準備 ｜ エクセルVBA基礎の基礎

エクセルVBAでは、基本的に、セルやシートなどのエクセルに元からある部品や、またはVBA用に貼り付けたボタンなどに、VBAで書いたプログラムを紐付ける形で作成します。

事前準備

＜ツールバーの準備＞
[表示] → [ツールバー] → [VisualBasic]
[表示] → [ツールバー] → [コントロール ツールボックス]

プログラミング開始！！

コントロールツールボックスは、シートにボタンやテキストボックスなどの部品を貼り付けるためのものです。
左から６番目のアイコンにカーソルを合わせてみましょう。”コマンドボタン”と表示されるはずです。
それを左クリックしましょう。
カーソルが「＋」に変わります。
そうしたら、そのままシート上のどこかを左クリックしたまま、オートシェイプを作るときのように、広げて離しましょう。
すると、”CommandButton1”などとついたボタンが作成されます。
そのボタンを右クリック → [プロパティ]
とすると、プロパティウィンドウが表示されます。
その”Caption”項を、”クリック”に変更しましょう。
ボタンの表記が”クリック”に変化したはずです。
プロパティウィンドウでは、部品の持つ名前などの設定項目（プロパティ）を設定します。
次に、ボタンをダブルクリックしましょう。
新しいウィンドウが起動し、

Private Sub CommandButton1_Click()

End Sub

と表示されているはずです。
この2行の行間にプログラムを書きます。つまり、こうなります。

Private Sub CommandButton1_Click()
' いろいろなプログラム
End Sub

それではこの行間に以下の文字列を入力して下さい。

Range("A1").Value = "VBA"

つまり、こうなります。

Private Sub CommandButton1_Click()
Range("A1").Value = "VBA"
End Sub

次に、エクセルのワークシートの画面に戻ります。
コントロールツールボックスの一番左のアイコンにカーソルを合わせましょう。
”デザインモードの終了”と表示されるはずです。
そのアイコンを左クリックしましょう。
デザインモードが終了すると、ボタンはいわゆる普通のボタンになります。右クリックしてもメニューは出ません。
その状態で、左クリックして、ボタンを押下しましょう。
セルA1を見て下さい。”VBA”と表示されていれば成功です。
上記のプログラムでは、こう書きました。

Private Sub CommandButton1_Click()
Range("A1").Value = "VBA"
End Sub

一行ずつ説明しましょう。

Private Sub CommandButton1_Click()

これは、CommandButton1という名前のボタンをクリックしたときのプログラムだ、という意味です。
※デザインモードアイコンをもう一度クリックして、デザインモードに戻してみましょう。
またボタンを右クリックして、プロパティを表示させましょう。
プロパティウィンドウの一番上に”(オブジェクト名)”とあるはずです。これがボタンの名前です。
先ほどCaptiono項を変更しましたが、これはあくまでもボタンに表示される文字です。

行間には、こう入力しました。

Range("A1").Value = "VBA"

これはセルA1の値を「VBA」とする、という意味です。
VBAでセルを指定するときは、このRangeを用います。
Range（レンジ）とは、一般に”幅”というような意味ですが、ここではセルA1のみを選択しています。
これを

Range("A1:A10").Value = "VBA"

としても、プログラムは機能します。セルA1～A10までの値が”VBA”になります。
最後に、

End Sub

とあります。
これはCommandButton1という名前のボタンに紐付いたプログラムが、ここでおしまい、という意味です。
VBAプログラムの機能はSubで始まりSubで終わるのです。

このように、VBAプログラムはボタンなどの部品に、機能を紐付けます。

まずは、習うより慣れましょう。

100本ノックと題して、とにかく数をこなして慣れるためのコンテンツを用意しました。
英語を学ぶときに単語や熟語の丸暗記から始めるようなものです。

とはいえ、これは暗記しなくても良いです。

とにかく「ボタンにプログラムを紐付けて実行する」という作業をたくさん体験しましょう。
数時間で終わりますが、あえて数日に分けて行うと良いでしょう。
”プログラミング”というものに対する拒否反応、苦手意識を払拭するのが目的です。

＜VBE画面＞
VBEとはVisual Basic Editorの略です。

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