“内なる太陽”ノルタス師の手紙
ヴェセリン・カサリー殿
わが良き友人よ、この手紙は私の恐ろしい発見をお伝えするためのもの。しかしまず先に、この手紙を君に届ける私の新しい友が持つ技術の数々が、以後数か月の間に開拓地と七つの村を訪れるであろう『招かれざる客』に立ち向かうために役立つだろう、ということを知ってほしい。彼に学ぶのです。必ずや大きな実りがあるでしょう。
では本題に入りましょう。タナクランの影の高原頂上に隠れ住む孤立部族、マントルー村に残るオルマンの伝説を私は探し求めていました。この隠れ里と接触し、『陽の父』なるペイロアの教えを伝えたいと願っていたのです。私の思うに(あなたにはかつてお話したことですが)、荒々しき太陽神トナティウへの信仰はペイロアへのそれにつながるものと思われるからです。ペイロアとかの蕃神には、司祭たちも認めうる多くの共通点があります。『太陽と月の石版』がそれを証明するでしょう。マントルー村にペイロアの叡智を示すことで、彼らに文明の光を与えられるのではないかと私は考えていました。
しかし多くの手がかりから、マントルー村はすでに滅んでいるものと思われます。『損なわれし偶像の都市』に、なにか恐ろしいものが棲みついたという噂はあなたもご存じでしょう。七つの村々は中央高地を強く禁忌としています。しかし、中央高地にすむモノは、タナクランの廃墟に大人しく引きこもっていてはくれませんでした。この手紙の担い手こそは、この禁忌、この恐怖が実在することの証明です。中央高地からやってきた残忍な侵略者が、彼の部族を蹂躙し虐殺したというのです。デーモンの皮を身に纏った侵略者たちが、いかなる理由か彼の部族民の生き残りを捕虜とし、『損なわれし偶像の都市』へ連れ去ったと。
私も彼ら侵略者の爪痕をいくつか目にしましたし、彼らの死体に遭遇することさえありました。ですが私は恐れません。いかなるデーモンも私の純粋な信仰には太刀打ちできますまい。私は新しい信者たちとともに、中央高地に向かいます。私たちはマントルーの子らを救い、奴らを打ち倒すことでしょう。しかしもし雲が張り夜の闇が落ち、ペイロアの恩寵が私に届かず、私が死ぬことがあれば、『損なわれし偶像の都市』の悪の血筋が生き延び蔓延ることとなるでしょう。もし私の足跡を追ってもらえるのなら、『太陽と月の石版』を携えてください。その遺物こそ、前タナクラン文明崩壊の秘密を解き明かす鍵ではないか、と私はにらんでいるのです。
私の命など惜しくはありません。ペイロアは故あって私にこの旅と運命を与えました。ここにいるブルガンくん*の変わらぬ友情があれば、私のクエストも決して孤独ではないのです。ですが、彼ら侵略者が武器を持って立ちはだかるのではなく、私を試そうとするのならば、それこそを私は恐れます。もし私が戻らぬ時は、あなたはあなたの戦いを。そしてこの書状を私の遺言として、サッセリン暁の評議会、聖騎士レディ・ゴウサラーに送ってください。
あなたの終生の友、ノルタス・イナーソル
- *ブルガン:亜人によくある名前。ゴブリンとか。
2012/3/10
- というわけで、ノルタスさん探しに出かける一行。
- 「きっと死んでるよね」「たぶんね」
- 「ええまあ、死んでると思うので死体回収よろしく」とサッセリンのペイロア寺院。
- 「パネエな」「さすがモヒカンさんパネエ」 つまり死体さえあれば復活は容易、ということで。
- 新型揚陸艇「リトル・ワイバーン」就航。陸海空に運用可能な万能艦、動力はユークの召喚獣。
- 「音速は超えられなかったが、竜くらいなら余裕で追い抜ける」(ドヤァ)
- というわけでゴンドラ兼馬車兼揚陸艇「リトル・ワイバーン」を搭載した「シー・ワイバーン」号は東回り航路から中央高地~タナクランの廃墟を目指す。
- 出発から1週間、中央高地に到着。恐怖の島本島の、やや北寄りに座す楯状台地。その標高は3000フィートにも達する、周囲とは隔絶したまさに「ロストワールド」。
- 「なんでこんなところ首都にしたんだ」「え、大崩壊のときに地殻変動とかしたんでねえの?」
―「リトル・ワイバーン」の機動力は遺憾無く発揮され、崖から台地中央の『禁断の島』までの半ばほどの場所でリザードフォークたち数名と接触。
~~~続きは後で書く、たぶん
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