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テイレシアス

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diktaion

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テイレシアス(Tiresias)はテーバイの盲目の予言者である。7年間、女の姿に変えられたことで知られる。羊飼いのエウエレスと、ニンフカリクロの子である。カドモスの助言者の地位から始めて、七世代の間テーバイの市政に参加した。


系譜



解説

  • 彼が盲目になった理由は、神々の秘密を明かしてしまったからだといわれる。入浴中のアテナの裸を見たからだいう説もある。彼の母カリクロは、アテナに視力を戻すよう乞うたが、アテナはきかなかった。代わりに、鳥たちの歌を理解し、予言する力を与えた。
  • 彼がペロポネソスキュレネ山に来たとき、交尾していた蛇を杖で打った。ヘラはそれを怒り、テイレシアスを女の姿に変えた。彼はヘラの巫女となり、結婚して子を生んだ。その中に予言の力を持つ娘マントもいた。別の版の話だと、女テイレシアスは名高い娼婦であったという。彼女は七年後に再びつがいの蛇を見つけた。今度は放っておいた。すると、テイレシアスは男に戻ることが出来た。
  • テイレシアスはヘラゼウスの口論に巻き込まれた。論題は男と女はどちらがよりセックスの快感が大きいかだった。男だ、とヘラはいい、女だ、とゼウスはいった。テイレシアスはどちらの性も経験済みだった。彼は女性の重大な秘密を明かした。すなわち、女の性感は男より大きく、「女を10とすれば、男は1である」ヘラはとっさにテイレシアスの無礼に対し、彼を打ちすえ盲目にした。ゼウスがとめる間もなかった。ゼウスは彼に予見の能力と、7回分の生を与えてやった。


オデュッセイアでのエピソード

  • オデュッセウスはテイレシアスの予言をきくため、冥府をおとずれた。彼は祈りを捧げ、地面の穴に羊の血を注いだ。血を与えないと、死者と話すことはできないのだった。さまざまな亡霊たちが集まってきたが、彼は剣を構えて近づけなかった。そのうち、テイレシアスの霊がやってきたので、オデュッセウスは血を飲ませてやった。テイレシアスは、オデュッセウスが帰国のために取るべき道を示し、彼のその後の苦難について予言した。(第11歌

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