台本

0.14(ゲーム名:ファンタジア 2nd)

 出演キャスト様
キャラ名 キャスト様 台詞数
ラスティ 夜霞 かなむ様 76
ワールド 高野 ぱぐ様 47
ソノラ 笑兵衛 様 64
クリス 四条 海斗様 42
サラトガ 鈴木 憲様 39
ギムレット 新谷 冬柚様 37
メアリー 壱槻 アリス様 35
 備考

 

ボイスドラマ区切りは進行状況を参照で、

172・260の一部セリフカットをお願いします



役名 番号 台詞 注釈     
ラスティ 001_001 「なぁ、ワールド。今回のお宝、見たことある奴いないんだってさ。街で噂の金の小鳥はこの世のものとは思えないくらい美しい歌声らしいぞ。このでかい屋敷のてっぺんにいるって聞いたが、登るのは流石にしんどいな……」  
ワールド 002_001 「僕はラスティのポケットに入ってればいいから楽だけど……。あ、あの窓がきっと小鳥のいる窓だよ。もうちょっと、もうちょっと!」  
    【SE・窓ガラスの割れる音】  

壁をよじ登っているラスティがワールドに話しかけている

窓を蹴破って室内に入ると、

物陰からソノラの声だけ聞こえる

ソノラ 003_001 「あら?今、何か割れる音がしたかしら」  声が遠い
ラスティ 004_002 「……ついてねえな、人がいたのか。眠らせて小鳥ちゃんをゲットしたらさっさとずらかるぜ!」  
物陰からソノラが出てくる
ソノラ 005_002 「まぁ、お客さまね!はじめまして、私はソノラ。窓からいらっしゃる方は初めてです。クリスが最近来てくれないからさびしかったの!」  
ラスティ 006_003 「おい、ワールド……」  
ワールド 007_002 「……金色の小鳥ちゃん、お持ち帰り、する?」  

少々の時間経過

ソノラ、ラスティ、ワールドでお茶を楽しむ

010_004でカップがソーサーに当たるSEなどあるといい

ソノラ 008_003 「ワールドちゃんは大きくなったり、小さくなったりできるのね。それに人間の言葉もとっても上手!」  
ワールド 009_003 「うん。普段は、ラスティのポケットに入ってるんだ。ソノラちゃんは歌が上手なんでしょ?外で噂になってるよ」  
ソノラ 010_004 「外、ですか?」  
ワールド 011_004 「うん、とっても綺麗な歌だって聞いて、ぼくたちソノラちゃんに会いにきたの」  
ラスティ 012_004 「おい、何なごんでるんだよ。金色の小鳥がこの、なんだ、天使?ってわかった以上長居は無用だぜ。このお嬢さんを外に持ってくわけにはいかないだろ」  
ワールド 013_005 「いいじゃん、おいしいよ。紅茶もクッキーも」  
ラスティ 014_005 「おまえは羊だろうが。食い意地張りやがって」  
ソノラ 015_005 「あの、お二人はお外からいらしたのですか?鳥のように、飛んできたのですか?」  
ラスティ 016_006 「……外からだけど、よじ登ってきたんだよ。飛べるわけないだろう、鳥やあんたじゃあるまいし」  
ソノラ 017_006 「外の世界は、楽しいですか?」  
ワールド 018_006 「ソノラちゃんは、外に出たことがないの?」  
ソノラ 019_007 「はい、私、この部屋で生まれてからずっとここで暮らしています。他の方は、そうではないのですか?」  
ラスティ 020_007 「そんなわけねーだろが。お前が着ている服だって外の奴らが作ってるんだよ」  
    【SE・扉をたたく音】  
ラスティ 021_008 「やべっ、人がきた。おいワールド、さっさとずらかるぜ!」  SE ドタバタ
ソノラ 022_008 「あ、あのっ。また、遊びに来てくれませんか?」  SE 窓が開く
ラスティ 023_009 「……気が向いたらな!」  SE 逃げる
クリス 024_001 「どうしたの?話し声がしているような気がしたけれど……」  
ソノラ 025_009 「え、っと。あ、窓ガラスが割れちゃってね!慌てちゃったの」  
クリス 026_002 「あら、本当ね……。いやだわ、すぐに直させます。ソノラ、怪我はない?もしかして、誰かが石でも投げたんじゃ……」  
ソノラ 027_010 「大丈夫、どこも怪我していませんよ。きっと、風が強かったのです」  
クリス 028_003 「よかった……。ごめんね、最近試験が多くて会いにこれなくて」  
ソノラ 029_011 「いいの、借りた本がとても面白かったわ。また、今度私にもお勉強を教えてちょうだい?」  
クリス 030_004 「え、ええ!私、この前も学校で成績が一番だったのよ。何でも教えてあげられるわ!」  

ソノラ、窓を見る

SE 風の音or鳥の声

ソノラ 031_012 「ありがとう、クリス」  シーン終了
ラスティ 032_010 「はー、とんだ無駄足だったな。なぁ、お前妖精だろ?あれってなんなの?」

時間経過

別の場所

 

ラスティ・羊

の会話

ワールド 033_007 「天使だよ。それも、とびっきりの!天使はね、妖精よりもずっとレアで神様に近い存在なんだよ。僕ら妖精は神様に言われて、一人の人間が幸せになるまでずっとそばにいるのがお役目だけど、天使は人間から愛情をもらったら天に帰るんだけどな」  
ラスティ 034_011 「どんな家に拾われるか分かんねーじゃん。適当すぎねえ?」  
ワールド 035_008 「妖精はついていく人間を自分で選ぶ。天使は必要とされている人間のもとにうまれる。そういった人間が卵に触れると生まれるそうだよ。もらった愛情を歌にしてその家を幸せにするんだ」  
ラスティ 036_012 「じゃ、愛情が足りないのかねー」  
ワールド 037_009 「そうは見えなかったけど、あの子はそろそろ帰らないといけないね。神様に人間界での生活を報告しなきゃ」  
ラスティ 038_013 「帰らないとどうなるんだ?」  
ワールド 039_010 「大人になってからの天使に人間界の空気は毒なの。あの子、きっと長い間人間界で暮らせないね。死んでしまうよ」  
ラスティ 040_014 「……へー」  

