混色の種類

(混色の分類)

  • 加法混色(広義)
  • 同時加法混色:加法混色(狭義)
  • 継時加法混色=回転混色:中間混色/平均混色
  • 並置加法混色=並置混色:中間混色/平均混色
  • 減法混色


  • 加法混色
 刺激が色光であった場合に、ある色光に別の色光を加えると、重なった部分の色光(混色光)は光量が増加する。
 輝度が合計される混色を加法混色と呼ぶ。
 混色光の輝度は、それぞれの色光の輝度の和になる。

<グラスマンの法則>
 それぞれの色光のxy色度座標と輝度が(x1,y1,L1)と(x2,y2,L2)である時
 混色光のxy色度座標(xm,ym)と 輝度Lm:
  Xm=[(x1/y1)L1+(x2/y2)L2]
  Ym=L1+L2
  Zm=[(1-x1-y1)/y1]L1+[(1-x2-y2)/y2]L2
 以上より
  xm=Xm/(Xm+Ym+Zm)
  ym=Ym/(Xm+Ym+Zm)
  Lm=L1+L2

 2色混色の場合:加法混色光は、xy色度座標上で2つの色光の 色度座標 を結んだ線上の色となる。
 3色混色の場合:加法混色光は、xy色度座標でつくる三角形の内側の色になる。
(赤,緑,青の三原色より、様々な色をつくる場合は、それらの作る三角形が大きくなるほど、色再現域が大きくなる)

 継時加法混色:同時ではなく、きわめて短い時間間隔で交替する色光が眼に入る場合の混色。
  (時間周波数の高い短時間の色光の交替による混色)
 並置加法混色:点描画 のような細かい点が隣接して並んだ場合の混色。
  (空間周波数の高い小さな色光の集合による混色)

  • 中間混色/平均混色
 混色した際に、明るさが混色に用いた色の中間の明るさになる混色。
 回転混色と並置混色の2種類がある。
例)輝度1の色+輝度2の色
 同時加法混色:輝度3の色
 中間混色/平均混色:輝度1.5の色

  • 並置加法混色=並置混色(中間混色/平均混色)
 点描画やモザイク画、色違いの縦糸と横糸で織った織物を遠くから眺めると、混色 して別の色に見える。
 見分けることが出来ない微小な点の集合として色光を目に入射させると、2つ以上の色刺激が網膜上で重なって融合して混色されるために1つの色に見えることを、並置加法混色と呼び、空間に関わる並置加法混色では、混色されてできる 色が、元の色の平均化された明るさになって見える。
 混色光の輝度は、それぞれの色光の中間の輝度になる。
 空間分解能の限界を超えることによる混色。

 並置加法混色では、混色後の明るさは、元の色の色光の明るさとその色の面積との積の平均となる。

  • 継時加法混色=回転混色(中間混色/平均混色)
 コマやレコードプレイヤーなどの回転円盤を一定面積比で扇形に塗り分けて回転させると、本来はこの2色を交互に継時的に見ているが、網膜で 混色して1つの新しい色に見える。
 継時的に網膜 を刺激すると別の色感覚が生まれることを継時加法混色と呼び、時間に関わる継時加法混色では、混色されてできる 色が、元の色の平均化された明るさになって見える。
 混色光の輝度は、それぞれの色光の中間の輝度になる。
 時間分解能の限界を超えることによる混色。

<回転円盤による混色方法=マックスウェルの回転混色>
 きわめて短い時間間隔で交替する色光が眼に入る場合、 網膜の中で混色が生じる。
 回転混色盤(Maxwell disc)では、n色混色後の明るさ は(Lm)は元の色光の明るさ (ln)および提示時間(tn)との積の平均となる。
 Lm={l1・t1+l2・t2+・・・・・+(ln-1)・(tn-1)+ln・tn}/n

  • 減法混色


最終更新:2013年03月17日 12:32
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