セリフ集 > Encore第02話


アバン

千佳「ちょっとみっちゃん」
千佳「宿題いつやんのよー」
伸恵「んぁ・・・」
千佳「終わんないとおやつ食べちゃダメだかんね」
美羽「わかってるよやるよー」
美羽「うああ、かゆい!」
美羽「背中かゆい、ちぃちゃんかいて」
千佳「はぁ?自分でかきな」
美羽「手ぇ届かないとこなの早くー」
千佳「んーもー・・・」
千佳「ここらへん?どこ?」
美羽「ちがーう、もっと下」
千佳「えー?ここ?」
美羽「もうちょい下」
千佳「ふー・・・ここ?」
美羽「左のほう」
美羽「あぁーそこそこ」
千佳「ここ届くだろ!」
アナ「あのー千佳さん」
アナ「ここがわからないんですが」
千佳「え、どれ?」
アナ「ここの問題なんですが・・・」
美羽「おいこら!かいてっつてんだろ!」
千佳「知らないよもう」
伸恵「んーかったりぃ」
美羽「んじゃお姉ちゃん背中かいて」
伸恵「ふざけんな」
美羽「むぅ」
千佳「正五角形を書いて、ひとつの角の大きさを・・・」
美羽「いいよもう、自分でかくから」
千佳「いやだから届くだろそこ!」
茉莉「あっ!あぁ、どうしよぉー」
千佳「大丈夫、ふきん持ってくるから」
千佳「みっちゃんとりあえずティッシュで」
美羽「あいよー」
千佳「誰が鼻かめと!」

千佳「はい、もう平気」
茉莉「う、うん」
茉莉「ごめんね千佳ちゃん」
千佳「大丈夫だよ」
美羽「一発芸やりまーす」
千佳・茉莉・アナ「ん?」
美羽「餃子耳」
千佳「鼻のティッシュは!」

千佳「で、ここの角が54度になるからその2倍」
アナ「あ、なるほど!わかりましたわ」
千佳「あとすこしだね」
美羽「じゃおやつにするか」
千佳「あんた何もしてないっしょ!」
伸恵「腹減ったなー」
千佳「お姉ちゃんも宿題やればー?」
千佳「レポートくらいあんでしょー?」
伸恵「あんのかー?」
千佳「それすら定かでないんかい」
千佳「はー、いいよもー」
千佳「何もツッコまないか・・・」
美羽「全く伸恵お姉ちゃんらしいよね」
千佳「ん?」
千佳「ティッシュとれ!」

Aパート

千佳「お姉ちゃーん」
千佳「お姉ちゃんてばー」
千佳「また勝手にゲームの時間いじったでしょー」
伸恵「だって同じ景色じゃ飽きるからさー」
千佳「やめてよねもう」
伸恵「心狭いなーちぃはー」
伸恵「禁煙してる人にはやさしくするもんだ」
千佳「どうせ3日坊主でしょ」
伸恵「なにぃー!?」
伸恵「よし賭けるか?」
千佳「禁煙できたらー、毎日お風呂最初に入っていいよ」
千佳「お姉ちゃん何賭ける?」

千佳「明日は水曜日か」
美羽「明日は水曜日かー」
千佳「ん」
千佳「明日体育あったっけ、みっちゃん」
美羽「明日体育あったっけ、みっちゃん」
千佳「むぅ」
美羽「ふん」
千佳「ちょっとー!何してんのよ」
美羽「ちょっとー、なにしてんのよー」
千佳「真似しないでよ!」
美羽「真似しないでよ!」
千佳(んっ、こいつ・・・」
美羽(たやすいぜ」
千佳「んーむぅー」
千佳「んぅ」
美羽「ふっ」
千佳「むぅ」
美羽「むぅにゅ」
千佳「んっ」
美羽「ふぐっ」
千佳「んぬっ」
美羽「ふごぉ」
千佳「んんう」
美羽「くっ」
千佳「んぅ」
美羽「どぞ」
美羽「あ」
千佳「んむゅー」
千佳「あっ!んん」
千佳「この!」
千佳「買い物行こっと」

