セリフ集 > TV第01話


Aパート

伸恵「いーい天気」
伸恵「えーはじめまして。あたしは伊藤伸恵。ご覧のとおりごく普通の16歳です」
伸恵「うそです。こうみえても、ハタチの短大生です」

伸恵「で、では、うちのきんこば・・・いえ、かわいい妹をご紹介しましょう」
伸恵「おーい。ちぃ、入るぞー」
伸恵「聞こえるかー?ちぃ」
伸恵「お、手作りお菓子の研究ですかーさっすがー」
伸恵「おなかーぽっこりでてますかー?」
千佳「だあぁ!?うわああ」
千佳「ん!?」
千佳「お姉ちゃんノックしてよもー」
伸恵「したけど気付かんかったろー」
千佳「え?ああそうだった?ごめん」
伸恵「妹の千佳。12歳の小学6年生」
伸恵「えー・・・特にこれといって特徴ないのが特徴です」
千佳「どしたのお姉ちゃん」
伸恵「ん?いやちょっと」
伸恵「ちゃんと足おろして座ってみ?」
千佳「なになに?」
伸恵「な?」
千佳「いや、な?って?」
伸恵「この状態で立とうとしても、立てないっしょ?」
千佳「う、うん・・・だって、行く手を遮られてるもん」
伸恵「ふん」

美羽「あだだだだだだだ・・・とう!」
千佳「いい加減、玄関から入りなよみっちゃん」
美羽「君らここでなにしてんの?」
伸恵「いや・・・それこっちのセリフだけど」
千佳「今ね、お姉ちゃんに写真撮られて・・・うぇ!?」
美羽「なにー!?伸恵お姉ちゃんあたしも」
伸恵「も?」
美羽「写真撮ってよ-」
美羽「この服ね、こないだ買ってもらったばっかなんだ―」
伸恵「はいはい」
美羽「きょっぴり」
伸恵「なんだー?その物欲しげな顔は」
美羽「美少女顔」
伸恵「美少女なのか」
美羽「はよ撮らんかい」
伸恵「ペチャパイ」
美羽「な!?」
伸恵「お隣の松岡美羽。ちぃの幼なじみで、6年生。さっきみたく、いつも屋根を渡ってあらわれます」
伸恵「うん。よく撮れてる」
美羽「卑怯者!萌え知らずー」
美羽「ヒマだな。なんか面白いことない?」
伸恵「長い付き合いだけど、こいつの頭ん中はよく分かりません」
千佳「で?お姉ちゃんは何しに来たの?」
伸恵「あれ?うーんと・・・ちぃに用事があったんだけど・・・なんだっけ?」
千佳「いや、あたしに聞かれても」
美羽「伸恵お姉ちゃんのボケもだいぶ進ん・・・」
伸恵「えーっとーあー、すっごい切実な用事なんだよなー、あー」
美羽「思い出した―!あたしとちぃちゃんにお小遣いあげたくなったんだっけー」
千佳「ありえないよみっちゃん」
伸恵「つーか、何で美羽に思い出されなきゃならんのか分からんが・・・」
美羽「だってくれるっていうから」
伸恵「だれも言ってねぇよ!」
伸恵・千佳・美羽「ん?」

茉莉「あのー、こんにちはー」
伸恵「はいー、どうぞー」

茉莉「うぅぅ・・・」
伸恵「ご近所の桜木茉莉ちゃん、11歳の5年生で・・・あら?」
茉莉「ひっく・・・でね?あたしが楽しみにとっといたプリン・・・お父さんが食べ・・・うぅ」
伸恵「おーそらお父さんが悪いよね。今度同じプリン買ったげるから。泣かない泣かない。ね?」
茉莉「あ、ありがとう、伸恵おねえちゃ・・・ひぅぅ!?」
美羽「うぅ・・・わたしにもプリン」
伸恵「なんで」
美羽「差別だぁ!萌え差別!」
伸恵「えーっと・・・あぁ、んじゃ、そういうことで」
千佳「切実な用ってなんだったの?」

