



いつの日か公式カップリングになることを目指し、クッキ×椎名で今日も猫が如く
671 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 21:56:40 ID:???
>>670
猫が好きなら、是非ゆーなネタも‥‥
672 名前: 猫が如く (猫舌男と猫女) [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 22:24:18 ID:???
「……何の用だ?」
 アイツが俺の隣にやってくる。妙に甘ったるい女の香りが、やけに俺の鼻にツンと臭った。
「別にィ。アンタの隣に座っちゃいけない法律なんてないでしょ?」
「フン。すましたツラしやがって……とっとと帰ンな」
「いーじゃない。 ……あたしだって、愚痴りたくなる時、あるんだから」
 普段のアホ面とは違う、少し憂いのある表情。
 俺は斬った張ったの浮世を生きる侠客だ。
 他の六つを亡くしても、仁義だけは捨てられん。
「……ふん。聞くだけなら、聞いてやる」
「ありがと……クッキ、ダイスキ!」
 それに、俺自体、情けない話だが……女に弱いしな。
「……それと、クッキって呼ぶんじゃねぇ。マサって呼べ」
「桜子はクッキって呼んでるじゃん」
「バカヤロ! 桜子お嬢様はトクベツなんだよッ!!」
「にゃにゃにゃ!? 馬鹿って言ったなっ!? このー! ふぐりをモフモフしてやるー!!」
「ば、おま、や、アッ―」


桜子「クッキー? 降りておいでー」
クッキ「……」
亜子「どないしたんやろ? ゆーにゃはなんか知らん?」
ゆーな「にゃー」
亜子「んー……しらんみたいやなぁ」
桜子「……ま、いっかー! じゃ、買い物いこー!」

クッキ『……女なんて……大嫌いだ……』
673 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/02(土) 22:56:37 ID:???
なにやってんだw
674 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/03(日) 03:13:23 ID:???
こ れ は い い w
675 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/03(日) 03:42:11 ID:???
刹那×のどかを頼む!
676 名前: 落日哀歌・7 [sage] 投稿日: 2006/12/03(日) 08:09:10 ID:???
落日哀歌・7

 教授は我が目を疑った。最初は芝居だと思っていた。そう、いつもの悪ふざけだ、と―――
 しかし、現実は甘くない。俯いたまま沈黙を続ける彼女達が、事実を物語っていた。
 因果律の定めし結末と対峙し、教授は天を仰いだ。
 嗚呼―――

 アキラは動かなかった。
 教授もまた、動かなかった。
 まき絵は動かなかった。
 教授もまた、動かなかった。
 亜子は動かなかった。
 教授もまた、動かなかった。

 そして、裕奈も何故か動かなかった―――

「何ということだ……」
 膝をつき、力無く項垂れる明石教授。無念であった。
 これが、仕事にかまけてて家庭をあまり省みなかった罰なのか。運命はかくも残酷であった。
 どうして―――
 どうしてこんな事になってしまったのか。
 静かに、教授は肩を震わせた。男泣きであった。そんな父の姿に、娘はとことこと歩み寄り、
心配そうな面持ちで一言、告げた。

「にゃー」

 ぺろぺろと父親の涙を舐め取る裕奈。いや、ゆーにゃと呼ぶべきか―――
 アキラも、まき絵も、亜子も、ただ悲しげにその光景を見守るばかり。無力であった。
 風が、吹いた。
 明石教授はただ、不思議ナマモノと化した愛娘を抱きしめていた―――
(おしまい) 
677 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/03(日) 09:07:17 ID:???
不思議ナマモノwwwwwwww
678 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/03(日) 10:42:53 ID:???
>>670
ま さ に 外 道
>>672
このシリーズ地味に好きだwwwwwwww
>>676
教授テラ哀れwwwwwwwwwwwwwwww
679 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/03(日) 11:02:53 ID:???
パ○ワ島の生物と一緒の扱いかwww
680 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/03(日) 12:54:02 ID:???
のどか×超をお願いします
681 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/03(日) 21:31:31 ID:???
>>672
>>676
やっぱり
猫ゆーなは
なごむ


d
682 名前: 猫が如く (雨と猫、そして女) [sage] 投稿日: 2006/12/03(日) 22:16:19 ID:???
――四十九年一酔の夢、一期の栄華一盃の酒。
なんでも昔、武神とか、軍神とかと呼ばれていたニンゲンが詠んだ歌だそうだ。
なるほど、意味はよくわからないがこのニンゲンが酒好き、というのはよく伝わってくる。
ちなみに、俺もまた酒は好きだ。わが生に潤いあり。そは酒なり。いやいや。酒はいい。
今宵は中々上等なヤツが手に入った。今夜はこいつと月で酔うとしよう。
軽い足取りで俺は夜風を切って家へと急ぐ。
――と、俺の目に寂しそうに一人佇む女が映った。
俺は慈善屋じゃない。よそ様にくれてやる情けなど持っちゃ居ない。――が。
お嬢様の友人と言うなれば話は別だ。
「――こんな夜更けに、一人で表をフラフラすんのは関心しねぇな」
女はちらりと俺を見た。だが、それだけ。
確かに泣いている。――男の俺には見られたくないのかも知れん。
「――何があったか。なんて野暮なことは言わん。俺の胸でよければ貸すぞ?」
ぽん、と身体に触れた。女の身体が僅かに反応する。
――参った。本気になられたら、困るんだが……

円「あーーーーーーーーん! クッキぃぃぃぃぃぃぃ!! 聞いてよ! 美沙のやつ、あたしの牛丼食べちゃったの!!」
クッキ「ぶなぁー」『ふ、おいおい……こんな往来で大胆な……」
円「あーーーー、なんかまたイライラしてきたーーーーーー!!」
クッキ「ふにゃ!?」『ふぉっ!? そ、そこは肉きゅ』
円「くぉぉぉぉぉぉぉ!! いつか絶対フクシューしてやるぅぅぅ!!」(ぷにぷにぷにぷにぷに!!)
クッキ「にゃ、ひ、みゃーー! みゃ……ファーー!!」『はぁ、あっ、だめだ! い、イク……やめれーーーー!!』



クッキ「……汚されてしまった……」
683 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/03(日) 22:38:30 ID:???
3分後に投下します。
684 名前: 青空でのお食事 [sage] 投稿日: 2006/12/03(日) 22:41:31 ID:???
青空でのお食事



「こっちこっち」
昼休み、ハルナに呼ばれて超は中庭の“穴場”とも言える場所にたどり着いた。
「こんな所があったなんて知らなかったヨ」
「穴場だからみんな知らないの、静かでいいでしょ」
おそらく教えられないと分からない穴場、二人は適当なところに腰をかける。

「ところで、のどかサンと夕映サンはどこに?」
「二人ともネギ君の所、あーあ…二人が羨ましいよ」
トホホといったような顔をするハルナだが、すぐに気持ちを切り替えて食事をすることにした。
ハルナは購買で買ったパンと牛乳、超は超包子特性弁当。
何度か羨ましそうな顔をして弁当を見つめるハルナだが、超はあえて気づかないフリをした。
「ふー、食べた食べた……でも物足りないなぁ〜、もう一個くらい買っとけばよかった〜」
牛乳を飲むハルナはそんなことを口走る。
もうちょっと食べたい素振りをするハルナを見つめる超は…
「ハルナサン」
「ん〜?」

「はい、あーん」
超は弁当の中の出し巻き玉子を箸でつまみ、ハルナの前に出す。
超包子特性、しかも超手作りの弁当の具、まずいわけがない。
「ありがとちゃおり〜ん、あ〜ん」
大口を開けて出し巻き玉子を頬張ろうとするが…
その軌道はハルナの口の中を避けて超の口に収まった。
「もぐもぐ…この程度に引っかかるなんて甘いヨ」
685 名前: 青空でのお食事 [sage] 投稿日: 2006/12/03(日) 22:42:13 ID:???
ものすごく裏切られた気分だった。一気に脱力したハルナはその場にへたり込む。
「うえ〜ん、今のは萌えるシチュエーションなのに〜」
子供みたいにじたばたするハルナをあきれ果てた顔で見つめる超。
「玉子焼き〜」
「そんなに食べたかったカ?でももう全部食べたヨ」
すると超の顔ギリギリまで近づくように、ハルナは立ち上がる。
「そんじゃあさ、ちゃおりん食べていい?」
いきなりのケダモノ発言。超はさらに呆れ果てた。
「ついにハルナサンもけだものさんカ?…まぁそのほうがハルナサンらしいけどネ」
そのギリギリに近づいたハルナの口にそっとキスをした。
「言ってくれるじゃない」

そのまま気づけば昼休みが終わり、次の授業が始まった時のことだった。
「おーい…大丈夫?」
「体が少し重いネ、それに午後の授業始まっちゃったヨ」
お前のせいだオーラを出してハルナに視線攻撃。
「ごめんごめん」
大口出して軽めの謝り、たぶんちっとも反省していない。
仕方なく、体調不良という形で次の授業まで“穴場”で身を隠すことに。
「ハルナサン、お腹一杯になったカ?」
「……あ―――――…」
何やら適切な言葉を捜しているようだがそれが何か分からない。
互いにそうだが、どちらかと言うと超の方が服が肌蹴ている部分が多い。
疲れて横になっている超。しかも胸元は先ほどのまま、その姿に欲情してしまい…

「…おかわり欲しいかも」
「…真性のけだものさんネ」

686 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/03(日) 22:56:39 ID:???
フッ……鼻血が止まらないぜ。謝罪とb(ry
687 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/03(日) 22:58:18 ID:???
>>682
キャットファイト!?
688 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/03(日) 23:13:29 ID:???
>>784-785
あま〜〜〜い!!

