Aパート
美羽「もーあつーい」
千佳「どうかしてるよねーこの暑さー」
茉莉「朝のテレビ、この夏最高の暑さだって言ってた」
美羽「そりゃこんだけ暑けりゃアナちゃんも溶けるよね」
アナ「溶けてませんわ・・・」
美羽「あたし溶けたことないんだけどさ、そういう時ってどんな感じー？」
アナ「溶けてませんってば！」
美羽「ねぇ、みんなでじゃんけんしない？」
美羽「負けた人カバン持ち」
茉莉「えー、あたしじゃんけん弱いよー」
美羽「ふたりづつやろー」
美羽「真夏の激闘甲子園！」
茉莉「え、でも・・・」
千佳「2回のうち1回勝てばいいんだから、大丈夫だよ茉莉ちゃん」
茉莉「うぅー」
千佳「あたし最初にあいつとやるから」
茉莉「う、うん」
千佳・美羽「あいこでしょ！・・・しょ！しょ！しょ！」
アナ「じゃーいきますわよ？」
茉莉「は、はい」
茉莉・アナ「じゃーんけーんぽん！あいこでしょ！」
茉莉「あっ」
美羽「どっち負けたー？」
アナ「茉莉ちゃんですわ」
美羽「あたしも負けちゃった」
茉莉「うぅー、うぅ」
美羽「はい！じゃんけんぽん！」
茉莉「ああっ」
茉莉「うぅ・・・うぅ」
美羽「まったくひどいことするねーあんた達ー」
茉莉「うう・・・」
美羽「はーかるーい！」
千佳「うわああぁあ！」
美羽「む？」
千佳「あたしのはいいよもー」
アナ「あたしも自分で持ちますわ」
美羽「おいおいおいおいちょっと待て。何をするんだよー」
美羽「一度決まったことは守らないと。何のためにじゃんけんしたと思ってんだー」
美羽「自分の鞄を他人に持たせて、楽と蜜の味を味わうって計画だろー」
美羽「あのー、ちょっとー。不公平だと思うんですけどー・・・ぬふぅ」
美羽「あちー・・・」
千佳「はー涼しいー」
伸恵「うーんエアコンは偉いなー」
伸恵「ビールと同じくらい偉い」
伸恵「東京ドーム13杯分はー偉い」
千佳「もしエアコンなかったら、なーんて想像できないもんねー」
美羽「恐竜はどうやって生活してたのかね」
伸恵「あ？」
千佳「ああん？」
千佳「ほーんとにエアコンは偉いよねー」
伸恵「まったくなー」
美羽「だらしないぞおまえらー」
千佳「みっちゃんなにすんのよー！」
千佳「んんー！」
美羽「うぅっ」
千佳「にゃあああっ」
伸恵「んああっ」
千佳「なによもー！暑いじゃなーい！」
美羽「ここは砂漠なんだ！」
千佳「はぁ？」
美羽「ん？」
伸恵「おい」
美羽「水の一滴は血の一滴だ！」
伸恵「酒の一滴は、血の一滴だ」
美羽「み、みずー・・・」
千佳「なによもー飲みたいんだったら言えばいいじゃないよー」
美羽「飲んじゃダメだ！毒が入ってるぞ」
美羽「チョップ」
千佳「あ」
千佳「んん・・・」
美羽「み、みずをくれー」
千佳「自分でこぼしたんじゃん」
美羽「もーノリわりいなー」
千佳「は？あぁ」
美羽「うるるー・・・」
美羽「オアシスだー！オアシスが見えるぞー！」
美羽「我々は、40日もの長い旅を続けてきた」
美羽「途中で砂嵐に遭い、ラクダも水も失い、好きなテレビも見れなかった」
千佳「あーそれは大変だー」
美羽「仲間が次々と死んでいった！」
美羽「うぅーああろろろあぁ・・・」
美羽「あとアナちゃんは溶けた」
美羽「うぅあああううぅう・・・」
美羽「そしていま、やっとオアシスが見えたのだ！」
千佳「どこですかーたいちょー」
美羽「あそこだー！」
千佳「あそこですねー。もう少しですよがんばりましょー」
千佳「ん？・・・ん？」
美羽「俺のことはいいから、お前だけでも行け」
千佳「えーっと」
千佳「いやですーそんなことできませーん」
美羽「後のことは俺に任せろ」
千佳「はぇ？」
美羽「本当の敵はあそこにいる」
千佳「あそこって、オアシス？」
美羽「お前の本当の父親だ」
千佳「なんで？」
美羽「ふぅ・・・もーノリわりぃよー！」
千佳「いや途中で作品変わってるし」
美羽「でぇっ」
美羽「ふん」
千佳「んん」
美羽「ううー・・・」
千佳「ふんーっ・・・」
千佳・美羽「じゃんけんぽん！」
美羽「それは・・・」
千佳「がちょ」
伸恵「ちぃの勝ち」
千佳「ふーんふんーふふーんふーふーふー」
美羽「もしもしお蕎麦屋さん？注文ですが」
千佳「なぜ蕎麦屋？」