時間経過

ソノラの部屋

サラトガ、窓ガラス付近を調べている

ギムレットはその様子を眺めている

サラトガ 041_001 「なぁ、ギムレット。ソノラは風で割れたって言ってたけど、あれ、たぶん嘘だぜ」

 SE

ガラスをいじる

ギムレット 042_001 「同感だ。男物の足跡が1つに、ガラスの割れ方が異常過ぎる。おおかた泥棒だろう。都ではソノラのことがずいぶん噂になっていたからな。連れて行かれなくてよかった」  
サラトガ 043_002 「用心棒のくせにさらわれたんじゃ格好つかないもんな!はっはっは!泥棒、また来ると思うか?」  
ギムレット 044_002 「さぁ?……ただ、今のお嬢様にソノラは必要だ。仕事をきちんとこなせよ」  
サラトガ 045_003 「へーへー、家庭教師様はいいですねー。またお嬢、トップだったんだろ?鼻高々じゃねえの」  
ギムレット 046_003 「私なんていなくても、お嬢様は自力で取れるよ……。はぁ、旦那様ももう少しお嬢様に対して優しくなさってもいいのに」  
サラトガ 047_004 「ああ、健気で泣けるよな。かわいそうに、あんなに広い屋敷でいつも一人で飯食うんだぜ。俺があの年のときは、兄弟で飯の取り合いしてたよ」  
メアリー 048_001 「こらー、2人ともぼさっと突っ立ってないでどいでちょうだい。掃除の邪魔よ」

 SE

掃除道具の音

ハタキなど

サラトガ 049_005 「お、悪いなメアリー」  
メアリー 050_002 「ごめん、ちょっと聞こえちゃった。私もお嬢様と話していると切なくなっちゃうわ。ずっとお傍にいますなんて、軽々しく言えないもの」  
ギムレット 051_004 「おまえ、屋敷にずっといるわけじゃないのか?」  
メアリー 052_003 「あんた私より年下なんだから、メアリーさんと呼びなさい。……そうね、たぶん今年で働くのは終わりだと思う」  
サラトガ 053_006 「結婚するんだっけか」  
メアリー 054_004 「そうよ。私も奥さんになるってわけ」  
ギムレット 055_005 「……ふーん」  
メアリー 056_005 「なぁに?こんな美人のお姉さんがいなくなっちゃうと寂しい?」  
ギムレット 057_006 「調子に乗るな」  

そのやり取りの後にサラトガのみ移動

サラトガ、ソノラの部屋に行く

サラトガはソノラの嘘に感づいている

ソノラの歌が風に乗った風に流れていると尚いい

    【SE・ノック】  
サラトガ 058_007 「よ、ソノラ。ちょっといいか?歌っていたのか?」

 SE

ドアが開く

ソノラ 059_013 「あら、いらっしゃい。どうしたの?お仕事は?」

歌(BGM)

フェードアウト

サラトガ 060_008 「ん、聞きたいことがあってな。……ソノラ、クリスには言わないから教えてほしいことがあるんだ。窓、本当に風で割れたのか?」  
ソノラ 061_014 「え、っと。そうです」  
サラトガ 062_009 「ほんとのほんとに?」  
ソノラ 063_015 「……ほんとは違います」  
サラトガ 064_010 「うん、よし正直でいい子だ。どんなやつだ?」  
ソノラ 065_016 「サ、サラトガ!私、それは言いたくありません。また、来てほしいから」  
サラトガ 066_011 「そう言われても、俺の仕事は屋敷の警備だからなぁ。惚れちまったのか?」  
ソノラ 067_017 「惚れるって何ですか?」

 SE

きょとん

サラトガ 068_012 「そうだなー。ずっとそいつのことを考えちまうようなことかな」  
ソノラ 069_018 「じゃあ、きっとそれです!惚れています!」  
サラトガ 070_013 「そっかー……まいったな。あぁ、美人でナイスバディの姉ちゃんだったらよかったのに」  
ソノラ 071_019 「美人かは分かりませんが、とても可愛らしい方でした。白くてふかふかしていて」

 とぼけた曲が

あいそう

サラトガ 072_014 「白くて、ふかふか?で、かわいいの?色白?」  
ソノラ 073_020 「いえ。お顔は黒かったです」  
サラトガ 074_015 「う、うーん。色んな奴らにあったが、窓から来たやつがどういうのか想像できないな。ま、クリスには黙っておくよ」  
ソノラ 075_021 「ありがとうございます!私、最近窓から外を見るのがとても楽しいんです。あの人が教えてくれました。外には、素敵なものがいろいろあるんですって。クリスは外は危ないから出てはいけないといいますが、サラトガはどうですか?」

 SE

鳥の羽ばたき

or外を連想

させる音

サラトガ 076_016 「……外が楽しいのは帰る家があるからだな。ソノラ、外に出たいか?」  
ソノラ 077_022 「外というか、空に出たいです。鳥を見ていると、私の翼でも空を飛べそうな気がして」  
サラトガ 078_017 「出ればいいじゃねえか。カギはかかってないんだろ」  
ソノラ 079_023 「クリスが悲しい顔をしますから、見ていないところでも正直でいたいのです」  
サラトガ 080_018 「そうかい。……そろそろ、仕事に戻るわ。悪いな」  
ソノラ 081_024 「いいえ。お仕事お疲れ様です」

