ディジタルICとは


ディジタル回路のために製作されたICのこと。
特にロジックICは論理回路を組みやすくするために、5V程度で動作でき、低消費電力、小型という特徴がある。

まず論理回路を組むためには、ブール代数を理解する必要がある。

また、ディジタルは真偽が重要である。
ブール代数において真は1、偽は0である。またディジタル回路では真は5V、偽は0Vを示すことが多い。

Aの否定をA~とする。

NOT
入力を反転する。
1~ → 0
0~ → 1
A → A~

OR
論理和をとる。どちらか(どれかが)真ならば真となる。 
0 OR 0→ 0
1 OR 0 → 0
1 OR 1 → 1
A OR 1 → 1
A OR 0 → A

AND
論理積をとる。 どれもが真ならば真となる。
0 AND 0 → 0
1 AND 0 → 0
1 AND 1→ 1
A AND 1 → A
A AND 0 → 0

EX-OR
排他的論理和をとる。どちらも違えば真となる。
0 EX-OR 0→ 0
1 EX-OR 0 → 1
1 EX-OR 1 → 0
A EX-OR 0 → A
A EX-OR 1 → A~

これらを中心として組むのがディジタル回路である。
そしてその回路が組まれているものがディジタルICとして発売されている。
特に74LSxxという型番で生産されていることが多い。

また、1,0の判断はスレッショルド電圧を境にして行う。
スレッショルド電圧はものによって違うため、仕様書で判断する。

また、TTLとCMOSの二種類があり、それぞれ高速動作、低消費電力という違いがある。

ディジタル回路を組むために

一般的にディジタルICは簡単な条件分岐の回路を組むときに利用される。
特殊な使い方として、発振回路などもあるが、それはまたのちほど。
条件が満たされたどうか判断したいけど、プログラムは面倒なときなどに使う。
またバッファー(BUFFER)やノット(NOT)はマイコンの出力を補うときにも使うことができる。
そのため使い方はマスターしておくと、さまざまな回路を構成することができる。

カルノー図とベン図

入力対出力を図で表すことで簡単にすることができる。
それがカルノー図やベン図である。
使い方がわかると、複雑なディジタル回路も構成することができる。


型番と機能

日本で一般的な74シリーズの機能を上げていく。
(ST=シュミットトリガ)

7400 NAND
7402 NOR
7404 NOT
7408 AND
7414 ST/NOT
最終更新:2010年09月27日 13:03