伸恵「た、たばこ・・・だっけ」

伸恵「で?ものの数十秒でこの有様か」
千佳「みっちゃんが茉莉ちゃんに飛びかかって・・・あっというまに」
伸恵「途中のゴミ箱は何だ?ゴミ箱は」
千佳「ん?」
伸恵「いや、そんなことより」
伸恵「この状態で立とうとしても」
千佳「いや、だからそれがどうしたのよ?」
伸恵「ふふん・・・っと・・・ん?」
伸恵「あれ?ちぃ、財布どこやった?」
千佳「まてこら」
伸恵「こういう財政事情なんで、ちょっと貸してくれ。月末返すから」
千佳「んもーたばこっていくらー?」
伸恵「5万くらい?」
千佳「禁煙しろ」
伸恵「やーだな冗談だってー。二千円くらい?」
千佳「タバコ一個でー?」
伸恵「ちがうもーん!まとめ買いすんだもーん!何回もちぃんとこくんの、忍びないしさ―」
千佳「今月返すって約束ね」
伸恵「えーっと・・・」
千佳「百円足せば一個買えるでしょ?」
伸恵「ちぇー。バイト代入ったらまとめて買ったるからなー」
千佳「100円返してからね」
伸恵「うぅ・・・ふんだ・・・」
茉莉「うぅ、伸恵おねえちゃーん。たすけてぇ~」
伸恵「おお、そうだった」

伸恵「そういやーみなさーん。明日は何の日か知ってる?」
茉莉「え?」
千佳「明日?」
美羽「知らん」
伸恵「あっそ」

伸恵「ふぅ・・・いっけどね、べつに」
伸恵「おまえもおっきくなったねー」
伸恵「さたけです、見てのとおり・・・虎です」
伸恵「んじゃ、失礼」

美羽「はーあ・・・
美羽「なんだよーせっかく遊びにきたのにー!」
千佳「みっちゃん、もう宿題やった?」
美羽「ちぃちゃんは?」
千佳「終わったよ」
美羽「あとでみしてね」
千佳「やだ」
美羽「先生ってさー、宿題忘れると怖いと思いませんかー?」
千佳「見せないかんねー」
美羽「いーじゃんかー!少しぐらい見せてくれたってさ―!」
千佳「やーだー。みっちゃんまんまあたしの写してくんだもーん」

先生「伊藤とー松岡ー?答えが全部いっしょだがー?」
美羽「写しましたから」
先生「二人とも、立ってろ」

美羽「もー退屈だよー。遊びに行こうよー」
千佳「やめろこらー!」

美羽「おーい」
美羽「ほらほらみてみてー」
美羽「こんなに高くこげないっしょ―?」
千佳「こげないよね恥ずかしくて」
茉莉「うん、うん」
美羽「あのさー、あたしらなんか忘れてる気ーしなーい?」
千佳「なにかって?」
茉莉「そういえば、さっき伸恵お姉ちゃんもなにか言ってたね」
千佳「うーん、明日は何の日か・・・なにかあったっけ茉莉ちゃん」
茉莉「え?えっと・・・今日は日曜日でしょ。だから明日は・・・月曜?」
千佳「茉莉ちゃん、ボケてみたんだよね?」
茉莉「はっ・・・う、うん・・・」
美羽「あ!まさちゅーせっつ!」
美羽「ちぃちゃん!今日何日?」
千佳「えっと・・・じゅ、じゅうなな?」
美羽「じゃあ明日は何日?」
千佳「おまえ、アホだろ」
美羽「ちょっとあっち向いて?」
千佳「ん?」
美羽「ち~い~ちゃん」
美羽「な?」
千佳「いや、なってなにが」
美羽「なにがじゃないっしょ!」
美羽「明日は・・・伸恵お姉ちゃんの誕生日じゃーん」