美羽「アイスひとつ」
千佳「しかも自分のだけ！？」
蕎麦屋「ふざけんなぁ！」
美羽「怒られた」
千佳「当たり前っしょ」
美羽「よーしおまわりさんにー・・・」
伸恵「おいおい、いたずらもほどほどにしとけよー？」
美羽「じゃ返す」
伸恵「ってあたしの携帯かよ！」
茉莉「はぁーのどかわいた・・・」
茉莉「ん」
茉莉「あっ」
茉莉「ああっ」
茉莉「はぁ・・・」
アナ「きんげーるあ・・・って？」
アナ「きんげーる？」
アナ「ぎんがえる？」
アナ「銀河なんとかだなんて、大袈裟な飲み物ですわ」
おじいさん「じーあいえぬ、じーあーるえーえるいー・・・」
アナ「ん？」
おじいさん「ジンジャーエールと読む」
おじいさん「こないだは世話んなったねぇ・・・」
アナ「ああっ・・・」
おじいさん「あたしの憩いの場だったんだよーあのファミリーレストランはね」
アナ「あっ、あのー、何のことですかしら」
アナ「人違いですわー！」
茉莉「アナちゃん」
茉莉「あっついのに元気だねー」
アナ「おじいさんがファミレスで、人違いなんだけど、あれは銀河のカエルじゃなくて、ジンジャエールって読むの！」
茉莉「はぁ？」
店員「ヒヤヒヤくん2点、マイルドアイス3点でー・・・こちら1176円になりますー」
伸恵「領収書ください」
店員「お名前は？」
伸恵「松岡美羽で」
伸恵「んー？」
伸恵「はー・・・ありゃケータイ・・・」
伸恵「置いてきちまった」
美羽「えー軟弱なー現代っ子のみなさーん」
美羽「エアコンの効かせ過ぎで喉をやられてはいませんかー？」
美羽「ただいまより、喉の検診を始めます」
美羽「あぁーん、あたしほてっちゃってー」
美羽「はい言って」
千佳「えー！？なんでー？」
美羽「そんな事でエアコンに申し訳ないと思わないのかー？」
千佳「えーっとー・・・」
美羽「はい言って！」
美羽「はい！」
千佳「あーんあたしほてっちゃってー」
美羽「はい茉莉ちゃん」
茉莉「えぇー」
茉莉「あ、あーんあたしほてっちゃってー」
美羽「はい、じゃ次アナちゃん。英語で」
アナ「な、なんでですのー？」
Bパート
伸恵「おーい」
アナ「あっ、お姉さま」
伸恵「いいから」
美羽「あぁ、おかえりお姉ちゃん」
美羽「んっんん・・・んっ・・・ふぅ」
美羽「アイスは？」
伸恵「冷蔵庫。すぐ食べるか？」
美羽「後でいい」
伸恵「だろうなー」
伸恵「完全に寝る体制だし」
伸恵「アイスかー？」
美羽「トイレ」
美羽「やっぱ後でいい・・・」
伸恵「それは無理だろー」
美羽「ふーん・・・」
伸恵「さっさと行ってこい」
美羽「うぅわああぁ・・・」
伸恵「こら閉めんかー」
伸恵「まったくもー」
伸恵「ん」
美羽「んんぬっぐぅ、うぅん、うぅ」
美羽「ああぁーっ、うぅぃっく・・・うぃ・・・」
伸恵「いけよ」
美羽「いやあぁーっ。暑すぎる！焼けるー煮えるー燃えるうー」
美羽「ぐっぐいぃっぐぁ、ああっ」
伸恵「じゃーしょうがないよねー」
美羽「うわああっ」
千佳「うーん・・・」
美羽「はー、あつかっ・・・あああっ！」
美羽「あほか。あほかー」
千佳「うっううっ！？」
千佳「うわああああ！？」
千佳「ちょっとなにすんのよもー！」
美羽「あたしが寝んのー！」
千佳「だからって殴るなー」
美羽「ちぃちゃんのバカー！」
千佳「ここはあたしの部屋だぞー？」
美羽「ちぃちゃんのアホー」
千佳「なんだとてめー！」
美羽「あたしのほうが先に寝てたのー！」
茉莉「危ないからこっち・・・」
千佳「そんなの関係ないでしょー？」
美羽「うるさいなけーいけー」
千佳「うるさいのは、みっちゃ」
千佳「あぶぇぶぇっ、っていててって」
伸恵「ん？」
千佳・美羽「うわあぐっあっ」
千佳・美羽「こるああぁぁぁぁ！」
美羽「んどりゃー！」
茉莉「にゃあぁっ」
美羽「ほらどけー！」
千佳「そっちこそ、どけっ」
茉莉「なにすん、なにすんの」
美羽「なにすんだてめーこのやろー」
千佳「なんだよーもー」
伸恵「んぐあっ！」
美羽「てめーこのやろー」
千佳「やめてよもー」
茉莉「うえぇーん、あたしなにもしてない・・・」
千佳・美羽・茉莉「うわあああっ！」
アナ「あっ、は・・・」
千佳「なにやってんの？」
