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生きている森

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生きている森

ナールは他に類を見ない森の生物だ。ニュー・シェオスの壁から離れたところでは、「歩く木」と呼ばれている。ナールは、元素の力と親和性を持つことで知られている。炎、氷、電撃といった元素の力に襲われると、ナールはそのエネルギーを利用してより強く、大きくなるのだ。幸いなことに、その効果が続くのは短い間だけである。

ナールが不用心な魔術師を混乱させ、当惑させるのは、シェオゴラスの意志によるものである。この時、ナールは自分が襲われた元素に対する抵抗を増すが、他の二つに対しては弱くなってしまう。狡猾な魔術師はこのことをうまく利用するため、素早く元素呪文を切り替えようとする。未熟な魔導師が同じ呪文を何度も使ったりすれば、苦しむことになるだろう。

近年、ナールから抽出した琥珀の樹液を使って丈夫な鎧や武器を作ることができる鍛冶屋がいるという噂が流れている。今のところ、この噂の裏付けは取れていない。

ナールについては、分かっていることより分からないことのほうが多い。ナールの性別はまだ誰も解き明かしていないし、そもそも性別があるかどうかも分かっていない。若いあるいは幼いナールの姿が確認されたことはない。ある研究者は、雷に打たれた木からナールが成体の形で生まれるのではないかという考えを述べている。この馬鹿げた見解の裏付けは取れていない。

同様に、彼らの食餌や社会的習性についても何も分かっていない。おそらく、木と同じように、日光や土から直接栄養を取っているものと思われる。ナール同士を含めて、彼らの交信が報告されたことは一度もない。とはいえ、バリウォグやエリトラといった他の森林生物との間に、停戦協定のような物が確かにあるように思われる。



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