 SE

ドアがしまる

サラトガ退場

ソノラ 082_025 「・・・もう、出てきても大丈夫ですよ」  

SE 窓が開く音

SE 着地音

窓からラスティ、ワールドが出てくる

サラトガがいる間外に隠れていた

ラスティ 083_015 「ふぅ、おっかないおっさんだな」  
ワールド 084_011 「そう?いい人そうだったよ。えへへ、かわいいって言われちゃった」  
ソノラ 085_026 「……あの、どうして隠れなければならないのですか?」  
ラスティ 086_016 「そりゃ、俺たちゃ泥棒だからな」  
ソノラ 087_027 「泥棒とは、人のものを盗む職業?の方ですよね。でも、ラスティは何も盗んでいませんし、こうして私のところに遊びに来てくれます」  
ワールド 088_012 「うん、ぼくたちはソノラちゃんのお友達だよ」  
ラスティ 089_017 「ワールドが行け行けってうるせーんだよ」  
ワールド 090_013 「いいじゃない。僕だってたまにはラスティ以外としゃべりたいんだよ」  
ソノラ 091_028 「うふふ。……ごほごほっ!」  

ソノラ、激しくせき込む

BGMを緊迫したものに変える

ワールド 092_014 「ソノラちゃん、大丈夫!?」  
ソノラ 093_029 「……大丈夫ですよ。たまに、体調を崩してしまうんです」  
ラスティ 094_018 「おまえ、口から血が出てるぞ……」  
ソノラ 095_030 「……えーっと、血じゃないです。イチゴジャムとかです」  
ラスティ 096_019 「この、あほ!……拭いてやるから。その服に付いたら目立つぞ」  
ソノラ 097_031 「も、申し訳ありません」

 SE

衣ずれ音

(血を拭う)

ワールド 098_015 「ソノラちゃん、自分でも気づいているだろうけど、君の寿命はもうそれほど長くない。君は人間じゃないんだ。同じ生活はできないんだよ」  
ラスティ 099_020 「この羊は、お前が心配なんだって」  
ワールド 100_016 「もし、ソノラちゃんが望むのならすぐに外に連れて行ってあげるよ。君は天使なんだから、神様のところに帰らなきゃ。君の家はここじゃないんだ」  
ソノラ 101_032 「だ、だめです。お父様には申し訳ありませんが、クリスがさびしがるから行けません」  
ラスティ 102_021 「クリスってのは、ここのお嬢様か?」  
ソノラ 103_033 「そうです」  
ラスティ 104_022 「俺は気に入らねえな。あんたを一人でこんな部屋に閉じ込めて、お前自覚あるのか?俺から見たらな、お前はそいつのペット同然だ。ちょっといい部屋に住んできれいな服を着ているだけじゃねえか」  
ソノラ 105_034 「それは違います。私は自分の意志でここにいますよ。ラスティ、あなたには大事にしたい人はいないのですか?」  
ラスティ 106_023 「俺はそういうの嫌いだね。来るもの拒まず、去る者追わずがモットーだからな」  
ソノラ 107_035 「うふふ」  
ラスティ 108_024 「なんだよ」  
ソノラ 109_036 「私、本でそういうことを言う方ほど構ってほしいのだと知りました。私は、ラスティが好きなので遊びに来てくれると嬉しいですよ?ラスティは、私のことが好きではないのですか?」  
ラスティ 110_025 「おっ、お前は、よくそんな恥ずかしいことが言えるな!」

 SE

がたっ!

動揺している

ワールド 111_017 「ラスティ、顔が真っ赤っか」  
ラスティ 112_026 「うるさい!帰るぞ!」  
ソノラ 113_037 「えっ。申し訳ありません、何か失礼があったら謝ります……」  
ラスティ 114_027 「あーもう、なんなんだおまえは。そんな顔するな!俺が悪かったよ!謝るよ!はいはい、ごめんなさいすみませんもうしません悪うございました!」  
ワールド 115_018 「もー、違うでしょっ。ごめんね、この子素直じゃないから」  
ソノラ 116_038 「は、はい……」  
ラスティ 117_028 「お前さぁ、欲しいものとか無いの?土産で今度もってきてやるよ。しばらく来ないから」  
ソノラ 118_039 「え、私、嫌われてしまいましたか……?」  
ラスティ 119_029 「じゃなくて……野暮用だよ。仕事なの」  
ワールド 120_019 「遠い国に行くんだ。ここより南のね、暖かいところだよ」  
ソノラ 121_040 「そうですか、お仕事では、しかたがありませんね」  
ラスティ 122_030 「……お前も来るか?」  
ソノラ 123_041 「私は、ここでお土産を待ってます」  
ラスティ 124_031 「そっか……」  
ワールド 125_020 「じゃあ、また来るねソノラちゃん」  
ソノラ 126_042 「はい、お二人もお体に気を付けてください」  

SE 窓から飛び降りる音

時間経過

クリス、ギムレット、勉強中

真面目に取り組んでいる

SE ペンがカリカリする音(クリス)

SE 本をめくる(ギムレット)

クリス 127_005 「ねえ、ギムレット」

 SE

ペンが止まる

ギムレット 128_007 「はい、お嬢様」

 SE

めくる音が

止む

クリス 129_006 「お父様は、どうしたら私を褒めてくれるかしら」  
ギムレット 130_008 「それは……言葉に出さないだけですよ。旦那様は、お嬢様をとても誇らしく思っておられます」  
クリス 131_007 「……道で拾った卵が、あんなに大きな天使になったわ。彼女に会うとほっとするけど、私の汚い心がくっきりと浮き出て見えるの」  
ギムレット 132_009 「お嬢様、我々使用人はお嬢様を心から大切に思っておりますよ」  
クリス 133_008 「ありがとう。でも、さびしかったと語りかけてくれるソノラを見て、ホッとしてしまうの。私は……自分と同じ状況に彼女をわざと追い込んでいるわ」