Bパート

千佳「誕生日・・・あーそういえばー」
美羽「ちぃちゃんってばなにすっとぼけとんのー」
千佳「いやー、うちのお姉ちゃん、お祝いとか行事みたいのって興味ないしなー」
茉莉「そっかー、明日お誕生日なんだー」
美羽「なんかプレゼントくらいあげなあかんでしょー」
千佳「いいけど・・・そんなお金ないよ?」
美羽「なにー?」
美羽「んじゃー手作りでなんかプレゼントするとか」
千佳「どんなの?」
美羽「うーん、そうだねー・・・」
茉莉「あ!お、お花摘んで、髪飾りとかにしてあげるのは?」
千佳・美羽「似合わねー」
美羽「んー・・・」
美羽「灰皿を作りませんか?」
千佳「なるほど、今の灰皿、めっちゃ汚いし・・・いいかも」
茉莉「あと、バースデーカード書いて一緒に渡すとか」
千佳「うん、いいね」
茉莉「うん。でもあの、灰皿ってどうやって作るの?」
千佳「うーん・・・紙粘土とかでできるんじゃないのかな?」
茉莉「あっ紙粘土ならあたし、いっぱい持ってる」
美羽「よーし、決まり!」
千佳「じゃあ、あした学校終わったら、だね」
茉莉「うん」
美羽「あんさんらなにゆーてんのー」
美羽「明日じゃなくて今日からに決まってるっしょ―」
茉莉「今日って?」
美羽「明日の前の日だが?」
千佳「えー。だって今日はもう遅いしー」
茉莉「うんうん」
美羽「やるときめたらやるのー!」
美羽「準備開始!ちぃちゃんちに大集合!」
千佳「まじでー?」
茉莉「えー」

千佳「茉莉ちゃん、家の人に言ってきた?」
茉莉「うん、今日は千佳ちゃんちに泊まるねーって」
美羽「よし、それでは今回作る灰皿の見本だが・・・」
千佳「こんな感じの灰皿なんかどーお?」
茉莉「わーかわいいー」
美羽「おまえらー、ツッコミくらいしろー」
千佳・茉莉「うーん・・・」
美羽「義務として」
千佳・茉莉「ん?」
千佳・茉莉「う、うわぁっ!」
伸恵「まーだ遊んでんのー?」
千佳「の、ノックしてよーお姉ちゃーん」
伸恵「それよかー、もう6時半だぞー?そろそろー・・・」
美羽「い、いま帰るとこ」
伸恵「なんかー、おもいきし動揺してないかー?」
美羽「な、なにもー」
伸恵「茉莉ちゃーん、家まで送ってこっかー?」
茉莉「へ、平気、すぐ近くだし」
伸恵「そう・・・暗くなる前に帰んなよ」
美羽「あ、あぁ、わかった」
伸恵「じゃ、あたしバイトに」
千佳・美羽・茉莉「はーい、いってらっしゃーい」
千佳・美羽・茉莉「ふぅー」

伸恵「んだよ、あいつら」
美羽「よし、伸恵お姉ちゃん行ったよ」
茉莉「ふぅーなんかどきどきしてきちゃったー」
千佳「ねー」
千佳「よし!じゃあ早速灰皿づくり・・・」
美羽「待ったー!」
美羽「お腹すいた・・・」
千佳「まだ始めてもいないでしょー!」
美羽「えーだってー・・・粘土こねるには腕力がいるし、腹ごしらえしないとー」
千佳「じゃあ、帰って食べて」
美羽「今は一秒のムダも惜しい時だろー!」
千佳「素直にうちのごはん食べたいって言えばー?」
美羽「あれー?そう言ってんだけどー」

美羽「ごっそーさまー!」
茉莉「ごちそうさまでしたー」

美羽「はー食った食ったー」
美羽「腹も膨れたし、風呂入って寝よっかー」
千佳「って、おい!灰皿づくりはどうなったん?」
美羽「えーほんとにやんのー?」
千佳「言い出しっぺはみっちゃんでしょーが!」
茉莉「伸恵お姉ちゃんのため、がんばろうよ」
千佳「茉莉ちゃん・・・張り切ってるなー」
美羽「まったくちぃちゃんも見習わんとねー」
千佳「お前が見習えこのー」
茉莉「すーすー・・・んぁ?」
美羽「腕まくりのポーズで終わりか」
茉莉「ふぁ・・・ご、ごめんね」
茉莉「いつもは寝る支度してる時間だから」
千佳「まぁ無理もないけど」
千佳「って何書いてんのみっちゃん?」
千佳「うわーいよいよ本気だねーみっちゃん」
美羽「伸恵お姉ちゃんのため当然です」
美羽「じゃしっかりなー」
千佳「せーのでひきずりだそうか?」
茉莉「うん」

美羽「はぁ・・・」
千佳「いっ!?」
茉莉「たっ!?」
千佳「なーにすんのー?」
美羽「また寝たら容赦なくいきます」
千佳「そんなもんいつ用意したんだよー」
美羽「いま」
千佳「灰皿作れ灰皿!」