GJ!
689 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/03(日) 23:15:06 ID:???
>>684-685
アンカー間違えた〜〜orz

スマソ…
690 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/03(日) 23:35:57 ID:???
>>682
クッキが羨ましすぎるんですけど
691 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/04(月) 01:41:28 ID:???
>>682
クッキになりたいんですけど
692 名前: ビッケ [sage] 投稿日: 2006/12/04(月) 02:05:30 ID:???
あんた………また浮気……?
693 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/04(月) 12:21:47 ID:???
>>685 パル超最高パル超最高(´Д`;)!
694 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/04(月) 17:14:43 ID:???
「このクラスの2/3ぐらいは彼氏いないと思うよ。」










「ま、彼女ならほぼ全員がいるけどね。」
あの時のセリフがこういう意味に思えて仕方がない。
695 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/04(月) 17:26:39 ID:???
糸電話

明日菜「木乃香に刹那さん、何してるの?」
木乃香「せっちゃん糸電話にはまっとるんよ」
楓「かえるぴょこぴょこみぴょこぴょこ……」
刹那「ちゃんと聞こえます木乃香お嬢様」

明日菜「へー、じゃあ私も作ってみようかな?」
木乃香「それもええな、作るの簡単やし」
明日菜「そこで私は最新の糸電話を作るのよ」
木乃香「なんなん?」
明日菜「最近の電話は携帯とかコードレスじゃん。だから糸電話もコードレス化するの!」

明日菜「でーきたっと。もしもし」
刹那「……明日菜さん。糸電話をコードレスにしたらただの紙コップでは?」
明日菜「はっ!!!!!」
696 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/04(月) 17:37:38 ID:???
>>695
新房「その手があったか」
697 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/04(月) 19:36:27 ID:???
>>695

いや、それもうデルデル社長がもう実行してるから。
698 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/04(月) 19:58:42 ID:???
へろへろくんってまだ連載してるのかな…
699 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/04(月) 21:44:32 ID:???
>>698
へろへろくんは忘れたけど、現在、海の大陸NOAが復活連載中。
復刊ドットコムで出した復刻版+未収録話本がバカ売れしたので、編集部が呼び戻したらしい。
700 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/04(月) 21:56:11 ID:???
3分後に投下します。
注)この作品にはアレが出ますので、受け入れられない当の理由がある人は完全スルーの方向でお願いします。
701 名前: 自分の気持ち [sage] 投稿日: 2006/12/04(月) 21:59:12 ID:???
自分の気持ち


とても綺麗で大好きな君、もしその思いをすべてぶつけることが出来れば…

「なーんだ、先客いたんだ」
「お前か」
屋上に一服の場を設けようとして朝倉はそこへ向かった所、千雨がそこにいた。
千雨は手すりに体を預けてのんびりと煙草を吸っている。その事に対して朝倉は咎めない。
何故なら朝倉とはいつもの吹かしコンビだからだ。
「やるか?」
すんなりと煙草の箱を差し出す千雨、抵抗など全くない態度に朝倉は少し困り果てる。
「千雨ったら、もう少し嘘をついたり隠したりすること出来ないわけ?」
「んなの今更やってどうするよ、つーかいらねぇのか」
千雨は悪びれる様子などない。その方面に関して顔なじみになってしまったからだ。
「まぁそうだけどね」
煙草を一本取って口にくわえたところである事に気づいた。
「千雨、火」
「人使い荒いな、お前」
人使いの荒さに若干呆れながらも、千雨は自分の煙草を加えながら朝倉に近づいた。

口に咥えた煙草同士がそっと触れ合う。まるで煙草同士のキス。
数秒間、その状態が続くと朝倉の胸がふぅーっと膨らんだ。
「ふぅ…久しぶりー」
「あ?そうなのか」
「うん、ちょっと煙草を吸うなって注意する娘がいてね」
その相手とはさよだ。いつも横で煙たがって困っていたので最近は自粛していたのだ。
702 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/04(月) 21:59:53 ID:???

「ザジちゃんも怒るだろ」
「そりゃ怒るさ、だから内緒で吸ってるんだよ」
手すりに体を預けると、思いつめたような顔で空を見た。
涼しい風が体を駆け抜けるのだが、彼女らを横切ると風は煙の匂いがする。
「…千雨、煙草吸い始めたのってザジちゃんと付き合い始めてからでしょ」
「な、何でそんなこと!」
「あ、図星?」
してやられたと言った感じで千雨は下を向いてため息をつく。

「…ザジは私のことを好きでいてくれている、きっと私もそうなんだと思う」
千雨は、誰も言わないことを条件に朝倉に自分の胸のうちを明かす。
報道記者たる朝倉にそんなことをいうことだ、自分の気持ちの問題と同じ煙草仲間ということもあってだろう。
「いつか私はザジを好きになりすぎて…自分のすべてを晒けそうで怖いんだ」
ザジはいつでも千雨を好きで、自分のすべてを見せてくれた。だが千雨はそれに対してネットアイドル、自称天才ハッカーなど
付き合ってから隠していたことが多すぎる。不公平だが千雨の性格からすれば仕方のないことだ。
「いいじゃん、そんなもんでしょ」
「私のすべてをぶつけたら……ザジは何て言うと思う?」
それは分からない、本人にしかぶつけてみないと…
手に持った煙草を上に掲げる。
「こいつも、ザジが嫌がるから止めてたんだけど…今じゃどうしてもってやつかな」
適当に足で踏み消すと手すりに顔を埋めるようにして外を眺める。
「…なんつーか、自分を曝けだせないってこんなにきついと思わなくてさ…情けなくて…気持ちの逃がし方分からなくて」
だからと言って煙草に走って言いわけではない、だが千雨の場合、そう行動に出なければ気がすまなかった。
703 名前: 自分の気持ち [sage] 投稿日: 2006/12/04(月) 22:00:24 ID:???

「千雨、帰ろう」
そこへザジが一緒に帰ろうと屋上へと現れる。
「ザジか」
千雨はそっと立ち上がるのだが…
「…千雨、それ」
指差すその先に足で踏んづけた煙草が目に入る。
「あ…」
すぐにムスッとした顔で千雨を睨む。ばれてしまったようだ。
「朝倉、これパス」
煙草の箱を朝倉に投げ渡した。封開けて少ししか吸っていないためか結構重量感があった。
「ちょっと、仮にも私は新聞部なんだから…誰かに言いつけちゃうぞ」
「そんなことしたら、お前も同罪だぞ」
むぅっという感じで口を噤む朝倉だが、千雨はそんな朝倉を放っておいてザジと一緒に帰ることにした。
屋上に一人だけ取り残された朝倉は手にした煙草をもう一度咥えて深く吸った。。
「本当に…千雨さんはザジさんが好きなんですね」
「好きで好きでたまらなくなって…それでたまに自分が分からなくなる時だってあるんだよ」
横にいつの間にか現れたさよが朝倉に話しかけるが…
「煙草はいけません」

ボン

煙草は朝倉の手の中で派手に爆発して文字通り消えてなくなってしまった。
「さよちゃん…毎回これはやめてくれない?」





704 名前: 自分の気持ち [sage] 投稿日: 2006/12/04(月) 22:00:54 ID:???

「ん…ザジ、いきなりだぞ」
「千雨…」
一緒に部屋に帰った二人はいきなり抱き合い、ザジはベッドに千雨を押し倒す。
乱れるシーツなどお構いなしにザジは千雨の唇を奪った。
「…」
普段ならキスで喜んでいるはずだが様子がおかしい。
「…どうした?」
「千雨のせいで…吸ってないのに煙草の味覚えちゃった」
その普段誰にも見せない愛くるしい顔は、千雨の顔を真っ赤にし、メガネが斜めに傾いた。
「すまねぇ…」
「私、千雨が好き。その顔も仕草も長い髪の毛も」
千雨を抱きしめるザジは一途で純粋で素直。
「私も……お前を大事にしたい…」
千雨がそう思った、これは本気だ。自分の曝け出す瞬間。

「好きだ…ザジ」

とても綺麗で可愛い君。
もしも、『私は欲が深くて、お前を一生手放す気はない』なんて言ったら
ザジは一体どんな顔をするんだろう…

705 名前: 猫が如く(猫の一分) [sage] 投稿日: 2006/12/04(月) 22:30:05 ID:???
もう、動けない。
俺の脚はまるで鉛のようになり、俺の瞳は最早モノを映す事も難しい。
死。それが俺のすぐ傍でほくそ笑みながら俺を待つ。
――畜生。俺はまだ死ぬ訳にはいかないのに。
死ぬ、訳には――

ふわり、と俺の鼻腔を擽る香り。

俺の目に火が灯る。俺の脚がよろよろと動く。かふ、と差し出されたそれをほうばった。
俺はただ無心にそれにがっつく。――美味い。美味かった。これまで食った飯の中で、多分一番。
掌にあった飯を食いつくし、俺は初めて、俺に飯を恵んでくれたニンゲンを見た。
――子供。心配そうな顔で俺の顔を覗き込む子供だ。
『大丈夫? ねこさん、どっかいたいの?』
痛い、訳じゃない。苦しい訳でもない。腹ももう、一杯だ。
この涙は……このニンゲンの暖かさが胸に沁みたせいだ。
今まで、ニンゲンは俺の敵だった。兄弟を殺したのも、寝床を奪ったのも、全部、ニンゲンだったから。
そっと、子供ニンゲンの手が俺の背を撫でる。優しく、慈しむように。その瞬間、俺は――このニンゲンの為に義理を通そう。そう、心に誓った。





桜子「あははははははは!! クッキ、変な顔!!」(クッキの頬っぺたを縦横無尽に引っ張りまわしている)
クッキ「ぶ、な、……にゃ、ぐ、ファーーーーーーーー!!」『く、お、……お嬢様、やめ、やめファーーーーーーー!!』
桜子「あはははははははははははははははははははははははははははははは!!」
クッキ「ファーーーー!! !? ぎにゃ、にゃ、にゃにゃにゃ、ブルスコファーーーーーーーーーーーー!!」『解析不能』
桜子「あ!? 逃げた!? まてーーーー!」



クッキ「それでも、それでも……猫の一分が……貫かなきゃいけねぇモンがあるンだッ!!」
ビッケ「泣きながら言わないでもいいじゃない」
706 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/04(月) 22:47:22 ID:???
捨て猫だったのか…(ノ_≦。
707 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 00:25:01 ID:???
>>701さよとザジいい子だな
>>695明日菜バカすぎ
708 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 00:42:25 ID:???
>>705
ファービー噴いたwwwwwww
709 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 01:05:11 ID:???
三分後投下〜

夜中だからエロス分です
苦手な方はスルーで
710 名前: 史伽 心と体、一つに [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 01:08:06 ID:???
史伽 心と体、一つに


1/4
寒い夜だから私たちは一緒に寝ています。寒くなくても一緒に寝ていますけど

いつもなら中心に楓姉を挟んで、私たちは川の字になって布団にころん
そして楓姉の腕枕で私たちは眠るのです
でも今日は楓姉はいません。なんだか仕事って言っていました
楓姉、中学生なのにどうして仕事なんてしているんだろう?
もしかして・・・苦学生なのかな?


掛け布団を首までかけて眠ろうとする私。でも、いつもと違う寝具の形になかなか眠れません
ふと首を左側に向けると、お姉ちゃんが天井を見つめながら少し残念そうな顔でいました
風香 「楓姉何してるんだろうなぁ・・・」
風香 「寒くないかな?楓姉なら風邪なんて引かないと思うですけど・・・」
それを聞いたお姉ちゃんは少し意地悪そうな顔で私こう言いました
風香 「それってお馬鹿さんってこと?」
史伽 「・・・お姉ちゃんも同じ事考えたでしょう?」
風香 「まぁね」


沈黙が流れました。同じような格好で同じように天井を見つめる私たち
この沈黙、ちょっと気まずいです
でもそんなとき、ふと頭にあることがよぎりました

史伽 「おねえちゃん、いま、ネギ先生のこと思わなかったですか?」
お姉ちゃんはすぐには答えてくれませんでした。十秒ほどの沈黙の後、お姉ちゃんはこう言いました
風香 「やっぱり史伽もそう思ってた?」
711 名前: 史伽 心と体、一つに [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 01:08:53 ID:???
2/4
風香 「ネギ先生今何してるかな?もしかして・・・えっちなコトしてたりして」
史伽 「おねえちゃん!!!」
思わず大声を上げたけど、私もそう思っていたのは事実です
だってネギ先生って・・・
風香 「ネギ先生も年頃だしね、それにあんな可愛い女の子たちと一緒の部屋で暮らしてるんだよ」
史伽 「でもまだ10歳です」
風香 「もう目覚めてもいい頃だってば、意識は十分にしているようだよ?」
史伽 「・・・おねえちゃんのえっち」

