銀河大帝ギガカイザーXXX - SRCブログレビューWiki

銀河大帝ギガカイザーXXX

作者：オンボロイドβ
配布URL：http://www7b.biglobe.ne.jp/~oborobe/

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サイト名： シレスティアルブルー
文責者：青空隊長
掲載日：2010/01/06
記事URL：http://d.hatena.ne.jp/alulu/20100106
感想本文：

一つのシナリオに７＋１のロボたちが様々な物語を繰り広げる
オムニバス形式のオリロボシナリオ。
キカイオーを想像してくれたら良いかもしれません。キカイオーッ！！

   【#001　JUELVEIN】

正直、良く分からなかったシナリオ。
主人公がいて、なんだか根暗なヒロインが居て、『感染源』を狙う組織がいて、
気が付いたらヒロインが『感染』していて、主人公が白い髪になって、
組織のまわし者と戦いました。

結局、感染とはなんなのか？　主人公は何者なのか？
一緒に搭乗していた女の子は誰なのか？
それはクリアしたあと、図鑑を開けば分かります。
……他のシナリオを見た後これをプレイすると作者さんの力量が分かりますね。
絶対、狙ってやってます。凄いぜ、オンボロイドさん！

   【#002　孤高天撃ウルファリアス】

正々堂々を重んじる悪の組織『戒魔』とリアリストな防衛軍が戦う、
ウルが可愛い物語。別名、得点ブレイカー。

イマイチ理解が追いつかなかったJUELVEINとは打って変わり、
非常に分かりやすいシナリオです。
またJUELVEINみたいなのが来たらどうしようかと思いました。
やっぱり、これくらいスッキリした物語の方がプレイしていて落ち着きますね。
とりあえずこのお話は、戒魔とウルに愛を覚えて、
図鑑を開いてウルファリアスに哀を覚えれば良いんじゃないでしょうか。

   【#003　幻装絡繰絵巻 閃巧の機助】

時代は江戸、旅する三枚目だけどモテモテな主人公、機助がカラクリを纏い
お姫様を守りながら妖魔忍軍と戦う逃走劇。

やっぱり戦国戦記といったら、逃げるお姫様だよねっ！
ウルで落ち着いて、二人のヒロインでキャッキャする流れは私的には良い感じでした。
そして相変わらず濃い敵側の皆さま。
忍者なのに全身ゴールデンとか、忍ぶ気が全く感じられない馬愚南は素敵です。
ちなみに、自分の青春カラクリロボは『機巧奇傅ヒヲウ戦記』です。あ、どうでも良いですね。

   【#004　機陣活劇デイダロン】

ハル少年がスーパーロボットを操り、国家転覆を狙う悪の組織『メギド団』と戦う王道シナリオ。
……から、２０年後のお話。
かつて、世界を救ったハルは、相棒のスーパーロボット『ディダロン』と共に、
映画村で契約社員として働いていた。そんなある日、何度目かも覚えていない
自分とメギド団の戦いを元にした映画が撮影されることになったのだが、
監督の意向で、撮影に使うディダロンを操縦するのは、ハルではなく
今度の映画の主役であるハル役の子どもコージだった……。

今作の中でも特に突出していたシナリオ。自分の好みのストライクです。
やっぱり、活躍したヒーローのその後っていうのは、色々と感慨深いものですね。
実際にハルの少年時代の物語は見ていませんが、それでも感慨深いのです。

日常会話が一々胸に来るのですが、特にハルのパイロット引退宣言（？）と
戦闘中、ハルがコージにパイロットを代わるシーンは、
不覚にもグッときました。
なんていうか、親から子へ、先輩から後輩へ『バトンを渡す』展開には弱いんですよね。

……コージ、女の子だったのか！？

   【#005　白と黒のフェーネ】

二人の不幸な少女が、スッゴイ神さまに願いを叶えてもらうお話。
胃がキリキリする『メール』の演出、虐められる女主人公。
スッゴイ神さまとロボットは、ここに加わるだろう
リストカットもしくは性的暴行といった鬱要素の代理役といったところでしょうか。

物凄く携帯小説臭がすると思ったら、
案の定携帯小説を意識して書かれてましたよ！

   【#006　斬界巨人キコリオン】

プロジェクトＸ、ガイアの夜明けといったドキュメンタリー形式で進む物語。
最近ドキュメンタリーを面白く見られるようになったこともあり、
おいしくいただけました。
ドキュメンタリー形式だけに、登場キャラクターたちの生の会話は殆どなく、
今回のお話でキャラが喋るのは『質問への応答』ばっかりです。
故に各キャラの個性は、掴めませんでしたが、それでも十二分に楽しめました。
これは雰囲気を楽しむお話なのです。

   【#007　超原始ゴゴンダー】

別の時代にタイムスリップした心平は裸の女の子３人に子作りを迫られながら、
自分の時代に帰る術を捜していた。
ついでに地球人殲滅を狙う宇宙人と戦います。

果物ハーレムな夢から始まり、
上記の通り、裸の女の子（くつ下だけは履いてるよっ！）に子作りを迫られ、
更にそんな主人公と女の子たちの乗るロボットは
合体ロボットだっていうんですから、最早言葉も出ません。
なんていうトンデモないおバカシナリオなんだろう！（褒め言葉）

なんだかんだで心平は最後はリビとくっつくんだろうなぁと思ってたら、
図鑑を開いてビックリ。ハーレムＥＮＤだって！？

   【#000　銀河大帝ギガカイザーXXX】

長いようで短かった今作のラストを飾るのは、
タイトルにもなっている銀河大帝ギガカイザーXXX。
ラストを飾る話の主人公なだけあり、物凄い存在感を放つ蛮星。
そして、全シナリオで登場していた、『同じ顔だけど別人だよ』な女性は、
実は別人じゃなくて、更に全部のシナリオは繋がっていたのだ！

画面一杯に埋まる敵を見た時はどうしようかと思ったけれど、
敵の攻撃はバリアで無効化、画面一杯に広がる敵を包むマップ兵器で
愉快爽快な戦闘でした。

「私は銀河中にある数多の太陽のどこかにいるぞ！」
「ならば銀河中の太陽を破壊するまでだ」
本当に壊しちゃったよ、蛮星さん！！

最後はラスボスっぽいお兄さんに中央銀河に飛ばされ、
そこで学園戦艦ノヴァーリスと９体のギガカイザーに囲まれ絶体絶命の大ピンチ！
俺の戦いはこれからだ！
第一部完！！
……えっ？
ということで、第二部学園編に続くのでした。
……えっ？

全７＋１話と（自分にとっては）量があるシナリオでしたが、
一話一話がアッサリしていてため、一気にプレイすることができました。
話によってコロコロ変わる画風は見事の一言。これは是非とも見習いたいです。
画風が変われば評価も変わる。各話の評価はバラバラになりましたが、
どれも共通して一話完結を利用した『勢い』があり、非常に楽しめました。
ただ、その勢い故に、キャラ描写が希薄になりがちなので、
キャラを楽しみたい人には合わないかもしれません。
キャラより雰囲気を楽しむことに重点をおくシナリオじゃないでしょうか。
…キャラも十分に堪能した自分が言うなって話ですが。
そういう意味では、『斬界巨人キコリオン』は、
このシナリオそのものといえる話だったのかもしれません。

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