第五歌 オデュッセウス、筏を作りカリュプソの島を出る
内容
ヘルメスがカリュプソに会う 神々の会議でカリュプソの所に足留めされたオデュッセウスの帰国が決まった。ヘルメスはカリュプソの許へ遣わされ、その決定を伝えた。カリュプソは嘆くが、ゼウスの命なら是非もないと同意する。カリュプソはオデュッセウスに筏作りを勧め、五日間かけて筏が作られた。
オデュッセウス故郷へ向け船出する オデュッセウスは出発する。大熊座を左手に見つつ、東へと進み続けた。出発から十八日目、旅から帰ってきたポセイドンが筏を見つけた。怒ったポセイドンが大波と大風を送ると、オデュッセウスの筏はボロボロになった。海の女神レウコテエがその様子を見て、オデュッセウスを憐れみ助言する。巨大な波が打ちつけて、筏はバラバラに砕け、オデュッセウスは海に飛び込んだ。
島に漂着する アテナの加護もあって、どうにか泳ぎつづけて三日目に陸の前に着いたが、岩礁と大波に阻まれて上陸できなかった。回りこんで穏やかな河口を見つけて、そこからなんとか上陸に成功した。河辺にとどまるか森に入って寝るかで悩み、森を選んだ。潅木の茂みにもぐり込んで、落ち葉で身を包み、オデュッセウスは眠りについた。
関連
人名
ヘルメス…ゼウスの決定をカリュプソに伝えた
カリュプソ…神々の命令により、愛人オデュッセウスを送り出す
オデュッセウス…オギュギアの島を発って、故郷イタケへ向かう
ポセイドン…オデュッセウスに大波と風を送り苦しめる
レウコテエ…又の名をイノ。海の女神。海上でオデュッセウスを助ける
カリュプソ…神々の命令により、愛人オデュッセウスを送り出す
オデュッセウス…オギュギアの島を発って、故郷イタケへ向かう
ポセイドン…オデュッセウスに大波と風を送り苦しめる
レウコテエ…又の名をイノ。海の女神。海上でオデュッセウスを助ける