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132 名前:祐希 ◆.0dKn/WD26 投稿日:2010/05/22(土) 00:36:43.72 ID:YjM.1pYo
日にちは経って、4月22日になった。
この日も、ここ数日のように過ぎていくと思っていたんだ。
だけど、違った。スルプスカ軍か、民兵か、警察かはわからないけれど、
フォーチャにある歴史あるモスクが次々に破壊され、爆破されたんだ。


133 名前:祐希 ◆.0dKn/WD26 投稿日:2010/05/22(土) 00:40:56.18 ID:YjM.1pYo
もう俺達が気づいた時には、街中から轟音が聞こえて来ていた。
また始まったと思ったけれど、この日はいつもと違ったんだ。
この日の標的は、俺達とは関係ないボシュニャチの人ではなく、
俺達自身だったんだ。急いで荷物をまとめて、モスクから逃げようとした。
大半の人は逃げていたけれど、サニャが忘れ物をしたといって、モスクに走って
戻ったんだ。俺は駄目だよ。危ないよって何度も叫びながら止めようとしたんだ。


134 名前:祐希 ◆.0dKn/WD26 投稿日:2010/05/22(土) 00:41:50.92 ID:YjM.1pYo
でも、サニャはカミーユの荷物があるから取りに行くって言って、止まってくれないんだよ。


135 名前:祐希 ◆.0dKn/WD26 投稿日:2010/05/22(土) 00:44:44.92 ID:YjM.1pYo
必死に追いつこうとしたけど、この時のサニャの足は速くて追いつけなくてさ、
モスクのすぐ隣に生えている木の所でやっとサニャの手を掴んだんだ。
そして、危ないから俺がとりに行くって言った瞬間だったと思う。
耳がつぶれるかと思うくらいの轟音と一緒に、目の前が真っ暗になって、
気づいたら10数メートル吹き飛ばされてたんだ。


136 名前:祐希 ◆.0dKn/WD26 投稿日:2010/05/22(土) 00:45:58.09 ID:YjM.1pYo
一瞬、何が起きたのかわからなくてさ、耳もキーンとして聞こえないし、目もよく見えなかった。
体中にも激痛が走ってた。だけど、感覚はあるし、どうやら自分が無事だって事は何とかわかったんだ。


137 名前:祐希 ◆.0dKn/WD26 投稿日:2010/05/22(土) 00:47:42.03 ID:YjM.1pYo
それではっとしてさ。そういえばサニャはどこだって。
でも、自分の手はサニャの手を握ってるんだよ。だから、
無事で良かったって思ったんだ。


140 名前:祐希 ◆.0dKn/WD26 投稿日:2010/05/22(土) 00:50:59.52 ID:YjM.1pYo
だけど、違ったんだよ。耳とか目の視力が回復してきて、よく見たら、サニャの手しかないんだよ。
俺は丁度木の陰に隠れて、打撲で済んだけれど、サニャは木の陰に隠れてなかったんだ。

俺よくわからなくなっちゃってさ。サニャどこに隠れたんだろってサニャの事必死に探したんだよ。
でも、周りにサニャ居なくてさ。あ、モスクの中に隠れたかもって思ってさ、
崩れ落ちたモスクに行こうとしたんだ。モスクの中に運よく隠れたんだって思ってさ。


142 名前:祐希 ◆.0dKn/WD26 投稿日:2010/05/22(土) 00:53:38.67 ID:YjM.1pYo
そしたら、メルヴィナが俺のところに駆けてきてさ。
危ないから早く離れるの!って言うんだ。
でも、まだサニャがモスクにいるから、いるから!って俺何度も言ったんだ。
サニャに手を返さないと、くっつかなくなっちゃうから早くしないとって。


145 名前:祐希 ◆.0dKn/WD26 投稿日:2010/05/22(土) 00:58:06.25 ID:YjM.1pYo
よくわからないけど、俺泣きながらサニャ早く出てこないと、手返さないよって叫んだんだ。
そしたら、メルヴィナにビンタされてさ。かなり痛かった。
「サニャはもう駄目なの!祐希まで死んじゃったら私たちどうしたらいいの!」
みたいな事を泣きながら言うんだ。

