ライナス
大変だ…どうすればいいのか…。
シーフ
何か、助力しましょうか…?
ライナス
おお!お前か。助かる。
最近クライムバッファローって連中があっちこっちで地面を掘り返してやがるんだ。
盗掘屋の連中など気にしねえがよ、やつらが触れてはいけないものに触れちまったんだよ。
忘れられた恐怖の場所、悲鳴の洞窟へと繋ぐトンネルを掘り出しやがったんだ。
シーフ
悲鳴の…洞窟?
ライナス
そうだ、悲鳴の洞窟だ!忘れられた悲鳴の洞窟がまた開かれて、
どんなことが起きるか全く想像もできねえ状況になっちまったんだ。
悲鳴の洞窟を調査したいのは山々だけど、どんな危険が待ってるかわからんから
むやみに進入するわけにも行かねぇ。
それでだ。誰か悲鳴の洞窟のことを知っていそうな者を探し出してくれねえか?
オルカ
オマエカ?悲鳴の洞窟なラ…兄者に会うべきだナ。ちょっと待っていてくレ
オルカ
オマエの実力はよく分かっているガ、バントゥの族長の前では礼儀正しく振舞って欲しイ。いいナ?
ブワンガ
久しぶりだナ、黒妖精。悲鳴の洞窟のことが知りたいト?
おかしいナ…確かこの間、ワタシの知っていることは全部聞かせてやったつもりだガ、
その上何が知りたいト言うのカ?
シーフ
悲鳴の洞窟へと繋がる通路が再び開かれたそうです。
ブワンガ
何だト!?悲鳴の洞窟の入り口がまた開かれたと言うのカ!?それは大事件ダ…。
あの時の悲鳴の洞窟でハ、シロコの影響かモンスター達が奇怪な姿に変わっテ、凶暴になっていタ。
その影響は人間にも現れていタ。
このブワンガはあのような雑な気に犯されたりはしないガ、他の者達は洞窟の近くに接近するだけで倒れていタ。
キミ達黒妖精だっテ、ただではすまさんゾ。いヤ黒妖精にはもっと激しい反応が出ていたナ。体中の
あっちこっちが腫れ上がっテ、まるで紫のキノコに覆われたかにみえていたぐらいだっタ。
ア、でも接近する方法が全くないわけではなイ。プリーストとかいう者達のなか、修錬を積んだ者は
あの不思議な力を鎮めさせられると聞いタ。
知り合いにプリーストがいるカ?
シーフ
あ、そういう方法が…ありがとうございます。ではヘンドンマイアに行ってみますので、失礼します。
グランディス
変ですね?あれは黒妖精が偽装者になる時に見せる反応と知っていますが…。
とにかく、方法はあります。「聖なる次元の刃」を持っていれば大丈夫です。
グランディス
あの特殊なエネルギーを中和できる「聖なる次元の刃」なら、私が作れます。
元は偽装者の力を弱めるためのものですが、最近は偽装者がほぼ消えた常態なので、まさかこんなに速く
刃を作る時が来るとは予想もできませんでした。
ですが、聖なる次元の刃を作るためには巨大な災難を予見するという「災いの兆し」と青色キューブのかけらが必要です。
しかし、災いの兆しは伝説の中の物体。入手はさぞ困難でしょうが…。
まさか本当に災いの兆しを入手されるとは…一体どこでこれを?
そんなに難しくはなかたって…?それが本当でしたら、恐ろしい災いが目前に迫っているに間違いありません!
至急でこの事件を我がプリースト教団に報告しなければなりませんね。「災いの兆し」さえ持ってきてくだされば、
聖なる次元の刃はいくらでも作って差し上げます。
ライナス
で、悲鳴の洞窟のことは調べてみたんだな?
シーフ
はい。詳しいことまでは掴めませんでしたが、物凄く不吉な何かがあるのだけは確かです。
我ら黒妖精のためにも調査しなければならないことがあって、直ちに悲鳴の調査に向かいます。
ライナス
なに?あの危険な場所に一人で行こうとするのか?
それは、君は強いからおれなんかが心配することではないかも知れないが…
どうしても行くのなら、悲鳴の洞窟に直行する前に全ての原因であるクライムバッファローの連中から片付けてくれ。
お、無事で戻ってきたな。心配していたぞ。
ライナス
それで、悲鳴の洞窟はどうなってた?モンスターでウジャウジャだった?