いけない、私の中であることが溢れ始めてきています。えっちな話題がなんだか自分の意識まで目覚めさせてしまったようです
史伽 「おねえちゃん・・・やっぱり何でもないです!!!」
風香 「えへへ・・・たぶん一緒なこと考えたから口ごもったんだよね?」
史伽 「おねえちゃん・・・」

風香 「えっちなこと、考えたことがあるかって事でしょ?」
史伽 「うん・・・」
風香 「当然あるよ。だってボク、お年頃だし」
史伽 「ど、どのくらい?」
風香 「うふふ、えっち」
史伽 「もう、おねえちゃんたら!!」

風香 「でも実際のとこ、えっちな事って興味あるよね」
そうなんです。本当は知りたいえっちな事。ちょっとだけくぎみんとかにも聞いたりしたけどあんまり教えてはくれませんでした
たぶんこの容姿のせいだと思うです。同じ歳なのに・・・

史伽 「お姉ちゃんはどこまで知っていますか?」
712 名前: 史伽 心と体、一つに [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 01:09:38 ID:???
3/4
風香 「たぶん史伽と似たり寄ったりだよ。実はあんまりよく知らない」
ほっとしました。そう、私はお姉ちゃんと一緒
越えたくもないし、置いていかれたくもない。それが一番ほっとします
風香 「今、もしネギ先生と一緒に寝ていたら何してたかな?」
史伽 「え?」
お姉ちゃんはにんまりと意地悪そうな顔をすると、さらに話を続けました
風香 「だ・か・ら・・・ボクたちとネギ先生が一緒に寝たら何しちゃおうっかってコト」

思わず顔が赤くなるのがわかりました。でも・・・もしもこの気持ちがお姉ちゃんと一緒なら・・・
史伽 「きっとえっちなことしてるです」
風香 「だよね。たぶんボクたち二人でネギ先生夾んで寝てさ」
史伽 「そっと体をくっつけるです」
風香 「そしたら首筋とかに息を吹きかけてさ」
史伽 「もじもじするネギ先生をそっと押さえつけて触りまくるです」

なんだかからだが熱くなってきたです。想像すると・・・私の体ももじもじして・・・
風香 「史伽、今えっちな気分でしょ?」
史伽 「うん・・・お姉ちゃんも?」
お姉ちゃんは何も答えてはくれません。でも私にはわかります。だって双子だから

風香 「・・・んっ」
お姉ちゃんが少し動いて布団がずれました。その動いた布団の感触は敏感になった私の体を刺激します
史伽 「・・・んっ」
声を上げずにはいられませんでした
713 名前: 史伽 心と体、一つに [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 01:10:09 ID:???
4/4
熱い息づかいが私の隣から聞こえてきました。でもそちらを見ることは出来ません
私の心の中に溢れる切ない気持ち、罪悪感、そして・・・えっちな妄想
どうしたらいいのかなって思うけど答えはわかってる
だって、お姉ちゃんが教えてくれているから

史伽 「おねえちゃぁん・・・せつないよ・・・」
私は思わずお姉ちゃんの手を布団の中で探って握ろうとしました
でも手のひらは見つかりません。だから私は触れた腕を掴みました

風香 「史伽、もっとこっち来てよ。ボクも、切ないんだ」
私はお姉ちゃんの腕をそのまま自分のほうに引き込みました。そして、腕ごとぎゅっと抱きしめたのです
そのときお姉ちゃんの手が私の股の付け根に触れました。その瞬間、強烈でしびれるような刺激が私を貫いたのです
風香 「ああっ!!」
史伽 「ああっ!!」
声が同時に上がりました。きっとお姉ちゃんも気持ちよかったんだと思います

風香 「史伽・・・抱きしめてあげるよ」
史伽 「うん。服、脱いだ方がいいかな?」
風香 「そうだね。えっちのときは脱ぐわけだし」
そ顔も、指先も、胸も、体のどこもかも熱く、汗ばんでいます
この疼きを止めるには・・・

史伽 「一緒だね、お姉ちゃん」
風香 「一緒になろ、史伽」

キスの味はどんな味がしたかよく覚えていません
ただ気持ちよかったのだけを覚えています

714 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 01:17:00 ID:???
やっぱり
双子は
エロかわいい
715 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 01:34:08 ID:???
今まで双子嫌いだったのに、好きになりそうだ
716 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 01:44:13 ID:???
>>701-704
賛否両論みたいだが、俺は好きだよ
GJ
717 名前: 713 [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 02:30:30 ID:???
>>714
エロありがd
>>715
是非なってください
718 名前: 零々◇sakomizu [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 17:05:47 ID:???
あれ、ココってエロおk?
719 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 17:26:45 ID:???
>>718
あんまり露骨なのはやっぱエロパロじゃね?
基準は分からんが。
720 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 18:00:50 ID:???
あれ、ココってコテおK?
721 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 18:03:35 ID:???
>>704
やっぱこの手のネタは萌える
テラGJ!

>>705
俺のレモンティー返せバーローwww

>>713
双子を無視してた昔の俺を殴りに行きたくなった

>>718-719
個人的に原作ネギまみたいな少年誌レベルのエロスはおkなんだと思う
722 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 18:03:47 ID:???
鳥のつけ方も知らんようなのはスルーしとけ
723 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 18:04:24 ID:???
原則禁止だった希ガス
724 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 20:15:54 ID:???
パロ板のスレって崩壊してなかった?
725 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 20:33:11 ID:???
〜和泉亜子が麻帆良の夜を変える〜


新番組「あこじんONEMAN」


「ここ(麻帆良)にはたかじん分が足りへん!!」…それは些細な一言から始まった。
堕落した世相をたゆんたゆんと指し棒でメッタ斬り、放送禁止用語も何のその。
たゆってたゆってたゆり倒すが我が信条、レギュラー・ゲスト形振り構わずたゆり倒す。
合言葉は「言いたい事を言い、やりたい事をやる、それがあこじんONEMANやでぇ」

「文句があるならたゆってみんかい!!」
「ナメとったら簀巻きにして道頓堀に沈めんで!!」
「(バキューーーーン)ばっかや!!ほんま(ガオーーーーッ)!!!」
「「よ〜〜く考えよ〜♪」お前が先考えんかいアホ!!(バキッ!)」
「…結婚でも何でも勝手にさらしこフンドシせぇっちゅうねん」

メイン:和泉亜子(あこじん)

レギュラー:明石裕奈(進行も兼任)
      大河内アキラ
      佐々木まき絵

毎週火曜日 23:55から放送中
726 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 20:41:18 ID:???
な…なんじゃこりゃ…
727 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 20:54:10 ID:???
つまり投下予告なのかな?
728 名前: マロン名無しさん [age] 投稿日: 2006/12/05(火) 20:55:39 ID:???
ヘンなのワイタ━━━(・∀・)━━━!!
729 名前: 725 [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 21:21:55 ID:???
ウルセー文句いうな
730 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 21:23:33 ID:???
偽者乙
さすがにこんなのに引っかかるアホはいない
731 名前: 亜子 ケーキはみんなで [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 21:38:42 ID:???
亜子 ケーキはみんなで


アキラ 「ケーキ、買ってきた」
まき絵 「ウホッ!!いいチーズケーキ」
ウチらは四人でお金を出しおうてホールケーキ(切り分けしていないケーキ)を買うことにしました
裕奈 「じゃあ、紅茶とお皿用意してくるね」

亜子 「・・・」
さて、テーブルの上にはホールケーキが置かれています
ウチ・・ウチ・・・こんなん見たら・・・

まき絵 「じゃあ早速切るねー、八等分で・・・え?」
ウチは思わずまき絵の持っていたケーキナイフを取り上げてしまいました
裕奈 「ちょ、亜・・子?」
まあるい食べ物はやっぱりアレ、思わずコテを持つ手に力が入ってまうわ
うきうきわくわく、早速切り分けなあかん!!

亜子 「うひゃひゃひゃひゃ!!!」

普通ケーキは中心から放射状に切っていきます。それやのにウチったら・・・
亜子 「みんなゴメンな。まあるい食べ物ってお好みに見えるんや。せやからつい・・・」
ケーキがお好みに見えたウチは、ついケーキをお好み焼きの切り方にしてしもうたんや
そう、、まず半分に切ってその垂直線上に切っていくあの切り方。ウチはアホやん

まき絵 「ま、まあ切れたからいいよ」
裕奈 「そうだよ。さあ、食べようか」
アキラ 「紅茶、入ったよ。ケーキのことは気にしないで」
もし、ナイフやなくてコテやったら・・・ひっくり返してたかもしれんわ

732 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 21:39:19 ID:???
とりあえず23:55に期待
733 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 21:53:42 ID:???
あれを3―Aでやるのはヒク
734 名前: バカアスナ [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 22:10:46 ID:???
バカアスナ 自販機激闘編

それは100円自販機での一コマ
明日菜「あっ、50円しかない」
あやか「あらそれではジュースが買えませんわね」
明日菜「いいんちょ、100円でいいから貸して」
あやか「生憎私1万円札以外は持ってませんの」
明日菜「ちえっ、金持ちはいいねぇ…仕方ない」
あやか「どうしますの?もしかしてつり銭とか床下とか」
明日菜「50円で勘弁してください」
あやか「…自販機に向かって何を言ってますの」

翌日
明日菜「今度は小銭大量に持ってきたから大丈夫だ」

ピッ ガコン
明日菜「おっ、まだランプが点いてる。当たりかな?」

ピッ ガコン
明日菜「あっ、まだ点いてるラッキー」

ピッ ガコン
明日菜「まだ点いてるヤッホー」

明日菜が500円玉を入れたことに気づくまであと5秒。
735 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 22:49:47 ID:???
>>734
これなんて俺?
736 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 22:51:01 ID:???
穏やかな陽気の日曜日。エヴァンジェリンの家に二人の客がやって来る。
エヴァ「超にハカセか…折角の休日だというのに何の用だ」
超「こんな天気の日に引きこもてるアナタに良いモノを持ってきたヨ。ホイ」
エヴァ「テレビゲームか。ん?何だこのタイトル?貴様らが作ったのか」
ハカセ「はいー。『格闘ゲームだよネギま?伝説のまほら武道会!』。ホヤホヤの新作ですよー」
超「なんとビックリ!3−Aの猛者達が戦うネ。やってみるヨロシ!」
エヴァ「天才二人がつるんで馬鹿なことを…しかも2D格闘とはな。ふむ、ぼーやを使ってみるか」
ハカセ「魔法と拳法のコンビネーションが使いやすいですよー。技ゲージ一つ消費で超必殺技を放ちます」
エヴァ「相手は神楽坂明日菜か。ふん、体力バカの小娘など軽くひね…って、オイ!一撃でKOされたぞ!」
超「アスナさんは魔法使いキラー。超必殺の雷の暴風も効かないネ」
エヴァ「ゲームバランス悪すぎだろが!」
ハカセ「桜咲さんは近衛さんを呼んで体力ゲージを満タンにできますー」
超「楓さん16分身!ただし重なっているため1人しか表示されないヨ!」
ハカセ「龍宮さん銃撃ちまくりです。古菲さんみたいな正当派は面白みに欠けますか」
超「高畑センセは居合い拳連発で楽勝ネ。タフだから体力ゲージは通常の五倍ヨ!」
ハカセ「三角跳びどころか画面上辺を走る謎のシスター、ネギが武器の強キャラもいますよー」
エヴァ「ええぃ貴様らにセンスがないのはよくわかった!…ところでコレ、私も出てくるのか?」
超「もちろんネ。1人プレイ時のラスボスヨ。ただし倒されるべき中ボスだから中盤で現れるネ」
エヴァ「ラスボスじゃないだろソレ!いい加減怒るぞ。ならば最後に出てくるボスは…」
超「もちろん私ネ!瞬間移動+ガード・回避不能の一撃を繰り出す凶悪っぷりヨ!」
エヴァ「帰れ帰れ帰れボケナスどもがーーー!」

