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カエルからヒトへ

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カエルからヒトへ
ミーカス・ラルブレック 著

グラマイトの一生はかなりユニークである。この生物は奇怪な蛙のように見え、直接証拠を握っているわけではないが、アルゴニアンの遠縁の親戚である可能性さえある。グラマイトの幼生は、そのあたりにいる蛙のように卵から生まれ、水中や水辺で見られる。卵からは小さなオタマジャクシが生まれるが、どれも私の手よりも小さい。

オタマジャクシは急激に成長し、2、3週の内に手足が生えて、水陸両性のバリウォグへと変貌する。バリウォグは2年程で、体長も体重も人間より大きくなる。

やがて大人となったバリウォグは、深い水辺を探し求め、その泥の中へその体を埋めようとする。そして何ヶ月もそこで休眠して、グラマイトを身ごもる。正確な妊娠期間を調べることはできなかったが、グラマイトは泥の中から完全な成体として現れるのである。

新しく生まれたグラマイトは、水辺から離れることなく相手を見つける欲望に駆られる。その後、メスは卵を産みつけるために水辺を離れる。卵は水棲の捕食者に食べられないように、またオタマジャクシが殻を割った後水中に飛び込めるように、水面からいくらか上に産みつけられる。

メスは一旦卵を産み付けたら、それらを見放してしまう。遠く離れるわけではないが、水中より地上で生活を送っていく。オスの配偶者を求める欲望も半年から1年の間に収まる。オスも地上へ上がり、メス同様に卵を守ろうとはしない。

成熟したグラマイトはある種の原始的な文化を持つ。クラフテン・ハイブロウはグラマイトは宝飾品や武器、鉱石の採掘までこなす優秀な職人であると主張しているが、全くもって馬鹿げている。私はまだ彼らの道具や宝飾品の出所を明かせないでいるが、他の文明をもった種族との交易で手に入れた物だと確信している。

魔法を唱えるグラマイトの話についてはどうか。これは更に馬鹿げている。彼らの原始的な脳は驚くほど大きいものの、明らかに彼らは秘術の技を学び取れるほどの知性を備えてはいない。クラフテンがいかにしてペットのグラマイトに呪文を教えたのかは私の知るところではないが、これは実際何らかのトリックの類であると、読者の皆様すべてに保証しよう。



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