H8


もともとは日立製のマイコン.
今は日立から分かれたルネサスが後継機となるSHなどを含めて作っている.



秋月H8

H8というと秋月電子通商が販売しているAKI-H8を指していることが多い.
というかそれ以外売ってないに近い.
このAKI-H8はマイコンであるH8に加え,5Vレギュレータ,書き込み用のRS-232C回路やクロックなどがすでに搭載されているため,電源さえあればすぐに動かすことができる.

開発環境としてGccDeveloperLiteというソフトをBesttechnology社が配布している.
このソフトを利用することにより,プログラムを書いてコンパイル,そのままRS-232CケーブルでH8にプログラムを書き込むことができる.

プログラムのエディタとコンパイラはHEW(ルネサスが提供)にもある.
ライティングソフトは秋月電子からも提供(H8に付属)している.
どちらを使うかは自由に選べるが,GDLを使ったほうが無難,楽.


プログラムに対する基本的な考え方は,おそらくPICやAVRと変わらないが,ライブラリはほとんどない.
直接レジスタをいじっていくしかない.

しかし,(当時にしては)性能は非常に高い(値段もその分高いが).
もう10年も前くらい古いマイコンなのに16bitマイコン.
より人が使う組み込み向きな機能を多数備えている.

小型のものではH8/3664かH8/3694,大型のものはH8/3052が主流.
H8/3048は書き込みに高電圧が必要で,H8/3052の下位互換に値するのでお勧めできない.


のちにSHシリーズへと発展している.
時代遅れとまではいかないが,何せ歴史のあるマイコンなので,使っている人は減っているだろう.
最終更新:2011年06月20日 15:27