 SE

時計の音:

部屋の

静かさが

分かれば可

ギムレット 134_010 「……休憩しましょう」

 SE

席を立つ

クリス 135_009 「え、でもまだ途中よ?」

 SE

ペンを置く

ギムレット 136_011 「メアリーにお茶とお菓子を運ばせます。何がお好きですか?」  
クリス 137_010 「セイロンがいいわ。砂糖はなしで。本当にどうしたの?」  
ギムレット 138_012 「なんでもありません!失礼いたします!」

 SE

遠ざかる足音

   

【SE・扉を閉める】

場面転換

メアリーとの会話

SE でこぴん音

 
メアリー 139_006 「はい、ストーップ。あのねえ、心配だからってありゃないでしょ?」  
ギムレット 140_013 「のぞき見とはいい趣味じゃないか」  
メアリー 141_007 「失礼ね、立ち聞きよ!なによう、シリアスモードになっちゃって。話くらい最後まで聞いてあげなさいよ」  
ギムレット 142_014 「聞いてられるか……もっと、子供らしく泣けばいいじゃないか!お嬢さまは大人びていてもまだ子供なんだ!」  
メアリー 143_008 「あんたは大人なんだから、気の利いた事の一つでも言えばいいじゃないの」  
ギムレット 144_015 「苦手なんだよ、ああいうの……。何を言えばいいか分からないし……」  
メアリー 145_009 「しょうがないわねー。バトンタッチしてあげるわ。女同士のほうがいい時もあるしね」  
ギムレット 146_016 「……すまない」  
メアリー 147_010 「あら、素直でかわいい所あるじゃない!大丈夫よ、神様は頑張っている人をちゃんと応援してくださるわ。私たちはお嬢様を支えるものよ?あなたがそんな顔をしてはいけないわ。紅茶とお菓子をもっていくから、元気が出たら帰ってらっしゃいね?」  
ギムレット 148_017 「恩にきる……」  
   

 

少しの時間経過

メアリーのみ戻る

【SE・扉が開く】

メアリー入室

 
メアリー 149_011 「紅茶とお菓子をお持ちいたしました、お嬢様」

 SE

扉が閉まる

クリス 150_011 「ありがとう。でも、それはこの部屋ではなくソノラの部屋に運んでくれないかしら。あなたも一緒に3人でお茶がしたいわ」  
メアリー 151_012 「かしこまりました、ではそのようにいたしましょう」

 SE

食器の音

(複数)

時間経過

クリス、ソノラ、メアリーがソノラの部屋でお茶

窓は開いているのを想定

時々、紅茶を飲んでいるSEや食器が触れるSE

ソノラ 152_043 「ねえ、クリス。私、お友達ができたんですよ。青い鳥さんです」  
クリス 153_012 「あら、珍しい色の鳥ね」  
ソノラ 154_044 「ええ、それでね。お菓子があるときはそれをあげているんですが、最近遊びに来てくれないんです。南のほうに行ってしまったみたいで」  
メアリー 155_013 「ああ、渡り鳥なんですね」  
ソノラ 156_045 「渡り鳥、とはなんですか?」  
クリス 157_013 「渡り鳥とは、食糧や環境の変化で住む土地を移動させる鳥のことよ」  
メアリー 158_014 「しかし、青い鳥で渡り鳥というのは聞いたことがありません。巣箱でもかけさせましょうか?戻ってくるかもしれませんよ」  
ソノラ 159_046 「あの鳥さんに、おうちはいらないでしょう。遊びに来た時のために、いつでも窓を開けられるようにしていれば十分です」  
クリス 160_014 「……貴女がそう言うなら、それでいいわ」  シーン終了
ラスティ 161_032 「いっきし!っあー、風邪かな?」

 場面転換

ラスティ&羊

部屋の中

ワールド 162_021 「花粉症じゃない?」  
ラスティ 163_033 「花粉症かー。やだなー」

 

ワールド 164_022 「ふふ、南に行くなんてうそついちゃってさ。久しぶりに怪盗やるんでしょ?狙いは金の小鳥ちゃん。きっと、これまでで一番難しいお宝だよ。こっそり忍びこめばいいのに」  
ラスティ 165_034 「俺はさー、苦労しないと手に入ったものに対して不安なのよ。盗んだやつがはっきりしてた方が周りに迷惑もかからないだろー」

SE

生活感:

椅子のきしみ

書類の音

ワールド 166_023 「お金貯めて買えば?」  
ラスティ 167_035 「うるせー。それに、あいつ見てるとムカムカすんのっ。何でさ、あいつは全部受け入れちまうんだよ。俺が周りの奴をだましたり、疑ってるのが馬鹿みてえじゃねえか」  
ワールド 168_024 「またまたぁ、素直になっちゃいなよ。高根の花でもさー、両思いかもしれないよー」

 SE

つんつん

ぽふぽふ

ラスティ 169_036 「いらねえよ、あんな面倒な女!」

 SE

机をたたく

時間経過

サラトガ、バタバタと登場

SE 走る

SE 乱暴にドアをあける

SE ドアが壁にぶつかる

サラトガ 170_019 「おい、大変だ。メアリーいねえか!?」  
メアリー 171_015 「何、どうしたの!?」

 SE

立ち上がる

サラトガ 172_020 「ソノラが血ぃ吐いてぶっ倒れた!クリスが見てるけど、お前もとりあえず行け!医者呼んでくるからそれまでお嬢を落ち着かせろっ」  「ブロンクスと」をカットお願いします
メアリー 173_016 「わ、わかった!まかせて!」

 SE

どたばた

ギムレット 174_018 「……そんなに慌ててどうしたんだ?」

 SE

登場音:

物陰にいた

メアリー 175_017 「ああ、あんたも来なさい!ソノラが倒れたって!」  
ギムレット 176_019 「倒れた……?」  
メアリー 177_018 「だから早く来いっつってんの!駆け足!ほら早く!」

 SE

ぐいっ!