アナ「はーい」
茉莉「あっ、ジョン、だめっ」
アナ「おまたせ、ん?」
アナ「あら?」
アナ「あ」
アナ「はい」
茉莉「ごめんね、ち、違うの」
茉莉「イタズラじゃないよぉー」
アナ「わかってますわ」

美羽「ねぇちぃちゃん」
千佳「ん?」
美羽「あたしたちってさ」
美羽「親友なの?それとも友達なの?」
千佳「え?急に何いってんの?」
千佳「友達と親友って違う?」
美羽「そりゃ違うっしょ、たぶん」
千佳「たぶんかよ」
千佳「でもまそうだよね」
千佳「んで、親友ってなに?」
美羽「それ聞いてんじゃん」
美羽「よし、伸恵お姉ちゃんに聞いてみよー」
千佳「はぁー」

美羽「こらー!」
伸恵「うっせ」
美羽「あのさお姉ちゃん、あ」
美羽「糸クズついてるよ、でかいの」
伸恵「あ、まじ」
美羽「そりゃ彼氏もできないよ」
伸恵「うるせーな」
美羽「ちぃちゃんお茶くれ」
千佳「聞けよ」
千佳「お姉ちゃんどいてくれる?CD聴くからさ」
伸恵「めんどくせえ」
千佳「んしょっと」
美羽「おいこらー!さっきの話終わってないんだけど」
千佳「えー?別にどっちでもいいじゃん」
美羽「んーむぅ」

美羽「ねお姉ちゃん」
美羽「友達と親友って違うの?」
伸恵「さぁなー」
美羽「何してんの?」
伸恵「学校の友達にメール」
美羽「う」
美羽「は?お姉ちゃん大丈夫?」
伸恵「友達ぐらいいるわい」
美羽「お」
美羽「あ、その人は親友じゃなくて友達なんだ」
伸恵「はぁ?」
伸恵「親友・・・あ、いや・・・」
伸恵「友達・・・親友?」
伸恵「んー」
伸恵「親友ってなんだ?」
美羽「それを聞いてんだろが」
美羽「どこ行くのお姉ちゃん」
伸恵「なんでもねーよ」

美羽「どーぞー」
茉莉「お邪魔しまーす」
茉莉「わ、わああっ!」
茉莉「あっ、ううううぅ」
美羽「くっ!」
アナ「あ、茉莉ちゃん」
茉莉「うううぅ~」
美羽「あなちゃん、あたしの言うとおりにしろー!」
美羽「さもないと、茉莉ちゃんのオデコに神と書くぞ」
アナ「なっ」
アナ「卑劣な・・・わかりました、どうすればいいんですか」
美羽「鼻毛を抜いてまつ毛につけて」
アナ「もっさー!まつ毛増毛ですわ」
美羽「って言え」
アナ「なぁぐっ!」
伸恵「あんたにとって、あたしって何」
美羽「はやくやらんかーい」
伸恵「んお」
美羽「もっさー」
アナ「ちょ、ちょっと、他のにしてください」
美羽「なんだー、茉莉ちゃんがどうなってもいいのかー?」
伸恵「ん?ふむ・・・」
アナ「んにぃ」
アナ「あっ?わっ」
伸恵「近づくな美羽ー」
アナ「おっ、お姉さま?」
伸恵「茉莉ちゃんを離せー!」
伸恵「さもないと、アナちゃんの鼻に指つっこむぞ」
アナ「ちょ、あの・・・」
美羽「いいよー」
アナ「えぇ!?」
伸恵「じゃ、じゃあ、アナちゃんと、チューしちゃうぞ」
美羽「ううわ!?」
アナ「おねえさまー」
美羽「待て-この卑怯者!」
美羽「書くぞ?ほんとに神と書くぞー」
千佳「はぁ!?」
千佳「げ!」
千佳「な?」
千佳「なにしてんのあんたたち!」

