反攻の受けの最も分かりやすい例は「詰めろ逃れの詰めろ」。
これが決まればまず勝ちでしょう。



私の実戦から。
大駒を両方切られ、小駒で肉薄してきた局面。
こちらの持ち駒に金駒が無いので食いつかれると厄介。
相手陣はまだ固いので正確に受けて切らせたいところ。

ここで▲37角が決め手。



28からの詰みを消しつつ、▲74桂からの詰めろにもなっています。
▲74桂を受ければ38金で受け切りとなり、
28からの二枚換えで角を消す筋は手掛かりが無くなってこれも切れ筋。
実戦は△28歩となったため▲74桂から即詰みとなりました。


さて、このような次の一手ライクな局面はそうそう現れるものではないので
もう少し応用の利くものも見てみましょう。
先手を取る、という考え方です。



私の実戦から。
後手中飛車で2筋を突破される辛い展開。
このまま普通に受けただけではジリ貧になって負けというのが相場でしょうか。
こちらから攻めるとしても42の金を取られる手が先手で王手になるのが大きく、
早い攻めのないこちらの模様が悪そうです。

ここでの反攻の受けは△33銀。



42の金を守りつつ龍に当てることで先手を取り、
堂々と△57桂成と攻めようというのが狙いです。
適当なところに龍が逃げれば前述の狙いが達成できる上、
攻めが遅くなって一石二鳥。
かといって龍を切っても攻めの迫力が無くなりますし、
こちらの攻めが加速するだけです。
実戦は▲11龍と逃げたため△57桂成と勝負型になりました。
龍が一気に窮屈になったのも大きなポイントです。
かなり形勢が悪かったことを考えれば大きな成果でしょう。


常に敵陣や敵の主要な攻め駒を意識して、
受ける時はそれも狙えないか考えてみる、
そういう意識付けができれば受けの指し手も随分と変わるはずです。
私に至っては一つの言葉で変わった位ですから。。。



なお、各々の局面において今回紹介した手が最善手とは限りません。
だって私が指した手だしー。

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最終更新:2011年01月06日 22:26
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