ギムレット 178_020 「あ、ああ。わかったから、いたっ、ひっぱんな服が伸びる!」

 SE

ひっぱられる

場面転換

ソノラの部屋

クリス、血を吐いてぐったりしたソノラの近くにいる

    【SE・ドアの開く音】  
メアリー、慌てて中に入る
クリス 179_015 「ソノラ!!しっかりして、お願い!嫌だ嫌だ嫌々いやだあああ!」  
メアリー 180_019

「こっ、これは!・・・今、サラトガが医者を呼んでいます。ゆすっては危険です!」

 SE

服の音

メアリー、クリスを引っ張るが動かない

ギムレット、クリスの頬をたたく

このタイミングは無音

SE ビンタ1回

クリス 181_016 「なっ、何をするのですか!使用人のくせに!どきなさい!」

 SE

振り向く

ギムレット 182_021 「どきません、落ち着いてください。今、医者が来ると言っているでしょう」  
クリス 183_017 「医者は本当に直してくれるの!?どこかに連れてっちゃうだけじゃないの!?お父様は前もそうだったわ、新しいものを買えば済むと思ってるじゃない!!」  
ギムレット 184_022 「今度は私たちもいます。信じてください……!」  
クリス 185_018 「信じられないわよ!みんな嘘つき!私を置いてどこか行ってしまうんでしょ?あんただって、お父様が学費を出してるからお情けで私の家庭教師をしてるって分かってるわよ!そういうのなしで傍にいてくれるのはソノラだけよ!私は彼女がいれば何もいらないの!あんたなんていたって、いたって!」  
ギムレット 186_023 「……あぁもう!うるさい!信じろって言ってんだろうが!どう言えばわかるんだよ!」

 SE

壁を叩く

むしろ殴る

1度で可

クリス 187_019 「な、なによ……。うぅうぅ、うわああああああああんんん!!!」  
クリス、泣き崩れる

ギムレット、それをなぐさめようとする、

が、サラトガがきて失敗する

SE 複数人の足音

SE ガヤガヤ

サラトガ 188_021 「おい、医者を連れてきたぞ!皆どけ!!」  

時間経過

同日、夜まで看病している

クリス、メアリー、ソノラのそばにいる
ソノラ 189_047 「……ん。……クリス?」

 SE

ぱっちり

目が覚める

クリス 190_020 「ぁ……!ソノラ、目が覚めたのね。メアリー、ソノラが!えっと、ソノラ大丈夫?のどは乾いていない?痛いところはない?」

 SE

身を乗り出す

ソノラ 191_048 「……お水を、ください」  
クリス 192_021 「わかったわ。メアリー、お水をお願い」  
メアリー 193_020 「かしこまりました、お嬢様。……はい、ソノラ。ゆっくり飲むのよ?」

 SE

コップの音

ソノラ 194_049 「ありがとうございます。……んん(水を飲む)」

 SE

ごくごく

水を飲む

クリス 195_022 「ソノラ、お願い。どこにも行かないで……いなくならないで……」  
ソノラ 196_050 「……ずっと一緒にいますよ。でも、今はすごく眠いから少し眠らせてください……」  
クリス 197_023 「……わかったわ。何かあったらいつでも言ってね」  
ソノラ 198_051 「ふふ、クリスは心配性です……ね……」  
クリス 199_024 「……ソノラ?」  
ソノラ 200_052 「すーすー(寝息)」

 

メアリー 201_021 「大丈夫ですよ、眠っているだけですからご安心ください。お嬢様もお休みになってください。あれから一睡もしていないじゃありませんか」  
クリス 202_025 「……私なんかどうでもいいのです。……ギムレットにもひどいことを言ってしまいました。彼は、やっぱり私のことを怒っていますか?」  
メアリー 203_022 「大丈夫ですよ。あの子は優しい子ですから。ねえ、クリス様。クリス様はとても聡明でいらっしゃるし、大変可愛らしいレディです」  
クリス 204_026 「え……っと、そ、そのようなことはありません」  
メアリー 205_023 「ふふふ……、たまには甘えてみてください。そんなに、いつも立派でいるのは疲れてしまいます。おねだり上手になるのも時には大切ですよ」  
クリス 206_027 「甘えるなんて……みっともないのではありませんか?」  
メアリー 207_024 「うーん。お嬢様は立派になさっているので、使用人としては隙がなくてお声をかけにくいとでも言いましょうか。もう少し適当でもいいのですよ?心を許すとはそういうことだと私は思います」  
クリス 208_028 「そういうものですか……善処します」  
メアリー 209_025 「じゃあ、まずはギムレットに謝らないといけませんね」  
クリス 210_029 「そ、そうですね!さっそく実行いたします!」

 SE

立ち上がる

クリス、早足で部屋を出ていく

しばしの間ののち

クリス 211_030 「……ギムレット!ギムレットはどこですか!?クリスがギムレットを探していると屋敷のものに伝えなさい!」

 編集:

遠くに聞こえる

シャーリー、まだソノラの部屋にいる

SE ふとんを直す

SE 頭をなでる

メアリー 212_026 「ソノラ、いつも頑張り屋で優しいわね。貴女の優しさが、少しずつお嬢様の心を変えているわ……」  

あけていた窓から手紙が落ちてくる

SE 紙が落ちる音

(花粉症の下りで予告状を書いていた)

SE 立ち上がる

メアリー 213_027 「あら、手紙?」  

SE 予告状をひろう

メアリー、手紙の宛名を見て驚く

メアリー 214_028 「こ、これって……はぁ~、何でまたこんなタイミングで来るのかしら。ったく、サラトガはお屋敷で何をやってるのよ。もー」  
ラスティ 215_037 「次の満月の夜、クリス様の金色の小鳥をいただきに参上します怪盗フレスカ」