もう駄目だってそんなのわかってるんだよね。わかってるんだ。
木の陰がとか、そういうのはその時は気づいてなくてもさ、
手首から少し先がもぎ取られたみたいになってるのを見れば、そんなのわかるんだよ。

でも、そういった現実は俺には認められないんだよ。だって、俺はカリノヴィクでカミーユに
サニャを守ってねって言われて、約束してるんだよ。その後、カミーユの代わりに俺が
サニャを守るって誓ってるんだよ。


146 名前:祐希 ◆.0dKn/WD26 投稿日:2010/05/22(土) 01:01:58.32 ID:YjM.1pYo
情けないけどさ。俺それから数日の記憶なくてさ、気づいたらフォーチャからソニアやメルヴィナ、そして
何人かの大人と、赤ちゃんとか小さい子ども数名と一緒に山の中にいたんだ。


147 名前:祐希 ◆.0dKn/WD26 投稿日:2010/05/22(土) 01:05:33.08 ID:YjM.1pYo
俺さ、サニャよりも足はずっと速いんだよ。
怪我でもしてない限り、サニャに追いつかないはずないんだ。

あの時、俺が追いつけなかったのは、多分、俺がビビッてたからなんだ。
俺は守るとか調子良い事言ってたにも関わらず、またビビッて、何も出来ずに
今度はサニャを見殺しにしたんだって気づいてさ、悔しくて、悲しくて、
そして憎くて涙が止まらなかったんだ。


148 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日:2010/05/22(土) 01:06:10.62 ID:RWjwomA0
>>1すごいよ・・・
俺とたいして年が変わらないのにこんな地獄をを生き延びいて
しかもそれを記録して誰かに伝えることを考えてるなんて・・・

>>
そんなたいそうなもんじゃないんだよ。こんな話、思い出したくもないし、早く忘れたかったよ。
でも毎日のように夢に出てくるし、ボシュニャチやスルツキの民兵の人と行動を
共にしなかったら、例え生き延びてもとっくに自殺してる。もしくは犯罪者になっていたと思う。
彼らのせいで人生が狂ったけど、彼らのお陰で生きているってのもあるし、
約束して色々と託されたから、それをやらないまま勝手におしまいなんて出来ないんだ。
ただそれだけなんだよ。

頭おかしくなるし、マイナスな事ばかり考えるようになるし、自分が嫌で嫌でたまらなくなるんだ。
夜寝ようとして、暗くすると、銃声が聞こえるような気がして目が覚めたりするんだ。
未だに、ちょっとした物音がするだけで、反射的に目が覚めるんだ。

あーもう何が言いたいのか自分でもよくわからない。ごめん。それじゃ、おやすみ。


151 名前:祐希 ◆.0dKn/WD26 投稿日:2010/05/22(土) 01:17:10.34 ID:YjM.1pYo
はぁ。ごめん。今夜はここまでにして寝ます。
また明日の夜、書いて、出来れば明日には
書ききれるようにしたいと思う。
もしくは明後日の日曜までには。
ごめん。それじゃ、お休み。


171 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日:2010/05/22(土) 01:56:12.89 ID:ffaq0MI0
おやすみ。
俺は21の大学生だけど国境なき医師団の看護師を進路として考えてる
でも(ほぼ)日本を捨てて海外に単身行くのは勇気がいるし、この話読んで決心できたらなんていうか
俺の人生のターニングポイントになる気がする。そんな感じ。興味深く読んでるよ

>>
看護系の大学で学んでいるのかな。それとも大学を出た後に看護学校へ行くつもりなのかな。
俺なんかに何も言う資格もないんだけれど、貧しい地域やインフラが整っていない地域で
活動するのは、とても大変な事だと思うんだ。もしかしたら、失うものの方が多いかもしれない。
得られるものは、人々の貴方への感謝の気持ちと生きる素晴らしさだけかもしれない。
それがもし、貴方にとってお金や物にもかえがたい素晴らしい事であるなら、
是非、彼らの力になっていただければって思う。あ、そっちに行く前に
日本で経験を積んだほうが、きっと後で役に立ってくると思うけれどね。