茉莉「はぁあー」
美羽「いや、今テストやってたのよ」
茉莉「な、なんのー?」
伸恵「アナちゃんと茉莉ちゃんの仲良し度だろ?」
伸恵「ちゃんとかばってたじゃん」
美羽「お姉ちゃんが邪魔するからさー」
美羽「たぶんアナちゃんやんなかったよ」
美羽「まつ毛もっさー」
アナ「誰がやりますかそんなこと!」
伸恵「お前はアナちゃんを助けなかったな」
アナ「信じられませんわ」
美羽「だって助ける必要ないじゃん」
美羽「だんだこどくらい」
アナ「こんな人と友達になりたくありませんわ」
茉莉「ありがとーアナちゃん、かばってくれて」
アナ「そんな、当然のことですわ」
美羽「ふーん、仲いいよねあんたら」
美羽「親友なの?」
茉莉「うん、親友だよ、ね?」
アナ「親友ですわ、ねー?」
美羽「どのへんが?」
茉莉「どのへんて・・・」
アナ「学校でも一緒ですし」
アナ「帰ってからも遊んでますし」
茉莉「携帯にお揃いのプリクラ貼ったりー」
アナ「あと、メールもいっぱいしますよね」
美羽「そんなの、あたしとちぃちゃんだっていっぱいするぞー」
美羽「だいたいあんたらどんなメールしてんの?」
美羽「ちょっと見して」
茉莉「え?えぇー」
美羽「いちばん最近のだけでいいからさ」
茉莉「んぅ・・・」
美羽「ね?ね?」
茉莉「うん・・・」