 予告状内容

シーン終了

サラトガ 216_022

時間経過

サラトガ・ギムレット

部屋で会議中

SE 

手紙をいじる

ぺらっとめくる

 

「フレスカ、最近活躍している泥棒だな。ギムレット、知ってるか?」

 シーン開始
ギムレット 217_024 「一応は。どんなに厳重な警備をしいても、足音ひとつ気付かせずに盗み出してしまうらしいな。まあ、噂に尾ひれがついているだろうけど」  
サラトガ 218_023 「強いかな、そいつ」  
ギムレット 219_025 「会えばわかるだろう。……ソノラの正体をどこまでしっての宣言かは分からない。だが、連れて行かれるのは困る。そうだろ?」  
サラトガ 220_024 「ああ、お嬢の心の安全が俺らの最優先事項だ」  
ギムレット 221_026 「お嬢様はお優しい。まだ幼さはあるが我らの主人であることに変わりはない。けがで傭兵を解雇されたお前が、この屋敷にいられるのだってお嬢様のおかげだ」  
サラトガ 222_025

「俺は戦場で死ぬぞーって思ってたけど、ま、こういうのも悪くはないな。

気づいてるか?お嬢が勉強頑張ってるのって、お前が家庭教師を続けられるようにってのもあるんだぜ」

 
ギムレット 223_027 「知っている・・・守れよ、必ず」  
サラトガ 224_026 「ああ。でも秘密にしておこうぜ。使用人の美学だろ?」  
ギムレット 225_028 「当然だ」  

時間経過

満月の夜(予告した夜)

屋根の上にラスティ・ワールドがいるイメージ

SE ふくろうの声・鈴虫の音など

ラスティ 226_038 「ああ、今日は綺麗に月が見えるな」  
ワールド 227_025 「まんまるだね」  
ラスティ 228_039 「お姫様をさらいに行くぜ」  
ワールド 229_026 「あーあ、ナイトだったら格好いいのにね」  
ラスティ 230_040 「いいじゃねえか、どっちだって。死にかけの女連れ出すんだ、気合い入れろよ」  
ワールド 231_027 「合点承知!」  

SE ジャンプ(ラスティが飛んだ)

場面転換

廊下で警備兵を見つけて眠らせるシーン

ワールドは眠らせる能力を持つ

ラスティ 232_041 「よし、行け、ワールドっ」  こっそりと
ワールド 233_028

「羊が一匹、羊が二匹~♪

柔らかい夢にくるまれてお眠り」

 SE

とことこした

足音

    【SE・扉をあける】  

ギムレット、慌てて部屋に来る

SE 鍵束の音

SE どたばた

ギムレット 234_029 「サラトガ、いるか!?大変だ、屋敷中の警備兵が皆眠っている……!ああ、どこに行ってるんだまったく!」  

後ろにラスティが表れて、ギムレットを気絶させる

ラスティは天井からタイミングよく飛び出す

首をトンとうつイメージです

SE 天井から着地

SE みねうち

SE どさりと倒れる

ラスティ 235_042 「よっと、いっちょ上がり!」  
ワールド 236_029 「……ラスティ、後ろ!」  

サラトガ、ラスティを攻撃

サラトガの武器は斧系(大きな剣でも可)

ラスティは盗賊なので短剣(二刀流イメージ)

SE 慌ててよけるor飛んで交わす

SE 壁がめり込むような大きな衝撃音

ラスティ、よける

SE じりじりとした足音

SE 壁がかけてパラパラと欠片が落ちる

SE 斧を抜く

サラトガ 237_027 「へへ、やるじゃねえの。……ん、お前が泥棒で間違いなさそうだな」  
ラスティ 238_043 「ちぃっ!ワールド!」  
   

【SE・ぽんっ】

 

ワールド、大きくなる

SE しゅたっと着地(可愛く)

ワールド 239_030 「とうっ!しゅたっ!羊がいっぴ~……」  
サラトガ 240_028 「しゃらくせえ!」  

サラトガ、ワールドを吹っ飛ばす

ワールド、壁にぶつかって落ちる

SE どかーん

SE ばたんきゅー

SE ぽてっ

ワールド 241_031 「きゅう~~~」  
サラトガ 242_029 「って、なんだありゃ!羊か!?勢いでぶっ飛ばしちまった」

 SE

頭をかく

ラスティ 243_044 「げっ、気絶してる……。は~、ついてねえなー」  
サラトガ 244_030 「へっ、兄ちゃんもしかしてソノラの青い鳥か?」

 

ラスティ 245_045 「なんだそれ?」  
サラトガ 246_031 「……ソノラがなぁ、青い鳥と仲良くなったんだと。そいつぁ渡り鳥で、もう南に行っちまって帰ってこない。自分はもう長くないから会えないかもしれないけど、初めて外から遊びに来てくれた友達だから少しさびしいってさ」

 SE

足を

とんとんさせる

ラスティ 247_046 「……ふーん」  
サラトガ 248_032 「だがな、あいつは俺らのお嬢様に必要だ。惚れた女を持って行きたきゃ俺を倒していくんだな」

 SE

武器を構える

ラスティ 249_047 「……お前らは、どうしてソノラを閉じ込めておくんだ?あいつはこの世界で長く生きられる体質じゃねえ」

 BGM

控え目に

シリアス

サラトガ 250_033 「可哀そうだとは思うぜ。だがそれだけだ!!俺らは自分の主人を最優先する。……お前、いいやつだな。好きだぜ、そういう奴。痺れるね。……さあ、そろそろ手合わせ願おうか」  
ラスティ 251_048 「俺も、おっさんみたいなの嫌いじゃないぜ……ちったぁ、手加減してくれよな」

 SE

武器を構える

   

 

SE 2人が地面をける

【SE・剣の戦い】

 

時間経過

サラトガが負けてその辺に転がっている

ラスティ、ワールドを起こす

SE 足を引きずる

SE ワールドを揺さぶる

SE 眼をぱちぱちさせる

ラスティ 252_049 「……おい、ワールド。起きろ……」  
ワールド 253_032 「ん、うーん……。あっ、ラスティ、血だらけだよ。えっと、ぼくはどうしたんだっけ、確か吹っ飛ばされて……」

 SE

がばっ!