ハカセ「…凄い剣幕で追い出されちゃいましたねー」
超「大丈夫。あの人のことだから今頃ハマてくれてるヨ」

茶々丸「マスター。そのチャオに勝てる可能性は概算0.003パーセント未満です。明日は学校なので早くお休み下さい」
エヴァ「学校で寝るから構わん!ってゆーかムリ!なんだこのクソゲーーー!」
チャチャゼロ「落チ着ケヨ御主人」



737 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 22:51:52 ID:???
>>734
明日菜……
738 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 23:00:23 ID:???
バカスwwww
739 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 23:04:37 ID:???
>>736
ザジ、刀子、本気狩爆弾魔くぎみん、新田もでるなら買うよ
740 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 23:40:35 ID:???
日も暮れた頃、チア3人組の部屋にて。

ガチャ
スリーパー「おじゃましまーす^^」

スリーパー「なんだ、幼女はいないのか…」
バタン

5秒後
柿崎「なんだったんだアイツ…」
桜子&円「さぁ…」
741 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 00:00:49 ID:???
今日は鳴滝姉妹の誕生日だ!
742 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 00:06:56 ID:???
明日菜「で、鳴滝姉妹のどっちが誕生日?風香?史伽?」
まき絵「>>741さんもはっきりしてほしいよね〜」
楓「全くでござる」




743 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 00:11:52 ID:???
23:55過ぎたけど>>725こなかったな
744 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 00:13:44 ID:???
本マグロでも釣れたかな
745 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 00:17:07 ID:???
>742
ヒント 双子
746 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 00:30:00 ID:???
大人に近づいた?

史伽「お誕生日おめでとうお姉ちゃん」
風香「そっちもね、史伽」
史伽「これで私たちまた一歩大人に近づいたです」
風香「そうだね」
史伽「…でもどれだけ大人に近づいたのかな?」
風香「やっぱりスタイル?ボクがお姉さんなんだからきっと史伽より成長早いよ」
史伽「双子なんだから同じですよー」
風香「じゃあどうすれば分かる?」
史伽「やっぱり大人なんだからいけないこととか…」

ちゅっ

風香「だ、駄目だよ史伽…」
史伽「だーめ、降参するまで離さないです」
風香「あぁ、待って…そこから先は…」

そして二人はベッドへ……


つづかない
747 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 00:42:01 ID:???
>>734
嘉門達夫にもそういうネタあったよね
748 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 00:54:30 ID:???
双子の誕生日を真っ先に祝うのは楓なのだろうか、同室だし。
起きたら枕元にプレゼント――――ってそれはサンタか
749 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 01:43:47 ID:???
三分後投下します〜
『雪の日』中編です
750 名前: 雪の日 かまくら 中編 1/10 [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 01:48:34 ID:???
雪の日 かまくら 中編

「雪…」
こんな時期にこんなに降ってくるなんて、珍しいな…
宮崎のどかは玄関の外を見ながらそう思った
積もったら明日が大変… アレは… マフラー?
外で雪の吹きすさぶ中、玄関のガラスの端にひらひらと揺れるマフラーが視界に入った
ドアに引っかかってるのかな?
てくてくと、なんとなくマフラーに歩み寄る
誰かのが風に飛ばされたのかなー… !
「ザ、ザジさん!?」
こんな雪の中… なにを!?
よく見れば頭の上や、肩には雪が積もってる
「ちょっ、ちょっと、風邪を引いちゃいますよー!?」
「…」
あうう… 答えてくれないどころか、こっちも見てくれない?
ずっと、雪の、その先を見てる…
「と、とにかく、中に入りませんかー?」
「…」
あうー、よく考えたら話したことなんかほとんど無いしー
でも、ほっとけないし、どーたらー? ぐるぐるぐるぐる
「あー! ここにいた! ちょっとのどか、〆切りがやばいのよーって… ザジさん!?
 あんたたち、なにしてんの?」
この声は…
「ハルナ!!」
751 名前: 雪の日 かまくら 中編 2/10 [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 01:49:05 ID:???
「ふーむ… にゃるほど」
単純ないきさつを説明すると、ハルナは顎に手をやり考え込む。 
どてらを羽織っているその姿はさまにはならない… かな?
「どら」
一歩、ザジさんに近づくとクンと鼻を鳴らす。 ザジさんはやはり微動だにしない 
ハルナにはラヴ臭なる匂いをかぎ分ける能力がある。 らしい…
私には良くわからないけど、もしホントにわかるなら…
…顔が熱い。 なんだか、凄く恥ずかしい気持ちになってしまう
もしかすると、私今まで…?
「そう、か、な?」
ハルナの声で現実に引き戻された。 なにか… わかっちゃうの!?
「んー、ザジさんあなたは誰かを待っている。 コレはyes?」
コクリ
前を見たままザジさんが頷く。 ハルナって…
「じゃあ、ザジさんはここで待っていることをその人と約束した。 コレはyes?」
フルフル
首を左右に振るザジさん。頭の雪が舞い上がって玄関からの明かりに反射する。 綺麗…
「ふむ、次はねー… その人はザジさん、あなたを大事に思ってくれている。 コレはyes?」
「…」
ザジさんの体がゆっくりとハルナに向いた。 少し逡巡するように眼を泳がせたあと、
ハルナをじっと見据えている。
な、なんだか私が緊張しちゃう…
「…」
「…」
こんな時、井戸の日記をつかったら… ううん、いけないいけない
やがて、ザジさんがゆっくりと、だけど力強く頷いた(ように見えた)
「そう… じゃあ、ザジさん。 あなたはここで待ってちゃいけないと思う」
「!?」
「!?」
瞬間、ザジさんと私が同調した気がした
752 名前: 雪の日 かまくら 中編 3/10 [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 01:49:40 ID:???
―――麻帆良大学工学部の葉加瀬の研究室―――
「超さん『お天気君』は発電所上空に移動! 電力補給及び自己増強のパーツ集める模様です!」
「田中さんを起動! 現場に向かわせるネ! ガイノイド達も発進準備を!」
「やってます! あと、茶々丸には直接向かわせた方が良いのでは?」
「念には念を… こっちで対策を立ててからネ 今考えると余計なプログラムを搭載させてしまたネ」
「確かに… 戦略、戦術プログラムは必要なかったかもしれませんねー…」
「ふむ、『彼女』に声をかけておくカ」 
753 名前: 雪の日 かまくら 中編 4/10 [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 01:50:11 ID:???
なんや、ひどい降りになってきたんやな… ちづ姉おれへんな、どしたんやろ
「夏美姉ちゃん、ちづ姉は?」
「…」
「夏美姉ちゃん?」
なんや、もう寝てもうたんかな…って、何をしとるんや?
村上小太郎こと犬上子太郎が振り返ると、村上夏美は百面相としか言いよう無い程くるくると表情を変えていた
「えっ、ごめんなに?」
「ああいや、夏美姉ちゃんなにしてんのや?」
「ううん、今度の演劇での主人公の心情を考えてたの」
「はー…」
なんやようわからん
「なんや、夏美姉ちゃん主役やるんか?」
「えーっ、そんなわけないよー」
「は? そやのに主役の練習すんの?」
「うーん… なんて言うのかなぁ… そう、これは愛なのよ!」
「………」
「あ、いや、もちろん演劇に対してね。 そう、すべてを理解しようとして初めて、道は開かれるのよ!」
「………」
「なによー、そんなに引かなくてもいいじゃない」
「ああ、ちゃうちゃう、そんなんやないけど」
愛か… なんや、あのちび助思い出したわ…
『愛を知らない者が――』
「どうしたの?」
目の前に迫った夏美姉ちゃんの顔が思考を中断した
「いや、なんもない… そや、ちづ姉や! ちづ姉は?」
「ちづ姉? ほら、さっき食べたアップルパイあったでしょ?」
「おう、ちづ姉が作ってくれたやつやな、うまかった」
「いいんちょの分まで食べちゃったよね小太郎君、知らないからね…
 じゃなくて、あれを持ってエヴァンジェリンさんのトコいったよ」
「え”」
754 名前: 雪の日 かまくら 中編 5/10 [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 01:50:43 ID:???
「ハ、ハルナ…?」
なにを…?
「ザジさん、当然あなたはその人を大事に思ってるんでしょ?」
コクリ
躊躇なく頷く。 まっすぐな気持ちだー…
「だったら、自分のすることがその人をどんな気持ちにさせるか、それを考えなきゃ」
「…」
「こんな日でも待っててくれるのは、確かに嬉しいかもしれないけど―――」
ハルナが喋りながらザジさんの肩や頭に積もった雪を払う。その顔はとても優しく微笑んでる
「自分のせいで寒い思いをさせてしまったとか、風邪を引くんじゃないかとか、心配させたい?」
フルフル
「そうだよねー」
一歩進み出るハルナ、そして―――
「大事な人には笑っていてもらいたいもんねー」
すっと、自然にザジさんを抱きしめる。 
「あったかい?」
コクンと、ザジさんが頷いた
「えーとね、ザジさんがここで待ってると、私が困るの」
「…?」

「〆切りが迫っててさ、ゆえは見当たらないし、のどかをやっと見つけたと思ったらこんな状況だし」
ザジさんが首をかしげてハルナを見つめる。 私も同じ気持ちだ
「のどかは貴重な戦力なのよねぇ、でもここでザジさんを放って置いたら、きっと何も手につかない
 …心配してね」
あ… 
ザジさんがこちらを見た。 いつもの読みにくい表情。 
でもその目は確かに私の中を捕らえようとしてる…?
「だから私を助けると思ってちょろーっと、中で待たない? お願いだから」
両手で拝みながらウインク。 ザジさんが私とハルナを交互に見つめてそして―――
コクン
良かったー…
755 名前: 雪の日 かまくら 中編 6/10 [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 01:52:45 ID:???
ちづ姉が、エヴァンジェリンさんに子供達がお世話になったお礼してくるわーって、
 さっきメールもきたし、雪が収まったら帰るっていってたよー』
前にちづ姉迎えに行ったときの事やな…
ウーン… 心配要らへんやろうけどなぁ
ネギもエヴァンジェリンさんはええ人やってゆうてたけど、ゆうてもなぁ
真祖の吸血鬼やろ?
つーか、なんでそんなんがおるんやここは…
『なんなら挽き肉にしてやろうか?』
…こわっ
「小太郎、浮かぬ顔をしてなにをしているでござるか?」
「あ、楓姉ちゃん」
「悩み事でござるか?」
「いや、そんなんちゃうけど…」
こんなん… なんて言えばええんや…
「ふむ… 小太郎、手は空いてるでござるか?」
「えっと… 空いてるで?」
「では、行くでござる」
「へっ?」
「修行でござるよ」
756 名前: 雪の日 かまくら 中編 7/10 [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 01:53:17 ID:???
玄関ホールに入ったところでザジさんは立ち止まった
「うーん、ここが限界?」
コクリ
ハルナの問いかけに頷くザジさん
でも、外に比べれば全然暖かいし、なにより、私達の気持ちに答えてくれたのが嬉しいー…
「まっ、しょうがないか、じゃあお姉さんからの餞別」
着ていたどてらをふわりと、ザジさんに着せる。 ハルナのほうが背が高いから少しあまってるけど…
「…」
「明日にでも返してくれればいいから」
見上げるザジさん、ハルナの爛漫な笑み。 私も何かー …!
「ちょっ、ちょっと待っててくださいねー!」
「あ、のどか、そんなに急ぐと―」
へぶぅ!?
「転ぶわよ―って、遅かったか」
ダイジョウブ?
「らいじょーぶれすから…」

