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第3話「一緒にできること」の元ネタ解説翻訳

このページは常に有志の翻訳を募集中です。翻訳の修正はお気軽にどうぞ
  • 原文(英文)には手を加えないこと
  • 訳文への補足説明、誤認の指摘、修正などは注釈にて行うこと



目次

Kalinin K-7, Blohm & Voss BV 138 or...

The Neuroi design in this episode seem to be influenced by the Kalinin K-7 (Russian: Калинин К-7): a heavy experimental aircraft designed and tested in the Soviet Union in the early 1930s.
The K-7 was of unusual configuration with twin booms and large underwing pods housing fixed landing gear and machine gun turrets.
In the passenger version, seats were arranged inside the 2.3 meter (7 ft 7 in) thick wings. The airframe was welded from KhMA chrome-molybdenum steel.
The original design called for six engines in the wing leading edge but when the projected loaded weight was exceeded, two more engines were added to the trailing edges of each wing, one right and one left of the central passenger pod.
However V. Nemecek states in his book, The History of Soviet Aircraft from 1918, that there was only one further pusher engine added.
Designed by World War I Aviator Konstantin Kalinin with a wingspan greater than a B-52's and a much greater wing area, the K 7 was one of the biggest aircraft built before the jet age.
lt was only one engine short of the B-52 as well, having the curious arrangement of six pulling on the wing leading edge and one pushing at the rear.

ALTERNATIVELY:
The Blohm & Voss BV 138 Seedrache (Sea Dragon, but nicknamed Der Fliegende Holzschuh ("flying clog") from the side-view shape of its fuselage) was a World War II German flying boat that functioned as the Luftwaffe's main long-range maritime reconnaissance aircraft.
A total of 297 BV 138s were built between 1938 and 1943. The aircraft was unusually powered by three engines, with one mounted high above the centerline driving a four-blade propeller, and one on each wing driving three-blade propellers.
Unusual were the aircraft's twin boom tail unit, and gun turrets at the bow and the stern of the fuselage, as well as behind the central engine.
These features together produced the aircraft's ungainly appearance.

OR:
Any WWII twin boomed aircraft, such as the P-38 Lightning.
Take your pick.

カリーニンK-7、BV-138か、あるいは
この第3話のネウロイの形状は、カリーニンK-7(ロシア語表記:Калинин К-7)の影響を受けたように思われる。同機は1930年代にソヴィエト連邦で設計され試験された大型実験用航空機である。
K-7は2本のブームと主翼下面に置かれた巨大な乗員区画をもち、翼下に固定された降着装置と機銃座を持っており、通常の航空機とは異なる配置になっていた。
旅客型では、乗客座席は2.3メートル(7フィート7インチ)もの厚みがある主翼内に置かれていた。(動力部を除く)機体枢要部はKhMAクローム・モリブデン鋼を熔接して作られていた。
当機の原型は翼前縁に6発のエンジンとなっているが、計画積載重量を超過したため、さらに2発のエンジンが中央乗客区画のある両翼左右の後縁に一つずつ追加された。
しかしVaclav Nemecekはその著書『1918年以降のソ連航空機の歴史』において、推進式*1のエンジンが一つだけ追加された、と記している。
この機は第一次世界大戦の飛行士コンスタンティン・カリーニンによって設計された機体だが、後の米B-52爆撃機よりも翼長が長く翼面積も大きく、K-7はジェット機の時代以前に作られた航空機としては最大の航空機の一つであった。
B-52*2よりもエンジンはたった一つ少ないだけで、翼前縁に6発の牽引式エンジンと翼後縁に1発の推進式エンジンという興味深い配置の機であった。

あるいは:
ブローム・ウント・フォス BV 138 シードラゴン(海龍あるいは側面の形態から「空飛ぶ木靴」という あだ名が与えられた)は、第二次世界大戦期ドイツの飛行艇である。ドイツ空軍の主力長距離洋上偵察機として用いられた。
BV 138は、1938年から1943年までの間に合計297機が製造された。この航空機は変わった3発エンジンの出力方式で、搭載エンジンの1発は4翅*3で機体左右の中心線上に位置し、かつ機体の上方に置かれており、残りの2発は両翼に1発ずつ3翅とされていた。
変わったところとして、この航空機は二つのブームが後方に伸び、(中央の)胴体の機首部分と機尾部分に銃座が置かれ、さらに中央のエンジンが後方に位置していた、といった点があげられる。
こうした特徴が相俟って、この飛行機の外見を不恰好なものにしていた。

そうでなければ:
第二次世界大戦期の双胴の航空機、たとえば P-38ライトニングなども考えられる。
あなたのお好きなものを選んでください。
(翻訳を修正してくれる有志求む)


