解説
オデュッセイアでのエピソード
- オデュッセウスは12隻の船を率いて、ラモスの築いた険峻な城市テレピュロスに着いたが、そこはライストリュゴネス族の町だった。そこは夜が極端に短い土地だった。彼らの船が入った港は切り立った崖に囲まれており、港の入り口は2つの岬に挟まれていた。オデュッセウスだけは船を港に入れず、端に停めた。彼は3人の部下を偵察に送った。彼らは若い娘に会ったが、これはアンティパテス王の娘で、彼らを王の屋敷へ導いた。彼らはそこで巨大な女房に会い、肝を潰した。彼女は夫アンティパテスを集会場から呼んできたが、彼はすぐに部下の一人を食ってしまった。他の部下は船まで逃げたが、アンティパテスが大声で叫ぶと、ライストリュゴネス人の大群が集まってきた。彼らは崖から岩を投げ、船を打ち壊し、船員たちを串刺しにした。オデュッセウスの船だけ難を逃れ、残りの船は全滅した。彼らは次にキルケの島へ行った。(第10歌)