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品性を改善した歌

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品性を改善した歌
作者不明

誰もが言う
リリアック湾で
酒をあおれと
一糸もまとうなと
西風が吹くと耳にする
あの賛美歌に歌われるように
衣装をまとわぬことは美しいもの
女も男もおもいおもいに歌う
もっとも甘美なる堕落も
深刻なる悩みからの解放も
この海岸で見つかるだろう
リリアック湾で

罪を負うよりも与えるほうだというなら
モロウウィンドにはすべてがある
だが、教えよう
ありふれた姿ほど
野蛮なものはない
どこか熱にでも浮かされたような
それすらも見つけられる
センチネルとダガーフォールで

翼や鱗やひれのあるものがどんな奇妙なものを欲しようとも
モロウウィンドならきっと見つかるだろう

それは詩人のひらめき
ブレトンもレッドガードも
気取ってはいられないほど楽しみ
倒錯したみだらな喜びにふける
至上の乱心を求めて
賢明なる放蕩者は東へ向かう

鋼の自制心もメッキのように剥がれてしまう
モロウウィンドにはすべてがそろっている

モロウウィンドには
罪がある
だが、ダンマーを混同してはならぬ
生気のない西方社会で生きるそれと取り違えてはならぬ
比べてみれば、その敬虔さがわかるというもの
だが、取り澄ましているわけではない
ダークエルフが裸になるのを嫌がるとしても
なぜならこのあたりでは
そうした猥雑さは破滅的ですらあるのだから
アシュランダーから濡れそぼる魚まで
喜びも痛みもすこぶる甘美に感じよう
モロウウィンドなら

たとえ親族とのつながりが希薄になろうとも
モロウウィンドにはすべてがある



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