(訳注: このほかにもC-82OV-10Fw189、B&V P196.01など複数の説が出ている。なお、カリーニンK-7の説明はこちら(Wikipedia(jp))から、BV-138の説明はこちら(Wikipedia(jp))から。)
(本スレでも検討されています。FAQ2期第三話「今回のネウロイの元ネタは?」)



GMC CCKW

The GMC CCKW is a 2½ ton 6X6 U.S. Amry cargo truck that saw service in World War II, often referred to as a "Deuce and a Half".
The CCKW came in many variants, the simplest being open or closed cab, and Long Wheel Base (LWB) or Short Wheel Base (SWB).
CCKWs were employed in large numbers for the Red Ball Express, an enormous convoy system created by Allied forces to supply their forces moving through Europe following the breakout from the D-Day beaches in Normandy, from August 25 to November 16, 1944, when the port facilities at Antwerp were opened.
At its peak the Red Ball operated 5,958 vehicles, and carried about 12,500 tons of supplies a day.
The designation CCKW comes from model nomenclature used by GMC; the first C indicated a vehicle designed in 1941, the second C signified a conventional cab, the K indicated all-wheel drive and the W indicated dual powered rear axles.
The term "Deuce and a Half" is apparently a post war term that was generally applied to all 2½ ton cargo trucks.
Drivers also affectionately referred to them as "Jimmys".
(version2での追加分)

GMC CCKW
GMC CCKWは、第二次世界大戦で使用され、しばしば「デュース・アンド・ア・ハーフ*4」と呼ばれた2.5トン、3軸6輪駆動の米軍カーゴトラック。
CCKWは、さまざまな仕様が作られ、そのもっとも基本的な違いは運転台に屋根などのないオープンのものと屋根のあるクローズドのタイプがあり、それ以外にもロングホイールベース(LWB)のものとショートホイールベース(SWB)のものに分けられる*5
このCCKWは1944年8月25日から、アントワープ(アントウェルペン)の港湾施設が開放された11月16日まで、ノルマンディー上陸のDデイビーチからの強行突破に続く、欧州全土を進む兵力を供給するため、連合軍によって構築された大規模輸送システム、レッドボールエクスプレスに大量に使用された。
ピーク時には、レッドボールエクスプレスによって5,958台が運用され、一日に約12,500トンの補給物資を輸送した。
CCKWの名称は、GMCによって使用されたモデル名称に由来する。最初のCは1941年に設計された車輌を、次のCは従来型の運転席を、Kは全輪駆動を、そしてWはデュアル・リア・アクスル駆動*6をそれぞれ示した。
どうやら「デュース・アンド・ア・ハーフ」という呼称は、全ての2.5トンカーゴトラックに通例与えられていた戦後の呼び名であるようだ。
ドライバーたちは愛情を込めて、このトラックを「ジミー」とも呼んだ。
(翻訳を修正してくれる有志求む)


(訳注1: GMC CCKWの説明はこちらから。劇中では坂本美緒が右座席で運転していたように見えるが、GMC CCKWはもちろん左ハンドル。4-chanでは、あの世界では左右が反転しているという説、扶桑向け輸出仕様説、扶桑でカスタム(Fuso custom: 三菱ふそうによるカスタム)した説、宮藤が運転していた説などで楽しまれている。)
(訳注2: アニメ2期第五話でシャーリーの運転する「大型トラック」も、同じく このCCKWのクローズド・キャブ LWBがモデルと思われる。しかし、第三話で坂本が運転している車輌のドアには501st JFWのエンブレムがあったが、シャーリーの魔改造車にはエンブレムがなく、明らかに左ハンドルだった。6気筒のオリジナルCCKWとは、エンジンの排気管の形状も気筒数も違うようである。)
(レッド・ボール・エクスプレスの説明は、こちら(Wikpedia(en))。同輸送作戦には、多くのアフリカン・アメリカン(黒人)が運転手として従事していました。)



Hanger

The hangar is based directly on the hangar that appeared In the 2007 OVA.
(version2での追加分)

格納庫
今回登場した格納庫の設定は2007年OVA版のものを基本に設定されている。
(翻訳を修正してくれる有志求む)


(訳注: OVAで基地の庭園に巨大な魔方陣が描かれるシーンがあるが、その庭園に類似したものが2期の基地にも見受けられるとの指摘もある。航空機格納庫・ハンガーの語原などについての説明は、こちら(Wikipedia(jp))から。)

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最終更新:2010年08月08日 23:18
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*1 エンジンが前方にあり機体後方にプロペラがある方式。⇔牽引式

*2 8発のエンジン

*3 4枚のプロペラ・4枚羽

*4 デュースはトランプやサイコロの「2」をいい、deuce and a halfで2.5の意。

*5 前一軸と後二軸との間の距離が長い=全車長が長いLWBと、短いSWB

*6 後二軸が、両方とも駆動軸となっている。