千佳「茉莉ちゃん?」
千佳「茉莉ちゃーん」
千佳「はぁ・・・みっちゃん?」
美羽「いや寝てないよ、意識が遠のいただけで」
千佳「おんなじでしょーが!」
千佳「はぁ・・・顔洗ってくる」
茉莉「あ、あたしもー」
美羽「いっしょにー」

美羽「寝るなー!」
美羽「寝たら容赦なくハリセンってゆったでしょーが・・・覚悟はできてるんだろーなー」
千佳「じゃあ容赦なく」
美羽「いっ!?」

千佳「眠気にはコーヒーが効く!」
千佳「ってお姉ちゃんが前言ってた」
美羽「こんなんで眠気覚めんのかね」
千佳「さぁ」
美羽「どうよ?」
茉莉「にがーい」
千佳「で、でも、ちょっと眠くなくなった、気がする」
茉莉「そうだね」
美羽「バカはいーなー・・・その気になれて・・・」

美羽「では次の一手」
美羽「冷たい氷で眠気たいさーん!」
茉莉「ふめたい」
千佳「つか、こんなん効き目あんの?」
美羽「まぁ・・・ないよりはマシでしょ」
美羽「きたなっ!」
千佳「ん」

美羽「起きろー!」
美羽「眠気に負けてばっかで恥ずかしくないのかー」
千佳「おまえだろ」
美羽「あたしは負けない・・・」
美羽「反射っていうものがありますね」
茉莉「えっ、な、なに?」
美羽「たとえば・・・」
美羽「ばん、さん、かーん!」
茉莉「やっ!?」
美羽「このように向こう脛を叩くと、意志とは関係なく足が上がってしまいます」
千佳「そこはひざだけど?」
美羽「あたしは、そんなものに負けない」
美羽「ぺしっとやってみ、ぺしっと」
千佳「うーん・・・どれどれー?」
千佳「うー・・・たあっ!」
美羽「うぐっ、ぐひぃい、ぐぐっ・・・」
千佳「おもっきし負けてんじゃん」
美羽「くっそー!勝ち負けの問題じゃないぞ―」
千佳「わかったからプレゼント作ろうよみっちゃん」
茉莉「そう、あとすこしだよ」
千佳「デコピン」
美羽「あたっ」
茉莉「唐辛子多めに」
美羽「や、やめろー!」

伸恵「うんしょっと、はぁ」
伸恵「しんど・・・」

伸恵「ふーんふっふー、とりゃっ!」」
伸恵「ん?」
伸恵「あいつら、しょーがねーなー」
伸恵「こーらー?」
伸恵「何時だと思って・・・ん」

伸恵「ん?」
美羽(伸恵おねーちゃん)
茉莉(おたんじょうび)
千佳(おめでと)
伸恵「別に無理して夜中までやらんでも・・・」
伸恵「ん?」
伸恵「ふん」

千佳「もーお姉ちゃんたら、なんで起こしてくんないのよー?」
千佳「学校遅れちゃうじゃな・・・あ、あっ、ああっ!」
美羽「豪快に朝寝坊したんでサボります、って言っとく?」
千佳「やめてってば!」
千佳「先生にシャレ通じないもん」
美羽「まぁ激怒するよふつー」
千佳「だからさー!」
美羽「お?ひひぃ」
千佳「な、なにその笑い顔」
美羽「んーんー」
美羽「あ、30分過ぎた」
千佳「うわぁ!?」
千佳「いってきまーす!」
美羽「だぁぁ」

千佳「茉莉ちゃーん!」
茉莉「ん?」
千佳「いこ!」
茉莉「あ、うん・・・えっと・・・」
千佳「え?」
茉莉「千佳ちゃんそのほほ・・・」
美羽「やー今日も素晴らしくいい天気だねー!」
美羽「ちぃちゃん早くー!」
千佳「ん?」

伸恵「ふぅ・・・ふっ」

次回予告

美羽「ニュースニュース!海の向こうからうちの学校に転校生だよ」
千佳「うん知ってる。5年2組でしょー。あ、茉莉ちゃんと同じクラスだ」
千佳「あたしたちも仲良くなれるかな?」
美羽「それが早速給食にダメ出しするわ、伸恵お姉ちゃんのストライクゾーン直撃して誘惑するわ、もたーいへーん・・・になりそうな予感」
美羽「なんとかしてよちぃちゃーん!」
千佳「いやなにを?」

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最終更新:2013年02月24日 15:47