大連残留二十五万人同胞を救った日本人の記録


今回紹介する門脇朝秀氏は、大阪外語大を出られ、戦前大連の満鉄関係の工場に勤められていた。
中国語が堪能である。現在90歳半ばを過ぎてもお元気です。

ソ連軍が南下支配し、中共軍・国民党軍が割拠する遼東半島にあって、敗戦直後、
大連に残された二十五万人の同胞の帰還に命を顧みず尽力された方である。

約二十年前、小松茂朗氏(讀賣新聞社入社、戦後シベリヤ抑留)が門脇氏に、
機関誌「あけぼの」に書くようすすめたところ、
「人様にほめてもらうためにやったことでもなし、それに自慢話になってしまう」と、
いかにも無欲悟淡(てんたん)な彼らしい言葉。
「それなら私が書く」と彼を説き伏せて、それまでの話を整理した。

これが『さらば大連』(図書出版、一九八八年)に結実しています。

文章が長いので10数回に分けて紹介します。

残念なことに、日本のマスコミは、このような史実は殆ど取り上げません。

最終更新:2010年06月14日 10:58