「はい、これをどうぞー」
「ホホゥ、のどかナイスチョイス!」
持ってきたのはカイロ
「…」
ザジさんはカイロと一緒に私の手を握ってじっと見てくる
「あ、あのー?」
アリガトウ
「…! いえっ」
ぽつりと、聞こえてきたその言葉が、とてもとても嬉しかった
757 名前: 雪の日 かまくら 中編 8/10 [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 01:53:51 ID:???
「ふっふーん♪ 良い事すると気持ちがいいねぇ」
部屋に戻る道すがら、ハルナは上機嫌だ
「でも良かったー、あれなら風邪ひいたりしないよねー?」
「大丈夫でしょ、それにしても、あそこまで思われる相手… 誰なんだろうねぇ?」
う… それは私もちょっと気になった。 寮の誰かなんだろうけど…
「のどかのアーティファクト使えばすぐわかるんじゃない」
ハルナがいたずらっ子のように聞いてくる… けど、眼は…
「…私はそんな風に知りたくないなー…」
仲良くなって打ち明けられるのならいいけど、人を想う気持ちをそんな風に覗きたくない
だって、それは私の中にもある大切な―
「ひゃんっ!?」
肩を強く叩かれた。 もちろん叩いたのはハルナで…
「〜〜〜のどか、覚悟は良い?」
「へっ?」
「いやあ、燃えてきた萌えてきたよ! こうね、創作の情熱ってのが!!」
「え、ええと…」
「さー、今日はもう寝かさないかんね。 のどかにはちょーっと刺激が強いかも知んないけど
 完成まで付き合ってもらうよー!」
「えええ〜!!?」
鼻息も荒くハルナは私を引きずっていく
そんなハルナは、とてもとても上機嫌に見える
758 名前: 雪の日 かまくら 中編 9/10 [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 01:54:38 ID:???
―――麻帆良大学工学部の葉加瀬の研究室―――
「田中さん三体発電所に到着。 斥候を開始します」
「ガイノイド及び他の田中さんが到着するまで時間を稼ぐが吉カ…」
「…? 『お天気君』動きませんね…?」
「何か狙っているのカ…?」
「接触します。 3,2,1、コンタクト開始… ! 田中さんのプログラムが書き換えられていきます!!」
「ナント!?」
「発電所から高圧の電流を確認! 通信施設に向かっています!!」
「マズイネ!!」
「先行の田中さん三体、こちらのコントロールを受け付けません!!」
「くっ、通信施設の方も過負荷でショートネ。 奴は地域殲滅が狙いネ」
「…! 発電所の電力を吸収し始めました!! 物凄い量です…」
「コレは…」
「そんな… 麻帆良都市がブラックアウトします!!! あと、1分持ちません!!!」
「くっ、ここと病院等の施設分を確保! 物理的に回路を区切るネ!」
「やってます!!」
「発進準備のできているガイノイド及び田中さんを施設の電力確保に向かわせるネ」
「最優先事項書き換え完了! 人命及びライフラインの確保に向かわせます」
「通信破壊、ライフラインの破壊、そして大雪… 一週間も続けば誰もいなくなるネ…」
「送電線を逆流してます… ブラックアウトまであ15、14、13」
「通信用の回線を確保するネ。 ここから発信できる分だけでもネ」
「了解! …確保できました。 麻帆良学園都市、ブラックアウトします―」
759 名前: 雪の日 かまくら 中編 10/10 [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 01:55:13 ID:???
―――ほぼ同時刻のどか達の部屋―――
「だーめよ、こんなに黒く塗っちゃー」
「ええ、でも、見たことないしー…」
「高畑先生ならこれくらいでもいいかもだけど… ネギ君達はこう、もちょっと…」
「ふえふええええええ〜!」
ぐるぐるぐるぐる〜
「まだまだよのどか、そんなことじゃ後半のページを見れないわよ!!」
ど、どんなことがー!?
その瞬間、部屋は闇に包まれた
「!?!?!?!? ムキー 一体なに!? 私の創作活動を妨害する宇宙の意思!?」
「停電…?」

―――ほぼ同時刻学園郊外―――
「はっはっは、もうバテたでござるか?」
楓姉ちゃんの声が木の上から聞こえてくる
「へっなめんなや」
やっぱ、ゴチャゴチャ考えるより、こーやって動いてるのが性にあっとるわ
なんや、スッキリしてきた
「これくらいで… あん?」
「どうしたでござるか?」
「いや、なんか…」
雪の吹きすさぶ中かろうじて見えていた明かりが徐々に消えていく
「停電でござるか…?」
「ちづ姉…」

いきなり闇が訪れた
少し先もまったく見えず、風の音だけ聞こえる
寮の中からざわめきが聞こえるが、今はそれどころではない
外はまったく明かりのない世界。 もし、彼女が今外にいたら―?
みんな、おねがい!
少女は『トモダチ』を呼び、そうして自身も雪の吹きすさぶ闇の中へ飛び込んでいった
760 名前: 雪の日 かまくら 中編  [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 02:04:25 ID:???
今回はここまでです
乱筆乱文失礼しました
761 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 05:00:27 ID:???
うほっ!いい話し
762 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 07:19:10 ID:???
後編にさらにwktk
763 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 07:26:07 ID:???
これは続きが気になる
764 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 15:25:05 ID:???
続きが楽しみ。
765 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 18:12:04 ID:???
>>745 ヒント バカレンジャー
766 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 20:12:08 ID:???
3分後に投下します


当SSは『禁断の果実』シリーズのトリビュートとなっております
禁断〜〜の設定を使用して好き勝手にくぎみそらをやらせていただきました
許可を下さった作者様に感謝!
767 名前: 風の辿り着く場所 [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 20:15:16 ID:???
風の辿り着く場所

1/3

「寒い……」
 学校を出るなり、私は身を切るような冷たい風に震え上がる。制服の下にセーターを着込み、
ロングコートにマフラーも装備、そして奥の手、ストッキング二枚重ねを繰り出したにも関わらず、だ。
どれだけ厚着をしても寒いものは寒いのだ。ああ、人間とは大自然の前ではかくも無力なものなのか。
 ……いや、例外もいるんだった。例えば、私の隣を歩いてる奴とか。
「もうすぐクリスマスだね〜♪」
 私が、今すぐコンビニに駆け込んで最終決戦兵器カイロを購入しようか悩んでるというのに、
春日さん家の美空ちゃんは、至って平然とした口振りで呑気なコトを喋ってくる。
「……美空は寒くないの?」
「んー、確かに今日は風強いね」
 私がジト目で尋ねると、美空はけろりとした表情で答えたんだ。そして、
「じゃあさ、走って帰る? カラダ温まるよ〜♪」
 などとおっしゃいました。ナニが悲しゅうて部活の後にランニングしなきゃなんないのよ!
「じょーだんだってじょーだん。円は寒がりだもんね〜」
 よっぽど私は憮然とした顔をしていたのか。美空はぱたぱたと手を振りながら笑っている。
もう! 私がその笑顔に弱いのを知っててやってるんだよね、美空は。
「んじゃ、こうやってれば寒くないっしょ?」
 と、不意に美空は私の腕を取り、ぴったりとくっついてきた。
「ちょっ、人に見られたらどうすんのよ!」
「寒がりな友人の為に、慈愛に満ちたシスターが身を挺して暖を与えているのです、って答える」
 私が少し照れながら訊くと、この破戒シスターはわざとらしく十字を切りながらしれっと答えたんだ。
ったく、しょうがないなあ……。
「……ま、いっか」
 観念して私は美空の肩に頭を預けた。どうせ誰かに見つかった場合、面倒な目に遭うのはコイツだ。
それに……、私だって美空とべったりしていたいもの―――
768 名前: 風の辿り着く場所 [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 20:16:33 ID:???
2/3

 美空に寄り添ったまま、私はゆっくりと歩き出す。どこかくすぐったいような、美空の温もり。
それはとても心地良い感触で―――
「―――美空ってさ」
「うん?」
「風そのものだよね」
「何それ?」
 きょとんとした表情で、美空は私の顔を覗き込んでくる。
「普段はさ、気まぐれで何処へ飛んでいくか分からないようなカンジするじゃん?」
「わたしゃ鉄砲玉かいっ!」
 ずびしぃ! と美空はツッコミを入れてくるが、私はスルーしながら続ける。
「双子とイタズラしてる時は、勝手気ままなつむじ風。教会の仕事サボって昼寝してる時は、穏やかな春の風。
陸上で走ってる時は、爽やかな夏の風。で、夜の仕事の時には、凍て付くような木枯らし―――かな?
なんとなく、そう思ってるんだ―――」
 それは、前々から思ってた彼女のイメージ。そう、私にとって美空は風の妖精なんだ。
「それって褒めてんの?」
 苦笑しながら小首を傾げる美空に、私はちょっぴり照れながら打ち明けた。
「今だってさ、風に包まれてるみたいなんだよ? 心地良くて、このまま眠っちゃいそうだもの……」
「うあ、それは褒め殺しっス……」
 美空の顔は途端に赤くなっていく。先手を打って、逃がさないように彼女の肩を抱き寄せると、
「円さんマジ恥ずいんスけど……」
 とか言ってわたわたしてる。ふふっ、カワイイ。
「たまにはさ、私も甘えさせてよ」
「円はしょっちゅうシャークティに甘えてんじゃん」
「それは美空も一緒じゃない。いっつも私やシャークティにべったりなのは誰だったっけ?」
「あっ、円見て見て! もうクリスマスの飾り付けやってるよ!」
 立ち止まり、美空はあからさまに話を逸らせる。しょうがないなあ……。
「へえ……。もうそんな季節なんだね」
 私は美空の後に続くと、街角をほのかに照らしていたクリスマスツリーに目をやった。
769 名前: 風の辿り着く場所 [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 20:17:08 ID:???
3/3

