回路用工具


ここでは,回路を作るときに必要な工具や,あると便利な工具,その他もろもろの機器などについてあげて行こうと思う.


ラジオペンチ

ペンチの中でも先端が細めなペンチ.
先が細いほど部品が押さえ易くなるが,まがりやすくもなる.
2本あると何かと便利.
素子の足を曲げるときにも使える.
はんだを使う以上,熱い部品を押さえるためにもラジオペンチかピンセットは絶対必要になる.
特に,高熱になりやすいものを押さえるときはピンセットでは熱が伝わって持てなくなるので,必須.


ニッパー

よくペンチと名前を間違える候補その1.
こちらは配線などを切断するために使う.
ニッパーによって切れる配線の太さが違う.大きなニッパーほど太い線を切れる.

ニッパーで太い線を無理やり切ると刃を痛めます.カッターみたいに刃を交換することもできないので,絶対にねじなどを切ってはいけません.

さらに刃物なので,意外と高価.


ワイヤストリッパー

ビニル線の被覆を剥く工具.
被覆はカッターでも剥けるが,この工具のほうが中の導線を痛めにくい.
よくニッパーの要素も入っているので,はんだ付けではあるととても便利.


半田ごて

はんだ付けに必須.なかったらできない.
基本的には電源が必要.作業する場所を選ぶ.

ワット数が大きいほどたくさんのはんだを溶かし続けることができるが,細かいはんだ付けは苦手になっていく.
30W程度のこてが電子回路には向いている.
配線をはんだ付けする場合は70Wくらいあるととても楽.なかったら辛い.
先端にも種類があり,精密用,基板用,配線用などがある.
基板用が一番無難.なんでもできる.

他にもガス式や電池式のはんだこてがある.
ガス式は先端を交換するとヒートガンに使えて便利,ただし専用のガスが必要.
電池式はあまり出力がないとの噂.あるだけましと考えて作業することになる.

こて台

はんだこてをおく台.
ちゃんとした台でないと転がったりして火傷の可能性がある.
スポンジ付きが望ましい.

はんだ

意外と高いのがはんだ.
大きく鉛フリーと鉛入りに分かれており,鉛入りのほうが融点が低いためはんだ付けは行いやすい.
ただし有害物質なので換気などは行なうほうがいい.
また鉛フリーのほうが無害ではあるものの,高価だったりする.

ピンセット

細かい部品を取り付けるときに必須.
精密用の先の細いピンセットが一番使いやすいが,価格も高め.

ラジオペンチと同じ気持ちではんだ付けしていると,温まりやすいので火傷に注意.

カッター

基板を裁断するときやパターンを修正するときに使用.
一応被覆線もむけなくはない.

プラスチックカッター

プラスチックを切断するためのカッター.
普通のカッターとは違い削って折る.
よくずれる.
最後は板を折るので面白い.


テスタ

回路試運転のお供.
電圧,電流,抵抗などを測る機械.
何かおかしかったらまずテスタ.電圧を一通り測って再実験.
安くてもそれなりに精度がある.
電圧測定程度だったら安くて十分.

導通チェックに対応しているタイプは,回路の動作確認前に重宝する.

アナログとデジタルがあるが,気分で選んでください.
俺はデジタルをお勧めします.データホールドできるし.
最終更新:2012年02月07日 12:52