シーフ
はい。なかなか接近できない状態でした。
怪しく変形したヌゴルという昆虫形モンスターに道を塞がれました。
これは私一人では無理かと。
ライナス
変形したヌゴルか。ふむ…これはあいつに手伝ってもらわねばいけねえ時がきたようだな。
月光酒店に行ってみるがいいぜ。君を受け入れてくれるかどうかはわからなねえけどな。
シュシア
どういった…ご用で?
シュシア
ライナスさんがおっしゃった協力者…ですか。少々お待ちください。すぐその方をお呼びしますわ。
アガンゾさん~このお客さんがあなたに会いたいですって。
シーフ
えっ…アガンゾ…って!?
アガンゾ
お…お前!!
い…いや、すまん。気のせいだったな。ライナスの言っていた者は黒妖精だったのか。
お前が何を言おうが、興味ない。このまま帰ってくれ。
シーフ
…黒妖精とは話もしたくないということですか?どういった事情なのかを聞きもせずに?
アガンゾ
これ以上何も話す気はない、帰ってくれ。では。
シーフ
無礼な…人間が我ら黒妖精を嫌うということは承知していたけど、これはちょっと酷いな。ちっ
シュシア
あんまり怒らないで、若い黒妖精の方。アガンゾさんには、平気で黒妖精と話せないほど深いわけがありますわ…
それはそれで、このままじゃアガンゾさんの力が借りられないでしょうね。
どうしてもアガンゾさんの助力が欲しいなら、彼を動かせるような何かを用意する必要があります。
きゃあっ!!い…いったい何なんですか、この尋常ではない気配は?
シュシア
このような気配が悲鳴の洞窟に満ちているとすると…やはり、アガンゾさん以外には頼れそうにありませんわね。
アガンゾさん!アガンゾさーん!!
アガンゾ
シュシアさん。私のことは放っておいてくれと言ったはずだが…
異界からの恨みか…確かに、尋常でない気配ではあるが、お前ごとき青二才と同行するわけにはいけないな。
シーフ
私が青二才ではないとしますと?
アガンゾ
自分の命ぐらいは自分で守りぬけるほど実力さえ持っているなら、考えてやってもいい。
シュシア
まあ…行ってしまった。忙しい子ね。アガンゾさん、あのこには著しく冷たいですね。それはなぜでしょうか?
アガンゾ
ふむ…あの無謀さこそ、まだ未熟だという証にすぎない。なによりも自分の命が大切ということを気づかないと…。
シュシア
どこにいらっしゃたの?そんなに慌てて。
シュシア
悲鳴の洞窟のスカルケインを倒したんですって?今度こそアガンゾさんも動かざるを得ないようですね。
ちょっとお待ちになって。お連れしてきますので。
アガンゾ
ふぅ…結局、あの黒妖精の小娘が私を動かせるのか。
あんなに長い時間が経った今、過去を繰り返すことになるとは。
シュシア
どちらにせよ、アガンゾさんの説得に成功したようですね。
シュシア
いっていらっしゃいました?
シュシア
他人と共に行動することがめったにないアガンゾさんが、その先例を破ってあなたと同行するとは…
あなたを認めているようですわね。
アガンゾ
余計なことだ…自分の過去の重さに圧され、お前に無礼な態度をとったことは謝る。
では、不安の種は大分消えたから当分の間は安心してもいいと、ライナスに伝えてくれ。
ライナスのやつ、実はお前を介して私に会いたいようだが…まだやるべきことが残っているそう伝えて欲しいな。
シーフ
わかりました。…あの、もしかしてパープルマッシュルームシンドロームのことを、ご存知でしょうか?
実のところ、悲鳴の洞窟ではその手がかりが見つけられなくて…
アガンゾ
お前もそれが知りたくて私の手を借りたんだな。すまん。私も役に立ちそうなことはあまり見つけていないんだ。
何か発見すれば、私からお前の所に行くことにしよう。
シーフ
そうですか…それは仕方ないことでしょう。ご助力をありがとうございます。では私はこれで。
シュシア
あの軽い足取り…なかなかの身軽さですね。私も…あの昔、アガンゾさんとあの人がここに留まっていた一時を思い出しますわ。
アガンゾ
いや、大胆なところが微妙に似通ってはいるが…似ているわけではない。あんなに活気のあるものではなかった、あれは。
でも、やはり…い、いや。なんでもない。
ライナス
あ…そうだったか。アガンゾのやつ、まだ過去を振り捨てられずにいるのか。
まあ、とにかく一苦労したな!よくやってくれた。君のおかげで、憂いの種が一つ消えたぞ。本当に助かったぜ!!
最終更新:2011年02月11日 15:15