美羽「寝てたらゴメンね、明日のテスト少し不安だよぉ」
美羽「アナちゃんは大丈夫?」
美羽「わたしもあんまり自信ないです」
美羽「でも、茉莉ちゃんはしっかり勉強してましたし、自信持って大丈夫ですわー」
美羽「ありがとー、なんだかとっても自信ついたよ」
美羽「明日がんばろうね、学校でまた復習しようね、おやすみ」
美羽「えへへへ」
美羽「って片腹痛い」
茉莉「な、なによぉー」
美羽「片腹が痛い」
美羽「見てよお姉ちゃん!これが親友ってもんなの?」
伸恵「ん?あぁ、かわいいなー、親友だろー」
美羽「よーし、じゃあたしとちぃちゃんのメールを見せてやろう」
茉莉「えーっと」
アナ「千佳さんが気の毒ですわ」
美羽「なんでだよ、どう見てもこっちのが親友っぽいでしょ?」
美羽「ねお姉ちゃん」
伸恵「まぁ・・・一般的にはアナちゃん達のほうかな」
美羽「えーそうなの?」
美羽「お、そうだ、うちも明日国語テストだっけ」
美羽「明日のテスト、少し不安だよぉちぃちゃんはだいじょうぶ?」
千佳「はぁぁ・・・」
美羽「ほら見ろ、やっぱキモいって」
アナ「たぶん、美羽さんがやるからでは・・・」
美羽「だいたい親友とかほざいてるけどさ」
美羽「あんた達どこまでいってんの?」
茉莉・アナ「あ・・・」
アナ「は?」
美羽「あたしとちぃちゃんは、もうキスまでいってんだぞ」
アナ「はい?」
伸恵「ふむ・・・」
美羽「ふっ」
美羽「おっぱいもみあったことだってあるぞー」
美羽「すげー昔だけど」
美羽「ねお姉ちゃん、こっちのが親友でしょ」
伸恵「いや、それは・・・」
美羽「ちぃちゃんちぃちゃん」
千佳「えー?」
美羽「あたしたち、ガチで百合なんだって」
千佳「はぁー!?」
千佳「邪魔しないでよねーもー」
茉莉「ガチデユリって英語?」
アナ「茉莉ちゃんは知らなくていいですわ」
伸恵「つーかさー、あたしは?」
美羽「ぬえ?」
伸恵「あたしとあんたたちは、どういう関係なんだ?」
美羽「うーん」
美羽「友達とか親友ってより、ボスって感じだよね」
伸恵「ふむ・・・」
伸恵「ボス・・・」
伸恵「あーそうかよ」
伸恵「あたしには親友なんかいねーんだ」
茉莉「あの、お姉ちゃん」
茉莉「あたしたちだって親友だよ?」
伸恵「いいんだーもう。歳だって離れてるし」
アナ「そ、それは、歳の差はありますけどー」
伸恵「眠くなってきたなーなんか」
茉莉「歳の差とかよく分かんないけど、あたしはお姉ちゃんのこと、大好きだよ」
アナ「わたしだって大好きですわ、元気だしてくださいお姉さま」
茉莉「大好きだよ」
アナ「大好きですわ」
伸恵「いーやーもうこいつらがいれば」
美羽「復活はえーなおい」
伸恵「ちぃとお前も親友だろ?ある意味」
美羽「ちっがうよ!アナちゃんたちよりあたしたちのほうが仲いいの!」
伸恵「なーにムキになってんだよ」
伸恵「んー・・・んじゃ」
伸恵「アナちゃんが重い病気にかかりました」
茉莉「えぇ!?」
伸恵「例えばの話ね」
茉莉「うん」
伸恵「他の人の体からどっか移植しないと死んでしまいます」
茉莉「ううん」
伸恵「さ、茉莉ちゃんならどうする?」
茉莉「そ、それしたら、あたしはどうなるの?」
伸恵「えーっと、死にはしません」
茉莉「じゃあ、もちろんあげるよ」
アナ「ありがとうございます、あら?」
茉莉「死んじゃやだよ、アナちゃーん」
アナ「いや、だからたとえですから」
伸恵「泣かない泣かない」
アナ「わたしだって、茉莉ちゃんがもしもの時はあげますわ」
茉莉「うー・・・ありがとアナちゃん」
美羽「ふむ」
美羽「ちぃちゃんちぃちゃん」
千佳「んー?」
千佳「もー今度はなに?」
美羽「臓器ちょうだい」
千佳「あぁ!?」
伸恵「話はしょりすぎだろ」
千佳「あーもういいよ、夜聴こー」
美羽「違うのちぃちゃーん」
千佳「んんっ」
美羽「もしもあたしが病気になって、移植手術すれば助かるってなったときよ」
千佳「えー?なにそれー」
美羽「ちぃちゃんはどうする?」
千佳「んー・・・」
千佳「それやるとあたしはどうなんの?」
美羽「死にはしません」
千佳「んー・・・」
美羽「ん、んんー」
千佳「んぅ」
千佳「じゃああげるけど」
美羽「ほんと?ありがとちぃちゃーん」
美羽「大好き、愛してるー」
千佳「はいはい」
茉莉「あの、美羽ちゃんと千佳ちゃんて、ほんとに仲良しだと思うよ?」
アナ「阿吽の呼吸、お二人の到達した境地はうらやましいかぎりですわ」
美羽「そうだろー」
美羽「ほらー、やっぱりあたしとちぃちゃんは唯一無二の親友なんだよー」
千佳「わかったよもー」
千佳「いいよそれで」
美羽「ま、あたしは臓器あげないけどね」
千佳「くれよ!」

