TI OMAP4


仕様

TI OMAP4430/4460
45nmプロセス
CPU:ARM-CortexA9デュアルコア(最大)1.2GHz/(最大)1.5GHz L2キャッシュ:1MB NEON SIMD対応
GPU:PowerVR SGX540 300MHz/384MHz OpenGL ES2.0
RAM:デュアルチャネルLPDDR2 400MHz
動画:デコード:1080p30fps/1080p48fps エンコード:1080p30fps/1080p48fps
解像度:1920x1200

TI OMAP4470
45nmプロセス
CPU:ARM-CortexA9デュアルコア(最大)1.8GHz L2キャッシュ:1MB NEON SIMD対応
GPU:PowerVR SGX544 384MHz+(2D)Vivante GC320 OpenGL ES2.1
RAM:デュアルチャネル LPDDR2 400MHz/466 MHz
動画:エンコード:1080p48fps デコード:1080p48fps
解像度:2048x1536

解説

正式名称はOpen Multimedia Application Platform
世界各社のスマホやタブレットPCで広く使われていたSoC。しかし中華PAD界での採用はSmartQシリーズのみの少数派。
ベンチマークのスコアのわりに、ぬるぬる動くとの評判
中華パッドでよく使われるSoCに比べ高価だが、省電力・低発熱である

Android4.0、IceCreamSandwitchのリファレンスに選ばれ
GoogleのNexusブランドを冠した、GalaxyNexusにもOMAP4460(1.2GHz版)が搭載されるほど
(ICSはまずOMAP4向けに作られており、FWの出来がすごくいいとかなんとか)

OMAP4430/4460は、Exynos4210やRK3066のように突出した性能こそないものの
省電力・低発熱・低価格で動画にも強く、Tegra2やSnapdragonS3と比較して優等生と言われていた
(Allwinner系SoCなどと比べるとさすがに動画は劣るが)
ちなみに4430と4460の違いは、主にCPUとGPUのクロック、動画性能である
(上の仕様を参照)

OMAP4470は4430/4460と反対に、かなり尖ったSoCになっている
CPUのクロックは1.8GHzと、Cortex-A9としてはかなり高めな上
GPUがPowerVR SGX540からPowerVR SGX544にバージョンアップされている
(SGX544はPowerVR 5XTシリーズであり、SGX540とは性能に結構な差がある)
さらに2DコアとしてVivante GC320を別で搭載。そのおかげか2048x1536の解像度にも対応
また低負荷時やスリープ時のメールの待ち受け用に、Cortex-M3を別で搭載しているとか
ただしクアッドコアの普及やSoC自体が高価などの理由か、OMAP4430/4460に比べると採用例は少ない

ちなみに搭載機のベンチは
KindleFire(OMAP4430 1.2GHz)がantutu(v2)で5000程度、antutu(v3)で6000程度
KindleFireHD7(OMAP4460 1.5GHz)がantutu(v2)で6500程度、antutu(v3)で8000程度
KindleFireHD8.9(OMAP4470 1.8GHz)がantutu(v2)で7000程度、antutu(v3)で9500程度
という結果になっている
あくまでそれぞれのSoCを搭載した、1つの端末のベンチマークの結果と考えて欲しい

後継に28nmで製造される
TI OMAP5430/5432 (A15*2(~2GHz)+SGX544MP2+GC320)
が予定されている



コメント

+ タグ編集
  • タグ:
  • OMAP4
  • Cortex-A9
  • DualCore

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2013年02月09日 11:56