雑賀纏め用

(イラスト提供者:榊聖@ゴロネコ藩国)


RP

戦闘
「聴け、わが闇路を!そして思わず涙してしまうがいいっ」
「人の幸せの為に戦うあなた方には敬意を表しますが…それはそれ、これはこれ!加減は一切無しです」
「実は私が魔法使いだったのはこの日の為だったんですよとさっき気が付いたのでそこを退きなさい!」
「大盤振る舞いして羽妖精だって呼びますよ…だって只だから!只だから~って言うか愛故にだ今畜生!」

偵察
「火焔はそう、こっちですね。嗚呼冴え渡る知性の煌き。スバラシイ!」
「敵さんはなるべく避けたい所ですね…火焔ちゃんに会えるのが遅れますし」
「私に足音は無い…何故ならそう、飛んでいるから!ラヴの力ですよラヴの!そしてこれだけ大声出してれば足音より目立つと言うのも気にしないっ!」


SS&イラスト

~雑賀がグリーンジャケットを羽織るまで~

「スキピオに会いに行く!」
お見合いにスキピオが出るという報を受け色めき立つ藩王榊聖や摂政YOTの声を聞きながら、雑賀有は椅子に腰掛けると全ニューワールドお見合いコンテスト参加者名簿を広げた。
最近はブータやハンニバルを眺めるのに忙しく、グリーンジャケット同盟・Trench Coatsといったお見合いの妨害者や護衛者の募集がかかるまで参加者名簿を見るのを忘れていた。
またブータとハンニバルを眺め回していた効能か、スキピオがお見合いに出ると知っても「良いじゃないですかお見合いぐらい」と二人をなだめたりもしている。

YOT君までいきり立っているとなると、今回私は護衛に回った方が良さそうですね、と思いながら煙草に火を付け参加者の名前を一人一人確認していく雑賀だった。


しかし、不意にくしゃり、と軽い音がした。


手の中で玩んでいた煙草の箱を握り潰していた。
唐突に椅子から立ち上がりながら、煙草を灰皿で捻り潰す雑賀。
何事かと様子を伺う榊聖やYOTに気づきもせず、だらだらと汗を流し始める。
「落ち着け。落ち着くんだ。クールになれ。そう、日向も言っていた。クールになれ。そうクール。クールだ。大丈夫、俺は、クールだ」
眼鏡を外し汗を拭うと自分に言い聞かせるようにそう呟き、再び名簿に手を伸ばす。
字が見えない。
眼鏡を外したままな事にも気付かずどこがクールなのかという感じではあるが、名簿を目の前まで近付ける雑賀。
そして。


ばきっという音をさせて眼鏡を握り潰していた。

(イラスト提供者:榊聖@ゴロネコ藩国)


割れたレンズや折れたフレームが突き刺さりいい感じに手から血が溢れ出していたが無視する。
「なんで火焔がはずれ?なんですか…」
知らず目から熱い水を流しながら地を這うような声で呻く。
雑賀の様子にびびって逃げる榊聖。うわずるい、と言いながらも放って置くのはヤバそうだと思ったかYOTはその場に留まった。

「はずれ?ではなく大当たりでしょう…。罠っぽいのではなく真本命と書いてチェンジ本命と言いなさい!」
拳を握ったまま目線の先には壁しかないはずの中空を見据え、何某かに力説する。

「雑賀さん…」
「止めるなYOT君。男には…この熱き血の滾りをかけて戦わなければならない時がある」
「分かります…分かりますよ」
「俺のこの手は今まさに、真紅に燃え轟き叫んでいる!」

無論燃えているのではなく血で赤く染まっているだけであり、轟き叫んでるのは貧血起こしてて耳鳴りがしているだけである。
熱血している二人が気付く事はなかったが…。

「愛故に、ですね」
「そう、愛故に」
「たとえ行く手は違えども」
「志は同じ」

そして、雑賀とYOTは魔法使いらしくどこからとも無く緑色のジャケットを取り出すとそれを羽織り、握手を交わした。



この後、雑賀とYOTを止めるべく実力行使にでたわたどりを二人がかりで返り討ちにするという大人気無い真似をし、雑賀有はお見合い会場に急いだ。

火焔あいらびゅーんとか言いながら、びゅーんと空を飛んで。
雑賀有、かなりあほの子だった。
いや寧ろ、イタイ子だったかも知れん。

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最終更新:2007年07月29日 23:31
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