ここんとこすっかり弱い将棋しか指せてませんがその中から。
終盤の寄せやら詰将棋、必死問題やら解く際に重要な概念の一つが
升目を埋める
ということらしいです。
1手必死の問題を解くときなんかは自分の駒の利きを塗り潰してから考えると
結構簡単に解けちゃったりする。
さて以下の局面。
相手の攻めが王手ラッシュでなくなったのでここで決めに行きたい。
パッと見える48銀成~58飛は47~36と逃げられて失敗。
これは当然「下」の手でお話にならない。
実戦は47の地点を埋めてしまおうと35桂。
これで一手勝ちなのかもしれないが、指していて自身があったわけではない。
決め手というには弱い「中」の手といったところか。
対局後Bonanza先生にお伺いを立てたところ、返ってきた答えは36桂!
これで以下受け無しだというのだ。
即ち歩と飛車どちらで取っても36の地点が埋まってしまったので
58銀成から簡単な詰み、金が逃げても48飛で詰み。
華麗に決まって「特上」の一手。
普段寄せを考える時でも利きで埋めていくことしか思いつかないが、
駒そのもので埋めてしまうというのはなかなか思いつかない。
いい発見でございました。
※なおこの局面以前にも何度かこの手が利く局面があったんですね。
この手が見えていたらもっと楽に勝てたんですねえ。
嗚呼終盤力。
最終更新:2011年01月06日 22:26