跳ね起きる

ラスティ 254_050 「……行くぞ、おっさん、目が覚めちまう」

 SE

足を引きずる

ワールド 255_033 「う、うん……」  

ワールド、一度振り返って慌ててついていく

SE ぽてぽて(ワールド)

一瞬止まる

SE たたたたっ(ワールド)

場面転換

ソノラ、クリス、シャーリー、ソノラの部屋にいる

ソノラ、クリスは予告状を知らない

    【SE・弱いノック】  
クリス 256_031 「……だれかしら?」  
メアリー 257_029 「確認してまいります」  

SE シャーリーの足音

SE ドアをあける

SE シャーリーばたりと倒れる

ワールドが眠らせた

クリス 258_032 「どうしたのです、メアリー!?」  

SE ドアがぎぃぃ、と鳴る

SE 弱い足音

ラスティ、登場

ラスティ 259_051 「……こんばんは、クリス様」  
クリス 260_033 「あなたは誰です!?何をしたのですか!」

 SE

がたり

「クリスに」をカットお願いします

ラスティ 261_052 「……眠っているだけです、ご安心を」  
ソノラ 262_053 「ラ、ラスティですか?南に、いったんじゃなかったのですか?」

 SE

ふとんを

ずらす

ラスティ 263_053 「よう、痩せたな。飯食ってるか?」  
クリス 264_034 「ソノラ、この人お知り合いなの?」

 SE

振り向く

ソノラ 265_054 「……そうです。私の、青い鳥さんです。どうして、今日はドアから来たの?どうして、そんなに……けがをしてるの?」  
ラスティ 266_054 「……ん、後で話す。イチゴジャム的な何かだから安心しとけ。……お嬢様、お嬢様がお持ちの金の鳥はこの籠の中ではもうじき死んでしまいます」  
クリス 267_035 「嘘です!そ、そんなの、どうして分かるのですか!?」

 

ラスティ 268_055 「本当は、ご存知でしょう?……私は、その小鳥が命を落とさずにすむ方法を存じております」  
クリス 269_036 「ど、どうすればいいのです?」  
ラスティ 270_056 「空に、返してください」  
ソノラ 271_055 「……ラスティ、私はこのままでいいですよ。クリスのそばにずっといたいのです」  
ラスティ 272_057 「やだね、返事は聞かない」  

ワールド、クリスを眠らせる

233_028を流す

クリス 273_037 「ソノ、ラ……」

 SE

ばたり

ラスティ 274_058 「……俺もそろそろ限界だ。っとと、やべえ。ふらふらしてきた」

 SE

壁にもたれる

ソノラ 275_056 「……私がここで死んでも、空へ戻っても、クリスはきっと泣くのでしょうね」  
ラスティ 276_059 「そうだな……そうかもな」  
ソノラ 277_057 「駄目ですねぇ、私は」  
ラスティ 278_060 「俺のせいにしちまえよ、全部。……鳥がいなくなったのも俺のせい、お前がここに残れないのも俺のせい。俺はお前のためじゃない、自分のためにやってんだ」  
ソノラ 279_058 「……ラスティ」  
ラスティ 280_061 「持つぞ。っと、お前軽いなあ……なんだ?喋ると舌かむぞ」

 SE

抱き上げる

ソノラ 281_059 「私、貴方がしていることが正しいのか分からないけど……ありがとう」  
ラスティ 282_062 「……お前、いい顔で笑うなぁ」  
ソノラ 283_060 「さよなら、クリス。私、貴女に会えて本当に幸せだった。さよなら……ごめんなさい」  

回想シーン

ラスティ・ワールドと会話

思い出している感じ

声が少しぼやけた加工だとなお良し

284_063から293_067までに

時計の音を12回鳴らす(シンデレラっぽく)

ラスティ 284_063 「ソノラの体は、どうすればよくなる?」  
ワールド 285_034 「彼女には、もう自力で飛ぶ力が残っていない。でも、神様に近い位置にいる僕ら妖精なら力を彼女に渡すことができる」  
ラスティ 286_064 「……そしたらお前、どうなっちゃうの?」  
ワールド 287_035 「僕ら妖精は、神様から一人の人間を幸せにするように仰せつかっている存在。その目的が達せられたら現世の肉体は滅びを迎え、ぼくの魂は天に帰る」  
ラスティ 288_065 「俺の幸せって、何?」  
ワールド 289_036 「うふふ、それは僕にはわからない。神様はいつでも、幸せの形を探している。ラスティが生きてて良かったと心から思える時が、きっとそうなんだよ」  
ラスティ 290_066 「……あいつ、出してやりてえな」  
ワールド 291_037 「手伝うよ、素敵な提案だね」  
回想終了
ワールド 292_038 「さあ、月の光が満ちている間に」  
ラスティ 293_067 「ああ、よろしく頼む」  

ワールド、光を出してソノラを治す

SE 光を出しているような音

ワールド、回想
ワールド 294_039 「僕が初めてラスティを見たのは、雪の降る大きな町でだった。さびしい気持ちに僕たちは反応する。姿を消してその気持ちの持ち主を探していると、たくさんの警官に追いかけられている君の姿が見えた」

