SH

H8マイコンを超えるマイコンとして,SuperHという名前で開発されたルネサスのマイコン.
確かにH8を圧倒する性能を持っているが・・・

開発環境

H8と同様に,ライティングソフトは必要ではあるが,コネクタはRS-232Cを使用するためライター無しにプログラムを書き込むことが可能である.
開発統合環境としてルネサスがHEWの試用版を公開しているため,最適化の性能が下がる代わりに商用目的外なら自由に開発できる.


他のマイコンとの比較

まず特徴的なのは内部クロック.
まず中心となるクロックを外部の水晶発振子で作り,それをPLLで高速化している.
加速したクロックはMCU以外の周辺機能でも使用するが,周辺機能にはそれぞれプリスケーラが搭載されているため,様々なクロックで動作させることが可能である.
初期設定では他のマイコン同様周辺機能はオフになっているが,SHはさらにクロックの供給まで停止し,省電力化を行うことが可能である.
そのため機能の使い方によって消費電力は全く異なる.

一方でPICやAVRが1000回程度のプログラムの書き込みを想定して作られているのに対して,SHは100回の書き込みを想定している.
100回でちょうど壊れるわけではないが,ロボコン目的ではすぐに100回を超えてしまうため,極力書き込みを行わないことが求められている.
そのためにはEEPROMを使ってプログラムの再書き込みではなく部分変更を行うなどの手段がある.

(確認した中では)表面実装型しか発売されていないため,周辺回路が実装された基板タイプで販売されていることが多い.
秋月電子でも基板タイプと表面実装タイプが販売されている.
最終更新:2011年11月14日 15:58