Bパート

美羽「どうも、お世話になってます」
アナ「は、はうとぅ」
アナ「で、ですぴあこんぶ?」
伸恵「あーはぁー」
茉莉「こんぷり」
アナ「こ、こんぷりーとりぃ」
茉莉「せいかい」
伸恵「はーあぁー」
美羽「ぬるい」
伸恵「あ?」
千佳・茉莉・アナ「ん?」
美羽「ぬるいんだよ君たち」
美羽「いい若いもんが、毎日毎日おんなじような生活パターンでさー」
千佳「みっちゃんこそ毎日窓から入って」
美羽「どんだけおんなじパターンかというとね」
千佳「スルーかよ」
美羽「ちぃちゃんのマネやります」
千佳「んぅ・・・」
美羽「みっちゃん!あたしのプリン食べたでしょー」
美羽「もうみっちゃんなんか嫌い、あっちいけー」
千佳・伸恵「むぅ」
美羽「自分ちで寝なさーい!」
美羽「ぐぅうぅうぅうぅ」
美羽「だいたい毎日こんなもんだろ」
千佳「全部あんたが悪いんだけどね」
美羽「次茉莉ちゃん」
美羽「メガネかして」
茉莉「え?い、いいけど」
美羽「茉莉ちゃんのマネ」
美羽「もうやめてよ美羽ちゃあーん」
美羽「う、うええ、びえーん」
美羽「お姉ちゃん抱っこー」
美羽「ざっとこんな感じかな」
千佳「どうでもいいけど、今んとこ全部あんたが悪いよね」
茉莉「美羽ちゃん、メガネ返してー」
茉莉「あ、ありがと・・・」
茉莉「これじゃないよぉー」
美羽「つぎ、アナちゃんのマネいきます」
美羽「ふぅ・・・」
美羽「ばあああ!おなかへったズラああー!」
美羽「ふぃぃ、アナちゃんの真似が一番疲れるね」
アナ「ふざけんじゃないわよ!」
美羽「では問題です」
美羽「これは誰でしょうか」
美羽「むひょひょーこんにちはバカでーす」
美羽「おばさんかわいい女の子だいすきー」
千佳「わかった!のぶね・・・」
伸恵「よーするに何の話だよ、あ?」
美羽「つ、つまり、さぁ」
美羽「さなぎが蝶に、さたけが虎になるように」
伸恵「いや、さたけ犬だし」
美羽「あたしらだってもうすぐ中学生になるわけっしょ?」
美羽「その日に備えて、もう少し心構えが必要だと思うんだ」
アナ「中学生」
茉莉「ジュニアハイスクール」
伸恵「デタラメ言うなー美羽!」
伸恵「茉莉ちゃんとアナちゃんはずーっと小学生なのー」
伸恵「うぅ、うぅー」
美羽「ふたりとも、相手しちゃだめだよ」
千佳「でもさー、いきなり心構えとか言われても」
美羽「そうねー・・・よし、形から入ってみるか」

美羽「中学生といえば制服ー!」
美羽「まずは気分を盛り上げようぜ」
伸恵「って、これあたしのお古じゃねぇか」
美羽「あれ、なんでお姉ちゃんも着替えてんの?」
伸恵「ん、う、っるせーな、文句あんのか?」
美羽「ふっ、なにも」
茉莉「中学になったら、制服で学校行くんだ」
アナ「ちょっと照れくさいですわね」
千佳「で?これ着て何すんの?」
美羽「え?着てみたかっただけだが?」
千佳「おい」
美羽「ではこれを使って」
美羽「あたしらが進級した世界を見てみましょう」
茉莉「えぇ、そんなの見れるの?」
美羽「任せとけ」
美羽「なむなむ・・・せいふくー、せいふくー」
伸恵「お前いろんな意味であぶないな」
美羽「はっ!」
美羽「見えるぞ、みんなが中学生になった世界」

千佳「んん・・・」
千佳「はぁーあ」
千佳「みっちゃーん」
千佳「あ、うああっ!」
千佳「あ、あ、わわわわっわわわっ」
千佳「あち遅刻しちゃーう」
美羽「二年。伊藤千佳。屋根渡りのスキルを習得したが、いまだ秀でた部分なし」
茉莉「ま、待って千佳ちゃーん」
千佳「あ、あぁ」
茉莉「桜木茉莉。らくだ、ぐおっへうおっへぇ」
美羽「ここでは言えない理由で、今だ小6」
千佳「おはよ茉莉ちゃん」
美羽「おっそいぞーちぃちゃん、ころく」
茉莉「そ、その呼び方やめてよぉー」
美羽「また寝坊してー、だらしないなちぃちゃん」
千佳「だーってぇー、みっちゃんが起こしてくれないんだもーん」
美羽「いつまでもあたしに頼るんじゃない」
千佳「えー、そんなこと言わないでよぉー」
美羽「ま、相変わらずあたしはイケていた」

女子「あっコッポラさんよ」
女子「しっ、聞こえるでしょー」
美羽「一年。アナコッポラブラックカスタム」
美羽「今は授業バックレの常習犯である」
アナ「んっ」
アナ「いぃっ」
おじいさん「アナちゃんや、これは、読めるようになったかの?」
アナ「ぎ、ぎんが、える」
おじいさん「はっ、ジンジャーエールと読む」
アナ「ううぐっ」
アナ「いいっ!ガッデム!」
茉莉「あ、アナちゃーん」
千佳「今日も教室まで辿りつけなかったね」
美羽「バックレ記録更新だな」
美羽「ま、とりあえずあたしはかわいかった」