 SE

雪を踏む

鈴の音

クリスマス風

ワールド 295_040 「金持ちの家からたくさんのお宝を盗んで、持ち運べる分だけもらうとあとは全部貧しい家にあげてしまったね。でも、誰にも言わないから、君は誰にも感謝されないし、やっぱりいつも一人だった。僕は、そんな君を選んだ」  
ワールド 296_041 「長い旅をしたね。君が高い窓から飛び降りて、僕が大きくなってクッションになったこと。君は忘れないでいてくれるかな。意地悪な領主を丸坊主にしたり。そうだ。僕はよく君の枕にされたっけ」  
ワールド 297_042 「ねぇ、ラスティ?僕たちにはたくさんの思い出があるね」

 ここは無音

声のみ

ワールド、回想終了

BGM 元に戻る

ワールド 298_043 「幸せになってね」  

ワールド、消える

SE ワールドが消える音

SE 回復しているような音

ラスティ 299_068 「ありがとな、相棒」  
ソノラ 300_061 「……体に、力が戻ってきます。これは、ワールドちゃんが?」  
ラスティ 301_069 「空に帰るんだ。ソノラ。ここはお前の居場所じゃない」

 SE

窓枠に

足をかける

ソノラ 302_062 「途中まで、貴方も一緒に行ってくれませんか……?」  
ラスティ 303_070 「お言葉に甘えるぜ、初デートだな。これ、持ってけよ。言ったろ、前に土産を持ってくるって。お前の親父は、娘が男から物をもらったら怒る?」

 SE

かちゃり

金属音

ソノラ 304_063 「わぁ、綺麗な首飾りですね!大切にします、ずっとずっと大事にします!」

 SE

手に取る

ラスティ 305_071 「俺さ……歌が聞きたいんだけど。お前さ、ちょっと歌うまいじゃん」  
ソノラ 306_064 「えっ?……はい、喜んで」  

SE 大きな翼がばさりと音を立てる

ソノラの歌があるとなおいい(その場合はフェードアウトしていく)

 

時間経過

後日談

クリス、サラトガ、ギムレット、メアリー、クリスの部屋にいる

クリスは紅茶を飲んでいる

全体的にくつろいでいる

SE 砂糖をかき回すスプーンの音(複数)

SE 小鳥のさえずり

SE お茶をすする音

メアリー 307_030 「お嬢様、思ったより動揺してないわね」  こっそり
ギムレット 308_030 「ああ、むしろすっきりした顔をなさっているというか」  こそこそ
メアリー 309_031 「まったくもー、ギムレット、あっさり倒されちゃったらしいじゃない。サラトガから聞いたわよー」  
ギムレット 310_031 「なっ、お前だって眠らされたそうじゃないか!」

 SE

がばっ

メアリー 311_032 「私はか弱いのよ!」

 SE

がばっ

クリス 312_038 「やめなさい、二人とも。すべて聞こえています」  
サラトガ 313_034 「にししし、怒られてやんのー」

 SE

振り向く

ギムレット 314_032 「よろしいのですか、お嬢様?あの泥棒、警察にいったほうがいいのでは」  
クリス 315_039 「よいのです。小鳥が一羽、籠から逃げてしまっただけですから」  
サラトガ 316_035 「あー、あいつ根性あって面白かったなー」

 SE

どさっと

椅子に

もたれる

メアリー 317_033 「あんた、骨折れてんでしょ。おとなしく寝てなさい」  
サラトガ 318_036 「いーんだって、へへへ」  
ギムレット 319_033 「(こっそりと)……サラトガ、お前、本当に本気出して負けたのか?」  
サラトガ 320_037 「ん~?……本気だって、マジマジ大マジよ。いやぁ、俺も歳とっちゃったね~」  
クリス 321_040 「ふふふ……。貴方達がいてくれると、賑やかで楽しいですね」  
ギムレット 322_034 「お嬢様、そろそろお勉強のお時間です」  
サラトガ 323_038 「なんでえ、固いこと言うなよ。勉強ばっかりでもよくないぜー」  
ギムレット 324_035 「おまえに言われてもなんとも思わん」  
クリス 325_041 「……今日は、皆でお茶が飲みたいです。ギムレット、駄目ですか?」  
ギムレット 326_036 「えっ?えっと、いや、しかし……」  
メアリー 327_034 「かしこまりました。それでは、人数分の紅茶をお持ちいたします」  
サラトガ 328_039 「お嬢も言ってるし、決まりなー!俺、泡の出る麦茶!」  
メアリー 329_035 「はいはい、紅茶4つねー」  
クリス 330_042 「うふふふふ」  
ギムレット 331_037 「……ま、たまにはいいか」

 BGM

控え目に

場面転換

ラスティ、一人でぼんやりしている

人気のいない高い山の上を想定

星を眺めている

BGMは控えめ

SE 夜の虫の声

ワールド 332_044 「一人は、さびしい?」  
   

 

【SE・ぽんっ】

少し高い位置から

下りてくるイメージ

ワールド登場

 
ラスティ 333_072 「……なんだよ、お前。死んじゃったんじゃなかったの?」

 SE

草の音

身動きした

ワールド 334_045 「ふふ、神様がね。もう少し、一緒にいていいよって」  
ラスティ 335_073 「ふーん、ありがたいねえ」  
ワールド 336_046 「ラスティ。君は、もっともっと幸せになれるよ。最初から幸せを諦めないで。それまで、仲よくしてね」  
ラスティ 337_074 「ああ、さびしかったぜ。相棒」  

ラスティ、空を見上げる

うーんと背伸びをしたような間

SE 勢いよく立ち上がる

ラスティ 338_075 「あいつ、元気にやってる?」  
ワールド 339_047 「うん、愛してるって伝えてほしいって」  
ラスティ 340_076 「……そういうことは、直接言えっつーの!」  
END


formed by N的シナリオチェンジャー

最終更新:2009年12月07日 21:42