戻って▲5一香成とした局面。



後手玉は詰めろであることが判明したので、この局面は先手玉を詰ませるしかない。

ここで△8六桂が先手玉を即詰みに討ち取る妙手。



先手には▲8八玉、▲同金、▲同歩の応手があるのでこれらを順に見ていくことにする。
まずは▲8八玉から。これには△7九銀が継続手になる。



▲9七玉は△8八角▲8六玉△8五金までの並べ詰みなので▲同玉とするしかないが、
△6九金▲8八玉△7九角で詰む。



手数は短く簡単な詰みだが、ぱっと見分かりにくくうっかりしやすい筋。

続いて△8六桂を▲同金とする変化。今度は6七が薄くなったので△5六角が有効打。



▲8八玉と逃げるのは△7九銀から△8九角成の筋で並べ詰み。
よって▲6七合とするしかないが、何を合駒しても△6八馬が好手。



▲同玉は△6七歩成で簡単に詰むので▲8八玉とするが、
△7八金▲9八玉△9七銀▲同玉△7九馬▲9八玉△8八馬でこれも易しい詰み。



残るは▲同歩だが、今度は△6九銀が継続手。



▲8七玉は△7六角▲9七玉△8七金▲同金△同角成▲同玉△7八銀打▲7七玉△7六金▲8八玉△8七金、
▲8八玉は△7八金▲同金△同銀成▲同玉△6九角▲7七玉△7六金▲8八玉△8七金▲7九玉△7八角成、
▲7九玉は△7八銀打▲同金△同銀成▲同玉△6九角▲7七玉△7六金▲8八玉△8七角成▲7九玉△7八金と、
いずれも清算~物量攻撃でやはり詰んでしまう。



なお、△8六桂は△6九銀を入れてからの手順前後でも同様の順で成立するようだ。

結局先手玉は思いの外難解ながらも詰めろだったようだ。
こんなの30秒で読めるかっちゅーねん。
30分でも読めるかどうか分からんわ。。。

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最終更新:2011年01月06日 22:26