「綺麗だよね……」
 さっきまでのうろたえっぷりはどこへやら。美空ってば真剣に見入っちゃってるよ。
「今年のクリスマスは楽しみだね。私とシャークティにココネ、そんで円も一緒で……」
「ふふっ、きっとシャークティったら張り切ってお料理作るんだろうね」
「そうそう! シャークティもね、この日ばかりはちょっぴり浮かれたりするんだよ! なんたって聖誕祭だし!」
「へえ……。それは楽しみだね」
 私の中に幸せな情景が広がっていく。ディナーの準備をするシャークティに、こっそりつまみ食いをする美空。
それで、ココネに見つかって怒られるんだろうね。私とシャークティは笑顔でそんな二人を見守ってて……。
「円、何にやけてんの」
「そういう美空だって」
 二人して顔を見合わせて、笑った。きっと美空も同じ光景を見ていたのだろう。
 そして、私はどきりとする。
 だって、ツリーをバックに笑っている美空が、あまりに素敵な笑顔を浮かべていたから……。
 だから―――

「美空……!」
 私は美空の手を取って強引に引き寄せると、そのまま唇を奪った―――

「うーっ、不意討ちは卑怯っス……」
 私がそっと顔を引くと、美空は真っ赤になりながらジト目で抗議してくる。
「ふふ。ちょっと寒くなってきたからさ、美空に温めてもらおうかな、って」
「しょうがないなあ……」
 美空は大仰しく息をつくと、再び私の腕を取った。
「じゃあ、早く帰って暖まろう! シャークティが待ってるもんね!」
「そだね」
 美空の意図を理解した私はクスクスと微笑む。今夜は二人がかりでシャークティに温めてもらう、ってコトだね♪
 そして、私たちは歩き出す。シャークティとココネの待つ、幸せな空間へ―――
(おしまい)
770 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 20:23:42 ID:???
うほっ!いいタイミング!
俺も暖まったっス
771 名前: 猫が如く(猫とハイレグ) [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 20:44:26 ID:???
 ――しかし、俺はいつも思う。
 ニンゲンっていう生き物は何故好き好んで水の中に入りたがるのかと。
 しかし、まあ、あのテカテカした毛皮は悪くない。
 ニンゲンが水に入る時、色々と毛皮が変わるが、中でもあの黒くてテカテカな毛皮はいいと思う。
 美味そうに見えるし。そう、ウナギとかああいうのを連想させる。イイ。
 と、ニンゲンの内一人が俺の存在に気付いたようだった。
 水から上がってこっちを見ている。
 ――俺達誇り高き猫は目線を合わせるを良しとしない。
 視線が合う=殺し合いの合図でもあるからだ。
 だというのに、あのニンゲンは真っ直ぐこっちを見てくる。勘弁して欲しい。
 ええい。早く視線を逸らせ。さもなくばそのテカテカな毛皮を切り裂くぞ。
 ――そんな俺の意思に反してニンゲンはこちらへとやってくる。
 俺は必死に視線を逸らす。
 侠客はだんぴら振り回すのが仕事じゃない。時に忍び、時に耐えるのも仕事の内だ。
『ちっちっちっち』
 ニンゲンがしゃがみ込んで俺を誘う。
 莫迦女。俺は侠客。そんじょそこいらの野良と一緒にしたら火傷じゃすまないぜ?
『……大丈夫、恐くない』
 別にビビッてないっちゅーに。これだからニンゲンは嫌なんだ。俺達の気持ちを汲み取ろうとも
『そうだ。ちょっと、待っててね』
 ……?

  数分後

アキラ「……おいしい?」
クッキ「……ざりざりざり」(一心不乱にアキラの手に乗った鰹節を食べる)
アキラ「……どこから来たにゃんこなのかな?」
クッキ「……ざりざりざりざり」
アキラ「……可愛い、ね」(背中を撫でる)
クッキ「……ぶなぁー」『……チッ、少し、撫でさせといてやるか』
アキラ「……」(なでりなでりなでり)
クッキ「……」(あ、やべ、眠く――)
772 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 21:13:31 ID:???
侠客弱えええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ。
773 名前: 猫が如く(猫とハイレグ) [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 21:16:47 ID:???
アキラ「……」
水泳部員「アキラ? どうしたの、固まっちゃって」
アキラ「あ、うん。この子、膝の上で寝ちゃって……」
水泳部員「わ、香箱座りじゃん。相当アキラのこと信用してるんだね」
アキラ「そう、なの?」
水泳部員「うん。この座り方っていうか、くつろぎ方は相当安心しないとしないみたいだよ」
アキラ「……そう、なんだ。じゃあ、起こしちゃ可愛そうだよね」
水泳部員「……まさか、起きるまで?」
アキラ「……うん。練習も、終わったし……」
水泳部員「……風邪、ひかないようにね」



アキラ「くしゅんっ」
亜子「アキラ、風邪?」
アキラ「……うん。昨日、にゃんこがね」
亜子「……あかんで? アキラが病気になると……ウチも、苦しくなる……」
アキラ「……亜子……ごめん……」
亜子「せや。ウチがアキラの風邪、もらったる」
アキラ「え、何を……ぅんっ!?」
亜子「……これで、風邪も治るで」

ビッケ「……若いわねぇ。で? 申し開きは?」
クッキ「……ありません」
ビッケ「ん? ないの? 言い訳できないほどにスク水女子中学生の生フトモモが気持ちよかった?」
クッキ「いや、あの、アレはちがうんだ。そもそも俺はニンゲンなんかに興味は」
ビッケ「問答無用! 死ぬが良い!!」

クッキ「みぁおぅーーーーー!!」
ビッケ「ファーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
桜子「あはは、クッキもビッケも仲良しさんだねー」
円「いや、違うと思うけど」
774 名前: 猫が如く [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 21:23:17 ID:???
>>708
やべえ! 通じる人いたモルスァ

>>721
ゴメン、無理だ……

>>772
にゃんこですから! 侠客気取ってもにゃんこですから!!
775 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 21:33:56 ID:???
アキラの太もも、アキラの太もも、アキラの太もも、アキラの太もも、アキラの太もも
(;´Д`)ハァハァ
776 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 21:36:32 ID:???
アキラの太もも、アキラの太もも、アキラの太もも、アキラの太もも、アキラの太もも
アキラの太もも、アキラの太もも、アキラの太もも、アキラの太もも、アキラの太もも
777 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 22:17:30 ID:???
ちょっとアキラの太もも借りてくる
778 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 22:43:00 ID:???
好き嫌い

まき絵「おいしいね、今日のご飯」
あやか「そうですわよ。うちのシェフが腕によりをかけた和食料理ですもの」
まき絵「…でももういいや、ごちそうさま」
あやか「あら、具合でも悪いのですの?」
まき絵「そうじゃなくて、ぬるぬるした食べ物とか苦手で…」
食器の上に乗っている納豆を見る。

あやか「いけませんわよ、好き嫌いばかり言っては」
まき絵「で、でもぉ」
あやか「残さず全部食べてください」
納豆を摘んでまき絵に箸を向けるあやか。
あやか「はい、あーんしてください」
まき絵「!!」
まき絵は鼻血を垂らした。
その日から、まき絵は好き嫌いがなくなった。
779 名前: 雪の日 かまくら 中編  [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 23:15:23 ID:???
>>778
アンマーイッ!
780 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 23:16:00 ID:???
OTL… さっきは出なかったのに…
781 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 23:52:09 ID:???
>>780ドドンマイ

にしてもこのスレはやいなもう800かよ
782 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/07(木) 00:22:08 ID:???
それ以上に残りBがヤバい件
783 名前: 千雨 終わりのない世界 [sage] 投稿日: 2006/12/07(木) 00:27:45 ID:???
千雨 終わりのない世界


私の名前は長谷川千雨、ただの女子中学生だ
たいした特徴はなく、普通の学生生活を送ることを望んでいる
しかし、一つだけ他人と違う点を上げるとすれば・・・トップネットアイドルというところだろうか?

ネットアイドル、それは電脳世界の中だけに存在する偶像。私はその頂点に君臨しているのだ
だが・・・いつまでもその頂きにとどまることは出来ない
私の足下から、私を追い落とそうと次から次へと刺客の手が伸びてくるのだ。それは一瞬の気のゆるみも許されない

今日もすでに午前二時、物言わぬモニターの前に座り私は見えない相手に謀略の限りを尽くす
煽り、荒らし、2Getなどなど・・・
とにかくライバルにはあらゆる手段を用いて妨害を試みる
どんな手段を使ってでも、ライバルは蹴落とすのだ。それが私の美学

私は眼鏡を外し、着替えぬまま布団の上へと転がった
ブログに乗せるの新コスチュームを着たままだが、もう着替えるのすら面倒くさい
いけない・・・眠気が・・・襲ってくるが・・・それ以上に他の奴らの動向が気になってしまう
だから・・・あと一時間という暴挙に出てしまった
だがそれは無限の世界、あと一時間はさらに一時間を呼び、もう一時間、まだ一時間・・・そして

朝がくる

もう学校に行かなければいけない時間だというのに・・・いいや、今日は休んでやろう
昼頃まで眠って・・・そしてまたネットアイドルとして活動しよう。そうしよう
そうしてまた夜中まで攻防を繰り返すんだ。明日も・・・明後日も・・・
私はトップネットアイドルなのだから

これが私の入り込んだ、終わりのない世界

784 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/07(木) 00:34:08 ID:???
悲しすぎる
785 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/07(木) 01:00:49 ID:???
この後しばらくしてザジと付き合い始めるんだな。
786 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/07(木) 02:10:43 ID:???
決してゲ○と言ってはいけません。

亜子「なぁゆーな、もんじゃでも食べにいかへん?」
ゆーな「にゃー」
亜子「そうか、行きたいんや」
ゆーな「にゃー」
アキラ「もんじゃ焼き?」
まき絵「私たちも行っていい?」
亜子「ええで」
まき絵「あやかも行こう」
あやか「支払いは任せてくださいまき絵」
まき絵「わーい」
亜子「またかブルジョワめ…今回はワリカンや」
ゆーな「にゃー」

もんじゃ焼き店にて
亜子「(誰よりも、特にいいんちょよりも高いものを頼む!)すいません!」
店員「はい」
亜子「スペシャ「スペシャル海鮮ミックススペシャルを」
アキラ「いいんちょ一番高いものだ」
まき絵「さすがあやか」
ゆーな「にゃー」
亜子「………ピキピキ」

787 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/07(木) 02:11:14 ID:???
アキラ「そういえばもんじゃってどうやって食べるの?」
まき絵「アキラ知らないんだ?」
あやか「…??」
亜子「あ、いいんちょも知らんのや」
あやか「こんな見た目もよく分からない庶民の食べ物、全く知りませんわ」
アキラ「ブルジョワだね…」
亜子「……こいつ、一般庶民の敵!!」
ゆーな「にゃー」

あやか「熱っ!!」
亜子「まだ冷まさずに食べるからや」
まき絵「大変だ!」
まき絵は水を一気飲みして口に含む。
まき絵「んーーーー(あーんして)」
あやか「ん!?んんんーーーっ」
アキラ「人目も憚らず口移し…」
亜子「このバカップルめ。ゆーな、他人のフリしとこ」
ゆーな「にゃー」

788 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/07(木) 16:18:32 ID:???
もうゆーなが「にゃー」しか言わなくても違和感を覚えない件
789 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/08(金) 00:18:46 ID:???
そしてそのせいでゆーなと猫が好きになってしまった件
790 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/08(金) 06:08:50 ID:???
原作のゆーなを見ると『ああ…そういえばこれがゆーなだったっけ』と思ってしまう
791 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/08(金) 07:33:50 ID:???
ゆーなならなんでもいーや
792 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/08(金) 14:33:32 ID:???
三分後投下〜

