制作編Ⅵ【フォント化け対策】




コメントアートをある程度まで行った者が誰しもぶつかる壁があります。

それは、文字化け

もっとすごいコメントアートを作りたい!
でもあまり複雑なコメントアートを作るとコメントの表示がおかしくなる…。
このジレンマに多くの人たちが悩まされてきました。

このページではコメントの文字化け・フォント化けに
対抗するための技法の解説をいたします。


◎目次




①コメントは「化ける」もの


コメントはある一定以上の負荷がかかると
自動的にフォントが切り替わるようになっています。

この現象を一般的にコメントの「化け」と呼びます。

多くの場合は明朝体(「Simsun」)に切り替わりますが、
場合によっては丸文字体(「Gulim」)にもなるようです

「化け」が起こる詳しい条件はまだよくわかってはいませんが、
基本的には動画自体の負荷、コメントサーバーの負荷、
そして個人のPCにおける負荷によって発生するようです。
例え高スペックなPCであってもコメントの状況(弾幕など)や
開いているブラウザの数等で発生条件は変わってきます。
そのため、全く「化け」が起こらない環境は存在しないと考えて
対策をするべきでしょう。

化けの種類も色々あり、実は原因がよくわかっていないバグもたくさんあるのですが、
このページでは最も発生確率が大きい「連れ回し化け」「超化け」を紹介いたします。



②「連れ回し化け」と対抗措置 ― ゴシック保護


1つのコメントのフォントが変化すると、
そのあとに表示されるコメントも同様のフォントに変化することがあります。

この化けを「連れ回し化け」と呼びます。

きっかけとなるコメントが負荷による化けでも、
フォント変化文字を用いた意図的な化けであっても同様の効果となります。
ただし、コメントをフォント変化させたからといって、
必ず連れ回し化けが起こるわけではありません。

この化けは主にゴシック体が他のフォントに変化する、といった現象になります。
コメントアート制作時においては、フォントの安定が全体の表示の安定につながるため、
この化けが頻繁に起こるのはあまり好ましい事ではありません。
特にコメントアート内にフォント変化文字を使用していると
コメントアート全体の負荷の高さも関係して、化けの発生確率が高くなります。

この化けに対抗する方法は主に二つ考えられます。

1つは、フォント変化させたコメントのみでコメントアートを制作する方法です。

この化けは主にゴシック体が他のフォントに変化する現象であるため、
変化すべきゴシック体のコメントを最初からコメントアート内に
含めないで制作すれば、化けが起こっても表示が変わる事はなくなります。


もう1つは、ゴシック化文字を使用する方法です。

ゴシック化文字は単体だと常にゴシック体で表示され、
他の文字へもゴシック体へのフォント変化を引き起こします。

つまり画面内にゴシック化文字が表示されていれば、
同時に表示されているゴシック体コメントは、ほぼ確実にフォント変化を防ぐことが出来るようになります。

この現象を特に「ゴシック保護」と呼びます。


特定のコメントだけフォント変化をさせ、
他のコメントは従来の通りゴシック体で表示させたい時に重宝する方法です。

ゴシック保護に使用される文字はいくつかありますが、
一般的には「・」(U+30FB)「・」(U+FF65)
「ヾ」(U+30FE)といった文字が特に効果が高い文字として使用されています。

ゴシック保護は画面上に文字が存在するだけでも
ある程度効果が見込まれますが、より強い効果を得るには
一定の条件を満たす必要があります。

①ゴシック体を維持したいコメントと同じサイズのコメントであること
  →コマンドのサイズのみならず改行・臨界幅リサイズも含めた同サイズであること。

②コメントの一番最初に配置すること。
  →フォント決定ルールの関係から、最も左に表示させると効果的。

特に「①」は格段に効果を上げることが出来ます。


実際にゴシック保護を使用する際はなるべく目立たない方法で
コメントをするのが良いでしょう。

(ex)
目立たない色でコメントをする
  → 動画の黒い部分に重なるようにコメントし、目立たないようにする。




「full」コマンドを用いる。
  → 4:3画面の動画で「full」コマンドを用いると画面外に表示をさせる事が出来る。
     (参考→「知識編Ⅵ【16:9モードについて】」)




二重リサイズを用いる
  → 「full」コマンドと同じく、画面外に表示をさせる。
     (参考→「知識編Ⅲ【コメントのリサイズ】」)


コメントアート内に組み込む
  → コメントアートの1パーツとして内部に組み込んでしまう。



このように、目立たない方法で組み込むのがベターです。
高度なコメントアートはその複雑さの裏でこのような負荷対策も同時に行っています。
制作編Ⅲ【省コメント(効率化)】」の内容とともに、洗練されたコメントアートを
制作する条件の1つとなるでしょう。



③「超化け」について


同時に多くのソフトを起動していたり、
動画を再生していたりすると、コメントの負荷が高まり、
表示が修正不能なまでに化けてしまうことがあります。

これを「超化け」といいます

超化けはコメント機能そのものの化けではなく、
見る側のPCの処理上の負荷の問題から発生する化けです。
そのためスペックの低いPCなどでは
超化けが発生する確率が高くなります。

一度超化けが起こると、
ブラウザを再起動しないと直らないことがほとんどです。
これが頻繁に起こるようになるととても厄介な化けになります。

超化けは見る側のPCスペックに依存するところが大きいため、
確実に防ぐ方法は今のところはありません。

自分のPCで問題なく表示されるからといって安心してはいけません。
制作編Ⅲ【省コメント(効率化)】」にて解説したように、
可能な限り負荷のかからないコメントアートを
作ることを常に心がけましょう。

防ぐ方法はないとは言っても、
超化けの存在は知っておくべきでしょう。
自分のコメントアートのせいで知らず知らずのうちに
迷惑をかけている可能性だってあるのですから…。






タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2014年08月07日 09:10
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。