美羽「さたけは成長して立派な虎に」
美羽「そして伸恵お姉ちゃんは」
伸恵「あ、美羽ちゃんだー!」
伸恵「えへっ、美羽ちゃあーん」
美羽「んぎゅっ」
美羽「よしよし、寂しかったかい」
伸恵「みっちゃんかわいいからだいすきー!えへ」
美羽「アナちゃんたちが去った悲しみを乗り越え、私のペットとして第二の人生を送っている」
美羽「街は今日も平和だったとさ」

アナ「このクッキーとってもおいしいですわ」
茉莉「ほんとだねー、さすが千佳ちゃん」
千佳「えへへ、おかわりもあるからね」

伸恵「はぁ・・・」
伸恵「まじかよ」
伸恵「せっかく金ためてたのに」
伸恵「あとちょっとだったんだぞ」
伸恵「給料日まで待てなかったのかよ」
男「あぁ」

千佳「お姉ちゃーん」
千佳「みてみてー、今日から海のイベント始まってるよ」
美羽「生ぬるいなー」
美羽「いつ戦闘とかはじまんのさー」
千佳「これそういうんじゃないの、ふん」
千佳「ん、あれ?」
伸恵「ふぅ・・・」
千佳「見たぞ見たぞ。タバコ吸ったねー」
伸恵「一本ぐらいいいだろー」
伸恵「無理すんのは健康に悪いし」
千佳・美羽「説得力ないっつの!」
千佳「それより、約束、忘れたとは言わせないよ」
美羽「なんだ約束って」
伸恵「あぁ、あれな」
伸恵「行くか?」
千佳「え?行くってこれから?」
伸恵「んん・・・ガソリン入れたの先週だっけかなー」
伸恵「おとうさーん、車使ってもいいー?」
千佳「うわあぁ」
美羽「なんだ?」
千佳「うふふ」
千佳「みんなに知らせなきゃ!」

千佳「ね、もしもし茉莉ちゃん?あのね急なんだけど、今から」
茉莉「ほんとー?うん、アナちゃんに聞いてみるね」
アナ「千佳さんちに集合ですね、すぐ行きますわ」

伸恵「お、あれ」
伸恵「つかねぇや」
伸恵「んん・・・」

美羽「うおおじょじょだ」
美羽「うおわあああー」
美羽「じょっばい」
美羽「うみー、うみー」
美羽「うみうみーうみー」
千佳・美羽・茉莉・アナ「わっ、わああっ!」
美羽「じょわあっ」
茉莉「きれいだねー」
伸恵「ふっ」
千佳「おねえちゃーん」
伸恵「ん」
アナ「おねえさまー」
千佳「ねぇ、みてみて~」
茉莉「おねえちゃーん」
千佳「ほら、面白い貝殻見つけた」
茉莉「透き通った石も」
アナ「向こうにいっぱいありましたわ」
美羽「かにえさんみーっけ」
千佳「え?」
アナ「かにさん?」
茉莉「どこどこー」
アナ「どこですか」
伸恵「よく飽きねえなー」
千佳「えー?」
伸恵「おんなじ波が寄せて返して」
伸恵「大した大波もきやしねぇのに」
伸恵「お」
伸恵「で、あ、ああっ、どぅわあっ!」
伸恵「つめてー!」
千佳「あっはっはは」
伸恵「ううー!」
美羽「やったーころんだー!」
美羽「カッコつけた罰だ!」
千佳「パンツずぶぬれー」
千佳「車のシート濡らしたらお父さん怒るよ」
美羽「いい歳をして、お漏らしとはなにごとかー」
伸恵「こんのおー!」
千佳・美羽・茉莉・アナ「うわあー」
伸恵「こらー!」
伸恵「待て待て待てー」

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最終更新:2013年04月29日 18:48