前後編の前編です

久しぶりなので登場人物紹介

桜咲刹那  物語の中心、今回は謎を探るためにあるアイテムを持って・・・

真名  刹那の同居人、せつなは”ちちうえ”といっている

せつな 千鶴に抱擁されて精神だけ幼児化した刹那、言葉使いが幼女

ねこ裕奈 千鶴に抱擁されて精神だけねこ化した裕奈、人の言葉はわかるらしい。せつなは”ねこさん”といっている

千鶴 カオスの元凶。本人にはたぶん悪気はないのだが、抱擁は止められないらしい。せつなは”ははうえ”といっている
793 名前: 刹那 記憶の彼方 前編 [sage] 投稿日: 2006/12/08(金) 14:36:06 ID:???
刹那 記憶の彼方 前編


1/4
私の名前は桜咲刹那、麻帆良学園女子中等部に通う中学生だ
残念ながら私は普通の女子中学生とは言い難い。重めの出生の秘密と宿命を背負っているのだ
まぁそれはともかく、脳天気な学生生活とは縁遠い私に一つの悩みが追加された

時々記憶がなくなるのだ
毎日とはいわないが、一日の内、睡眠時間を除いたおよそ17時間、そのうち5時間ほどが消えて無くなるのだ
正確には寮の部屋に帰ってからしばらく経ってからの時間だ
部屋に帰ってから・・・それから龍宮が帰ってきて・・・そして誰かが来て・・・意識が戻れば布団に入っているのだ
それもどういう訳か私の布団の中には明石さんが一緒に眠っている
裕奈 「にゃ・・・」
寝言を言って私にすり寄ってくる明石さん。その姿はとっても可愛い
だがこんなところをこのちゃんにでも見られたら・・・
そして何より龍宮が何もしていないというのがおかしすぎる

だから私はすべてを知ることにした
この部屋の中で起こっていることのすべてを・・・


千雨 「そりゃいいけどさ、壊さないでくれよ」
刹那 「すいません。この借りは・・・」
千雨 「ああ、そういうのは止めてくれ。苦手なんだ」
刹那 「そうですか。ではこれをお借りしていきます」
私は普段話もしないような級友からある物を借りた
すべての謎を解き明かす、ビデオカメラを
794 名前: 刹那 記憶の彼方 前編 [sage] 投稿日: 2006/12/08(金) 14:37:35 ID:???
2/4
午後5時
私は部屋についた。龍宮はまだ帰っては来ていない
私は長谷川さんに借りたビデオカメラをそっとタンスの上に仕掛けた
たぶん龍宮にはばれないと思う。そして私の霞がかった意識に現れるもう一人の人物にも・・・

午後5時半
龍宮が帰ってきた。別段どういうこともない様子で着替えを始める
その様子からはカメラに気づいている様子はない
さて・・・これから一体に何が起こるのであろうか?

午前7時
朝、目が覚めた
隣には誰も寝てはいない
寝るまでの記憶を探ってみた。だが何も思い出せない
ついでに着衣の乱れがないかを調べてみる
だが乱れるどころか、ちゃんとパジャマを着ているではないか
これは一体どういうことなのか?全くわからない

だから私は仕掛けたビデオカメラを見てみることにした
すべてが記録されているはずのビデオカメラを

タンスの上のビデオカメラを取ってみた
どうやら録画が途中で切れているようだ。それは録画時間の制限で仕方がないこと
私ははやる気持ちを抑え、それをテレビにセットする

そして再生ボタンを押そうとした瞬間、後ろから誰かに声をかけられた
795 名前: 刹那 記憶の彼方 前編 [sage] 投稿日: 2006/12/08(金) 14:38:53 ID:???
3/4
真名 「それを見るのか?」
背後からかけられた声に、私は思わずびくっとして振り返った
刹那 「た、龍宮!?ど、どうかしたのか!?」
慌てる私を見ても龍宮は何も答えなかった。ただ私を見つめているだけ
刹那 「こ、これはだな・・・その・・」
そんな私を見た龍宮はため息を一つついた

真名 「それを見るなら・・・いや、なんでもない」
刹那 「た、龍宮?」
真名 「私は出かけてくる」
龍宮はそれ以上何も言わなかった
それが何を意味するのか?
私は・・・知りたい


テープを巻き戻して私は再生ボタンを押した。しばらくして天井近くから見た私の部屋のアングルが映る
時間は17:30。私がビデオカメラを仕掛けた時間だ
画面にはリビング以外何も映ってはいない
5分、10分と時間は過ぎてゆく。だが画面には何の変化もない
焦る私は、思わず早送りのボタンを押してしまう

18:00頃
早送りの画面に変化が現れた。誰かがフレーム内にに映り込んだのだ
私はいったん画面を止めて時間を巻戻す
そして再生した画面に映ったのは、いや、誰かが映る前に音が鳴った

その音はドアのチャイムの音だった
796 名前: 刹那 記憶の彼方 前編 [sage] 投稿日: 2006/12/08(金) 14:40:08 ID:???
4/4
ぴんぽーん
テレビのスピーカーからはドアのチャイムの音が流れた
と、同時に私自身の声が聞こえ、自分の姿が画面に映る
刹那 「はい、どなたですか?」
画面の私はフレーム内を横切り、玄関へと歩いてゆく

一体誰が?
そう思う私の記憶に誰かが訪ねてきたという記憶はない
それ以前にもうこのあたりの記憶がない
私は誰と逢ったのだろうか?だったらそれは誰?

?? 「やぁん、せつなちゃ〜ん!!!」
やたらとのほほんとした声、この声には聞き覚えがあった
そう、これは確か・・・
やがてその声の主が画面に現れる

画面の主は私の手を掴み、リビングまで引っ張ってきた
その姿は・・・那波さん!?何故彼女がここに?
そして那波さんは私を顔をその豊満な胸に抱きしめると、私の頭を撫で始めたのだ
千鶴 「せつなちゃん・・・いらっしゃい」

映像を見ていた私は疑問を感じた
何故、私は抵抗していないのだ?
そして・・・この光景を見ていると沸き上がる安心感は何なのだろうか?
さらに龍宮は何故何もしないのか?

すべてが謎だ

続く
797 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/08(金) 15:18:40 ID:???
新展開〜♪ワクワ〜ク。
798 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/08(金) 15:50:28 ID:???
やはり最強はちづ姉だな
799 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/08(金) 17:28:42 ID:???
次スレ立てました

出席番号取るならイマノウチ・・・

http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1165566451/
800 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/08(金) 17:42:04 ID:???
↓ハルナ、早く801を取るです。(by夕映
801 名前: 早乙女ハルナ [sage] 投稿日: 2006/12/08(金) 17:47:45 ID:???
取ったアァァ!!!
これで冬コミも・・・乗り越えられる
802 名前: [sage] 投稿日: 2006/12/08(金) 17:48:47 ID:???
やらせはせんヨ!!!
803 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/08(金) 17:49:48 ID:???
ハルナおめ。
804 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/08(金) 17:58:31 ID:???
3分後に投下します。
805 名前: リクカプ劇場 [sage] 投稿日: 2006/12/08(金) 18:01:32 ID:???
リクカプ劇場
超×のどか編:ハイパー惚れ薬

「のどかサン。愛してマス!」
それはのどかがうっかりネギから貰った惚れ薬を、超が間違って飲んでしまったことが始まりだった。
のどかはその言葉を聞くや否や秒速200メートル級の速度で距離をとる。
「のどかサンったら照れ屋ネ」
「いや、あれは全力で嫌がってるしかみえないんだけど」
隣の葉加瀬は呆れた顔で超にツッコミを入れるが、惚れ薬効果で全く聞いていない。
とりあえず薬の効果が切れるまでは何とかするしかない。

「ハカセ、どうしたらいいカ?」
とりあえず夏美と付き合っている葉加瀬に恋愛のイロハを教わる。
「超さんはやることなす事、押しが強すぎるんですよ。もっとソフトに行ったらどうですか?」
押しが強い超に簡単な方法を教える葉加瀬。
「たとえばメールとか」
「そうネ」
超は携帯を取り出すと目にも止まらぬ速さでメールを打ち始める、そして…
「うわーん、『愛してます』のメールでボックスが一杯ですー」
「とりあえず100通ほど送ってみたネ」
もはやストーカー級の愛情表現、超は恋愛になるとこんなになるのかと葉加瀬らは思う。

仕方ないのでのどかの図書館の手伝いをすることに。
「超さん、この本をその棚に入れてほしいネ」
「分かったヨ」
得意の発明品で次から次へと本を棚へと移す、その便利度はのどかたちを喜ばせた。
本を管理するパソコンの改良も重ねてかなり楽になった。
「超さん、助かりました」
「それくらい当然ネ」
806 名前: リクカプ劇場 [sage] 投稿日: 2006/12/08(金) 18:02:05 ID:???
おどおどするのどかを抱きしめて笑った。
「そんなに怖がらなくてもいいヨ、まずはお友達からネ」
「超さん…」
ほんの少し、のどかの抵抗が緩んだと思ったその瞬間。
「さぁ!早くホテルに行くネ!!」
のどかを抱きかかえてお持ち帰りを決めこむ超。
「きゃーネギせんせー!!」

ぷすっ

「ぷぎゃ」
超の口から蛙の鳴き声のような声が出たと思うや、その場に倒れこんだ。
その横から麻酔銃を構えた龍宮真名が現れる。
「ふぅ、間に合ったか」
「龍宮さん…」
すべてから開放されたかのように涙ぐむのどかを優しく撫でる真名。
「もう安心だ」
真名の優しさに心を許した……それがのどかの最大のミステイク。
「さぁ!早くホテルに行くぞ!!」
「きゃーーーーーーーーーーーー…あれ、何かさっきと同じような…って助けてーーーーー」
変なデジャヴを感じながら真名にお持ち帰えられてしまったのどかであった。
ちなみに超は目を覚ますと、今までのことを綺麗さっぱり忘れていた。

最後に、これは夕映とネギの会話の一部である
「ネギ先生、かなり強い惚れ薬を作ってしまったと言ってましたが…」
「はい、あれは強力すぎです。隊長の行動をモデルにしましたから…」

