交易の奨め

飽きない商いを

  • 交易は本来楽しいものだと思います。筆者は1年以上交易を続けていますが、未だに楽しく交易を続けております。筆者は何人もの教え子?を育ててきましたし、現在も育てていますが、交易が楽しいらしいです。もちろん、必要に応じて冒険職や軍人職に転向しますが、必ず返ってくる声が、「早く交易職に戻りたい」です。
  • 一方で、「交易は楽しくない」そう言う声をよく耳にします。資金難に陥り仕方なく交易している者、交易レベルを上げるために仕方なく交易している者など理由は様々ですが共通している点は、「仕方なく」だと思います。もうひとつ理由をあげるとすればルーティンワーク化でしょうか?利益について最大効率を求める余り、同じことの繰り返し、いわゆる「マンネリ化」だと思います。
  • 「仕方なくマンネリ化」した交易を強いられるのであれば、誰だって楽しかろうはずがありません。思い当たる節のある人は多いと思います。交易に行き詰まった方、ESTNの扉を叩いてみませんか?キャッチフレーズは「飽きない商い」です。

「距離」ではなく「相場」で稼ぐ

  • 交易の基本は「安く仕入れて高く売る」です。誰でも知っていることですが、これができている人はなかなかいません。ここで言う「安く仕入れて高く売る」とは、ナツメグやメースを東南アジアで安く仕入れて欧州に持ち帰って高く売る、という意味ではありません。ナツメグやメースによる利益の大半は、「相場」を読み切って稼いだ利益ではなく、「距離」で稼いだ利益だからです。
  • ESTNの交易は「距離」ではなく「相場」で稼ぎます。「距離」を稼がなくても「相場」を読み切れば稼げる交易品はたくさんあります。ESTNの交易は、「相場」を読み切って「距離」を縮める交易です。したがって、短中距離の交易が主体になりますが、従来から存在する短中距離交易とは異なります。
  • 従来の短中距離交易は、単純に2点間を往復するだけでしたが、ESTNの交易は、複数の交易航路の中から相場のよいものを選び出して往復する交易だからです。幅広く交易品を調べ交易航路を開拓していった結果、その交易パターンは大小合わせて約20通りにも及びます。このことは、先ほど述べた「飽きない商い」を実現するには必須の要素でもあります。

商人の醍醐味のひとつは交易航路開拓では?

  • Dolの交易は、最大効率を求めるあまり、行き着くところは皆同じという傾向があります。しかし、実際それは商人として正しいあり方と言えるでしょうか?皆と同じ商売をしていて稼げると思えますか?本来、商売とは皆と違うことをするから稼げるのではないのでしょうか?Dolは所詮ゲームですから、攻略上ある程度の類型化、パターン化は仕方のないとだと思います。しかし、それにしてもその傾向が強すぎると感じるのは筆者だけでしょうか?
  • その一例として、縫製スキルによるベルベット産業があります。ベルベット産業は既に成熟期し切っています。そのため、C3だけが異常に高騰しています。また、相場のよい時間帯は人口が集中しすぎるため長くは続きません。つまり、ベルベット産業にかつて程の旨みはなく、もはや過去の産業となりつつあると思います。C3の高騰に歯止めがかかっていることもその現状を示唆していると考えるのは誤りでしょうか?
  • ESTNでは、交易航路の開拓も交易スタイルの一環として取り入れています。そのため、講義内容?は、単に交易航路の紹介だけでなく、交易航路の開拓の方法にまで及びます。交易で他人をリードしたいのであれば、パイオニアを目指すべきだと思います。そして、それが本来の商人のあり方であり、醍醐味のひとつだと思います。己の才覚で新しい交易航路を開拓してオリジナルの交易スタイルを確立してみませんか?

紋切り型商人は資源のムダ

  • サーバー全体の人口に限りがあると考えると、サーバー全体で共有できるスキルの数にも限界があると考えるべきです。したがって、筆者はスキル枠も限りある「資源」だと考えています。したがって、取引スキルは艦隊で共有できるという性格を考慮すると、取引スキルはなるべく皆で取り分けた方がよいことになります。
  • Dolの交易では紋切り型の商人が多く存在します。確かに、取引スキルを効率よく上げたいのであれば、取引支援を受けたほうが有利なのは分かります。ところが、ある産業が成熟してしまって、それに関連する取引スキルが高ランクであることが当然になり、いつでも取引支援を受けられるようになった場合、今さら上げる必要があるでしょうか?
  • 度々悪い事例としてベルベット産業を引き合いに出すのは本意ではありませんが、便宜上お許し下さい。ベルベット産業では繊維取引R10以上の人がR15の人に取引支援を受けるような状態になっていますが、果たして、それは「資源」の有効利用と言えるでしょうか?ベルベット産業では、繊維取引は既にインフラとして整備されていると考え、はじめから取引支援を当てにして、自分はもっと別のカタチで貢献できる道を探したほうが余程有意義なことだと思います。
  • 取引スキルを習得して意味があるのは、産業が成熟しておらず取引支援が受けられない場合、つまり、インフラが整備されていない場合です。スキル枠は個人にとってもサーバー全体にとっても限りある貴重な「資源」です。したがって、「資源」の有効利用を考えるのであれば、取引スキルを取り分けることが重要になります。そして、そのことが差別化を生み出し、Dolの交易について様々なバリエーションを生み出すことにつながるのです。

まずは生産を捨てること

  • Dolの交易を生産から始める人は多いと思いますし、筆者自身交易の始まりは生産でした。調理に始まり縫製、鋳造、工芸と一通りこなしました。しかし、あるとき、生産ばかりしていて、実は交易について何も知らない自分がいることに気付いて愕然としました。生産をコンプリートしたからといって交易を知り尽くしたことにはなりません。確かに生産も交易手法のひとつではありますが、交易全体からすれば、それはあくまでも交易の中の「一部」に過ぎないからです。
  • Dolは交易さえしていればよいというわけではありません。必要に応じて冒険や海事をする必要があり、必要に応じてスキルを習得する必要があります。したがって、生産スキルをコンプリートした上で取引スキルも習得するとなると、スキル枠が足りるはずもありません。そのため、筆者は生産スキルに見切りをつけて取引スキルを習得することにしました。生産スキルの多くは優遇職についてはじめて効果を発揮するものが多く、職業縛りがあるということもその動機になりました。
  • 「通常の交易」では生産による交易ほどは稼げないだろうと思っていました。なぜなら、「通常の交易」が生産による交易よりも稼げるのであれば、皆がそうしてるはずだと考えていたからです。したがって、当初は「通常の交易」についてさしたる期待感はなく、コツコツ稼いで生活が成り立てばよいという程度にしか考えていませんでした。まずは、交易を知ること、そして、交易を楽しむこと、それだけを考えていました。ところが、フタを開けてみると実際はそうではないことに気付き、さらに、生産による交易にはないメリットが多々あることに気付き、次第に「通常の交易」に魅了されていきました。

Return

最終更新:2007年08月22日 12:40