美羽「しーっ」
美羽「お姉ちゃん起こさないように」
美羽【何かあったらこれに書いてね（ケイタイはマナーモードに）】
千佳【別にさぁ・・・他の部屋行けばいーんじゃないの？】
美羽【あえてこの部屋で】
茉莉【トイレ行ってくるね】
茉莉「あっ？」
千佳「ん？」
アナ「ほぁ」
茉莉「ん？」
茉莉「廊下すっごく暑いよー」
アナ「ほんとですかー？」
茉莉「さたけもへばってるね」
アナ「あー犬ってベロでしか汗かけないんですよね」
茉莉「ベロ出てた、ベロ出てたよー」
美羽「しーっ」
茉莉・アナ「あんっ」
千佳【しゃべれないのつらいようー】
美羽【たえろ】
千佳「ふぅぅ・・・」
千佳「んっ？」
千佳「う、ううっ・・・」
美羽「ああっ」
千佳「はっ、は・・・」
千佳「はっぐ・・・ぶしっ！」
美羽「あっ、あぁ・・・」
美羽「しーっ！」
千佳【しょうがないじゃんかよーくしゃみなんだから】
美羽「しー・・・っ！」
千佳「ぶふっ！くっ・・・」
美羽「しーっ」
千佳【お前はどうしたいねん！！】
アナ【ジンジャーエールとカエルって関係あるんですの？】
茉莉「ん？」
千佳「ぶぅふふっ、くくっくっくっ、んっんんん・・・」
千佳「ぷぅー！」
千佳「んんくくっ・・・ぷひぃー」
千佳【おまえはおねえちゃんを起こしたくないのか起こしたいのかどっちやの？】
美羽【いやただ遊びたいだけだが・・・】
アナ【ではジンジャーエールにカエルは入ってないんですのね？】
アナ【謎が謎を呼びますわ】
美羽「では・・・いよいよ」
美羽「耳の診察を始めます」
美羽「うぅ・・・聞こえてますかー？」
伸恵「んんー！」
アナ【あの方頭おかし】
伸恵「ぁくしゅっ！」
伸恵「んあー、あー」
伸恵「なーにやってんだー？」
美羽「み、耳の検診」
伸恵「はぁー？」
アナ「おいしいですわねー」
茉莉「夏はアイスが美味しいからいいよね」
美羽「アイスのない生活なんて考えられないよねー」
千佳「はいはい、恐竜はアイスなしでどうやって生活してたんでしょうねー？」
美羽「ちーぃちゃんだいじょうぶー？」
美羽「恐竜の時代にアイスがあるわけ無いっしょ」
千佳「んんー・・・」
伸恵「っくしゅん！」
千佳「お姉ちゃん風邪？」
伸恵「うーん・・・エアコンかけっぱなしで寝たからかなー」
千佳「温度、もうちょっと高めに設定したほうが良かったのかな」
美羽「180度で20分とか？」
伸恵「ケーキちゃうっつの」
千佳「アイスもいいけどケーキもいいな、ゼリーとか」
茉莉「ゼリー好き！」
アナ「ところてんも好き」
伸恵「黒蜜がいいよねー」
美羽「あ、ところてんて言えばさー」
美羽「あたしめっちゃかわいいねん」
伸恵「あまりにも急に、わからんことを言うな！」
美羽「なー、もっとちゃんとよく見てみー？」
伸恵「ふん・・・」
美羽「うふっ」
伸恵「ゔっ、ごふげふっ、えふっ」
美羽「むせるなー！」
伸恵「やっぱ風邪かなぁ」
美羽「心にやましいことがないなら、まっすぐお父さんの目を見なさい！」
伸恵「だから何がしたいんだよ」
美羽「なにも」
美羽「よーし！今日は影踏んで帰ろうぜー」
美羽「日向んとこ踏んだらカバン持ち」
茉莉「えー？」
千佳「マジでー？」
美羽「マジマジー。いくよー！」
千佳・茉莉・アナ「うう・・・」
茉莉「う・・・だ、だあああっ！」
美羽「げっ」
千佳「ぃやっ」
アナ「えぇっ」
茉莉「へひふぅ」
美羽「うわああっ、難所だ」
千佳「あ」
美羽「だああああああぁぁぁ・・・とおうっ！」
千佳・茉莉・美羽「あ」
美羽「えっ・・・あぅ」
美羽「ふ、不公平だぞー」
美羽「お姉ちゃんに言いつけてやるー」
伸恵「ん・・・うぉぉっ」
伸恵「うぅ・・・」
次回予告
千佳「待ちに待った夏休み！ねぇお姉ちゃん、どっか遊びいきたーい」
伸恵「よーし、みんなで海にでも行くか」
千佳「ほんとー？」
美羽「やったー！海だー！」
千佳「ってみっちゃんビデオ構えて何やってんの？」
美羽「自由研究」
千佳「なんの？」
千佳「うわ！なにこれあたしじゃん！」
美羽「衝撃映像っしょー」
美羽「伸恵姉ちゃんのもあるよー」
伸恵「こ、こいつ・・・砂浜に埋めてきたろか」
最終更新：2013年03月07日 00:29