807 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/08(金) 21:12:11 ID:???
さすが隊長!そこに痺れる憧れるぅ!
808 名前: ハルナ [sage] 投稿日: 2006/12/08(金) 21:53:34 ID:???
このスレでも801は私のものよ!!!
809 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/08(金) 22:08:09 ID:???
流石隊長だな
810 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/09(土) 00:12:10 ID:???
俺は隊長に一生ついていく!
811 名前: マロン名無しさん [sage刀子×シャークティ希望] 投稿日: 2006/12/09(土) 01:28:55 ID:???
遂にのどかまで汚れたか…
812 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/09(土) 21:20:44 ID:???
                      _
                     / ヽ   , ‐ 、
                      /     !/   ヽ
                    ' ,ィ ─┴─┬.、 !
                   ,.ィ'´ニー──‐ '" _ヽ
                 / / /   ̄ ̄ ̄    ヽ      次
                      ,' / /   ハ. i    iト   ト,      ス
                 ! i. ,' ヽ'/ハ.‖   !|!ハ   !.l    レ
                 ,'| |│ /__丶l |! ,.クレヘ ! l !    へ
                ,' | |│ ト、  ̄`爿ニ'´ ̄ フ、 ',      G
                / ! ! l i│ヽ-' ー! ヽ丶-ク } i    O
                 / ,バ/ 六 `7 ̄ヽ ヽ冫  j l l     !
                  / / ,ハ‐ ムミL>こ¨/⌒{  ,イi ! ヽ
               // / / /    ン└ァ´ヽ  ヽ!,. -、 ハ
            // / / ハ   〃  / 、  ヽ. ノ  ノ  ヘ
             / イ / / // ヽ ト   ゝ 丶.ノ´ ` 7ヽ  ヘ
    _,  -─_,´-'´ / / / //! ハ ヽL>‐┬イ_, ─‐、'"  \ ヘ
../ ̄_, '´ ̄   / / / //│! レ     ∨     ゝ    丶 i
,'  /       / .イ / // .| | {      ヽ.    j ヘ    ヾ
 ./     / / /〃//   | | ヽ    丶 ヽ  //ハ 「丶-- ' ト、
813 名前: 千雨(電子空間にて) [sage 埋] 投稿日: 2006/12/09(土) 21:31:57 ID:???
くらえ!!  「 田 代 砲 」
814 名前: マロン名無しさん [sage埋め] 投稿日: 2006/12/09(土) 22:00:22 ID:???
>>813
もうちょっとしっかり闘えwww
815 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/09(土) 22:29:45 ID:???
埋め
816 名前: マロン名無しさん 投稿日: 2006/12/09(土) 22:44:37 ID:jR6DC9gy

                     , '´  ̄ ̄` ‐-、
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:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ '⌒丶 \\ .|:.:.:| 入   {   / ,ノ///                VII Kakizaki Misa
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:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ |       ヽヽ!|:.:.:|モン6] '´ 人i:.:.:|:,'━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
: :.:.:.:.:.:.:.:,. -/ |        マi:|:.:.:| '"   /  |:.:.:i′        Welcome to Negima Battle Royale.
:.:.:.:.:/ ̄ ./  ヽ i         j:.|:.:.:|┬ イ    ,':.:.:ト、                 "When They Cry...?"
、:.:.:.i   /     ヾ         ∨:.:.:| ∨/    ,'.:: :,' ヽ
..ヽ:.|         i    , '´ 、:.:.:} 'i     ,'.:.:.:,'  ,>、
  ヾ        |   /    ヽ∧ ト、.  /.:.:.:,' /  丶
817 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/09(土) 23:00:36 ID:???
           ,、
        , ‐ヘイ 丶、     , '〃
      ,イ  / ヾ,ィ   ヽ  / 〃 !  }
     〃! i | 「:::::ヘ. ヽ ヾ,  \  ゝ     (⌒⌒)  r:
     iイレ j| !リ:::::::::ヽト、 ト|!   丶   つ \/   l レ7
      ! |イト.:◯:::::::::○:ハ !ト              〃/
        ! |.lヘ  r ¬ ノ !,iム._, _,.._,...__ヾ      / /  梅♥
        ! |:|! 企:ゝ._ノ´=! l|リ      } \.      / /
      i .!‖ !|f`   ' ,ク'´/{    {   ヽ    / /
     ,' /〃 !ト、  /i'   イ-、¬´ ヽ  丶 / /
     ,' j i│‖! `` l   /  i     丶  ヾ./
     /〃 ル' ,ハ`ー ' フ  ∧ヽ ヽ      }   〉
   / / i〃 /  ヽ  ヘ" /  } 丶 ヽ   〈_,、 j
.  / / |! ∧   `'   ∨、 / ト、ヽ  !   / /‐'
  i { ‖ト州ト.     / 〈! 川 |i ,ハ  / /
   ゝヽ.|! ∨川:、  /    i i》〉ハ/  ∨/
    ノ ハ { ツ'´ ー'´     |巛 ゞヾヽ〈/
   {{( ノj/            !i》〉 〉〉〉)ゝ

818 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/09(土) 23:09:04 ID:???
          , -───- 、
       ,.. :':´::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
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   /.::::::/ :::/|::ハ::::i :. :::::: |::.:! ヽ::ヾ:::::ヽ::: ヽ
.  /.: :::. !:::::' !:l 入! .:. .::: : l:`ト乙:::l ヽ:::i. :.ヽ::!
. ,':!.:...: :l:::;' 」イ ヾ、 .::. : :::.ト.:|,.二弐¬‐! ::|:l:::l
 |::l::::..:::|ィ'´,.ィ七_ヾ 、::::. :::j ! r= 、ヽ.ヾ::::|::!:::!
 l::|:::::::::|:|〃 f'`o ヽ ヾ.、.::::!  とP ミL}! |:::l::ト.:l
  !:!:::::::::ヾ{!ノ=ラフ´//∨//丶. 〕 .!:/::,' l|
  l:|!::::::::l::ヽY´!   ,  -── 、   i ! ,'/ ::ハ |!
  ヾ.ヽ:::::ヽ::`!│  f       i.  |│i1:::イ:::l
   `ト、::::::ヾゝl  !       l │|',イ:/::ト;ヽ ど、どこを埋めるつもりなんや!?
    j:::!\::ヽ.ム  ヽ.      ,'  j,ィ」;イ::::| `ヽ ま、まさか・・・
    !:/l:::|冫´>、¬ 丶、  ノ ∠ ヘ  ヾ:l
.    レ  ,:|i ´  '⌒ゝ-、_ ィ─  `    ヾ─- 、
     _」!        l !        〉 1 \
    / ヾ        i' u         /  l !   \
.   /   ヽ      Y  |      / ヽl      ヽ
819 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/09(土) 23:10:54 ID:???
       , -──-──- 、
      /    ___   ` 、
     /    , '´     `丶  ヽ
.    /    / ,/ イL」__ト_ト_」!.ヘ   ヽ
    l  : i lニ!|-、   ,.二、l l   i
    l  : | |,.ィd7    'Tc、| !    l
    ダ 埋ヘ! !` ト┘   iY 'j ト    l
   メ  め‖ |. !|  r‐、 U イ | ヘ   l
    / ち' ! !>!. ` ´ / |│ 、. !
    /  jゃ l |/ヾ、ニ彡> |│  '、 |
    ! イ  , | !  ヽYf'´   |│ヽ i_j
   f_/ ∠._| l   」」 _,∠.! |  ヾ )
   ( )/   !、」 ̄冫元く  ヘ'、j   ∧
    ´/   /  /イ川、ヽ  ヽ /  i
    l    /  `' | |.!j ゝ'   Y     !
    l    i     | |j !     l    l、
     j    |     l,' |」     |    l
   /    l           j     |
    !/ ̄ ̄ ̄`7´ ̄ ̄`¬‐-┴─-、  !
   /      /             ヽ|
   !      i               !
   !      |               l
820 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/09(土) 23:13:36 ID:???
なんで埋めにこんだけ力いれてんだwwww
821 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/09(土) 23:42:25 ID:???
  //:::/:::::l::l:::::l:::l::::ll  l:::::::l::l l:::::l l::::::l l:::::::::l::l l:::::::ll:l::::::::::l:l:l:::::::l:l::::::l:::ヽ
 //::/:::::::l:::l::::l:::ll::::ll   l::::::ll:l  l::::l l::::l-\::::l:::l ̄l:::l::l::::::::::l:ll:l:::::::l:::l::::::l:::ヽ
.//:::/l::::::l:l::l:::::l::l.l::::ll___ l::::lヽ ゝ:」'"`-` ―-`  ~^l:l::::::::::l:l--、:::l:::::::::::::l::ヽ
l:/l:::l ll:::::l ll::l::::l-!^--`  、 ̄    _ -__,..-::::::::7'''フ" l:l::::::::::l:l^ヾ ヽ:::l::::::::::::l::ヽ
-!l::l ---'ll::l:::::::l.、-z--....、      ^  l::::::::::Z    .l:l:::::::::::ll`) ) l:::::l::::::::::::::ヽ\
      l:l:::l::::::::l:` ゞ::::::」                 l:l::::::::::l:l/ /::::::::l:::::::::::::::l         ▼ I N T E R M I S S I O N ▼
       l:l::::l:::::::l:l:l     i               l:l::::::::::l:l/ll:::::::::::l:::::::::::/
      l:l::::ll::::::::lll:l    ノ               l:l:::::::::::ll::::::l:::::::::::::l::::::/                 XX Nagase Kaede
      ll:::::l:l:::::::::l:l:l.                   l:l:::::::::::ll::::::l:l:::::::::::lヾ/
      l:::::/l:l::::::::l:ll:\    ____       ./ll:::::::::::ll:::::::l:l:l::::::::l
━━━. l::/ l:::l::::::::l:l:ll:::::\             ,./:: l:l:::::::::::ll、::--``━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     l/ l:::::ll::::::::l:l:ll:::::::l:lヽ、        , . ':::::  .l:ll::::::::::lj-^\            Welcome to Negima Battle Royale 2.
     /  ""ll:::::::::l:l:l`^-ヽl:l::::>、    , . ':::::::::  _l::l:l::::::::ll > \\                 "What do you battle for...?"
         ll:::::::::ll l   ^ ̄ リ>-''/ヽソロモン6]_l::::l:::::::::ll/  .\\
822 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2006/12/09(土) 23:52:53 ID:???
殺伐としたスレに救世主が!!

    ⌒●__●⌒
      ヽ|・∀・|ノ  クーフェイマン!
      |__|
       | |
823 名前: マロン名無しさん [sage 埋] 投稿日: 2006/12/10(日) 00:02:43 ID:???
                       , -
               、     ,  ´ /    よ                思 埋
               ヾ ヽ /  /.   よ し                い め
               , -─ ヾ  く‐ 、  し                  ま ら
                , '  /´_, ̄`二丶\        ,r-くヽ=r‐、       し れ
          /_, ィ/ / /´   、 ヽ\     /‐ァ 、〉 ‐'ー 、       た る
         - '¨´ /// / / /`~ヽ. ヽヽ \   ィ‐ ´ ノ   、  ヽ巛   i  か
          た  // ィ7 /  '´   、  ', ト、|ト-ゝ /,  , |  i  、 ヽ  li   |  と
      埋  ぶ  //イ i //¨´   _ `ー !‖|!  〃/ / /.‖ iヽ ヽ  !   li  !
     め  ん ,'/ |│'イ ,-‐=   ==、l |! !  /〃! i| ! !| ト '、  l l  ll
     ら     〃  !/1 ! 〃 ___ .〃/ィ!´   レ!|」|‖ |!_八_,ト- ム 」 l  ll      う
     れ.       |! |. l ヽ ゝ ノ /  __ ,. /7i´,レミ< とニ   ヽ ト,  li   ひ  っ
   け  て        l !,バ`ーイ r‐ く´!. |   l レ ニ.ヾシ三、   ヾ !  ll   っ ぐ
   ど  る         ! H  ゝ../ i   ヽ! !  / !l ´ ツく 、‐┐、 ィ彡、  ll  く  す
   ね          ,イヾト', ィ⌒ヽ|    リ ./ ,リュ__,ィ´rく T'!´ /毛 彡ヾ li
             / |  `∨ ! {´l     ! / /` 三ヲ ヾミム //ィ!´   ヾト