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オデュッセイア15

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  • 第15歌 テレマコス、エウマイオスを訪れる

テレマコスアテナに帰国するよう言われ、スパルタを発ち、ピュロスで船に乗ってイタカへ向かった。そのとき予言者テオクリュメノスという男を船に乗せた。アテナの指示に従い待伏せの求婚者を遠回りして避けた。翌朝テレマコスはイタカに着き、豚飼の農場に向かった。


内容

アテナはテレマコスに帰国をうながす  アテナテレマコスに帰国をすすめにラケダイモンへやってきた。テレマコスは寝台に横になって眠れずにいた。アテナは言った。「テレマコスよ、今はもう帰国するべきです。屋敷の財産は求婚者たちに食いつぶされようとしており、そなたの母は親族からエウリュマコスに嫁ぐよう迫られている。それから求婚者がそなたを殺そうと待伏せしている。そなたは島々を遠く離れ夜中に船を進めなさい。そしてイタカへ着いたらまず豚飼のところへ行きなさい。そして豚飼を町へやって、ペネロペにそなたの無事な帰還を伝えさせなさい。」

テレマコスとメネラオス別れを惜しむ  テレマコスペイシストラトスを起こし帰国する意志を告げた。やがて朝になった。テレマコスはメネラオスに帰国させて頂きたいと言った。メネラオスはもちろんかまわないが贈物を用意したいのでしばらく待ってほしいと言った。テレマコスはただ早く帰りたいのだといった。メネラオスは丁度やってきたエテオネウスに食事を用意させ、混酒器や衣裳などの贈物を与えた。馬車にのって互いに別れを惜しんでいると一羽の鳥が飛んだ。

ピュロスを通りイタカへ向かう  馬車を夜まで走らせるとディオクレスの屋敷に着いてそこに一泊した。翌日も馬を走らせ、ピュロスに着いた。テレマコスネストルに会って歓待に引き止められるのは困るので、このまま船に乗って帰りたいとペイシストラトスに言って、そこで別れた。彼が船の準備をしていると、予言者テオクリュメノスがやって来て船に乗せてほしいといったので、それを承諾した。その日は一日船を走らせイタカへと向かった。

オデュッセウス豚飼と食事をする  一方オデュッセウスと豚飼は食事をしていた。オデュッセウスは言った。「明日わしは物乞いをしに町へ行こうと思う。オデュッセウスの屋敷へ行き妃ペネロペにも会い話をしてさしあげ、求婚者の間にも入ってみる積りだ」すると豚飼は言った。「とんでもない、あの乱暴な連中の間に入りたいなど、死にたいというに等しい。ここに残られるが良い。誰もおぬしを迷惑がる者はおらん。」

エウマイオスの身の上話  オデュッセウス「流浪するものは、胃の腑のために様々の心労を忍ばねばならぬ。ところでオデュッセウス王の父や母はどうしておられるのか」
豚飼「奥方アンティクレイアは息子を心配するあまり亡くなられた。奥方はわしを我が子同様可愛がって育ててくださった方だった。父君ラエルテスはご存命だがすっかり老け込んでしまわれた」
オデュッセウス「おぬしはどのようにしてこの地へやってきたのか」
豚飼「わしの父はシュリエの島の王クテシオスだった。ポイニケ人がこの島へやってきた時、父の屋敷の女中をたらしこんだ。一年たってポイニケ人たちが去る時、女中は子供だったわしの手を引いてその船へ逃げ込んだ。女は船上で死んだ。わしはイタカの島で売られ、ラエルテス王に買われた」
二人はそんなことを語り合って、眠りについたが、まもなく夜が明けた。

テレマコス豚飼に会いに行く  そのころテレマコスイタカに到着し、食事をとった。船を町の方へ廻すよう指示し、テオクリュメノスペイライオスの屋敷に案内された。テレマコスは豚飼の農場へ向かった。


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