解説
オデュッセウスでのエピソード
- 魔女キルケの住むアイアイエ島に船が着いた時、エウリュロコスは偵察隊のリーダーに選ばれた。彼らはキルケの屋敷を見つけた。みな中へ入っていったが、エウリュロコスだけは後に残り、キルケが隊員たちを豚に変えると、船へ戻ってオデュッセウスに報告した。オデュッセウスは部下を助けに出かけたが、彼は行こうとせず、早くこの島を離れるべきと主張した。オデュッセウスが仲間を救ってキルケの屋敷から帰ってくると、エウリュロコスは反抗的だった。オデュッセウスは怒って彼を殺そうとしたが、部下が引きとめた。(第10歌)
- キルケはヘリオスの島の牛に手を出してはならないと、オデュッセウスに警告したが、エウリュロコスは飢えた部下たちをそそのかして、牛を食べてしまった。神罰としてオデュッセウスの船は破壊され、部下たちは投げ出され、エウリュロコスを含めて全員死んでしまった。オデュッセウスのみ生き残った。(第12歌)